JP3578072B2 - 温間圧延におけるクーラントの供給方法 - Google Patents

温間圧延におけるクーラントの供給方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温間圧延におけるクーラントの供給方法に関し、とくに、潤滑性の低下に起因した板厚変動、荷重変動、形状変化を防止して品質の良好な板材を安定供給しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
200〜250℃程度の温度域にて圧延を行なう、いわゆる温間圧延では、圧延機の出側における板材の温度を目標とする温度に制御するため、圧延機の入側においてワークロールスプレーによりクーラントが供給されており、その供給量は適宜に制御されている。
【0003】
すなわち、クーラントは圧延機の入側もしくは出側の板材の温度に応じてその吐出流量(以下、クーラント流量という)が調整されている。
しかしながら、クーラントは、板材の温度調節と同時にロールと板材相互間の潤滑を行うため、板材の温度を目標温度に設定すべく、クーラント流量を減少させたような場合には、潤滑性が著しく低下して板厚変動がおきたり、荷重変動あるいは形状変化等の好ましくない現象が起こる場合もあり、このため従来は限界クーラント流量が経験的に定められていた。
【0004】
ところで、板材の圧延速度がとくに低い時や圧延機の入側における板材の温度が低い場合において限界クーラント流量を下回るような流量設定が必要な場合に、圧延機の出側温度を目標とする温度に制御できないおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上述したようなクーラント流量に制限されるような弊害を解消し、良好な品質になる板材を安定供給できる新規な方法を提案するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ワークロールスプレーによりクーラントを供給しつつ温間圧延を行うに際して、
前記ワークロールスプレーによるクーラントの供給を行うその上流側で、プレスプレーにより板材に対して該ワークロールスプレーによるクーラントよりも高い濃度を有するクーラントを一定流量で供給し、かつワークロールスプレーでのクーラントの流量を変更することにより圧延機の出側における板材の温度目標温度に制御することを特徴とする温間圧延におけるクーラントの供給方法である。
【0007】
また、本発明は、ワークロールスプレーによりクーラントを供給しつつ温間圧延を行うに際して、
前記ワークロールスプレーによるクーラントの供給を行うその上流側で、プレスプレーにより板材に対して該ワークロールスプレーによるクーラントよりも高い温度を有するクーラントを一定流量で供給し、かつワークロールスプレーでのクーラントの流量を変更することにより圧延機の出側における板材の温度目標温度に制御することを特徴とする温間圧延におけるクーラントの供給方法である。
【0008】
また、本発明は、ワークロールスプレーによりクーラントを供給しつつ温間圧延を行うに際して、
前記ワークロールスプレーによるクーラントの供給を行うその上流側で、プレスプレーにより板材に対して該ワークロールスプレーによるクーラントよりも高い濃度でかつ、高い温度を有するクーラントを一定流量で供給し、かつワークロールスプレーでのクーラントの流量を変更することにより圧延機の出側における板材の温度目標温度に制御することを特徴とする温間圧延におけるクーラントの供給方法である。
【0009】
本発明は、プレスプレーによるクーラントの供給が、ワークロールスプレーによるクーラントの供給に際して形成される液溜まりより、板材進行方向の上流側において行われるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
ワークロールスプレーによるクーラントの供給する領域の上流側で、プレスプレーによるクーラントの供給を行い限界クーラント流量を劇的に低下させる。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明に従う方法の実施に使用して好適な温間圧延設備を模式的に示したものである。図において1は圧延機、2はクーラントを供給するワークロールスプレー、3はワークロールスプレー2の上流側に配置されるプレスプレー、4は温間圧延に供されるストリップの如き板材であり、ここに、圧延機1がリバース形式の圧延機である場合にはワークロールスプレー2およびプレスプレー3は圧延機を境にして対称に配置されることになる。
【0012】
上記の構成になる設備において、ワークロールスプレー2ではクーラントの流量変更を適宜に行い圧延機1の出側における板材4の温度が所望の温度になるように制御し、プレスプレー3では、濃度、温度あるいはそれらの両方を適宜に調整した一定流量になるクーラントを供給して潤滑性の確保を行う。
【0013】
このような機能分担を行なうと、従来、経験的に定められていた限界クーラント流量は劇的に低流量にすることができる。
【0014】
ワークロールスプレー2によるクーラントの供給に際して形成される液溜まり5は、供給条件によっても変動するがその長さは約200mm〜1.5m程度となる。このような状況において、かかる液溜まりの長さに影響を与えることなく、プレスプレー3にてより効果的な潤滑を行なうには、該液溜まり5よりも上流側においてクーラントを供給するのが望ましい。
【0015】
プレスプレー3にて供給されるクーラントの濃度(純水に対する鉱物油の含有量)は、ワークロールスプレー2にて供給されるクーラントの濃度よりも高くするが、これは潤滑をより効果的に行うのに必要だからである。
【0016】
ワークロールスプレー2及びプレスプレー3のそれぞれから供給されるクーラントの濃度は操業条件に応じて適宜に調整されるため本発明ではとくに限定はされるものではないが、ワークロールスプレー2から供給されるクーラントは、例えば、鉱物油8vol%程度、一般的な圧延添加剤2vol%程度、残部純水からなるものが適用される。
【0017】
また、プレスプレー3にて供給されるクーラントについては、その濃度はワークロールスプレー2にて供給されるクーラントよりも高いことが必要であるが、濃度が50vol%を超えると、かかるクーラントをワークロールスプレー2におけるクーラントとして循環利用する場合に、濃度管理が困難となるため、好ましくは50vol%以下、より好ましくは20vol%以下とするのがよい。
【0018】
プレスプレー3にて供給されるクーラントの温度は種々の温度に設定可能であるが、とくに、沸点直前まで加熱して供給することにより圧延機1の入側における板材4の温度の低下を抑制でき、かかるスプレー3による潤滑効果をより一層高めることが可能になる。
【0019】
これは、クーラントを高温にすることにより、添加した乳化剤(界面活性剤)の働きが弱まり油分が鋼板に付着しやすくなるため潤滑効果が高まるものと考えられる。
【0020】
上記の理由から、本発明では、プレスプレー3にて供給されるクーラントの温度はワークロールスプレー2にて供給されるクーラントの温度よりも高くし、より望ましくは80℃以上とすることが板材の温度を制御する点から効果的である。
【0021】
上掲図1に示した設備(圧延機はリバース形式)を適用して幅1100mm、厚さ0.38mmになる方向性電磁鋼板につき、仕上げ板厚が0.28mm、圧延機の入側温度200℃に対し目標温度220℃(圧延機出側温度)とする温間圧延を実施し、圧延速度とクーラント流量の関係について調査した。
【0022】
ワークロールスプレーによる供給条件
クーラントの組成:鉱物油8vol%、一般的な圧延添加剤2vol%、残部純水
液温:50℃
【0023】
プレスプレーによる供給条件
クーラントの組成:鉱物油10vol%、一般的な圧延添加剤2vol%、残部純水
ワークロールより上流側1.2mに設置
流量:100 l/min
液温:90 ℃
【0024】
図2はプレスプレーによるクーラントの供給を行なわず、圧延速度の低下時にワークロールスプレーによるクーラントの供給を流量400 l/min以下まで減少させた場合である。この場合、AGC制御(Automatic Gauge Control)下であっても板厚変動、圧延荷重の変動が大きくなり、圧延を継続できない状況に陥った。
この状態において板厚変動及び圧延荷重の変動が許容範囲となる限界クーラント流量は400 l/min である。ここで、目標温度を達成するには、この流量以下での供給が必要になるが、そのための圧延速度(この例では170m/min)で圧延した場合、圧延機出側の板温は目標とする温度を下回ってしまう結果となった。
【0025】
図3はプレスプレーによりクーラントを供給した場合の結果を示したものであるが、この場合には、圧延速度低下時にワークロールスプレーによるクーラントの供給流量を400 l/min 以下に低下させても板厚変動等の現象は発生せず、100m/min 以下の低速による圧延であっても目標温度を達成することが確認できた。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、クーラントを供給して行なう温間圧延において、潤滑性の低下に起因した板厚変動、圧延荷重の変動、形状変化を防止することが可能であり、品質の良好な板材を安定供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するのに用いて好適な設備を模式的に示した図である。
【図2】プレスプレーを行なわずに温間圧延を実施した場合におけるクーラント流量と圧延速度の関係を示したグラフである。
【図3】プレスプレーを実施した場合におけるクーラント流量と圧延速度の関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 圧延機
2 ワークロールスプレー
3 プレスプレー
4 板材
5 クーラント液溜まり

Claims (4)

  1. ワークロールスプレーによりクーラントを供給しつつ温間圧延を行うに際して、
    前記ワークロールスプレーによるクーラントの供給を行うその上流側で、プレスプレーにより板材に対して該ワークロールスプレーによるクーラントよりも高い濃度を有するクーラントを一定流量で供給し、かつワークロールスプレーでのクーラントの流量を変更することにより圧延機の出側における板材の温度目標温度に制御することを特徴とする温間圧延におけるクーラントの供給方法。
  2. ワークロールスプレーによりクーラントを供給しつつ温間圧延を行うに際して、
    前記ワークロールスプレーによるクーラントの供給を行うその上流側で、プレスプレーにより板材に対して該ワークロールスプレーによるクーラントよりも高い温度を有するクーラントを一定流量で供給し、かつワークロールスプレーでのクーラントの流量を変更することにより圧延機の出側における板材の温度目標温度に制御することを特徴とする温間圧延におけるクーラントの供給方法。
  3. ワークロールスプレーによりクーラントを供給しつつ温間圧延を行うに際して、
    前記ワークロールスプレーによるクーラントの供給を行うその上流側で、プレスプレーにより板材に対して該ワークロールスプレーによるクーラントよりも高い濃度でかつ、高い温度を有するクーラントを一定流量で供給し、かつワークロールスプレーでのクーラントの流量を変更することにより圧延機の出側における板材の温度目標温度に制御することを特徴とする温間圧延におけるクーラントの供給方法。
  4. プレスプレーによるクーラントの供給が、ワークロールスプレーによるクーラントの供給に際して形成される液溜まりより、板材進行方向の上流側において行われるものである、請求項1〜3の何れかに記載の方法。
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