JP5038090B2 - 液体吐出ヘッド - Google Patents

液体吐出ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP5038090B2
JP5038090B2 JP2007269158A JP2007269158A JP5038090B2 JP 5038090 B2 JP5038090 B2 JP 5038090B2 JP 2007269158 A JP2007269158 A JP 2007269158A JP 2007269158 A JP2007269158 A JP 2007269158A JP 5038090 B2 JP5038090 B2 JP 5038090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
support member
sheet
element substrate
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007269158A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008173957A (ja
Inventor
輝 山本
周三 岩永
稔明 広沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007269158A priority Critical patent/JP5038090B2/ja
Publication of JP2008173957A publication Critical patent/JP2008173957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5038090B2 publication Critical patent/JP5038090B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/1408Structure dealing with thermal variations, e.g. cooling device, thermal coefficients of materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/18Electrical connection established using vias

Description

本発明は、インク等の液体を吐出口から吐出する液体吐出ヘッドに関するものである。特に、吐出口の列が複数並んで配されている液体吐出ヘッドに関するものである。
近年、液体吐出ヘッドは、液体としてインクを吐出するインクジェット記録ヘッドとして広く普及しているが、更に液体として薬液を吐出する医療機器分野やその他への実用化が図られている。その液体吐出ヘッドの実用化と普及を図るためには、液体吐出ヘッドをいかに安く作るかが課題となっている。そのためには、液体を吐出するエネルギーを発生する吐出素子基板が配置された吐出素子基板の小型化が効果的である。例えば、吐出素子基板を小型化すると、ウエハ内からの吐出素子基板の取り個数が増加するので、液体吐出ヘッドのコストダウンを図ることができる。
しかし、吐出素子基板を小型化していくと、基板からの放熱と電気接続端子の配置スペースの確保とを如何に達成するかが問題が生じる。
このような問題を解決するための液体吐出ヘッドとして、特許文献1に開示されているような液体吐出ヘッドがある。この液体吐出ヘッドは、液体を吐出するための電気回路や流路構造物が配置されていない吐出素子基板の裏面側に、外部接続用の電気接続端子と放熱用の構成を備えている。また、この特許文献1には、図15に示すように、1つの吐出素子基板601に対して1つの液体供給口602が設けられた支持部材603に、吐出素子基板601を4枚取り付けた液体吐出ヘッド600が記載されている。ここで、支持部材603は、液体供給用の貫通穴604と電気配線605とをその内部に組み込んだセラミックシート積層体である。
特開2006−91012号公報
しかしながら、更に液体吐出ヘッドの小型化が進むと、1枚の吐出素子基板に複数の液体供給口を設ける形態となる。この場合、液体供給口に連通するセラミック積層体の貫通孔の間隔も狭ピッチ化されることになる。液体吐出ヘッドの一例であるインクジェット記録へッドでも、記録の高速化のために吐出素子基板(記録素子基板)を長尺化したり、高画質化のために記録素子基板に多数のインク吐出口列を形成する傾向がある。そのため、セラミックシート積層体には細長い複数の貫通孔(インク流路)が狭ピッチに配列されることになる。
液体吐出の駆動に伴なって電気回路や吐出エネルギーを発する素子からの発熱は、吐出素子基板からセラミックシート積層体へ伝熱されることで行なわれる。ところが、放熱経路となるセラミックシート積層体の貫通孔と貫通孔との間の隔壁が狭くなると、この放熱が充分に行なわれ難くなるという課題が生じる。
この課題に関して、より小型化されたインクジェット記録ヘッドでは、上述の隔壁もインク吐出口列に沿って(つまり、インク供給口に沿って)細長く形成されるため、隔壁に熱が伝わった後、貫通孔(インク流路)によって伝熱が遮断されてしまう。その結果、隔壁の長手方向に沿った伝熱が殆どとなる。このような状況で、インクを吐出すると、記録素子基板の長手中央部の放熱が充分でないために、隔壁の長手方向中央部は昇温してしまう。このような昇温が大きい場合は、記録素子基板に形成された回路が誤動作を起こしたり、長手方向で温度ムラができることによって画像品位が劣化したり、あるいはインク流路内に気泡が溜まってインクを吐出できなくなる等の不具合が発生する恐れがある。これは、発熱素子の発する熱エネルギーを用いてインクを吐出する液体吐出ヘッドの場合には、より重要な課題となる。駆動された発熱素子の位置する部位は、放熱が充分に行なわれないと、瞬時に昇温してしまうからである。
上記目的を達成するための本発明は、表面に液体を吐出する吐出口と、裏面に吐出口に連通する液体供給口と電気接続端子と伝熱端子と、を有する吐出素子基板と、表面と、裏面と、前記表面に形成されて前記電気接続端子に電気的に接続する電気配線端子部及び前記伝熱端子に伝熱可能に接続される伝熱端子接合部と、前記表面と前記裏面とを貫通する複数の貫通孔と、前記貫通孔同士を隔てる隔壁部と、前記伝熱端子接合部に接続された伝熱経路と、を有し、前記吐出素子基板をその表面で支持する支持部材と、を有する液体吐出ヘッドであって、前記貫通孔は、前記液体供給口と連通するとともに、前記支持部材の表面から裏面へ向かって相互の間隔を広げて形成され、前記伝熱経路の容積は前記間隔の広がりに応じて増加することを特徴とする。
本発明によれば、支持部材に複数の液体供給用貫通孔が狭ピッチに配置される液体吐出ヘッドにおいても、吐出素子基板から貫通孔に挟まれた隔壁部へ伝わった熱を、より効率良く放熱できる液体吐出ヘッドを提供することができる。
以下に、本発明の液体吐出ヘッドの実施形態としてインクジェット記録ヘッドを用い、図面を参照しながらその構成について説明する。
図1は、本発明の液体吐出ヘッドの実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの外観斜視図である。
ここで、100は吐出素子基板としての記録素子基板であり、200は記録素子基板100へ電力を供給する配線を有して記録素子基板100を支持するとともに記録素子基板からの熱を放熱するための支持部材である。また、500は、インクタンク(不図示)から記録素子基板100へ液体としてのインクを供給するための部品であるインク供給部材である。インク供給部材500と支持部材200とは、接着剤等によって接合され、インクジェット記録ヘッド90を構成する。なお、インク供給部材500には、インクタンク(不図示)が取り外し可能な状態で取り付けられる。
図2は、インクジェット記録ヘッド90の記録素子基板100を表面側から見た図、また、図3はその記録素子基板100を裏面側から見た図である。
ここで、105は、樹脂で形成され、インクを吐出するためのデバイスである記録素基板100の表面側である吐出口形成部材である。106は吐出口形成部材105の表面側に列状に配置された吐出口である。本実施形態では、吐出口の列(吐出口列)は1つの記録素子基板100に複数設けられた液体供給口としてのインク供給口102の長手方向に沿った両側のそれぞれに、インク供給口102に沿って配置されている。
記録素子基板100の裏面側には、貫通孔としての複数のインク流路109(図4)がインク供給口102として開口している。なお、インク流路109の記録素子基板100の裏面に沿った断面は、インク供給口102と同じ形状をしている。そして、インク供給口102の開口の長手方向に沿った記録素子基板100の裏面側には、記録素子基板100の発する熱を支持部材200へ伝熱するための伝熱端子108が設けられている。この伝熱端子108は、金(Au)、銅(Cu)、はんだ等の金属で任意の形状に形成された金属端子である。
また、記録素子基板100の裏面側には、インク供給口102の長手方向と交差する方向に沿った記録素子基板100の辺の端近くに、支持部材200に設けられた電気配線端子部202と電気的に導通する金属端子である電気接続端子104が設けられている。これにより、インクを吐出するために用いられる電力や信号を、支持部材200から記録素子基板100へ供給することができる。
図4はインクジェット記録ヘッドに搭載される記録素子基板の模式図であり、図2のB−B線における断面図である。
図4において、101は記録素子基板100の基板となるSi基板であり、インク流路109が貫通している。103は発熱素子である。107は、記録素子基板100の裏面側からインク供給口102、インク流路109を経て供給されたインクが発熱素子103の発する熱エネルギーを受ける空間であり、吐出口106と連通するインク室である。インク室107には、インク流路109の表面側開口の両側に沿って、それぞれ発熱素子103が設けられている。インク室107は、Si基板101の表面側に設けられている、樹脂材料でできた吐出口形成部材105の内部に形成される。
図5は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録へッドの模式的断面図であり、図1のA−A線における断面図である。また、図6は、該インクジェット記録へッドの模式的断面図であり、図5のC−C線における断面図である。さらに、図7は、該インクジェット記録へッドの模式的断面図であり、図5のD−D線における断面図である。
ここで、支持部材200は、厚さ数十μmから1mm程度の複数のセラミックシートを相互の位置精度を保って積層し、焼結して一体化されている。本実施形態では、図5のように10層のセラミックシートを積層している。また、支持部材200の表側の面と裏側の面とを貫通し、記録素子基板100のインク供給口102に連通するインク流路201が形成されている。
また、記録素子基板100の伝熱端子108と対応して伝熱可能に接続される伝熱端子接合部203が、支持部材200の記録素子基板100を支持する面(支持部材200の表面)に形成されている。伝熱端子接合部203は、支持部材200の内部に形成された伝熱経路205と接続されている。なお、伝熱経路205は、層間伝熱部205aとビアホール内に電熱導体材料を伝熱可能な状態で入れた、ビア伝熱部205bとを含んでいる。さらに、記録素子基板100の電気接続端子104と対応して電気導通可能に接続される電気配線端子部202が、支持部材200の記録素子基板100を支持する側の面(表側の面)に形成されている。そして、電気配線端子部202と記録素子基板100の電気接続端子104、伝熱端子接合部203と伝熱端子108がそれぞれ接合され、各々の接合部の周囲が接着剤または封止剤701によって封止されている。
さらに、電気配線端子部202が形成される面(表側の面)と異なる面、例えば、反対側の面(裏側の面)若しくは支持部材200の表側面でも裏側面でもない側面には、記録装置本体からの電気信号を授受するための外部信号授受端子部206が形成されている。そして、外部信号授受端子部206は、支持部材200の内部に形成された内部電気配線204を介して電気配線端子部202と導通している。なお、内部電気配線204は、層間電気配線部204aとビアホール内に電熱導体材料を電気導通可能に入れたビア配線部204bとを含んでいる。
支持部材200を構成するためのセラミックス材料としては、インクに対して化学的に安定なアルミナ、窒化アルミニウム、ムライト、低温焼成セラミックス等が用いられる。また、電気配線端子部202、伝熱端子接合部203、内部電気配線204及び伝熱経路205を形成する導体材料としては、上述したセラミック材料に対して密着性の高いタングステン、モリブデン、白金、金、銀、銅、白金パラジウム等が用いられている。
次いで、本発明の特徴について図8を用いて説明する。
図8は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録へッドの支持部材200の分解斜視図である。
支持部材200は、インク流路形状や位置、及び伝熱経路形状や位置がそれぞれのシートに対応して形成し、それらのシートを複数枚、積層して形成した積層構造物である。その積層構造については、図8を参照しつつ、以下に詳述する。
第1層(記録素子基板100に近い層から順に番号を付ける。)のシートには、記録素子基板100のインク供給口102に対応する位置に、細長い長方形の開口を有するインク流路201aを並列して3つ形成する。さらに、そのインク流路201aを挟んだ長手方向に沿った両側には伝熱端子接合部203を形成する。そして、第1層シートの内部に、伝熱端子接合部203と伝熱可能に接続する直径数十μm〜数百μmの貫通穴を形成し、そこに電熱導体材料を充填したビア伝熱部205bを多数形成する(図5及び図6参照)。また、短手方向に沿った両側には電気配線端子部202を形成し、さらにシート内部に、電気配線端子部202に導通するビア配線部204bを形成する。
第2層のシートには、第1層シートのインク流路201aと連通するように第1層シートと対応する位置に同寸法形状のインク流路201bを形成する。さらに、インク流路201bを挟んで長手方向に沿った両側には、第1層シートのビア伝熱部205bと接続される数μm〜数十μmの厚さの層間伝熱部205aを形成する。そして、この層間伝熱部205aに伝熱可能に接続する複数のビア伝熱部205bを第2層シートの内部に形成する。また、短手方向に沿った両側には、第1層シートのビア配線部204bに電気的に接続する層間電気配線部204aを第2層シート表面に形成し、この層間電気配線部204aに電気的に接続する多数のビア配線部204bを第2層シートの内部に形成する。
第3層のシートには、第2層シートのインク流路201bと連通するようにインク流路201c、201dを形成する。ここで、第3層シートの中央部に位置するインク流路201cは、第2層シートのインク流路201bに対応する位置に同寸法形状で形成されている。また、インク流路201cの両側に位置するインク流路201dは、支持部材200の積層構造の下層側でインク流路201の開口間隔を広げるために、短手方向に沿って外側に開口幅を広げた形状とする。さらに、インク流路201c、201dに挟さまれた領域には、第2層シートのビア伝熱部205bと接続される層間伝熱部205aを第3層シート表面に形成し、互いに長手方向の両端部で接続する。そして、この層間伝熱部205aに伝熱可能に接続する複数のビア伝熱部205bを第3層シートの内部に形成する。また、短手方向に沿った両側には、第2層のビア配線部204bに電気的に接続する層間電気配線部204aを第3層シート表面に形成し、この層間電気配線部204aに電気的に接続する多数のビア配線部204bを第3層シートの内部に形成する。
第4層のシートには、第3層シートのインク流路201cと連通するようにインク流路201eを形成する。また、同様に、第3層シートのインク流路201dと連通するようにインク流路201fを形成する。第4層シート中央のインク流路201eは、第3層シートのインク流路201cに対応する位置に同寸法形状で形成する。また、インク流路201eの両側のインク流路201fは、インク流路201eと同じ形状、大きさの開口とする。インク流路201e、201fで挟まれた領域には、第3層シートのビア伝熱部205bと伝熱可能に接続される層間伝熱部205aを第4層シート表面に形成し、互いに長手方向に沿った両端部で接続する。そして、この層間伝熱部205aに伝熱可能に接続する多数のビア伝熱部205bを第4層シートの内部に形成する。また、長手方向に沿ったの両側には、第3層シートのビア配線部204bに電気的に接続する層間電気配線部204aを第4層表面に形成し、この層間電気配線部204aに接続するビア配線部204bを第4層シートの内部に形成する。
第5層のシートには、第4層シートのインク流路201eと連通するようにインク流路201g、同じく第4層シートのインク流路201fと連通するようにインク流路201hを、それぞれ対応する位置に同寸法形状同寸法で形成する。インク流路201g、201hで挟まれた領域には、第4層シートのビア伝熱部205bと伝熱可能に接続される層間伝熱部205aを第5層シート表面に可能な限りの大きな領域で隙間なく形成し、互いに長手方向に沿った両端部で接続する。そして、この層間伝熱部205aに伝熱可能に接続する多数のビア伝熱部205bを第5層シートの内部に可能な限りの大きさで形成する。また、長手方向に沿った両側には、第4層シートのビア配線部204bに電気的に接続する層間電気配線部204aを第5層表面に形成し、この層間電気配線部204aに接続するビア配線部204bを第5層シートの内部に形成する。
第6層〜第9層のシートは、第5層シートと同じ構成のシートとする。
第10層のシートには、対応する第9層シートのインク流路と連通するようにインク流路201i、201jを形成する。また、第9層シートのビア伝熱部205bと伝熱可能に接続される層間伝熱部205aを第10層シート表面に形成し、第9層シートのビア配線部204bと電気的に接続する層間電気配線部204aを第10層シート表面に形成する。そして、図6に示すように、第10層シートの層間電気配線部204aと外部信号授受端子部206を接続するビア配線部204bを第10層シートの内部に形成する。
これにより、第5層シートから第10層シートにおいて、3つのインク流路201の相互の間隔を広げることで、インク流路201同士を隔てる隔壁部207の体積を増加することができる。よって、インク流路201で挟まれた隔壁部207の体積を増加させて熱容量を増加し、記録素子基板100の伝熱端子108から支持部材200への伝熱性を良くしている。また、支持部材200内部の伝熱経路205に熱伝導率の高い材料を用いれば、更なる伝熱性を向上させることができる。
また、隔壁部207内に、伝熱経路205を配置可能な範囲内で大量に配置できる。なお、伝熱性向上のためには、図5及び図6に示すように、伝熱端子接合部203と接続されている支持部材200の少なくとも第1層のビア伝熱部205bは、記録素子基板100の伝熱端子108の直下の位置にあることが望ましい。そして、以下に説明する各実施態様においては、シート当たりのビア伝熱部205bの数は、支持部材200の表面に近い層のシートのビア伝熱部205bより裏面に近い層のシートのビア伝熱部205bの方が多くなるように配置している。このようにして、貫通孔たるインク流路201同士の間隔が広がることにより、隔壁部207内に配置できる伝熱経路205の容積を増加させることができる。これによっても、インク流路201の間隔の広がりに応じて伝熱経路205を配した隔壁部207の伝熱性を向上させることができ、記録素子基板100の伝熱端子108から支持部材200への伝熱性と、支持部材200からの放熱性と、を良くできる。
また、図9に示すように、1つのインク供給口102を有する記録素子基板100を複数枚、並列配置した記録ヘッドにおいても、インク流路201同士の間隔が広がることで、隔壁部207内に配置できる伝熱経路205の容積を増加させることができる。よって、インク流路201の間隔の広がりに応じて伝熱経路205を配した隔壁部207の伝熱性を向上させることができ、吐出素子基板の伝熱端子から支持部材への伝熱性と支持部材からの放熱性とを良くできる。これにより、より放熱性を向上させるといったの効果を奏するものである。なお、図9では、インク供給部材500は省略して示している。
さらに、インク流路201の形状や伝熱経路205の配置パターン、寸法は図に示したものに限ることはなく、任意に形成されていても良く、以下、図10〜図12に例を挙げて示す。なお、図10〜図12において、インク供給部材500は省略して示している。
図10は、ビア伝熱部205bが、支持部材の内部で、記録素子基板100から離間する方向に向かって一列にならないように各層のセラミックシートに形成される位置をずらして形成されている様子を示している。このようにして、インク流路201同士の間隔が広がることにより、隔壁部207内に配置できる伝熱経路205の容積を増加させることができる。この構成においても、インク流路201の間隔の広がりに応じて伝熱経路205を配した隔壁部207の伝熱性を向上させることができる。その結果、吐出素子基板の伝熱端子から支持部材への伝熱性と支持部材からの放熱性とを良くできる。また、硬度の異なるアルミナと導電材料とが分散配置された複数のセラミックシートを一体化する加圧工程での圧力を大きく設定することが可能となる。これにより、表側表面と裏側表面との平坦性が、より向上する等の効果を奏することができる。
図11は、インク流路201の相互間隔を、記録素子基板100を支持する面側から離れるに従って徐々に広がるような形状としている。これにより、上述した放熱性能を有しつつ、一つの層に他の層の開口より大きな開口を形成することなく、インク流路201の相互間隔を大きくすることができる。これにより、支持部材200を製造する際の加圧工程において、セラミックシートを積層する方向への荷重が部分的に過剰に加わるといったことがない。そのため、完成後の支持部材200のインク流路201に形状不良が発生し難くなり、表側表面と裏側表面との平坦性が、より向上する等の効果を奏することができる。また、インクの流れ性もより良好にすることができる。
図12は、図7と同様、図5におけるD−D線での断面図であり、支持部材200のインク流路201の長手方向に沿った断面を、記録素子基板100を支持する面側の開口が、その反対面側よりも大きいテーパー形状としている。また、テーパ部を形成するセラミック積層体の部位にも、隔壁部207に形成する伝熱経路205と伝熱可能に接続された新たな伝熱経路205を形成する。この構成により、インク流路201によって熱の伝わりが遮られる領域が減るとともに、より多くの伝熱経路205を配設して伝熱性を良くすることできる。そのため、さらに記録素子基板100の放熱性能に優れたインクジェット記録ヘッドを提供することができる。また、さらにインクの流れを良くすることもできる。
図13は、インク流路201の相互間隔を大きしたセラミック積層体の部位に、支持部材200の記録素子基板100を支持する面を形成する層のビア伝熱部205bの断面積よりも大きいビア伝熱部を形成した構成である。断面積は、ビア伝熱部が形成されたシート面に沿った方向の断面の大きさであり、以下同様である。このようにして、インク流路201同士の間隔が広がることにより、隔壁部207内に配置できる伝熱経路205の容積を増加させることができる。この構成においても、インク流路201の間隔の広がりに応じて伝熱経路205を配した隔壁部207の伝熱性を向上させることができ、吐出素子基板の伝熱端子から支持部材への伝熱性と、支持部材からの放熱性と、を良くできる。ここで、図13の記録へッドは、図5で示したものと同様の流路形状を有した記録ヘッドであり、第5層のシート内部に、第1層〜第4層に形成したビア伝熱部205bの断面積よりも大きい断面積のビア伝熱部205cを形成した。
また、図14は、図11と同様の流路形状を有する記録ヘッドであり、第1層に形成したビア伝熱部205bの断面積に対し、第2層から第9層に向かって次第に断面積が大きくなるようにしてビア伝熱部205dを形成する。このようにして、インク流路201同士の間隔が広がることにより、隔壁部207内に配置できる伝熱経路205の容積を増加させることができる。この構成においても、インク流路201の間隔の広がりに応じて伝熱経路205を配した隔壁部207の伝熱性を向上させることができ、吐出素子基板の伝熱端子から支持部材への伝熱性と支持部材からの放熱性とを良くできる。これにより、テーパ状流路構造を採る支持部材200において、ビア伝熱部205d相互の接続面積を大きくすることができるため、伝熱効率がより良くなり、さらに放熱特性に優れたインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
本実施形態では、記録素子基板100との電気的な接続を行う配線を支持部材200の内部に形成しているが、別の電気配線部材を用いて支持部材の内部を経由しない構成で電気的な接続を行ってもよい。
また、本実施形態では、伝熱経路205を電気接続とは関係のない、熱を伝える目的だけの配線とする。しかしながら、伝熱経路であるとともに電気配線を兼ねる形態であっても良い。また、隔壁部207には伝熱経路205のみを配設する例を示したが、支持部材200自体の寸法を小さくする等の目的で、支持部材200の内部電気配線204の一部が、隔壁部207の内部に形成されていても良い。この場合、記録素子基板100を支持する位置から離れた位置に内部電気配線204を形成すれば、伝熱経路205の配置領域を充分に確保でき、放熱性能を損なうことがない。
以上、説明したように、本発明によれば、支持部材の内部で液体流路の配置間隔を広げることで、貫通孔同士を隔てる隔壁部の体積を増加させて熱容量を増加することができる。また、吐出素子基板の伝熱端子から支持部材への伝熱性と支持部材からの放熱性も良くすることができる。
また、貫通孔同士の間隔(インク流路201同士の間隔)が広がることにより、隔壁部207内に配置できる伝熱経路205の容積を増加させることができる。このようにして、インク流路201の間隔の広がりに応じて伝熱経路205を配した隔壁部207の伝熱性を向上させることによっても、吐出素子基板の伝熱端子から支持部材への伝熱性と、支持部材からの放熱性と、を良くしている。
また、支持部材内部の伝熱経路に熱伝導率の高い材料を用いることで更なる伝熱性を向上させている。従って、液体吐出ヘッドの小型化に伴なって、支持部材に複数の液体流路を、より狭い間隔で並列させて形成した場合において、吐出素子基板の昇温の抑制ができる。また、非常に多数の発熱素子を高密度で配置した、比較的長手方向の寸法が大きい吐出素子基板においても、特にその吐出素子基板の長手方向中央部の昇温をより効果的に抑制することができる。また、支持部材の液体供給部材との接合部において、液体流路の配置間隔を広くすることができるため、支持部材と液体供給部材との接合を比較的容易に行うことが可能となる。
また、このような本発明は、吐出素子基板としての記録素子基板の内部に、さらに多数の異なる液体、例えば複数のカラーインクを供給できるように液体供給口が形成されるインクジェット記録ヘッドにおいても適用が可能である。
本発明の液体吐出ヘッドの実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの外観斜視図である。 実施形態に係るインクジェット記録へッドの記録素子基板を表面側から見た図である。 実施形態に係るインクジェット記録へッドの記録素子基板を裏面側から見た図である。 実施形態に係るインクジェット記録へッドの記録素子基板の、図2及び図3のB−B断面図である。 実施形態に係るインクジェット記録へッドの模式的断面図であり、図1のA−A断面図である。 実施形態に係るインクジェット記録へッドの模式的断面図であり、図5のC−C断面図である。 実施形態に係るインクジェット記録へッドの模式的断面図であり、図5のD−D断面図である。 実施形態に係るインクジェット記録へッドの支持部材の分解斜視図である。 他の実施形態に係るインクジェット記録へッドの構成を説明するための模式的断面図である。 他の実施形態に係るインクジェット記録へッドの構成を説明するための模式的断面図である。 他の実施形態に係るインクジェット記録へッドの構成を説明するための模式的断面図である。 他の実施形態に係るインクジェット記録へッドの構成を説明するための模式的断面図である。 さらに他の実施形態に係るインクジェット記録へッドの構成を説明するための模式的断面図である。 さらに他の実施形態に係るインクジェット記録へッドの構成を説明するための模式的断面図である。 従来のインクジェット記録ヘッドの模式的断面図である。
符号の説明
90 インクジェット記録ヘッド
100 記録素子基板
102 インク供給口
103 発熱素子
104 電気接続端子
105 吐出口形成部材
106 吐出口
107 インク室
108 伝熱端子
109 インク流路
200 支持部材
201 インク流路
202 電気配線端子部
203 伝熱端子接合部
204 内部電気配線
204a 層間電気配線部
204b ビア配線部
205 伝熱経路
205a 層間伝熱部
205b ビア伝熱部
206 外部信号授受端子部
207 隔壁部

Claims (5)

  1. 表面に液体を吐出する吐出口と、裏面に吐出口に連通する液体供給口と電気接続端子と伝熱端子と、を有する吐出素子基板と、
    表面と、裏面と、前記表面に形成されて前記電気接続端子に電気的に接続する電気配線端子部及び前記伝熱端子に伝熱可能に接続される伝熱端子接合部と、前記表面と前記裏面とを貫通する複数の貫通孔と、前記貫通孔同士を隔てる隔壁部と、前記伝熱端子接合部に接続された伝熱経路と、を有し、前記吐出素子基板をその表面で支持する支持部材と、
    を有する液体吐出ヘッドであって、
    前記貫通孔は、前記液体供給口と連通するとともに、前記支持部材の表面から裏面へ向かって相互の間隔を広げて形成され、前記伝熱経路の容積は前記間隔の広がりに応じて増加することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記支持部材は、複数のシートを積層して形成され、
    前記伝熱経路は、シートの表面に形成された層間伝熱部と、シートの内部に形成されたビアホールに電熱導体材料を入れたビア伝熱部と、を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記支持部材は、シートの表面に形成された層間電気配線部と、シートの内部に形成されたビアホールに電熱導体材料を入れたビア配線部と、を含んで前記電気配線端子部に電気的に接続される内部電気配線を有することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記支持部材の裏面に近いシートの前記ビア伝熱部のシート面に沿った断面は、前記支持部材の表面に近いシートの前記ビア伝熱部のシート面に沿った断面より大きいことを特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記支持部材の裏面に近いシートの前記ビア伝熱部の数は、前記支持部材の表面に近いシートの前記ビア伝熱部の数より多いことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
JP2007269158A 2006-12-21 2007-10-16 液体吐出ヘッド Expired - Fee Related JP5038090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269158A JP5038090B2 (ja) 2006-12-21 2007-10-16 液体吐出ヘッド

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006344268 2006-12-21
JP2006344268 2006-12-21
JP2007269158A JP5038090B2 (ja) 2006-12-21 2007-10-16 液体吐出ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008173957A JP2008173957A (ja) 2008-07-31
JP5038090B2 true JP5038090B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=39542154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007269158A Expired - Fee Related JP5038090B2 (ja) 2006-12-21 2007-10-16 液体吐出ヘッド

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7871151B2 (ja)
JP (1) JP5038090B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102209735B1 (ko) * 2013-02-07 2021-02-01 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 리소그래피 장치

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0484034A1 (en) * 1990-10-31 1992-05-06 Hewlett-Packard Company Thermal ink jet print device having phase change cooling
AU657930B2 (en) * 1991-01-30 1995-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Nozzle structures for bubblejet print devices
JPH1044419A (ja) * 1996-07-31 1998-02-17 Canon Inc 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出装置、および記録装置
US7191652B2 (en) 2000-02-24 2007-03-20 Innalabs Technologies, Inc. Magnetofluidic accelerometer with partial filling of cavity with magnetic fluid
JP2005044927A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Kyocera Corp 圧電アクチュエータ及びその製造方法並びに液体吐出装置
JP4517642B2 (ja) * 2003-12-24 2010-08-04 コニカミノルタホールディングス株式会社 インクジェットヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
US20080151004A1 (en) 2008-06-26
JP2008173957A (ja) 2008-07-31
US7871151B2 (en) 2011-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9415582B2 (en) Droplet deposition apparatus
JP2006321222A (ja) 液体吐出ヘッド
US7384132B2 (en) Combined circuit unit and an inkjet printer
JP2006041249A (ja) 電子部品搭載基板及びインクジェットヘッド
JP5846278B2 (ja) インクジェットヘッド
JP2007196544A (ja) インクジェット式記録ヘッド
AU762871B2 (en) Droplet deposition apparatus
JP5038090B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP5413249B2 (ja) 液体噴出装置
JP2009094120A (ja) 圧電アクチュエータ、これを用いた液滴吐出ヘッド、及び圧電アクチュエータの製造方法
JP2008238462A (ja) 駆動回路付き配線基板の構造および液滴吐出ヘッド
JP2007130968A (ja) インクジェットヘッド
JP2007307862A (ja) インクジェット記録ヘッドおよび記録装置
WO2010103793A1 (ja) インク吐出装置
US20040017436A1 (en) Printing head and ink jet printing apparatus which performs printing with the printing head
JP2014226787A (ja) インクジェットヘッド
JP3649285B2 (ja) プリンタヘッド
US20230311505A1 (en) Liquid ejection recording element unit and method for producing same
JP4929661B2 (ja) インクジェットプリンタヘッド
JP2006342008A (ja) セラミックス積層基板およびセラミックス積層基板の製造方法
JP4622376B2 (ja) インクジェットヘッド
JP5477015B2 (ja) インクジェットヘッド
JP2008036835A (ja) インクジェット記録ヘッド
TW200422196A (en) Structure of inkjet printhead and inkjet printing system

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100910

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5038090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees