JP5037389B2 - 液体塗布装置、画像形成装置および液体塗布方法 - Google Patents

液体塗布装置、画像形成装置および液体塗布方法 Download PDF

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Description

本発明は、媒体に液体を塗布する液体塗布装置、画像形成装置および液体塗布方法に関する。
円筒状の塗布ローラによって媒体に液体を塗布する技術が知られている。
特許文献1には、媒体に液体を塗布する塗布ローラと、塗布ローラに対向して配置されたバックアップローラと、凹部を有し、塗布ローラの外周面に当接することで塗布ローラの外周面との間に密閉された液室(液体保持空間)を形成する液体保持部材とを備え、前記液室に液体を保持する構成が開示されている。
特開2007−83180号公報
特許文献1に記載の構成によれば、塗布ローラに液体を供給する構造を簡易化することが可能だが、その一方で、液体を塗布する媒体の幅が変わってしまうと、塗布ローラの非通紙部に付着した液体が媒体支持部材であるバックアップローラに転写されるので、バックアップローラが汚れてしまい、さらに、バックアップローラに当接する媒体の裏面にも液体が転写されるので、媒体の裏面も汚れてしまうという課題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、媒体の幅が変わった場合でも、液体の転写による媒体裏面等の汚れを防止することが可能な液体塗布装置、画像形成装置および液体塗布方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、媒体搬送方向と直交する幅方向のサイズが異なる複数種類の媒体にそれぞれ液体を塗布することが可能な液体塗布装置であって、前記媒体に液体を塗布する塗布面を有する液体塗布部材と、前記幅方向に配列された複数の凹部、前記各凹部にそれぞれ配設された複数の液体供給口、および、前記各凹部にそれぞれ配設された複数の液体排出口を有し、前記液体塗布部材の前記塗布面に当接することで前記幅方向に配列された複数の液室を形成する液体保持部材を備えたことにより、前記媒体の前記幅方向のサイズに応じて選択される前記各液室ごとに独立に前記液体供給口からの液体の供給および前記液体排出口からの液体の排出を行って前記液体塗布部材の前記塗布面のうちで前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲内にある領域のみに液体を付与することが可能であることを特徴とする液体塗布装置を提供する。
この発明によれば、幅方向のサイズが異なる複数種類の媒体を使用する環境において、媒体のサイズに応じて選択した各液室ごとに独立に液体供給口からの液体の供給および液体排出口からの液体の排出を行って液体塗布部材の塗布面のうちで媒体の幅方向のサイズの範囲内にある領域のみに液体を付与することが可能になり、液体塗布部材に対向して媒体を支持する媒体支持部材や、この媒体支持部材に当接する媒体の裏面の汚れを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記液体保持部材の前記凹部は、前記媒体を前記液体塗布部材に搬送する際に前記幅方向の基準となる搬送基準位置を基準にして、前記幅方向のサイズが互いに異なる複数種類の媒体間の前記サイズの差分ごとに隔壁で分割された構造であることを特徴とする液体塗布装置を提供する。
この発明によれば、液体保持部材の表面に一定サイズの凹部を複数設ける場合と比較して、凹部の分割数が少なくなり、液体の供給および排出に必要な部品の点数が少なくなるので、装置のコストアップを抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記液体保持部材の前記凹部は、A列サイズ、B列サイズ、L判サイズ、および、葉書サイズのうちで少なくともひとつの種類の前記幅方向のサイズに対応して分割された構造であることを特徴とする液体塗布装置を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記液体保持部材の前記凹部は、前記搬送基準位置である右基準位置および左基準位置のうちで少なくとも一方を基準にして分割された構造であることを特徴とする液体塗布装置を提供する。
この発明によれば、媒体の中央を基準として凹部を分割する場合と比較して、凹部の分割数が少なくなり、液体の供給および排出に必要な部品の点数が少なくなるので、装置のコストアップを抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記液体保持部材の前記凹部は、前記搬送基準位置である前記右基準位置および前記左基準位置のうちで一方をA列サイズの基準とし、且つ、他方をB列サイズの基準として、分割された構造であることを特徴とする液体塗布装置を提供する。
この発明によれば、A列サイズ(A4など)およびB列サイズ(B4など)を任意に使用する環境において、凹部の分割数が極小化して、部品点数が極小化するので、装置のコストアップを最小限に抑えることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のうちでいずれか1項に記載の発明において、前記媒体の前記幅方向のサイズを取得する媒体サイズ取得手段と、前記媒体を前記液体塗布部材に搬送する際に前記幅方向の基準となる搬送基準位置を基準として、複数の前記液室のうちで前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲内にある液室を液体の供給対象の液室として選択するとともに、前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲外にある液室を液体の非供給対象の液室として選択する液室選択手段と、複数の前記液室のうちで前記供給対象の液室に前記液体供給口を介して液体を供給するとともに、前記非供給対象の液室内から前記液体排出口を介して液体を排出させる液体供給排出手段を備えたことを特徴とする液体塗布装置を提供する。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のうちでいずれか1項に記載の発明において、前記液体保持部材のうちで少なくとも前記液体塗布部材と当接する当接部分は、前記液体塗布部材との摺動負荷が低い低摺動材料であることを特徴とする液体塗布装置を提供する。
この発明によれば、液体保持部材と液体塗布部材との間の摩擦を軽減し、液体保持部材および液体塗布部材の磨耗を軽減することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記低摺動材料は、フッ素樹脂であることを特徴とする液体塗布装置を提供する。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記低摺動材料は、ポリテトラフルオロエチレン、または、ポリオキシメチレンであることを特徴とする液体塗布装置を提供する。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の液体塗布装置を備え、前記液体塗布部材によって前記液体が塗布された前記媒体に、色材を含む液体を付与して前記媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項11に記載の発明は、媒体に液体を塗布する塗布面を有する液体塗布部材と、媒体搬送方向と直交する幅方向に配列された複数の凹部、前記各凹部にそれぞれ配設された複数の液体供給口、および、前記各凹部にそれぞれ配設された複数の液体排出口を有し、前記液体塗布部材の塗布面に当接することで前記幅方向に配列された複数の液室を形成する液体保持部材とを用いて、前記幅方向のサイズが異なる複数種類の媒体に液体を塗布することが可能な液体塗布方法であって、前記媒体の前記幅方向のサイズに応じて前記各液室ごとに独立に前記液体供給口からの液体の供給および前記液体排出口からの液体の排出を行って前記液体塗布部材の前記塗布面のうちで前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲内にある領域のみに液体を付与することを特徴とする液体塗布方法を提供する。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記媒体の前記幅方向のサイズを取得し、複数の前記液室のうちで、前記媒体を前記液体塗布部材に搬送する際に前記幅方向の基準となる搬送基準位置を基準として、前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲内にある液室を液体の供給対象の液室として選択するとともに、前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲外にある液室を液体の非供給対象の液室として選択し、複数の前記液室のうちで前記供給対象の液室に前記液体供給口を介して液体を供給するとともに、前記非供給対象の液室内から前記液体排出口を介して液体を排出させることを特徴とする液体塗布方法を提供する。
本発明によれば、媒体の幅が変わった場合でも、液体の転写による媒体裏面等の汚れを防止することが可能となる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明に係る液体塗布装置の一実施形態の主要部を示す断面図である。
図1において、液体塗布装置10は、主として、塗布対象の媒体Pに塗布液を塗布する塗布ローラ11と、塗布ローラ11に対向して配置されたバックアップローラ12と、塗布ローラ11の外周面との間で塗布液を保持する液体保持部材21を含んで構成されている。塗布ローラ11の外周面は、媒体Pに塗布液を塗布する塗布面となっている。
塗布ローラ11およびバックアップローラ12は、それぞれ、媒体Pの搬送方向Vと直交する軸線方向に沿って配設された回動軸11a、12aによって、回動自在に支持されている。また、バックアップローラ12は、不図示の付勢手段によって塗布ローラ11の外周面に向けて付勢されている。塗布ローラ11が図中の時計方向に回転することにより、媒体Pは搬送方向Vに搬送される。
本例の液体保持部材21は、塗布ローラ11の軸線方向の幅(長手方向幅)のほぼ全体にわたって延在しており、塗布ローラ11の外周面のほぼ全領域に塗布液を供給し得る。
液体保持部材21は、基材22と、基材22の塗布ローラ11に対向する面に突設されて、塗布ローラ11の外周面に当接する環状の当接部29によって構成されている。すなわち、液体保持部材21は、凹部23を有する。
液体保持部材21は、バネ部材などの付勢部材26の付勢力によって塗布ローラ11の外周面に対して付勢されている。これにより、液体保持部材21の当接部29が塗布ローラ11の外周面に当接した状態となる。このような当接状態では、塗布ローラ11の外周面と、液体保持部材21の複数の凹部23とによって、閉塞された複数の液室70(「液体保持空間」ともいう)が形成される。
図1の液体保持部材21の構造の詳細を、図2〜図8を用いて説明する。
図2は、図1の液体保持部材21を図1の塗布ローラ11側から見た正面図である。
図2において、液体保持部材21は、媒体Pの搬送方向Vと直交する幅方向W(液体保持部材21の長手方向である)に沿って配列された複数の凹部23(23a〜23e)と、各凹部23にそれぞれ配設された複数の液体供給口24および複数の液体排出口25を有する。各凹部23は、基材22に固着された当接部29と、基材22のうち当接部29(29a〜29h)で囲まれた部分とによって、構成されている。
当接部29は、上縁部29a、下縁部29b、右側縁部29c、左側縁部29d、および、凹部23同士を隔てる隔壁29e〜29hを一体に形成した弾性材料によって、上下対称の形状に形成されており、基材22に固着されている。言い換えると、当接部29の縁部29a、29b、29c、29dによって囲まれた凹部23a〜23eの全体が、隔壁29e、29f、29g、29hによって区画されて、幅方向Wに沿って配列された各凹部23a〜23eがそれぞれ形成されている。
本例の凹部23は、幅方向Wのサイズが異なる複数種類の媒体Pの搬送基準位置である右基準位置71および左基準位置72の両方を基準にして幅方向Wに分割された構造である。すなわち、液体保持部材21の当接部29の縁部29a、29b、29c、29dが塗布ローラ11に当接することにより液体保持部材21と塗布ローラ11との間に形成される液体保持空間を、搬送基準位置71、72を基準にして、幅方向Wに複数の液室に分割した構造となっている。
本例では、右基準位置71をA列サイズ(例えばA3短手サイズ、A4短手サイズ、A5短手サイズ)の基準とし、左基準位置72をB列サイズ(例えばB4短手サイズ、B5短手サイズ)の基準として、区画された凹部23が形成されている。本例の各凹部23とA列サイズとの対応関係について簡単に説明すると、右基準位置71を原点として、連続した3つの凹部(23a〜23c)がA5サイズの媒体の短手方向幅に対応し、連続した4つの凹部(23a〜23d)がA4サイズの媒体の短手方向幅(A5サイズの媒体Pの長手方向幅でもある)に対応し、連続した5つの凹部(23a〜23e)がA3サイズの媒体の短手方向幅(A4サイズの媒体Pの長手方向幅でもある)に対応する。また、本例の各凹部23とB列サイズとの対応関係について簡単に説明すると、左基準位置72を原点として、連続した3つの凹部(23e、23d、23c)がB5サイズの媒体の短手方向幅に対応し、連続した4つの凹部(23e、23d、23c、23b)がB4サイズの媒体の短手方向幅(B5サイズの媒体Pの長手方向幅でもある)に対応する。
このように本実施形態の液体保持部材21の凹部23は、塗布ローラ11とバックアップローラ12との間を通すように媒体を搬送する際に幅方向Wの基準となる搬送基準位置71、72を基準にして、幅方向Wのサイズが互いに異なる複数種類の媒体間の幅方向Wにおけるサイズの差分ごとに隔壁29e〜29hで分割された構造である。
以下では、図3(A)および(B)を用いて、A列サイズ、B列サイズに分けて説明する。
図3(A)は、A列サイズに関し、右基準位置71を基準にして、当接部29のうち縁部29a、29b、29c、29dに囲まれた原凹部230を分割した場合を示す。原凹部230の幅方向Wのサイズは、塗布対象の媒体の中で最も幅サイズが大きなA3短手サイズに等しい。右基準位置71を原点として、A列サイズで最も幅サイズが小さいA5短手サイズに等しい幅サイズの凹部231、A4短手サイズとA5短手サイズとの差分に等しい幅サイズの凹部23d、A3短手サイズとA4短手サイズとの差分に等しい幅サイズの凹部23eという順で、区画形成されている。
図3(B)は、B列サイズに関し、左基準位置72を基準にして、原凹部230を分割した場合を示す。原凹部230の幅方向Wのサイズは、A3短手サイズに等しい。左基準位置72を原点として、B列サイズで最も幅サイズが小さいB5短手サイズに等しい幅サイズの凹部232、B4短手サイズとB5短手サイズとの差分に等しい幅サイズの凹部23bという順で、区画形成されている。
図2に示す液体保持部材21の凹部分割構造は、図3(A)の凹部分割構造と、図3(B)の凹部分割構造とを合成したものである。すなわち、本例の液体保持部材21の凹部23は、右基準位置71および左基準位置72のうちで一方をA列サイズに関する凹部23の分割基準とし、且つ、他方をB列サイズに関する凹部23の分割基準として、媒体間の幅サイズの差分ごとに隔壁29e〜29hで凹部分割を行った構造である。
本例の搬送基準位置は、塗布ローラ11とバックアップローラ12との間に媒体Pを通すように搬送する際の媒体Pの幅方向Wの基準となる位置である。例えば、媒体Pの幅方向Wにおける右端を搬送経路上で不図示の規制部材に突き当てる位置が右基準位置であり、媒体Pの幅方向Wにおける左端を搬送経路上で不図示の規制部材に突き当てる位置が左基準位置である。図2に示した例では、異なるA列サイズ(A3短手サイズ、A4短手サイズ、A5短手サイズ)の媒体Pが同一の右基準位置71に突き当てられて搬送される。その一方で、異なるB列サイズ(B4短手サイズ、B5短手サイズ)の媒体Pが同一の左基準位置72に突き当てられて搬送される。
本実施形態では、搬送基準位置が、凹部分割の原点(分割基準位置)となっている。すなわち、搬送基準位置を原点にして複数の凹部23からひとつまたは複数の凹部23を選択すると、全体として媒体Pの幅サイズに対応する幅の液体保持部が構成される構造になっている。言い換えると、搬送基準位置を原点にして複数の液室70からひとつまたは複数の液室70を選択して塗布液を充填することにより、媒体Pの幅サイズに対応する幅にわたって塗布ローラ11の外周面に塗布液を供給できる構造となっている。
以下では、搬送基準位置を単に「基準位置」ということもある。
基準位置は、装置の設計時に設定される。例えば、媒体Pを基準位置に合わせて搬送させるための搬送路やその制御機構が設けられる。また、液体保持部材21の当接部29の側縁部29c、29dを基準位置に位置合わせする。
なお、A3短手サイズ、A4短手サイズおよびA5短手サイズに対応した凹部分割構造を例に説明したが、このような場合に特に限定されない。例えば、A5長手サイズはA4短手サイズと同一なので、A5媒体は通紙する幅を長手サイズに限定することにより、符号23bおよび23cの凹部を共通化してひとつの凹部にしてもよい。
また、B列サイズの媒体を使用しない場合には、図3(A)に示したように、A列サイズに対応する凹部のみを形成してもよい。
また、A列サイズおよびB列サイズについて説明したが、媒体Pの種類は特に限定されない。例えば、L判サイズ(89mm×127mmを基準としたサイズ)や、葉書サイズに対応する凹部23を設けてもよい。
図4は、図2の4−4線に沿った断面図である。図5は、図2の5−5線に沿った断面図である。図6は、図2の6−6線に沿った断面図である。また、図7の平面図および図8の右側面図は、図2の液体保持部材21を塗布ローラ11に当接させた状態を示す。
液体保持部材21の凹部23は、基材22と塗布ローラ11との間に一定の間隔を形成する。
本例の液体保持部材21は、継ぎ目なく一体に形成された当接部29が、バネ部材(図1の26)の付勢力によって塗布ローラ11の外周面に隙間なく連続した状態で当接する。その結果、液室(図1の70)は、当接部29と、基材22の当接部29が突設されている面と、塗布ローラ11の外周面とによって、実質的に閉塞した空間となり、この空間に液体が保持される。
塗布ローラ11の回転が停止した状態では、当接部29と塗布ローラ11の外周面とは液密状態(液室70の内と外の間で液体を通さない状態である)を維持する。ここで、液密状態には、当接部29が塗布ローラ11の外周面に直に接する状態の他、毛管力によって形成される液体の膜を介して前記外周面に当接する状態を含む。
当接部29のうち隔壁29e〜29hは、幅方向Wにおいて塗布ローラ11の外周面に均一に塗布液が存在する状態となるように、1mm以下の幅で形成することが、好ましい。塗布ローラ11の外周面上で塗布液は若干拡がるので、塗布液の付着状態が均一になる。
また、当接部29のうち左右の側縁部29c、29dは、図8に示すように塗布ローラ11の外周面に隙間なく連続的に当接するように、湾曲した形状で形成することが、好ましい。また、基材22の当接部29で囲まれた部分の断面形状(すなわち凹部23の底部の断面形状)は、塗布ローラ11の外周面にその回転方向において均一に液体が付与されるように、塗布ローラ11の外周面に沿った円弧形状であることが、好ましい。
液体保持部材21の当接部29の材料としては、塗布ローラ11の塗布面との摺動負荷が低い低摺動部材を用いる。例えば、低摺動部材としてフッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられる。他のフッ素樹脂、例えば、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、パーフルオロエチレンプロペンコポリマ(FEP)等を用いてもよい。このような低摺動部材を用いることにより、塗布ローラ11が回転動作するときに、液体保持部材21と塗布ローラ11の摩擦を軽減できることにより、液体保持部材21または塗布ローラ11の磨耗を軽減することができる。
また、当接部29の材料として、ポリオキシメチレン(POM)を用いてもよい。
液体保持部材21の基材22には、図2に示すように、当接部29に囲まれた領域内に、それぞれ基材22を貫通する液体供給口24および液体排出口25が配設されている。これらの液体供給口24および液体排出口25は、図4〜図6に示すように基材22の背面に突設された円筒状の連結部241、251にそれぞれ連通している。連結部241、251は、後述の液体流路(図9の30)に連結されている。液体供給口24は、液体流路から供給される塗布液を液室70に供給し、液体排出口25は液室70内の液体を液体流路へと排出させるためのものである。このように塗布液の供給および排出を行うことにより、本例では各液室70内の端部から端部へと塗布液が流動する。液体供給口24および液体排出口25の配設位置は、塗布液の流動が適切に行われるように適宜変更してもよい。
図9は、本実施形態の液体塗布装置10における液体供給系の概略構成を示す説明図である。
液体流路30は、塗布液を貯蔵する貯蔵タンク33と液体保持部材21の各液体供給口24a〜24eとを連結している液体供給流路31a〜31eを有する。また、液体流路30は、液体保持部材21の各液体排出口25a〜25eと貯蔵タンク33とを連結している液体回収流路32a〜32eを有する。
各液体供給流路31a〜31eおよび液体回収流路32a〜32eは、各凹部23a〜23eごとに、配設されている。言い換えると、液体保持部材21の凹部23a〜23eと塗布ローラ11によって形成される各液室70a〜70eごとに、液体供給流路31a〜31eおよび液体回収流路32a〜32eが設けられている。
各液体供給流路31a〜31eには、それぞれ、各液室70a〜70eに対応して、三方弁からなる切換弁36a〜36eが設けられている。切換弁36a〜36eは、各液室70a〜70eを、それぞれ、大気に連通させるか、それとも大気との連通を遮断して貯蔵タンク33に連通させるかを切り換える。
各液体回収流路32a〜32eには、それぞれ、各液室70a〜70eに対応して、ポンプ37a〜37eが設けられている。各ポンプ37a〜37eは、液体流路30を介して塗布液および空気を所望の方向へ流動させる。各切換弁36a〜36eにて各液室70a〜70eを貯蔵タンク33に連通させた状態では、各ポンプ37a〜37eによって、各液室70a〜70eごとに、貯蔵タンク33内の塗布液を液室へ流動させる。切換弁36a〜36eにて各液室70a〜70eごとに大気に連通させた状態では、各液室70a〜70eごとに、ポンプ37a〜37eによって、大気(空気)を液室へ流動させる。また、液体流路30から各液室70a〜70eへの塗布液および空気の流動、各液室70a〜70eから貯蔵タンク33への塗布液および空気の流動を、ポンプ37a〜37eによって行う。
貯蔵タンク33には、大気連通口34が設けられており、大気連通口34には、大気との連通および遮断を切り換える大気連通弁35が設けられている。
大気連通弁35を開いた状態で、切換弁36a〜36eを媒体Pの幅サイズに応じて切り換えてポンプ37a〜37eを駆動することにより、媒体Pの幅サイズの範囲内に位置する液室70内に、液体供給口24を介して塗布液を供給するとともに、媒体Pの幅サイズの範囲外に位置する液室70内の塗布液を液体排出口25を介して排出させる。
例えば、媒体PがA4短手サイズの場合、右基準位置71を基準として4つの液室70a、70b、70c、70dをこれらに連通する切換弁36a、36b、36c、36dによって貯蔵タンク33に連通させるとともに、他の液室70eをこれに連通する切換弁36eによって大気に連通させる。そして、液室70a〜70eに連通する各ポンプ70a〜70eを駆動する。これにより、右基準位置71を基準として4つの液室70a、70b、70c、70dには貯蔵タンク33から液体供給口24a〜24dを介して塗布液が充填される一方で、他の液室70e内の塗布液はポンプ37の吸引により液体排出口25eから排出されて、貯蔵タンク33に回収される。
図10は、本実施形態の液体塗布装置における制御系の概略構成を示すブロック図である。
図10において、制御部400は、液体塗布装置の全体を統括して制御する。制御部400は、所定のプログラムに従い各種の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)401と、前記プログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)402と、各種の処理に用いられるデータなどを一時的に格納するRAM(Random Access memory)403を含んで構成されている。
入力操作部404は、所定の指令あるいはデータの入力などに用いるキーボード(あるいは各種スイッチなど)を含んで構成されている。
表示部405は、各種の表示を行う。例えば、液晶表示装置によって構成される。
また、制御部400には、媒体Pの幅サイズ(搬送方向Vに直交する幅方向Wのサイズである)を検出するためのセンサ(媒体サイズ検出用センサ)、媒体Pの位置を検出するセンサ(媒体位置検出用センサ)、各部の動作状態を検出するセンサなどを含む検出部406が接続されている。さらに制御部400には、各ローラを駆動するローラ駆動モータ412、ポンプ37を駆動するポンプ駆動モータ409、大気連通弁35、および、切換弁36が、それぞれ駆動回路407、408、410、411を介して接続されている。
制御部400は、幅方向Wの搬送基準位置を基準として、駆動回路411を介して切換弁36を制御することにより、液体の供給対象の液室および非供給対象の液室の選択を行う。また、駆動回路408を介してポンプ駆動モータ409を制御することにより、ポンプ37を用いて液室70の液体の供給および排出を行う。
図10において、主として検出部406および制御部400によって、媒体Pの幅方向Wのサイズ(幅サイズ)を取得する媒体サイズ取得手段が構成されている。
図11は、本実施形態の液体塗布装置10における液体塗布処理の一例の流れを示すフローチャートである。本処理は、図10のCPU401の制御によって、プログラムに従い実行される。
まず、ステップS1にて、媒体Pの幅サイズを取得する。例えば、検出部406によって、媒体Pの種別(例えばA3、A4、A5、B4およびB5のいずれであるか)と、媒体Pの給紙態様(縦給紙であるか横給紙であるか)とを検出する。縦給紙の場合には媒体Pの短手サイズが幅方向Wのサイズとなり、横給紙の場合には媒体Pの長手サイズが幅方向Wのサイズとなる。ROM402には、媒体種別および給紙態様の組み合わせと、幅方向Wにおける媒体Pの幅サイズとの対応関係を示すテーブル情報が予め記憶されている。CPU401は、検出部406の検出結果とROM402のテーブル情報に基づいて、幅方向Wにおける媒体Pの幅サイズを取得する。幅方向Wにおける媒体Pの幅サイズを直に検出するセンサ(例えば光学センサ)を用いて媒体Pの幅サイズを取得してもよい。
次に、ステップS2にて、大気連通弁35を開いて貯蔵タンク33を大気に開放させるとともに、搬送基準位置を基準として、複数の液室70のうちで媒体Pの幅サイズの範囲内に位置する液室を液体の供給対象の液室として選択するとともに、媒体Pの幅サイズの範囲外に位置する液室を液体の非供給対象の液室として選択する。本例では、切換弁36を用いて液室選択を行う。
例えば、図12に示すように、右基準位置71を基準として媒体P(例えばA4短手サイズ)を搬送する場合、右基準位置71を原点として液室選択を行い、通紙領域に対応する液室70a、70b、70c、70dを貯蔵タンク33と連通させる一方で、非通紙領域に対応する液室70eを大気と連通させる。
また、例えば、図13に示すように、左基準位置72を基準として媒体P(例えばB5短手サイズ)を搬送する場合、左基準位置72を原点として液室選択を行い、通紙領域に対応する液室70e、70d、70cを貯蔵タンク33と連通させる一方で、非通紙領域に対応する液室70b、70aを大気と連通させる。
次に、ステップS3にて、ポンプ37を一定時間駆動して、複数の液室70のうちで液体供給対象の液室に塗布液を供給する一方で、非供給対象の液室から残存している塗布液を排出する。具体的には、通紙領域に対応する液室70および各流路31、32内に塗布液が充填されていない場合には、これらの内部の空気がポンプ37によって貯蔵タンク33へと送られて大気へと排出されるとともに、通紙領域に対応する液室70および各流路31、32に塗布液が充填される。また、既に各部に塗布液が充填されている場合には、各部の塗布液が流動して適正な濃度および粘度の塗布液が供給される。その一方で、非通紙領域に対応する液室70および各流路31、32内に塗布液が充填されている場合には、これらの内部の塗布液がポンプ37によって貯蔵タンク33へと回収される。これらの内部に残存している塗布液がポンプ37によって貯蔵タンク33へと回収される。この初期動作によって、塗布ローラ11の通紙領域に対し塗布液が供給された状態となり、媒体Pへの塗布が可能となる。その一方で、塗布ローラ01の非通紙領域には塗布液が供給されない。
塗布開始指令が入力されると(ステップS4)、再びポンプ37が作動を開始する(ステップS5)。これにより、通紙領域に対応する液室70において液体供給口24側よりも液体排出口25側を負圧にした状態で、液体流路30内で塗布液を循環させる。次いで、液体流路30内で塗布液を循環させながら、塗布ローラ11が図1で時計周りに回転を開始する(ステップS6)。この塗布ローラ11の回転により、通紙領域に対応する液室70に充填された塗布液は、塗布ローラ11に当接する液体保持部材21の当接部29の押圧力に抗して、塗布ローラ11と当接部29の下縁部29bとの間を摺り抜けて、塗布ローラ11の外周面の通紙領域に層状態となって付着する。そして、塗布ローラ11に付着した塗布液は、塗布ローラ11とバックアップローラ12との当接部に送られる。
次いで、塗布ローラ11とバックアップローラ12との間に媒体Pが搬送され、これらのローラ11、12の間に媒体Pが挿入される。これと共に、挿入された媒体Pは、塗布ローラ11とバックアップローラ12の回転に伴い搬送される(ステップS7)。この搬送の間に、図14に示すように、塗布ローラ11の外周面に塗布された塗布液Lが、塗布ローラ11から媒体Pに転写される。
なお、塗布ローラ11とバックアップローラ102との間に媒体Pを供給する手段としては、給送機構に限られないことは勿論である。例えば、所定のガイド部材を補助的に用いる手差しによる手段を併せて用いてもよく、また、手差し手段を単独で用いる構成としてもよい。
上記のようにして、媒体Pへの塗布動作が実行されると、次に塗布工程を終了して良いか否かの判断を行い(ステップS8)、塗布工程を終了しない場合は、ステップS7に戻り、媒体の塗布が必要な部分の全体に塗布工程を終了するまで塗布動作を繰り返す。塗布工程を終了すると、塗布ローラ11を停止させ(ステップS9)、さらに、ポンプ37の駆動を停止させる(ステップS10)。この後、ステップS2へ移行し、塗布開始指令が入力されていれば、前述のステップS4〜S10の動作を繰り返す。一方、塗布開始指令が入力されていなければ、液室70および液体流路30内の塗布液を回収する回収動作などの後処理を行い(ステップ11)、塗布にかかる処理を終了する。
なお、上記回収動作は、大気連通弁35および切換弁36を開放し、ポンプ37を駆動することによって液室70および液体回収流路32内の塗布液を貯蔵タンク33へと流入させることによって行う。この回収動作を行うことにより、液室70からの塗布液の蒸発を完全に防止ないしは緩和することができる。また、回収動作後は大気連通弁35を閉じ、切換弁36を切換えて液体供給流路31との連通を遮断することにより、貯蔵タンク33を大気から遮断する。これにより、貯蔵タンク33からの塗布液の蒸発を防止ないしは軽減することができると共に、移動、運搬などにおいて装置の姿勢が傾いた場合にも塗布液が外部へ流出するのを完全に防止ないしは軽減することができる。
なお、図9を用いて、各凹部23a〜23eごとに個別のポンプ37a〜37eを設けた場合を例に説明したが、このような場合に特に限定されない。例えば、図15に示すように、複数の凹部23a〜23eで共通のポンプ37を設けてもよい。言い換えると、複数の液室70a〜70eで共通のポンプ37を設ける。この例では、各凹部23a〜23eごとに設けた流量調整バルブ38a〜38eを用いて流量調整を行う。
(画像形成装置)
図16は、図1に示した液体塗布装置10を適用した画像形成装置100の一例の概略構成図である。
給紙カセット52には、複数の媒体P(以下「被記録媒体」という)が載置される。給送ローラ53は、給紙カセット52に載置されている被記録媒体P(被塗布媒体)を1枚ずつ繰り出して搬送経路に給送する。搬送経路中には、被記録媒体Pに処理液を塗布する塗布ローラ11と、被記録媒体Pを支持するバックアップローラ12が配置されている。処理液が塗布された被記録媒体Pは、搬送ローラ対54、55によってプラテン56の上を搬送される。ヘッド57は、プラテン56上の被記録媒体Pに対してインクを吐出して画像を形成する。画像が形成された被記録媒体Pは、排出ローラ対58、59によって、排出トレイ60に排出される。
給紙カセット52は、画像形成装置100に対して着脱自在であり、且つ、異なる幅サイズの被記録媒体Pを自在に載置可能である。図17に示すように、給紙カセット52を複数設けてもよい。各給紙カセット52には、互いに異なる幅サイズの被記録媒体Pを載置できる。手差しの給紙手段を設けてもよい。
画像形成装置としては、インクを吐出するノズルを被記録媒体Pの最大幅に亘って配設した長尺なヘッドを用いて画像形成を行ういわゆるフルライン型の画像形成装置を構成してもよい。
処理液は、例えば、色材を含むインクを被記録媒体Pに吐出した際に色材の凝集を早める液体である。このような処理液によって被記録媒体P上の色材の凝集を早めさせることにより、記録濃度の向上と、ブリーディングの軽減または防止が可能となる。
本発明の画像形成装置において被記録媒体Pに塗布する液体(塗布液)は、前述の処理液には特に限定されない。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
本発明に係る液体塗布装置の一実施形態の主要部を示す断面図 液体保持部材の一例を示す正面図 液体保持部材の凹部分割の説明に用いる説明図 図2の4−4線に沿った断面図 図2の5−5線に沿った断面図 図2の6−6線に沿った断面図 図2に示した液体保持部材を塗布ローラに当接させた状態を示す平面図 図2に示した液体保持部材を塗布ローラに当接させた状態を示す側面図 液体塗布装置の実施形態の液体供給系の一例を示す概略構成図 液体塗布装置の実施形態の制御系の一例を示す概略構成図 液体塗布装置の実施形態における液体塗布処理の一例の流れを示すフローチャート 右基準位置の場合の媒体搬送および液体塗布を説明するための説明図 左基準位置の場合の媒体搬送および液体塗布を説明するための説明図 液体保持部材と塗布ローラとによって形成される液室に塗布液が充填され、塗布ローラと媒体とが接触する状態を説明するための縦断断面図 液体塗布装置の実施形態の液体供給系の他の例を示す概略構成図 本発明の液体塗布装置を適用した画像形成装置の一例の概略構成図 本発明の液体塗布装置を適用した画像形成装置の他の例の概略構成図
符号の説明
10…液体塗布装置、11…塗布ローラ、12…バックアップローラ、21…液体保持部材、22…液体保持部材の基材、23…液体保持部材の凹部、24…液体保持部材の液体供給口、25…液体保持部材の液体排出口、29…液体保持部材の当接部、31…液体供給流路、32…液体回収流路、33…貯蔵タンク、36…切換弁、37…ポンプ、401…CPU、402…ROM、406…検出部

Claims (12)

  1. 媒体搬送方向と直交する幅方向のサイズが異なる複数種類の媒体にそれぞれ液体を塗布することが可能な液体塗布装置であって、
    前記媒体に液体を塗布する塗布面を有する液体塗布部材と、
    前記幅方向に配列された複数の凹部、前記各凹部にそれぞれ配設された複数の液体供給口、および、前記各凹部にそれぞれ配設された複数の液体排出口を有し、前記液体塗布部材の前記塗布面に当接することで前記幅方向に配列された複数の液室を形成する液体保持部材と、
    を備えたことにより、前記媒体の前記幅方向のサイズに応じて選択される前記各液室ごとに独立に前記液体供給口からの液体の供給および前記液体排出口からの液体の排出を行って前記液体塗布部材の前記塗布面のうちで前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲内にある領域のみに液体を付与することが可能であることを特徴とする液体塗布装置。
  2. 前記液体保持部材の前記凹部は、前記媒体を前記液体塗布部材に搬送する際に前記幅方向の基準となる搬送基準位置を基準にして、前記幅方向のサイズが互いに異なる複数種類の媒体間の前記サイズの差分ごとに隔壁で分割された構造であることを特徴とする請求項1に記載の液体塗布装置。
  3. 前記液体保持部材の前記凹部は、A列サイズ、B列サイズ、L判サイズ、および、葉書サイズのうちで少なくともひとつの種類の前記幅方向のサイズに対応して分割された構造であることを特徴とする請求項2に記載の液体塗布装置。
  4. 前記液体保持部材の前記凹部は、前記搬送基準位置である右基準位置および左基準位置のうちで少なくとも一方を基準にして分割された構造であることを特徴とする請求項2に記載の液体塗布装置。
  5. 前記液体保持部材の前記凹部は、前記搬送基準位置である前記右基準位置および前記左基準位置のうちで一方をA列サイズの基準とし、且つ、他方をB列サイズの基準として、分割された構造であることを特徴とする請求項4に記載の液体塗布装置。
  6. 前記媒体の前記幅方向のサイズを取得する媒体サイズ取得手段と、
    前記媒体を前記液体塗布部材に搬送する際に前記幅方向の基準となる搬送基準位置を基準として、複数の前記液室のうちで前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲内にある液室を液体の供給対象の液室として選択するとともに、前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲外にある液室を液体の非供給対象の液室として選択する液室選択手段と、
    複数の前記液室のうちで前記供給対象の液室に前記液体供給口を介して液体を供給するとともに、前記非供給対象の液室内から前記液体排出口を介して液体を排出させる液体供給排出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のうちでいずれか1項に記載の液体塗布装置。
  7. 前記液体保持部材のうちで少なくとも前記液体塗布部材と当接する当接部分は、前記液体塗布部材との摺動負荷が低い低摺動材料であることを特徴とする請求項1ないし6のうちでいずれか1項に記載の液体塗布装置。
  8. 前記低摺動材料は、フッ素樹脂であることを特徴とする請求項7に記載の液体塗布装置。
  9. 前記低摺動材料は、ポリテトラフルオロエチレン、または、ポリオキシメチレンであることを特徴とする請求項7に記載の液体塗布装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の液体塗布装置を備え、
    前記液体塗布部材によって前記液体が塗布された前記媒体に、色材を含む液体を付与して前記媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  11. 媒体に液体を塗布する塗布面を有する液体塗布部材と、媒体搬送方向と直交する幅方向に配列された複数の凹部、前記各凹部にそれぞれ配設された複数の液体供給口、および、前記各凹部にそれぞれ配設された複数の液体排出口を有し、前記液体塗布部材の塗布面に当接することで前記幅方向に配列された複数の液室を形成する液体保持部材とを用いて、前記幅方向のサイズが異なる複数種類の媒体に液体を塗布することが可能な液体塗布方法であって、
    前記媒体の前記幅方向のサイズに応じて前記各液室ごとに独立に前記液体供給口からの液体の供給および前記液体排出口からの液体の排出を行って前記液体塗布部材の前記塗布面のうちで前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲内にある領域のみに液体を付与することを特徴とする液体塗布方法。
  12. 前記媒体の前記幅方向のサイズを取得し、複数の前記液室のうちで、前記媒体を前記液体塗布部材に搬送する際に前記幅方向の基準となる搬送基準位置を基準として、前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲内にある液室を液体の供給対象の液室として選択するとともに、前記媒体の前記幅方向のサイズの範囲外にある液室を液体の非供給対象の液室として選択し、複数の前記液室のうちで前記供給対象の液室に前記液体供給口を介して液体を供給するとともに、前記非供給対象の液室内から前記液体排出口を介して液体を排出させることを特徴とする請求項11に記載の液体塗布方法。
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