JP2017164712A - 液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システム - Google Patents

液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017164712A
JP2017164712A JP2016054280A JP2016054280A JP2017164712A JP 2017164712 A JP2017164712 A JP 2017164712A JP 2016054280 A JP2016054280 A JP 2016054280A JP 2016054280 A JP2016054280 A JP 2016054280A JP 2017164712 A JP2017164712 A JP 2017164712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
application
liquid
coating
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016054280A
Other languages
English (en)
Inventor
洋典 沼田
Hironori Numata
洋典 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016054280A priority Critical patent/JP2017164712A/ja
Publication of JP2017164712A publication Critical patent/JP2017164712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】塗布量の可変範囲を大きくして微量塗布範囲を拡大させられ、メディアに応じた適正な塗布量を塗布し得るインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を提供する。
【解決手段】この装置に備えられる表面用塗布ユニットは、塗布ローラ1と、その下方に配置されてローラ1に対して圧接・退避が可能なスクイーズローラ2と、ローラ1の上方に配置されてローラ1に対して圧接・解除が可能な塗布ローラ3と、ローラ3の上方に配置されてローラ3に対して圧接・解除が可能な塗布ローラ4と、ローラ4の上方に配置されてローラ4に対して圧接・解除が可能な転写ローラ5と、を備える他、ローラ1とローラ3との接触部を通過させる場合の塗布経路17と、ローラ3とローラ4との接触部を通過させる場合の塗布経路18と、ローラ4とローラ5との接触部を通過させる場合の塗布経路19と、が切り替え部材20の回転により切り替え可能な構造となっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システムに関する。
従来、この種の液体塗布装置の一例である処理剤液塗布装置は、液滴吐出を行ってメディア上に画像を形成するインクジェットプリンタの画像滲みを抑止する滲み抑止剤等の処理剤液を画像形成に先立ってメディア上に塗布する役割を担っている。
このような処理剤液塗布装置は、基本構成上、処理剤液に浸漬されて回転することにより塗布液を汲み上げるスクイーズローラと、スクイーズローラとの間に接触部(ニップ)が形成されると共に、接触部での処理剤液の付着量を計量してその計量された処理剤液をメディア位置に運ぶ塗布ローラと、塗布ローラにメディアを押し付けて接触部を形成すると共に、塗布ローラ上の処理剤液をメディアに転写させる転写ローラと、から構成されている。
因みに、係る処理剤液塗布装置に関連する周知技術として、記録媒体に対して適切な処理が可能な「インクジェットプリンタ用先塗り液塗布装置および画像形成システム」(特許文献1参照)や、適正な塗布量の処理剤液塗布が可能となり、過剰塗布を無くして、ランニングコストの低減が図れるインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム」(特許文献2参照)が挙げられる。
上述した特許文献1に係る技術では、塗布ローラとスクイーズローラとの圧接力を可変する手法、及び複数台の塗布装置を直列に並べることにより多重に塗布する手法、特許文献2に係る技術では、汲み上げ量の異なる多数のスクイーズローラを使用する手法による塗布量可変技術を提案している。
ところが、処理剤液塗布装置自体の基本構成は上述した通りであり、各種のメディアに対応するためにはメディアに合った塗布量を塗布することが重要であるものの、実際には各特許文献で提案されている塗布量可変技術を適用しても、塗布量の可変範囲を大きくして微量塗布範囲を拡大させることが困難であり、メディアに応じた適正な塗布量を塗布し難いという問題がある。
具体的に云えば、例えば必要以上に過剰の処理剤液を塗布してしまった場合には、頁当たりの液使用量が増加しランニングコストを増大させるだけでなく、塗布後の乾燥熱量を増大させてしまう。反対に塗布量が少な過ぎた場合には、インクの滲み防止効果が得られず、印刷物の画質悪を引き起こす。こうした問題の対処として、スクイーズローラと塗布ローラとの接触部荷重を可変することによる塗布量可変の技術を適用すると、可変可能な塗布量が少なく、圧接荷重を20kgfから40kgfに可変した場合でも塗布量差を15mg/(210mm×297mm)程度にしか可変することができない。可変範囲を広げようとして、低圧接荷重の領域を使用した場合には、接触部幅が狭くなるため、高精度のローラを使用し、微細な調整をしないと均等な塗布を行うことができず、加工精度の高い高価なローラ及びフレームが必要となるコスト高を招いてしまう。圧接荷重を更に上げる場合には、ローラの撓みにより塗布が不均一になるため、ローラ径を大きくする必要があり、重量が大きくなって高価となってしまう。
その他、荷重での塗布量低減には限界があり、塗布量を大きく低減することができない。また、複数台の塗布装置を直列に並べ、片面に重ね塗りすることは、複数台分のコストが必要となるため、コスト高を招く上に装置サイズも大型化されてしまう。更に、汲み上げ量が異なるようにローラ表面に溝を付けた場合には、溝の深さが塗布量に影響するため、高精度の溝を設ける必要があり、スクイーズローラが非常に高価になってしまう。加えて、スクイーズローラには溝があるために塗布量を減らすことにも限界がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、処理剤液のメディアへの塗布量の可変範囲を大きくして微量塗布範囲を拡大させることが可能であり、メディアに応じた適正な塗布量を塗布し得る液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システムを提供することにある。
上記技術的課題を達成するため、本発明は、液体を貯留する供給パンと、供給パンに貯留されている液体に浸された供給ローラと、供給ローラの外周部と接触する第1の塗布ローラと、第1の塗布ローラと接触する第2の塗布ローラと、第2の塗布ローラに接触する転写部と、を備えた液体塗布装置において、第1の塗布ローラと第2の塗布ローラとの接触部にメディアを通過させることによる塗布経路以外に、当該第2の塗布ローラと転写部との接触部にメディアを通過させることによる別の塗布経路を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上記構成により、塗布量の可変範囲を大きくして微量塗布範囲を拡大させることが可能であり、メディアに応じた適正な塗布量を塗布し得るようになる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の液体塗布装置の実施例に係るインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置を備えた画像形成システムの一例であるインクジェットプリンタシステムの基本構成を示す概略図である。 図1に示すインクジェットプリンタシステムにおけるインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置の基本構造を示す正面方向からの概略図である。 図1に示すインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置に備えられる表面用塗布ユニットを側面方向から示した概略構成図である。 図3に示す表面用塗布ユニットの要部構成におけるスクイーズローラの回転に伴う塗布経路に対する塗布量低減作用を説明する概念図であり、(a)はスクイーズローラの左回り回転時の概念図、(b)はスクイーズローラの右回り回転時の概念図である。 図1に示すインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置の塗布経路に対する塗布量比率の関係を示す図である。
以下に、本発明の液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システムについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の液体塗布装置の実施例に係るインクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置(以下、単に処理剤液塗布装置と呼ぶ)220を備えた画像形成システム(印刷システム)の一例であるインクジェットプリンタシステム200の基本構成を示す概略図である。また、図2は、その処理剤液塗布装置220の基本構造を示す正面方向からの概略図である。
図1を参照すれば、このインクジェットプリンタシステム200は、給紙装置210、処理剤液塗布装置220、乾燥パス230、インクジェットプリンタ240、排紙装置250を備えて構成される。給紙装置210は、矩形上のメディアWをその搬送経路の下流に設けられた処理剤液塗布装置220に供給する。処理剤液塗布装置220は、後述するようにメディアW上に印刷されるインクの滲みや裏写りを抑える処理剤液をメディアWに塗布する。塗布されたメディアWは、乾燥パス230に搬送され、乾燥パス230ではメディアWを乾燥させる。インクジェットプリンタ240は、処理剤液塗布装置220で処理剤液が塗布されたメディアWにインク滴を吐出して所望の画像を形成する。画像形成後に乾燥されたメディアWは、排紙装置250に搬送されて蓄えられる。
図2を参照すれば、処理剤液塗布装置220は、表面用塗布ユニット220a、裏面用塗布ユニット220b、供給ユニット221を有する他、複数の搬送ユニット222を有する。給紙装置210から排出されたメディアWは、複数の搬送ユニット222により、表面用塗布ユニット220a、裏面用塗布ユニット220bを通過し、乾燥パス230に受け渡たされる。処理剤液塗布装置220では、表面用塗布ユニット220aでメディアWの表面、裏面用塗布ユニット220bでメディアWの裏面、又は両ユニットにより両面に処理剤液を塗布する。供給ユニット221は処理剤液を貯留し、随時裏面用塗布ユニット220b及び表面用塗布ユニット220aに処理剤液を供給する。
図3は、上述した処理剤液塗布装置220に備えられる表面用塗布ユニット220aを側面方向から示した概略構成図である。
図3を参照すれば、この表面用塗布ユニット220aは、第1の塗布ローラ1と、その第1の塗布ローラ1の下方に配置されると共に、第1の塗布ローラ1に対して圧接・退避が可能なスクイーズローラ(供給ローラと呼ばれても良い)2と、第1の塗布ローラ1の上方に配置されると共に、第1の塗布ローラ1に対して圧接・解除が可能な第2の塗布ローラ3と、第2の塗布ローラ3の上方に配置されると共に、第2の塗布ローラ3に対して圧接・解除が可能な第3の塗布ローラ4と、第3の塗布ローラ4の上方に配置されると共に、第3の塗布ローラ4に対して圧接・解除が可能な転写ローラ(転写部と呼ばれても良い)5と、を有している。尚、ここでは、第3の塗布ローラ4を設けた構成を示すが、この第3の塗布ローラ4を設けない構成としたり、或いは同様に第3の塗布ローラ4を設ける以外に更に第4の塗布ローラを設ける構成や、それ以上の数の他の塗布ローラを加える構成とすることも可能である。
このうち、転写ローラ5は、TRアーム6の一端に支持され、TRアーム6の他端にはTRばね7が接続され、その引張力により転写ローラ5を第3の塗布ローラ4側に弾性的に付勢している。TRアーム6の中間位置にはアーム揺動支点8が設けられている。また、このTRアーム6にはTRカム9が接触しており、モータ29で駆動されるTRカム9の回転によりTRばね7の引張力に抗して転写ローラ5が第3の塗布ローラ4から離間する機能を有している。更に、スクイーズローラ2は、揺動支点14で揺動可能な液供給パン(液体を貯留する供給パンと呼ばれても良い)10に支持され、液供給パン10には、SQZアーム11が設けられ、SQZアーム11は、モータ30で駆動されるSQZカム28の回転によりSQZピン12を動作させ、圧縮ばね13により第1の塗布ローラ1に弾性的に付勢することが可能となっている。この構造では、第1の塗布ローラ1のスクイーズローラ2側の圧接荷重は、SQZカム28の回転角度により微調整可能としてある。
液供給パン10の内部には先塗り液である処理剤液15が入っており、処理剤液15の水位は一定に保たれ、スクイーズローラ2が処理剤液15に浸るように位置されている。処理剤液15の材料は、例えばインクジェットプリンタに使用するインクの成分やメディアの材質等を考慮して適宜選択される。処理剤液15の水位は水位センサ21により監視されており、水位が低くなった時点で供給弁22を開放し、供給ポンプ23を駆動することで処理剤液タンク24内の処理剤液15を液供給パン10の内部に送り込む。また、所望の水位になった時点で供給弁22を閉じて供給ポンプ23を停止させることにより、液供給パン10の内部の処理剤液15の水位を一定に保っている。更に、処理剤液15の増粘による性質劣化等を考慮し、処理剤液15を排出するために排液弁25、排液ポンプ26、及び排液タンク27が設けられている。排液弁25を開放し、排液ポンプ26を駆動することで、液供給パン10の内部の劣化した処理剤液15を排液タンク27の内部へ排出する。
スクイーズローラ2は、モータ16で駆動されて回転可能となっており、この回転により液供給パン10の処理剤液15を汲み上げ、第1の塗布ローラ1との接触部まで運ぶことができる。スクイーズローラ2、第1の塗布ローラ1、第2の塗布ローラ3、第3の塗布ローラ4は、ギヤで連結されており、スクイーズローラ2を回転させると同時に回転する仕組みとなっている。処理剤液15は第1の塗布ローラ1とスクイーズローラ2との接触部を通過することにより計量され、接触部の下流側には均一化された処理剤液15の層が形成される。その他、ウェブ塗布法が適用される経路として、第1の塗布ローラ1と第2の塗布ローラ3との接触部を通過させる場合の第1の塗布経路17と、第2の塗布ローラ3と第3の塗布ローラ4との接触部を通過させる場合の第2の塗布経路18と、第3の塗布ローラ4と転写ローラ5との接触部を通過させる場合の第3の塗布経路19と、による3つの経路を有している。尚、ここでは、第1の塗布経路17〜第3の塗布経路19を設けているが、第1の塗布経路17及び第2の塗布経路18だけの構成にすることも可能である他、塗布ローラを4以上に増設して4以上の塗布経路を持たせる構成にすることも可能である。何れにせよ、各塗布経路への分岐点には切り替え部材20が配備されており、システムの操作パネルから経路選択を選択指定すると、切り替え部材20の回転により経路を切り替え可能な構造となっている。
図4は、この表面用塗布ユニット220aの要部構成におけるスクイーズローラ2の回転に伴う塗布経路に対する塗布量低減作用を説明する概念図であり、同図(a)はスクイーズローラ2の左回り回転時の概念図、同図(b)はスクイーズローラ2の右回り回転時の概念図である。また、図5は実施例に係る処理剤液塗布装置の塗布経路に対する塗布量比率の関係を示す図である。
図4(a)、(b)を参照すれば、ここでは各ローラの接触部下流での液量に関して、第1の塗布ローラ1とスクイーズローラ2との接触部の下流での液量を1とすれば、第1の塗布ローラ1、第2の塗布ローラ3、第3の塗布ローラ4の外径及び材質が同じ場合には、回転方向に拘らず接触部の通過により処理剤液15が半分に分かれるため、第1の塗布ローラ1と第2の塗布ローラ3との接触部の下流での液量は0.5となり、更に第2の塗布ローラ3と第3の塗布ローラ4との接触部の下流での液量は0.25となる。このように各塗布ローラ1、3、4の外径及び材質を同じにする場合は、各塗布ローラ1、3、4の圧接による接触部を形成するためにゴムローラを使用する場合を例示できる。
また、各々隣合うローラの材質を異なる構成とし、例えばスクイーズローラ2を金属、第1の塗布ローラ1をゴム、第3の塗布ローラ3を金属、第4の塗布ローラ4をゴム、転写ローラ5を金属とすることも可能である。このように各ローラの材質を異なる構成とする場合には、各ローラ間での処理剤液15の分かれ方を使用したい塗布量とするために各ローラの径に差を持たせることが有効となる。
更に、図5に示されるように、上述した切り替え部材20による塗布経路(図3中の第1の塗布経路17、第2の塗布経路18、第3の塗布経路19)の選択は、メディアと処理剤液15との浸透特性に依るもので、例えば処理剤液15の浸透が無いフィルム等のメディアの場合には、処理剤液15がフィルムに浸透し難いため、塗布量比率1の第1の塗布経路17を通過させることにより適切な塗布量とすることができ、処理剤液15が浸透し難いグロスコート紙の場合には、塗布量比率0.5の第2の塗布経路18を通過させることで適切な塗布量とすることができ、処理剤液15が浸透し易い普通紙では処理剤液15が普通紙に転写し易いため、塗布量比率0.25の第3の塗布経路19を通過させることにより適切な塗布量とすることができる。塗布経路の選択としては、ここで説明した手法の他にメディア毎に事前に評価された適正値を塗布できるように塗布経路を設定することも可能である。因みに、メディアの搬送方向を同一方向にするために、上述した第1の塗布経路17、第3の塗布経路19を通過させる場合と第2の塗布経路18を通過させる場合とでは、各ローラの回転を逆方向とする。このような構成の処理剤液塗布装置では、メディア種に必要な適性な塗布量の処理剤液15の塗布が可能になるため、不要な過剰塗布をすることがなくなり、ランニングコストを低減させることが可能となる。
以上に説明した実施例に係る処理剤液塗布装置では、基本的な技術的要旨として、第1の塗布ローラ1と第2の塗布ローラ3との接触部にメディアを通過させることによる第1の塗布経路17以外に、第2の塗布ローラ3と転写ローラ5との接触部にメディアを通過させることによる別の塗布経路(実施例では第2の塗布ローラ3及び転写ローラ5の間に更に第3の塗布ローラ4を用いているため、第2の塗布ローラ3と第3の塗布ローラ4との接触部にメディアを通過させることによる第2の塗布経路18、転写ローラ5と第3の塗布ローラ4との接触部にメディアを通過させることによる第3の塗布経路19が該当する)を備えているため、処理剤液15の塗布量の可変範囲を拡大し、メディアに適した塗布量を付与することができる。
また、実施例の場合のように第1の塗布経路17〜第3の塗布経路19による3つの塗布経路か、それ以上の塗布経路を備える構成とすれば、処理剤液15の塗布量の可変範囲を一層拡大し、メディアに適した塗布量を付与することができる。更に、第1の塗布経路17の他に別の塗布経路(実施例では第2の塗布経路18、第3の塗布経路19)における奇数番目の経路(実施例では第3の塗布経路19)を通過させる場合と別の塗布経路(実施例では第2の塗布経路18、第3の塗布経路19)における偶数番目の経路(実施例では第2の塗布経路18)を通過させる場合とでローラ群の回転方向を逆にすると、簡単にメディア経路の形成でメディアに適した塗布量を付与することができる。加えて、第1の塗布経路17と別の塗布経路(実施例では第2の塗布経路18、第3の塗布経路19)とを切り替える切り替え部材20により、メディアの浸透特性差を使用して処理剤液15が浸透し難いメディアである程、スクイーズローラ2に近い経路を通過させると、メディアに適した塗布量を付与することができる。その他、第1の塗布ローラ1に対するスクイーズローラ2側の接触荷重を可変できるようにすれば、処理剤液15のメディアへの塗布量を微調整することが可能となり、メディアに適した塗布量を付与することができる。
何れにせよ、実施例に係る処理剤液塗布装置によれば、処理剤液15のメディアへの塗布量の可変範囲を大きくすることができ、特に微量塗布範囲を拡大できるため、メディアに応じた適正な塗布量を塗布することができると共に、過剰な塗布を防止することができる。これにより、インクジェットプリンタシステム200に具備した場合には後工程の乾燥部を含め、コンパクトな構成とすることができ、頁当たりのコストも低減可能になる。
実施例に係る処理剤液塗布装置は、インクジェットプリンタシステム200以外にも複数のローラの接触部の形成により処理液の通過量を規制する機能を持つ各種分野の装置へ適用することができる。
1 第1の塗布ローラ
2 スクイーズローラ
3 第2の塗布ローラ
4 第3の塗布ローラ
5 転写ローラ
6 TRアーム
7 TRばね
8 アーム揺動支点
9 TRカム
10 液供給パン
11 SQZアーム
12 SQZピン
13 圧縮ばね
14 パン揺動支点
15 先塗り液
16 モータ
17 第1の塗布経路
18 第2の塗布経路
19 第3の塗布経路
20 切り替え部材
21 水位センサ
22 供給弁
23 供給ポンプ
24 処理剤液タンク
25 排液弁
26 排液ポンプ
27 排液タンク
28 SQZカム
29 モータ
30 モータ
200 インクジェットプリンタシステム
210 給紙装置
220 処理剤液塗布装置
220a 表面用塗布ユニット
220b 裏面用塗布ユニット
221 供給ユニット
222 搬送ユニット
230 乾燥パス
240 インクジェットプリンタ
250 排紙装置
特許5821487号公報 特開2014−54809号公報

Claims (6)

  1. 液体を貯留する供給パンと、前記供給パンに貯留されている前記液体に浸された供給ローラと、前記供給ローラの外周部と接触する第1の塗布ローラと、前記第1の塗布ローラと接触する第2の塗布ローラと、前記第2の塗布ローラに接触する転写部と、を備えた液体塗布装置において、
    前記第1の塗布ローラと前記第2の塗布ローラとの接触部にメディアを通過させることによる塗布経路以外に、当該第2の塗布ローラと前記転写部との接触部にメディアを通過させることによる別の塗布経路を備えたことを特徴とする液体塗布装置。
  2. 請求項1記載の液体塗布装置において、
    前記第2の塗布ローラと前記転写部との間に1以上の数の他の塗布ローラを備え、
    前記別の塗布経路は、前記第2の塗布ローラ又は前記転写部と前記他の塗布ローラとの接触部、或いは当該他の塗布ローラ同士の間の接触部に複数備えられたことを特徴とする液体塗布装置。
  3. 請求項1又は2記載の液体塗布装置において、
    前記塗布経路の他に前記別の塗布経路における奇数番目の経路を通過させる場合と前記別の塗布経路における偶数番目の経路を通過させる場合とでローラ群の回転方向を逆にすることを特徴とする液体塗布装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の液体塗布装置において、
    前記塗布経路と前記別の塗布経路との切り替え手段として、メディアの浸透特性差を使用して処理剤液が浸透し難い当該メディアである程、前記供給ローラに近い経路を通過させることを特徴とする液体塗布装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載の液体塗布装置において、
    前記第1の塗布ローラに対する前記供給ローラ側の接触荷重を可変できることを特徴とする液体塗布装置。
  6. プリンタの被記録媒体搬送方向上流側にプリンタ用処理剤液塗布装置を備えた画像形成システムにおいて、
    前記プリンタ用処理剤液塗布装置として、請求項1〜5の何れか1項記載の液体塗布装置を備えたことを特徴とする画像形成システム。
JP2016054280A 2016-03-17 2016-03-17 液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システム Pending JP2017164712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016054280A JP2017164712A (ja) 2016-03-17 2016-03-17 液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016054280A JP2017164712A (ja) 2016-03-17 2016-03-17 液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017164712A true JP2017164712A (ja) 2017-09-21

Family

ID=59909543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016054280A Pending JP2017164712A (ja) 2016-03-17 2016-03-17 液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017164712A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4498148B2 (ja) 液体塗布装置、記録装置
JP4533275B2 (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP6205939B2 (ja) インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置
JP5879929B2 (ja) インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置、その塗布装置の運転方法および画像形成システム
JP4617383B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5441341B2 (ja) 液体塗布装置、および液体塗布装置の制御方法
JP2001232258A (ja) シートコーティング装置
JP5414356B2 (ja) インクジェット記録装置、液体塗布機構及びその液体塗布機構の制御方法
JP5821487B2 (ja) インクジェットプリンタ用先塗り液塗布装置および画像形成システム
JP2007083180A (ja) 液体塗布装置およびインクジェット記録装置
JP2017164712A (ja) 液体塗布装置及びそれを備えた画像形成システム
JP2016052740A (ja) 処理液塗布装置及び画像形成システム
US8162472B2 (en) Apparatus and method for metering fluid film in an ink jet printing system
JP2010143014A (ja) 記録装置および記録方法
JP2007152174A (ja) ローラ塗布装置
JP6299402B2 (ja) 処理液塗布装置
JP7200579B2 (ja) 画像形成装置および画像形成システム
JP6051709B2 (ja) インクジェットプリンタ用処理剤液塗布装置およびそれを備えた画像形成システム
JP4642360B2 (ja) 液体塗布装置、記録装置
JP4906460B2 (ja) 液体塗布装置
JP2007152175A (ja) ローラ塗布装置
JP2019072666A (ja) 多層塗工装置
JP7095464B2 (ja) 処理液塗布装置および画像形成システム
JP7286990B2 (ja) 塗布装置と画像形成システム
JP7234646B2 (ja) 塗布装置、液体を吐出する装置