JP5036308B2 - 半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5036308B2
JP5036308B2 JP2006519580A JP2006519580A JP5036308B2 JP 5036308 B2 JP5036308 B2 JP 5036308B2 JP 2006519580 A JP2006519580 A JP 2006519580A JP 2006519580 A JP2006519580 A JP 2006519580A JP 5036308 B2 JP5036308 B2 JP 5036308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
stem
insulating glass
cap
laser device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006519580A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005119862A1 (ja
Inventor
義晃 長谷川
俊哉 横川
浩義 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2006519580A priority Critical patent/JP5036308B2/ja
Publication of JPWO2005119862A1 publication Critical patent/JPWO2005119862A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5036308B2 publication Critical patent/JP5036308B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/02208Mountings; Housings characterised by the shape of the housings
    • H01S5/02212Can-type, e.g. TO-CAN housings with emission along or parallel to symmetry axis
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/02218Material of the housings; Filling of the housings
    • H01S5/0222Gas-filled housings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/0225Out-coupling of light
    • H01S5/02257Out-coupling of light using windows, e.g. specially adapted for back-reflecting light to a detector inside the housing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/024Arrangements for thermal management
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/30Structure or shape of the active region; Materials used for the active region
    • H01S5/32Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures
    • H01S5/323Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures in AIIIBV compounds, e.g. AlGaAs-laser, InP-based laser
    • H01S5/32308Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures in AIIIBV compounds, e.g. AlGaAs-laser, InP-based laser emitting light at a wavelength less than 900 nm
    • H01S5/32341Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures in AIIIBV compounds, e.g. AlGaAs-laser, InP-based laser emitting light at a wavelength less than 900 nm blue laser based on GaN or GaP

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、半導体レーザ装置およびその製造方法に関する。
光ディスクの記録容量を拡大するためには、データの読み出し/書き込みに必要なレーザ光の波長を短くすることが求められる。現在普及しているDVDのプレーヤやレコーダでは、波長660nm帯の赤色半導体レーザが広く用いられており、この赤色半導体レーザは、例えばInGaAlP系化合物半導体をGaAs基板上にエピタキシャル成長させることによって製造される。
近年、DVDよりも記録容量を拡大するため、次世代の光ディスクが活発に開発されている。そのような次世代光ディスク用の光源としては、赤色の光よりも波長が更に短い青紫色レーザ光(波長400nm帯)を安定に放射することが要求される。波長400nm帯のGaN系半導体レーザは、Blu−ray Disc(商標)などの次世代光ディスクの記録再生用光源として最も期待されている。
特許文献1は、光ディスク装置における短波長光源として好適に用いられる半導体レーザ装置を開示している。
特開2003−59087号公報
赤色光よりも波長が短いレーザ光を長期間にわたって安定して放射し得る半導体レーザ装置を実用化するためには、解決しなければならない幾つかの課題がある。なかでも、半導体レーザ装置の信頼性を更に高め、実用上充分に長い寿命を達成することが強く求められている。しかし、本発明者らが、青紫色レーザ光を放射する半導体レーザチップをキャップで気密封止した状態で動作させていると、ステムおよびキャップの種類によって素子寿命が著しく短くなるという問題のあることがわかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、長寿命化を達成し、短波長レーザ光を安定して放射し得る半導体レーザ装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の半導体レーザ装置は、レーザ光を放射する半導体レーザチップと、前記半導体レーザチップを支持するステムと、前記ステムに設けられた貫通孔に挿入され、前記半導体レーザチップに給電するための複数の端子電極と、前記レーザ光を透過する光学窓を有し、かつ、前記半導体レーザチップを覆うように前記ステムに固着されるキャップと、前記ステムと前記端子電極との間に設けられた絶縁ガラスとを備えた半導体レーザ装置であって、前記絶縁ガラスが700℃以上850℃以下の温度に加熱されたときに放出するフッ化珪素ガスの総量は1.0μg以下である。
好ましい実施形態において、前記ステムおよびキャップで囲まれた空間の内部には、前記半導体レーザチップに接触する雰囲気ガスが封止されており、前記絶縁ガラスのうち、前記雰囲気ガスと接触する表面におけるフッ化珪素の濃度が前記絶縁ガラスの内部におけるフッ化珪素の濃度よりも低下している。
好ましい実施形態において、前記絶縁ガラスはフッ化珪素を含有しない。
好ましい実施形態において、前記キャップの内周縁端と前記絶縁ガラスの外周面との間隔が50μm以下である。
好ましい実施形態において、前記レーザ光の波長は500nm以下である。
好ましい実施形態において、前記絶縁ガラスのうち、前記雰囲気ガスと接触する表面におけるフッ化珪素の濃度は、前記絶縁ガラスの内部におけるフッ化珪素の濃度の10分の1以下である。
好ましい実施形態において、前記雰囲気ガスは、窒素ガスおよび/または不活性ガスである。
好ましい実施形態において、前記雰囲気ガスは、酸素ガスを含有している。
本発明の光ディスク装置は、上記いずれかの半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置から放射されたレーザ光を光ディスクに集光する光学系とを備えている。
好ましい実施形態において、前記レーザ光の照射を受ける領域に、前記レーザ光によって光化学反応を生じる物質を含有する材料から形成された部材を有していない。
半導体レーザ装置の製造方法は、レーザ光を放射する半導体レーザチップと、前記半導体レーザチップを支持するステムと、前記ステムに設けられた貫通孔に挿入され、前記半導体レーザチップに給電するための複数の端子電極と、前記レーザ光を透過する光学窓を有し、かつ、前記半導体レーザチップを覆うように前記ステムに固着されるキャップとを備えた半導体レーザ装置を製造する方法であって、700℃以上850℃以下の温度に加熱されたときにフッ化珪素ガスを放出しない絶縁ガラスによって前記端子電極を前記ステムから絶縁する工程(A)と、前記ステムに前記キャップを固着する工程(B)とを含む。
好ましい実施形態において、前記工程(A)と前記工程(B)との間に、前記ステムおよびキャップの表面をヘキサンで洗浄する工程を行なう。
好ましい実施形態において、前記工程(A)と前記工程(B)との間に、波長500nm以下の光で前記ステムおよびキャップの表面を照射する工程を行なう。
本発明によれば、波長500nm以下のレーザ光を放射する半導体レーザ装置の長寿命化を達成することができる。
半導体レーザチップ(以下、「レーザチップ」と称する)における劣化した光出射端面を詳細に観察したところ、半導体レーザ装置の劣化の原因が、図6(a)および(b)に示すように、光出射端面における発光領域上に「異物」が付着することにあることがわかった。半導体レーザ装置によっては、このような劣化が生じない場合もあり、当初、付着物がレーザチップの光出射端面に形成される理由は不明であった。
光出射端面に付着した異物を分析したところ、付着物中にはSi(珪素)が多く含まれていることが確認され、更に、付着物中のSiは、レーザチップを覆うパッケージの組み立てに使用されるSi含有部材(特にSi含有低融点ガラス)に由来することもわかった。
このようなSi含有部材は、赤色光を放射する半導体レーザ装置にも使用されていたが、その場合、Siを多く含む異物がレーザチップの光出射端面に付着するような劣化現象は観察されていなかった。このため、Si含有部材は、500nmよりも長い波長を持つレーザ光の照射を受けた場合には、前述した劣化現象を引き起こさないことがわかる。これに対し、青色レーザ光のように波長の短い(500nm以下、典型的には420nm以下)のレーザ光の場合に、前述の劣化現象が引き起こされると考えられる。すなわち、Si含有部材は、波長500nm以下の短波長レーザ光を受けて光化学反応を引き起こし、その結果、付着物の原因となる物質(主としてSi)を雰囲気ガス中に供給する。さらには、そのような短波長レーザ光は、異物を光出射端面の発光領域に付着させることにも寄与していると考えられる。
短波長レーザ光によって生じる光化学反応の詳細なメカニズムは、まだ解明できていないが、レーザ光が照射される部位からSi含有部材を排除することにより、Siを含む異物による端面劣化の問題を解決できることを確認した。
さらに、本発明者は、波長が500nm以下のレーザ光が照射される領域からSi含有部材を排除することによって上記端面劣化の問題を解決する方法以外にも、以下に示す解決手段を採用して、上記端面劣化の問題を解決できることを見出した。
(1)封止前の段階でSi含有部材に対してレーザ光の波長以下の波長を有する光(例えば紫外線)を照射することにより、Si含有部材の一部からSiまたはSi含有物質を放出させ、Si含有部材の表面におけるSi濃度を低下させる。これにより、Si含有部材においてパッケージ内のガスと接触する表面での前記物質の濃度がSi含有部材の内部におけるSi濃度よりも低下するため、封止後、レーザ光が照射されてもパッケージ内にSiまたはSi含有物が放出されることを抑制できる。
(2)レーザ光の照射によって光化学反応が生じない安定な材料からなる膜によってSi含有部材の表面を被覆する。この膜は、例えば、レーザチップの端面を被覆するために用いられるコーティング膜と同様の材料から形成されるが、レーザ光を吸収・反射する膜であってもよい。レーザ光を吸収または反射する膜でSi含有部材を覆うことにより、レーザ光が誘起する光化学反応を抑制するとともに、Si含有部材を雰囲気ガスから遮断して異物の原因物質をSi含有部材内に閉じ込める効果も得られる。
(実施形態1)
以下、本発明による半導体レーザ装置の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の半導体レーザ装置の構成を概略的に示す一部分解斜視図である。図示される半導体レーザ装置は、波長405nmの青紫色レーザ光を放射するレーザチップ1と、レーザチップ1が実装されたサブマウント2と、サブマウント2が固着されたヒートシンク3と、レーザチップ1を覆うキャップ5と、ヒートシンク3およびキャップ5を支持するベース4とを備えたキャンタイプレーザである。ヒートシンク3とベース3は全体として「ステム」を構成している。
レーザチップ1は、例えば幅350μm×長さ(共振器長)700μm×厚さ100μmの矩形形状を有するレーザダイオード素子であり、GaN、SiC、またはサファイアなどの基板上にエピタキシャル成長した窒化物半導体の積層構造を有している。積層構造を構成する窒化物半導体の組成や層の厚さは、公知の構成を採用することができる。本実施形態のレーザチップ1は、405nmの発振波長が得られるように、厚さ3nmのIn0.1Ga0.9N量子井戸層と厚さ9nmのIn0.02Ga0.98Nバリア層とを交互に積層した量子井戸構造を有する活性層を備えている。
サブマウント2は、熱伝導性の高い材料(例えばSiCやAlN)から形成されたブロック状の部材であり、レーザチップ1で発生した熱を速やかにヒートシンク3およびベース4へ放散する機能を有している。
キャップ5は、軟鋼などの金属材料から形成され、略円筒状の形状を有しており、上端面に設けられた開口部には、レーザチップ1から放射されたレーザ光を透過する光学窓(キャップガラス)6が取り付けられている。キャップ5は、高電界プレスなどによってベース4の上面に固着(融着)されている。
ベース4は、好適には銅および鉄などの金属材料から形成され、複数の端子電極(リードピン)7が固定されている。端子電極7は、ボンディングワイヤなどを介して、レーザチップ1の電極(不図示)と電気的に接続される。端子電極7を介して外部の駆動回路からレーザチップ1に電流が供給され、レーザチップ1内でレーザ発振が引き起こされる。なお、端子電極7とベース4との間には、端子電極7をベース4から電気的に絶縁するため、絶縁ガラス8が設けられている。
図2は、本実施形態の半導体レーザ装置の主要部を示す断面図である。
図2に示すように、レーザ光を透過する光学窓6は、厚さ0.25mm、直径3.1mm程度のサイズを有する円盤状ガラス板から形成されており、低融点ガラスの層(以下、「接着層」と称する)10を介してキャップ5の内壁面に接着されている。
キャップ5、ベース4、および光学窓6によって囲まれる空間は、大気から遮断された状態でレーザチップ1を収容するため、キャップ5、ベース4、および光学窓6は、レーザチップ1のための1つの「パッケージ」を構成しているといえる。このようなパッケージの内部空間には、窒素などの不活性なガスが封入されている。
本実施形態において、光学窓6をキャップ5に接着する低融点ガラスの接着層10は、レーザ光を受けて光化学反応が生じる物質(SiまたはSi含有物質)を含有する材料から形成されている。このような低融点ガラスの接着層10は、例えば、封着に便利なようにタブレット状に加工された低融点粉末ガラスを用いて形成される。粉末ガラスのタブレットは、粉末ガラスをバインダ樹脂と混合した後、焼結することによって形成される。バインダ樹脂は焼結前の加熱工程(脱バインダ工程)で除去されるが、樹脂の一部は接着層10に残存している。
本実施形態では、低融点ガラスの接着層10のうち、少なくとも雰囲気ガスと接触する表面におけるSi含有物質の濃度を低下させるため、図3に示すように、UV光源50を用いて紫外線(UV)を照射している。この紫外線の波長は、200〜350nm程度の範囲にあり、レーザチップ1が放射する光と同程度かそれよりも波長が短い。紫外線の照射時間は例えば10〜60分の範囲に設定される。
このような短波長光で低融点ガラスの接着層10を照射することにより、接着層10からSiまたはSi含有物質がガス化して放出される。紫外線照射を行なうとき、キャップ3はベース4にまだ取り付けられていない状態にあるため、接着層10から放出された物質は、大気に解放される。
接着層10に対する紫外線照射を充分に行なうことにより、図4に示すように、接着層10の中においてSi濃度が他の部分によりも相対的に低下した領域10a、10bを形成することができる。以下、この領域10a、10bを、「低Si濃度領域」と称することとする。低Si濃度領域10a、10bは、接着層10の内部におけるSi濃度の10分の1以下であることが好ましい。
図4における黒太の矢印は、紫外線照射によってSi(またはSi化合物などのSi含有物)が接着層10から離脱する様子を模式的に示している。
このような紫外線照射の処理を施したキャップ3を用いて図2に示す半導体レーザ装置を組み立てると、半導体レーザ装置の動作中にレーザチップ1から放射されたレーザ光や、その散乱光(迷光)が接着層10を照射しても、Siがレーザチップ1の光出射端面に付着してレーザ特性を劣化させる問題はほとんど生じなくなった。その結果、Siを含有する低融点ガラスを接着層10として使用した場合でも、半導体レーザ装置の長寿命化を達成することができる。
なお、接着層10におけるSi濃度の分布は、低Si濃度領域10a、10bと他の領域(相対的にSi濃度の高い領域)との境界で急峻に変化している必要はない。重要な点は、キャップ3によって閉じた空間が形成された後、レーザチップ1からのレーザ光の照射を受けても、接着層10から殆んどSiが上記空間内に供給されないようにできればよい。
本実施形態では、紫外線のように波長の短い光で接着層10を照射しているが、Siなどの光化学反応性のある物質を含有する部材から、そのような物質をできるだけ取り除く手段は、光照射に限定されない。たとえば、光照射に代えて、あるいは光照射とともに、加熱処理を行なうことが有効な場合がある。図3に示すように一端が開放された状態のキャップ3を例えば100〜600℃に加熱し、10〜60分程度、保持しても良い。このような加熱処理により、光化学反応性のある物質を接着層10から気化(飛散)させ、図4に示す構造と同様の構造を接着層10に付与することができる。
接着層10の材料として、低融点ガラスに代え、加熱処理によってSi含有物質が飛散しやすい材料(ニトロセルロースなどの低分子材料や酸素含有物質)を用いても良い。
(実施形態2)
以下、図5を参照しながら、本発明による半導体レーザ装置の第2の実施形態を説明する。
本実施形態の半導体レーザ装置と実施形態1における半導体レーザ装置とは、以下に説明する相違点以外の点では共通の構成を有している。このため、ここでは、相違点のみを詳細に説明することにする。
本実施形態の半導体レーザ装置では、キャップ5によって形成された空間に封入されたガス(窒素ガス)と接着層10との接触を遮断するため、キャップ5の内部において本来的に露出する接着層10の表面をシールド膜20によって被覆している。
本実施形態におけるシールド膜20の役割は、レーザ光の照射を受けた接着層10中でSiまたはSi含有物質の気化・離脱現象が生じた場合に、そのようなSiまたはSi含有物質が窒素ガス中に漏れ出さないようにすることにある。このため、シールド膜20は、気密効果を発揮する緻密な材料から形成されることが好ましい。例えば、酸化二オブ(Nb25)などの材料がシールド膜20の材料として好適に用いられる。
シールド膜20の厚さは、10〜100nm程度の範囲から適宜選択される。シールド膜20の厚さが10nmよりも小さくなると、充分な遮断効果(気密性)が得られないため好ましくない。また、シールド膜20の厚さが100nmを超えて厚くなりすぎると、今度は、熱膨張係数差等によりシールド膜20にクラックが発生したり、シールド膜20が部分的に剥離するおそれがある。
シールド膜20は、リフトオフ法などによって形成され得るが、シールド膜20の堆積に先立って、実施形態1について説明したUV照射や加熱処理を行なっておいても良い。
レーザチップ1の光出射端面には、反射率を調整するために種々の反射コーティング膜や保護膜が堆積されている。これらの膜は、レーザ光を受けても反応しにくい安定した材料として信頼性の高い材料から形成されている。このため、レーザチップ1の光出射端面に用いられ得る膜と同様の膜からシールド膜20を形成することが好ましい。
なお、シールド膜20は、レーザチップ1から放射されるレーザ光を透過する膜であってもよいが、このレーザ光を吸収または反射する材料から形成されていれば、接着層10に到達するレーザ光の量を低減できるため、光化学反応を抑制する効果を得ることも可能である。本実施形態で用いるレーザ光を効果的に吸収する材料としては、例えば、金(Au)等の金属が好適に用いられる。シールド膜20がレーザ光を反射する材料から形成されている場合、レーザチップ1に対する戻り光が発生してノイズを生じる可能性がある。このため、反射性のある材料からシールド膜20を形成する場合は、反射光がレーザチップ1に戻りにくいようにシールド膜の形状やサイズを設計することが好ましい。
シールド膜20は積層構造やコンポジット構造を有していてもよい。例えば、レーザ光を反射する金属層と、レーザ光を吸収する樹脂層とを積層することによって積層構造を有するシールド膜20を形成してもよい。また、例えば微小な金属微粒子を絶縁膜中に分散されることによってコンポジット構造を有するシールド膜20を形成してもよい。なお、シールド膜20の表面は平滑である必要はなく、光散乱性を示すように微細な凹凸が形成されていてもよい。
このようにシールド膜20がレーザ光を吸収したり、反射したりする材料から形成される場合は、図5に示すように、レーザ光を透過すべき領域にはシールド膜20を設けるべきではない。ただし、シールド膜20をレーザ光に対して透明な材料から形成する場合は、光学窓4の全面がシールド膜20によって覆われていても良い。
以上、Siを含有した低融点ガラスの接着層10で光学窓6がキャップ5に接着される実施形態について、本発明を説明してきたが、本発明はこのような場合に限定されない。Siを含有した低融点ガラスの接着層10は、パッケージ内部において光学窓6以外の部材を接着するために使用され得る。
(実施形態3)
以下、本発明による半導体レーザ装置の更に他の実施形態を説明する。
図3を参照しながら最初の実施形態について説明したように、キャップ5に紫外線を照射し、キャップ5の接着層10におけるSi含有物質の濃度を低減することは、半導体レーザ装置の寿命を増大させる上で効果的である。しかしながら、本発明者による更なる検討の結果、パッケージを小型化したとき(すなわちベース4の上面サイズを小さくしたとき)、キャップ5に対する紫外線照射だけでは、レーザチップの光出射端面における異物の付着を充分に抑制できない場合があることを見出した。このようにパッケージが小型化した場合に生じる問題と、その解決方法を以下に説明する。
まず、図1を参照する。図1に示されるように、ベース4には、複数の端子電極(リードピン)7が固定されている。これらの端子電極7のうちの2本の端子電極7は、ベース4に設けられた貫通孔に挿入され、低融点の絶縁ガラス(シールドガラス)8を介してベース4に固着される。
キャップ5は、高電界プレスによってベース4に融着されている。高電界プレス装置では、融着部近傍の部材を熱伝導性の高い銅(Cu)から形成し、また氷冷を行うなどして、融着時に大量の熱がベース4に流れこむことを抑制しようとしている。しかしながら、キャップ5の周端部における融着部材は、融点が1000℃程度に達するコバールなどの材料から形成されているため、融着部の高温化は避けられない。その結果、ベース4を小型化すると、キャップ5をベース4に融着するときの加熱により、端子電極7の周りに存在する絶縁ガラス8の温度が局所的に急激に上昇する可能性がある。しかし、実施形態1では、5.6mmφのベース4を用いているため、キャップ5の周縁端と絶縁ガラス8の外周面との距離は100〜150μm程度離れている。このような場合は、キャップ5をベース4に融着するときでも、端子電極7の周りの絶縁ガラス8の温度が700℃程度を大きく超えることは無いと考えられる。しかし、ベース4の外径が例えば3mmφ程度である場合は、絶縁ガラス8とキャップ5の周縁端との距離が50μm程度またはそれ以下に短縮することになる。このような場合、絶縁ガラス8の温度は700℃程度を超えて大きく上昇する可能性があり、それによって絶縁ガラスに含まれていたSi含有物質が顕著に放出されるものと推量される。
図7(a)および(b)は、それぞれ、小型パッケージのIカット型パッケージおよびハーフカット型パッケージのベース上面を示す平面図である。これらのベース4は、端子電極7とキャップ5(破線部)の内周縁端との距離が短くなり、キャップ5をベース4に融着するときの熱で端子電極7の周りの絶縁ガラス8が局所的に高温化されやすい。このようなタイプのパッケージでは、そのサイズによらず、キャップ5をベース4に融着するときに端子電極7の近傍に位置する絶縁ガラス8が加熱されやすく、Si含有物質を放出しやすい。
図8(a)は、融点を低下させるためにフッ化珪素(SiFx、x≧1)が添加された低融点絶縁ガラスを含む5.6mmφ中のステムの加熱温度と、このステムから放出されるSi含有物質(SiOH、SiFx)の検出強度との関係を示すグラフである。横軸は加熱温度であり、縦軸はガス検出強度である。ステムを入れた容器を真空状態に排気してから容器内のステムを室温から1000℃まで50℃/分の昇温速度で加熱し、そのステムから出てくるガス(デガス)を質量分析装置で検出した。
なお、図8(a)および(b)には、シロキサンの代表例として質量数45のSiOH、フッ化珪素の代表例として質量数47のSiFを例示した。加熱温度が700℃以下のとき、ステムからSiOH(シロキサンの1種)が放出されるが、SiFx(x≧1、実験ではx=1.3)は放出されないことがわかる。一方、加熱温度が700℃を超えて上昇してゆくと、ステム(絶縁ガラス)からSiFxの放出が活発化し、支配的になる。なお、「シロキサン」とは、D2SiOを基本構成単位とするシリコンおよび酸素を主成分とする有機または無機化合物群である。ここで、Dはアルキル基(通常はメチル基)である。
図8(b)は、SiFxを含有しない(高融点)絶縁ガラスを含むステムの加熱温度と、このステムから放射されるSi含有物質(SiOH、SiFx)の検出強度との関係を示すグラフである。図8(b)に示されるように、加熱温度にかかわらず、SiFxの放出は大幅に低減された。
以上の説明からわかるように、端子電極7の周りの絶縁ガラス8がSiFxを含有する場合においては、端子電極7の近傍が700℃を超える温度に加熱されなければ、SiFxの放出は抑制される。したがって、パッケージが大型である場合は、端子電極7の周りの絶縁ガラスからのSiFxの放出はさほど重要ではなくなる。なお、このような絶縁ガラスとして、SiFxを含有しない絶縁ガラスを用いる場合は、加熱温度を800℃以下に抑える限り、Si含有物質(シロキサンなど)の放出を相対的に低く抑制できる。
以上のことから、ベース4の外径が5mmφ以下となる場合、または、I型パッケージやハーフカット型パッケージを採用する場合には、端子電極7の周りに用いる絶縁ガラス8がSiFxを放出しやすくなるため、それによって半導体レーザ装置の寿命が短くなるという問題の生じることがわかる。このような問題を解決するため、本実施形態では、以下に説明する各種の対応策を講じている。
まず、本実施形態では、通常の低融点絶縁ガラス8を介して端子電極7をベース4に固着させた後、この絶縁ガラス8中に含まれるSiFxの濃度を低減するための特別の処理を行う。具体的には、ベース4(端子電極7の近傍に存在する絶縁ガラス8部分)に対して、ヘキサン洗浄およびUV照射を行なう。本発明者の実験によると、ヘキサン洗浄はSiFxの除去に極めて効果的であることがわかった。ベース4に対するヘキサン洗浄を行うことにより、キャップ融着時の加熱で絶縁ガラスが放出するSiFxの量を10分の1以下に低減できる。また、このとき、絶縁ガラスのうち、雰囲気ガスと接触する表面におけるフッ化珪素の濃度は、内部における濃度の10分の1以下となっている。このようなヘキサン洗浄は、ベース4を含むステムの表面に付着したシロキサンの除去にも効果がある。したがって、ヘキサン洗浄は、UV照射とともにキャップ5などに対しても行うことが好ましい。
本実施形態によれば、キャップ5をベース4に融着する前にベース4上に存在するSiFxの濃度を低減しているため、キャップ5をベース4に融着するとき、端子電極7の近傍が700℃を超えるような高温(例えば900℃)になっても、絶縁ガラスなどからのSiFxの放出量が大きく低減されため、パッケージ内におけるレーザチップの光出射端面の劣化が抑制される。この結果、キャップ5がベース4の表面に融着される位置と絶縁ガラス8の外周面との間隔が50μm以下となるような場合でも、効果的に半導体レーザ装置の寿命を実用的なレベルに延ばすことが可能になる。具体的には、750℃以上850℃以下の温度に加熱されたときのSiFx放出総量は、1.0μg以下であることが好ましく、0.1μg以下であることが更に好ましい。
なお、本実施形態では、SiFxを含有する絶縁ガラスを用いているが、そもそも、SiFxを含有しない絶縁ガラスで端子電極7をベース4に固着することが好ましい。SiFxを含有しない絶縁ガラスの融点は、SiFxを含有する絶縁ガラスの融点に比べて高くなるが、レーザチップの光出射端面の劣化を防止するためには、SiFxを実質的に含有しない絶縁ガラスを用いることが好ましい。なお、このような場合でも、ベース4を含むステム全体に対してヘキサン洗浄やUV照射を行うことが望ましい。絶縁ガラス以外に由来を持つSi含有物質がステム表面に存在している場合、例えば、ステム表面のメッキ(NiメッキやAuメッキ)中やステム搬送時の外部からの汚染などがあり、そのようなSi含有物質をステム表面から可能な限り除去することが、半導体レーザ装置の寿命を延ばすことに寄与するからである。
実施形態1〜3におけるパッケージ内封入ガスは窒素ガスであるが、酸素を混入したガス(例えばエアー)を封入ガスとして用いてもよい。酸素が混入されていると、レーザ出射端面への異物付着を抑制する効果が顕著になるからである。酸素は、レーザ光の波長(500nm以下)に活性であるため、光化学反応で分解したSiがレーザ端面に付着する前に反応し、ゲッタリング効果を発揮するからである。同様のゲッタリング効果は、レーザ光(波長500nm以下)に対して活性なガス、即ち波長が500nm以下のレーザ光によって光化学反応が生じて分解するガス(フッ素、塩素など)であれば発揮され得るので、これらのガスを酸素に加えて、または酸素に代えて添加しても良い。
以上説明してきたことからわかるように、レーザ光の波長が500nmよりも短くなるにつれ、従来は全く問題にならなかった各種の材料についても見直しを行なう必要がある。例えば、Siを含有する低融点ガラスなどの材料は、光ディスク装置に含まれる光学系(レンズなどの光学系部品)にも使用されるため、半導体レーザ装置から出射されたレーザ光の光路中、あるいは、光路から外れてはいるが散乱光(迷光)が当たる領域にSi含有物質が存在していると、レーザ光照射によってSiが放出され、レンズなどの光学系部品の表面に付着するおそれがある。したがって、レーザ光を受けて光化学反応が生じる物質を含有する材料から形成された部材は、光化学反応が生じない安定な材料からなる膜によって被覆したり、光化学反応が生じないように改質(特に表面改質)を行ったり、レーザ光が照射される領域外に配置したりすることが望ましい。
以上、レーザ光を受けて光化学反応が生じる物質がSiである場合のみを説明してきたが、本発明は、このような場合に限定されず、例えばハイドロカーボン(C)のように、他の物質がレーザ光を受けて放出され、レーザチップの光出射端面に付着する場合にも有効である。
本発明の半導体レーザ装置は、波長500nm以下の短波長レーザ光を必要とする各種の電子機器(光ディスク装置など)の光源として用いられ、機器の信頼性を高めることができる。
本発明の実施形態における半導体レーザ装置の構成を概略的に示す一部分解斜視図である。 実施形態1における半導体レーザ装置の主要部を示す断面図である。 紫外線照射によるクリーニング処理を示す図である。 接着層10からSiが放出され、低Si濃度領域が形成された状態を模式的に示す部分断面である。 実施形態2における半導体レーザ装置の主要部を示す断面図である。 (a)は断面SEM(走査電子顕微鏡写真)であり、(b)は、(a)の断面SEMの像を模式的に表現した図である。 (a)および(b)は、それぞれ、Iカット型パッケージおよびハーフカット型パッケージのベース上面を示す平面図である。 (a)は、融点を低下させるためにSiFxが添加された低融点絶縁ガラスの加熱温度と、この絶縁ガラスから放射されるSi含有物質(SiOH、SiFx)の検出強度との関係を示すグラフであり、(b)は、SiFxを含有しない高融点絶縁ガラスの加熱温度と、この高融点絶縁ガラスから放射されるSi含有物質(SiOH、SiFx)の検出強度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 レーザチップ
2 サブマウント
3 ヒートシンク(ステム)
4 ベース(ステム)
5 キャップ
6 光学窓
7 端子電極
8 絶縁ガラス
10 低融点ガラスの接着層
10a 低Si濃度領域
10b 低Si濃度領域
20 シールド膜
50 UV光源

Claims (10)

  1. レーザ光を放射する半導体レーザチップと、
    前記半導体レーザチップを支持するステムと、
    前記ステムに設けられた貫通孔に挿入され、前記半導体レーザチップに給電するための複数の端子電極と、
    前記レーザ光を透過する光学窓を有し、かつ、前記半導体レーザチップを覆うように前記ステムに固着されるキャップと、
    フッ化珪素が添加され、前記ステムと前記端子電極との間に設けられた絶縁ガラスと、
    を備えた半導体レーザ装置であって、
    前記絶縁ガラスが700℃以上850℃以下の温度に加熱されたときに放出するフッ化珪素ガスの総量は、1.0μg以下であり、
    前記ステムおよびキャップで囲まれた空間の内部には、前記半導体レーザチップに接触する雰囲気ガスが封止されており、
    前記絶縁ガラスのうち、前記雰囲気ガスと接触する表面におけるフッ化珪素の濃度が前記絶縁ガラスの内部におけるフッ化珪素の濃度よりも低下している、半導体レーザ装置。
  2. 前記キャップの内周縁端と前記絶縁ガラスの外周面との間隔が50μm以下である請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記レーザ光の波長は500nm以下である請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記絶縁ガラスのうち、前記雰囲気ガスと接触する表面におけるフッ化珪素の濃度は、
    前記絶縁ガラスの内部におけるフッ化珪素の濃度の10分の1以下である請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記雰囲気ガスは、窒素ガスおよび/または不活性ガスである請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記雰囲気ガスは、酸素ガスを含有している請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  7. 請求項1に記載の半導体レーザ装置と、
    前記半導体レーザ装置から放射されたレーザ光を光ディスクに集光する光学系と、
    を備えた光ディスク装置。
  8. 前記レーザ光の照射を受ける領域に、前記レーザ光によって光化学反応を生じる物質を含有する材料から形成された部材を有していない、請求項に記載の光ディスク装置。
  9. レーザ光を放射する半導体レーザチップと、前記半導体レーザチップを支持するステムと、前記ステムに設けられた貫通孔に挿入され、前記半導体レーザチップに給電するための複数の端子電極と、前記レーザ光を透過する光学窓を有し、かつ、前記半導体レーザチップを覆うように前記ステムに固着されるキャップとを備えた半導体レーザ装置を製造する方法であって、
    フッ化珪素が添加された絶縁ガラスによって前記端子電極を前記ステムから絶縁する工程(A1)と、
    700℃以上850℃以下の温度に加熱されたときにフッ化珪素ガスを放出しない濃度まで前記絶縁ガラスのフッ化珪素の濃度を低減する工程(A2)と、
    前記ステムに前記キャップを固着する工程(B)と、
    を含み、
    前記工程(A2)は、波長500nm以下の光で前記ステムおよびキャップの表面を照射する工程を含む、半導体レーザ装置の製造方法。
  10. 前記工程(A2)は、前記ステムおよびキャップの表面をヘキサンで洗浄する工程を含む、請求項に記載の製造方法。
JP2006519580A 2004-06-02 2005-06-02 半導体レーザ装置およびその製造方法 Active JP5036308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006519580A JP5036308B2 (ja) 2004-06-02 2005-06-02 半導体レーザ装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004164061 2004-06-02
JP2004164061 2004-06-02
JP2006519580A JP5036308B2 (ja) 2004-06-02 2005-06-02 半導体レーザ装置およびその製造方法
PCT/JP2005/010129 WO2005119862A1 (ja) 2004-06-02 2005-06-02 半導体レーザ装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005119862A1 JPWO2005119862A1 (ja) 2008-04-03
JP5036308B2 true JP5036308B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=35463158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006519580A Active JP5036308B2 (ja) 2004-06-02 2005-06-02 半導体レーザ装置およびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7653099B2 (ja)
EP (1) EP1760849A4 (ja)
JP (1) JP5036308B2 (ja)
CN (1) CN1906819A (ja)
WO (1) WO2005119862A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094049A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Shinko Electric Ind Co Ltd 光学部品用キャップ及びその製造方法
US9595813B2 (en) * 2011-01-24 2017-03-14 Soraa Laser Diode, Inc. Laser package having multiple emitters configured on a substrate member
JP5265822B1 (ja) 2011-07-28 2013-08-14 パナソニック株式会社 表面改質半導体及びその製造方法並びに粒子配置方法
WO2014010140A1 (ja) * 2012-07-11 2014-01-16 パナソニック株式会社 窒化物半導体発光装置
DE102013209919A1 (de) * 2013-05-28 2014-12-04 Osram Opto Semiconductors Gmbh Optoelektronisches Bauelement mit einem Gehäuse mit mehreren Öffnungen
JP6742684B2 (ja) 2014-09-30 2020-08-19 日亜化学工業株式会社 光部品及びその製造方法ならびに発光装置及びその製造方法
CN105186289A (zh) * 2015-09-29 2015-12-23 北京为世联合科技有限公司 集成激光芯片
JP6965545B2 (ja) * 2017-03-30 2021-11-10 住友電気工業株式会社 光半導体装置
CN106990560A (zh) * 2017-05-25 2017-07-28 陕西科迪健康产业有限公司 一种激光头
JP6702349B2 (ja) * 2018-03-27 2020-06-03 日亜化学工業株式会社 発光装置
KR20210123322A (ko) * 2019-02-02 2021-10-13 누부루 인크. 고신뢰성, 고출력, 고휘도 청색 레이저 다이오드 시스템 및 그 제조 방법
US20220140567A1 (en) * 2019-03-08 2022-05-05 Rohm Co., Ltd. Semiconductor laser device
JP6924293B2 (ja) * 2019-03-27 2021-08-25 シャープ株式会社 レーザ素子
JP7363898B2 (ja) * 2019-06-17 2023-10-18 住友電気工業株式会社 レーザモジュール
JP6784312B2 (ja) * 2019-07-02 2020-11-11 日亜化学工業株式会社 光部品及びその製造方法ならびに発光装置及びその製造方法
CN115349206A (zh) * 2020-02-03 2022-11-15 努布鲁有限公司 长寿命激光二极管封装

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001111152A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Rohm Co Ltd 半導体レーザ
JP2004022918A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Fuji Photo Film Co Ltd レーザモジュールの製造方法
JP2004252425A (ja) * 2003-01-31 2004-09-09 Fuji Photo Film Co Ltd レーザモジュールおよびその製造方法
JP2004273908A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Sony Corp 発光装置の組立方法
JP2005109413A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Fuji Photo Film Co Ltd レーザモジュール

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2587013B2 (ja) 1987-11-18 1997-03-05 新光電気工業株式会社 光透過用キャップ
JPH10138290A (ja) * 1996-11-05 1998-05-26 Bridgestone Corp 光学用プラスチック製品の製造方法
US5922250A (en) 1996-11-05 1999-07-13 Bridgestone Corporation Method of manufacturing optical-use plastic products
JPH11150218A (ja) 1997-11-19 1999-06-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体ステムとその製造方法及び光半導体モジュール
JP2000133736A (ja) 1998-10-26 2000-05-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体レーザ素子の気密封止方法及び気密封止装置
JP4245771B2 (ja) * 2000-03-21 2009-04-02 東京エレクトロン株式会社 耐プラズマ部材、電磁波透過窓用部材およびプラズマ処理装置
JP2003059087A (ja) 2001-08-15 2003-02-28 Sony Corp 光学素子、半導体レーザ、光検出器、光学ヘッドおよび光ディスク再生装置
US7110425B2 (en) * 2002-04-03 2006-09-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Laser module and production process thereof
JP2004040051A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Sony Corp 半導体デバイスの製造方法
JP2004289010A (ja) 2003-03-24 2004-10-14 Sony Corp 発光装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001111152A (ja) * 1999-10-06 2001-04-20 Rohm Co Ltd 半導体レーザ
JP2004022918A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Fuji Photo Film Co Ltd レーザモジュールの製造方法
JP2004252425A (ja) * 2003-01-31 2004-09-09 Fuji Photo Film Co Ltd レーザモジュールおよびその製造方法
JP2004273908A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Sony Corp 発光装置の組立方法
JP2005109413A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Fuji Photo Film Co Ltd レーザモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2005119862A1 (ja) 2008-04-03
US20080049800A1 (en) 2008-02-28
EP1760849A4 (en) 2010-08-25
WO2005119862A1 (ja) 2005-12-15
US7653099B2 (en) 2010-01-26
CN1906819A (zh) 2007-01-31
EP1760849A1 (en) 2007-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5036308B2 (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法
US5629952A (en) Packaging of high power semiconductor lasers
US20150103856A1 (en) Nitride semiconductor light emitting device
CN101325310B (zh) 发光装置及其制造方法
CN100420110C (zh) 制造激光器件的方法
US11942569B2 (en) Methods and packages for enhancing reliability of ultraviolet light-emitting devices
TWI307196B (en) Method for manufacturing laser devices
KR20070069036A (ko) 반도체 레이저 장치 및 그 제조 방법
JP2002084027A (ja) 半導体発光装置
KR20070069033A (ko) 반도체 레이저 장치 및 그 제조 방법
JP4310352B2 (ja) 発光デバイスおよび発光デバイスの製造方法
JP2006128629A (ja) 窒化物半導体レーザ光源の製造方法および窒化物半導体レーザ光源の製造装置
US7238076B2 (en) Method of assembling light-emitting apparatus
JP2004040051A (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP4740030B2 (ja) レーザ装置の製造方法
JP2009088064A (ja) 半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置
KR101461672B1 (ko) 반도체 레이저 다이오드 패키지 시스템 및 그 방법
KR101461673B1 (ko) 반도체 레이저 다이오드 패키지 시스템 및 그 방법
CN1992456A (zh) 半导体激光装置及其制造方法
JP2008270375A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120703

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5036308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250