JP2009088064A - 半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009088064A
JP2009088064A JP2007253182A JP2007253182A JP2009088064A JP 2009088064 A JP2009088064 A JP 2009088064A JP 2007253182 A JP2007253182 A JP 2007253182A JP 2007253182 A JP2007253182 A JP 2007253182A JP 2009088064 A JP2009088064 A JP 2009088064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
package
semiconductor device
cap
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007253182A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Yoshikawa
則之 吉川
Shinichi Ijima
新一 井島
Mitsuhiro Mishima
満博 三嶋
Toshiyuki Fukuda
敏行 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007253182A priority Critical patent/JP2009088064A/ja
Publication of JP2009088064A publication Critical patent/JP2009088064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】紫外から青色の波長の光を出射する光半導体素子を含む半導体装置の製造において、出射端面を黒色化させる生成物の付着を防止するために、通常の半導体装置を組み立てる雰囲気で製造できる半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置を実現できるようにする。
【解決手段】本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、光半導体素子等をパッケージに実装する素子実装工程S1、素子実装工程S1によって光半導体素子等が実装されたパッケージに大気を利用して組成が調整された気体を供給する気体供給工程S2及び気体供給工程S2によって供給された気体と共に光半導体素子等をパッケージとキャップとにより封入する封止工程S3からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、青色から紫外の範囲の波長の光を出射する光半導体素子を含む半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置に関する。
大容量の画像情報が携帯電話及びインターネット等で送受信される高度情報化社会において、これらの大容量の情報を記憶するために、より一層の高速且つ大容量の光ディスク技術の開発が要望されている。このような要望に対応して、光ディスク装置の光ピックアップに使用される半導体レーザ素子は、その波長を780nmから650nmに短波長化して、光ディスクを大容量化してきたが、さらに400nm帯の波長にまで短波長化することにより光ディスクの一層の大容量化が進められている。
また、青色、紫色及び紫外の範囲である400nm帯及び400nm前後の波長の光を出射する半導体レーザ素子等の光半導体素子は、金属基台を含むパッケージに実装され、パッケージと出斜光を取り出す光学部材がついたキャップとに囲まれた内部に気体が封入されて密閉された半導体装置として製造されている。
このようにして製造される半導体装置は、その製造の過程において光半導体素子が実装されているパッケージとキャップとにより密封された内部の空間に様々な物質が侵入したり、付着したりすることがある。このように密封された空間に種々の物質が存在する状態で光半導体素子の出射光が光共振器の端面から出射すると、生成物が生じ、光共振器の端面に付着すること等により半導体装置の光半導体素子の光学特性及び電気特性が劣化するという問題がある。
このように生成物が汚染物質となり、光半導体素子の出射端面に付着することを防ぐために、半導体素子が実装される密閉空間に封入される雰囲気ガスの露点と酸素濃度とを低い値に抑えた半導体装置の製造方法が提案されている。例えば、グローブボックスのような大気開放されない密封された組立装置の内部で、光半導体素子例えば窒化物半導体レーザ素子を組み立てて生成物の付着を防止する半導体装置の製造方法である。すなわち、グローブボックス内の雰囲気ガスを清浄に保持すると共に、露点及び酸素濃度等を管理して光半導体素子を組み立てれば、汚染物質の形成及び付着を抑えることができる。このようにすると、光半導体素子が420nm以下の波長で発光する窒化物半導体レーザ素子であっても、経時変化に伴う共振器の端面を黒色化させる生成物の形成を防止することができ、窒化物半導体レーザ素子の寿命を延ばせることが示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、半導体装置の密閉された空間に封入されるガスの露点と酸素濃度とを低い値に抑える方法として、半導体レーザ素子、キャップ及びパッケージを予め加熱し清浄化するベーキング工程又はオゾン若しくは励起酸素原子をこの半導体レーザ素子等に暴露して清浄化するアッシング工程を付加して製造する方法が示されている(例えば、特許文献2及び3を参照。)。これらの工程を付加することにより、光半導体素子である窒化物半導体レーザ素子が高温雰囲気下でも発光強度を低下させずに且つ長期的に発光駆動できる。
特開2006−13436号公報 特開2006−128629号公報 特開2006−140441号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献3に示される構成及び方法では、半導体装置に光半導体素子が実装される密閉空間に封入される気体の露点が−30℃以下、且つ酸素濃度が100ppm以下の十分低い値に抑えなければ、光半導体素子の出射端面に生成物が付着することを防止することができない。また、光半導体素子と共に空間に封入されるガスの露点及び酸素濃度が十分に低い値に抑えられていなければ、光半導体素子が端面から出射する光出力を低下させることなく長寿命で動作させることが難しい。さらに、半導体装置の光半導体素子を実装する空間に封入されるガスの露点が−30℃以下、且つ酸素濃度が100ppm以下となる低い値にするためには、光半導体素子を組み立てる装置自体をグローブボックスの中に設置する等の装置的な工夫をして半導体装置を製造することが必要であり、簡単な装置で安価に製造することができない。
本発明は上記従来の問題に鑑み、紫外から青色の波長の光を出射する光半導体素子を含む半導体装置の製造において、出射端面を黒色化させる生成物の付着を防止するために気体の酸素濃度及び露点について特別な装置を必要とせず、通常の半導体装置を組み立てる雰囲気で製造できる装置、及びそれを用いた半導体装置の製造方法を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、大気中で半導体装置の製造装置に組成及び水分濃度が制御された気体を供給する気体供給工程と、該気体供給工程により供給される気体と共に光半導体素子をパッケージ及びキャップにより封入する封止工程とを備える構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、光半導体素子が実装されたパッケージに、不活性気体及び酸素に大気を混合した気体を供給する気体供給工程と、気体供給工程により供給される気体と共にパッケージに実装された半導体素子をキャップを用いて封入する封止工程とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法によると、大気環境を利用するため、特別な気密環境を形成するためのグローブボックス等の装置を必要とすることなく通常の光半導体素子の組立に用いる装置及び環境で組成を調整した気体と共に半導体素子を有する半導体装置を製造することができる。特に、大気を混合することによって水分が含まれ、所定の露点となるように調整された気体が供給される気体供給工程を含む全ての工程を通常の大気中での工程とすることができる。また、光半導体素子と共に封入する気体により、光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制または防止することができるため、強い出力光を安定に長寿命で出射し続けることができる光半導体素子を含む半導体装置を容易に且つ安価に製造することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、パッケージは、金属、樹脂又はセラミックからなり、キャップは、少なくとも光半導体素子への入出力光の経路となる部分が透明な光学材料からなることが好ましい。
このようにすると、光半導体素子が実装される部分が金属であるため、熱伝導率が良い。また、キャップは光半導体素子への入出力光の経路となる部分以外が金属で形成されていれば、金属材料からなるパッケージと金属溶接により固着することができる。また、キャップが光学部材のみからなる場合は、接着剤によりパッケージと固着することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、パッケージ及びキャップは金属からなり、封止工程は、不活性気体及び酸素を供給する吸気口と、該吸気口から流入する気体を排気する排気口と、パッケージを保持すると共に吸気口及び排気口の開閉機能を有する位置規制部材と、キャップを保持する第1の電極と、パッケージに当接する第2の電極とを備え、内部が大気に開放されたチャンバで行われ、チャンバに気体を充填した状態で、吸気口及び排気口を閉じてチャンバを密閉し、第1の電極、キャップ、パッケージ及び第2の電極を導通させることによりパッケージとキャップとを固着することが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、気体供給工程は、大気中でキャップとパッケージとをチャンバに装填し、不活性気体及び酸素をチャンバに導入する工程と、チャンバ内の大気と不活性気体及び酸素とを混合することによって気体を調整する工程とを含むことが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、気体供給工程は、大気中でキャップとパッケージとをチャンバに装填し、不活性気体及び酸素をチャンバに導入する工程と、チャンバ内の大気と不活性気体及び酸素とを混合することによって気体の露点を調整する工程とを含むことが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、封止工程は、回転盤に複数設けられたチャンバを使用することが好ましい。
このような方法とすることにより、チャンバ内に不活性気体及び酸素と大気とを混合させて露点調整された気体を充満させることができる。パッケージとキャップとをチャンバに保持する際に、チャンバ内に大気が導入されるため、大気で満たされたチャンバ内に吸気口から不活性気体及び酸素を流入することにより、露点を低下させることができる。吸気口からの不活性気体及び酸素の流量と流入時間とから、チャンバ内が所定の露点となるときに吸気口及び排気口を閉じて、露点が調整された気体で充填された状態とする。このようにして露点が調整されたチャンバ内で、パッケージとキャップとを電気溶接により固着するため、パッケージとキャップとで作られる空間の中に光半導体素子と共に組成及び露点が調整された気体が封入されることになる。光半導体素子を大気環境下で調整された気体と共に封入することによって、光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができる。このため、強い出力光を安定に長寿命で出射し続けることができる光半導体素子を有する半導体装置を容易に製造することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、気体供給工程は、大気中で不活性気体及び酸素をパッケージに実装された光半導体素子に吹き付けることにより、少なくともキャップ内の露点を調整しており、封止工程は、気体供給工程により調整された気体の環境下でパッケージとキャップとを固着することにより、気体を封入することが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、封止工程は、パッケージと透明な光学部材からなるキャップとを接着剤で接着することにより封止することが好ましい。
このような方法とすることにより、大気下で組成及び露点が調整された気体をパッケージとキャップとで作る空間の中に封入することが容易にできる。光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止できる気体を光半導体素子と共に封入することによって、強い出力光を安定に長寿命で出射し続けることができる光半導体素子を有する半導体装置を製造することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、気体供給工程は、不活性気体を含み、酸素濃度が15%以上且つ30%未満であり、露点が−15℃以上且つ−5℃以下である気体を供給することが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、気体供給工程は、不活性気体として窒素を供給することが好ましい。
このような方法とすることにより、光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができる気体を均一な混合ガスとして供給することができるため、光半導体素子は強い出力光を安定に長寿命で出射し続けることができる。また、通常の大気中で行う工程とすることができるため、半導体装置の製造に特別な装置が必要でなく通常の光半導体素子の組立に用いる装置及び環境で組み立てることができる。このため、光半導体素子を含む半導体装置を組立が容易で安価に製造することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、気体供給工程よりも前に、対向する端面により光共振器が形成された半導体レーザ素子又は端面発光型発光ダイオードである光半導体素子を前記パッケージに実装する素子実装工程をさらに備えていることが好ましい。
このような方法とすることにより、光電変換効率が良く紫外から青色の波長の光を出射することができる光半導体素子を有する半導体装置を製造することができる。また、光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができるため、製造された光半導体素子は強い出力光を安定に長寿命で出射し続けることができる。
本発明の半導体装置の製造装置は、光半導体素子と、光半導体素子を実装するパッケージと、パッケージ及び光半導体素子を覆うことにより、光半導体素子を封入するキャップとを有する半導体装置の製造装置を対象とし、キャップを保持する第1の電極と、パッケージに当接する第2の電極とを有し、内部が大気に開放されたチャンバと、不活性気体及び酸素をチャンバに供給する吸気口と、チャンバから排気する排気口と、パッケージを保持すると共にチャンバ内に大気が存在するように吸気口及び排気口を開閉する位置規制部材とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造装置によると、大気成分を利用することにより組成が調整された気体をチャンバ内に充満させ、そのチャンバ内でパッケージとキャップとを固着するため、パッケージとキャップとで作られる空間の中に光半導体素子と共に組成が調整された気体が封入されることになる。このため、チャンバへ供給する気体の組成とその流量及び導入時間を調整しておけば、チャンバ内の気体を光半導体素子と共に容易に封入することができる。光半導体素子と共に封入される気体によって、光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができるため、強い出力光を安定に長寿命で出射し続けることができる光半導体素子を有する半導体装置を容易に製造することができる。
また、本発明の半導体装置の製造装置において、チャンバは、回転盤に複数設けられていることが好ましい。
このような構成とすることにより、チャンバへ気体の導入開始からパッケージとキャップとの固着まで当該製造装置を稼働させることができるため、半導体装置の生産能力が高い半導体装置の製造装置を実現することができる。また、大気を利用して、光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができる気体を供給するため、強い出力光を安定に長寿命で出射し続ける光半導体素子を有する半導体装置を製造することができる。また、気体の組成が通常の大気に近い状態で構成されるため、特別な装置が必要でなく通常の光半導体素子の組立に用いる装置及び環境で組み立てることができる。このため、光半導体素子を含む半導体装置を組立が容易で安価に製造することができる。
本発明の半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置は、大気中での工程であるため、特別な製造装置が必要でなく通常の光半導体素子の組立に用いる装置及び環境で光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止し、光半導体素子は強い出力光を安定に長寿命で出射し続ける半導体装置を製造することができる。このため、紫外から青色の波長の光を出射する光半導体素子を有する長寿命の半導体装置を量産性よく製造することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態及び実施例について説明する。なお、同一部材については符号を統一し、説明を省略している。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置10の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の半導体装置10の製造方法を示すものであり、図1(a)は半導体装置の製造方法の組立フローを示し、図1(b)は図1(a)の組立フローにより製造された半導体装置の断面構成を示している。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、光半導体素子等をパッケージに実装する素子実装工程S1、実装工程S1によって光半導体素子等が実装されたパッケージに大気を利用して水分等の組成が調整された気体を供給する気体供給工程S2及び気体供給工程S2によって供給された気体と共に光半導体素子等をパッケージとキャップとにより封入する封止工程S3からなる。特に、本発明の製造装置は、気体供給工程S2において大気を利用し、大気環境において製造可能であることを特徴としている。
次に、図1(b)に示すように、半導体装置10は、450nm以下の波長で発光する光半導体素子である半導体レーザ素子11が、素子実装工程S1により、熱伝導性の良い銅等の金属材料からなる基台12aを含むパッケージ12に実装されている。封止工程S3により、パッケージ12とキャップ13とが封止され、パッケージ12とキャップ13とによって形成される空間14には、気体供給工程S2によって供給される気体が封入されている。
キャップ13は、透明な光学部材13a及び円筒形の金属部材13bからなり、金属部材13bがパッケージ12と溶接により溶着されて空間14を形成している。すなわち、キャップ13の側面部を構成する円筒形の金属部材13bとパッケージ12とが円周状に溶接される。このようにすると、光学部材13aが半導体レーザ素子11からの出力光15の光軸に対して垂直に配置される。また、半導体レーザ素子11と基台12aとの間には、放熱性が高い窒化アルミニウム(AlN)材料からなるサブマウント16が形成される。なお、サブマウント16はAlN材料に代えて、炭化ケイ素(SiC)、酸化アルミニウム(Al)及びケイ素(Si)系の材料等、熱伝導性が高く半導体レーザ素子との熱膨張係数の少ない材質から適宜選択すればよい。
さらに、パッケージ12の基台12aに電気的に接続された第1のリード端子17aとパッケージ12とは電気的に絶縁されてパッケージ12を貫通する第2のリード端子17b及び第3のリード端子17c(図示省略)とが形成され、第1のリード端子17a及び第2のリード端子17bから電流が注入されて半導体レーザ素子11の両端面により共振器が形成され、出力光15が出射される。
気体供給工程S2によって供給され、封止工程S3において空間14に封入される気体は、大気を混合することによって不活性気体好ましくは窒素又はアルゴンからなる不活性気体を70%以上及び酸素を15%以上且つ30%未満含み、露点が−15℃以上且つ−5℃以下に調整された構成である。
次に、図2は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造装置及び製造方法を示す図であり、図2(a)及び図2(b)は、素子実装工程S1を示し、図2(a)は半導体レーザ素子11とサブマウント16とを一体化させることを示す図であり、図2(b)はパッケージ12の基台12aに実装された半導体レーザ素子11を示す図であり、図2(c)は気体供給工程S2の気体供給方法による半導体装置の製造装置を示す図である。
図2(a)に示すように、半導体レーザ素子11は、放熱性がよいサブマウント16に、例えばはんだにより電気的に且つ機械的に接続される。光半導体素子である半導体レーザ素子11は、窒化物半導体材料からなり、n型GaN基板の上に多重量子井戸活性層を含むダブルへテロ構造が窒化ガリウム(GaN)系材料(窒化ガリウムアルミニウム(AlGaN)、窒化ガリウムインジウム(InGaN)、窒化ガリウム(GaN)等)を用いて形成され、クラッド層の一部でリッジ型の屈折率導波型の導波構造が共振器を形成する光軸に沿って形成されている。
また、図2(b)に示すように、サブマウント16と一体化した半導体レーザ素子11は、基台12aに、例えば導電性ペーストにより電気的に且つ機械的に接続され、第1の導電性ワイヤ18aにより第2のリード端子17bと接続されている。なお、通常は絶縁体であるサブマウント16は、第2の導電性ワイヤ18bによって基台12aに接続されている。
半導体レーザ素子11を動作させるときには、パッケージ12の基台12aに電気的に接続された第1のリード端子17aとパッケージ12とは電気的に絶縁されてパッケージ12を貫通する第2のリード端子17bとにより電流が注入される。
なお、パッケージ12とは電気的に絶縁され、パッケージ12を貫通する第3のリード端子17cが形成されているが、この第3のリード端子17cは、半導体レーザ素子11から出力光15が出射される端面とは反対側の端面の後方に光出力モニタ用の受光素子(図示せず)を実装する場合に、他の第1の導電性ワイヤ18aで接続された受光素子等を動作させるために使用される。
次に、図2(c)に示すように、酸素ガス19aと窒素ガス19b又はアルゴンガスとが第1混合器20で均一に混合された混合ガス21がチャンバ80に供給される。大気で満たされていたチャンバ80内に吸気口81aから排気口81bに向かって混合ガス21を流すことにより、チャンバ80内の大気中に混合ガス21が拡散する。混合ガス21の流量及び導入時間を調整することにより、チャンバ80内が所定の露点に管理されたガス22で満たされることになる。このように気体供給工程S2は、酸素及び不活性気体と大気とを混合することにより所定の露点のガスを供給する工程である。気体供給工程S2によって供給されたガス22が拡散したチャンバ80内で半導体レーザ素子11が実装されたパッケージ12とキャップ13とを溶着することにより、パッケージ12とキャップ13とが形成する空間14にガス22が封入される。
すなわち、大気中でチャンバ80の位置規制枠82にパッケージ12を保持し、チャンバ80の下部電極83の凹部にキャップ13を装填し、チャンバ80内がガス22により充填された後にパッケージ12とキャップ13とを溶着すれば、空間14は、ガス22で満たされることになる。このときのガス22の組成は、大気を含み、窒素又はアルゴンからなる不活性気体を70%以上及び酸素を15%以上且つ30%未満含み、露点が−15℃以上且つ−5℃以下である。
このような半導体装置の製造装置により、大気を利用して半導体装置を製造することで、半導体レーザ素子11が封入される空間14にガス組成及び含有する水分量が管理されたガス22を容易に充填する封止工程S3を行うことができる。なお、大気中に含まれる水分量は、露点が0℃のとき0.3%程度であり、露点が−20℃のとき0.08%程度であるため、ガス22に含まれる水分量は、非常に少量である。また、不活性気体として窒素のみを使用した場合、ガス22に含まれるアルゴンの量は、大気中に含まれるアルゴンの量よりも少なくなる。
次に、図3及び図4を用いて気体供給工程S2及び封止工程S3について説明する。
図3及び図4は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造装置を用いた半導体装置の製造方法を示している。図3(a)は気体供給工程S2において気体の供給の方法と供給装置を示す断面図であり、図3(b)は封止工程S3においてキャップとパッケージとを溶接する工程を示す断面図である。図4(a)は図3(b)で完成された半導体装置をピックアップし、次の製品のキャップをセットする工程を示す断面図であり、図4(b)は、キャップが準備されたチャンバにパッケージをセットする斜視図である。
図3(a)に示すように、第1混合器20で、酸素ガス19aと窒素ガス19b又はアルゴンガスとが第1混合器20で均一に混合された混合ガス21が、大気が充満するチャンバ80内へ吸気口81aから供給され、混合ガス21の流量及び導入時間を調整することにより、チャンバ80内に所定の露点を有するガス22が充填される。
次に、図3(b)に示すように、パッケージ12を保持した位置規制枠82を下部電極83に装填されたキャップ13に向かって移動させ、吸気口81a及び排気口81bを閉じ、チャンバ80の内部がガス22で満たされた状態にすると共に、上部電極84をパッケージ12がキャップ13と溶着する面の反対側から接触させて、上部電極84と下部電極83とを導通させることによって、パッケージ12とキャップ13の金属部材13bとを電気溶接により溶着する。このようにして、円筒形の金属部材13bの断面である円周全体がパッケージ12に溶着されて、ガス22が充填された空間14が形成される。
次に、図4(a)に示すように、チャンバ80から、パッケージ12とキャップ13とが溶着した半導体装置10を取り出し、次に封止工程S3を行うキャップ13を下部電極83に装填し、図示は省略するが、吸気口81a及び排気口81bが開放されるように位置規制枠82を移動させる。このようにすることで、チャンバ80内は、ガス22から大気で置換される。
また、図4(b)に示すように、上部電極84は円筒形をしており、パッケージ12のキャップ13と溶着する面の反対側に形成された第1〜第3のリード端子17a〜17cからなるリード端子部17が、上部電極84の円筒形の空間部に収まるような大きさであり、且つ、パッケージ12に形成されたリード端子部17の周辺と接触する形状である。
図5は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造装置としてターンテーブルを用いる例を示す平面図であり、ターンテーブル上で行う組立工程をT1〜T8で示すと共に、工程フローを図示している。
図5(a)及び(b)に示すように、第1の実施形態に係る半導体装置の製造装置として、ターンテーブル85を用いた事例で説明する。
組立工程は、キャップ13をチャンバ80の下部電極83に装填する工程T1、パッケージ12をチャンバ80の位置規制枠82に装填する工程T2、チャンバ80の吸気口81aから混合ガス21を拡散及び充満させる工程T3及びT4、パッケージ12とキャップ13の金属部材13bとを電気溶接により溶着させる工程T5、パッケージ12とキャップ13とが接続した製品を検出する工程T6、製品番号等のマーキングを行う工程T7、チャンバ80からパッケージ12とキャップ13とが接続された半導体装置10を取り出す工程T8の順に行われる。チャンバ80は、ターンテーブル85の中心から等位置に設けられており、工程T2から工程T5までのチャンバには、ターンテーブル85の中央部から混合ガス21が供給される。
図3(a)は図5のパッケージをチャンバに装填する工程T2であり、図3(b)は図5の電気溶接による溶着の工程T5であり、図4は図5の工程T8と工程T1との間である。また、図示は省略するが、工程T5のパッケージ12とキャップ13の金属部材13bとを電気溶接により溶着する工程は、図3(b)で説明したようにチャンバ80の上部から、上部電極84を押し下げることにより上部電極84と下部電極83とが導通して、電気溶接により溶着される。
図6は、チャンバ80へ導入する混合ガス21の流量及びその導入時間とチャンバ80内の露点との関係を示している。横軸に時間(秒)、縦軸にチャンバ80内の露点(℃)を混合ガス21の流量を0.2(l/m)、0.1(l/m)、0.05(l/m)として試験を行った結果を示したグラフである。なお、チャンバ80の容積0.008l、大気露点が12℃(気温25℃、湿度44%)の条件で行った結果である。
図6に示すように、大気で満たされているチャンバ80に、混合ガス21を導入することにより、チャンバ80内の露点は低下する。混合ガス21の流量に応じて、チャンバ80内が所定の露点に達するまでにかかる時間が異なることが分かる。パッケージ12とキャップ13とが溶着されて形成される空間14を満たす環境すなわちチャンバ80内の環境は、露点が−15℃以上且つ−5℃であることが望ましい。従って、混合ガス21をチャンバ80に導入してから、チャンバ80内が望ましい露点となる時間は、ガスの流量が0.2(l/m)であれば4秒〜7秒であり、ガスの流量が0.1(l/m)であれば7秒〜10秒であり、ガスの流量が0.05(l/m)であれば10秒〜15秒である。従って、チャンバ80に混合ガス21を導入してから、チャンバ80内の気体の組成が所定の範囲となるように、位置規制枠82を移動させて吸気口81a及び排気口81bを閉じる工程を、ターンテーブル85を用いて行えば、チャンバ80にパッケージ12を装填する工程T2から、パッケージ12とキャップ13とを溶着させる工程T5までに、無駄な充填待ちの時間がなく、且つ、非常に少ない混合ガス21を用いて量産性に優れた半導体装置の製造装置を実現することができる。
なお、第1の実施形態では、不活性気体として、窒素のみを用いる場合を例としたが、窒素に代えてアルゴン又は窒素とアルゴンとの混合ガスを用いてもよい。
なお、第1の実施形態では、チャンバ80内で混合ガス21と大気とが混合されて露点が調整されたガス22を形成したが、チャンバ80内での混合ガス21と大気との混合に代えて、第1の混合器20内に大気を取り込んで、混合ガス21と大気とを混合し、水分及び温度を調整して、所定の露点を有するガス22を形成してもよい。この場合、第1の混合器20で形成されるガス22でチャンバ80内を十分に置換した後に封止工程S3を行わなければならない。
また、パッケージ12とキャップ13との溶着は、それぞれの金属部分を電気溶接により溶着したが、パッケージ12及びキャップ13の材料を金属以外のものにしてもよく、その材料に応じて、接着剤等を用いて固着してもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態と同一の構成である半導体装置の製造方法に係る組立フローについて、説明を省略する。第1の実施形態と異なる点、特に半導体装置の製造装置について説明する。
図7は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造装置及び製造方法を示し、図7(a)及び図7(b)は素子実装工程S1を示す図であり、図7(c)は気体供給工程S2の気体供給方法による半導体装置の製造装置を示す図である。
図7(a)に示すように半導体レーザ素子11は、放熱性の良いサブマウント16に、例えばはんだにより電気的に且つ機械的に接続される。光半導体素子である半導体レーザ素子11及びサブマウント16は第1の実施形態と同一の構成である。
また、図7(b)に示すように、サブマウント16と一体化した半導体レーザ素子11は、基台12aに、例えば導電性ペーストにより電気的に且つ機械的に接続され、第1の導電性ワイヤ18aにより第2のリード端子17bと接続されている。
次に、図7(c)に示すように、混合ガス21をパッケージ12に吹き付けながら、キャップ13をパッケージ12の方へ移動させて固着する。すなわち、パッケージ12に実装された半導体レーザ素子11に混合ガス21を吹き付け、パッケージ12の周辺に混合ガス21を拡散させ、混合ガス21を吹き付けた状態のまま矢印Aの方向からパッケージ12をキャップ13に固着させる。このようにすると、パッケージ12とキャップ13とによって形成される空間14に、混合ガス21と共に大気が封入されて露点が調整されたガス22と共に半導体レーザ素子11が実装される。このときのガス22の組成は、大気を含み、窒素又はアルゴンからなる不活性気体を70%以上及び酸素を15%以上且つ30%未満含み、露点が−15℃以上且つ−5℃以下である。
ここで、第2の実施形態に係る気体供給工程S2について説明する。
第2の実施形態の混合ガス21は、第1の実施形態と同様に酸素ガス19aと窒素ガス19b又はアルゴンガスとが第1混合器20で均一に混合されたガスである。混合ガス21をノズルから大気中に噴出させることにより、ノズルから噴出した混合ガス21と周辺の大気とが混合して、周辺環境は露点が調整されたガス22の雰囲気となる。このように第2の実施形態に係る気体供給工程S2は、酸素及び不活性気体を大気中に拡散させることにより大気と混合させて、所定の露点のガス22を供給する工程である。ガス22が、大気を含み、窒素又はアルゴンからなる不活性気体を70%以上及び酸素を15%以上且つ30%未満含み、露点が−15℃以上且つ−5℃以下である構成とするには、混合ガス21の流量及び作業環境の状況に応じて調整する必要がある。
このように、酸素ガス19aと窒素ガス19b又はアルゴンガスとが第1混合器20で均一に混合された混合ガス21を大気中で半導体レーザ素子11が実装されたパッケージ12に吹き付け、混合ガス21を吹き付けながらパッケージ12とキャップ13とを固着することにより、パッケージ12とキャップ13によって作られる空間14には、ガス組成及び含有する水分量が管理されたガス22が封入されるため、容易に半導体装置を製造することができる。
なお、第2の実施形態においても、不活性気体として、窒素のみを用いる場合を例としたが、第1の実施形態と同様に、窒素に代えて、アルゴン又は窒素とアルゴンとの混合ガスを用いてもよい。
なお、第2の実施形態において、混合ガス21を大気中に噴出させることによって、周辺の雰囲気を所定の露点を有するガス22となるように調整したが、この方法に代えて、第1の混合器20に大気を取り込み、第1の混合器内の水分及び温度を調整して、第1の混合器20の内部でガス22を形成し、ガス22を大量にパッケージ12に吹き付けることにより、周辺の雰囲気がガス22で置換した後に封止工程S3を行ってもよい。
また、パッケージ12とキャップ13との固着は、パッケージ12及びキャップ13の素材により、電気溶接又は接着剤によって行えばよい。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態は、第1の実施形態と同一の構成である半導体装置の製造方法に係る組立フローについて説明を省略する。第1の実施形態と異なる点、特に半導体装置の製造装置について説明する。
図8は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造装置及び製造方法を示し、図8(a)及び図8(b)は素子実装工程S1を示す図であり、図8(c)は気体供給工程S2の気体供給方法による半導体装置の製造装置を示す図である。図8(a)及び図8(b)については、第2の実施形態の図7(a)及び図7(b)と同一であるので説明を省略する。
図8(c)に示すように、第3の実施形態は、パッケージ12とキャップ13とを固着する際の混合ガス21の拭き付け先が第2の実施形態と異なる。すなわち、第2の実施形態では混合ガス21をパッケージ12の半導体レーザ素子11が実装された側に吹き付けているが、第3の実施形態では、混合ガス21をキャップ13の内側に拭き付け、キャップ13を矢印Bに示すように素早くパッケージ12と固着する封止工程S3により露点が調整されたガス22を空間14に封入している。露点が調整されたガス22は、第2の実施形態と同様に、混合ガス21を大気中に噴出することにより大気と混合されて調整される。
このように、第2の実施形態と同様に、大気中に混合ガス21をノズルから噴出させることによって、ノズルから噴出した混合ガスと周辺の大気とを混合して、周辺のガスは露点が調整されたガス22の雰囲気となる。第3の実施形態においても、ガス22の組成は、酸素ガス19aと窒素ガス19b又はアルゴンガスとが第1混合器20で均一に混合された混合ガス21を大気中で半導体レーザ素子11が実装されたパッケージ12に吹き付け、混合ガス21を吹き付けながらパッケージ12とキャップ13とを固着することにより、パッケージ12とキャップ13とによって作られる空間14には、ガス組成及び含有する水分量が管理されたガス22が封入されるため、容易に半導体装置を製造することができる。大気を含み、窒素又はアルゴンからなる不活性気体を70%以上及び酸素を15%以上且つ30%未満含み、露点が−15℃以上且つ−5℃以下である構成である。
このように、酸素ガス19aと窒素ガス19b又はアルゴンガスとが第1混合器20で均一に混合された混合ガス21を大気中でキャップ13の内部に吹き付け、混合ガス21で満たされるキャップ13とパッケージ12とを固着することにより、パッケージ12とキャップ13によって作られる空間14には、ガス組成及び含有する水分量が管理されたガス22が封入されるため、容易に半導体装置を製造することができる。
なお、第3の実施形態においても、不活性気体として、窒素のみを用いる場合を例としたが、第1の実施形態と同様に、窒素に代えて、アルゴン又は窒素とアルゴンとの混合ガスを用いてもよい。
なお、第3の実施形態においても第2の実施形態と同様に、混合ガス21を大気中に噴出させることによって、周辺の雰囲気を所定の露点を有するガス22となるように調整したが、この方法に代えて、第1の混合器20に大気を取り込み、第1の混合器内の水分及び温度を調整して、第1の混合器20の内部でガス22を形成し、ガス22を大量にキャップ13に吹き付けることにより、周辺の雰囲気がガス22で置換した後に封止工程S3を行ってもよい。
また、パッケージ12とキャップ13との固着は、パッケージ12及びキャップ13の素材により、電気溶接又は接着剤によって行えばよい。
以下、第1の実施形態から第3の実施形態のようにして組み立てられる半導体装置10の寿命試験について説明する。
図9は、半導体装置10の空間14に封入される気体の酸素濃度と露点とをパラメータにした寿命試験の結果を示す図である。半導体装置10の寿命試験は、空間14に封入される気体の酸素濃度を10%から50%の範囲、露点を−20℃から−3℃の範囲でそれぞれ変化させて作製し、定光出力(CW)20mW及びケースの温度(Tc)=70℃で500時間の連続試験を実施し、試験開始時及び500時間終了時に半導体レーザ素子11の電流に対する光出力の特性、波長及び拡がり角等の測定を行い、良否判定を行っている。なお、Tcは、半導体レーザ素子11が実装された基台の半導体レーザ素子11が実装された位置の裏面側のパッケージの温度を表している。
図9に示すように、空間14に封入されるガス22の酸素濃度が50%以上になると半導体レーザ素子11の中で劣化するものが発生する。ここでいう劣化した半導体レーザ素子11とは、動作電流値(以下、Iopとする)が試験開始時のIopの20%を超えて増大し、且つ試験開始時のIopの10%を超えたのちに急激にIopが増加して短時間に出力光を出射しなくなるものである。また、露点が−3℃以上になると半導体レーザ素子11の端面に微細な結露が生じるものが発生する。結露が生じた半導体レーザ素子11には、寿命試験500時間終了時の特性検査で拡がり角を示す遠視野像の一部に変形が観察された。さらに、露点が−20℃以下で酸素濃度が低いと半導体レーザ素子11の端面に生成物が付着形成されるものが発生する。生成物が付着した半導体レーザ素子11は、寿命試験500時間終了時の特性検査で光出力は出射するもののIopの上昇が見られ、Iopの上昇は試験開始時のIopの20%を超えて増大していた。
したがって、図9に示すように酸素濃度が15%以上且つ30%未満及び露点が−15℃以上且つ−5℃以下の範囲の気体が封入された空間に半導体レーザ素子11が形成されている半導体装置10の寿命試験が良好な結果を示した。
次に、図10は空間14に酸素濃度及び露点が所定の値である気体と共に半導体レーザ素子11を封入して形成した半導体装置10について寿命試験を行い、試験時間とIopとの関係を示したものである。試験の条件は、デューティ30%のパルス電流で駆動したときのパルス出力60mW、Tc=60℃であり、半導体装置10は、1ロット(n=5)毎に試験を行っている。空間14の酸素濃度及び露点については、図10(a)が酸素濃度15%且つ露点−15℃であり、図10(b)が酸素濃度18%且つ露点−10℃であり、図10(c)が酸素濃度30%且つ露点−15℃であり、図10(d)が酸素濃度50%且つ露点−20℃である。
図10に示すように、(a)〜(c)の半導体装置10は、いずれも図9に示した寿命試験で特に良好とされる酸素濃度が15%及び30%且つ露点が−15℃以上−5℃以下の範囲の気体と共に半導体レーザ素子11が封入された半導体装置10であり、600時間を超える試験時間の後においても試験開始時からの変化が少ないIopである。また、図10(d)は寿命試験で良好とされる範囲ではない気体と共に半導体レーザ素子11を封入した半導体装置10であり、試験時間と共に緩やかにIopが増大して故障にいたるサンプルD1及び急激にIopが増大して短時間で劣化に至ると予測されるサンプルD2が含まれている。
以上に説明したように、第1〜第3の実施形態により製造される半導体装置10は光半導体素子12が不活性気体として好ましくは窒素又はアルゴン等を70%以上含み、酸素を15%以上且つ30%未満含み、露点が−15℃以上且つ−5℃以下のガスと共に空間14の内部に封入されるため、半導体レーザ素子11の両端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができる。このため、半導体レーザ素子11は、強い出力光15を、安定に且つ長時間に亘って出射し続けることができる。
このように、半導体レーザ素子と共に封入される気体の構成は、不活性気体及び酸素の濃度と露点を所定の範囲内に管理すればよく、その管理すべき範囲の気体は、通常の大気中で、不活性気体及び酸素と大気とを混合することで容易に形成することができるため、特別な装置を必要としない。したがって、第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態のように、通常の光半導体素子の組立に用いる装置及び環境で光電変換効率が良く紫外から青色の波長の光を出射し、出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができる半導体装置を製造することができる。このため、半導体レーザ素子を有する半導体装置を容易で安価に製造することができる。
なお、第1〜第3の実施形態では光半導体素子として半導体レーザ素子を使用して説明したが、半導体レーザ素子に代えて、前端面及び後端面により光共振器が形成された端面発光型発光ダイオードを使用して半導体装置を構成してもよい。
(第1の具体例)
以下、第1〜第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法により製造した半導体装置の例として受光素子を備えた半導体装置50について説明する。
図11は第1の具体例に係る半導体装置50を示し、図11(a)は半導体装置50のキャップを除いた平面図を示しており、図11(b)は図11(a)のXIb−XIb線における断面構成を示している。なお、図11(b)では半導体装置50のキャップは付けられている。
図11(a)及び図11(b)に示すように半導体装置50は、光半導体素子として450nm以下の波長で発光する半導体レーザ素子51と、半導体レーザ素子51を実装するための金属からなる基台52a及び樹脂材料からなるパッケージ本体52bからなるパッケージ52と、透明な光学部材からなるキャップ53を有し、パッケージ52とキャップ53とを接着部材54により固着して形成される空間55に半導体レーザ素子51を実装している。空間55には、70%以上の不活性気体、例えば窒素又はアルゴン等、及び15%以上且つ30%未満の酸素を含み、気体の露点が−15℃以上且つ−5℃以下の構成である気体が封入されている。また、半導体レーザ素子51は、基台52aの上に形成された受光素子56を含むSi半導体素子57の主面に形成された凹部に実装されている。また、半導体レーザ素子51及びSi半導体素子57はパッケージ52のリード端子58により外部回路に接続され電気的に駆動される。半導体レーザ素子51及びSi半導体素子57のそれぞれの電極端子(図示せず)は、導電性ワイヤ(図示せず)等で電気的に接続されている。なお、Si半導体素子57の代わりに受光素子56が形成された半導体チップ(図示せず)を使用してもよい。
また、パッケージ52の基台52aを、放熱性を良くするようにモジュール基台(図示せず)や回路基板(図示せず)に取り付けることができるため、半導体レーザ素子51は強い出力光59をさらに安定に長時間に亘って出射し続けることができる。また、空間55の内部の基台52aの上にSi半導体素子57と半導体レーザ素子51とをコンパクトに集積化することができる。このため、例えば光ディスクの光ピックアップに使用するときには、透明な光学部材であるキャップ53に回折光学素子等(図示せず)を形成して、光ディスク又は光ピックアップの光学系等とSi半導体素子57及び半導体レーザ素子51を光学的に結合して動作することができる。
例えば、図11(b)に示すように、半導体レーザ素子51が実装された部分のSi半導体素子57は、該Si半導体素子57の上面に形成された凹部に実装されている。また、半導体レーザ素子51の出力光59が出射される側の側面には出力光59を反射させるための反射ミラー60が形成されている。このような構成の半導体装置50の半導体レーザ素子51を電気的に駆動すると、図11(b)に示すように半導体レーザ素子51の端面から出力光59が出射され、Si半導体素子57に形成された反射ミラー60により反射され、見かけの発光点61よりキャップ53の方面である上方に反射されて透明な光学部材であるキャップ53を透過して出力される。
なお、このようにして組み立てられた半導体装置50について空間55に封入する気体の酸素濃度と露点とをパラメータにして寿命試験を行った結果は、第1〜第3の実施形態の寿命試験の結果と同様の結果を示した。
このようにして製造された受光素子を備えた半導体装置50についても、半導体レーザ素子51と共に空間55に封入される気体の組成が、70%以上の不活性気体、例えば窒素又はアルゴン等、15%以上且つ30%未満の酸素を含み、気体の露点が−15℃以上且つ−5℃以下の構成であるため、半導体レーザ素子51の出力光59が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができる。このため、半導体レーザ素子51は強い出力光59を安定に且つ長時間に亘って出射し続けることができる。
また、半導体レーザ素子51と共に空間55に封入される気体の構成は、通常の大気が混合された構成であり、通常の大気中での工程とすることができるため、半導体装置50の製造に用いる装置に特別な環境を作るための装置を必要としない。このため、半導体レーザ素子51を含む半導体装置50の組立は、通常の半導体レーザ素子の組立に用いる装置や環境で組み立てることができるため、容易で安価に製造することができる。
なお、第1の具体例においては、半導体レーザ素子31は、第1〜第3の実施形態と同様にGaN系材料で形成された半導体レーザ素子を使用しているが、第1〜第3の実施形態と同様に半導体レーザ素子に代えて、前端面及び後端面により光共振器が形成された端面発光型発光ダイオードを使用して半導体装置を構成してもよい。
(第2の具体例)
以下、第1〜第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法により製造した半導体装置の他の例として受光素子を備えた半導体装置70について説明する。
図12は第2の具体例に係る半導体装置70を示し、図12(a)は半導体装置70のキャップを除いた平面図を示しており、図12(b)は図12(a)のXIIIb−XIIIb線における断面構成を示している。なお、図12(b)では半導体装置70のキャップは付けられている。
図12(a)及び図12(b)に示すように半導体装置70は、450nm以下の波長で発光する光半導体素子である半導体レーザ素子51と、半導体レーザ素子51を実装するための金属からなる基台52a及びセラミック材料からなるパッケージ本体52bからなるパッケージ52と、透明な光学部材からなるキャップ53とからなり、パッケージ52とキャップ53とが接着部材54により固着して形成される空間55に半導体レーザ素子51が実装されている。空間55には、不活性気体としての窒素を70%以上、酸素を15%以上含み、露点が−15℃以上且つ−5℃以下の構成である気体が封入されている。気体と共に基台52aの上に受光素子56を含むSi半導体素子57が形成され、Si半導体素子57の上に例えば放熱性が高い材料であるAlN材料により形成されたサブマウント71が実装され、さらにサブマウント71の上に半導体レーザ素子51が実装されている。また、半導体レーザ素子51及びSi半導体素子57はパッケージ52のリード端子(図示せず)により外部回路に接続され電気的に駆動される。また、半導体レーザ素子51及びSi半導体素子57のそれぞれの電極端子(図示せず)は導電性ワイヤ(図示せず)等で電気的にリード端子(図示せず)に接続されており、半導体レーザ素子51又はSi半導体素子57の電極端子が接続されたリード端子(図示せず)はパッケージ本体52bの中に電極の一部を露出して埋め込まれている。なお、Si半導体素子57の代わりに受光素子56が形成された半導体チップ(図示せず)を使用してもよい。
また、パッケージ52の基台52aは、放熱性を良くするようにモジュール基台(図示せず)又は回路基板(図示せず)に取り付けることができるため、半導体レーザ素子51は強い出力光59をさらに安定に長時間に亘って出射し続けることができる。また、空間55の内部の基台52a上にSi半導体素子57と半導体レーザ素子51とをコンパクトに集積化することができる。
例えば、図12(a)及び(b)に示すように、Si半導体素子57の上に半導体レーザ素子51と対向するように半透過ミラー72を有するプリズム73を配置すると、半導体レーザ素子51から出射される出力光59は、半透過ミラー72により見かけの発光点61よりキャップ53が形成された方向である上方に立ち上がる。このように、上方に立ち上がった出力光59が光ディスク(図示せず)の情報を読み取り、反射して信号光74となり、半透過ミラー72によりプリズム73の中に入射する。プリズム73内に入射した信号光74は、プリズム73内でプリズムの端面を反射する入射光75となり、入射光75の一部がSi半導体素子57の中の受光素子56で検出されることにより光ディスクに記録された信号が読み取られることになる。
このようにして製造された組み立てられた半導体装置70について空間55に封入する気体の酸素濃度と露点とをパラメータにして寿命試験を行った結果は、第1〜第3の実施形態の寿命試験の結果と同様の結果を示した。
このようにして製造された受光素子を備えた半導体装置についても、半導体レーザ素子51と共に空間55に封入される気体の組成が、70%以上の例えば窒素からなる不活性気体、15%以上の酸素を含み、露点が−15℃以上且つ−5℃以下の構成であるため、半導体レーザ素子51の出力光59が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止することができる。このため半導体レーザ素子51は強い出力光59を安定に且つ長時間に亘って出射し続けることができる。
また、半導体レーザ素子51と共に空間55に封入される気体の構成は、通常の大気が混合された構成であり、通常の大気中での工程とすることができるため、半導体装置70の製造に用いる装置に特別な環境を作るための装置を必要としない。このため、半導体レーザ素子51を含む半導体装置70の組立は、通常の半導体レーザ素子の組立に用いる装置や環境で組み立てることができるため、容易で安価に製造することができる。
なお、第2の具体例においても第1の具体例と同様に、半導体レーザ素子51に、GaN系材料で形成された半導体レーザ素子を使用しているが、第1〜第3の実施形態と同様に半導体レーザ素子に代えて、前端面及び後端面により光共振器が形成された端面発光型発光ダイオードを使用して半導体装置を構成してもよい。
本発明の半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置は、光半導体素子の出力光が出射する端面に生成物が付着することを抑制及び防止し、光半導体素子は強い出力光を安定に長寿命で出射でき、青色から紫外の範囲の波長の光を出射する光半導体素子を含む半導体装置の製造方法及び製造装置等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示し、(a)は半導体装置の製造方法の組立フローを示す図であり、(b)は(a)の製造方法の組立フローにより製造された半導体装置の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造装置及び半導体装置の製造方法を示し、(a)は素子準備工程で形成された半導体レーザ素子とサブマウントとを一体化することを示す図であり、(b)は実装工程を示す図であり、(c)は気体供給工程の気体供給方法による半導体装置の製造装置を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造装置を用いた半導体装置の製造方法を示し、(a)は気体供給工程において気体の供給方法と供給装置を示す断面図であり、(b)は封入工程においてキャップとパッケージとを溶接する工程を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造装置を用いた半導体装置の製造方法を示し、(a)完成した半導体装置をピックアップし、次の製品のキャップをセットする工程を示す断面図であり、(b)はキャップが準備されたチャンバにパッケージをセットする斜視図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造装置のターンテーブルを示す平面図を示し(b)は工程フローを示す図である。 本発明の半導体装置の製造装置における、気体流量別に所定の露点に到達するまでの時間を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造装置及び製造方法を示し、(a)は素子準備工程で準備された半導体レーザ素子とサブマウントとを一体化することを示す図であり、(b)は実装工程を示す図であり、(c)は気体供給工程の気体供給方法による半導体装置の製造装置を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造装置及び製造方法を示し、(a)は素子準備工程で準備された半導体レーザ素子とサブマウントとを一体化することを示す図であり、(b)は実装工程を示す図であり、(c)は気体供給工程の気体供給方法による半導体装置の製造装置を示す図である。 半導体装置の半導体レーザ素子が実装される空間に封入される気体の酸素濃度と露点とをパラメータにした寿命試験の結果を示す図である。 (a)から(d)は半導体装置の空間に酸素濃度及び露点が所定の値である気体と共に半導体レーザ素子を封入して形成し、寿命試験を行い、試験時間とIopとの関係を示した図である。 第1の具体例に係る半導体装置を示し、(a)は半導体装置のキャップを除いた平面図であり、(b)は(a)のXIb−XIb線における断面図である。 第2の具体例に係る半導体装置を示し、(a)は半導体装置のキャップを除いた平面図であり、(b)は(a)のXIIb−XIIb線における断面図である。
符号の説明
10 半導体装置
11 半導体レーザ素子
12 パッケージ
12a 基台
13 キャップ
13a 光学部材
13b 金属部材
14 空間
15 出力光
16 サブマウント
17 リード端子部
17a 第1のリード端子
17b 第2のリード端子
17c 第3のリード端子
18a 第1の導電性ワイヤ
18b 第2の導電性ワイヤ
19a 酸素ガス
19b 窒素ガス
20 第1混合器
21 混合ガス
22 ガス
50 半導体装置
51 半導体レーザ素子
52 パッケージ
52a 基台
52b パッケージ本体
53 キャップ
54 接着部材
55 空間
56 受光素子
57 Si半導体素子
58 リード端子
59 出力光
60 反射ミラー
61 見かけの発光点
70 半導体装置
71 サブマウント
72 半透過ミラー
73 プリズム
74 信号光
75 入射光
80 チャンバ
81a 吸気口
81b 排気口
82 位置規制枠
83 下部電極
84 上部電極
85 ターンテーブル

Claims (12)

  1. 光半導体素子が実装されたパッケージに、不活性気体及び酸素に大気を混合した気体を供給する気体供給工程と、
    前記気体供給工程により供給される前記気体と共に前記パッケージに実装された前記半導体素子をキャップを用いて封入する封止工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記パッケージは、金属、樹脂又はセラミックからなり、
    前記キャップは、少なくとも前記光半導体素子への入出力光の経路となる部分が透明な光学材料からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記パッケージ及びキャップは金属からなり、
    前記封止工程は、不活性気体及び酸素を供給する吸気口と、該吸気口から流入する気体を排気する排気口と、前記パッケージを保持すると共に前記吸気口及び排気口の開閉機能を有する位置規制部材と、前記キャップを保持する第1の電極と、前記パッケージに当接する第2の電極とを備え、内部が大気に開放されたチャンバで行われ、
    前記チャンバに前記気体を充填した状態で、前記吸気口及び排気口を閉じて前記チャンバを密閉し、前記第1の電極、前記キャップ、前記パッケージ及び前記第2の電極を導通させることにより前記パッケージと前記キャップとを固着することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記気体供給工程は、
    大気中で前記キャップと前記パッケージとを前記チャンバに装填し、前記不活性気体及び前記酸素を前記チャンバに導入する工程と、
    前記チャンバ内の大気と前記不活性気体及び前記酸素とを混合することによって前記気体の露点を調整する工程とを含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記封止工程は、回転盤に複数設けられた前記チャンバを使用することを特徴とする請求項3又は4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記気体供給工程は、大気中で不活性気体及び酸素を前記パッケージに実装された前記光半導体素子に吹き付けることにより、少なくとも前記キャップ内の露点を調整しており、
    前記封止工程は、前記気体供給工程により調整された前記気体の環境下で、前記パッケージと前記キャップとを固着することにより、前記気体を封入することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記封止工程は、前記パッケージと透明な光学部材からなる前記キャップとを接着剤で接着することにより封止することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記気体供給工程は、不活性気体を含み、酸素濃度が15%以上且つ30%未満であり、露点が−15℃以上且つ−5℃以下である気体を供給することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記気体供給工程は、不活性気体として窒素を供給することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記気体供給工程よりも前に、対向する端面により光共振器が形成された半導体レーザ素子又は端面発光型発光ダイオードである前記光半導体素子を前記パッケージに実装する素子実装工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 光半導体素子と、前記光半導体素子を実装するパッケージと、前記パッケージ及び光半導体素子を覆うことにより、前記光半導体素子を封入するキャップとを有する半導体装置の製造装置であって、
    前記キャップを保持する第1の電極と、前記パッケージに当接する第2の電極とを有し、内部が大気に開放されたチャンバと、
    前記不活性気体及び酸素を前記チャンバに供給する吸気口と、
    前記チャンバから排気する排気口と、
    前記パッケージを保持すると共に前記チャンバ内に大気が存在するように前記吸気口及び排気口を開閉する位置規制部材とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  12. 前記チャンバは、回転盤に複数設けられていることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造装置。
JP2007253182A 2007-09-28 2007-09-28 半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置 Pending JP2009088064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007253182A JP2009088064A (ja) 2007-09-28 2007-09-28 半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007253182A JP2009088064A (ja) 2007-09-28 2007-09-28 半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009088064A true JP2009088064A (ja) 2009-04-23

Family

ID=40661138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007253182A Pending JP2009088064A (ja) 2007-09-28 2007-09-28 半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009088064A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019200933A1 (zh) * 2018-04-17 2019-10-24 深圳光峰科技股份有限公司 红光模组密封结构及其实时密封性检测系统
WO2022202377A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 半導体レーザ発光装置、及び半導体レーザ発光装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019200933A1 (zh) * 2018-04-17 2019-10-24 深圳光峰科技股份有限公司 红光模组密封结构及其实时密封性检测系统
WO2022202377A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 半導体レーザ発光装置、及び半導体レーザ発光装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7822090B2 (en) Semiconductor device
US8031751B2 (en) Nitride semiconductor laser device
JP6001114B2 (ja) オプトエレクトロニクス素子の製造方法
US7653099B2 (en) Semiconductor laser device which is capable of stably emitting short-wavelength laser light
US20070086496A1 (en) Semiconductor light emitting device
JP2008159806A (ja) 半導体発光装置およびその製造方法
JP2012231189A (ja) 発光素子及び発光素子の製造方法
JP2002084027A (ja) 半導体発光装置
US20040206977A1 (en) Semiconductor light emitting diode and method for manufacturing the same
JP5095091B2 (ja) レーザ装置の製造方法
JP3801143B2 (ja) 発光装置の組立方法
JP4310352B2 (ja) 発光デバイスおよび発光デバイスの製造方法
JP2009088064A (ja) 半導体装置の製造方法及びそれを用いた半導体装置の製造装置
JPS60186076A (ja) 半導体発光装置
JP5411491B2 (ja) 発光素子
KR100785204B1 (ko) 반도체 레이저 장치
JP5431441B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP2009070847A (ja) 半導体レーザの製造方法および組立装置
KR101461673B1 (ko) 반도체 레이저 다이오드 패키지 시스템 및 그 방법
KR101461672B1 (ko) 반도체 레이저 다이오드 패키지 시스템 및 그 방법
JP2020129653A (ja) 発光素子及びその製造方法
JP2014011226A (ja) 半導体レーザ装置の製造方法
KR20080094152A (ko) 반도체 레이저 다이오드 및 그의 패키지
JP2003124560A (ja) 端面窓型半導体レーザ装置およびその製造方法