JP5035823B2 - 列車情報伝送装置 - Google Patents

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Description

この発明は、地上と列車との間で情報を授受して列車を制御する列車情報伝送装置に関するものである。
列車の速度を自動的に制限速度以下に制御するため地上と列車の間で情報を授受する列車情報伝送装置は、あらかじめ先行列車との間隔と曲線や分岐等の進路の条件等により定まる停止目標位置と現在の在線位置を示す符号化した列車制御情報を地上から列車に伝送し、車上装置は受信した列車制御情報から算出される停止目標位置までの照査速度パターンに基づき連続的に列車を減速する方法である。
この地上と列車との間で情報を伝送するためにレールやループアンテナ又はトランスポンダを利用した情報伝送装置が使用されている。例えばトランスポンダを利用した情報伝送装置は、特許文献1に示すように、地上装置で複数の閉そく区間毎に列車の規制速度を決定し、決定した規制速度を示す信号を各閉そく区間の進行方向手前側の境界付近に設けたトランスポンダ地上子を介して列車に向けて送信し、この閉そく区間毎に送信される規制速度を示した信号を列車に搭載した車上装置はトランスポンダ車上子を介して受信し、受信した規制速度以下になるように列車の速度を制御している。また、地上子で車上子から送信された列車固有番号を有する信号すると地上装置はその地上子が設けられた閉そく区間に列車が進入したことを検知する。そして地上装置は管轄する区間のどの閉そく区間に列車が在線するかにより各閉そく区間の規制速度を決定している。
このトランスポンダ地上子の故障を車上で検知するため、例えば特許文献2に示すように、各地上子にはそれぞれ設置位置情報を示す識別符号を持たせ、車上装置には各地上子の受信順序をあらかじめ記憶しておく。そして列車が走行中に車上子と各地上子が結合したとき、各地上子から設置位置情報を示す識別符号を有する情報を車上子に送信し、車上装置は送信された識別符号と記憶した受信順序を比較して送信された識別符号に受信順序を確認している。そして、ある地上子で異常が発生して車上子と結合しても情報が送信されず、次の地上子と結合して送信された識別符号を受信して受信順序を比較して受信順序が異なると、そのとき識別符号を受信した地上子より受信順序が1つ前の地上子に異常が発生したと判定している。
また、特許文献3に示された列車制御装置は、車上装置に各地上子の設置位置情報を記憶させ、列車が各地上子の設置位置を通過したときに得られる位置情報により列車の位置を補正し、補正した位置情報に基づいて速度照査パターンを作成して列車の速度を制御しているとき、列車が地上子の設置位置を通過したことを検出しても、その地上子から所定の情報を受信しない場合、その地上子に異常が発生したと判定している。
特開2003−11819号公報 特開2001−322547号公報 特開2005−349945号公報
レールやループアンテナ又はトランスポンダを利用した情報伝送装置は、いずれも電源装置や通信ケーブル等の媒体を有し、線路を跨いで配線する必要があり、その配線が容易でなかった。
また、列車制御に支障が生じないようにするためには、特許文献2や特許文献3に示すように、地上子の異常を監視するだけでなく車上装置の異常も常時監視する必要がある。
さらに、列車の速度を正確に制御するためには、列車の位置を各閉そく区間の境界毎に補正するだけでなく、よりきめ細かく補正することが望ましい。
この発明は、このような要望を満たすためになされたものであり、簡単な構成で地上と列車間で情報を伝送して列車を制御することができるとともに、車上装置と地上装置の動作状態を常時監視することができる列車情報伝送装置を提供することを目的とするものである。
この発明の列車情報伝送装置は、列車に搭載された車上装置と地上装置を有し、前記車上装置は、列車識別情報や各種制御データとともに前記地上装置の主地上通信端末と地上通信端末の設置位置情報があらかじめ登録されている列車情報記憶部と、地上と専用狭域通信(Dedicated Short Rang Communication)方式で通信を行い前記地上装置に列車識別番号を送信し、前記地上装置から送信された制御情報を受信するDSRC通信部と、列車の速度情報から列車が走行している位置を検出し、前記DSCR通信部で受信した前記地上装置の主地上通信端末と地上通信端末の位置情報と前記列車情報記憶部に登録されている前記主地上通信端末と地上通信端末の設置位置情報と照合して検出した列車の位置を補正する位置検出部と、前記DSRC通信部で受信した制御情報と前記位置検出部で補正した列車の位置及び前記列車情報記憶部にあらかじめ登録されている制御データを参照して列車の速度パターンを作成する速度パターン作成部とを有し、
前記地上装置は、あらかじめ設置位置を示す位置情報を保持して列車が走行する軌道に沿って各閉そく区間の列車進行方向の境界付近に設けられ、専用狭域通信(Dedicated Short Rang Communication)方式で前記車上装置のDSRC通信部と双方向通信を行う主地上通信端末と、あらかじめ設置位置を示す位置情報を保持して各閉そく区間内に所定間隔毎に設けられ、専用狭域通信(Dedicated Short Rang Communication)方式で前記車上装置のDSRC通信部と双方向通信を行う複数の地上通信端末と、各閉そく区間の列車進行方向の境界付近に設けられ、DSRC方式で前記主地上通信端末と双方向通信を行い、自装置が正常に動作しているか否を判断するとともに自装置の異常の有無を示す情報をLAN伝送装置を介してLANに接続された運行管理装置に送信し、自装置が正常に動作している場合、前記車上装置のDSRC通信部と双方向通信を行うDSRC通信装置とを有し、
前記DSRC通信装置は、自装置が正常に動作している場合、列車が閉そく区間の列車進行方向の境界に達して前記車上装置のDSRC通信部から送信している列車識別情報を受信すると、受信した列車識別情報を有する列車が閉そく区間の列車進出側の境界近傍に達したことを検知し、前記DSRC通信部との通信が遮断したとき当該閉そく区間から受信した列車識別情報を有する列車が進出したと判断して当該閉そく区間の閉そく解除情報と列車進行方向前方の閉そく区間の閉そく保持情報を受信した列車識別情報とともにLAN伝送装置を介してLANに送信し、
LANに送信された前記各閉そく区間の閉そく解除情報と各閉そく区間の列車進行方向前方の閉そく区間の閉そく保持情報及び受信した列車識別情報を、前記運行管理装置で受信し、他の閉そく区間に設けられたLAN伝送装置を介して他のDSRC通信装置で受信し、
前記車上装置の前記DSRC通信部は、前記主地上通信端末及び前記地上通信端末のそれぞれと通信が確立したときに、自装置が正常に動作しているか否を確認するとともに、正常に動作している場合、前記主地上通信端末及び地上通信端末から送信されている前記主地上通信端末及び地上通信端末の位置情報を受信し、前記位置検出部は、前記DSRC通信部で受信した前記主地上通信端末及び地上通信端末の位置情報により実際の列車の走行位置を検出して走行位置を補正し、列車が閉そく区間の列車進行方向の境界に達して、当該閉そく区間の列車進行方向の境界近傍に設けたDSRC通信装置から前記LANに伝送された前記閉そく解除情報と閉そく保持情報及び受信した列車識別情報を含む制御情報を前記DSRC通信部で受信し、速度パターン作成部は、前記DSRC通信部で受信した制御情報により列車の速度を制御する速度パターンを作成し、前記DSRC通信部で前記主地上通信端末及び地上通信端末から送信される位置情報を受信するたびに、受信した位置情報により速度パターンを修正することを特徴とする。
この発明は、車上装置にDSRC方式で地上と通信を行うDSRC通信部を設け、地上には列車が走行する軌道に沿って各閉そく区間の列車進行方向の境界付近及び各閉そく区間に所定区間毎に位置情報を保持してDSRC方式で車上装置のDSRC通信部と双方向通信を行う地上通信端末を設け、DSRC通信部と地上通信端末が通信を行うたびに地上通信端末から送信されてDSRC通信部で受信した地上通信端末の位置情報により列車の走行位置を検出することにより、地上にケーブルを引き回すことなしに簡単な構成で列車の走行位置を列車で高精度に検出することができ、列車の速度を精度良く制御することができる。
また、各閉そく区間の列車進行方向の境界付近に設けてDSRC方式で車上装置のDSRC通信部と双方向通信を行うDSRC通信装置で車上装置のDSRC通信部から送信している列車識別情報を受信すると、受信した列車識別情報を有する列車が閉そく区間の列車進出側の境界近傍に達したことを検知し、DSRC通信部との通信が遮断したとき、該当する閉そく区間の閉そく解除情報と列車進行方向前方の閉そく区間の閉そく保持情報を受信した列車識別情報とともにLANに送信することにより、他の閉そく区間の列車進行方向境界付近に設けたDSRC通信装置で列車の走行位置を確実に伝達することができ、各列車を安全に走行させることができる。
さらに、列車が閉そく区間の列車進行方向の境界に達してDSRC通信装置からLANに伝送された情報を含む制御情報をDSRC通信部で受信し、受信した制御情報により列車の速度を制御する速度パターンを作成して列車の速度を制御することにより、各列車で他の列車の走行位置に応じて列車の速度を制御でき、列車の自動走行を実現することができる。
また、DSRC通信部は地上端末装置と通信を開始したときに、伝送シーケンスのチェック処理を行い、伝送シーケンスに異常が生じているとき、DSRC通信部に異常が発生したと判断することにより、DSRC通信部で故障の有無を自己診断することができ、安全性を向上することができる。
さらに、DSRC通信装置は各閉そく区間の列車進行方向の境界付近に設けられた地上通信端末と常時通信を行って伝送シーケンスのチェック処理を行い、伝送シーケンスに異常が生じているとき、DSRC通信装置に異常が発生したと判断することにより、DSRC通信装置で故障の有無を自己診断することができ、安全性を向上することができる。
図1はこの発明の列車情報伝送装置の構成を示すブロック図である。列車情報伝送装置は、列車1に搭載された車上装置2と地上装置を有する。地上装置は、あらかじめ位置情報を保持して列車1が走行する軌道3に沿って各閉そく区間1T〜4Tの列車進行方向の境界付近に設けられ、専用狭域通信(Dedicated Short Rang Communication)方式で列車1に搭載した車上装置2と双方向通信を行う主地上通信端末4と、あらかじめ位置情報を保持して軌道3に沿って各閉そく区間1T〜4Tに所定区間毎に設けられ、図2に示すように、DSRC方式で列車1に搭載した車上装置2と双方向通信を行う地上通信端末5と、各閉そく区間1T〜4Tの列車進行方向の境界付近に設けられ、図3に示すように、DSRC方式で主地上通信端末4及び列車1に搭載した車上装置2と双方向通信を行うDSRC通信装置6と、DSRC通信装置6と運行管理装置7に接続されたLAN8との間で各種制御情報等を授受するLAN伝送装置9とを有する。
主地上通信端末4と地上通信端末5は、それぞれ設置位置を示す位置情報が格納され、図4の斜視図に示すように、左右のレール10が締結された枕木11に設けられ、車上装置2との間で通信が確立したとき、車上装置2に位置情報を送信する。DSRC通信装置6は主地上通信端末4と常時通信を行い、車上装置2との間で通信が確立したとき、時系列通信により車上装置2と主地上通信端末4と交互に通信を行い、車上装置2には各種制御情報を送信し、車上装置2から列車識別情報等を受信する。
車上装置2は、図4のブロック図に示すように、列車情報記憶部12とDSRC通信部13と速度検出部14と位置検出部15と速度パターン作成部16及び速度制御部17を有する。列車情報記憶部12には列車識別情報や各種制御データとともに主地上通信端末4と地上通信端末5の設置位置情報があらかじめ登録されている。DSRC通信部13は車上アンテナ18を介して主地上通信端末4と地上通信端末5及びDSRC通信装置6と専用狭域通信(Dedicated Short Rang Communication)方式で通信を行い、主地上通信端末4と地上通信端末5から位置情報を受信するとともに、DSRC通信装置6に列車識別情報を送信し、DSRC通信装置6から各種制御情報を受信する。速度検出部14は列車1の車軸に設けられた速度発電機19からの速度情報を入力して列車1の速度を検出する。位置検出部15は速度発電機19からの速度情報を入力して列車1が走行している位置を検出し、DSRC通信部13で受信した主地上通信端末4と地上通信端末5の位置情報を列車情報記憶部12に登録した主地上通信端末4と地上通信端末5の設置位置情報と照合して速度情報で検出した列車1の位置を補正する。速度パターン作成部16はDSRC通信部13で受信した制御情報と位置検出部15で検出した列車1の位置及び列車情報記憶部12に記憶した制御データを参照して列車1の速度パターンを作成する。速度制御部17は速度パターン作成部16で作成した速度パターン及び位置検出部15で補正した列車1の位置と、速度検出部14で検出している列車1の速度とを照合してブレーキ装置等を制御して列車1の速度が許容速度以下になるように制御する。
この列車情報伝送装置の動作を図6から図10のフローチャートを参照して説明する。
各閉そく区間1T〜4Tの境界近傍に設けられたDSRC通信装置6a〜6dは、図64のフローチャートに示すように、主地上通信端末4a〜4dと常時通信を行い(ステップS1)、伝送シーケンスのチェック処理を行い(ステップS2)、伝送シーケンスが正常に行われているとき、DSRC通信装置6a〜6dは正常に動作していると判断し(ステップS3,S4)、伝送シーケンスに異常が生じているときは、そのDSRC通信装置に異常が生じたと判断し(ステップS3,S5)、この判断結果をLAN伝送装置9a〜9dからLAN8に伝送する(ステップS6)。このようにしてDSRC通信装置6a〜6dの異常の有無をセルフチェックして運行管理装置7に伝送することができる。
このDSRC通信装置6a〜6dが正常に動作している状態で列車1と地上間で情報を伝送して列車1の速度を制御するときは、図7のフローチャートに示すように、例えば閉そく区間2Tを走行している列車1aが地上通信端末5dの近傍に達して車上装置3のDSRC通信部13から車上アンテナ18を介して送信している通信要求信号によりDSRC通信部13と地上通信端末5dの通信が確立すると(ステップS11)、DSRC通信部13は伝送シーケンスのチェック処理を行い(ステップS12)、伝送シーケンスが正常に行われているとき、DSRC通信部13は正常に動作していると判断し(ステップS13,S14)、伝送シーケンスに異常が生じているとき、DSRC通信部13に異常が生じたと判断する(ステップS13,S15)。この確認処理はDSRC通信部13が地上通信端末5と主地上端末4とそれぞれ通信が確立するたびに繰り返す。このようにしてDSRC通信部13が正常かどうかをセルフチェックすることができる。


DSRC通信部13と地上通信端末5dの伝送シーケンスが正常で、図8のフローチャートに示すように、DSRC通信部13と地上通信端末5dとの間で通信が確立すると(ステップS21)、地上通信端末5dから保持した位置情報をDSRC通信部13に送信する。DSRC通信部13は送信された地上通信端末5dの位置情報を受信すると、受信した位置情報を位置検出部15に送る(ステップS22)。位置検出部15は送られた位置情報を列車情報記憶部12に登録している主地上通信端末4と地上通信端末5の設置位置情報と照合し(ステップS23)、地上通信端末5dの設置位置情報により速度発電機19からの速度情報により検出した列車1aが走行している位置を補正して速度パターン作成部16に送る(ステップS24)。速度パターン作成部16は送られた列車1の位置により速度パターンを修正し(ステップS25)、速度制御部17は修正された速度パターンで列車1aの速度を制御する(ステップS26)。この列車1の走行位置の補正をDSRC通信部13が地上通信端末5と主地上通信端末4との通信が確立するたびに繰り返す。このようにして列車1の走行位置をきめ細かく補正することにより、列車1の走行位置を常に高精度に検出して列車1の速度を精度良く制御することができる。
次に列車1が各閉そく区間1T〜4Tの境界近傍に達してDSRC通信装置6で閉そくを解除して列車進行方向前方の閉そく区間の閉そくを保持するときの処理を図9のフローチャートを参照して説明する。
例えば閉そく区間3Tを走行している先行列車1bが閉そく区間3Tの列車進行方向の境界付近に設けられたDSRC通信装置6cの近傍に達して車上装置3のDSRC通信部13から車上アンテナ18を介して送信している通信用要求信号によりDSRC通信装置6cと通信が開始してDSRC通信装置6cはDSRC通信部13から列車識別情報を受信すると(ステップS31)、受信した列車識別情報により列車1bが閉そく区間3Tの列車進出側の境界近傍に達したことを検知する(ステップS32)。さらに列車1bが進行してDSRC通信部13がDSRC通信装置6cの通信エリアから外れてDSRC通信部13とDSRC通信装置6cの通信が遮断すると(ステップS33)、DSRC通信装置6cは受信した列車識別情報で特定される列車1bが閉そく区間3Tから進出して閉そく区間3Tの閉そくが解除したことを示す閉そく解除情報と閉そく区間4Tの閉そく保持情報を受信した列車1bの列車識別情報とともにLAN伝送装置9cを介してLAN8に送信する(ステップS34)。このLAN8に送られた閉そく区間3Tの閉そく解除情報と閉そく区間4Tの閉そく保持情報及び列車1bの列車識別情報をLAN伝送装置9a,9b,9dで受信してDSRC通信装置6a,6b,6dに送る。
このようにして列車1bの走行位置と列車識別番号をLAN8により転送することによりDSRC通信装置6a,6b,6dや運行管理装置7で列車1bの走行位置を確実に検出することができる。
また、先行列車1bが閉そく区間3Tの列車進行方向の境界付近に設けられたDSRC通信装置6cの近傍に達したが、DSRC通信装置6cに故障が生じて通信が確立せず、DSRC通信装置6cでDSRC通信部13から列車識別情報を受信しないときは(ステップS31)、列車1bが閉そく区間2Tから閉そく区間3Tに進出したときにDSRC通信装置6bからLAN伝送装置9bを介してLAN8に転送された閉そく区間2Tの閉そく保持情報及び列車1bの列車識別情報により列車1bが閉そく区間3Tに在線すると判断して閉そく区間3Tの閉そくを保持した状態を保つ。したがってDSRC通信装置6cに故障が生じた場合は、閉そく区間3Tに後続列車1aが進入することを阻止でき、安全性を確保することができる。
一方、閉そく区間2Tを走行している列車1aがDSRC通信装置6bの近傍に達して、図10のフローチャートに示すように、DSRC通信部13とDSRC通信装置6bとの通信が確立すると(ステップS41)、DSRC通信部13からDSRC通信装置6bに列車1aの列車識別情報を送信し、DSRC通信装置6bから閉そく区間3Tの閉そく解除情報と閉そく区間4Tの閉そく保持情報及び列車1bの列車識別情報を含む制御情報をDSRC通信部13に送信する(ステップS42)。列車1aのDSRC通信部13はDSRC通信装置6bから制御情報を受信すると、受信した制御情報を速度パターン作成部16に送る。速度パターン作成部16は送られた制御情報と位置検出部15で検出した列車1の位置及び列車情報記憶部12に記憶した制御データを参照して列車1bを閉そく区間4Tの手前で停止させる速度パターンを作成して速度制御部17に送る(ステップS43)。速度制御部17は送られた速度パターン及び位置検出部15で補正した列車1aの位置と、速度検出部14で検出している列車1aの速度とを照合して列車1aの速度を制御する(ステップS44)。この列車1aの速度を制御する速度パターンは、DSRC通信部13と閉そく区間3Tに設けられた地上通信端末5e〜5gとの通信が確立するたびに位置検出部15で補正する列車1bの走行位置により補正する。
このように後続列車1aは各閉そく区間の境界近傍に達するたびに先行列車1bの走行位置と列車識別情報を含む制御情報をDSRC通信装置6から受信して速度を制御するから列車1の自動走行を実現することができる。
前記説明では、車上装置2の列車情報記憶部12に主地上通信端末4と地上通信端末5の設置位置情報をあらかじめ登録しておく場合について説明したが、DSRC通信装置6bからDSRC通信部13に送信する制御情報に列車1aの進行方向前方の閉そく区間3Tに設けた地上通信端末5e〜5gと主地上通信端末4cの設置位置情報を含めて送信し、DSRC通信部13は受信した制御情報から地上通信端末5e〜5gと主地上通信端末4cの設置位置情報を抽出して列車情報記憶部12に登録するようにしても良い。このようにして列車情報記憶部12に登録する地上通信端末5と主地上通信端末4の設置位置情報の情報量を削減することができ、コストダウンを図るとともに汎用性を高めることができる。
また、前記説明では主地上通信端末4と地上通信端末5を枕木11に設けた場合について説明したが、スラブ軌道の場合には主地上通信端末4と地上通信端末5をスラブに設ければ良い。
この発明の列車情報伝送装置の構成を示すブロック図である。 車上装置と地上通信端末の通信状態を示すブロック図である。 DSRC通信装置と主地上通信端末及び車上装置に通信状態を示すブロック図である。 主地上通信端末と地上通信端末の設置状態を示す斜視図である。 車上装置の構成を示すブロック図である。 DSRC通信装置の自己チェック処理を示すフローチャートである。 車上装置のDSRC通信部の自己チェック処理を示すフローチャートである。 列車の位置補正処理を示すフローチャートである。 閉そく区間の閉そく解除と閉そく保持処理を示すフローチャートである。 列車の速度制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1;列車、2;車上装置、3;軌道、4;主地上通信端末、5;地上通信端末、
6;DSRC通信装置、7;運行管理装置、8;LAN、9;LAN伝送装置、
10;レール、11;枕木、12;列車情報記憶部、13;DSRC通信部、
14;速度検出部、15;位置検出部、16;速度パターン作成部、
17;速度制御部、18;車上アンテナ、19;速度発電機。

Claims (1)

  1. 列車に搭載された車上装置と地上装置を有し、
    前記車上装置は、列車識別情報や各種制御データとともに前記地上装置の主地上通信端末と地上通信端末の設置位置情報があらかじめ登録されている列車情報記憶部と、
    地上と専用狭域通信(Dedicated Short Rang Communication)方式で通信を行い前記地上装置に列車識別番号を送信し、前記地上装置から送信された制御情報を受信するDSRC通信部と、
    列車の速度情報から列車が走行している位置を検出し、前記DSCR通信部で受信した前記地上装置の主地上通信端末と地上通信端末の位置情報と前記列車情報記憶部に登録されている前記主地上通信端末と地上通信端末の設置位置情報と照合して検出した列車の位置を補正する位置検出部と、
    前記DSRC通信部で受信した制御情報と前記位置検出部で補正した列車の位置及び前記列車情報記憶部にあらかじめ登録されている制御データを参照して列車の速度パターンを作成する速度パターン作成部とを有し、
    前記地上装置は、あらかじめ設置位置を示す位置情報を保持して列車が走行する軌道に沿って各閉そく区間の列車進行方向の境界付近に設けられ、専用狭域通信(Dedicated Short Rang Communication)方式で前記車上装置のDSRC通信部と双方向通信を行う主地上通信端末と、
    あらかじめ設置位置を示す位置情報を保持して各閉そく区間内に所定間隔毎に設けられ、専用狭域通信(Dedicated Short Rang Communication)方式で前記車上装置のDSRC通信部と双方向通信を行う複数の地上通信端末と、
    各閉そく区間の列車進行方向の境界付近に設けられ、DSRC方式で前記主地上通信端末と双方向通信を行い、自装置が正常に動作しているか否を判断するとともに自装置の異常の有無を示す情報をLAN伝送装置を介してLANに接続された運行管理装置に送信し、自装置が正常に動作している場合、前記車上装置のDSRC通信部と双方向通信を行うDSRC通信装置とを有し、
    前記DSRC通信装置は、自装置が正常に動作している場合、列車が閉そく区間の列車進行方向の境界に達して前記車上装置のDSRC通信部から送信している列車識別情報を受信すると、受信した列車識別情報を有する列車が閉そく区間の列車進出側の境界近傍に達したことを検知し、前記DSRC通信部との通信が遮断したとき当該閉そく区間から受信した列車識別情報を有する列車が進出したと判断して当該閉そく区間の閉そく解除情報と列車進行方向前方の閉そく区間の閉そく保持情報を受信した列車識別情報とともにLAN伝送装置を介してLANに送信し、
    LANに送信された前記各閉そく区間の閉そく解除情報と各閉そく区間の列車進行方向前方の閉そく区間の閉そく保持情報及び受信した列車識別情報を、前記運行管理装置で受信し、他の閉そく区間に設けられたLAN伝送装置を介して他のDSRC通信装置で受信し、
    前記車上装置の前記DSRC通信部は、前記主地上通信端末及び前記地上通信端末のそれぞれと通信が確立したときに、自装置が正常に動作しているか否を確認するとともに、正常に動作している場合、前記主地上通信端末及び地上通信端末から送信されている前記主地上通信端末及び地上通信端末の位置情報を受信し、前記位置検出部は、前記DSRC通信部で受信した前記主地上通信端末及び地上通信端末の位置情報により実際の列車の走行位置を検出して走行位置を補正し、列車が閉そく区間の列車進行方向の境界に達して、当該閉そく区間の列車進行方向の境界近傍に設けたDSRC通信装置から前記LANに伝送された前記閉そく解除情報と閉そく保持情報及び受信した列車識別情報を含む制御情報を前記DSRC通信部で受信し、速度パターン作成部は、前記DSRC通信部で受信した制御情報により列車の速度を制御する速度パターンを作成し、前記DSRC通信部で前記主地上通信端末及び地上通信端末から送信される位置情報を受信するたびに、受信した位置情報により速度パターンを修正することを特徴とする列車情報伝送装置。
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