JP5827509B2 - 無線列車制御システム - Google Patents
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Description
前記車上側制御装置は、前記線路上を走行する自列車の列車位置及び列車速度の少なくとも一方を検知する位置・速度検知部と、当該位置・速度検知部が検知した前記列車位置についての列車位置情報又は前記列車速度についての列車速度情報を無線によって前記地上側制御装置に送信する車上側無線装置と、前記地上側制御装置からの列車制御情報に基づいて前記自列車の走行を制御する車上側演算装置とを備えており、
前記地上側制御装置は、前記車上側制御装置からの前記列車位置情報又は前記列車速度情報を受信するとともに前記列車制御情報を前記車上側制御装置に送信する地上側無線装置と、前記列車位置情報又は前記列車速度情報に基づいて前記列車位置の合理性チェックを行う位置合理性チェック部と、前記位置合理性チェック部が合理性があるとした前記列車位置に基づいて前記線路上を走行する前記列車の走行を制御するための前記列車制御情報を演算する地上側演算装置と、時刻又は制御周期時間毎に規則的に増加する通番を出力する計時手段とを備え、
前記車上側無線装置は、前記列車位置情報又は前記列車速度情報に併せて前記時刻又は前記通番を送信し、前記位置合理性チェック部は、前回と今回の前記列車位置の差の絶対値に許容誤差率を乗じた値と、最小安全距離の値との大きい方の値を許容位置誤差量とし、前記前回と今回の前記列車位置の差に対して、前回と今回の前記列車速度の平均に前回の前記時刻又は通番と今回の前記時刻又は通番との間の受信時間差又は通番差を乗じた値を差し引いた差の絶対値、制限速度積算値を差し引いた差の絶対値、又は走行速度積算値を差し引いた差の絶対値が、前記許容位置誤差量未満であることに応じて、前記列車位置について前記合理性があると判定すること
を特徴としている。
数式1:|前回位置−今回位置|<許容位置変化量
数式1は、位置情報のみを用いて位置合理性チェックを行う方法である。前回列車位置と今回列車位置の差の絶対値が、許容位置変化量未満である場合に、列車位置の合理性の確認を行えたものとする。位置センサの故障等により実際より大きい値となった場合、及び電文抜けによって一定時間受信ができなかった場合に関しては、この方法で検知することができる。数式1に基づく合理性の判定は、列車位置情報に基づいて行われるので、速度情報は利用されない。
数式2:|前回速度−今回速度|<許容速度変化量
数式2は、速度情報のみを用いて速度合理性チェックを行う方法である。前回列車速度と今回列車速度の差の絶対値が、許容速度変化量未満である場合に速度合理性の確認を行えたものとする。速度センサの故障等により実際より大きい値となった場合、及び電文抜けによって一定時間受信ができなかった場合に関しては、この方法で検知することができる。数式2に基づく合理性の判定は、列車速度情報に基づいて行われるので、位置情報は利用されない。
S22の速度合理性チェックは、地上側制御装置104の位置合理性チェック部402において、位置・速度検知部が速度を検知する場合の合理性チェックであり、位置・速度検知部が位置と速度の両方を検知する場合には、速度合理性のチェックと並んで位置合理性のチェックを行うことができる。
数式3:|前回位置−今回位置|<許容単位時間位置変化量*時間差
数式3は、列車の位置情報と電文受信時間差を用いて位置合理性チェックを行う方法である。前回列車位置と今回列車位置の差の絶対値が、単位時間当たりの許容位置変化量である許容単位時間位置変化量に電文受信時間差をかけたものより小さい場合に、位置合理性の確認を行えたものとする。数式1と同様に、位置情報が実際より大きくなった場合、及び電文抜けをこの方法で検知することができる。
数式4:|前回速度−今回速度|<許容単位時間速度変化量*時間差
前回列車速度と今回列車速度の差の絶対値が、単位時間当たりの許容速度変化量である許容単位時間速度変化量に電文受信時間差をかけたものより小さい場合に、速度合理性の確認を行えたものとする。数式3と同様に、速度情報が実際より大きくなった場合、及び電文抜けをこの方法で検知することができる。
数式5:||前回位置−今回位置|−時間差*(前回速度+今回速度)/2|<許容位置誤差量
列車についての前回位置と今回位置との差の絶対値から、列車の速度についての前回速度と今回速度とから求められる平均の速度に電文受信時間差をかけたものを引いた差の絶対値が、許容位置誤差量未満の場合に、位置合理性の確認を行えたものとする。速度情報の合理性が確認されているものとすれば、位置情報が実際より大きい場合、小さい場合及び電文抜けを検知することができる。
数式6:||前回位置−今回位置|−制限速度積算値|<許容位置誤差量
列車についての前回位置と今回位置の差の絶対値から、更に制限速度積算値を減じたものの絶対値が、許容位置誤差量未満の場合に位置合理性の確認を行えたものとする。制限速度積算値とは、前回電文受信時刻から今回電文受信時刻までの間の列車制限速度の積算値を言う。数式5と同様に、速度情報の合理性が確認されているものとすれば、位置情報が実際より大きい場合、小さい場合及び電文抜けを検知することができる。
数式7:||前回位置−今回位置|−走行速度積算値|<許容位置誤差量
列車についての前回位置と今回位置の差の絶対値から、更に走行速度積算値を減じたものの絶対値が、許容位置誤差量未満の場合に位置合理性の確認を行えたものとする。走行速度積算値とは、前回電文受信時刻から今回電文受信時刻の間の列車速度の積算値を言う。数式5と同様に、速度情報の合理性が確認されているものとすれば、位置情報が実際より大きい場合、小さい場合及び電文抜けを検知することができる。
数式8:MAX(|前回位置−今回位置|*許容誤差率,最小安全距離)
ただし、MAX(A,B)はAとBの中で最大のものを選ぶ、という演算を示す。許容誤差率には、センサ誤差等の位置情報に誤差を含む要因となるものの中で最大のものを定める。最小安全距離には、先行列車と後続列車が安全に走行する上で必要となる最小の距離を定める。
101,103:車上側制御装置
104:地上側制御装置
105,107:車上装置送信電文
106,108:地上装置送信電文
109:停止限界点
200:無線通信路リスク
201:車上側装置リスク
202:地上側装置リスク
203:従来方式対象範囲
204:本発明対象範囲
300:車上側無線装置
301:車上側演算装置
302:位置・速度検知部
303:時計
400:地上側無線装置
401:地上側演算装置
402:位置合理性チェック部
403:時計
Claims (6)
- 同一線路上を走行する複数の列車にそれぞれ備わる車上側制御装置と、
前記複数の列車の走行を制御するため当該線路について設けられた地上側制御装置とを備えており、
前記車上側制御装置は、
前記線路上を走行する自列車の列車位置及び列車速度の少なくとも一方を検知する位置・速度検知部と、
当該位置・速度検知部が検知した前記列車位置についての列車位置情報又は前記列車速度についての列車速度情報を無線によって前記地上側制御装置に送信する車上側無線装置と、
前記地上側制御装置からの列車制御情報に基づいて前記自列車の走行を制御する車上側演算装置とを備えており、
前記地上側制御装置は、
前記車上側制御装置からの前記列車位置情報又は前記列車速度情報を受信するとともに前記列車制御情報を前記車上側制御装置に送信する地上側無線装置と、
前記列車位置情報又は前記列車速度情報に基づいて前記列車位置の合理性チェックを行う位置合理性チェック部と、
前記位置合理性チェック部が合理性があるとした前記列車位置に基づいて前記線路上を走行する前記列車の走行を制御するための前記列車制御情報を演算する地上側演算装置と、
時刻又は制御周期時間毎に規則的に増加する通番を出力する計時手段とを備え、
前記車上側無線装置は、前記列車位置情報又は前記列車速度情報に併せて前記時刻又は前記通番を送信し、
前記位置合理性チェック部は、
前回と今回の前記列車位置の差の絶対値に許容誤差率を乗じた値と、最小安全距離の値との大きい方の値を許容位置誤差量とし、
前記前回と今回の前記列車位置の差に対して、
前回と今回の前記列車速度の平均に前回の前記時刻又は通番と今回の前記時刻又は通番との間の受信時間差又は通番差を乗じた値を差し引いた差の絶対値、制限速度積算値を差し引いた差の絶対値、又は走行速度積算値を差し引いた差の絶対値が、前記許容位置誤差量未満であることに応じて、前記列車位置について前記合理性があると判定すること
を特徴とする無線列車制御システム。 - 請求項1記載の無線列車制御システムにおいて、
前記位置合理性チェック部は、前記合理性チェックによって受信位置情報に異常が認められたことに応答して、当該受信位置情報を含む電文を破棄すること
を特徴とする無線列車制御システム。 - 請求項1記載の無線列車制御システムにおいて、
前記位置合理性チェック部は、前記合理性チェックによって受信位置情報に異常が一定時間連続で認められたことに応答して、前記列車の緊急停止を行うこと
を特徴とする無線列車制御システム。 - 請求項1記載の無線列車制御システムにおいて、
前記地上側制御装置の前記地上側演算装置は、受信した前記列車位置情報を用いて先行列車に対する後続列車の停止限界点を求め、前記停止限界点の位置データに基づいて前記先行列車と前記後続列車との間隔を制御すること
を特徴とする無線列車制御システム。 - 請求項4記載の無線列車制御システムにおいて、
前記停止限界点は、前記後続列車の位置検知誤差と前記先行列車の位置検知誤差とを考慮し、前記位置合理性チェック部によって前記合理性が確認された前記両列車の前記列車位置を用いて、安全に後続列車が停止できる地点として求められること
を特徴とする無線列車制御システム。 - 請求項4又は5記載の無線列車制御システムにおいて、
前記車上側演算装置は、前記停止限界点に前記後続列車が停止できるよう、列車ブレーキ性能、線区形状及び前記停止限界点の位置を用いて連続的に定められる制限速度を定めており、当該制限速度を超えた場合は、自動でブレーキ動作を行うこと
を特徴とする無線列車制御システム。
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