JP5035615B2 - 手洗い器のカウンタへの取付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、皿形をなす手洗い器又は洗面器のカウンタへの取付け構造に関する。
近年、トイレルームのデザイン性や使い勝手を向上させるために、トイレルーム内に設けられたカウンタ上に皿形をなす手洗い器又は洗面器(以下、これを単に「手洗い器」とする)を載置して固定する形態がとられるようになっている。
そして、このような手洗い器のデザイン性や使い勝手をより向上させるために、手洗い器の形状に関してぼってりした印象を与える鉢形の形状からすっきりした印象を与えるより深さの浅い皿形の形状が好まれて使用されるようになっている。更には、カウンタへの取付けの難しい皿形形状の手洗い器をトイレルームのカウンタにしっかりと固定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−58402号公報(3−4頁、図14参照)
係る特許文献1に記載の手洗い器のカウンタへの取付け構造によると、J形をなす複数のフックボルトを上下逆にした状態で手洗い器の取付け穴を介して手洗い器に仮係合させ、この状態で手洗い器をカウンタの上に載置し、フックボルトの下端を対応するカウンタの手洗い器固定穴に夫々挿入した後、蝶ナットで締め付けて手洗い器をカウンタに固定するようになっている。
しかしながら、このような特許文献1に記載の手洗い器のカウンタへの取付け構造の場合、複数のフックボルトを手洗い器に仮係合させると、フックボルトがJ形をなしてこれを上下逆にして上側の引っ掛かり部で手洗い器に引っ掛けた状態になるので、各フックボルトの下端がそれぞれ別々の方向を向いてしまう。そのため、手洗い器をカウンタに載置する際に全てのフックボルトの下端をカウンタの取付け穴に同時に挿入されるように各フックボルトの下端の向きを調整しながら手洗い器をカウンタに載置しなければならず、手洗い器のカウンタへの取付け作業性が悪いという問題が生じていた。
本発明の目的は、皿形をなす手洗い器をトイレルームのカウンタに簡単に取付けることのできる手洗い器のカウンタへの取付け構造を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明にかかる手洗い器のカウンタへの取付け構造は、
排水金具の備わった手洗い器と、
前記手洗い器が取付けられるカウンタと、
前記手洗い器を前記カウンタに取付ける固定金具と、
前記カウンタ下方から前記手洗い器を当該カウンタに固定する固定ネジと、を備えた手洗い器のカウンタへの取付け構造において、
前記手洗い器は、当該手洗い器をカウンタに固定する固定穴と、当該固定穴に連通する固定空間を備え、
前記固定金具は、
前記手洗い器の固定穴に弾性圧縮された状態で先端側から挿入されかつ挿入後に前記手洗い器の固定空間内に仮止め状態で保持される係合部と、
前記係合部の基端側に連結され前記仮止め状態における固定ネジ挿入穴を形成する固定ネジ挿入部と、
前記固定ネジ挿入部に設けられ外側に延在し挿入方向に傾斜し弾性を有し、前記手洗い器と前記カウンタの間に位置する脚部と、を有し、
前記固定金具は、前記手洗い器の固定穴に取付けられ、
前記係合部の前記手洗い器への仮止め状態において、前記固定ネジ挿入部が前記脚部を介して前記手洗い器の固定穴の開口部から離間しており、かつ前記固定ネジ挿入穴を介して前記固定ネジ挿入部に前記固定ネジを挿入することで前記係合部が当該固定ネジにより拡開して前記手洗い器の固定空間内の前記固定ネジ開口部周囲に当接するようになったことを特徴としている。
請求項1に記載の発明がこのような手洗い器のカウンタへの取付け構造を有することで、従来の皿形の手洗い器のカウンタへの取付け構造のようにJ形をなす複数のフックボルトを上下逆にした状態で手洗い器の取付け穴を介して手洗い器に仮係合させ、この状態で手洗い器をカウンタの上に載置して手洗い器をカウンタに固定する必要がない。
これによって、手洗い器をカウンタに載置する際に全てのフックボルトの下端をカウンタの取付け穴に同時に挿入されるように各フックボルトの下端の向きを調整しながら手洗い器をカウンタに載置する作業を行わずに済み、皿形の手洗い器をカウンタに容易に取付けることができるようになる。
また、固定ネジ挿入部には弾性を有する脚部が該固定ネジ挿入部から外側に延在し挿入方向に傾斜して設けられているので、手洗い器をカウンタに取付ける際に例えば陶器でできた手洗器の寸法上の公差を吸収しながらカウンタに取付けることができる。
また、本発明の請求項2に係る手洗い器のカウンタへの取付け構造は、請求項1に記載の手洗い器のカウンタへの取付け構造において、
前記係合部は、当該係合部を前記固定穴に挿入するためのテーパ部を先端側に設けると共に、当該テーパ部の基端側に隣接して形成され前記係合部の前記手洗い器への仮止め状態において当該係合部の前記固定穴からの抜けを防止する抜け止め部を有したことを特徴としている。
係合部がこのようなテーパ部を有することで、係合部を手洗い器の固定穴に容易に挿入することができる。また、係合部がこのような抜け止め部を有することで、手洗い器に係合部が一旦仮止め状態になると手洗い器から抜け落ちることがなく、手洗い器をカウンタに取付ける際の作業性の低下を回避することができる。
また、本発明の請求項3に係る手洗い器のカウンタへの取付け構造は、請求項1又は請求項2に記載の手洗い器のカウンタへの取付け構造において、
前記係合部には前記固定ネジ挿入用のガイド部が形成されていることを特徴としている。
係合部にこのようなガイド部が備わることで、固定ネジを固定金具に正しい向きで取付けることができ、これによって固定ネジ挿入後に係合部を確実に拡開することが可能となり、手洗い器をカウンタにしっかりと固定することができるようになる。
本発明によると、皿形をなす手洗い器をトイレルームのカウンタに簡単に取付けることのできる手洗い器のカウンタへの取付け構造を提供することができる。
より具体的には、本発明がこのような手洗い器のカウンタへの取付け構造を有することで、従来の皿形の手洗い器のカウンタへの取付け構造のようにJ形をなす複数のフックボルトを上下逆にした状態で手洗い器の取付け穴を介して手洗い器に仮係合させ、この状態で手洗い器をカウンタの上に載置して手洗い器をカウンタに固定する必要がない。
これによって、手洗い器をカウンタに載置する際に全てのフックボルトの下端をカウンタの取付け穴に同時に挿入されるように各フックボルトの下端の向きを調整しながら手洗い器をカウンタに載置する作業を行わずに済み、皿形の手洗い器をカウンタに容易に取付けることができるようになる。
以下、本発明の一実施形態に係る手洗い器のカウンタへの取付け構造について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る皿形の手洗い器10がカウンタ20に載置して固定された状態を示すトイレルームの側面図であり、図2は、図1に対応してトイレルームの便器前方から見た正面図であり、図3は、本実施形態に係る皿形の手洗い器10がカウンタ20に固定された状態を部分的に示す断面図である。また、図4は手洗い器10をカウンタ20に固定するための固定金具100の正面図であり、図5は図4に示した固定金具100の側面図であり、図6は図5に示した固定金具100の平面図である。また、図7は、本実施形態における固定金具に固定ネジを完全に挿入した後の状態をカウンタの固定穴と共に示す断面図である。また、図8は本実施形態において使用される手洗い器10の断面図(図8(a))及び従来のJ型のフックを用いてカウンタに取付けられる手洗い器10の断面図(図8(b))である。
なお、以下の説明においては、手洗い器10のカウンタ20への取付け構造として説明するが、手洗い器10の代りにこれより大きさの大きい洗面器をカウンタ20に取付ける場合にも本発明は適用可能である。
図1及び図2に示すように、本実施形態における皿形の手洗い器10は、トイレルーム内のカウンタ20の手洗い用の蛇口21の下に固定されるようになっている。そして、本実施形態における手洗い器10のカウンタ20への取付け構造は、図3に示すように排水ソケット18の備わった手洗い器10と、手洗い器10が取付けられるカウンタ20と、手洗い器10をカウンタ20に取付ける固定金具100と、カウンタ下部20bから手洗い器10をカウンタ20に固定する固定ネジ200とを備えている。そして、手洗い器10は、図8(a)に示す深さの浅い皿形の手洗い器からなり、陶器でできている。即ち、手洗い器10は、図3及び図8(a)の断面図に示すように、手洗い用の水が流れる内壁部11と、この内壁部の周囲を囲う外壁部12と、この外壁部12の下端12aと内壁部11の下方部分11aを連結し、カウンタ20の上面20aに当接する底壁部13とを有している。そして、底壁部13には、手洗い器をカウンタに固定する固定穴14が周方向所定間隔を隔てて形成されると共に、内壁部11と外壁部12と底壁部13で画成された狭い空間であって固定金具100の係合部110を収容する役目を果す固定空間15が形成されている。また、内壁部11の下端は窄まって手洗い用の水が排出される排水ソケット18(図3参照)が備わっている。
手洗い器10の排水ソケット18には、手洗い器10をカウンタ20に載置固定した状態でカウンタ下部20bから延在する排水管25が接続されるようになっている。なお、手洗い器10の排水ソケット18には、使用者の操作により手洗い器内に水を溜めたり排出したりする公知の排水プラグ19が備わっている。
カウンタ20には、手洗い器10が載置固定される位置に手洗い器10の排水用ソケット18を通すソケット挿入穴22が予め備わると共に、手洗い器10の固定穴14に対応する位置に手洗い器固定用貫通穴24が予め穿設されている。そして、カウンタ下部20bには所定の空間が形成されて後述する固定金具100をカウンタ下部20bから手洗い器10の固定穴14に向かってカウンタ20の手洗い器固定用貫通穴24に挿通できるようになっている。
手洗い器10をカウンタ20に載置した状態で固定するための固定金具100は、例えばバネ性に富んだ金属でできており、図4乃至図6に示すように手洗い器10の固定穴14を介して固定空間内に挿入される係合部110と、係合部110の手洗い器10への挿入方向基端部に一体に備わった固定ネジ挿入部120と、固定ネジ挿入部120に備わった脚部130を有している。そして、複数の固定金具100が手洗い器10の底壁部13の周方向に設けられた固定穴14に挿入されて仮係合された後、それぞれの固定金具100をカウンタ20の手洗い器固定用貫通穴24に位置合わせした状態で手洗い器10をカウンタ20に載せた後、固定ネジ200をカウンタ下部20bから固定金具100に挿入して締め付けることで手洗い器10をカウンタ20にしっかりと固定するようになっている。
係合部110は、後述する平面視矩形板状の固定ネジ挿入部120の対向する側縁の略中央部から上方に向かってそれぞれ延在形成されている。なお、係合部110はこの挿入方向に向かうに従って互いの幅が狭まるように対向して延在したベース係合部111と、ベース係合部111の基端部に連結された固定ネジ挿入部120より僅かに離れた位置からベース係合部111の先端に至るまでベース係合部111の両側縁から側面視で三角形状をなすようにベース係合部111に対してそれぞれ垂直かつ外側に折り曲げられた折り曲げ係合部112を備えている。
そして、折り曲げ係合部112の挿入方向先端側の傾斜部は係合部110を固定穴14に挿入するためのテーパ部113をなし、基端側の傾斜部は係合部110の手洗い器10への仮止め状態において係合部110の固定穴14からの抜けを防止する抜け止め部114を形成している。
なお、対向するベース係合部111の挿入方向先端部111a間の間隔Gは係合部110の仮止め状態で手洗い器10をカウンタ20へ載せた後に挿入される固定ネジ200の直径よりも僅かに狭くなっている。これによって後述する固定ネジ挿入穴121から固定ネジ200を挿入した際にベース係合部111の先端111aが固定ネジ200で押し広げられてベース係合部111の抜け止め部114が外側に拡開するようになっている。
また、ベース係合部111は対向する内側が固定ネジ200の外周に沿うように凹んでおり(図6参照)、この凹み部115によって固定ネジ200を固定ネジ挿入穴121から挿入した際に固定ネジ200が各ベース係合部間に正しい向きで進入していき、これによって係合部110を確実に拡開するようになっている。
また、ベース係合部111には折り曲げ係合部112に隣接したベース係合部111の基端側位置の両側にそれぞれ切欠き部116が形成され(図5参照)、この部分でベース係合部111の幅が狭くなっている。そして、この切欠き部116によって固定ネジ挿入穴121から固定ネジ200を挿入した際に折り曲げ係合部112が幅狭部117を支点として拡開し易くなり、手洗い器10の固定空間内の固定穴開口部周囲への抜け止め部114の引っ掛かりを確実に行わせるようになっている。
固定ネジ挿入部120は上述したように平面視で板状をなし、図6に示すように中央部に固定ネジ挿入穴121を備えると共に、固定ネジ挿入穴121の周囲が膨出部122として周方向所定幅だけ係合部に向かって僅かに膨出している。そして、固定ネジ挿入穴121の周方向一部には半円状の切欠き123が形成され、この切欠き123の一方の固定ネジ挿入穴側端部123aと他方の固定ネジ挿入穴側端部123bとは固定ネジ挿入方向で見て固定ネジ200のネジピッチ分だけ高さがずれている。なお、この高さのずれは、前述した固定ネジ挿入穴121の周囲の膨出部122の膨出程度を切欠き部近傍でずらすことで挿入する固定ネジのピッチに合わせて調整されている。
矩形状の固定ネジ挿入部120の四隅からはベース係合部111の立ち上がり部分をそれぞれ挟んで脚部130(131〜134)が外側に延在している。脚部130は固定ネジ挿入部120から係合部側に向かって僅かに傾斜して延在しており、陶器でできた手洗器10の寸法上の公差を吸収するようになっている。これによって、固定金具100の仮止め状態において抜け止め部114が固定穴14の固定空間側開口部14aに当接すると共に、脚部130の弾性力によって手洗器10の寸法公差を吸収しつつ脚部130の先端部が手洗器10の底壁部13に押し付けられる。その結果、固定ネジ200を固定ネジ挿入部120に挿入する際に固定金具100が固定ネジ200の回転に応じて回転しないようになっている(図7における実線で示す弾性変形した脚部130及び二点鎖線で示す弾性変形前の脚部130を比較参照)。
固定ネジ200は、上述した固定ネジ挿入穴121の切欠き123の端部123a,123b間の段差に対応するピッチのネジ山を有し、固定金具100が手洗い器10に仮止めされた状態でカウンタ20に載置された後、カウンタ下部20bからワッシャ201を介してカウンタ20の手洗い器固定用貫通穴24に挿通して固定ネジ挿入部120の固定ネジ挿入穴121に螺合させ、固定ネジ200を締め込むことによって固定金具100の係合部110を押し広げながら手洗い器10の固定空間内に先端が挿入されるようになっている。
続いて、係る手洗い器10のカウンタ20への取付け手順について具体的に説明する。最初に手洗い器10の底壁部13に複数設けられた固定穴14に固定金具100の係合部110を挿入して手洗器10の固定空間内に固定金具100の係合部110を収容させることで、複数の固定金具100を手洗器10の固定穴14に仮止めする。この仮止め作業にあたっては、固定金具100の係合部110に設けられた先細りのテーパ部113を手洗器10の固定穴14に押し込むことで、固定金具100の対向するベース係合部111間が狭まって係合部110を手洗器10の固定穴14に容易に挿入できる。その後、抜け止め部114が固定穴14を通過するまで固定金具100の係合部110を手洗器10の固定穴14に押し込む。その結果、係合部110の抜け止め部114が固定空間内に入り込むことによって、ベース係合部111の弾性復帰力により抜け止め部114が固定穴14の固定空間側開口部14aの周囲に引っ掛かり、固定金具100を手洗器10の固定穴14に容易に仮止めすることができる。
本実施形態における固定金具100はこのような構造を有しているので、固定金具100の係合部110を手洗器10の固定穴14に単に真っすぐに挿入するだけで、固定金具100を手洗器10に仮止めすることができるので、従来のようにJ形のフックを上下逆にして更に微妙に傾けながら調整して手洗器の固定穴に挿入するような複雑な作業を必要としない。
手洗器の底壁には複数の固定穴が形成され、このすべての固定穴に本実施形態のような固定金具や従来例のようなJ形のフックを仮止めする必要があるので、本実施形態の場合は従来例に比べてこの固定金具の仮止め作業を遥かに簡単に行うことができる。
本実施形態の場合、固定ネジ挿入部120に備わった脚部130が係合部方向に僅かに傾いて延在しているので、陶器でできた手洗器10の寸法上の公差を吸収して固定金具100を手洗器10にしっかりと仮止めさせることができる。
続いて、このように各固定穴14に固定金具100を仮止めした状態の手洗器10を水平に保ったままカウンタ20の手洗器設置場所まで持ってくる。そして、手洗器10の排水ソケット18をカウンタ下部20bの排水管25のちょうど上方に位置合わせすると共に、各固定金具100の固定ネジ挿入部120をこれが対応するカウンタ20の手洗器固定穴貫通穴24のちょうど上方に位置合わせする。
そして、その状態のまま手洗器10をカウンタ20に載置する。本実施形態によると、このような簡単な作業で各固定金具100に備わった固定ネジ挿入部120の固定ネジ挿入穴121をカウンタ20の手洗器固定貫通穴24に位置合わせすることができる。従って、従来のJ形フックのように手洗器10への仮止め状態で各J形フックの下端がそれぞれ別々の方向を向いてカウンタの手洗器取付け貫通穴にこれらが同時に挿入されるようにそれらの下端の方向を調整しながら手洗器をカウンタに載置する面倒な作業を必要としない。
続いて、カウンタ下部20bから固定ネジ200をワッシャ201を介して固定ネジ挿入部120の固定ネジ挿入穴121にねじ込んで固定金具内に挿入していく。この際、固定ネジ挿入穴121の切欠き123の互いに対向する固定ネジ挿入穴側端部123a,123bが固定ネジ200のピッチ分だけ段違いになっていので、固定ネジ200を締めていくだけで固定ネジ200が固定金具100の係合部に向かって進入していく。
本実施形態の場合、上述したように固定ネジ挿入部120に備わった脚部130が係合部方向に僅かに傾いて延在しているので、陶器でできた手洗器10の寸法上の公差を吸収する。これによって、固定金具100の仮止め状態において抜け止め部114が固定穴14の固定空間側開口部14aに当接すると共に、脚部130の弾性力によって手洗器10の寸法公差を吸収しつつ、脚部130の先端部が手洗器10の底壁部13に押し付けられる。その結果、固定ネジ200を各固定金具100にねじ込みながら挿入する際に固定金具100が固定ネジ200と一緒に回ってしまうことはない。
このようにして固定ネジ200を固定金具100にねじ込んでいくと、固定ネジ200は固定金具100の対向するベース係合部111に形成されたガイド凹み部115に沿って係合部110の先端方向に向かい進んでいく。これによって、元々固定ネジ200の直径よりも狭い間隔を有していたベース係合部111の先端部111aが固定ネジ200によってこの直径分まで押し広げられる。その結果、固定金具100の係合部110のベース係合部111に形成された切欠き部116よりも先端側即ちこの部分に形成された折り曲げ係合部112が手洗器10の固定空間内で拡開する。これによって、折り曲げ係合部112の抜け止め部114が手洗器10の固定穴14の固定空間側開口部14aの周囲に当接し、固定金具100が手洗器10の固定穴14から抜け落ちなくなり、手洗い器10をカウンタ20にしっかりと固定することができる。
図7は、本実施形態における固定金具100に固定ネジ200を完全に挿入した後の状態を手洗器10の固定穴14と共に示す断面図である。この図からも固定金具100が手洗器10にしっかりと係止し、手洗い器10がカウンタ20に確実に固定されていることが分かる。
このような固定ネジ挿入作業を各固定金具100に対して行うことで、手洗器10の底壁部13の所定位置に複数形成された固定穴14の全てを介して固定金具100と固定ネジ200で手洗器10をカウンタ20に固定することが可能となる。
なお、本実施形態においては、上述したように固定金具100に固定ネジ挿入ガイド用の凹み部115が形成されていたが、必ずしもこの凹み部115は必要としない。しかしながら、この凹み部115を有していた方が固定ネジ200を固定金具100にねじ込みながら挿入する際に固定ネジ200が正しい方向で挿入されるようにガイドするので、固定金具100の係合部110を確実に拡開させることができる点で好ましいと言える。
また、本実施形態においては上述したように係合部110の係合ベース部111に切欠き部116が設けられていたが、必ずしもこの切欠き部116は必要としない。しかしながら、この切欠き部116を有していた方が固定ネジ200を固定金具100にねじ込みながら挿入する際にこの切欠き部116を支点として折り曲げ係合部112を拡開させ易くなり、抜け止め部114を手洗器10の固定穴14の固定空間側開口部14aの周囲により当接させ易くなる点で好ましいと言える。
図8(a)は、本実施形態において使用される手洗い器の断面図であり、図8(b)は、従来のJ型のフックボルトを用いてカウンタに取付けられる手洗い器100’の断面図である。この図から明らかなように、従来のJ形のフックボルトを用いて手洗い器100’をカウンタに取付ける際には、J形のフックボルトの頭部を収容する固定空間15’の容積がかなり大きいのに対して、本実施形態における固定金具100を用いて手洗い器をカウンタに取付ける場合は、この固定空間15の容積が小さくて済むので、深さが薄くすっきりとしたデザインを有する皿形の手洗い器100をカウンタ20に取付け可能であることが分かる。なお、これは、手洗い器の代わりに皿形の洗面器をカウンタに取付ける場合も同様であることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明がこのような手洗い器のカウンタへの取付け構造を有することで、従来の皿形の手洗い器のカウンタへの取付け構造のようにJ形をなす複数のフックボルトを上下逆にした状態で手洗い器の取付け穴を介して手洗い器に仮係合させ、この状態で手洗い器をカウンタの上に載置して手洗い器をカウンタに固定する必要がない。
これによって、手洗い器をカウンタに載置する際に全てのフックボルトの下端をカウンタの取付け穴に同時に挿入されるように各フックボルトの下端の向きを調整しながら手洗い器をカウンタに載置する作業を行わずに済み、皿形の手洗い器をカウンタに容易に取付けることができるようになる。
本実施形態に係る皿形の手洗い器がカウンタに載置して固定された状態を示すトイレルームの側面図である。 図1に対応してトイレルームの便器前方から見た正面図である。 本実施形態に係る皿形の手洗い器がカウンタに固定された状態を部分的に示す断面図である。 手洗い器をカウンタに固定する固定金具の正面図である。 図4に示した固定金具の側面図である。 図5に示した固定金具の平面図である。 本実施形態における固定金具に固定ネジを完全に挿入した後の状態を手洗い器の固定穴と共に示す断面図である。 本実施形態において使用される手洗い器の断面図(図8(a))及び従来のJ型のフックボルトを用いてカウンタに取付けられる手洗い器の断面図(図8(b))である。
符号の説明
10,10’ 手洗い器
11 内壁部
11a 下方部分
12 外壁部
12a 下端
13 底壁部
14 固定穴
14a 固定空間側開口部
15 固定空間
18 排水ソケット
19 排水プラグ
20 カウンタ
20a 上面
20b カウンタ下部
21 蛇口
22 ソケット挿入穴
24 手洗い器固定用貫通穴
25 排水管
100 固定金具
110 係合部
111 ベース係合部
111a 先端部
112 折り曲げ係合部
113 テーパ部
114 抜け止め部
115 凹み部
116 切欠き部
117 幅狭部
120 固定ネジ挿入部
121 固定ネジ挿入穴
122 膨出部
123 切欠き
123a,123b 固定ネジ挿入穴側端部
130(131〜134) 脚部
200 固定ネジ
201 ワッシャ
G 間隔

Claims (3)

  1. 排水金具の備わった手洗い器と、
    前記手洗い器が取付けられるカウンタと、
    前記手洗い器を前記カウンタに取付ける固定金具と、
    前記カウンタ下方から前記手洗い器を当該カウンタに固定する固定ネジと、を備えた手洗い器のカウンタへの取付け構造において、
    前記手洗い器は、当該手洗い器をカウンタに固定する固定穴と、当該固定穴に連通する固定空間を備え、
    前記固定金具は、
    前記手洗い器の固定穴に弾性圧縮された状態で先端側から挿入されかつ挿入後に前記手洗い器の固定空間内に仮止め状態で保持される係合部と、
    前記係合部の基端側に連結され前記仮止め状態における固定ネジ挿入穴を形成する固定ネジ挿入部と、
    前記固定ネジ挿入部に設けられ外側に延在し挿入方向に傾斜し弾性を有し、前記手洗い器と前記カウンタの間に位置する脚部と、を有し、
    前記固定金具は、前記手洗い器の固定穴に取付けられ、
    前記係合部の前記手洗い器への仮止め状態において、前記固定ネジ挿入部が前記脚部を介して前記手洗い器の固定穴の開口部から離間しており、かつ前記固定ネジ挿入穴を介して前記固定ネジ挿入部に前記固定ネジを挿入することで前記係合部が当該固定ネジにより拡開して前記手洗い器の固定空間内の前記固定ネジ開口部周囲に当接するようになったことを特徴とする手洗い器のカウンタへの取付け構造。
  2. 前記係合部は、当該係合部を前記固定穴に挿入するためのテーパ部を先端側に設けると共に、当該テーパ部の基端側に隣接して形成され前記係合部の前記手洗い器への仮止め状態において当該係合部の前記固定穴からの抜けを防止する抜け止め部を有したことを特徴とする、請求項1に記載の手洗い器のカウンタへの取付け構造。
  3. 前記係合部には前記固定ネジ挿入用のガイド部が形成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の手洗い器のカウンタへの取付け構造。
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