JP5035256B2 - ねじ締結構造及びねじ締結方法 - Google Patents
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また、鋼板への樹脂部品の取付は、一方の部材にボルトを予め取り付けておき、他方の部材に設けられた取付穴にこのボルトを挿入し、そしてボルトを締結することによって行われることが多い。この際、一方の部材のボルトの位置が、他方の部材の取付穴の位置に適合することが必要である。
これらに対応するため、材質の異なる二つの部材の取付時においてボルトの位置及び取付穴の位置を適合させると共に、部材の取付後、温度変化による熱伸縮時に二つの部材の締結部に発生するズレを吸収する、ボルトによる締結構造が提案されている。
第一締結部材は、軸部に連結される頭部と、頭部に対向するフランジ部と、頭部及びフランジ部の間に受け部及び係合部とを有し、取付部が、頭部及びフランジ部の間に係合して、取付対象部材が、フランジ部及び第二締結部材の間で締結されてもよい。これによって、第一締結部材は、頭部及びフランジ部の間に取付部が係合し、フランジ部及び第二締結部材の間において取付対象部材をねじ締結により締め付ける構造を有している。これにより、第一締結部材及び第二締結部材間のねじ締結の締め付けトルクにより、第一締結部材及び取付部の係合が影響を受けないため、取付部に対して第一締結部材は安定してスライドすることができる。
第一締結部材の受け部は、第一締結部材のねじ回転の中心から径方向両側に延び、第一締結部材の係合部は、第一締結部材のねじ回転の中心の両側に設けられてもよい。これによって、係合部が、第一締結部材のねじ回転の中心の両側にあるため、両側の係合部のいずれを取付部の長穴の凹部に係合させてもよい。また、受け部も径方向両側に延びるため、受け部は、長穴の凹部に対応して係合する係合部を回転移動させて凹部に係合させることができる。よって、凹部に対する第一締結部材の位置合わせが容易になり、作業効率が向上する。
ステップ(b)において、第二締結部材を第一締結部材に対して締め込み、第一締結部材を、第二締結部材の締め付け方向に供回りさせ、それによって、第一締結部材の受け部及び係合部を回転移動させて取付部の長穴の凹部との係合を解除してもよい。
実施の形態1.
まず、図1〜3を使用して、この発明の実施の形態1に係るねじ締結構造101の構成を示す。
図1を参照すると、ねじ締結構造101は、コ字状断面を有する取付部である箱ボス21を備える。また、図2を参照すると、図1と上下を逆にして各部材が配置されているが、箱ボス21は、図示しない自動車のスポイラー1の所定の位置にスポイラー1と一体に成形され、スポイラー1及び箱ボス21はいずれも同一の樹脂から形成される。なお、スポイラー1は被取付部材を構成し、図示しない自動車のボディの鋼板2は取付対象部材を構成している。
締結ボルト11は、円柱状でありその円柱面に右ねじの構造を有する雄ねじ11aaが形成された軸部11aと、軸部11aの一方の端部に連結された円板状の頭部11bを有している(図2参照)。そして、軸部11aは、頭部11bの円板の中心において頭部11bに対して垂直に連結されている。また、軸部11aは金属製であり、頭部11bは樹脂製である。
さらに、締結ボルト11には、頭部11b上において、軸部11a、すなわち、軸部11aのねじ回転の中心からその径方向片側に突出するようにして、受け部である径方向部材11dが設けられている。また、径方向部材11dは頭部11bと同じ樹脂により一体に形成されている(図3参照)。さらに、径方向部材11dは、径方向に突出する先端付近に、頭部11bの周方向に沿って突出する係合部である第一凸部11daを有している。なお、第一凸部11daは、箱ボス21の長穴21cの第一凹部21eに嵌め込み可能な形状を有している。さらに、第一凸部11daは、径方向部材11dにおいて、軸部11aのねじ回転の方向となる部位、すなわち、図3の状態(a1)に示される方向P1側となる部位に形成され、方向P1に向かって突出している。
また、頭部11b及びフランジ部11cの間の距離、すなわち、径方向部材11dの厚さは、箱ボス21の取付面部21aの厚さとほぼ同一となっている。さらに、頭部11bの厚さは、箱ボス21の側部21bの内側の高さとほぼ同一となっている(図2参照)。これにより、頭部11b及びフランジ部11cの間に箱ボス21の取付面部21aが嵌合するようになっている。
このようにして、軸部11a、頭部11b、フランジ部11c、径方向部材11d及び径方向部材11dの第一凸部11daにより、締結ボルト11が形成される。
また、ナット31は、締結ボルト11の軸部11aの雄ねじ11aaに螺合する雌ねじ31aaが形成された貫通穴31aを有しており、下部に皿付きの六角ナットとなっている。
図3を参照すると、スポイラー1(図2参照)を図示しないボディの鋼板2(図2参照)に取り付ける際、この取付を実施する前において、締結ボルト11は、状態(a1)に示されるように、スポイラー1(図2参照)に一体に成形された箱ボス21に取り付けられる。
このとき、締結ボルト11は、軸部11aを箱ボス21の長穴21cから突出させ、頭部11bを箱ボス21の内側となるようにして、箱ボス21に取り付けられる。すなわち、締結ボルト11は、箱ボス21の長穴21cの開いた側において、頭部11b及びフランジ部11c(図1参照)の間に箱ボス21の取付面部21aを嵌合させ、長穴21cに沿って長手方向である方向αへスライドさせるようにして、長穴21cに挿入される。このため、締結ボルト11は、箱ボス21の取付面部21aに対して軸部11aが垂直となっており、また、締結ボルト11の径方向部材11dの厚さと、箱ボス21の取付面部21aの厚さがほぼ同一のため、締結ボルト11が軸部11aの軸方向にがたつくことや、軸部11aが傾いて所定の位置からずれることがない。なお、締結ボルト11は、箱ボス21の長穴21cに挿入される際に径方向部材11dを長穴21cの内周面21dの内部に挿入するが、径方向部材11dの先端の第一凸部11da側から長穴21cに挿入するような向きで、長穴21cに挿入される。
同様に、径方向部材11dの第一凸部11daも、締結ボルト11の軸部11aを中心として方向P1に回転する。
これにより、径方向部材11dは、その第一凸部11daを長穴21cの第二長手部21dbに押し付けるようにして方向αへスライドする。そして、径方向部材11dの第一凸部11daが長穴21cの第一凹部21eに嵌合し、径方向部材11dは状態(b1)に示される状態となる。よって、締結ボルト11は、箱ボス21に対して、第一凸部11da及び第一凹部21eの嵌合によりスライド方向である方向α及びβにおいて固定される。さらに、締結ボルト11が板バネ21fにより回転方向P1及びQ1において固定されて、第一凸部11da及び第一凹部21eの嵌合が維持される。また、このとき、頭部11b及びフランジ部11c(図1参照)により、締結ボルト11が長穴21cより抜け落ちることも防がれる。これにより、締結ボルト11は、箱ボス21、すなわち、スポイラー1(図2参照)における所定の位置にその位置が保たれる。
ここで、図2を参照すると、鋼板2へのスポイラー1の取付において、箱ボス21より突出する締結ボルト11の軸部11aが、鋼板2に設けられた取付穴2aに挿入され、鋼板2から箱ボス21の反対側に突出する軸部11aにナット31が取り付けられる。さらに、このナット31を右方向、すなわち、ねじ回転の締め付ける方向である方向Q1(図3参照)に回転させることにより、締結ボルト11のフランジ部11cに対して鋼板2が締め込まれる。これにより、鋼板2は、ナット31及び締結ボルト11のフランジ部11cによって狭持され、軸部11a及びナット31によりフランジ部11cと締結されている。なお、鋼板の取付穴2aは、締結ボルト11の軸部11aを支障なく挿入できる程度の径で形成されている。
よって、箱ボス21及び鋼板2は、箱ボス21と締結ボルト11の頭部11b及びフランジ部11cとの嵌合、並びに、鋼板2と締結ボルト11とのねじ締結による結合により、互いに固定される。
上述のようにして、箱ボス21、すなわち、スポイラー1が鋼板2に対して、締結ボルト11及びナット31の締結により固定される。
このようにして、箱ボス21、すなわち、スポイラー1(図2参照)が、鋼板2(図2参照)との締結部を構成する締結ボルト11をスライド可能として、鋼板2(図2参照)に対して取り付けられる。
また、締結ボルト11の径方向部材11dは、締結ボルト11のねじ回転の径方向に延びている。これにより、径方向部材11dは、締結ボルト11のねじ回転の方向に対して垂直に延びるため、板バネ21fにより、径方向部材11dを締結ボルト11のねじ回転の方向に回転移動させることが容易になる。
この発明の実施の形態2に係るねじ締結構造102の構成は、実施の形態1のねじ締結構造101の締結ボルト11においてフランジ部11cを設けないものとしたものである。
なお、以下の実施の形態において、前出した図における参照符号と同一の符号は、同一または同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
さらに、ねじ締結構造102は、締結ボルト12及びナット31を備えている。締結ボルト12は、実施の形態1における締結ボルト11と同様にして、雄ねじ12aaを有する円柱状をした金属製の軸部12aと、円板状をした樹脂製の頭部12bと、頭部12b上に形成された樹脂製の径方向部材12dとが一体に成形されたものである。また、径方向部材12dは、その先端付近に第一凸部12daを有している。なお、径方向部材12dの厚さは、箱ボス21の取付面部21aの厚さとほぼ同一となっている。さらに、頭部12bの厚さは、箱ボス21の側部21bの内側の高さとほぼ同一となっている。
このため、締結ボルト12が箱ボス21に取り付けられる際、頭部12bが箱ボス21の内側に位置し、箱ボス21の取付面部21aに対して軸部11aが垂直となっており、頭部12bが箱ボス21の内側で軸部12aの軸方向にがたつくことや、軸部12aが傾いて所定の位置からずれることがない。
また、鋼板2に対して箱ボス21が取り付けられる際、鋼板2は、箱ボス21に当接し、鋼板2及び箱ボス21が締結ボルト12の頭部12b及びナット31によって狭持される。よって、鋼板2及び箱ボス21が共に、軸部12aを介した頭部12b及びナット31による締結により、互いに固定される。さらに、実施の形態1と同様にして、ナット31の締め付けトルクにより、ナット31と共に締結ボルト12が供回りし、締結ボルト12は、箱ボス21の長穴21cの長手方向に沿ってスライドすることができる。
また、この発明の実施の形態2に係るねじ締結構造102のその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
また、ねじ締結構造102は、箱ボス21及び鋼板2が当接する構造であるため、箱ボス21を備えるスポイラー1を鋼板2、すなわち、ボディに近接して取り付けることができる。
この発明の実施の形態3に係るねじ締結構造103の構成は、実施の形態1のねじ締結構造101における締結ボルト11を雌ねじを有するボス構造とし、ナット31をボルト構造としたものである。
図5を参照すると、実施の形態3に係るねじ締結構造103は、実施の形態1のねじ締結構造101と同様に、箱ボス21を備えている。
さらに、径方向部材13dにおける頭部13bと反対側において、頭部13bと同一の径を有する円筒状をした筒部13cが、径方向部材13dと同じ樹脂により一体に形成されている。なお、筒部13c及び頭部13bにおいて、径方向部材13dを介して互いに対向する端面同士は平行且つ同心となっている。さらに、径方向部材13dの厚さ、すなわち、筒部13c及び頭部13bの間の距離は、箱ボス21の取付面部21aの厚さとほぼ同一となっている。
なお、雌ねじ穴13aは、内周面に雌ねじ13aaが形成された金属製の円筒13abによって形成されている。この金属の円筒13abは、インサートモールドにより樹脂と一体成形されて、樹脂製の頭部13b、筒部13c及び径方向部材13dと共に、締結ボス13を形成する。
このようにして、雌ねじ穴13a、頭部13b、筒部13c、径方向部材13d及び径方向部材13dの第一凸部13daにより、締結ボス13が形成される。
また、ねじ締結構造103は、締結ボス13の筒部13cの雌ねじ13aaに螺合する雄ねじ33aaが形成された軸部33aを有する、ボルト33をさらに備えている。なお、ボルト33は、軸部33a側に皿付きの六角ボルトとなっている。
なお、頭部13b及び、径方向部材13dにおいて、筒部13cに形成された雌ねじ穴13aが延長して形成されていてもよい。
さらに、実施の形態1と同様にして、ボルト33の締結時の締め付けトルクにより、締結ボス13がボルト33の締め付け方向に供回りし、締結ボス13は、箱ボス21の長穴21cの長手方向に沿ってスライドすることができる。
また、この発明の実施の形態3に係るねじ締結構造103のその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
よって、ねじ締結構造103は、上記実施の形態1のねじ締結構造101における軸部11aを有することによる効果を除いたものと同様な効果が得られる。
この発明の実施の形態4に係るねじ締結構造104の構成は、実施の形態1のねじ締結構造101における締結ボルト11において、軸部11aから径方向片側に突出して形成されていた径方向部材11dに加えて、径方向部材11dと反対となる方向にさらなる径方向部材を形成したものを径方向部材としたものである。
まず、図6及び7を使用して、この発明の実施の形態4に係るねじ締結構造104の構成を示す。
図6を参照すると、ねじ締結構造104は、実施の形態1のねじ締結構造101における箱ボス21と同様に、箱ボス24を備えている。
箱ボス24は、実施の形態1における箱ボス21に加えて、その長穴24cの内周面24dにおいて、板バネ24fが設けられている第一長手部24daに第二凹部24hが形成されたものである。なお、第二凹部24hは、第二長手部24dbの第一凹部24eと同形状であり、板バネ24fよりも長穴24cが開いている側、すなわち、方向β(図7参照)側に設けられている。
締結ボルト14は、実施の形態1における締結ボルト11と同様にして、円板状をした樹脂製の頭部14b及び雄ねじ14aaが形成されている円柱状をした金属製の軸部14aを有しており、頭部14b及び軸部14aは一体に形成されている。
そして、頭部14b上において、軸部14a、すなわち、軸部14aのねじ回転の中心から径方向両側に突出する径方向部材14dが頭部14bと同じ樹脂により一体に形成されている。径方向部材14dは、径方向に突出する両側のそれぞれの先端付近に、第一凸部14da及び第二凸部14db有している。なお、第一凸部14da及び第二凸部14dbは、同形状をしており、箱ボス24の長穴24cの第一凹部24e及び第二凹部24hのいずれにも嵌め込み可能な形状を有している。さらに、第一凸部14da及び第二凸部14dbは、径方向部材14dにおいて、軸部14aのねじ回転の方向となる部位、すなわち、図7の状態(a1)に示される方向P1側となる部位にそれぞれ形成され、方向P1に向かって突出している。また、第一凸部14da及び第二凸部14dbは、箱ボス24の長穴24cの内部において、第一凹部24e及び第二凹部24hと同時に嵌合可能なように配置されている。
なお、頭部14b及びフランジ部14cの間の距離、すなわち、径方向部材14dの厚さは、箱ボス24の取付面部24aの厚さとほぼ同一となっている。
また、軸部14a、頭部14b、フランジ部14c及び径方向部材14dは、インサートモールド等により一体に成形される。
このようにして、軸部14a、頭部14b、フランジ部14c、径方向部材14d、並びに、径方向部材14dの第一凸部14da及び第二凸部14dbにより、締結ボルト14が形成される。
また、この発明の実施の形態4に係るねじ締結構造104のその他の構成は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
図7を参照すると、状態(a4)に示されるように、鋼板2(図6参照)への箱ボス24の取付前において、締結ボルト14は、頭部14bを箱ボス24の内側として、頭部14b及びフランジ部14c(図6参照)の間に箱ボス24の取付面部24aを嵌合させて、箱ボス24に取り付けられる。このとき、締結ボルト14は、径方向部材14dを長穴24cに挿入するように方向αへスライドされて、長穴24cに挿入されるが、径方向部材14dの第一凸部14da側或いは第二凸部14db側のいずれの側から挿入されてもよい。すなわち、締結ボルト14の径方向部材14dの長手方向が、箱ボス24の長穴24cの長手方向である方向α又はβに沿った方向となるようにして、長穴24cに径方向部材14dが挿入されればよい。なお、以下において、径方向部材14dの第一凸部14da側から、径方向部材14dが長穴24cに挿入される場合を示す。
さらに、締結ボルト14が箱ボス24の所定の位置に固定された状態で、実施の形態1と同様にして、箱ボス24が鋼板2(図6参照)に取り付けられ、箱ボス24が鋼板2(図6参照)に対して、締結ボルト14及びナット31(図6参照)の締結により固定される。
このようにして、箱ボス24が、鋼板2(図6参照)との締結部を構成する締結ボルト14をスライド可能として、鋼板2(図6参照)に対して取り付けられる。
また、この発明の実施の形態4に係るねじ締結構造104のその他の動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
また、締結ボルト14の径方向部材14dは、締結ボルト14のねじ回転の中心から径方向両側に延び、さらに、第一凸部14da及び第二凸部14dbが、締結ボルト14のねじ回転の中心の径方向両側に設けられる。これにより、第一凸部14da及び第二凸部14dbのいずれを箱ボス24の長穴24cの第一凹部24e又は第二凹部24hに係合させてもよく、径方向部材14dは、第一凸部14da及び第二凸部14dbのそれぞれに対応して、これらを長穴24cの第一凹部24e及び第二凹部24hに係合させることができる。すなわち、締結ボルト14は、第一凸部14da或いは第二凸部14dbのいずれの側から径方向部材14dを長穴24cに挿入されても、第一凸部14da及び第二凸部14dbを、第一凹部24e及び第二凹部24hに係合させることができる。よって、第一凹部24e及び第二凹部24hに対する締結ボルト14の位置合わせが容易になり、作業効率を向上させることが可能になる。
また、実施の形態1〜4において、締結ボルト11,12,14及び締結ボス13は、樹脂と金属とにより形成されていたが、樹脂のみにより形成されてもよく、また、金属のみにより形成されてもよい。
また、実施の形態1〜3において、箱ボス21の長穴21cにおいて、板バネ21f及び第一凹部21eは対向する位置に設けられていたが、これに限られるものではない。板バネ21f及び第一凹部21eを第一長手部21da又は第二長手部21dbのいずれか一方に同じ側に設け、径方向部材11d,12d,13dを実施の形態4と同様にして径方向両側に延びるように形成してもよい。
また、実施の形態1〜4において、雄ねじに対し、雌ねじを右に回転させると雄ねじと雌ねじが締まる右ねじを用いたが、雄ねじに対し、雌ねじを左に回転させると雄ねじと雌ねじが締まる左ねじを用いてもよい。その場合、長穴に設ける弾性部と係合部の位置を反対になるように形成すればよい。
Claims (8)
- ねじ締結により取付対象部材に被取付部材を取り付けるためのねじ締結構造において、
前記被取付部材に設けられて、長穴を有し、
前記長穴に付勢力をもつ弾性部及び凹部が設けられた
取付部と、
互いに螺合して前記取付部及び前記取付対象部材を締結する第一締結部材及び第二締結部材と
を備え、
前記第一締結部材は、
前記取付部における前記長穴の前記弾性部と当接し、前記弾性部の前記付勢力を受けて、締結時における前記第二締結部材のねじ回転の方向と反対方向に前記第一締結部材と共に回転移動する受け部と、
前記受け部と共に回転移動し、締結時における前記第二締結部材のねじ回転の方向と反対方向に回転移動して、前記取付部の前記長穴の前記凹部に係合する係合部とを
有する
ねじ締結構造。 - 前記第一締結部材は、
雄ねじが形成される軸部を有し、
前記第二締結部材は、
前記軸部の前記雄ねじに螺合する雌ねじが形成される穴を有する
請求項1に記載のねじ締結構造。 - 前記第一締結部材は、
前記軸部に連結される頭部と、
前記頭部に対向するフランジ部と、
前記頭部及び前記フランジ部の間に前記受け部及び前記係合部と
を有し、
前記取付部が、前記頭部及び前記フランジ部の間に係合して、
前記取付対象部材が、前記フランジ部及び前記第二締結部材の間で締結される
請求項2に記載のねじ締結構造。 - 前記第一締結部材は、
雌ねじが形成される雌ねじ穴を有する筒部と、
前記筒部に対向する頭部と、
前記筒部及び前記頭部の間に前記受け部及び前記係合部と
を有し、
前記第二締結部材は、
前記雌ねじ穴に螺合する雄ねじが形成される軸部を有し、
前記取付部が、前記筒部及び前記頭部の間に係合して、
前記取付対象部材が、前記筒部及び前記第二締結部材の間で締結される
請求項1に記載のねじ締結構造。 - 前記第一締結部材の前記受け部は、
前記第一締結部材のねじ回転の径方向に延びる
請求項1〜4のいずれか一項に記載のねじ締結構造。 - 前記第一締結部材の前記受け部は、
前記第一締結部材の前記ねじ回転の中心から径方向両側に延び、
前記第一締結部材の前記係合部は、前記第一締結部材の前記ねじ回転の前記中心の両側に設けられる
請求項5に記載のねじ締結構造。 - 互いに螺合する第一締結部材及び第二締結部材を使用して、長穴を有する取付部を備える被取付部材を取付対象部材に取り付けるねじ締結方法において、
前記取付部は、前記長穴に、付勢力をもつ弾性部及び凹部が設けられ、
前記第一締結部材及び前記第二締結部材は、前記取付部及び前記取付対象部材を締結し、
前記第一締結部材が、受け部と、前記取付部の前記長穴の前記凹部に係合する係合部とを有し、
a)前記第一締結部材を前記取付部に取り付け、
前記受け部を、前記取付部における前記長穴の前記弾性部と当接させて前記弾性部の前記付勢力によって回転移動させ、
前記係合部を前記受け部と共に回転移動させて前記長穴の前記凹部に係合させ、
それによって、前記第一締結部材を、前記取付部に対して所定の位置で保持するステップと、
b)前記第二締結部材を前記第一締結部材と締結し、
前記受け部を、前記弾性部の前記付勢力による前記受け部の前記回転移動の方向と反対方向に回転移動させ、
前記係合部を前記受け部と共に回転移動させて前記長穴の前記凹部との係合を解除し、
それによって、前記第一締結部材を、前記取付部の前記長穴に沿ってスライド可能とするステップと
を含むねじ締結方法。 - 前記ステップb)において、
前記第二締結部材を前記第一締結部材に対して締め込み、
前記第一締結部材を、前記第二締結部材の締め付け方向に供回りさせ、
それによって、前記第一締結部材の前記受け部及び前記係合部を回転移動させて前記取付部の前記長穴の前記凹部との係合を解除する請求項7に記載のねじ締結方法。
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