JP5034834B2 - 半導体装置、および半導体装置における制御方法 - Google Patents

半導体装置、および半導体装置における制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、プロセスパラメータのばらつき特性分布に応じた制御情報を備える半導体装置および当該半導体装置における制御方法に関するものであり、特に、時間およびコストの増大を抑えながら高精度に制御情報を作成する方法等に関するものである。
図13に、非特許文献1に記載された半導体装置システム100を示す。半導体装置システム100は、従来のダイナミック電圧制御(Adaptive Voltage Scaling)に関するシステムである。プロセスセンサブロック112のリングオシレータの周波数特性と、シミュレーションで用いるSPICEモデル上のプロセス変動値との対応をテーブル化し、F−Pテーブル131を生成する。その後、複数条件(プロセス・電圧可変)のシミュレーションを行い、プロセス変動値と電源電圧の対応をテーブル化し、P−Vテーブル141を生成する。ここでシミュレーションの方法としては、例えば、半導体装置内のクリティカルパスにおいてセットアップ時間を確保できるように、プロセス変動値と電源電圧との対応を取得する方法が挙げられる。
そしてDC−DCコンバータ103から半導体装置102へ供給する電源電圧を、周波数特性から、P−Vテーブル141を用いて決定する。これにより、半導体装置102の製造プロセスのばらつき状態に応じて、DCコンバータ103から供給する電源電圧の値を決定することができる。
尚、上記の関連技術として特許文献2が開示されている。
Hiroshi Okanoら、"Supply Voltage Adjustment Technique for Low Power Consumption and its Application to SOCs with Multiple Threshold Voltage CMOS"、「2006 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers」 特開2007−133497号公報
しかし従来技術では、プロセス変動値をトランジスタの性能に射影する際に、複数種類あるプロセス変動値の全てが、一斉にワースト方向へ変動する場合と、一斉にベスト方向へ変動する場合の両極端な2点しか見ていなかった。ここで本来は、複数種類あるプロセス変動値の各々は、一斉にワースト方向やベスト方向へ変動するとは限らないことから、両極端な2点をみる方法では、十分にプロセス変動値をトランジスタの性能に射影することができない。すると十分な解析精度が得られず、設計のマージンが必要以上に大きく設定されてしまうため、必要以上に高い電源電圧を設定することになり、半導体装置102の省電力化が図れないため問題である。
また従来技術において、両極端な2点での評価ではなく、複数種類あるプロセス変動値の独立した変動を考慮した多条件の解析を実施する場合には、あらゆるプロセス変動値組合せの各々について解析が必要となる。すると莫大な回数のシミュレーションを行う必要があり、時間およびコストが増大するため問題である。
本発明は前記背景技術の課題の少なくとも1つを解消するためになされたものであり、プロセスパラメータのばらつき特性分布に応じた半導体装置の制御情報を備える半導体装置を提供すること、および当該半導体装置における制御方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の思想に係る半導体装置では、複数の素子と、複数の素子に依存する第1情報と、複数の素子に供給する電源電圧との第1関係を格納する格納部と、複数の素子の少なくとも1つの素子を含み、少なくとも1つの素子に依存する第2情報を監視する監視部と、第1情報と第2情報とを対応させて、第2情報に関連付けられる電源電圧を第1関係に基づいて選択し、選択された関連付けられる電源電圧を、複数の素子に供給する電源電圧に設定するよう制御する制御部とを有し、監視部は、少なくとも1つの素子で構成されるリング発振器であり、第1情報は、リング発振器のシミュレーションに基づく第1発振周波数であり、第2情報は、リング発振器の第2発振周波数であり、第1関係は、第1情報と複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第2関係と、複数の素子に供給する電源電圧と複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第3関係とに基づいて、第1情報と複数の素子に供給する電源電圧とが関係付けられる第1関係であり、第3関係における複数の素子に供給する電源電圧は、複数の素子の少なくとも1つの素子を含むパスのタイミング解析に基づくスラック値が所定値になる重み付けをした複数の素子ばらつき値に基づく電圧であり、第1関係における第1情報と電源電圧との関係付けは、第2関係で求めた第1情報に対応する複数の素子ばらつき値の各々と、第3関係で求めた電源電圧におけるスラック値が所定値になる複数の素子ばらつき値の各々とが一致する場合の第1情報と電源電圧との関係であることを特徴とする。
また本発明の思想に係る半導体装置における制御方法では、複数の素子と、複数の素子に依存する第1情報と、複数の素子に供給する電源電圧との第1関係を格納する格納部と、複数の素子の少なくとも1つの素子を含み、少なくとも1つの素子に依存する第2情報を監視する監視部とを有する半導体装置における制御方法であって、監視部は、少なくとも1つの素子で構成されるリング発振器であり、第1情報として、リング発振器のシミュレーションに基づく第1発振周波数を算出し、第2情報として、リング発振器の第2発振周波数を監視し、第1情報と第2情報とを対応させて、第2情報に関連付けられる電源電圧を第1関係に基づいて選択し、選択された関連付けられる電源電圧を、複数の素子に供給する電源電圧に設定するよう制御し、第1関係は、第1情報と複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第2関係と、複数の素子に供給する電源電圧と複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第3関係とに基づいて、第1情報と複数の素子に供給する電源電圧とが関係付けられる第1関係であり、第3関係における複数の素子に供給する電源電圧は、複数の素子の少なくとも1つの素子を含むパスのタイミング解析に基づくスラック値が所定値になる重み付けをした複数の素子ばらつき値に基づいて算出した電圧であり、第1関係における第1情報と電源電圧との関係付けは、第2関係で求めた第1情報に対応する複数の素子ばらつき値の各々と、第3関係で求めた電源電圧におけるスラック値が所定値になる複数の素子ばらつき値の各々とが一致する場合の第1情報と電源電圧との関係であることを特徴とする。
複数の素子により、各種回路が構成される。格納部には、複数の素子に依存する第1情報と、複数の素子に供給する電源電圧との第1関係が格納される。監視部は、複数の素子の少なくとも1つの素子を含み、少なくとも1つの素子に依存する第2情報を監視する。制御部は、第1情報と第2情報とを対応させて、第2情報に関連付けられる電源電圧を第1関係に基づいて選択する。そして、選択された関連付けられる電源電圧を、複数の素子に供給する電源電圧に設定するよう制御する。
第2関係は、複数の第1情報と複数の素子ばらつき値との関係である。素子ばらつき値は、半導体装置の特性変動要因となるプロセスパラメータのばらつきである。プロセスパラメータのばらつきには複数の種類があり、例えばトランジスタのゲート長、ゲート幅、ゲート厚、しきい値電圧、ゲート酸化膜厚、拡散抵抗などのばらつきが挙げられる。第1情報は、半導体装置の回路内の素子に依存する情報であり、素子ばらつき値に応じて変化する。ここで半導体装置に含まれる回路は、素子ばらつきを見るための専用の回路であってもよいし、実動作に用いられる回路であってもよい。第2関係は、複数の素子ばらつき値の、個々の独立した影響に基づき算出される。そして複数種類の素子ばらつき値の組合せからなるばらつき値組合せから、第2関係に基づき、第1情報を得ることができる。ここで、ある所定の第1情報を得るためのばらつき値組合せは、1つに限られないことは言うまでもない。
第3関係は、複数の電源電圧と複数の素子ばらつき値との関係である。電源電圧は半導体装置に供給される電圧である。第3関係は、複数の素子ばらつき値の、個々の独立した影響に基づき算出される。そして複数種類の素子ばらつき値の組合せからなるばらつき値組合せから、第3関係に基づき、電源電圧を得ることができる。ここで、ある所定の電源電圧を得るためのばらつき値組合せは、1つに限られないことは言うまでもない。
第1関係は、第1情報と電源電圧との関係である。第1関係は、第2関係と第3関係とにおいて複数の素子ばらつき値を関連付けることで算出される。
効果を説明する。従来は、素子ばらつき値をトランジスタの性能に射影する際に、複数種類ある素子ばらつき値の全てが、一斉にワースト方向へ変動する場合と、一斉にベスト方向へ変動する場合の、両極端な2点しか見ていなかった。しかし本来、素子ばらつき値の各々は独立に変動するものであって、一定方向へ一斉に変動するものではない。よって、従来方法では、個々の素子ばらつき値の変動を十分にモデル化できているとは言えず、十分にプロセスばらつきをトランジスタの性能に射影することができないため、高い解析精度が得られていなかった。
一方本発明では、第2関係および第3関係では、素子ばらつき値組合せを構成する素子ばらつき値の各々が、個々に独立して考慮される。そして第2関係が第1情報と素子ばらつき値組合せとの関係であり、第3関係が素子ばらつき値組合せと電源電圧との関係であることから、第2関係と第3関係との素子ばらつき値組合せを互いに関連付けることにより、第1情報と電源電圧との関係である第1関係を得ることができる。
ここで第2関係と第3関係を関連づける素子ばらつき値の組合せの選定方法は、多種の方法がある。例えば、第2関係と第3関係との間で共通する素子ばらつき値の組合せであって、半導体装置の動作マージンが得られるような素子ばらつき値の組合せを選定する方法が挙げられる。この場合には、半導体装置の動作マージンを確保することができる電源電圧と第1情報との関係である第1関係を得ることができる。よって第1関係に基づいて電源電圧を制御することが可能になる。
そして、第2関係および第3関係では、複数種類の素子ばらつき値の各々が独立して変動する場合を考慮することが可能とされている。よって、あらゆる素子ばらつき値組合せに対しても、当該組合せをトランジスタの性能に射影することができるため、高い解析精度を得ることが出来る。
また従来技術において、両極端な2点での評価ではなく、複数種類ある素子ばらつき値の独立した変動を考慮した多条件の解析を実施する場合には、あらゆる素子ばらつき値組合せの各々について解析が必要となる。すなわち従来は帰納的手法であるため、シミュレーション回数が膨大となり、時間およびコストが増大する問題があった。しかし本発明では、複数種類の素子ばらつき値の各々が独立して変動する場合についてモデル化している。よって、当該モデルを用いて、半導体装置の動作マージンを確保することができる電源電圧と第1情報との関係を、あらゆる素子ばらつき値組合せの各々について検討することが可能となる。すなわち演繹的手法を用いることができるため、時間およびコストを削減することが可能となる。
本発明によれば、プロセスパラメータのばらつき特性分布に応じた半導体装置の制御情報を、時間およびコストの増大を抑えながら高精度に作成する方法を提供することや、当該制御情報を備える半導体装置を提供すること、および当該半導体装置における制御方法を提供することができる。
以下、本発明の半導体装置、および半導体装置における制御方法について具体化した実施形態を図1乃至図12に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に本実施形態に係る半導体装置システム1を示す。半導体装置システム1は、半導体装置2とDC−DCコンバータ3とを備える。半導体装置2には、ユーザロジック回路11、プロセスセンサブロック12、SVC(Static voltage control)ブロック13、制御部14が備えられる。
プロセスセンサブロック12は低しきい値電圧セル用リングオシレータ21、中しきい値電圧セル用リングオシレータ22、Fコード生成部23および24を備える。
図2に示すように、低しきい値電圧セル用リングオシレータ21は、低しきい値電圧セル用のトランジスタで構成されたナンド回路が、奇数段縦続接続されたループ回路である。低しきい値電圧セル用リングオシレータ21には制御部14から試験信号CSが入力され、発振周波数f1を有する発振信号OS1が出力される。Fコード生成部23には、発振信号OS1が入力され、FコードFC1が出力される。
また中しきい値電圧セル用リングオシレータ22には、制御部14から試験信号CSが入力され、発振周波数f2を有する発振信号OS2が出力される。Fコード生成部24には、発振信号OS2が入力され、FコードFC2が出力される。なお中しきい値電圧セル用リングオシレータ22は、中しきい値電圧セル用のトランジスタで構成されている点が低しきい値電圧セル用リングオシレータ21と異なるだけであり、その他の構成は同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
SVCブロック13は、低しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部31、中しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部32、セレクタ33、Vコード生成部34を備える。低しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部31には、本発明に係るテーブル作成方法で作成されたF−VテーブルTB11が格納され、F−VテーブルTB11はセレクタ33へ入力される。同様に、中しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部32には、F−VテーブルTB12が格納され、F−VテーブルTB12はセレクタ33へ入力される。またセレクタ33には、プロセスセンサブロック12からFコードFC1およびFC2が入力され、制御部14から選択信号SSが入力される。
Vコード生成部34には、セレクタ33から設定電源電圧SVが入力される。そしてVコード生成部34からは、設定電源電圧SVをコード化したVコードVCが出力される。制御部14には、Vコード生成部34からVコードVCが入力され、また不図示の温度センサから温度データTTが入力される。そして制御部14からは、試験信号CS、選択信号SSおよび設定信号DSが出力される。
またDC−DCコンバータ3には設定信号DSが入力される。そしてDC−DCコンバータ3は電源電圧EVを半導体装置2へ供給する。
半導体装置システム1の動作を説明する。まず、低しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部31に格納される、F−VテーブルTB11の解析手法を、図3ないし図9を用いて説明する。図3に示すように、F−VテーブルTB11の解析手法は、ステップ(以下Sと省略する)S1ないしS4の大きな4つのステップを備える。まずS1では、半導体装置2の特性変動要因となる、各プロセスパラメータのプロセス特性分布が取得される。プロセス特性分布は、プロセスパラメータ(トランジスタのゲート長、ゲート幅、ゲート厚、しきい値電圧、ゲート酸化膜厚、拡散抵抗など)の、チップ間およびロット間ばらつきである。各プロセスパラメータのプロセス特性分布は、平均μ、標準偏差σの正規分布でモデル化される。また各プロセスパラメータのプロセス特性分布は、互いに独立であるとされる。
次にS2(図3)のプロセスセンサブロック12に搭載されるリングオシレータ回路の周波数特性解析の詳細について、図4のフローチャートを用いて説明する。本実施形態では例として、F−VテーブルTB11の解析手法について説明しているため、低しきい値電圧セル用リングオシレータ21を用いて以下説明する。
S11において、図2に示す低しきい値電圧セル用リングオシレータ21の周波数特性を、式(1)に示す多項式でモデリングを行う。この多項式でのモデリングは、例えば、特開2007−133497号公報に記載される方法により行うことができる。
Figure 0005034834
式(1)において特性yは、低しきい値電圧セル用リングオシレータ21の発振周波数f1の分布を表す。また乱数モデルξnは、正規乱数〜N(0,1)化された各プロセスパラメータのプロセスばらつきである。式(1)によって、正規分布のプロセス特性分布が、正規乱数の乱数モデルξnにより表される。なお正規乱数の乱数モデルξnと正規分布のプロセス特性分布との関係は、正規乱数に標準偏差σをかけて、さらに平均μを加えることで、正規分布N(μ, σ2)となる関係である。
S12において、式(1)の多項式を各プロセスパラメータの乱数モデルξnを変数とした数学式で展開することで、式(2)を得る。
Figure 0005034834
式(2)は、10個の未知係数である係数a0ないしa9、および3個の変数である乱数モデルξ1ないしξ3からなる式である。そして式(2)は、係数a0ないしa9によって重み付けされた乱数モデルξ1ないしξ3と、低しきい値電圧セル用リングオシレータ21の発振周波数f1との関係を表している。ここで正規乱数〜N(0,1)は、平均=0、分散=1であり、標準正規分布を有する。よって各プロセスパラメータのばらつきを−3σから+3σの範囲で保障する場合、乱数モデルξnは−3から+3の範囲で数値化される。
S13において、式(2)を行列式に変換し、式(3)を得る。
Figure 0005034834
式(3)の行列式において、特性y0ないしy9についての10個の連立方程式を立て、当該連立方程式を解くことにより、10個の係数a0ないしa9の値を求めることが出来る。そこでS14において、式(3)の行列式を解くために、プロセスパラメータのポイントを選定する。具体的には、3個の変数である乱数モデル(ξ1,ξ2,ξ3)の3点のばらつき値組合せを、正規乱数〜N(0,1)に従うように、任意に9組選定する。
S15において、選定したプロセスポイントに対しシミュレーションを行うことで、特性yの値を求める。具体的には、3点の乱数モデル(ξ1,ξ2,ξ3)からなるばらつき値組合せを9組用いて、プロセシミュレーションを実施する。シミュレーションは、例えばSPICEによるSTA(Static Timing Analysis)が挙げられる。これにより、特性y0ないしy9が求められる。なお特性y0ないしy9は、各ばらつき値組合せにおける、低しきい値電圧セル用リングオシレータ21の発振周波数f1である。
S16において、プロセスパラメータのポイント及びそのポイントに応じた特性yを、式(3)の行列式に代入する。具体的には、9組の乱数モデル(ξ1,ξ2,ξ3)の値と、各乱数モデルに応じた特性y0ないしy9の値を、式(3)の行列式に代入することで、10個の連立方程式が得られる。そして連立方程式を解くことにより、S17において、未知の係数a0ないしa9を算出できる。よって式(2)が完成される。
次にS18において、乱数モデルξnの分割ステップが決定される。分割ステップは、−3から+3の範囲の値をとる乱数モデルξnを離散数値化する際のステップ値である。乱数モデルξnを離散数値化することにより、後述する解析手法にかかる時間を短縮することができる。なお分割ステップの値を小さくするほど解析精度は上がるが解析時間が長くなるため、分割ステップの値は必要とされる解析精度と許容される解析時間とに応じて適宜決定することが好ましい。本実施形態では例として、分割ステップ=1の場合を説明する。この場合には乱数モデルξnは、−3、−2、−1、0、1、2、3の値を取る。
S19において、式(2)を用いることにより、各発振周波数に応じた乱数モデルξnの組合せが算出されることで、発振周波数f1と乱数モデルξnとの対応を表すF−ξテーブルが得られる。図5に、一例としてF−ξテーブルTB20を示す。F−ξテーブルTB20では、発振周波数f1が100(MHz)となる乱数モデルξ1ないしξ3の組合せは、(+1,−2,3)(−3,+3,−2)(0,−1,−1)の3つである。また発振周波数f1が200(MHz)となる乱数モデルξ1ないしξ3の組合せは、(0,−3,0)(−1,+2,+1)(+2,0,−1)の3つである。なおここで、乱数モデルξ1ないしξ3の組合せを複数個求めることができるのは、式(2)において、乱数モデルξ1ないしξ3の各々が独立して変動する場合を考慮することが可能とされているためである。以下同様に、発振周波数f1の他の周波数についても、乱数モデルξ1ないしξ3の組合せが算出される。
次に、S3(図3)のチップ内回路特性のタイミング解析の詳細について、図6のフローチャートを用いて説明する。チップ内回路特性のタイミング解析は、ユーザロジック回路11において一番タイミングが厳しい、クリティカルパスを用いて行われる。図7にチップ内回路のクリティカルパス41の一例を示す。クリティカルパス41に入力されるクロック信号CLK1は、分岐した上でバッファ部BFを経由して、フリップフロップFF1およびFF2のそれぞれに入力される。フリップフロップFF1からは、クロック信号CLK1のエッジ入力に応じてデータD1が出力され、データD1はフリップフロップFF2のデータ端子Dに入力される。またフリップフロップFF2のクロック端子CKにはクロック信号CLK1が入力される。
ここでフリップフロップFF2に入力される、データD1とクロック信号CLK1との時間差をタイミングスラックTSとする。そしてフリップフロップFF2においてセットアップが可能となるタイミングスラックTSの限界値を0とする。よってタイミングスラックTSが負のときはセットアップができず、タイミングスラックTSが正の値になるにつれセットアップ時間のマージンが大きくなる。そしてタイミングスラックTSの値は、バッファ部BF、フリップフロップFF1およびFF2を構成するトランジスタのプロセスばらつきの状態や、電源電圧EVの値に応じて変化する。
S21において、図7に示すクリティカルパス41のタイミングスラック特性分布を、式(4)に示す多項式でモデリングを行う。この多項式でのモデリングは、前述したように、特開2007−133497号公報に記載される方法により行うことができる。
Figure 0005034834
式(4)においてyは、クリティカルパス41のタイミングスラック特性分布を表す。また乱数モデルξnは、正規乱数〜N(0,1)化された各プロセスパラメータのプロセスばらつきである。
そして式(4)は、DC−DCコンバータ3の出力電圧の調整ステップに応じた電圧設定ごとに立てられる。例えばDC−DCコンバータ3が、0.9(v)から1.5(V)まで0.1(v)刻みで電源電圧EVの調整ステップを有する場合には、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5(V)の7つの電源電圧EVの各々について式(4)を立てる。
S22において、式(4)の多項式を各プロセスパラメータの乱数モデルξnを変数とした数学式で展開することで、式(5)を得る。
Figure 0005034834
ここで式(5)の構成は前述した式(2)の構成と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
S23において、式(5)を行列式に変換する。S24において、プロセスパラメータ(ξ1,ξ2,ξ3)のポイントを選定する。S25において、選定したプロセスポイントに対しシミュレーションを実施する。S26において、プロセスパラメータのポイント及びそのポイントに応じた特性yを、行列式に代入する。そしてS27において、未知の係数a0ないしa9が算出される。なお式(5)に関するS23ないしS27のフローは、前述した式(2)に関するS13ないしS17(図4)のフローと同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
S28において、式(5)を用いることにより、各電源電圧EVごとに、タイミングスラックTSが0となる乱数モデルξnの組合せが算出される。そして乱数モデルξnと電源電圧EVの対応を表すξ−Vテーブルが得られる。図8に、一例としてξ−VテーブルTB30を示す。ξ−VテーブルTB30では、電源電圧EVが0.9(V)のときに、タイミングスラックTSが0となる乱数モデルξ1ないしξ3の組合せは、(+2,−2,−2)(−2,+1,−2)(0,−1,−1)の3つである。また電源電圧EVが1.0(V)のときに、タイミングスラックTSが0となる乱数モデルξ1ないしξ3の組合せは、(−3,+3,2)(0,+2,+3)(+2,0,−1)の3つである。以下同様に、電源電圧EVの他の値についても、乱数モデルξ1ないしξ3の組合せが算出される。
S4(図3)に戻り、発振周波数f1と電源電圧EVとの関連を表すF−VテーブルTB11(図9)が生成される。F−VテーブルTB11は、F−ξテーブルTB20とξ−VテーブルTB30との対応を取ることで得られる。すなわちF−ξテーブルTB20が発振周波数f1と乱数モデルξnの組合せとの関係であり、ξ−VテーブルTB30が乱数モデルξnの組合せと電源電圧EVとの関係であることから、F−ξテーブルTB20とξ−VテーブルTB30との乱数モデルξnの組合せを互いに関連付けることにより、F−VテーブルTB11を得ることができる。
ここでF−ξテーブルTB20とξ−VテーブルTB30とを関連づける乱数モデルξnの組合せの選定方法は、多種の方法がある。例えば、F−ξテーブルTB20とξ−VテーブルTB30との間で共通する乱数モデルξnの組合せを選定する方法が挙げられる。この場合には、タイミングスラックTSが0以上となり半導体装置2の動作マージンを確保することができるF−VテーブルTB11を得ることができる。
具体的に説明する。F−ξテーブルTB20の発振周波数f1=100(MHz)のときの乱数モデルξnの組合せと、ξ−VテーブルTB30の電源電圧EV=0.9(V)のときの乱数モデルξnの組合せが、共に(0,−1,−1)で一致する。またF−ξテーブルTB20の発振周波数f1=100(MHz)のときの乱数モデルξnの組合せと、ξ−VテーブルTB30の電源電圧EV=1.0(V)のときの乱数モデルξnの組合せが、共に(+2,0,−1)で一致する。よってF−VテーブルTB11には、発振周波数f1=100(MHz)と電源電圧EV=0.9、1.0(V)とが関連づけられる。すなわち発振周波数f1=100(MHz)のときには、電源電圧EV=0.9、1.0(V)であれば半導体装置2の動作マージンを確保することができることが分かる。
以下同様の関連付け方法を用いることで、F−VテーブルTB11に示すように、発振周波数f1=200(MHz)と電源電圧EV=1.0、1.1、1.2(V)とが関連づけられ、発振周波数f1=300(MHz)と電源電圧EV=1.1、1.2、1.3、1.5(V)とが関連づけられる。そして生成されたF−VテーブルTB11は、低しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部31へ格納される。
以上、低しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部31に格納される、F−VテーブルTB11の解析手法について、S1ないしS4を用いて詳細に説明した。そして、中しきい値電圧セル用のF−VテーブルTB12に格納されるF−VテーブルTB12の解析手法も、上述したF−VテーブルTB11の解析手法と同様である。よってここでは詳細な説明は省略する。
次に図10のフローチャートを用いて、F−VテーブルTB11およびTB12を用いた、電源電圧EVの決定方法について説明する。電源電圧EVの決定は、半導体装置システム1の初期設定として決定され、例えば半導体装置システム1の出荷試験時などに行われる。
S31において、リングオシレータの発振周波数特性の取得が行われる。具体的には、半導体装置システム1の出荷試験が開始されると、制御部14から試験信号CSが出力される。試験信号CSに応じて、低しきい値電圧セル用リングオシレータ21は発振を開始し、発振周波数f1の発振信号OS1を出力する。発振周波数f1は、低しきい値電圧セル用リングオシレータ21(図2)を論理値が1周する時間に相当する。そして発振周波数f1を測定すれば、ナンド回路の平均遅延時間を求めることができるため、低しきい値電圧セルの製造プロセスの評価を行うことができる。そしてFコード生成部23からは、発振信号OS1の発振周波数f1に応じたFコードFC1が出力され、セレクタ33に入力される。
なお同様にして、中しきい値電圧セル用リングオシレータ22についても発振信号OS2の発振周波数f2が得られる。そしてFコード生成部24からは、発振信号OS2の発振周波数f2に応じたFコードFC2が出力され、セレクタ33に入力される。
S32において、セレクタ33において、発振周波数f1およびf2と電源電圧EVとの対応が抽出される。セレクタ33における対応の抽出は、FコードFC1、FC2および選択信号SSに応じて、F−VテーブルTB11(図9)およびTB12の中から電源電圧EVを選択することで行われる。ここで選択信号SSは、電源電圧EVの選択目的に応じて14から出力される信号である。選択目的が低消費電力化の場合には、半導体装置2の動作マージンを確保することができる電源電圧EVのうち最も低い電圧を選択する旨の選択信号SSが出力される。また選択目的が動作マージン確保の場合には、半導体装置2の動作マージンを確保することができる電源電圧EVのうち最も高い電源電圧を選択する旨の選択信号SSが出力される。また選択目的に応じて、F−VテーブルTB11、TB12のどちらか一方を用いて電源電圧EVを決定するのか、またはF−VテーブルTB11、TB12の両方を用いて電源電圧EVを決定するのかが決定される。
例として、低消費電力化を目的とする場合に、F−VテーブルTB11(図9)を用いて電源電圧EVを決定する場合を説明する。発振周波数f1が100(MHz)である旨のFC1がセレクタ33へ入力される時には、セレクタ33は、最低電圧である0.9(V)を設定電源電圧SVとして選択する。また同様にセレクタ33は、発振周波数f1が200(MHz)の時は最低電圧である1.0(V)を選択し、発振周波数f1が300(MHz)の時は最低電圧である1.1(V)を選択する。これにより低消費電力化を目的として、F−VテーブルTB11を用いる場合には、図11に示すような、発振周波数f1と設定電源電圧SVとの対応テーブルが得られる。そしてセレクタ33で選択された設定電源電圧SVは、Vコード生成部34へ入力される。
S33において、Vコード生成部34では、DC−DCコンバータ3の制御用に、選択した設定電源電圧SVを、5ビットのVコードVCへコード化する。図12に、図11の設定電源電圧SVをコード化した例を示す。生成されたVコードVCは、Vコード生成部34から出力され、制御部14へ入力される。
S34において、制御部14からは、VコードVCに応じた設定信号DSが出力され、DCコンバータ3に入力される。DCコンバータ3では、不図示のヒューズ部が、設定信号DSに応じて切断される。これにより、DC−DCコンバータ3から出力される電源電圧EVの値が、設定電源電圧SVに設定され、当該設定がDC−DCコンバータ3に保持される。
以上詳細に説明したとおり、本実施形態に係る半導体装置、半導体装置の制御方法および半導体装置の制御情報の作成方法によれば、式(2)および式(5)において、個々の乱数モデルξ1ないしξ3の変動がモデル化される。よって、乱数モデルξ1ないしξ3の変動のあらゆる組合せに対しても、当該組合せをトランジスタの性能に射影することができる。これにより、式(2)および式(5)において、特性(y)を満たす乱数モデルξ1ないしξ3の組合せを複数算出することができることから、F−VテーブルTB11において1つの発振周波数に対応する電源電圧EVを複数得ることができる。よって高い解析精度が得られるため、設計のマージンが必要以上に大きく設定され必要以上に高い電源電圧が半導体装置に供給される事態を防止できるため、半導体装置の省電力化を図ることが可能となる。
また従来において、乱数モデルξ1ないしξ3が個々に変動する場合を考慮した多条件の解析を実施する場合には、あらゆる乱数モデルξ1ないしξ3組合せの各々について解析が必要となる。すなわち帰納的手法であるため、シミュレーション回数が膨大となり、時間およびコストが増大する問題があった。しかし本発明では、乱数モデルξ1ないしξ3の各々に個々に重み付けをした式(2)および式(5)を用いることで、乱数モデルξ1ないしξ3が個々に変動する場合にも対応することができる。よって、式(2)および式(5)を用いて、半導体装置2の動作マージンを確保することができる電源電圧EVと発振周波数f1との関係を、あらゆる乱数モデルξnの組合せの各々について検討することが可能となる。すなわち演繹的手法を用いることができるため、F−VテーブルTB11を解析する際の時間およびコストを削減することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。本実施形態では、セレクタ33においてF−VテーブルTB11を用いて電源電圧EVを決定する形態について説明したが、この形態に限られず、電源電圧EVの選択目的に応じてF−VテーブルTB11とTB12との使い方を決定すればよいことは言うまでもない。例えば、半導体装置2の動作マージンに中しきい値電圧セルが支配的である場合には、F−VテーブルTB12を用いて電源電圧EVを決定することが好ましい。また例えば、F−VテーブルTB11を用いて求めた電源電圧と、F−VテーブルTB12を用いて求めた電源電圧との平均値を求め、当該平均値を電源電圧EVとする形態としてもよい。また例えば、半導体装置2に低しきい値電圧セル用の電源電圧EV1と中しきい値電圧セル用の電源電圧EV2との2つの電源電圧が供給される場合には、F−VテーブルTB11を用いて低しきい値電圧セル用の電源電圧EV1の値を決定し、F−VテーブルTB12を用いて中しきい値電圧セル用の電源電圧EV2の値を決定すればよい。
また本実施形態では、乱数モデルξnの組合せは、ξ1ないしξ3の3つからなるとしたが、この形態に限られず、組合せの数を増やすことができることは言うまでもない。組合せの数を増加すれば、考慮することができるプロセスパラメータの数が増加することになるので、より精度の高い解析を行うことができる。なお組合せの数を大きくするほど解析精度は上がるが解析時間が長くなるため、組合せの数は必要とされる解析精度と許容される解析時間とに応じて、適宜決定することが好ましい。
また本実施形態では、半導体装置システム1の初期設定として出荷試験時に電源電圧EVを決定するとしたが、この形態に限られない。温度変化等による特性変化に動的に対応したければ、半導体装置システム1の動作中において、定期的にプロセスセンサブロック12を動作させ、電源電圧EVの値を更新していく形態としてもよい。また動的な制御を行う際には、不図示の外部の温度センサから入力される温度データTTに応じて、セレクタ33から出力される選択信号SSを修正する形態としてもよい。半導体装置の特性は温度変化に特に敏感であることから、より精密な電源電圧EVの制御を行うことができるため、半導体装置2のさらなる省電力化を図ることが可能となる。
また本実施形態では、ヒューズ部がDC−DCコンバータ3に備えられるとしたが、この形態に限られず、半導体装置2に備えられるとしてもよい。この場合には、半導体装置2の単体の状態で出荷試験を行い電源電圧EVを決定した上で、当該電源電圧EVの値を半導体装置2に保持することが可能となる。
ここで、本発明の技術思想により、背景技術における課題を解決するための手段を以下に列記する。
(付記1)複数の素子と、
前記複数の素子に依存する第1情報と、前記複数の素子に供給する電源電圧との第1関係を格納する格納部と、
前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含み、前記少なくとも1つの素子に依存する第2情報を監視する監視部と、
前記第1情報と前記第2情報とを対応させて、前記第2情報に関連付けられる電源電圧を前記第1関係に基づいて選択し、選択された前記関連付けられる電源電圧を、前記複数の素子に供給する電源電圧に設定するよう制御する制御部と
を有し、
前記第1関係は、
前記第1情報と前記複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第2関係と、
前記複数の素子に供給する電源電圧と前記複数の素子に依存する前記複数の素子ばらつき値との第3関係とに基づいて、前記第1情報と前記複数の素子に供給する電源電圧とが関係付けられる第1関係である
ことを特徴とする半導体装置。
(付記2)前記監視部は、前記少なくとも1つの素子で構成されるリング発振器であり、
前記第1情報は、前記リング発振器のシミュレーションに基づく第1発振周波数であり、
前記第2情報は、前記リング発振器の第2発振周波数である
ことを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3)前記第3関係における前記複数の素子に供給する電源電圧は、
前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含むパスのタイミング解析に基づくスラック値が所定値になる重み付けをした前記複数の素子ばらつき値の影響に基づく
ことを特徴する付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記4)前記複数の素子ばらつき値は正規分布に従い、
前記重み付けの値は、正規分布に従って算出される
ことを特徴とする付記3記載の半導体装置。
(付記5)前記第1関係における前記第1情報と前記電源電圧との前記関係付けは、
前記第2関係で求めた前記第1情報に対応する前記複数の素子ばらつき値の各々と、
前記第3関係で求めた前記電源電圧における前記スラック値が所定値になる前記複数の素子ばらつき値の各々とが一致する場合の前記第1情報と前記電源電圧との関係である
ことを特徴とする付記1乃至付記4記載の半導体装置。
(付記6)前記制御部が設定するよう制御する前記電源電圧は、前記第1関係において、前記モニタ部でモニタする前記素子ばらつきに関連付けられる電源電圧が複数ある場合に、最も小さい電源電圧である
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記7)複数の素子と、前記複数の素子に依存する第1情報と、前記複数の素子に供給する電源電圧との第1関係を格納する格納部と、前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含み、前記少なくとも1つの素子に依存する第2情報を監視する監視部とを有する半導体装置の制御方法であって、
前記第1情報と前記第2情報とを対応させて、前記第2情報に関連付けられる電源電圧を前記第1関係に基づいて選択し、
選択された前記関連付けられる電源電圧を、前記複数の素子に供給する電源電圧に設定するよう制御し、
前記第1関係は、
前記第1情報と前記複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第2関係と、
前記複数の素子に供給する電源電圧と前記複数の素子に依存する前記複数の素子ばらつき値との第3関係とに基づいて、前記第1情報と前記複数の素子に供給する電源電圧とが関係付けられる第1関係である
ことを特徴とする半導体装置の制御方法。
(付記8)前記監視部は、前記少なくとも1つの素子で構成されるリング発振器であり、
前記第1情報として、前記リング発振器のシミュレーションに基づく第1発振周波数を算出し、
前記第2情報として、前記リング発振器の第2発振周波数を監視する
ことを特徴とする付記7記載の半導体装置の制御方法。
(付記9)前記第3関係における前記複数の素子に供給する電源電圧は、
前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含むパスのタイミング解析に基づくスラック値が所定値になる重み付けをした前記複数の素子ばらつき値の影響に基づいて算出する
ことを特徴する付記7又は8に記載の半導体装置の制御方法。
(付記10)前記複数の素子ばらつき値は正規分布に従い、
前記重み付けの値は、正規分布に従って算出される
ことを特徴とする付記9記載の半導体装置の制御方法。
(付記11)前記第1関係における前記第1情報と前記電源電圧との前記関係付けは、
前記第2関係で求めた前記第1情報に対応する前記複数の素子ばらつき値の各々と、
前記第3関係で求めた前記電源電圧における前記スラック値が所定値になる前記複数の素子ばらつき値の各々とが一致する場合の前記第1情報と前記電源電圧との関係である
ことを特徴とする付記7乃至付記10記載の半導体装置の制御方法。
(付記12)前記制御部が設定するよう制御する前記電源電圧として、
前記第1関係において、前記モニタ部でモニタする前記素子ばらつきに関連付けられる電源電圧が複数ある場合に、最も小さい電源電圧を選択する
ことを特徴とする付記7乃至11のいずれか1項に記載の半導体装置の制御方法。
(付記13)複数の素子と、前記複数の素子に依存する第1情報と、前記複数の素子に供給する電源電圧との第1関係を格納する格納部と、前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含み、前記少なくとも1つの素子に依存する第2情報を監視する監視部とを有する半導体装置の制御情報の作成方法であって、
前記第1情報と前記複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第2関係を算出し、
前記複数の素子に供給する電源電圧と前記複数の素子に依存する前記複数の素子ばらつき値との第3関係を算出し、
前記第2関係と前記第3関係に基づいて、前記第1情報と前記複数の素子に供給する電源電圧とが関係付けられる第1関係を算出する
ことを特徴とする半導体装置の制御情報の作成方法。
(付記14)前記第3関係における前記複数の素子に供給する電源電圧は、
前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含むパスのタイミング解析に基づくスラック値が所定値になる重み付けをした前記複数の素子ばらつき値の影響に基づいて算出する
ことを特徴する付記13に記載の半導体装置の制御情報の作成方法。
(付記15)前記複数の素子ばらつき値は正規分布に従い、
前記重み付けの値は、正規分布に従って算出される
ことを特徴とする付記14記載の半導体装置の制御情報の作成方法。
(付記16)前記第1関係における前記第1情報と前記電源電圧との前記関係付けは、
前記第2関係で求めた前記第1情報に対応する前記複数の素子ばらつき値の各々と、
前記第3関係で求めた前記電源電圧における前記スラック値が所定値になる前記複数の素子ばらつき値の各々とが一致する場合の前記第1情報と前記電源電圧との関係である
ことを特徴とする付記13乃至付記15記載の半導体装置の制御情報の作成方法。
半導体装置システム1の概略図 低しきい値電圧セル用リングオシレータ21の回路図 F−Vテーブルの解析手法のフロー図 リングオシレータ回路の周波数特性解析手法のフロー図 F−ξテーブルTB20を示す図 チップ内回路特性のタイミング解析手法のフロー図 クリティカルパス41の回路図 ξ−VテーブルTB30を示す図 F−VテーブルTB11を示す図 F−Vテーブルを用いたヒューズ切断手法のフロー図 設定電源電圧SVの決定例を示す図 VコードVCのコード化例を示す図 従来技術に係る半導体装置システム100を示す図
1 半導体装置システム
2 半導体装置
3 DC−DCコンバータ
12 プロセスセンサブロック
13 SVCブロック
14 制御部
31 低しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部
32 中しきい値電圧セル用F−Vテーブル格納部32
f1、f2 発振周波数
TB11、TB12 F−Vテーブル
TB20 F−ξテーブル
TB30 ξ−Vテーブル

Claims (4)

  1. 複数の素子と、
    前記複数の素子に依存する第1情報と、前記複数の素子に供給する電源電圧との第1関係を格納する格納部と、
    前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含み、前記少なくとも1つの素子に依存する第2情報を監視する監視部と、
    前記第1情報と前記第2情報とを対応させて、前記第2情報に関連付けられる電源電圧を前記第1関係に基づいて選択し、選択された前記関連付けられる電源電圧を、前記複数の素子に供給する電源電圧に設定するよう制御する制御部とを有し、
    前記監視部は、前記少なくとも1つの素子で構成されるリング発振器であり、
    前記第1情報は、前記リング発振器のシミュレーションに基づく第1発振周波数であり、
    前記第2情報は、前記リング発振器の第2発振周波数であり、
    前記第1関係は、前記第1情報と前記複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第2関係と、前記複数の素子に供給する電源電圧と前記複数の素子に依存する前記複数の素子ばらつき値との第3関係とに基づいて、前記第1情報と前記複数の素子に供給する電源電圧とが関係付けられる第1関係であり、
    前記第3関係における前記複数の素子に供給する電源電圧は、前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含むパスのタイミング解析に基づくスラック値が所定値になる重み付けをした前記複数の素子ばらつき値に基づく電圧であり、
    前記第1関係における前記第1情報と前記電源電圧との前記関係付けは、前記第2関係で求めた前記第1情報に対応する前記複数の素子ばらつき値の各々と、前記第3関係で求めた前記電源電圧における前記スラック値が所定値になる前記複数の素子ばらつき値の各々とが一致する場合の前記第1情報と前記電源電圧との関係である
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記制御部が設定するよう制御する前記電源電圧は、前記第1関係において、前記モニタ部でモニタする前記素子ばらつきに関連付けられる電源電圧が複数ある場合に、最も小さい電源電圧である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 複数の素子と、前記複数の素子に依存する第1情報と、前記複数の素子に供給する電源電圧との第1関係を格納する格納部と、前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含み、前記少なくとも1つの素子に依存する第2情報を監視する監視部とを有する半導体装置における制御方法であって、
    前記監視部は、前記少なくとも1つの素子で構成されるリング発振器であり、
    前記第1情報として、前記リング発振器のシミュレーションに基づく第1発振周波数を算出し、前記第2情報として、前記リング発振器の第2発振周波数を監視し、
    前記第1情報と前記第2情報とを対応させて、前記第2情報に関連付けられる電源電圧を前記第1関係に基づいて選択し、
    選択された前記関連付けられる電源電圧を、前記複数の素子に供給する電源電圧に設定するよう制御し、
    前記第1関係は、前記第1情報と前記複数の素子に依存する複数の素子ばらつき値との第2関係と、前記複数の素子に供給する電源電圧と前記複数の素子に依存する前記複数の素子ばらつき値との第3関係とに基づいて、前記第1情報と前記複数の素子に供給する電源電圧とが関係付けられる第1関係であり、
    前記第3関係における前記複数の素子に供給する電源電圧は、前記複数の素子の少なくとも1つの素子を含むパスのタイミング解析に基づくスラック値が所定値になる重み付けをした前記複数の素子ばらつき値に基づいて算出した電圧であり、
    前記第1関係における前記第1情報と前記電源電圧との前記関係付けは、前記第2関係で求めた前記第1情報に対応する前記複数の素子ばらつき値の各々と、前記第3関係で求めた前記電源電圧における前記スラック値が所定値になる前記複数の素子ばらつき値の各々とが一致する場合の前記第1情報と前記電源電圧との関係である
    ことを特徴とする半導体装置における制御方法。
  4. 前記制御部が設定するよう制御する前記電源電圧として、
    前記第1関係において、前記モニタ部でモニタする前記素子ばらつきに関連付けられる電源電圧が複数ある場合に、最も小さい電源電圧を選択する
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置における制御方法。
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