JP5034545B2 - 流体噴射装置、及び、流体噴射装置の駆動方法 - Google Patents

流体噴射装置、及び、流体噴射装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンタ等の流体噴射装置、及び、同流体噴射装置の駆動方法に関する。
流体噴射ヘッドから流体を噴射する流体噴射装置として、例えば、インクジェット式記録装置(以下、単に「プリンタ」と言う)が知られている。このプリンタは、インク(流体)を収容したインクカートリッジ(流体収容体)を装着するためのカートリッジホルダ(装着機構)と、インクを噴射可能な記録ヘッド(流体噴射ヘッド)とを備えている。そして、装着されたインクカートリッジ内に空気供給路を通じて加圧ポンプ(流体供給機構)から加圧空気を圧送し、インクカートリッジ内のインクパックを加圧することによりインク供給路(流体供給路)を通じてインクを記録ヘッド側に供給し、そのインクを記録ヘッドのノズルから記録媒体に噴射することで印刷を行っている。
ところで、こうしたプリンタにあっては、インクカートリッジをカートリッジホルダから取り外す際に、インクカートリッジとカートリッジホルダとの接続部において、インクの漏出が生じてしまうことがあった。
そこで、こうしたインクの漏出によるプリンタ内の汚染を抑制するために、従来、インクカートリッジとカートリッジホルダとの接続部にインク吸収材を備えたプリンタがあった(例えば、特許文献1)。
また、インクカートリッジとカートリッジホルダとの接続部分に電磁プランジャによって制御される開閉弁を設け、加圧ポンプの駆動停止時にこの弁を閉弁状態とすることにより、インクの漏出を抑制するように構成されたプリンタも提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2006−240089号公報 特開2001−199084号公報
しかし、特にインク供給路が可撓性のチューブなどによって構成されている場合などには、加圧ポンプの駆動停止後にもインク供給路内に正圧が残存しやすく、漏出するインクの量が多くなるため、特許文献1のプリンタにおいては、漏出したインクを吸収するためのインク吸収材が大型化してしまうという問題があった。
また、特許文献2のプリンタにおいても、電磁プランジャによって制御可能な開閉弁を設ける必要があるため、装置が複雑化してしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体噴射装置から流体収容体を取り外す際の流体の漏出を簡易な構成で抑制することのできる流体噴射装置、及び、同流体噴射装置の駆動方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の流体噴射装置は、流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、流体が収容された流体収容体が着脱可能に装着される装着機構と、前記流体収容体に収容された流体を前記流体噴射ヘッドに供給する流体供給路であって、可撓性チューブまたは可撓性のフィルムを弁体として備えるチョーク弁を備える流体供給路と、前記流体噴射ヘッド側に前記流体収容体内の流体の供給を可能とする流体供給機構とを備える流体噴射装置であって、前記流体供給機構による前記供給が可能な状態において、前記流体供給路内の流体は加圧された状態であり、前記流体収容体が前記装着機構から取り外される前に、前記流体噴射ヘッドを通じて前記流体供給路内から所定量の流体を排出させる排出動作を実行する。
この構成によれば、流体供給路内から所定量の流体を排出させることにより、流体噴射装置から流体収容体を取り外す際に生じる流体の漏出を簡易な構成で抑制することができる。
また、本発明の流体噴射装置においては、前記流体供給機構による前記供給が可能な状態を停止するとともに、前記流体供給機構による前記供給が可能な状態の停止から、前記流体収容体が前記装着機構から取り外されるまでの経過時間に応じて、前記排出動作に伴う流体の排出量を、相対的に前記経過時間が長い場合ほど前記経過時間が短い場合よりも少なくなるように設定した。
流体供給機構による流体の前記供給が可能な状態の停止から時間が経過すると、流体供給路内の流体の一部は流体収容体内に戻るため、流体噴射装置から流体収容体を取り外す際の流体の漏出量は減少する。したがって、この構成によれば、流体供給機構による流体の供給停止から流体収容体の取り外しまでの経過時間の長短に応じて流体の排出量を適正に設定することにより、流体の無駄な消費を抑制することができる。
また、本発明の流体噴射装置において、前記流体供給機構は、駆動時に前記流体収容体内を加圧状態とすることで流体を前記流体噴射ヘッド側に加圧供給するように構成され、前記流体供給機構が駆動状態又は駆動停止状態となっていることを検知するための圧力検出機構と、前記流体供給機構の駆動停止状態が検知されてから、前記流体収容体が前記装着機構から取り外されるまでの経過時間を計時するタイマとを更に備える。
この構成によれば、圧力検出機構によって流体供給機構が駆動停止状態となっていることを検知することができる。また、タイマによって流体供給機構の駆動停止状態が検知されてから流体収容体が取り外されるまでの経過時間を計時することにより、この経過時間に応じた流体の排出量を設定することができる。
また、本発明の流体噴射装置は、前記装着機構に装着された前記流体収容体を覆う蓋部を更に備え、前記流体収容体を前記装着機構に着脱する際には前記蓋部を開状態とするとともに、前記流体供給機構による流体の供給時及び供給停止後所定時間の間には前記蓋部を閉状態に保持する。
この構成によれば、流体収容体を装着機構に着脱する際には蓋部を開状態とするので、この蓋部が開かれることを検出することにより、流体収容体が装着機構から取り外されるタイミングを検知することができる。また、流体供給機構による流体の供給時及び供給停止後所定時間の間には蓋部は閉状態に保持されるため、流体供給機構による流体の供給停止から流体収容体の取り外しまでに所定の時間を確保することが可能になる。そして、流体供給機構による流体の供給停止から流体収容体の取り外しまでの間に、流体供給路内の流体の一部は流体収容体内に戻るため、流体噴射装置から流体収容体を取り外す際の流体の漏出を抑制することができる。
また、本発明の流体噴射装置において、前記流体収容体は、該流体収容体内から前記流体供給路への流体の流れを許容する一方、前記流体供給路側から前記流体収容体内への流体の逆流を抑制する逆止弁を備える。
流体収容体が逆止弁を備える場合には、流体供給機構による流体の供給停止後における流体収容体内への流体の逆流が抑制され、流体噴射装置から流体収容体を取り外す際に生じる流体の漏出量が多くなる。しかし、この構成によれば、上述したように流体供給路内から所定量の流体が排出された後に流体収容体を取り外すようにしたので、逆止弁により流体収容体内の流体の品質保持効果を確保しつつ、流体噴射装置から流体収容体を取り外す際に生じる流体の漏出を抑制することができる。
また、本発明の流体噴射装置は、前記流体供給路と前記流体噴射ヘッドとの間に、前記流体噴射ヘッドから所定量の流体が噴射された場合以外は、閉弁状態となっている弁機構を備える。
また、本発明の流体噴射装置は、前記流体供給路内が負圧になった場合に該流体供給路を閉塞する開閉弁を更に備え、前記排出動作は、前記流体噴射ヘッドを通じて前記流体供給路内を吸引する吸引動作である。
この構成によれば、流体噴射ヘッドを通じて流体供給路内を吸引する吸引動作によって、流体供給路内から所定量の流体を排出させることができる。また、流体供給路内が負圧になった場合には、開閉弁によって流体供給路が閉塞されるため、吸引動作による無駄な流体の排出を抑制することができる。
また、本発明の流体噴射装置の駆動方法は、前記流体収容体が前記装着機構から取り外される前に、前記流体供給機構による前記供給が可能な状態を停止するとともに、前記流体噴射ヘッドを通じて前記流体供給路内から所定量の流体を排出させる排出動作を実行する。
この発明によれば、上記流体噴射装置と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明をインクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタという)に具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の流体噴射装置としてのプリンタ11は、略矩形箱状をなす本体ケース12を備えるとともに、この本体ケース12内の前方下部には、プラテン13が主走査方向となる本体ケース12の長手方向(図1において左右方向)に沿って架設されている。プラテン13は、ターゲットとしての記録用紙Pを支持する支持台であって、このプラテン13上には、図示しない紙送り機構により記録用紙Pが主走査方向と直交する副走査方向に沿って給送されるようになっている。
本体ケース12内においてプラテン13の後部上方には、主走査方向に沿って棒状のガイド軸14が架設され、このガイド軸14にはキャリッジ15がガイド軸14に沿って移動可能に支持されている。また、本体ケース12内の後方側面においてガイド軸14の両端部と対応する位置には、駆動プーリ16及び従動プーリ17が回転自在に支持されている。駆動プーリ16にはキャリッジモータ18が連結されるとともに、一対のプーリ16,17間にはキャリッジ15を支持した無端状のタイミングベルト19が掛装されている。したがって、キャリッジ15は、キャリッジモータ18の駆動により、ガイド軸14に沿って主走査方向に往復移動可能となっている。
本体ケース12内の一端側(図1では右端側)には箱形のカートリッジホルダ20が設けられている。カートリッジホルダ20は、前壁及び上壁前部にあたる部分が蓋部20aとして開閉可能に構成されている。この蓋部20aは、開閉ボタン21(図3参照)の操作によって開閉装置21a(図3参照)が駆動されることにより、開閉するようになっている。
カートリッジホルダ20には、流体収容体としてのインクカートリッジ22が流体としてのインクの色毎に複数個(本実施形態においては4個)、装着可能となっている。そして、インクカートリッジ22の着脱交換は、蓋部20aを開状態として行われるようになっている(図2参照)。
各インクカートリッジ22はカートリッジホルダ20に装着された場合に、可撓性チューブからなるとともに、流体供給路を構成するインク供給路23の上流端に接続されるようになっている。各インク供給路23においてカートリッジホルダ20に近い位置には、開閉弁としてのチョーク弁24が設けられている。
チョーク弁24は、インクがインク供給路23内を上流側から下流側へ効率良く流れるようにするために設けられたもので、図示しない可撓性のフィルムを弁体として備えている。このフィルムは、一面側が大気圧に晒されているとともに、他面側がインク供給路23内に連通している。そして、インク供給路23内が負圧になった場合(インク供給路23内の圧力が大気圧よりも小さくなった場合)には、フィルムが流路を閉鎖した閉弁状態となるようになっている。一方、インクカートリッジ22側からインクが供給された状態では、インクの供給圧によって、フィルムは流路を開放した開弁状態となるようになっている。なお、チョーク弁24は、インク供給路23内に滞留する気泡等を除去するために行われる所謂チョーククリーニングの際にも使用される。
各インク供給路23の下流端は、キャリッジ15上に搭載されたバルブユニット25の上流側とそれぞれ接続されるとともに、バルブユニット25の下流側はキャリッジ15の下面側に設けられた流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド26に接続されている。なお、バルブユニット25は、インクカートリッジ22から記録ヘッド26にインクを安定して供給するために設けられた弁機構であり、常時は閉弁状態となっているが、記録ヘッド26から所定量のインクが噴射された場合には、開弁状態となって記録ヘッド26側へインクを供給するようになっている。
カートリッジホルダ20の上には流体供給機構としての加圧ポンプ27が載置されている。加圧ポンプ27は加圧空気の供給源であり、加圧空気供給路28の上流端に接続されている。加圧ポンプ27の下流側の加圧空気供給路28には圧力検出機構としての圧力検出器29及び大気開放弁30が接続されている。
そして、加圧ポンプ27が駆動されると、圧力検出器29によって加圧空気供給路28内の加圧空気の圧力が検出され、この検出値に基づいて加圧ポンプ27の駆動制御が行われる。具体的には、加圧ポンプ27の圧力検出器29が予め設定された所定値未満の圧力値を検出した場合には、加圧ポンプ27が駆動される。そして、加圧ポンプ27の駆動により加圧空気供給路28内の圧力が上昇し、圧力検出器29が予め設定された上限値を検出した場合には、加圧ポンプ27が駆動停止される。すなわち、圧力検出器29は、加圧空気供給路28内の圧力値を検出することにより、加圧ポンプ27が駆動状態又は駆動停止状態となっていることを検知するようになっている。
また、何らかの事情により加圧空気供給路28内の圧力が過度の状態になった場合は、大気開放弁30が開放動作して加圧空気供給路28内の圧力を大気中に開放するようになっている。そして、加圧空気供給路28は、大気開放弁30の下流側に配設された分配器31を境にインクカートリッジ22の個数と同数に分岐されて、それぞれの下流端が対応するインクカートリッジ22に接続されている。
カートリッジホルダ20とプラテン13との間、すなわち、記録用紙Pが至らない非印刷領域には、プリンタ11の電源オフ時や記録ヘッド26をメンテナンスする場合にキャリッジ15の待機場所となるホームポジションHPが設けられている。そして、キャリッジ15がホームポジションHPに配置されたときの下方となる位置には、記録ヘッド26のメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット32が備えられている。
メンテナンスユニット32は、図1及び図2に示すように、ホームポジションHPに移動された記録ヘッド26のノズル形成面26aと対応した有底略箱状に形成されたキャップ33を備えている。キャップ33内にはインク吸収材34が収容されているとともに、キャップ33の底面にはインク吸引チューブ35の上流端が接続されている。
図2に示すように、このインク吸引チューブ35の下流側は、記録ヘッド26内をクリーニングのために吸引する吸引ポンプ36に接続されている。そして、記録ヘッド26がホームポジションHPに移動された後、昇降装置(図示略)によってキャップ33が上方向に移動されてノズル形成面26aに形成された複数のノズル26b(図2においては1つのみ図示)を囲むように記録ヘッド26に当接することで、ノズル形成面26aを密閉するようになっている。
このように記録ヘッド26にキャップ33が当接した状態において吸引ポンプ36が駆動されると、インク供給路23及び記録ヘッド26内にある増粘したインクや気泡などがノズルから吸引排出される吸引動作が行われる。吸引動作によって吸引された廃インクは、インク吸引チューブ35を通じて廃インク回収容器37内に回収され、廃インク回収容器37内に収容された廃インク吸収材38によって吸収保持される。
次に、本実施形態のプリンタにおけるインクカートリッジ22のカートリッジホルダ20への装着機構について、図2に従って説明する。
図2に示すように、カートリッジホルダ20内には装着機構39が収容されている。各インクカートリッジ22はこの装着機構39を介してカートリッジホルダ20に装着されるようになっている。各装着機構39の上部において前寄り(図2において左寄り)の位置には操作レバー40が設けられており、インクカートリッジ22を着脱交換する際には、この操作レバー40が操作されるようになっている。
操作レバー40の長手方向略中央からは軸状をなす支持部41が突設されており、操作レバー40は、支持部41によって装着機構39の側壁部39aに対して回動可能に支持されるとともに、ねじりコイルばね(図示略)によって時計回り方向(図2に示す矢印方向)に付勢されている。そして、操作レバー40の一端部(図2において右端部)には係止部42が下向きに突設されるとともに、操作レバー40の他端部(図2において左端部)の上面には押圧部43が形成されている。
一方、インクカートリッジ22は、図2に示す装着機構39への装着状態における上面に、操作レバー40の係止部42が係合する凹部である被係止部44が形成されている。そして、インクカートリッジ22が装着機構39に対して装着される際には、インクカートリッジ22が操作レバー40の係止部42を反時計回り方向に押し上げて、前側(図2における左側)から後側(図2における右側)へと挿入されてカートリッジホルダ20内に収容される。また、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20内の所定の位置まで挿入されると、操作レバー40の係止部42が被係止部44の上側に位置し、ねじりコイルばねの付勢力によって操作レバー40が時計回り方向に回動されて、被係止部44に係止部42が係止される。
なお、操作レバー40の支持部41には装着機構39側に設けられた保持機構としての電磁ロック装置41a(図3参照)が接続されている。そして、加圧ポンプ27の駆動時及び駆動停止後所定時間の間には、係止部42が被係止部44に係止された状態で、電磁ロック装置41aが駆動されることにより、操作レバー40は回動不能に保持されるようになっている。
すなわち、加圧ポンプ27の駆動時及び駆動停止後所定時間の間には、電磁ロック装置41aによってインクカートリッジ22は装着機構39に保持された状態となり、カートリッジホルダ20からの取り外しが規制されるようになっている。また、電磁ロック装置41aによって支持部41が回動不能に保持されている状態においては、カートリッジホルダ20の蓋部20aも同様に閉状態に保持されるようになっている。
一方、加圧ポンプ27の駆動停止後所定時間が経過して、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20から取り外される際には、図2に点線矢印で示すように蓋部20aが回動されて開けられた状態で操作レバー40の押圧部43が押し下げられる。すると、電磁ロック装置41aによる保持が解除された操作レバー40がねじりコイルばねの付勢力に抗して反時計回り方向に回動されることで、被係止部44に対する係止部42の係止状態が解かれるようになっている。
図2に示すように、装着機構39の後壁39bには、上下方向における中央付近にインク供給路23の上流端が接続されたインク供給ポート45が設けられている。インク供給ポート45には中空針であるインク供給針46が前方に向けて、すなわちインクカートリッジ22側(図2において左側)に向けて突設されている。
同じく後壁39bのインク供給ポート45の上側には、加圧空気供給路28の下流端が接続された加圧空気供給ポート47が設けられている。加圧空気供給ポート47には筒状の接続部48が前方に向けて、すなわちインクカートリッジ22側(図2において左側)に向けて突設されている。
更に、後壁39bのインク供給ポート45の下側及び加圧空気供給ポート47の上側には、一対のピン状をなす位置決め部材49がそれぞれ前方に向けて、すなわちインクカートリッジ22側(図2において左側)に向けて突設されている。
また、装着機構39の後壁39b寄りの位置には、前後方向(図2において左右方向)に摺動可能なスライダ50が設けられている。このスライダ50はコイルばね51によって、前方すなわちインクカートリッジ22を取り外す方向(図2において左方向)に付勢されている。したがって、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20に装着される際には、このコイルばね51の付勢力に抗してカートリッジホルダ20内に挿入される。また、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20に装着された際には、操作レバー40の係止部42はコイルばね51の付勢力に抗してインクカートリッジ22の被係止部44に係止し、インクカートリッジ22を所定の位置に保持することとなる。
さて、インクカートリッジ22の内部は加圧室22aとなっており、この加圧室22a内には内部にインクが充填されたインクパック52が収容されている。インクパック52は、重ね合わされた2枚のラミネートフィルムの3辺を溶着し、残りの1辺を、その中央から導出部材53が突出するように配置された状態で熱溶着することで袋状に形成されている。インクパック52内のインクは、導出部材53内に形成されたインク導出孔54を通じて導出されるようになっている。
インクパック52は、インクカートリッジ22の装着機構39への装着状態時に、装着機構39の後壁39bに設けられたインク供給ポート45と対向する位置に導出部材53が配置されるように、インクカートリッジ22内に収容されている。そして、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20内に挿入されると、導出部材53のインク導出孔54内にインク供給針46が挿入されるようになっている。なお、導出部材53とインク供給針46との間には、インク導出孔54とインク供給針46との間を液密に接続するためのパッキン55が装備されている。
また、導出部材53において挿入されたインク供給針46よりもインクパック52側(図2において左側)のインク導出孔54内には、逆止弁56が設けられている。この逆止弁は、インクカートリッジ22側からインク供給針46を介したインク供給路23側へのインクの流れを許容するとともに、インク供給針46を介したインク供給路23側からインクカートリッジ22側へのインクの流れを抑制するようになっている。すなわち、逆止弁56は、逆流したインクとともに気泡等がインクパック52内に流入するのを抑制して、収容したインクの脱気度が低下するのを抑制するようになっている。
ただし、逆止弁56はインクの逆流を完全に遮断するものではなく、例えば加圧ポンプ27が駆動停止されて、インク供給路23内の圧力が加圧室22a内(インクパック52内)よりも高くなっている場合には、この圧力差に応じて、インク供給路23内のインクが徐々にインクパック52内に戻っていくようになっている。
インクカートリッジ22の導出部材53の上側にあたる位置には、装着機構39の後壁39bに設けられた加圧空気供給ポート47に向けて突設された中空針である空気供給針57が設けられている。そして、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20内に挿入されると、空気供給針57が接続部48内に挿入されるようになっている。なお、空気供給針57と接続部48との間には、空気供給針57と接続部48との間を気密に接続するためのパッキン58が装備されている。
また、インクカートリッジ22の空気供給針57の上側及び導出部材53の下側には、装着機構39の後壁39bに設けられた一対の位置決め部材49と個別に対応し、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20内に挿入される際には、両位置決め部材49を摺動案内可能な一対の位置決め孔59が設けられている。
したがって、インクカートリッジ22が装着機構39を介してカートリッジホルダ20に装着されると、インクカートリッジ22の位置決め部材49が位置決め孔59によって摺動案内されることでインクカートリッジ22が所定の位置に導かれる。そして、インク導出孔54とインク供給針46とが接続されてインクパック52内とインク供給路23とが連通されるとともに、空気供給針57と加圧空気供給ポート47とが接続されて加圧室22a内と加圧空気供給路28とが連通される。この状態で加圧ポンプ27が駆動されると、加圧室22a内に加圧空気が供給されて加圧状態となることで、インクパック52内のインクが記録ヘッド26側へと加圧供給されるようになっている。
一方、インクカートリッジ22がカートリッジホルダ20から取り外される際には、インク導出孔54とインク供給針46との接続が解除される。このとき、インク供給路23は、その内部に正圧が残存している。なお、本実施形態においては、インク供給路23が可撓性チューブから構成されていることと、チョーク弁24が可撓性のフィルムを弁体として備えていることから、特に圧力の残存が生じやすくなっている。
このため、インクカートリッジ22が装着機構39から取り外される際には、インク導出孔54内及びインク供給針46内のインクが漏出することがある。このような漏出したインクを吸収保持するため、カートリッジホルダ20の内底部60において、装着状態にあるインクカートリッジ22の導出部材53及び装着機構39の下側にあたる位置には凹部61が設けられ、この凹部61内には吸収材としてのインク吸収材62が収容されている。
次に、上記プリンタ11の電気的構成について図3に従って説明する。
図3に示すように、プリンタ11は制御部63を備えている。制御部63は、入力側インターフェース(図示略)と、出力側インターフェース(図示略)と、CPU64、ROM65、RAM66及びタイマ67などを備えたデジタルコンピュータと、各機構(加圧ポンプ27等)を駆動させるための駆動回路(図示略)とを主体として構成されている。
入力側インターフェースには、蓋部20aの開閉を行うための開閉ボタン21及び圧力検出器29が電気的に接続されている。また、出力側インターフェースには、蓋部20aの開閉装置21a、加圧ポンプ27、電磁ロック装置41aがそれぞれ電気的に接続されている。そして、制御部63は、開閉ボタン21及び圧力検出器29からの検出信号などに基づいて各機構(加圧ポンプ27等)を各種の駆動信号に基づき各別に制御するようになっている。
また、デジタルコンピュータにおいて、ROM65には、各機構(加圧ポンプ27等)を制御するための制御プログラムなどが記憶されている。RAM66には、プリンタ11の駆動中に適宜書き換えられる各種の情報(圧力検出器29からの検出信号が示す各検出値の大きさなど)が記憶されるようになっている。
また、タイマ67は、圧力検出器29が所定値未満の圧力値を検出してから、インクカートリッジ22を取り外すために開閉ボタン21が押されるまでの経過時間Tを計時するようになっている。なお、本実施形態では、この経過時間Tを加圧ポンプ27の駆動停止状態が検知されてから、すなわち加圧ポンプ27によるインクの供給が停止されてから、インクカートリッジ22が装着機構39から取り外されるまでの経過時間としている。
次に、以上のように構成されたプリンタ11の駆動方法について説明する。
まず、プリンタ11での印刷に先だって、開閉ボタン21が押され、開閉装置21aによってカートリッジホルダ20の蓋部20aが開かれる。そして、インクカートリッジ22が装着機構39に装着された後、再度開閉ボタン21が押されると、開閉装置21aによって蓋部20aが閉じられる。このとき、蓋部20aが開かれた状態且つインクカートリッジ22が装着機構39に装着された状態で開閉ボタン21が押されると、電磁ロック装置41aが駆動され、インクカートリッジ22の取り外しが規制される。そして、開閉装置21aによって蓋部20aが閉じられた後、蓋部20aも同様に閉状態に保持される。
このとき、キャリッジ15はホームポジションHPに位置しているとともに、記録ヘッド26はキャップ33によってノズル形成面26aが封止された状態にある。そして、インクカートリッジ22が装着されると、加圧ポンプ27が駆動されて、インクパック52内及びインク供給路23内が加圧された状態となる。この状態で、吸引ポンプ36が駆動されて吸引動作が行われると、インクパック52内のインクがインク供給路23を通じて記録ヘッド26側まで充填される。
以上の準備作業が終わった後もインクパック52内及びインク供給路23内が加圧された状態に維持され、印刷が開始されると、必要に応じてインクパック52内のインクが記録ヘッド26側に加圧供給される。そして、プリンタ11は印字信号に基づいてノズル26bから記録用紙Pに対してインクの噴射を行い、印刷を実行する。
印刷実行後、インクカートリッジ22が交換される際には、以下の方法で作業が行われる。
まず、印刷が印字信号の送信が停止されると、加圧ポンプ27が停止され、記録ヘッド26側へのインク供給が停止される。そして、圧力検出器29が所定値未満の圧力を検出すると、タイマ67がセットされ、経過時間Tの計時が開始される。そして、キャリッジ15がホームポジションHPに移動されるとともに、キャップ33が上方向に移動して記録ヘッド26にノズル26bを囲むように当接する。
続いて、インクカートリッジ22を取り外すために開閉ボタン21が押されると、タイマ67による経過時間Tの計時が終了する。そして、蓋部20aが閉じられたままで、すなわち電磁ロック装置41aが駆動されたままで、吸引ポンプ36が駆動され、吸引動作が実施される。すなわち、記録ヘッド26を通じてインク供給路23内から所定量のインクを排出させる排出動作として、吸引動作が実行される。
なお、この排出動作に伴うインクの排出量は経過時間Tに応じて設定され、経過時間Tが比較的短かった場合には排出量は多く、経過時間Tが比較的長かった場合には排出量は少なく設定される。すなわち、加圧ポンプ27の駆動停止から、インクカートリッジ22が装着機構39から取り外されるまでの経過時間Tに応じて、相対的に経過時間Tが長い場合ほど経過時間Tが短い場合よりも少なくなるように、排出動作に伴うインクの排出量が設定される。
また、吸引動作に伴うインクの排出によってインク供給路23内が負圧になった場合には、その負圧によりチョーク弁24が閉弁状態となり、インク供給路23が閉塞される。したがって、このチョーク弁24の閉弁動作により、無駄にインクが吸引排出されることが抑制されるようになっている。
吸引動作が終了すると、制御部63によって電磁ロック装置41aが駆動停止されるとともに、開閉装置21aによって蓋部20aが開かれる。これにより、インクカートリッジ22の取り外しが可能になり、インクカートリッジ22の交換が行われる。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、インクカートリッジ22が装着機構39から取り外される前に、加圧ポンプ27の駆動を停止するとともに吸引動作を実行してインク供給路23内から所定量のインクを排出させることで、インク供給路23内の圧力を下げることができる。したがって、装着機構39からインクカートリッジ22を取り外す際に生じるインクの漏出を簡易な構成で抑制することができる。
(2)上記実施形態では、加圧ポンプ27の駆動停止から時間が経過すると、インク供給路23内のインクの一部はインクカートリッジ22内に戻るため、装着機構39からインクカートリッジ22を取り外す際のインクの漏出量は減少する。したがって、加圧ポンプ27の駆動停止からインクカートリッジ22の取り外しまでの経過時間Tの長短に応じてインクの排出量をそれぞれ設定することにより、インクの無駄な消費を抑制することができる。
(3)上記実施形態では、圧力検出器29によって加圧ポンプ27が駆動停止状態となっていることを検知することができる。また、タイマ67によって加圧ポンプ27の駆動停止状態が検知されてからインクカートリッジ22が取り外されるまでの経過時間Tを計時することにより、この経過時間Tに応じたインクの排出量を設定することができる。
(4)上記実施形態では、インクカートリッジ22を装着機構39に着脱する際には蓋部20aを開状態とするので、開閉ボタン21の操作によって蓋部20aが開かれることを検出することができる。これにより、インクカートリッジ22が装着機構39から取り外されるタイミングを検知することができる。また、加圧ポンプ27の駆動時及び駆動停止後所定時間の間には蓋部20aは閉状態に保持されるため、加圧ポンプ27の駆動停止からインクカートリッジ22の取り外しまでに所定の時間を確保することが可能になる。そして、加圧ポンプ27の駆動停止からインクカートリッジ22の取り外しまでの間に、インク供給路23内のインクの一部はインクカートリッジ22内に戻るため、装着機構39からインクカートリッジ22を取り外す際のインクの漏出を抑制することができる。
(5)上記実施形態では、インク供給路23に逆止弁56を備えることにより、加圧ポンプ27の駆動停止後におけるインクカートリッジ22へのインクの逆流が抑制される結果、逆流したインクとともに気泡等がインクパック52内に流入するのを抑制して、収容したインクの脱気度が低下するのを抑制することができる。なお、こうした逆止弁56を備えた場合には、装着機構39からインクカートリッジ22を取り外す際に生じるインクの漏出量が多くなるが、その取り外し前にはインク供給路23内から所定量のインクが吸引排出されるので、効果的にインクの漏出を抑制することができる。
(6)上記実施形態では、インクカートリッジ22が装着機構39から取り外される際に漏出するインクを吸収保持するためのインク吸収材62をカートリッジホルダ20内に設けているが、漏出するインクを微量にできるため、インク吸収材62を小型化することができる。
(7)上記実施形態では、記録ヘッド26を通じてインク供給路23内を吸引する吸引動作によって、インク供給路23内から所定量のインクを排出させることができる。また、インク供給路23内が負圧になった場合には、チョーク弁24によってインク供給路23が閉塞されるため、吸引動作による無駄なインクの排出を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜に変更した以下のような形態にて実施することもできる。
・上記実施形態においては、開閉ボタン21の操作によって蓋部20aが開かれることを検出するようにしたが、インクカートリッジ22が装着機構39から取り外されるタイミングを検知する方法は、その他の方法によってもよい。例えば、蓋部20aの開閉を検出するセンサや、電磁ロック装置41aを解除する解除ボタンの操作等によって検出するようにしてもよい。
・上記実施形態においては、インクカートリッジ22は装着機構39に保持するために電磁ロック装置41a及び蓋部20aの開閉装置21aを用いたが、電磁ロック装置41a又は蓋部20aの開閉装置21aを備えない構成としてもよい。あるいは、電磁ロック装置41a及び蓋部20aの開閉装置21aに替えて、機械的なロック装置等を用いてもよい。
・上記実施形態においては、インク供給路23内から所定量のインクを排出させる排出動作は吸引動作に限らない。例えば、加圧ポンプ27を停止させた状態で、ノズルからインクを噴射させるフラッシングを排出動作として実行してもよい。
・上記実施形態においては、記録ヘッド26にインクを供給するための流体供給機構は、加圧ポンプ27に限らない。例えば、記録ヘッド26よりもカートリッジホルダ20を高い位置に設定した水頭差によるインク供給方式や、インクカートリッジ22内のインクパック52をばね等の付勢部材で機械的に与圧するインク供給方式であってもよい。また、加圧空気による加圧ではなく、インクパック52内のインクを直接加圧するようにしてもよい。
・上記実施形態において、インクを収容する流体収容体はインクパック52を収容したインクカートリッジ22に限らず、例えば内部に直接インクを収容するインクタンク等でもよい。
・上記実施形態においては、経過時間Tによって排出動作を変化させるようにしてもよい。例えば、経過時間Tが比較的短い場合にはインク排出量が多くなる吸引動作を実行し、経過時間Tが比較的長い場合にはインク排出量が少ないフラッシング動作を実行するようにしてもよい。
・上記実施形態において、電磁ロック装置41aによって操作レバー40の支持部41が回動不能に保持されているときに、カートリッジホルダ20の蓋部20aを開閉可能としてもよい。
・上記実施形態において、蓋部20aの開閉ボタン21及び開閉装置21aを備えない構成として、蓋部20aは手動で開閉可能としてもよい。
・上記実施形態においては、電磁ロック装置41aを備えない構成としてもよい。
・上記実施形態においては、蓋部20aを備えない構成としてもよい。
・上記実施形態においては、インクカートリッジ22に逆止弁56を備えない構成としてもよい。
・上記実施形態においては、チョーク弁24を備えない構成としてもよい。
・上記実施形態においては、電磁ロック装置41aの解除や蓋部20aの開閉をユーザに報知するための報知手段(ランプ、ブザー、メッセージを表示させる表示パネル等)を備えるようにしてもよい。
・上記実施形態において、流体噴射装置を、記録用紙Pの搬送方向(前後方向)と交差する方向において記録ヘッド26が記録用紙Pの幅方向(左右方向)の長さに対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプのプリンタに具体化してもよい。
・各実施形態においては、本発明に係る流体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体等を含む)を噴射したり噴射したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。更に、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体などが含まれる。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について、その効果とともに以下に追記する。
(技術的思想1)前記流体収容体を前記装着機構に保持する保持機構を更に備え、
前記流体収容体を前記装着機構に着脱する際には前記保持機構による保持を解除するとともに、前記流体供給機構による流体の供給時及び供給停止後所定時間の間には前記保持機構によって前記流体収容体を前記装着機構に保持することを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
この構成によれば、流体収容体を装着機構に着脱する際には保持機構による保持を解除するので、この保持の解除を検出することにより、流体収容体が装着機構から取り外されるタイミングを検知することができる。また、流体供給機構による流体の供給時及び供給停止後所定時間の間には流体収容体は装着機構に保持されるため、流体供給機構による流体供給停止から流体収容体の取り外しまでに所定の時間を確保することが可能になる。すると、流体供給機構による流体供給停止から流体収容体の取り外しまでの間に、流体供給路内の流体の一部は逆流して流体収容体内に戻るため、流体噴射装置から流体収容体を取り外す際の流体の漏出を抑制することができる。
実施形態における流体噴射装置としてのプリンタの概略平面図。 実施形態におけるプリンタのインク供給システム及びインクカートリッジの装着機構を説明する模式図。 実施形態におけるプリンタの電気的構成を説明するブロック図。
符号の説明
11…流体噴射装置としてのプリンタ、20a…蓋部、22…流体収容体としてのインクカートリッジ、23…流体供給路としてのインク供給路、24…開閉弁としてのチョーク弁、26…流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、27…流体供給機構としての加圧ポンプ、29…圧力検出機構としての圧力検出器、39…装着機構、56…逆止弁、62…吸収材としてのインク吸収材、67…タイマ、T…経過時間。

Claims (8)

  1. 流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、
    流体が収容された流体収容体が着脱可能に装着される装着機構と、
    前記流体収容体に収容された流体を前記流体噴射ヘッドに供給する流体供給路であって、可撓性チューブまたは可撓性のフィルムを弁体として備えるチョーク弁を備える流体供給路と、
    前記流体噴射ヘッド側に前記流体収容体内の流体の供給を可能とする流体供給機構とを備える流体噴射装置であって、
    前記流体供給機構による前記供給が可能な状態において、前記流体供給路内の流体は加圧された状態であり、
    前記流体収容体が前記装着機構から取り外される前に、前記流体噴射ヘッドを通じて前記流体供給路内から所定量の流体を排出させる排出動作を実行することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記流体供給機構による前記供給が可能な状態を停止するとともに、前記流体供給機構による前記供給が可能な状態の停止から、前記流体収容体が前記装着機構から取り外されるまでの経過時間に応じて、前記排出動作に伴う流体の排出量を、相対的に前記経過時間が長い場合ほど前記経過時間が短い場合よりも少なくなるように設定したことを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記流体供給機構は、駆動時に前記流体収容体内を加圧状態とすることで流体を前記流体噴射ヘッド側に供給するように構成され、
    前記流体供給機構が駆動状態又は駆動停止状態となっていることを検知するための圧力検出機構と、
    前記流体供給機構の駆動停止状態が検知されてから、前記流体収容体が前記装着機構から取り外されるまでの経過時間を計時するタイマとを更に備えることを特徴とする請求項2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記装着機構に装着された前記流体収容体を覆う蓋部を更に備え、
    前記流体収容体を前記装着機構に着脱する際には前記蓋部を開状態とするとともに、前記流体供給機構による流体の供給時及び供給停止後所定時間の間には前記蓋部を閉状態に保持することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記流体収容体は、該流体収容体内から前記流体供給路への流体の流れを許容する一方、前記流体供給路側から前記流体収容体内への流体の逆流を抑制する逆止弁を備えることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記流体供給路と前記流体噴射ヘッドとの間に、前記流体噴射ヘッドから所定量の流体が噴射された場合以外は、閉弁状態となっている弁機構を備えることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  7. 前記流体供給路内が負圧になった場合に該流体供給路を閉塞する開閉弁を更に備え、
    前記排出動作は、前記流体噴射ヘッドを通じて前記流体供給路内を吸引する吸引動作であることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置の駆動方法であって、
    前記流体収容体が前記装着機構から取り外される前に、前記流体供給機構による前記供給が可能な状態を停止するとともに、前記流体噴射ヘッドを通じて前記流体供給路内から所定量の流体を排出させる排出動作を実行することを特徴とする駆動方法。
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