JP5034260B2 - 垂直配向型の液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

垂直配向型の液晶表示装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5034260B2
JP5034260B2 JP2006044860A JP2006044860A JP5034260B2 JP 5034260 B2 JP5034260 B2 JP 5034260B2 JP 2006044860 A JP2006044860 A JP 2006044860A JP 2006044860 A JP2006044860 A JP 2006044860A JP 5034260 B2 JP5034260 B2 JP 5034260B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
substrate
color filter
display device
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006044860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007225748A (ja
Inventor
豊太郎 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006044860A priority Critical patent/JP5034260B2/ja
Publication of JP2007225748A publication Critical patent/JP2007225748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5034260B2 publication Critical patent/JP5034260B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Description

本発明は、カラーフィルタ、液晶表示装置、およびそれらの製造方法に関する。
垂直配向型の液晶表示装置の視野角を向上する技術として、液晶層に接する突起部を設けることで、1つの画素領域内に複数の液晶ドメインを生じさせる技術が知られている(特許文献1)。
特開平11−242225号公報
液晶表示装置に上述の突起部を設ける場合には、TFTおよび画素電極を形成するためのフォトリソグラフィープロセスに加えて、突起部を形成するためのフォトリソグラフィープロセスが行われる。このため、フォトリソグラフィープロセスによる工程数が増えてしまう。しかも、フォトリソグラフィープロセスは、突起部のための材料を塗布する工程と、塗布された材料から不要な部分を取り除く工程とを含むので、突起部を形取るのに必要な量以上の量の材料が消費されてしまう。
本発明は上記課題を鑑みてなされ、その目的の一つは、垂直配向型の液晶表示装置における突起部を形成する際に消費される材料の消費を抑えることである。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、光透過性を有する底面と、前記底面の周囲を囲むバンクパターンと、前記底面の一部分上に位置する凸部と、を有する収容部を設ける工程Aと、前記収容部内にカラーフィルタ材料を含有した機能液を付与する工程Bと、表面の一部が前記凸部に応じた凸状部を構成している色要素が得られるように、前記機能液を乾燥させる工程Cと、を包含している。
本発明のある態様では、前記工程Aは、光透過性を有するほぼ平らな下地物体上に、前記下地物体の一部を露出する開口部を有した前記バンクパターンを設ける工程a1と、前記下地物体の前記一部の表面の一部分上に凸部を設ける工程a2と、を含んでいる。ここで、前記底面は前記一部の前記表面である。
本発明の他の態様では、前記工程a2は、光透過性を有する基板上にフォトリソグラフィー法を用いて前記凸部を設ける工程を含んでいる。そして、前記工程a1は、前記基板および前記凸部を覆うレジスト層を設ける工程と、前記バンクパターンが得られるように前記レジスト層をパターニングする工程と、を含んでいる。ここで、前記下地物体は前記基板である。
本発明のさらに他の態様では、前記工程a2は、光透過性を有する基板上にインクジェット法を用いて前記凸部を設ける工程を含んでいる。そして、前記工程a1は、前記基板および前記凸部を覆うレジスト層を設ける工程と、前記バンクパターンが得られるように前記レジスト層をパターニングする工程と、を含んでいる。ここで、前記下地物体は前記基板である。
本発明のさらに他の態様では、前記工程Bは前記収容部内にスピンコート法で前記機能液を付与する工程を含んでいる。
本発明のさらに他の態様では、前記工程Bは前記収容部内にインクジェットヘッドを用いて前記機能液を付与する工程を含んでいる。
本発明によれば、色要素を有したカラーフィルタと、液晶層と、前記液晶層において複数の液晶ドメインを生じさせる突起部と、を備えた垂直配向型の液晶表示装置の製造方法が、光透過性を有する底面と、前記底面の周囲を囲むバンクパターンと、前記底面の一部分上に位置する凸部と、を有する収容部を設ける工程Aと、前記収容部内にカラーフィルタ材料を含有した機能液を付与する工程Bと、表面の一部が前記凸部に応じた凸状部を構成している色要素が得られるように、前記機能液を乾燥させる工程Cと、を包含している。そして、前記凸状部が前記突起部の下地または基礎として用いられる。
本発明のある態様では、前記工程Aは、光透過性を有するほぼ平らな下地物体上に、前記下地物体の一部を露出する開口部を有した前記バンクパターンを設ける工程a1と、前記下地物体の前記一部の表面の一部分上に凸部を設ける工程a2と、を含んでいる。ここで、前記底面は前記一部の前記表面である。
本発明のカラーフィルタは、表面の一部が凸状部を構成している色要素を備えている。
本発明のある態様では、前記色要素が、光透過性を有する底面と、前記底面の周囲を囲むバンクパターンと、前記底面上に位置する凸部と、を有する収容部にカラーフィルタ材料を含有した機能液を付与した後で、前記表面の前記一部が前記凸部に応じた前記凸状部となるように、前記機能液を乾燥させることで得られている。
好ましくは、前記凸状部が、垂直配向型の液晶表示装置における液晶層内に複数の液晶ドメインを生じさせる突起部の下地または基礎として用いられる。
本発明の垂直配向型の液晶表示装置は、上記カラーフィルタと、液晶層と、前記液晶層において複数の液晶ドメインを生じさせる突起部と、を備えている。そして、前記凸状部が前記突起部の下地または基礎である。
(実施形態1)
(A.カラーフィルタの構造)
図1(a)のカラーフィルタ10は、複数の色要素15を備えている。これら複数の色要素15のそれぞれは、赤、緑、および青のいずれかの波長域の光を透過する光学フィルタである。ただし、ある1つの色要素15の構造と、その1つの色要素15を囲む構造とは、複数の色要素15のすべてに亘って基本的に同じある。このため、以下では、1つの色要素15と、その1つの色要素15を囲む構造と、に着目して、カラーフィルタ10を説明する。
図1(b)の断面図を参照しながら、カラーフィルタ10をより詳細に説明する。カラーフィルタ10は、可視光域の波長の光に対して透過性を有する基板12と、基板12上に位置するとともに開口部13Aを有するバンクパターン13と、開口部13A内に位置するとともに基板12上に位置する2つの凸部14(図面上は1つ)と、開口部13A内に位置するとともに2つの凸部14と基板12とを覆う色要素15と、を備えている。そして、色要素15の表面は部分的に、2つの凸部14に応じた2つの凸状部15P(図面上は1つ)を構成している。
基板12はガラス基板である。また、バンクパターン13および2つの凸部14は、それぞれレジスト材料からなる。ここで、バンクパターン13の厚さは、約2μmである。また、2つの凸部14のそれぞれの厚さ(高さ)は、約1μmである。そして、2つの凸部14に起因した2つの凸状部15Pのそれぞれの高さは、約0.5μmである。なお、基板12は、本明細書の「ほぼ平らな下地物体」の一例である。
(B.製造方法)
図2および図3を参照しながら、カラーフィルタ10の製造方法を説明する。以下で詳細に説明するように、カラーフィルタ10の製造方法は、収容部1(図2(e))を有する基体10Aを製造する工程と、収容部1に色要素15を設ける工程と、を包含している。
(B1.基体の製造工程)
まず、図2(a)に示すように、可視光域の波長の光に対して透過性を有する基板12を用意する。本実施形態では、基板12はガラス基板である。そして、図2(b)に示すように、基板12の一方の表面の全面に、スピンコート法を用いて、ネガ型のアクリル系化学増幅型感光性レジストを塗布する。このことで、基板12上に、厚さが約1μmのレジスト層14Rが得られる。上述のように基板12は、本明細書の「ほぼ平らな下地物体」の一例である。
次に、図2(c)に示すように、フォトリソグラフィー法を用いてレジスト層14Rをパターニングする。そして、このことで、基板12上に2つの凸部14(図面上は1つ)を設ける。なお、1つの色要素15に対応して設けられる凸部14の数は、2つに限定されない。具体的には、1つの色要素15に対して1つ以上の凸部14が設けられればよい。
次に、図2(d)に示すように、スピンコート法を用いて、基板12上と2つの凸部14上とに、黒顔料が分散されたアクリル系レジストを塗布する。このことで、基板12と、基板12上の複数の凸部14とは、レジスト層13Rによって覆われる。
そして、図2(e)に示すように、色要素15に対応する部分からレジスト層13Rが取り除かれるように、フォトリソグラフィー法を用いてレジスト層13Rをパターニングする。このパターニングによって取り除かれた部分が開口部13Aになる。そして、このことで、開口部13Aを有するバンクパターン13が得られる。また、この結果、開口部13Aによって、基板12の表面の一部と、2つの凸部14とが、バンクパターン13から露出される。
本実施形態では、基板12の表面であって、開口部13Aにおいてバンクパターン13から露出した表面を、便宜上、表面12Sとも表記する。そして、この表面12Sと、表面12Sの周囲を囲むバンクパターン13と、表面12Sの一部分上に位置する2つの凸部14と、を有する部分を「収容部1」と表記する。収容部1は、後述する機能液を収容する窪み領域である。さらに、この定義によれば、表面12Sが「収容部1」の底面を構成すると見なせる。また、この段階で、収容部1を備えた基体10Aが得られる。
(B2.色要素の配置工程)
次に、収容部1内に色要素15を配置する。本実施形態では、インクジェットヘッドを用いて機能液を収容部1内に付与し、付与された機能液を乾燥することで、色要素15を得る。ここで、機能液とは、カラーフィルタ材料と、溶媒と、を含有した液状材料である。
具体的には、まず、図3(a)および(b)に示すように、インクジェットヘッド82のノズル81から、機能液15Aの液滴を吐出して収容部1内に着弾させる。そして、このことで、収容部1内に機能液15Aを付与する。
ここで、インクジェットヘッド82を用いる場合の「機能液」とは、インクジェットヘッド82のノズル81から液滴として吐出されうる粘度を有する液状体をいう。ここで、「機能液」が水性であると油性であるとを問わない。ノズル81から吐出可能な流動性(低い粘度)を備えていれば十分で、固体物質が混入していても全体として流動体であればよい。ここで、「機能液」の粘度は1mPa・s以上50mPa・s以下であるのが好ましい。粘度が1mPa・s以上である場合には、「機能液」の液滴を吐出する際にノズル81の周辺部が「機能液」で汚染されにくい。一方、粘度が50mPa・s以下である場合は、ノズル81における目詰まりの頻度が小さく、このため円滑な液滴の吐出を実現できる。
また、機能液15Aにおけるカラーフィルタ材料の状態は、カラーフィルタ材料の種類に応じて異なり得る。例えば、染料に代表されるカラーフィルタ材料のように、カラーフィルタ材料が溶媒に溶解され得る物質である場合には、機能液15Aにおいてカラーフィルタ材料は、溶質として溶解されている。あるいは、カラーフィルタ材料が、顔料からなる微粒子または固形ポリマーからなる微粒子である場合には、機能液15Aにおいてカラーフィルタ材料は、微粒子として溶媒に分散されている。
次に、収容部1内の機能液15Aから溶媒が気化するように機能液15Aを乾燥させる。機能液15Aを乾燥させるには、機能液15Aにドライヤーからの熱風を吹き付けてもよいし、オーブンで加熱してもよいし、機能液15Aを放置してもよい。ただし、ドライヤーまたはオーブンを用いる場合には、機能液15Aの表面の全体に亘って均一に溶媒を気化させやすいので、この点で、ドライヤーまたはオーブンを用いることが放置よりも好ましい。
収容部1内の機能液15Aから溶媒が十分に気化すると、カラーフィルタ材料が固化して収容部1内に定着する。そして、その結果、図3(c)に示すように、開口部13A内に、カラーフィルタ材料からなる色要素15が設けられる。しかも、色要素15の表面の一部は、下地として位置する2つの凸部14の形状に応じて、2つの凸状部15P(図面上では1つ)を構成する。そして、収容部1に色要素15が設けられることで、カラーフィルタ10が得られる。
次に、スパッタ法を用いて、色要素15と、バンクパターン13と、を覆う対向電極16を設ける。さらに、得られた対向電極16上に垂直配向膜17を設ける。ここで、図3(d)および(e)に示すように、これら対向電極16と垂直配向膜17とは、2つの凸状部15Pの形状に沿って設けられる。
本実施形態では、対向電極16と垂直配向膜17とが設けられたカラーフィルタ10を、「対向基板100A」と表記している。上述のように、対向電極16と垂直配向膜17とは、2つの凸状部15Pの形状に沿って設けられるので、対向基板100Aの表面には部分的に、2つの突起部18が現れる。2つの突起部18の高さは、ほぼ0.3μmであり、その位置と形状は、2つの凸部14の位置と形状に対応している。なお、突起部18は「リブ」とも呼ばれる。
(C.液晶表示装置)
上述の対向基板100Aを備えた液晶表示装置を説明する。
図4の液晶表示装置100は、上述の対向基板100Aと、スイッチング素子基板100Bと、対向基板100Aとスイッチング素子基板100Bとの間に位置する液晶層60と、一対の偏光板(不図示)と、を備えている。ここで、この一対の偏光板の間に、これら対向基板100Aと、スイッチング素子基板100Bと、液晶層60と、が位置している。そして、スイッチング素子基板100Bは、複数のTFT(不図示)が設けられた基板66と、基板66上に設けられた複数のサブ画素電極64と、複数のサブ画素電極64を覆う垂直配向膜62と、を備えている。
対向基板100Aと、スイッチング素子基板100Bとは、垂直配向膜17および垂直配向膜62の双方が液晶層60に接するように配向されている。また、対向基板100Aと、スイッチング素子基板100Bとは、複数のサブ画素電極64のそれぞれがそれぞれの色要素15に対応するように、互いに位置合せされている。なお、対向基板100Aの対向電極16は、複数のサブ画素電極64の全てを覆う大きさを有している。
本実施形態では、サブ画素電極64に対応する液晶表示装置の部分を「サブ画素領域64G」と表記する。そして、赤に対応する1つのサブ画素領域64Gと、青に対応する1つのサブ画素領域64Gと、緑に対応する1つのサブ画素領域64Gと、の集合によって、1つの「画素領域」が構成される。
垂直配向膜17,62は、液晶層60における液晶分子を垂直配向膜17,62に対してほぼ垂直に配向させる機能を有する。また、液晶層60は、負の誘電率異方性を有する液晶分子を含んでいる。これらのことから、対向電極16と、サブ画素電極64と、の間に電圧が印加されていない場合には、液晶層60において液晶分子が、液晶表示装置100の「表示面」に対してほぼ垂直に配向する。
一方、対向電極16と、サブ画素電極64と、の間に電圧が印加される場合には、液晶層60において液晶分子が、印加された電圧の大きさ、または周波数に応じて倒れる。ここで、1つのサブ画素領域64Gにおいて1つ以上の突起部18が位置しているので、このことに起因して、複数の液晶ドメインが生じる。具体的には、電圧が印加される際に液晶分子が倒れる方向が突起部18の表面の向きに応じて異なる。ここで、液晶が倒れる方向が場所によって異なることから複数の液晶ドメインが生じる。そして、このことを利用すると、電圧を印加する際の垂直配向型の液晶表示装置の視野角が向上する。
なお、液晶表示装置100の製造方法は次の通りである。まず、上記の製造方法を対向基板100Aを製造するとともに、公知の技術を用いて、別途、スイッチング素子基板100Bを製造する。そして、対向基板100Aとスイッチング素子基板100Bとを、複数のスペーサを間に挟んで張り合せる。ここで、複数のスペーサは液晶層60の厚さを決める大きさを有している。そして、複数のスペーサによって規定される空間に、高真空下で液晶材料を注入することで、液晶層60を備えた液晶表示装置100が得られる。
このように、本実施形態によれば、カラーフィルタ10に設けられた2つの凸部14を下地または基礎にして、2つの突起部18を形成できる。そして、このことから、2つの突起部18を形成するためのフォトリソグラフィープロセスを省略できる。また、2つの突起部18を形成するためのフォトリソグラフィープロセスを省略できるので、2つの突起部18を形成するための材料の消費を抑えられる。
(実施形態2)
本実施形態は、収容部1内の凸部がインクジェット法で設けられる点を除いて、基本的に実施形態1と同じである。なお、以下では、実施形態1と同様に、1つの色要素15とその色要素15を囲む構造と、に着目して、カラーフィルタが説明されている。
(D.カラーフィルタの構造)
図5(a)および(b)に示すカラーフィルタ20は、可視光域の波長の光に対して透過性を有する基板12と、基板12上に位置するとともに開口部13Aを有するバンクパターン13と、開口部13A内に位置するとともに基板12上に位置する2つの凸部24と、開口部13A内に位置するとともに2つの凸部24と基板12とを覆う色要素15と、を備えている。さらに、色要素15の表面は部分的に、2つの凸部24に応じた2つの凸部15Pを構成している。
基板12はガラス基板である。また、バンクパターン13は、レジスト材料からなる。バンクパターン13の厚さは約2μmである。一方、2つの凸部24は、それぞれ光透過性を有する樹脂からなる。そして、これら2つの凸部24のそれぞれの厚さ(高さ)は、約1μmである。また、2つの凸部24に起因した2つの凸部15Pのそれぞれの高さは、約0.5μmである。なお、実施形態1で説明したように、基板12は、本明細書の「ほぼ平らな下地物体」の一例である。
(E.製造方法)
図6を参照しながら、カラーフィルタ20の製造方法を説明する。
まず、実施形態1の図2(a)〜(c)を参照して説明した方法で、基板12上に、開口部13Aを有するバンクパターン13を設ける(図6(a)〜(c))。
次に、得られた開口部13A内にインクジェット法を用いて2つの凸部24を設ける。
具体的には、まず、図6(d)に示すように、インクジェットヘッド82のノズル81から、機能液24Aの液滴を吐出する。そうすると、図7(a)に示すように、吐出された液滴は開口部13A内の表面12Sに着弾する。ここで、機能液24Aは、光透過性を有する樹脂材料と、樹脂材料を溶解している溶媒と、を含有した液状材料である。
次に、着弾した機能液24Aの液滴から溶媒が気化するように、機能液24Aを乾燥させる。そうすると、機能液24Aから樹脂が析出して、図7(b)に示すように、高さ約1μmの2つの凸部24(図面上は1つ)が得られる。したがって、この段階で、この表面12Sと、表面12Sの周囲を囲むバンクパターン13と、表面12Sの一部分上に位置した2つの凸部24と、を有する収容部1が得られる。また、この段階で、収容部1を備えた基体20Aが得られる。
次に、2つの凸部24(図面上は1つ)を覆うように、機能液15Aを配置する。具体的には、まず、図7(c)に示すように、インクジェットヘッド82Aのノズル81Aから、機能液15Aの液滴を吐出する。そうすると、吐出された液滴が収容部1内に着弾する。そして、このことで、図7(d)に示すように、収容部1内に機能液15Aが配置される。なお、実施形態1において説明したように、機能液15Aは、カラーフィルタ材料と溶媒とを含有した液状材料である。
その後、収容部1内の機能液15Aから溶媒が気化するように、機能液15Aを乾燥させる。そうすると、収容部1内にカラーフィルタ材料が定着するので、図7(e)に示すように、収容部1内に、カラーフィルタ材料からなる色要素15が得られる。ここで、得られた色要素15の表面は部分的に、2つの凸部24の形状に応じた2つの凸状部15Pを構成する。そして、この段階で、カラーフィルタ20が得られる。
次に、スパッタ法を用いて、色要素15と、バンクパターン13と、を覆う対向電極16を設ける。さらに、得られた対向電極16上に垂直配向膜17を設ける。ここで、図8に示すように、対向電極16と垂直配向膜17とは、2つの凸状部15Pの形状に沿って設けられる。
本実施形態では、対向電極16と垂直配向膜17とが設けられたカラーフィルタ20を、「対向基板100C」と表記している。上述のように、対向電極16と垂直配向膜17とは、2つの凸状部15Pの形状に沿って設けられるので、対向基板100Cの表面には部分的に、2つの突起部28(図面上は1つ)が現れる。2つの突起部28の高さは、ほぼ0.3μmであり、その位置と形状は、2つの凸状部15Pの位置と形状に対応している。
本実施形態では、2つの突起部28の下地または基礎である2つの凸部24が、インクジェット法で設けられている。そして、そのような2つの凸部24の形状に沿って、2つの凸状部15Pが形成されている。さらに、2つの凸状部15Pの形状に沿って、2つの突起部28が形成されている。このように本実施形態では、2つの突起部28を得るために、インクジェット法が用いられる。ここで、インクジェット法は、必要な箇所に必要な量の材料を配置できるので、フォトリソグラフィープロセスとは異なり、余分に取り除かれる材料を生じない。したがって、2つの突起部28を形成するために必要とされる材料の消費を抑えることができる。
(F.液晶表示装置)
上述の対向基板100Cを備えた液晶表示装置を説明する。
図9の液晶表示装置100’は、上述の対向基板100Cと、スイッチング素子基板100Bと、対向基板100Cとスイッチング素子基板100Bとの間に位置する液晶層60と、一対の偏光板(不図示)と、を備えている。ここで、この一対の偏光板の間に、対向基板100Cと、スイッチング素子基板100Bと、液晶層60と、が位置している。ここで、液晶表示装置100’は、実施形態1の対向基板100Aの代わりに対向基板100Cが用いられている点を除いて、基本的に図4の液晶表示装置100と同じである。したがって、本実施形態によれば、実施形態1と同様に、インクジェット法を用いてマルチドメイン型の液晶表示装置の突起部28の下地を形成できる。
このように、本実施形態によれば、カラーフィルタ20に設けられた2つの凸部24を下地または基礎にして、液晶層60において複数の液晶ドメインを生じさせる2つの突起部28を形成できる。そして、このことから、2つの突起部28を形成するためのフォトリソグラフィープロセスを省略できる。また、2つの突起部28を形成するためのフォトリソグラフィープロセスを省略できるので、2つの突起部28を形成するための材料の消費を抑えられる。
(変形例1)
以上の実施形態では、赤、青、緑に対応する色要素15を備えたカラーフィルタ10,20の製造方法を説明した。ただし、4色以上に対応する色要素15を備えたカラーフィルタであっても、実施形態1および2において説明した方法で製造される。例えば、実施形態1または2の製造方法は、赤、青、緑の3色に加えて、シアンに対応する色要素15を有したカラーフィルタの製造に適用されてもよい。
(変形例2)
上記実施形態1および2によれば、カラーフィルタ材料を含有する機能液15Aがインクジェットヘッド82を用いて収容部1内に付与される。つまり、カラーフィルタ材料からなる色要素15が、インクジェット法を用いて設けられる。ただし、このような方法に代えて、機能液15Aが、スピンコート法を用いて収容部1に付与されてもよい。
(変形例3)
実施形態2に関して、機能液15Aを吐出するインクジェットヘッド82と、機能液24Aを吐出するインクジェットヘッド82Aとは、2つの別々の液滴吐出装置におけるそれぞれのインクジェットヘッドであってよい。もちろん、このような構成に代えて、インクジェットヘッド82,82Aは、1つの液滴吐出装置における2つのインクジェットヘッドであってもよい。ここで、インクジェットヘッド82,82Aが、1つの液滴吐出装置における2つのインクジェットヘッドである場合には、機能液15A,24Aが、インクジェットヘッド82,82Aにそれぞれ供給されるように、機能液15A,24Aを蓄えるそれぞれのタンクと、機能液15A,24Aを流すそれぞれの流路とを、設ければよい。
(a)は実施形態1のカラーフィルタの模式図であり、(b)は(a)のA−A断面を示す模式図である。 (a)から(e)は、カラーフィルタの製造工程を示す工程図である。 (a)から(e)は、カラーフィルタの製造工程を示す工程図である。 実施形態1の液晶表示装置の断面を示す模式図。 (a)は実施形態2のカラーフィルタの模式図であり、(b)は(a)のA−A断面を示す模式図である。 (a)から(d)は、カラーフィルタの製造工程を示す工程図である。 (a)から(e)は、カラーフィルタの製造工程を示す工程図である。 実施形態2の対向基板の断面を示す模式図。 実施形態2の液晶表示装置の断面を示す模式図。
符号の説明
10,20…カラーフィルタ、12…基板、13…バンクパターン、13A…開口部、13R…レジスト層、14,24…凸部、15…色要素、15P…凸状部、15A,24A…機能液、16…対向電極、17,62…垂直配向膜、18,28…突起部、60…液晶層、64…サブ画素電極、64G…サブ画素領域、66…基板、81…ノズル、82…インクジェットヘッド、100,100’…液晶表示装置、100A,100C…対向基板、100B…スイッチング素子基板。

Claims (2)

  1. 色要素を有したカラーフィルタと、液晶層と、前記液晶層において複数の液晶ドメインを生じさせる突起部と、を備えた垂直配向型の液晶表示装置の製造方法であって、
    光透過性を有する基板上の凸部の周囲を囲むバンクパターンからなる収容部を設ける工程Aと、
    前記収容部内に溶媒とカラーフィルタ材料を含有した機能液を付与する工程Bと、
    前記機能液から前記溶媒を気化させ前記カラーフィルタ材料を固化して前記収容部内に定着し、前記凸部に応じて凸状部を構成するように乾燥させ前記色要素を設ける工程Cと、
    前記色要素と前記バンクパターンを覆う対向電極を設ける工程Dと、
    前記対向電極上に配向膜を設ける工程E
    を包含し、
    前記対向電極と前記配向膜は、前記凸状部に沿って設けられ、表面に前記突起部が現れることを特徴とする垂直配向型の液晶表示装置の製造方法。
  2. 請求項記載の液晶表示装置の製造方法であって、
    前記工程Aは、
    前記基板上に前記バンクパターンを設ける工程a1と、
    前記基板上に凸部を設ける工程a2と、
    を含んでいることを特徴とする垂直配向型の液晶表示装置の製造方法。
JP2006044860A 2006-02-22 2006-02-22 垂直配向型の液晶表示装置の製造方法 Expired - Fee Related JP5034260B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006044860A JP5034260B2 (ja) 2006-02-22 2006-02-22 垂直配向型の液晶表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006044860A JP5034260B2 (ja) 2006-02-22 2006-02-22 垂直配向型の液晶表示装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007225748A JP2007225748A (ja) 2007-09-06
JP5034260B2 true JP5034260B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=38547656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006044860A Expired - Fee Related JP5034260B2 (ja) 2006-02-22 2006-02-22 垂直配向型の液晶表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5034260B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4483911B2 (ja) 2007-08-31 2010-06-16 株式会社デンソー 車両用回転電機
KR101490491B1 (ko) 2008-12-23 2015-02-05 삼성디스플레이 주식회사 액정 표시 장치

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09230129A (ja) * 1996-02-26 1997-09-05 Asahi Glass Co Ltd カラーフィルタの製造方法及びそれを用いた液晶表示素子
JP2002350884A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Toshiba Corp 液晶表示装置
JP2004133420A (ja) * 2002-09-20 2004-04-30 Seiko Epson Corp 光学デバイス及びその製造方法、表示装置、電子機器、並びに検査機器
JP4175300B2 (ja) * 2003-07-23 2008-11-05 セイコーエプソン株式会社 カラーフィルタ基板、カラーフィルタ基板の製造方法、表示装置、電気光学装置および電子機器
JP2005300724A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Toppan Printing Co Ltd 配向制御用突起を有する基板及びそれを用いた液晶表示装置
JP4604559B2 (ja) * 2004-06-02 2011-01-05 凸版印刷株式会社 カラーフィルタ及びその製造方法
JP4407926B2 (ja) * 2004-07-21 2010-02-03 シャープ株式会社 カラーフィルタ基板、その製造方法及び液晶表示装置
JP4157539B2 (ja) * 2005-04-12 2008-10-01 大日本印刷株式会社 液晶表示装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007225748A (ja) 2007-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3919356B2 (ja) カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタの製造装置、および液晶素子の製造方法
JP3014923B2 (ja) カラーフィルターおよびその製造方法ならびにそのフィルターを用いた液晶表示装置
WO2011155446A1 (ja) カラー表示素子の製造方法、及びカラー表示素子
US7580095B2 (en) Substrate for display device
JP4432914B2 (ja) 液晶表示装置、電子機器
TW200419192A (en) Optical device and method of manufacture of the same, display device, electronic device, and detection device
JPWO2006048973A1 (ja) 液晶表示装置用基板
JP5034260B2 (ja) 垂直配向型の液晶表示装置の製造方法
CN111458947A (zh) 反射型显示面板及其制造方法
JP4400558B2 (ja) カラーフィルタ基板、液晶表示装置および電子機器、カラーフィルタ基板の製造方法および液晶表示装置の製造方法
JP4065475B2 (ja) カラーフィルタの製造方法、この製造方法で製造されたカラーフィルタを用いた液晶素子及びインクジェットヘッド
JP2005055823A (ja) カラーフィルタ基板、およびカラーフィルタ基板の製造方法、並びに表示装置、液晶表示装置、および電子機器。
JP3800876B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP4765658B2 (ja) カラーフィルタ、液晶表示装置の製造方法
JP2003161826A (ja) カラーフィルタ及び液晶表示素子
JP2007225747A (ja) カラーフィルタおよびその製造方法、並びに液晶表示装置
JPH10186123A (ja) カラーフィルタの製造方法及びカラーフィルタ
JP2001183514A (ja) カラーフィルタとその製造方法、該カラーフィルタを用いた液晶素子
JP2012098618A (ja) カラーフィルタ付tft基板
US7399561B2 (en) Color filter substrate and method of fabricating the same
KR100894638B1 (ko) 액정표시장치의 제조방법
JP4779616B2 (ja) カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、液晶表示装置、電子機器
JP2003114319A (ja) カラーフィルタの製造方法及びカラーフィルタ及び表示装置並びに電子機器
JP2001272528A (ja) カラーフィルタおよびその製造方法
JP2002328216A (ja) カラーフィルタとその製造方法、該カラーフィルタを用いた液晶素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120618

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees