JP5033943B2 - 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ - Google Patents
遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5033943B2 JP5033943B2 JP2006021286A JP2006021286A JP5033943B2 JP 5033943 B2 JP5033943 B2 JP 5033943B2 JP 2006021286 A JP2006021286 A JP 2006021286A JP 2006021286 A JP2006021286 A JP 2006021286A JP 5033943 B2 JP5033943 B2 JP 5033943B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer tube
- release wire
- wire
- remote
- drain plug
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Flexible Shafts (AREA)
Description
図8に図示した従来例の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤは、以下に記載した排水栓、レリースワイヤ、操作部、保持機構部、エルボ部材、等より構成されてなる。
排水栓は円筒形状にしてその内部に排水を流すための排水口を備えており、洗面ボウルや浴槽などの槽体の底面に備えられる。
エルボ部材は槽体の底面などに設けられた開口を介して、排水栓に接続される部材であって、排水口からの排水を下水側に排出するための排出口と、後述するレリースワイヤを接続するための接続部を備えて成る。
弁体は上記排水栓の排水口を閉口する部材であって、後述するレリースワイヤによって上下動することによって、排水口を開口/閉口する。
取付部は上記排水栓の排水口内に配置固定される部材であって、下端に後述するレリースワイヤのアウターチューブ端部が接続されると共に、その内部に、貫通した状態でインナーワイヤの端部が配置される。
操作部は洗面台や浴槽などのカウンターなど、任意の部分に配置される部材であって、備えられた操作ボタンなどを押し込む事で保持機構部(図示せず)を動作させ、排水口を開口した状態に固定/固定を解除して排水口を閉口などの動作を行う部材である。
レリースワイヤは、図9に示したように、アウターチューブ、インナーワイヤ、アウターエンド、回転リング、から構成される。
また、詳細には図10に示したように、アウターチューブは、円筒状にして側面方向に可撓性を備え、軸方向に剛性を備える。また、アウターチューブはフッ素樹脂(具体的には4フッ化エチレン)から構成され、アウターチューブの端部には、外側方向に突出して構成されるフランジ部が一体的に構成される。
インナーワイヤは、前記アウターチューブ内に摺動自在に収納され、側面方向に可撓性を備え、軸方向に剛性を備えた金属のスプリング形状に構成されたインナーワイヤと、から構成されて成る。インナーワイヤの一端は前述のように取付部の下端に螺合や係合などの方法で接続され、他端は操作部に接続される。インナーワイヤの両端には、形状に相違はあるものの、他の部材との接続を行うために棒状の金属材から成るロッド部をカシメ固定して備えてなる。
アウターエンドは、金属製であって、内部に前記アウターチューブのフランジ部を被嵌させて内部に収納する。
回転リングは、金属製の円筒形状のリングであって、一方の端部に鋭く尖った先端部を構成する。そして、前記アウターチューブのフランジ部の外周とアウターエンド間内に配置するように構成される。また、先端部はアウターチューブのフランジ部に先端部を当接させる。
そして、アウターチューブがアウターエンドから抜け出さないように、アウターエンドと回転リングをカシメ固定する。
アウターエンドと回転リングをカシメ固定したことで、アウターエンドに対し固定されている部分は回転リングのみなので、アウターチューブはアウターエンドに対し回転自在に接続されることが可能となる。そして、アウターチューブに強い引っ張り力が加わったときは、回転リングの先端部がアウターチューブのフランジ部に強く食い込み、アウターチューブがアウターエンドから引き抜かれてしまうようなことがない。
またアウターチューブは通常フッ素樹脂等の軟質樹脂から成り、アウターチューブの端部に、取付部と接続するための金属製の接続金具を備えて成る。この端部の接続については、図10に示すようにカシメ固定される。
チューブ管は可撓性を備えた中空パイプ状の部材であって、一端はエルボ部材の接続部に、他端は操作部に、それぞれ接続され、その内部にレリースワイヤを挿通させることで、レリースワイヤのガイドとして機能する。
槽体の底面に設けた開口を介して、排水栓とエルボ部材を接続し、槽体底面に固定する。次に操作部を槽体のカウンターなど槽体の近傍にとりつけ、更に操作部とエルボ部材の接続部との間を、チューブ管を介して接続する。
次にレリースワイヤの一端を保持機構部に接続した上で、他端側を操作部からチューブ管内を挿通させ、エルボ部材内に到達させる。この際、あらかじめ長さを調節しておき、レリースワイヤの一端がエルボ部材内に到達した時、操作部内に保持機構部が収納固定されるようにする。
次にレリースワイヤの接続金具を排水栓の排水口内から引き上げ、ワイヤカバーを利用してアウターチューブの端部を取付部の下端に接続固定すると共に、インナーワイヤを取付部の内部に挿通させる。
更に取付部を排水栓内に固定させ、弁体をインナーワイヤ端部に接続固定して遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
まず操作部に操作を加えて、排水栓が排水口を閉口した状態とする。この時、操作部に設けられた保持機構部はレリースワイヤ中のインナーワイヤの動作を固定していないため、弁体は自重によって降下し、排水口を閉口している。
次に操作ボタンに操作を加えて保持機構部を作動させ、インナーワイヤが弁体の方に突出した状態で固定させると、インナーワイヤが突出したことで、先端のロッド部が上昇し、その先端に接続されている弁体を持ち上げ、排水口が開口される。
この状態より再度操作ボタンに操作を加えて、操作部内の保持機構部を作動させ、インナーワイヤの固定を解除すると、弁体の自重が働いてインナーワイヤが後退し、弁体が降下して排水口が閉口される。
以後この操作を繰り返すことで、排水口の開閉を操作部によって遠隔的且つ自在に操作することができる。
アウターエンドを金属製としている為、カシメ加工が必須となるが、このカシメ加工は金属を内方向に食い込ませるようにカシメるため、アウターチューブに直接的にカシメると、鋭利な金属がアウターチューブに食い込むため、アウターチューブにキズがついたり、最悪の場合破れが発生してしまう。このようなことを防止するために、前記したような金属製の回転リングを構成し、アウターチューブが回転可能、且つアウターチューブにキズがつかない、という効果を奏する。しかしながら、このような金属製のアウターエンドや回転リングを使用すると、素材を金属としているため、部材単価が効果となってしまう、といった問題点があった。
また、金属製のアウターエンドや回転リングは、錆などが発生してしまう原因となってしまっていた。
1.遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤにおける接続部材であるアウターエンドに錆が発生して性能が劣化することを防止する。
2.素材が金属のため、部材単価が高騰していた問題を、合成樹脂製にすることで、部材単価を安価とする。
3.カシメ加工から起因するアウターチューブのキズを発生させない。
4.施工後若しくは施工中に、レリースワイヤに捻れが発生しても、レリースワイヤが挫屈しない。
5.施工後もしくは施工中に、弁体の下部に位置するレリースワイヤの曲げによる挫屈を防止する。
排水口1の弁体3の開口/閉口を遠隔にて操作する操作部4と、
筒状にして側面方向に可撓性を備え、軸方向に剛性を備えたアウターチューブ6、
該アウターチューブ6内に摺動自在に収納される、側面方向に可撓性を備え、軸方向に剛性を備えたインナーワイヤ8、
から構成された、操作部4と排水口1を連絡するように配置された遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ5において、
アウターチューブ6の両端部、もしくは一方の端部に設けられ、アウターチューブ6と遠隔操作式排水栓装置の他の部材との接続を行う合成樹脂製のアウターエンド10と、
少なくともアウターチューブ6のアウターエンド10を備えた側の端部に、鍔形状で外側方向に突出して構成されるフランジ部7と、
をそれぞれ構成すると共に、
アウターエンド10を前記レリースワイヤ5に対してインサート成形し、
前記アウターチューブ6のフランジ部7を、アウターチューブ6よりも剛性の高い材質から成る別体に構成して、アウターチューブ6に圧入し、
該圧入によりアウターチューブ6の圧入箇所が拡径することを特徴とする遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤである。
請求項1に記載の本発明は、アウターエンド10を合成樹脂製とし、アウターエンド10をレリースワイヤ5に対してインサート成形したことから、アウターエンド10を合成樹脂製とすることができ、さらには、アウターチューブ6とアウターエンド10の接続を、金属のカシメ工程のようにキズをつけたりすることなく接続することが出来る。そして、アウターエンド10を合成樹脂製としたので、従来の金属製と比較して錆が発生しないので、錆による劣化を防止することができる。
請求項2に記載の本発明は、アウターエンド10を、インサート成形した結果内部に形成される収納部11を構成し、当該収納部11に、アウターチューブ6のフランジ部7を収納させ、且つ、アウターチューブ6がアウターエンド10から抜け出さないように係止させるための係止部12を、内面方向へ向けて構成したことから、アウターチューブ6がアウターエンド10からより強固に接続され、アウターエンド10からアウターチューブ6が抜け出てしまうようなことが無くなる。
請求項3に記載の本発明は、筒状であってその内部にインナーワイヤ8を挿通させつつ、インナーワイヤ8のガイドを構成したことにより、インナーワイヤ8がアウターチューブ6に対し進行した際に、外部に露出することがないので、インナーワイヤ8のガイドとして作用し、レリースワイヤ5の挫屈を防止することができる。
請求項4に記載の本発明は、アウターチューブ6のフランジ部7を、アウターチューブ6と別体に構成して、アウターチューブ6に圧入して構成したことから、アウターエンド10とアウターチューブ6がインサート成形で接着できない材質同士でも、フランジ部7をアウターエンド10とインサート成形で接着できる材質とすれば、両者は接着することができるようになる。
請求項5に記載の本発明は、アウターチューブ6のフランジ部7を、アウターチューブ6と一体的に構成したことから、フランジ部7を圧入する、といった工程が減少することから作業工程数が減少し、作業点数源によるコストダウンが達成する。
請求項6に記載の本発明は、アウターチューブ6をフッ素樹脂から構成したことから、アウターチューブ6を樹脂製とすることができる。
請求項7に記載の本発明は、アウターエンド10とアウターチューブ6のフランジ部7のみをインサート成形時に接着させたことから、アウターチューブ6がアウターエンド10に対し接着されないので、アウターチューブ6がアウターエンド10に対し回転するので、レリースワイヤ5の施工中や施工後の捻れの応力が発生しても、アウターチューブ6が回転することでレリースワイヤ5に無理な応力が発生することがない。
請求項8に記載の本発明は、アウターエンド10のインサート成形時に樹脂をアウターチューブ6に食い込むことで前記アウターエンド10の係止部12を構成したことから、より強固にアウターエンド10からのアウターチューブ6の抜けを防止することが出来る。
請求項9に記載の本発明は、インナーワイヤ8の排水口1側端部に、ワイヤーカバー14内に収容される硬質のロッド部9を構成したことから、弁体3とロッド部9を直結的に連結できるので、円滑に作動すると共に、近年の傾向である低床化に対応することが出来る。
請求項10に記載の本発明は、ワイヤーカバー14、フランジ部7、ロッド部9のいずれか一つ若しくは全てを合成樹脂により構成したことから、金属から発生する錆を防止し、金属のカシメ工程を減らすことや、素材変更によるコストダウンを図ることができる。
請求項11に記載の本発明は、レリースワイヤ5のアウターチューブ6に一体的もしくは別体に構成した、レリースワイヤ5の屈曲を規制する屈曲保護部16を構成したことから、弁体3の直下部分の、レリースワイヤ5の屈曲角度が一番鋭角となる部分でも、レリースワイヤ5が挫屈しない程度に屈曲角度を規制するので、レリースワイヤ5の屈曲を抑制することができ、レリースワイヤ5の挫屈を防止することができる。
図1乃至図5に図示した遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ5は、以下に記載した排水栓18、レリースワイヤ5、操作部4、保持機構部、エルボ部材19、等より構成されてなる。
排水栓18は円筒形状にしてその内部に排水を流すための排水口1を備えており、洗面ボウルや浴槽などの槽体2の底面に備えられる。
エルボ部材19は槽体2の底面などに設けられた開口を介して、排水栓18に接続される部材であって、排水口1からの排水を下水側に排出するための排出口と、後述するレリースワイヤ5を接続するための接続部を備えて成る。
弁体3は上記排水栓18の排水口1を閉口する部材であって、後述するレリースワイヤ5によって上下動することによって、排水口1を開口/閉口する。
取付部17は上記排水栓18の排水口1内に配置固定される部材であって、下端に後述するレリースワイヤ5のアウターチューブ6端部が接続されると共に、その内部に、貫通した状態でインナーワイヤ8の端部が配置される。
操作部4は洗面台や浴槽などのカウンターなど、任意の部分に配置される部材であって、備えられた操作ボタンなどを押し込む事で保持機構部(図示せず)を動作させ、排水口1を開口した状態に固定/固定を解除して排水口1を閉口などの動作を行う部材である。
レリースワイヤ5は、図2乃至図3に示したように、アウターチューブ6、インナーワイヤ8、アウターエンド10、ワイヤーカバー14、ロッド部9から構成される。
アウターチューブ6は、円筒状にして側面方向に可撓性を備え、軸方向に剛性を備える。また、アウターチューブ6はフッ素樹脂(具体的には4フッ化エチレン)から構成され、アウターチューブ6の端部には、外側方向に突出して構成される、合成樹脂製のフランジ部7が圧入して構成される。このようにフランジ部7を圧入すると、アウターチューブ6が圧入分拡径する。
インナーワイヤ8は、前記アウターチューブ6内に摺動自在に収納され、側面方向に可撓性を備え、軸方向に剛性を備えた金属のスプリング形状に構成されて成る。インナーワイヤ8の一端は前述のように取付部17の下端に螺合や係合などの方法で接続され、他端は操作部4に接続される。インナーワイヤ8の両端には、形状に相違はあるものの、他の部材との接続を行うために棒状の合成樹脂から成るロッド部9を固定して備えてなる。
アウターエンド10は、前記アウターチューブ6のフランジ部7の外周に、合成樹脂材でインサート成形されて構成される。このアウターエンド10をアウターチューブ6にインサート成形した結果、フランジ部7とアウターチューブ6を取り囲むように収納された空間が形成される。当該収納された空間を本明細書では便宜上収納部11と記載する。
また、アウターチューブ6はフランジ部7を圧入によって取り付けているため、アウターチューブ6の端部がフランジ部7の圧入分拡径する構成となる。このとき、インサート成形されたアウターエンド10は、収納部11がアウターチューブ6の端部及びフランジ部7の外縁を取り囲むように形成される。そして、アウターチューブ6のフランジ部7の圧入により形成された拡径部分の外周及び径が通常部分の外周にもアウターエンド10が形成されるが、このアウターチューブ6の拡径部分と径が通常部分の段差に形成されるアウターエンド10の段部を係止部12として構成し、当該係止部12は、アウターチューブ6がアウターエンド10から抜き出すことを防止する。
このようなインサート成形をすることで、アウターチューブ6のフランジ部7とアウターエンド10は接着固定される。そして、アウターチューブ6は4フッ化エチレンからなるフッ素樹脂から構成されているためアウターエンド10と接着固定されず、アウターチューブ6はアウターエンド10に対し回転するように接続固定される。そして、アウターチューブ6はアウターエンド10の係止部12に係止されているため、アウターチューブ6がアウターエンド10から軸方向に引き抜かれることはない。
ワイヤーカバー14は、円筒状であって、その内部にインナーワイヤ8が摺動自在に挿通するように配置されてインナーワイヤ8のガイドの機能として作用される。また、その端部内周には前記アウターエンド10の雄ねじ13と螺合するための雌ねじ15を構成する。そして、後記のロッド部9も移動可能に内部に収納する。
ロッド部9は、合成樹脂製であって、前記インナーワイヤ8端部に接続固定され、前記弁体3と脱着可能に取り付けられる。また、通常時は前記ワイヤーカバー14内に収納され、インナーワイヤ8の進退に併せて進退する構成である。
チューブ管20は可撓性を備えた中空パイプ状の部材であって、一端はエルボ部材19の接続部に、他端は操作部4に、それぞれ接続され、その内部にレリースワイヤ5を挿通させることで、レリースワイヤ5のガイドとして機能する。
まず、予め工場等において、アウターチューブ6にフランジ部7を圧入させ、インナーワイヤ8の端部にロッド部9を接続させる。次に、アウターチューブ6のフランジ部7にアウターエンド10をインサート成形してアウターエンド10とアウターチューブ6を回転可能に接続することが出来る。そして、ワイヤーカバー14の雌ねじ15とアウターエンド10の雄ねじ13を螺合固定させ、インナーワイヤ8が進退してもインナーワイヤ8が外部に露出して挫屈してしまうことがないようにする。
このような状態にレリースワイヤ5を構成した後、レリースワイヤ5を含む遠隔操作式排水栓装置の各部材を施工現場に納入する。
次に施工現場において、槽体2の底面に設けた開口を介して、排水栓18とエルボ部材19を接続し、槽体2底面に固定する。次に操作部4を槽体2のカウンターなど槽体2の近傍にとりつけ、更に操作部4とエルボ部材19の接続部との間を、チューブ管20を介して接続する。
次にレリースワイヤ5の一端を保持機構部に接続した上で、他端側を操作部4からチューブ管20内を挿通させ、エルボ部材19内に到達させる。この際、あらかじめ長さを調節しておき、レリースワイヤ5の一端がエルボ部材19内に到達した時、操作部4内に保持機構部が収納固定されるようにする。
次に、レリースワイヤ5の端部を排水栓18の排水口1内から引き上げる。更に、図4又は図5に示したように、ワイヤーカバー14を利用してアウターチューブ6の端部を取付部17の下端に接続固定すると共に、インナーワイヤ8のワイヤーカバー14を取付部17の内部に挿通させる。
更に取付部17を排水栓18内に固定させ、弁体3をインナーワイヤ8端部に接続固定して遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
このとき、前記のように施工している最中にレリースワイヤ5に捻れなどの応力が加わっても、アウターエンド10に対しアウターチューブ6は回転自在なため、レリースワイヤ5に無理な応力が加わることがないため、レリースワイヤ5が挫屈することがない。
まず操作部4に操作を加えて、排水栓18が排水口1を閉口した状態とする。この時、操作部4に設けられた保持機構部はレリースワイヤ5中のインナーワイヤ8の動作を固定していないため、弁体3は自重によって降下し、図4に示したように排水口1を閉口している。
次に操作ボタンに操作を加えて保持機構部を作動させ、インナーワイヤ8が弁体3の方に突出した状態で固定させると、インナーワイヤ8が突出したことで、先端のロッド部9が上昇し、その先端に接続されている弁体3を持ち上げ、図5に示したように排水口1が開口される。
この状態より再度操作ボタンに操作を加えて、操作部4内の保持機構部のを作動させ、インナーワイヤ8の固定を解除すると、弁体3の自重が働いてインナーワイヤ8が後退し、弁体3が降下して、図4に示したように排水口1が閉口される。
以後この操作を繰り返すことで、排水口1の開閉を操作部4によって遠隔的且つ自在に操作することができる。
例えば、図6に示したように、弁体3の直下位置に相当するレリースワイヤ5部分に、レリースワイヤ5の屈曲を規制する屈曲保護部16を構成しても構わない。このようにすることで、弁体3の直下位置のレリースワイヤ5の屈曲部分の曲げ角度が鋭角であっても、屈曲保護部16が構成されているため、レリースワイヤ5の曲げ角度がインナーワイヤ8が挫屈しない角度まで抑制されるため、レリースワイヤ5の曲げ角度を抑制することができる。従って、施工時のレリースワイヤ5の挫屈を防止することが出来る。
また、前記実施例では、アウターチューブ6のフランジ部7を圧入して構成しているが、これを図7に示したようにアウターチューブ6と一体的に構成しても構わない。
また、前記実施例では、係止部12をアウターチューブ6とフランジ部7との圧入による拡径部分に係止させることでアウターチューブ6の抜けを防止しているが、図7に示したように、アウターエンド10との接続は、インサート成形時に、フランジ部7に当接する、係止部12としての食い込み部21を構成し、アウターチューブ6に引っ張り応力が加わっても、食い込み部21がフランジ部7に係止することでアウターチューブ6がアウターエンド10から引き抜かれてしまうことなど発生しない。また、アウターチューブ6にキズなどが発生することもない。尚、この食い込み部21は、アウターエンド10とインサート成形できない場合については、食い込み部21のみをアウターエンド10に接着するなどして接続する構成とすれば問題ない。
また、屈曲保護部16を別体や一体とする構成等が示されているが、これに換えて、例えばアウターチューブ6の外周に硬質のシール部材を添付する構成とすれば、同様の効果を得ることができる。
2 槽体
3 弁体
4 操作部
5 レリースワイヤ
6 アウターチューブ
7 フランジ部
8 インナーワイヤ
9 ロッド部
10 アウターエンド
11 収納部
12 係止部
13 雄ねじ
14 ワイヤーカバー
15 雌ねじ
16 屈曲保護部
17 取付部
18 排水栓
19 エルボ部材
20 チューブ管
21 食い込み部
Claims (9)
- 底部に排水口1を開口し、排水口1に弁体3を備える槽体2と、
排水口1の弁体3の開口/閉口を遠隔にて操作する操作部4と、
筒状にして側面方向に可撓性を備え、軸方向に剛性を備えたアウターチューブ6、
該アウターチューブ6内に摺動自在に収納される、側面方向に可撓性を備え、軸方向に剛性を備えたインナーワイヤ8、
から構成された、操作部4と排水口1を連絡するように配置された遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ5において、
アウターチューブ6の両端部、もしくは一方の端部に設けられ、アウターチューブ6と遠隔操作式排水栓装置の他の部材との接続を行う合成樹脂製のアウターエンド10と、
少なくともアウターチューブ6のアウターエンド10を備えた側の端部に、鍔形状で外側方向に突出して構成されるフランジ部7と、
をそれぞれ構成すると共に、
アウターエンド10を前記レリースワイヤ5に対してインサート成形し、
前記アウターチューブ6のフランジ部7を、アウターチューブ6よりも剛性の高い材質から成る別体に構成して、アウターチューブ6に圧入し、
該圧入によりアウターチューブ6の圧入箇所が拡径することを特徴とする遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。 - 前記アウターエンド10に、インサート成形した結果内部に形成される収納部11を構成し、当該収納部11に、アウターチューブ6のフランジ部7を収納させ、且つ、アウターチューブ6がアウターエンド10から抜け出さないように係止させるための係止部12を、内面方向へ向けて構成したことを特徴とする前記請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。
- 前記アウターエンド10を、少なくとも遠隔操作式排水栓装置の排水口1側に構成すると共に、
アウターエンド10に接続される、筒状であってその内部にインナーワイヤ8を挿通させつつ、インナーワイヤ8のガイドを行う、ワイヤーカバー14を構成したことを特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。 - 前記アウターチューブ6をフッ素樹脂から構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。
- 前記アウターエンド10とアウターチューブ6のフランジ部7のみをインサート成形時に接着させたことを特徴とする前記請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。
- アウターエンド10のインサート成形時に樹脂をアウターチューブ6に食い込むように前記アウターエンド10の係止部12を構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。
- 前記インナーワイヤ8の排水口1側端部に、ワイヤーカバー14内に収容される硬質のロッド部9を構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。
- 前記ワイヤーカバー14、フランジ部7、ロッド部9のいずれか一つ若しくは全てを合成樹脂により構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。
- 前記レリースワイヤ5のアウターチューブ6に一体的もしくは別体に構成した、レリースワイヤ5の屈曲を規制する屈曲保護部16を構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006021286A JP5033943B2 (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006021286A JP5033943B2 (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007204915A JP2007204915A (ja) | 2007-08-16 |
JP5033943B2 true JP5033943B2 (ja) | 2012-09-26 |
Family
ID=38484617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006021286A Active JP5033943B2 (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5033943B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5088652B2 (ja) * | 2008-07-22 | 2012-12-05 | 株式会社日本アルファ | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ |
JP5181128B2 (ja) * | 2008-12-27 | 2013-04-10 | 丸一株式会社 | レリースワイヤ |
JP5387970B2 (ja) * | 2009-09-03 | 2014-01-15 | 株式会社日本アルファ | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ端部 |
JP6031641B2 (ja) * | 2012-04-13 | 2016-11-24 | 丸一株式会社 | 排水配管 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3140312B2 (ja) * | 1994-12-22 | 2001-03-05 | 育實 太田 | 排水栓装置用レリース |
JP3669257B2 (ja) * | 2000-09-26 | 2005-07-06 | 松下電工株式会社 | 洗面台ユニット |
JP2004068327A (ja) * | 2002-08-02 | 2004-03-04 | Maruichi Kk | 遠隔操作式排水栓装置 |
JP2004300841A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Nifco Inc | 排水栓装置 |
-
2006
- 2006-01-30 JP JP2006021286A patent/JP5033943B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007204915A (ja) | 2007-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5033943B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ | |
JP4374429B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP2009057687A (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP6734504B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP2007032030A (ja) | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ | |
JP3140312B2 (ja) | 排水栓装置用レリース | |
JP5963299B2 (ja) | 排水栓装置 | |
JP2012102576A (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP2010156426A (ja) | レリースワイヤ | |
JP6368896B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP5356660B2 (ja) | 洗面ボウルの排水孔のシール構造 | |
JP4154510B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置とそれに用いられる引き上げ用治具 | |
JP5793747B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP2004308141A (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP4214189B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP6454844B2 (ja) | レリースワイヤと機器部の連結構造 | |
JP4572271B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置、及びその施工方法 | |
JP6343756B2 (ja) | レリースワイヤと機器部の連結構造 | |
JP4709979B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ | |
JP6259969B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤ連結構造 | |
JP5597834B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置とその施工方法 | |
JP5552628B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP6838727B2 (ja) | 排水栓装置 | |
JP5651831B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 | |
JP2004116213A (ja) | 排水栓装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081009 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110524 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120327 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120330 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5033943 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |