JP5033670B2 - セラミックフィルタの製造方法 - Google Patents

セラミックフィルタの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5033670B2
JP5033670B2 JP2008032693A JP2008032693A JP5033670B2 JP 5033670 B2 JP5033670 B2 JP 5033670B2 JP 2008032693 A JP2008032693 A JP 2008032693A JP 2008032693 A JP2008032693 A JP 2008032693A JP 5033670 B2 JP5033670 B2 JP 5033670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
sol
film
substrate
membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008032693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009189941A (ja
Inventor
秀之 鈴木
真二 中村
達也 菱木
一朗 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2008032693A priority Critical patent/JP5033670B2/ja
Publication of JP2009189941A publication Critical patent/JP2009189941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5033670B2 publication Critical patent/JP5033670B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

本発明は、セラミックフィルタの製造方法に係り、更に詳しくは、欠陥が少なく、膜厚が薄く均一なセラミック多孔質膜を含むセラミックフィルタの製造方法に関する。
従来から、多孔質基材上にセラミック多孔質膜を成膜する方法は種々のものが知られており、例えば、流し込み(かけ流し)法やディップ法が知られている。また、チューブ形状や円筒レンコン状のモノリス形状の多孔質基材の内表面にろ過成膜により多孔質膜を形成する方法も公知であり(特許文献1〜2を参照)、多孔質基材のゾル液が接触する内表面側より外表面側を低圧に保持することにより多孔質基材の内表面に成膜するものである。
特開平3−267129号公報 特開昭61−238315号公報
一般的に、背景技術のような方法で作製したセラミック多孔質膜は分離係数と透過速度の関係がトレードオフの関係にあり、分離係数が大きくなると透過速度が小さくなり、透過速度が大きいと分離係数が小さくなってしまうという問題点がある。
そこで、作製が容易で、欠陥が少なく、透過速度が大きく高分解能を有するセラミック多孔質膜を含むセラミックフィルタが求められている。本発明の課題は、透過速度が大きく高分解能を有するセラミック多孔質膜を含むセラミックフィルタの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、基材に付着させる前のセラミックゾルの温度を3〜23℃、好ましくは、5〜15℃として、基材の表面上に付着させて、セラミック多孔質膜を形成することによって、上記課題を解決しうることを見出した。すなわち、本発明によれば、以下のセラミックフィルタの製造方法が提供される。
[1] 基材の表面上にセラミックゾルを付着させ、前記セラミックゾルを乾燥し、その後焼成することによりセラミック多孔質膜を形成するセラミックフィルタの製造方法において、前記基材に付着させる前の前記セラミックゾルの温度を3〜23℃とし、UF膜が形成された前記基材の前記UF膜の表面上に前記セラミックゾルをかけ、前記セラミックゾルを自重により落下させて前記基材の前記表面上から排出させ、排出されない分の前記セラミックゾルを前記基材の前記UF膜の前記表面上に付着させるセラミックフィルタの製造方法。
[2] 前記基材に付着させる前の前記セラミックゾルの温度を5〜15℃として、前記基材の表面上に付着させる前記[1]に記載のセラミックフィルタの製造方法。
基材に付着させる前のセラミックゾルの温度を3〜23℃、好ましくは、5〜15℃として、基材の表面上に付着させ、セラミックゾルを乾燥し、その後焼成することによりセラミック多孔質膜を形成することによって、分離係数が大きく、また水透過流束が大きく、非透過液体(例えば、エタノール)の透過流束が小さいセラミックフィルタを形成することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
図1に本発明の製造方法によって形成されるセラミック多孔質膜1を示す。精密濾過膜(MF膜)11上に細孔径が0.5〜20nmの限外濾過膜であるUF膜14が形成され、そのUF膜14上にセラミック多孔質膜1が形成されている。UF膜14としては、例えば、チタニアを採用することができる。セラミック多孔質膜1は、セラミックゾルを複数回積層した多層構造とされている。
以上のように、UF膜14上にセラミック多孔質膜1を形成した場合、UF膜14の膜表面が平滑で欠陥も少ないため、セラミック多孔質膜1が薄く、欠陥無く成膜することが可能となる。即ち高分離能、高透過速度、低コストのセラミック多孔質膜1が作製可能となる。
一方、UF膜14を形成せずに精密濾過膜(MF膜)上にセラミック多孔質膜1を形成した場合、MF膜の表面の凸凹のため、表面を全てセラミック多孔質膜1で被覆するためにはセラミック層が厚膜となってしまい、低透過速度となる。またMF膜の表面が凸凹であるため、セラミック多孔質膜1が不均質となりクラック等の欠陥が発生しやすい。すなわち低分離性能となる。さらにクラックを発生させないためには一度に薄くしか成膜できず、工程数が増え高コストの原因となる。したがってUF膜14を形成し、UF膜14の表面を基材の表面としてセラミック多孔質膜1を形成することが望ましい。
UF膜14をセラミック多孔質膜1形成の基材として、UF膜14上にセラミック多孔質膜1を形成すると、欠陥の少ないセラミック多孔質膜1、すなわち高分離能のセラミック多孔質膜1を形成できる。基材の最表面層は、成膜する下地層でありUF膜14である。また、後述するスラリーを基材上側から滴下により接触させて付着させる方法によれば、基材の成膜面に対し水圧がかからないため、毛細管力によるUF14内へのセラミックゾルの染込みに留まり、細孔の大きい基材(多孔質基材11等)への浸透が抑えられる。また、基材が長くなった場合であっても上下でセラミックゾルの付着量の差がつきにくく、長さ方向で均質な膜を得ることができる。さらに、送風乾燥を行うことにより、密なセラミック多孔質膜1が形成できる。
次に図2を用いて、本発明の製造方法によってセラミック多孔質膜1が形成されるセラミックフィルタ10の一実施形態を説明する。本発明のセラミックフィルタ10は、隔壁22により画成され軸方向の流体通路を形成する複数のセル23を有するモノリス形状を成している。本実施形態では、セル23は円形断面を有し、その内壁面の多孔質基材11に、図1に示されたようなセラミック多孔質膜1が形成されている。セル23は、六角断面や四角形断面を有するように形成してもよい。このような構造によれば、例えば、混合体(例えば、水と酢酸)を入口側端面25からセル23に導入すると、その混合体を構成する一方が、セル23内壁に形成されたセラミック多孔質膜1において分離され、多孔質の隔壁22を透過してセラミックフィルタ10の最外壁から排出されるため、混合体を分離することができる。つまり、セラミックフィルタ10に形成されたセラミック多孔質膜1は、分離膜として利用することができ、例えば、水とアルコールあるいは水と酢酸に対して高い分離特性を有する。
基材本体である多孔質基材11は、押し出し成形等により多孔質材料からなる円柱形状のモノリス型フィルターエレメントとして形成されており、多孔質材料としては、耐食性と温度変化によるろ過部の細孔径の変化が少ない点や充分な強度が得られる点から、例えば、アルミナを用いることができるが、アルミナ以外にコーディエライト、ムライト、炭化珪素等のセラミックス材料を使用することもできる。基材は、セラミック多孔質膜1を成膜する面(最表面層)の細孔径が、好ましくは0.5〜20nm、より好ましくは、0.5〜10nmの、細孔径が小さく多数の細孔を有する多孔質体であり、この多孔質体はその表面に上記範囲の細孔径を有する多孔質膜(図1の実施形態においては、多孔質基材11上に形成されたUF膜14が上記範囲の最表面層を形成している)が形成されているものであっても良い。
本発明のセラミック多孔質膜1は、多孔質基材11の内周面(内壁面)に対して成膜するため、長さが50cm以上である比較的長尺の筒状の基材、またはレンコン状の形状の多孔質基材を好適に用いることができる。
次に、セラミック多孔質膜1の製造方法について、図3A及び図3Bを用いて説明する。まず、セラミック多孔質膜1を形成するためのコーティング液(セラミックゾル液)40を用意する。コーティング液40としては、例えば、シリカゾル液を用いることができ、この場合、テトラエトシキシランに硝酸の存在下で、50℃にて5時間加水分解してゾル液とし、そのゾル液をエタノールで希釈し、シリカ換算で1.0質量%となるように調整することにより製造する。エタノール希釈後のコーティング液のエタノール濃度は96質量%である。エタノールで希釈する代わりに水で希釈することも可能ではあるが、エタノールで希釈する方が、1回の成膜において薄く成膜することができ、高透過速度の膜とすることができる。また、ここではセラミックゾルの成分としてシリカを用いた例を説明したが、シリカの変わりにチタニア、ジルコニアの成分のゾルを用いることもできる。
次に、図3Aに示すように、多孔質基材11の外周面をマスキングテープ41でマスクする。例えば、広口ロート下端に上記多孔質基材11を固定し(図示せず)、基材上部から前述のコーティング液(セラミックゾル液)40をかけて流し込みセル23内を通過させる。言い換えるとセル23の表面上にシリカゾルを付着させる。なおこのとき、基材に付着させる前のセラミックゾルの温度を3〜23℃、好ましくは、5〜15℃として、基材の表面上に付着させる。このような温度に付着させるセラミックゾルの温度を調節することにより、分離係数が大きく、透過流束の大きいセラミック多孔質膜を形成することができる。セラミックゾルを流し込んでセル23内を通過させた後、多孔質基材上部から通風を約5秒行い、余剰ゾルを飛ばし、除去する。なお、従来は、セラミックゾルの温度を調節・制御することは行われておらず、室温と同程度で基材に付着させることが多かったが、セラミックゾルを基材に付着させる工程上、室温よりも高くなる傾向があり、25℃以上で付着させることが多かった。
次に、例えば、図3Bに示すように、ドライヤ等によりセル内に風を送って乾燥させる。風の温度は好ましくは10〜80℃である。10℃よりも低い温度の風を通過させると、セル表面に付着したセラミックゾルの乾燥が進展しないため、密な膜が得られず細孔径が大きい膜となってしまう。また、80℃よりも高い温度で温風を通過させると膜面にクラックが発生しやすく、好ましくない。乾燥のための風がセル内を通過する速度は、0.1〜100m/秒で行うとよい。風がセル内を通過する速度が0.1m/秒以下だと乾燥に要する時間が長くなりすぎ、また、風がセル内を通過する速度が100m/秒以上だと膜面にクラックが発生しやすく、好ましくない。このように送風により乾燥を行うことにより、UF膜14へセラミック多孔質膜1が密に膜化する構造とすることができる。膜表面から溶媒が乾燥することが重要と考えられるため、外周面をマスクすることにより、セラミックゾルの含まれる溶媒の基材側からの蒸発を防止してもよい。
その後、100℃/hrにて昇温し、500℃で1時間保持した後、100℃/hrで降温する。以上のコーティング液(セラミックゾル液)40の流し込み、乾燥、昇温、降温の操作を3回〜5回繰り返す。
なお、セラミック多孔質膜1の形成は、図3Aに示すような、セラミックゾル液40の流し込みに限られず、ディップ法やろ過法により行い、その後、図3Bに示すような送風乾燥を行ってもよいが、ゾル温度が同じであれば、流し込み法によった方が分離係数が大きくなる傾向にある。
以上の工程により、UF膜14を基材とし、そのUF膜14の表面上に、セラミックゾルとしてシリカゾルを用いてセラミック多孔質膜であるシリカ膜1が形成される。
これに対し、図4Aに示すMF膜11上に直接、例えば、セラミック多孔質膜1としてシリカ膜を形成する場合は、図4Bに示すように、シリカ膜1aを形成しても、表面を全て覆うことができず、凹凸によってシリカ膜にクラックが発生しやすくなる。図4C〜図4Eに示すように、シリカ膜1b,1c,1dを重ねて厚膜とすることにより、シリカ膜を平坦にすることができるが、この場合、低透過速度となり、工程数も増加するための高コストとなる。
また、送風乾燥を行うことにより、セラミック多孔質膜1がUF膜14上に密な構造で形成され、高分解能を有する膜を得ることができる。
以上のようにして得られた、内壁面にナノレベルの薄膜状のセラミック多孔質膜1が形成されたセラミックフィルタ10は、混合液体等を分離するフィルタとして好適に用いることができる。なお、さらにセル23内を酢酸にて処理することにより、分離係数を向上させることもできる。具体的には、一定期間酢酸溶液中にセラミックフィルタを浸漬することにより、浸漬しないものよりも高い分離係数のセラミックフィルタを得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜9、参考例1,2
(1)多孔質基材
平均細孔径が0.5〜20nmのUF膜が形成されているモノリス形状(外径30mm,セル内径2.5mm×55セル,長さ80mm)の多孔質体を基材とした。尚、基材両端部はガラスにてシールした。
(2)セラミックゾル液
シリカゾル、チタニアゾル、ジルコニアゾルともに、金属アルコキシドを硝酸の存在下で5〜100℃にて1〜12時間加水分解して得た。得たゾル液をアルコールまたは水で希釈してコーティング液とした。シリカゾルの場合は、テトラエトシキシランに硝酸の存在下で、50℃にて5時間加水分解してゾル液とし、そのゾル液をエタノールまたは水で希釈し、シリカ換算で1.0質量%となるように調整することにより製造した。
(3)成膜
(a)流し込み(かけ流し)法
多孔質基材の上端を成膜治具で固定した。成膜治具上部にはセラミックゾルを溜められるゾルタンクが接続しており、基材上部からセラミックゾル液を流し込めるようになっている。多孔質基材の上部から3〜23℃に温度を制御したセラミックゾルを約80mlをセル内に流し込み(図3A参照)、通過させた。多孔質基材上部から通風を約5秒行い、余剰なゾル液を除去した。なお、この成膜工程により、内側壁の全体に成膜されることを確認した。成膜に用いるセラミックゾルの温度を変えて、試料を作製した。
(b)ディップ法
多孔質基材の外周面をマスキングテープせずに、多孔質基材を成膜チャンバー内にセットした。次に、基材下部より3〜23℃に温度を制御したセラミックゾル液を1.0/minの送液速度で送液ポンプによって供給し、基材上部から余剰なゾル液が出たら、送液を止め、排液弁を開け、径内のセラミックゾル液を排出させた。その後、成膜チャンバーから基材を取り出し、手で基材を振るように動かし、余剰なゾル液を除去した。
(c)ろ過法
多孔質基材の外周面をマスキングテープせずに、多孔質基材を成膜チャンバー内にセットした。次に、基材下部より3〜23℃に温度を制御したセラミックゾル液を1.0/minの送液速度で送液ポンプによって供給し、基材上部から余剰なゾル液が出たら、送液を止めずに、多孔質基材側面側を真空ポンプで減圧した。側面からろ過排液が20ml排出された後に、送液を止め、排液弁を開け、径内のセラミックゾル液を排出させた。その後、真空ポンプを止め、成膜チャンバー内を大気圧に戻し、成膜チャンバーから基材を取り出し、手で基材を振るように動かし、余剰なゾル液を除去した。
(4)通風乾燥
セラミックゾルを流し込んだ多孔質基材のセル内を室温の風が通過するように1時間乾燥させた。通風させる風の量は、多孔質基材のセル出口風速が3〜4m/secとなるように調節した。
(5)焼成
試料を、電気炉で100℃/hにて昇温し、500℃で1時間保持した後、100℃/hで降温した。尚、上記(3)〜(5)の操作を4回繰り返して実施例の試料を得た。
(6)評価
水−エタノールの分離試験を行った。具体的には、送液速度15L/minの送液速度でφ30×80Lのシリカ膜モノリス(セル内径2.5mm、55セル)のセル内を温度70℃、エタノール濃度94質量%の水溶液を流通させ、基材側面から約10Torrの真空度で減圧し、基材側面からの透過液を液体窒素トラップで捕集した。トラップで捕集した透過液と透過前の原液のエタノール濃度から分離係数を算出した。また、透過液の質量から全透過流束を算出し、分離係数と全透過流束から、水透過流束およびエタノール透過流束を算出した。試験結果の詳細は表1に記載の通りである。
(比較例1〜3)
成膜に用いるシリカゾルの温度を23℃よりも高くして、その影響を検討した。試験結果の詳細は表1に記載の通りである。
Figure 0005033670
比較例1〜3は、シリカゾルの温度が30℃よりも高い場合、実施例に比べて水透過流束が小さく、分離係数も大きくなかった。一方、シリカゾルの温度を3〜23.00℃の範囲に調整して成膜した実施例1〜9,参考例1,2は、水透過流束0.4以上、エタノール透過流束0.5以下、分離係数20以上となり、比較例に対して、分離能が大きく、水透過流束も大きい結果が得られた。さらに、実施例2〜5,8,9、参考例1,2のようにゾル温度を5〜12.75℃とすることにより、水透過流束0.5以上、エタノール透過流束0.2以下、分離係数40以上となり、より好ましい結果が得られた。また、ゾル温度が同じであれば、流し込み法は、ディップ法、ろ過法よりも分離係数が大きくなる傾向にあった(実施例5、参考例1,2参照)。
以上のように、基材に付着させる前のセラミックゾルの温度を3〜23℃、好ましくは、5〜15℃として、基材の表面上に付着させ、セラミックゾルを乾燥し、その後焼成することによりセラミック多孔質膜を形成する。このような温度に付着させるセラミックゾルの温度を調節することにより、分離係数が大きく、透過流束の大きいセラミックフィルタを形成することができる。
本発明によれば、少ない成膜回数で、粗大細孔や欠陥が少なく、膜厚が薄く均一な膜を得ることができるため、このようなシリカ膜が形成されたセラミックフィルタは、フィルタとして好適に用いることができる。また、内壁面にナノレベルの薄膜状のシリカ膜が形成されたセラミックフィルタは、酸性あるいはアルカリ性溶液、あるいは有機溶媒中での分離除去等、有機のフィルタが使用できない箇所にも用いることができる。
本発明の一実施形態であるセラミックフィルタの断面図である。 本発明の一実施形態であるセラミックフィルタを示す斜視図である。 本発明のセラミックフィルタのシリカ膜の製造方法の一例を概略的に示す概略図であり、セラミックゾルの流し込みを示す図である。 本発明のセラミックフィルタのシリカ膜の製造方法の一例を概略的に示す概略図であり、通風乾燥を示す図である。 UF膜が形成されない場合のシリカ膜を説明する図であり、シリカ膜を形成する前の多孔質基材を示す図である。 図4Aに続く、多孔質基材上にシリカ膜を形成した図である。 図4Bに続く、シリカ膜をさらに重ねて形成した図である。 図4Cに続く、シリカ膜をさらに重ねて形成した図である。 図4Dに続く、シリカ膜をさらに重ねて形成した図である。
符号の説明
1:セラミック多孔質膜(シリカ膜)、10:セラミックフィルタ、11:多孔質基材、14:UF膜、22:隔壁、23:セル、25:入口側端面、40:コーティング液(セラミックゾル液)、41:マスキングテープ。

Claims (2)

  1. 基材の表面上にセラミックゾルを付着させ、前記セラミックゾルを乾燥し、その後焼成することによりセラミック多孔質膜を形成するセラミックフィルタの製造方法において、
    前記基材に付着させる前の前記セラミックゾルの温度を3〜23℃とし
    UF膜が形成された前記基材の前記UF膜の表面上に前記セラミックゾルをかけ、前記セラミックゾルを自重により落下させて前記基材の前記表面上から排出させ、排出されない分の前記セラミックゾルを前記基材の前記UF膜の前記表面上に付着させるセラミックフィルタの製造方法。
  2. 前記基材に付着させる前の前記セラミックゾルの温度を5〜15℃として、前記基材の表面上に付着させる請求項1に記載のセラミックフィルタの製造方法。
JP2008032693A 2008-02-14 2008-02-14 セラミックフィルタの製造方法 Active JP5033670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008032693A JP5033670B2 (ja) 2008-02-14 2008-02-14 セラミックフィルタの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008032693A JP5033670B2 (ja) 2008-02-14 2008-02-14 セラミックフィルタの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009189941A JP2009189941A (ja) 2009-08-27
JP5033670B2 true JP5033670B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=41072457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008032693A Active JP5033670B2 (ja) 2008-02-14 2008-02-14 セラミックフィルタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5033670B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012002181A1 (ja) 2010-07-02 2013-08-22 日本碍子株式会社 シリカ膜フィルタ、およびシリカ膜フィルタの製造方法
JP6046696B2 (ja) 2012-03-28 2016-12-21 日本碍子株式会社 シリカ膜フィルタの製造方法及びシリカ膜フィルタ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6071007A (ja) * 1983-09-06 1985-04-22 セラヴエール 微細濾過、限外濾過または逆浸透用エレメントの製造方法
JPH10249175A (ja) * 1997-03-12 1998-09-22 Kyocera Corp 多孔質分離膜及びその製造方法
JP2001062265A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Kyocera Corp ガス分離フィルタおよびその製造方法
JP4085544B2 (ja) * 1999-09-30 2008-05-14 Nok株式会社 無機質分離膜の製造法
JP2003326143A (ja) * 2002-05-14 2003-11-18 Asahi Kasei Corp 新規濾過膜
WO2007052497A1 (ja) * 2005-11-07 2007-05-10 National University Of Corporation Hiroshima University 複合分離膜およびその製造方法、並びに当該複合分離膜を用いる有機液体混合物の分離方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009189941A (ja) 2009-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5486300B2 (ja) セラミック多孔質膜の製造方法及びセラミックフィルタの製造方法
JP5426367B2 (ja) セラミック多孔質膜及びセラミックフィルタ
EP2258465B1 (en) Ceramic filter
JP5394234B2 (ja) セラミック多孔質膜及びセラミックフィルタ
JP5048371B2 (ja) セラミック多孔質膜の製造方法及びセラミックフィルタの製造方法
WO2013042262A1 (ja) 炭素膜の製造方法
JP5033670B2 (ja) セラミックフィルタの製造方法
JP2009241054A (ja) セラミックフィルタの製造方法
JP5897334B2 (ja) シリカ膜の製造方法
JP4960286B2 (ja) ナノ濾過膜の製造方法
JP4960287B2 (ja) ナノ濾過膜の製造方法
JP2011194283A (ja) シリカ膜の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5033670

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3