JP5033336B2 - パンチ加工機 - Google Patents

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本発明は、パンチ加工機に係り、特に、ワークを移動位置決めする際、ワークをダイよりもわずかに上方に位置させて移動位置決めするものに関する。
従来、ワークを移動位置決めし、ダイとパンチとの協働により前記ワークにパンチ加工をするパンチ加工機において、ワークを移動する際にワークへの傷つきを防止すべく、前記ワークをダイよりも僅かに上方に離して(浮上させて)移動するものが知られている(たとえば特許文献1参照)。
実公平1−33227号公報
ところで、前記従来のパンチ加工機では、ワークを移動位置決めする際にパンチは上昇限まで上昇しており、ワークの移動位置決めがされたときに前記上昇限からパンチが下降しパンチ加工を行っている。
したがって、パンチ加工をする際にパンチの移動距離が長くヒットレートが低下するという問題がある。ヒットレートが低下することにより、ワークのパンチ加工時間が長くなり生産性が低下する。また、ワークへのパンチ回数が多いと、ワークのパンチ加工時間が一層長くなる。
ワークを移動位置決めする際に、上限までパンチを上昇させることなく途中の高さまでパンチを上昇させる方法も考えられるが、ワークの移動位置決め時にワークとダイとの干渉を防止すべくワークを上昇させると、パンチの上昇量が不足し、ワークとパンチとが干渉してしまうおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、板状のワークにパンチ加工を行う際、前記ワークとダイおよびワークとパンチとのこすれや干渉による前記ワークへの傷付を防止することができると共に、従来よりもヒットレートを高くすることができるパンチ加工機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ワークにパンチ加工を行うパンチ加工機において、前記ワークを載置すると共に、この載置しているワークの下面が、前記ダイの上面とほぼ同じ高さである位置と前記ダイの上面よりも所定の距離だけ上方に存在している位置との間を上下動するように、前記ワークを支持するワーク支持テーブルと、前記ワークの所定の位置にパンチ加工を行うべく、前記ワーク支持テーブルで支持されているワークを移動位置決めするワーク移動位置決め手段とを有し、前記ワーク移動位置決め手段でワークを移動位置決めする場合、加工プログラムで前記ワーク支持テーブルの上昇解除指令が存在するまでは、前記ワーク支持テーブルでワークを前記ダイの上面よりも所定の距離上方に位置させて支持すると共に、前記パンチとワークとが互いに干渉しない位置であって前記パンチの上昇限よりも低い位置に、前記パンチが待機するように構成されているパンチ加工機である。
請求項2に記載の発明は、ワークにパンチ加工を行うパンチ加工機において、前記ワークを載置すると共に、この載置しているワークの下面が、前記ダイの上面とほぼ同じ高さである位置と前記ダイの上面よりも所定の距離だけ上方に存在している位置との間の適宜の位置に位置決め自在なように、前記ワークを支持するワーク支持テーブルと、前記ワークの所定の位置にパンチ加工を行うべく、前記ワーク支持テーブルで支持されているワークを移動位置決めするワーク移動位置決め手段とを有し、前記ワーク移動位置決め手段でワークを移動位置決めする場合、加工プログラムで前記ワーク支持テーブルの上昇解除指令が存在するまでは、前記位置決めにより前記ダイが位置している箇所を通過するワークの部位の形態に応じて、前記ワーク支持テーブルでワークを適宜の高さに位置させて支持すると共に、前記支持されているワークの高さに応じ、前記パンチとワークとが互いに干渉しない位置であって前記パンチの上昇限よりも低い位置に前記パンチが待機するように構成されているパンチ加工機である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のパンチ加工機において、前記パンチ加工機は、複数のパンチを収納可能な上部タレットと、複数のダイを収納可能な下部タレットとを備えた加工機であり、前記ワーク支持テーブルは、前記下部タレットの中央部の位置と前記下部タレットの外周部近傍であって実際にパンチ加工を行うダイの近傍の位置とで、前記ワークを支持するように構成されているパンチ加工機である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のパンチ加工機において、前記ワーク移動位置決め手段でワークを移動位置決めする場合、前記ワーク支持テーブルでワークを上方側に位置させるか、または、ワークの下面の高さがダイの上面の高さとほぼ一致する下方に位置させるかを、選択可能に構成されており、前記選択は、前記パンチ加工機の動作プログラムの指令、パンチ加工を実際に行うパンチやダイの種類、パンチ加工を実際に行うパンチやダイよりも前に加工を行ったパンチやダイの種類、前記パンチ加工機に設けられた選択ボタンのオン・オフのうちの少なくともいずれかに応じてなされるように構成されているパンチ加工機である。
本発明によれば、板状のワークにパンチ加工を行う際、前記ワークとダイおよびワークとパンチとのこすれや干渉による前記ワークへの傷付を防止することができると共に、従来よりもヒットレートを高くすることができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパンチ加工機1の概略構成を示す図であり、図2は、パンチ加工機1における下部タレット15およびこの周辺の概略構成を示す平面図であり、図3は、パンチ11周辺の拡大図を示す図である。
パンチ加工機1は、板状でたとえば金属製のワークWを、この厚さ方向が上下方向になるように載置し、この載置したワークWを水平方向に移動位置決めし、ワークWにパンチ加工を行うものである。なお、前記パンチ加工は、ワークWの上方に位置しているパンチ11とワークWの下方に位置しているダイ17との協働により行われる。
ここで、パンチ加工機1の全体構成について説明する。
パンチ加工機(パンチプレス)1は、ベース3の両側に立設されたサイドフレーム5、7に上部フレーム9の両側が支持された態様のフレーム構造に構成してある。上部フレーム9の下部には、多種類のパンチ(上金型)11を収納自在かつ着脱交換自在に備えた円盤状の上部タレット13が回転自在に装着してある。ベース3の上面には、上部タレット13に対向した下部タレット15が回転自在に装着してあり、この下部タレット15には、多種類のパンチ11と対向した多数のダイ(下金型)17が円弧状に収納配置されかつ着脱交換自在になっている。このように、各タレット13、15を備えたパンチ加工機をタレットパンチプレスという場合がある。
上部タレット13の軸心と下部タレット15の軸心とはたとえば同一軸心に配置してあり、上部タレット13と下部タレット15は、NC制御装置(図示せず)のごとき適宜の制御装置の制御によって、同方向へ同期して回転し位置決めされるものである。
上部フレーム9の下面のほぼ中央部には、ラム19が上下動自在に装着してある。このラム19は、上下のタレット13、15の回転によってラム19の下方へ割出し位置決めされたパンチ11を、ストライカ61(図3参照)を介して打圧するものである。したがって、上部タレット13に装着したパンチ11と下部タレット15に装着したダイ17との間に板状のワークWを位置決めした後に、ラム19によってパンチ11を打圧することにより、パンチ11とダイ17によってワークWに打抜き加工や成形加工が行なわれ得るものである。
また、パンチ加工機1には、ワークWの所定の位置にパンチ加工を行うべく、ワークWを前後左右方向(水平方向;図1の左右方向や図1の紙面に直角な方向)へ移動位置決めするワーク移動位置決め手段が設けられている。すなわち、ベース3における前後側の上部位置には左右方向に延伸したガイドレール23が取付けてあり、このガイドレール23には、第1キャリッジ25が左右方向へ摺動自在に支承されている。この第1キャリッジ25には、ベース3の前後両側に配設した可動テーブル27が一体的に取付けてある。なお、この可動テーブル27はたとえばブラシテーブルで構成されており、可動テーブル27に載置されたワークWの下面(パスライン)の高さとパンチ加工を行うダイ17の上面の高さとは互いにほぼ一致している。
また、第1キャリッジ25上には、第1キャリッジ25の移動方向に対し直交する前後方向へ移動自在の第2キャリッジ29が載置してあり、この第2キャリッジ29には、ワークWの一端縁を把持自在なクランプ装置31が装着してある。この第2キャリッジ29の前後方向への移動および第1キャリッジ25の左右方向への移動は、常状のタレットンチプレスと同様に、NC制御装置による制御の下に行なわれるものである。
したがって、ガイドレール23に沿って第1キャリッジ25を左右方向へ適宜に移動し、かつ、第1キャリッジ25の移動方向に対して直交する前後方向へ第2キャリッジ29を移動することにより、クランプ装置31は前後左右に移動されることとなる。よって、クランプ装置31に一端縁を把持されたワークWは、パンチ11およびダイ17等に対して前後左右方向に移動されて位置決めされることとなる。すなわち、NC制御装置によってワークWを前後左右方向へ適宜に移動位置決めすると共に、適宜のパンチ11、ダイ17を選択して打抜き加工や成形加工を行うことができるものである。
また、パンチ加工機1には、ワーク支持テーブル33a、33bが設けられている(図2参照)。各ワーク支持テーブル33a、33bには、可動テーブル27と同様に、ブラシ59が植毛されており、このブラシ59でワークWを直接的に載置することができるようになっている。
また、ワーク支持テーブル33aは、平面視において、外径が下部タレット15の内径よりも僅かに小さい円形状に形成され下部タレット15の内側に配置されている。ワーク支持テーブル33bは、平面視において、長方形状のものの一方の側に円弧状の凹部(曲率半径が下部タレット15の外径の曲率よりも僅かに大きい円弧状の凹部)を備えた形状に形成されており、前記凹部が下部タレット15の外周に隣接し、前記凹部とは反対側の端部がクランプ装置31側に位置するように配置されている。
したがって、各ワーク支持テーブル33a、33bは、下部タレット15の中央部の位置と下部タレット15の外周部近傍であって実際にパンチ加工を行うダイ17の近傍の位置とで、ワークWを支持するようになっている。
また、各ワーク支持テーブル33a、33bは、載置しているワークWの下面が、ダイ17の上面とほぼ同じ高さである位置とダイ17の上面よりも所定の僅かな距離だけ上方に存在している位置との間を上下動するようにして、ワークWを支持するようになっている。したがって、各ワーク支持テーブル33a、33bに載置されているワークWは、各ワーク支持テーブル33a、33bの上下動に伴って、少なくとも各ワーク支持テーブル33a、33bに載置されている部位やこの近くで上下動するようになっている。
より詳しくは、アクチュエータの例である流体圧シリンダ35a、35bにより、各ワーク支持テーブル33a、33bが上下動するようになっている。また、ワーク支持テーブル33bにおいては、たとえばリンク機構57により、上下方向に移送することができるようにガイドされている。
前記所定の僅かな距離は、図3に示す距離αである。この距離αは、たとえば、ダイ17の上面の高さ位置と一致しているブラシ59の上端の高さ位置PS1と、この高さ位置PS1よりに上方に存在しているブラシ59の上端の高さ位置PS3との間の距離である。
なお、高さ位置PS1においては、各ワーク支持テーブル33a、33bは下降しており、高さ位置PS3においては、各ワーク支持テーブル33a、33bは上昇している。各ワーク支持テーブル33a、33bが上昇している状態では、ワークWの下面は、PS3の高さ位置にあり、この高さ位置で支持されているワークWが、前記ワーク移動位置決め手段で移動位置決めされるようになっている。
前記ワーク移動位置決め手段でワークWを移動する場合には、ワークWは高さ位置PS3のところに存在し、ワークWのパンチ加工をする場合には、ワークWは高さ位置PS1のところに存在するようになっている。
前記距離αは、ワークWにパンチ11とダイ17とで下向き成形加工を行った場合は、この下向き成形加工によって生じた突出部の高さ(下向き加工がされていないワークWの下面の部位から前記突出部の下端部までの距離)よりも僅かに大きいものである。したがって、前記ワーク移動位置決め手段でワークWを移動しても、前記下向き成形加工による突出部が、ダイ17に干渉しないようになっている。
また、パンチ加工機1では、前記ワーク移動位置決め手段でワークを移動する場合、パンチ11とワークWとが互いに干渉しない位置であってパンチ11の上昇限の位置PS7よりも低い位置PS5に、パンチ11が待機するように構成されている(図3参照)。
より詳しく説明すると、たとえば、ワークWに打ち抜き加工を行うだけで下向き成形加工による突出部や上向き成形加工による突出部が存在せずかつ各ワーク支持テーブル33a、33bが上昇せずにワークWの下面がダイ17の上面の高さとほぼ一致した状態で、ワークWを移動位置決めする場合には、パンチ11の下面とダイ17の上面との間の距離が「A」(ワークWの厚さよりも僅かに大きい距離)になるだけ(パンチ11の下面がPS9のところに位置するように)パンチ11を上昇させて待機するようになっている。これを通常の待機位置という場合がある。
一方、たとえば、ワークWに下向き成形加工による突出部が存在するが上向き成形加工による突出部が存在せずかつ各ワーク支持テーブル33a、33bが上昇した状態で、ワークWを移動位置決めする場合には、パンチ11の下面とダイ17の上面との間の距離が「A+α」になるだけ(パンチ11の下面がPS5のところに位置するように)パンチ11を上昇させて待機するようになっている。さらに、上向き成形加工による突出部も存在する場合には、前記「A+α」の距離に、上向き成形加工による突出部の高さを加えた距離だけ、パンチ11が上昇して待機するようになっている。
なお、パンチ11は、バネ63、65等の弾性体によって上方に付勢されているので、特定の金型で連続的に加工している場合においては、パンチ11の上端とストライカ61の下端とは、常に接触しているのが一般的である。
また、ラム19は流体圧シリンダやサーボモータ等のアクチュエータで駆動するようになっており、ラム19(ストライカ61)のストローク(ワークWを移動するときの待機位置)は、容易に設定し変更することができるようになっている。
また、パンチ加工機1では、前記ワーク移動位置決め手段でワークWを移動位置決めする場合、各ワーク支持テーブル33a、33bでワークWを上方側に位置させるか、または、ワークWの下面の高さがダイ17の上面の高さとほぼ一致する下方に位置させるかを、選択可能に構成されている。
前記選択は、パンチ加工機1の動作プログラムの指令に応じてなされるように構成されているが、その他、パンチ加工を実際に行うパンチやダイの種類、パンチ加工を実際に行うパンチやダイよりも前に加工を行ったパンチやダイの種類、前記パンチ加工機に設けられた選択ボタンのオン・オフのうちの少なくともいずれかに応じてなされるように構成されている。
次に、パンチ加工機1の動作を説明する。
図4は、パンチ加工機1の動作を示すフローチャートであり、図5は、パンチ加工機1の動作状態を説明する図である。
ワークWはパンチ加工機1に設置されており、ワークWの加工プログラムは、図示しないタッチパネル等の入力手段を介してパンチ加工機1の制御装置に入力されており、各ワーク支持テーブル33a、33bが下降しており、パンチ11が上昇しているものとし、この状態を初期状態とする。なお、説明の便宜のため、前記ワークWの加工プログラムではワークWへの上向き成形加工はなされないものとする。
前記初期状態において、前記制御装置のスタートボタンが作業者により押されると、前記制御装置は、操作盤上で前記選択ボタンが押されているか否かを判断し(S1)、押されていない場合には、加工プログラムに各ワーク支持テーブル33a、33bを上昇させるための指令であるMコードが存在するか否かを判断する(S3)。
ステップS3において、各ワーク支持テーブル33a、33bを上昇させるためのMコードが存在しないと判断された場合には、パンチ11の上昇距離を「A」とし、すなわち、パンチ11の下面の待機位置が図3に示すPS9の位置になるようにして(S5)、ワークWの移動位置決めを行い、ワークWへのパンチ加工を行う(S7)。
続いて、ワークWへの総ての加工が終わったか否かを判断し(S9)、総ての加工が終わった場合には、加工プログラムを終了し、一方、ワークWへの総ての加工が終わっていない場合には、ステップS3に戻る。
ステップS3において、各ワーク支持テーブル33a、33bを上昇させるためのMコードが存在していると判断された場合には、パンチ11の上昇距離を「A+α」とし、すなわち、パンチ11の下面の待機位置が図3に示すPS5に位置になるようにして(S11;図5(a)参照)、ワークWの移動位置決めを行い、各ワーク支持テーブル33a、33bを下降しさらにパンチ11を下降して、ワークWへのパンチ加工を行う(S13;図5(b)、(c)参照)。
続いて、ワークWへの総ての加工が終わったか否かを判断し(S15)、総ての加工が終わった場合には、加工プログラムを終了し、一方、ワークWへの総ての加工が終わっていない場合には、加工プログラムに各ワーク支持テーブル33a、33bの上昇を解除するための指令であるMコードが存在するか否かを判断する(S17)。
各ワーク支持テーブル33a、33bの上昇を解除するためのMコードが存在しない場合には、ステップS11に戻り、存在する場合には、ステップS5に移行する。
また、ステップS1において、操作盤上で前記選択ボタンが押されている場合には、ステップS11に移行する。
パンチ加工機1によれば、ワークWを移動位置決めする場合、ワーク支持テーブル33a、33bでワークWを上方に位置させて支持すると共に、パンチ11とワークWとが干渉しない位置であってパンチ11の上昇限よりも低い位置に、パンチ11が待機するように構成されているので、ワークWとダイ17およびワークWとパンチ11とのこすれや干渉によるワークWへの傷付を防止することができると共に、従来よりもヒットレートを高くする(従来よりも効率良くパンチ加工を行う)ことができる。
また、パンチ加工機1によれば、下部タレット15の中央部の位置と下部タレット15の外周部近傍であって実際にパンチ加工を行うダイの近くの位置とで、ワークWを支持するように構成されているので、剛性の小さいワークや薄いワークをダイ17のところで撓ませることなく支持することができ、剛性の小さいワークや薄いワークへの傷付を一層確実に防止することができる。
さらに、パンチ加工機1によれば、ワークWを移動位置決めする場合、ワーク支持テーブル33a、33bでワークWを上方に位置させるか、または、ワークWの下面の高さがダイ17の上面の高さとほぼ一致する下方に位置させるかを、前述した種々の方式で行うことができるので、パンチ加工機1を操作しやすくなっている。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、ワーク移動位置決め手段でワークWを移動位置決めする際、ワークWの上昇量を適宜の高さにし、この高さに応じてパンチ11の待機位置(待機高さ)を決めている点が、第1の実施形態に係るパンチ加工機1とは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係るパンチ加工機1とほぼ同様に構成されている。
すなわち、第2の実施形態に係るパンチ加工機のワーク支持テーブルは、たとえば、サーボモータ等のアクチュエータを用いることにより、上昇位置と下降位置との間の任意の位置で、上下動位置決め自在なように構成されている。
また、前記ワーク移動位置決め手段でワークWを移動位置決めする場合、前記位置決めによりダイ17が位置している箇所を通過するワークWの部位の形態に応じて、前記ワーク支持テーブルでワークを適宜の高さに位置させて支持する(ワークとダイとが干渉しないように支持する)ように構成されている。
具体的には、下向き加工による突出部がダイ17のところを通過するか否かまたはどの程度の高さの突出部がダイ17のところを通過するかにより、前記ワーク支持テーブルで支持するワークの高さを変えている。
つまり、下向き成形加工による突出部が存在しない場合には、ワークWの下面がダイ17の上面よりもごくわずかに高くなるように支持し、下向き加工による突出部が存在している場合には、前記突出部の最下端がダイ17の上面よりもごくわずかに高くなるように支持する。したがって、下向き成形加工による突出部が存在しこの突出部がワークWを移動する際にダイ17のところを通過する場合のほうが、下向き加工による突出部が存在していない等の場合よりも、高い位置でワークWを支持していることになる。さらに、下向き成形加工による突出部が存在していてもこの突出部がワークWを移動する際にダイ17のところを通過しない場合には、下向き加工による突出部が存在していない場合と同じ高さで、ワークを支持し移動する。
また、前記ワーク移動位置決め手段でワークWを移動位置決めする場合、前記ワーク支持テーブルで支持されているワークWの高さに応じ、パンチ11とワークWとが互いに干渉しない位置であってパンチ11の上昇限よりも低い位置で、パンチ11が待機するように構成されている。
具体的には、ワークWを移動位置決めするときのワークWの上端よりもパンチの下面が僅かに上方に位置するような位置でパンチ11が待機するように構成されている。
なお、前記ワークWの上端は、ワークWに上向き成形加工がされていないワークWでは、前述したようにワークWの上面であり、ワークWに上向き成形加工がされている場合であって、このワークWの移動により前記上向き成形加工により形成された突出部が、パンチ11が位置している箇所を通過する場合には、前記上向き成形加工の突出部の上端である。
パンチ加工機1によれば、ワークWを移動位置決めする場合、この位置決めによりダイ17が位置している箇所を通過するワークWの部位の形態に応じて、ワーク支持テーブル33a、33bでワークWを適宜の高さに位置させて支持すると共に、前記支持されているワークWの高さに応じ、パンチ11とワークWとが干渉しない位置であってパンチ11の上昇限よりも低い位置でパンチ11が待機するように構成されているので、必要最小限の高さでパンチ11を上方に逃がすことができ、一層ヒットレートを高くすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るパンチ加工機の概略構成を示す図である。 パンチ加工機における下部タレットおよびこの周辺の概略構成を示す平面図である。 パンチ周辺の拡大図を示す図である。 パンチ加工機の動作を示すフローチャートである。 パンチ加工機の動作状態を説明する図である。
符号の説明
1 パンチ加工機
11 パンチ
13 上部タレット
15 下部タレット
17 ダイ
33a、33b ワーク支持テーブル
W ワーク

Claims (4)

  1. ワークにパンチ加工を行うパンチ加工機において、
    前記ワークを載置すると共に、この載置しているワークの下面が、前記ダイの上面とほぼ同じ高さである位置と前記ダイの上面よりも所定の距離だけ上方に存在している位置との間を上下動するように、前記ワークを支持するワーク支持テーブルと;
    前記ワークの所定の位置にパンチ加工を行うべく、前記ワーク支持テーブルで支持されているワークを移動位置決めするワーク移動位置決め手段と;
    を有し、前記ワーク移動位置決め手段でワークを移動位置決めする場合、加工プログラムで前記ワーク支持テーブルの上昇解除指令が存在するまでは、前記ワーク支持テーブルでワークを前記ダイの上面よりも所定の距離上方に位置させて支持すると共に、前記パンチとワークとが互いに干渉しない位置であって前記パンチの上昇限よりも低い位置に、前記パンチが待機するように構成されていることを特徴とするパンチ加工機。
  2. ワークにパンチ加工を行うパンチ加工機において、
    前記ワークを載置すると共に、この載置しているワークの下面が、前記ダイの上面とほぼ同じ高さである位置と前記ダイの上面よりも所定の距離だけ上方に存在している位置との間の適宜の位置に位置決め自在なように、前記ワークを支持するワーク支持テーブルと;
    前記ワークの所定の位置にパンチ加工を行うべく、前記ワーク支持テーブルで支持されているワークを移動位置決めするワーク移動位置決め手段と;
    を有し、前記ワーク移動位置決め手段でワークを移動位置決めする場合、加工プログラムで前記ワーク支持テーブルの上昇解除指令が存在するまでは、前記位置決めにより前記ダイが位置している箇所を通過するワークの部位の形態に応じて、前記ワーク支持テーブルでワークを適宜の高さに位置させて支持すると共に、前記支持されているワークの高さに応じ、前記パンチとワークとが互いに干渉しない位置であって前記パンチの上昇限よりも低い位置に前記パンチが待機するように構成されていることを特徴とするパンチ加工機。
  3. 請求項1または請求項2に記載のパンチ加工機において、
    前記パンチ加工機は、複数のパンチを収納可能な上部タレットと、複数のダイを収納可能な下部タレットとを備えた加工機であり、
    前記ワーク支持テーブルは、前記下部タレットの中央部の位置と前記下部タレットの外周部近傍であって実際にパンチ加工を行うダイの近傍の位置とで、前記ワークを支持するように構成されていることを特徴とするパンチ加工機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のパンチ加工機において、
    前記ワーク移動位置決め手段でワークを移動位置決めする場合、前記ワーク支持テーブルでワークを上方側に位置させるか、または、ワークの下面の高さがダイの上面の高さとほぼ一致する下方に位置させるかを、選択可能に構成されており、
    前記選択は、前記パンチ加工機の動作プログラムの指令、パンチ加工を実際に行うパンチやダイの種類、パンチ加工を実際に行うパンチやダイよりも前に加工を行ったパンチやダイの種類、前記パンチ加工機に設けられた選択ボタンのオン・オフのうちの少なくともいずれかに応じてなされるように構成されていることを特徴とするパンチ加工機。
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