JP2024044558A - 金型交換装置 - Google Patents

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Yosuke Konaki
克己 渡辺
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Abstract

【課題】金型ストッカの搬送動作の安定と、金型の交換時間の短縮とを両立させる。【解決手段】金型交換装置5は、複数の下金型ストッカ65の中から、対象となる下金型ストッカ65を取り出して、下金型ホルダ18の側方に設定された下金型交換位置へと下金型ストッカ65を搬送する下金型ステーション80と、下金型ステーション80の動作を制御する制御装置100と、を備えている。下金型ステーション80は、ストッカ支持部85と、ストッカ支持部85を昇降させるエアシリンダ86と、エアシリンダ86から排気されるエアの量を調整するエア調整ユニット87と、エアシリンダ86の作動ロッド861のストローク位置を検出するセンサ部865と、を有している。制御装置100は、ストローク位置に基づいてエア調整ユニット87を制御して、ストッカ支持部85の昇降速度を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、金型交換装置に関する。
プレスブレーキなどの曲げ加工機と、曲げ加工機の側方に設置された金型収納装置との間で、金型交換装置を用いて金型を自動で交換する技術が知られている。例えば特許文献1には、金型収納装置に収納されてダイなどの金型を保持する金型ストッカを、プレスブレーキの金型ホルダの側方に設定される金型交換位置へと搬送する金型ステーションが開示されている。
金型ステーションは、金型ストッカを支持するストッカ支持部と、ストッカ支持部を上下方向及び前後方向に移動させる駆動機構を備えている。ストッカ支持部を移動させることで、金型ストッカを取り出したり、取り出した金型ストッカを金型交換位置へと搬送したりすることとができる。たとえば、ストッカ支持部の上下方向の移動には、エアシリンダが用いられる。
特開2016-083673号公報
通常、エアシリンダの作動ロッドは、ストローク全長に渡って一定の速度で移動する。作動ロッドの移動速度が速すぎる場合、金型ストッカを受け渡す際の衝撃が大きくなり、大きな音が発生したり、金型ストッカが保持する金型の位置ずれ若しくは落下が発生したりする。一方、作動ロッドの動作速度を遅くした場合には、金型交換に要する時間が長くなってしまう。
本発明の一態様は、金型を保持する複数の金型ストッカが設けられた金型収納装置と、曲げ加工機のテーブルに金型を装着するための金型ホルダとの間で金型の交換を行う金型交換装置において、後方向に配列された複数の金型ストッカの中から、対象となる金型ストッカを取り出して、金型ホルダの側方に設定された金型交換位置へと金型ストッカを搬送する金型ステーションと、金型ステーションの動作を制御する制御装置と、を備え、金型ステーションは、金型ストッカを下方から支持するストッカ支持部と、ストッカ支持部に連結された作動ロッドを上下方向に移動させて、ストッカ支持部を昇降させるエアシリンダと、エアシリンダから排気されるエアの量、及びエアシリンダに供給されるエアの量を調整するエア調整ユニットと、作動ロッドのストローク位置を検出するセンサ部と、を有し、制御装置は、ストローク位置に基づいてエア調整ユニットを制御して、ストッカ支持部の昇降速度を制御する金型交換装置である。
本発明の一態様によれば、ストッカ支持部の位置に応じて、昇降速度を切り替えることができる。低速昇降では、金型ストッカに生じる衝撃を抑制し、併せて金型ストッカが保持する金型の位置ずれ若しくは落下を抑制することができる。これにより、金型ストッカの搬送動作の安定というメリットが得られる。一方、高速昇降では、金型ストッカを迅速に搬送することができるので、金型の交換時間の短縮というメリットが得られる。
本発明の一態様によれば、金型ストッカの搬送動作の安定と、金型の交換時間の短縮とを両立させることができる。
図1は、本実施形態に係る金型交換装置を含む曲げ加工システムの構成を模式的に示す正面図である。 図2は、金型収納装置の要部を示す斜視図である。 図3は、金型収納装置の要部を示す側面図である。 図4は、下金型ステーションを示す正面図である。 図5は、エア調整ユニットの構成を示す説明図である。 図6Aは、上昇高速動作におけるエア調整ユニットの動作を示す説明図である。 図6Bは、上昇低速動作におけるエア調整ユニットの動作を示す説明図である。 図6Cは、下降高速動作におけるエア調整ユニットの動作を示す説明図である。 図6Dは、下降低速動作におけるエア調整ユニットの動作を示す説明図である。 図7は、下金型ステーションの動作概念を示す説明図である。
以下、図面を参照し、本実施形態に係る金型交換装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る金型交換装置5を含む曲げ加工システムの構成を模式的に示す正面図である。以下の説明では、方向の定義として、左右方向、前後方向、及び上下方向を用いる。左右方向及び前後方向は、水平方向において直交する2つの方向に対応し、上下方向は鉛直方向に対応する。図1において、紙面手前側が前方向に相当し、紙面奥側が後方向に相当する。もっとも、これらの方向は、曲げ加工機の構成を説明するために、便宜的に用いられるに過ぎない。
金型交換装置5は、下金型2を保持する複数の下金型ストッカ65が設けられた金型収納装置6と、曲げ加工機1の下部テーブル12に下金型2を装着するための下金型ホルダ18との間で下金型2の交換を行う金型交換装置5において、前後方向に配列された複数の下金型ストッカ65の中から、対象となる下金型ストッカ65を取り出して、下金型ホルダ18の側方に設定された下金型交換位置へと下金型ストッカ65を搬送する下金型ステーション80と、下金型ステーション80の動作を制御する制御装置100と、を備えている。下金型ステーション80は、下金型ストッカ65を下方から支持するストッカ支持部85と、ストッカ支持部85に連結された作動ロッド861を上下方向に移動させて、ストッカ支持部85を昇降させるエアシリンダ86と、エアシリンダ86から排気されるエアの量、及びエアシリンダ86に供給されるエアの量を調整するエア調整ユニット87と、作動ロッド861のストローク位置を検出するセンサ部865と、を有し、制御装置100は、ストローク位置に基づいてエア調整ユニット87を制御して、ストッカ支持部85の昇降速度を制御する。
つぎに、曲げ加工システムの詳細について説明する。曲げ加工システムは、曲げ加工機1と、金型交換装置5と、金型収納装置6と、を備えている。
曲げ加工機1は、例えばプレスブレーキであり、下金型2と上金型4との協働により、板金などの板状のワークWに対して曲げ加工を行う加工機である。
曲げ加工機1は、一対のサイドプレート10と、下部テーブル12と、上部テーブル14と、テーブル駆動機構16と、を備えている。
一対のサイドプレート10は、左右方向に離隔して配置されている。一対のサイドプレート10の下部には、左右方向に延びた下部テーブル12が設けられ、一対のサイドプレート10の上部には、左右方向に延びた上部テーブル14が設けられている。上部テーブル14は、上下方向に移動可能に構成されている。個々のサイドプレート10の上部には、上部テーブル14を上下方向に移動させるテーブル駆動機構16が設けられている。テーブル駆動機構16は、例えば油圧シリンダであるが、サーボモータなどでもよい。上部テーブル14は、下部テーブル12に対して相対的に移動可能であればよく、曲げ加工機1は、上部テーブル14を固定した状態で、下部テーブル12を上下方向へ移動させるように構成されていてもよい。
下部テーブル12の上側には、ダイなどの下金型2を着脱可能に保持する下金型ホルダ18が設けられている。下金型ホルダ18には、下金型2のシャンク部(基部)を挿入するためのホルダ溝が左右方向に沿って形成されている。下金型ホルダ18は、下金型2を固定するクランプ機構を有している。
上部テーブル14の下側には、パンチなどの上金型4を着脱可能に保持する上金型ホルダ20が設けられている。上金型ホルダ20には、上金型4のシャンク部(基部)を挿入するためのホルダ溝が左右方向に沿って形成されている。上金型ホルダ20は、上金型4を固定するクランプ機構を有している。
曲げ加工機1の右側には、金型収納装置6が隣接して設けられている。金型収納装置6は、複数の下金型2及び複数の上金型4を収納する。
図2は、金型収納装置6の要部を示す斜視図である。図3は、金型収納装置6の要部を示す側面図である。金型収納装置6は、本体フレーム60と、複数の下金型ストッカ65と、複数の上金型ストッカ67と、を備えている。
本体フレーム60は、前後方向に延びる一対のベースフレーム60aと、ベースフレーム60aに対して起立する4つの支柱60bと、を備えている。
複数の下金型ストッカ65は、本体フレーム60に設けられた、前後方向に延びる下部支持フレーム61に沿って、前から後に並んでいる。下部支持フレーム61には、複数の下金型ストッカ65をそれぞれ支持する複数の下金型ストッカ格納部(図示せず)が設けられている。下金型ストッカ65の両端は、下金型ストッカ格納部によって着脱可能に支持されている。
個々の下金型ストッカ65は、左右方向に延在し、1つ以上の下金型2を保持している。個々の下金型ストッカ65は、下金型2の先端(刃先)が上向きとなる姿勢で、下金型2を保持している。個々の下金型ストッカ65は、上方向へと持ち上げることで、下金型ストッカ格納部から取り外すことができる。
なお、下金型ストッカ65には、曲げ加工に直接利用される下金型2以外にも、清掃用治具、キャリブレーション用治具を収納することができる。ここで、清掃用治具は、下金型ホルダ18のホルダ溝に沿って移動することで、下金型ホルダ18の清掃を行う治具である。一方、キャリブレーション用治具は、ワークWの曲げ角度を測定する接触式角度センサの測定値補正用の治具であり、下金型ホルダ18に装着されて使用される。これらの治具は、使用頻度が低いことから、複数の下金型ストッカ65のうち、最も後側の下金型ストッカ65に収納されることが好ましい。
複数の上金型ストッカ67は、本体フレーム60に設けられた、前後方向に延びる上部支持フレーム62に沿って、前から後に並んでいる。上部支持フレーム62には、複数の上金型ストッカ67をそれぞれ支持する複数の上金型ストッカ格納部(図示せず)が設けられている。上金型ストッカ67の両端は、上金型ストッカ格納部によって着脱自在に支持されている。
個々の上金型ストッカ67は、左右方向に延在し、1つ以上の上金型4を保持している。個々の上金型ストッカ67は、上金型4の先端(刃先)が下向きとなる姿勢で、上金型4を保持している。個々の上金型ストッカ67は、上方向へと持ち上げることで、上金型ストッカ格納部から取り外すことができる。
金型交換装置5は、金型収納装置6と下金型ホルダ18との間で下金型2の交換を行うとともに、金型収納装置6と上金型ホルダ20との間で上金型4の交換を行う。金型交換装置5は、下金型ステーション80と、上金型ステーション90と、を備えている。なお、図2及び図3では上金型ステーション90は省略されている。
下金型ステーション80は、複数の下金型ストッカ65の下方にある、金型収納装置6の下側空間に配置されている。下金型ステーション80は、本体フレーム60の下側に配設された、前後方向に延びる下部ステーションフレーム63上に設けられている。
下金型ステーション80は、複数の下金型ストッカ65の中から、対象となる下金型ストッカ65を取り出す。下金型ステーション80は、取り出した下金型ストッカ65を上下方向及び前後方向に移動することによって、この下金型ストッカ65を所定の下金型交換位置に位置決めすることができる。下金型交換位置は、下金型ホルダ18の右側に隣接する位置に設定されている。
上金型ステーション90は、複数の上金型ストッカ67の上方にある、金型収納装置6の上側空間に配置されている。上金型ステーション90は、本体フレーム60の上側に配設された、前後方向に延びる上部ステーションフレーム64によって支持されている。
上金型ステーション90は、複数の上金型ストッカ67の中から、対象となる上金型ストッカ67を取り出す。上金型ステーション90は、取り出した上金型ストッカ67を上下方向及び前後方向に移動することによって、この上金型ストッカ67を所定の上金型交換位置に位置決めすることができる。上金型交換位置は、上金型ホルダ20の右側に隣接する位置に設定されている。
図1に示すように、金型交換装置5は、左右の下金型交換ユニット55L、55Rと、左右の上金型交換ユニット56L、56Rと、下部ガイド57と、上部ガイド58と、をさらに備えている。
左右の下金型交換ユニット55L、55Rは、下金型ホルダ18に対して下金型2を配置する。具体的には、左右の下金型交換ユニット55L、55Rは、下金型交換位置に位置決めされた下金型ストッカ65(図1では省略)から下金型ホルダ18へと下金型2を移動したり、下金型ホルダ18に対する下金型2の位置決めを行ったりする。左右の下金型交換ユニット55L、55Rは、下部テーブル12の後側に設けられている。
下部ガイド57は、下部テーブル12の後側に固定されている。下部ガイド57は、下金型ホルダ18に沿って左右方向に延在している。下部ガイド57の左右端は、下金型ホルダ18よりも左右方向に延在している。
左右の上金型交換ユニット56L、56Rは、上金型ホルダ20に対して上金型4を配置する。具体的には、左右の上金型交換ユニット56L、56Rは、上金型交換位置に位置決めされた上金型ストッカ67(図1では省略)から上金型ホルダ20への上金型4を移動したり、上金型ホルダ20に対する上金型4の位置決めを行ったりする。左右の上金型交換ユニット56L、56Rは、上部テーブル14の後側に設けられている。
上部ガイド58は、上部テーブル14の後側に固定されている。上部ガイド58は、上金型ホルダ20に沿って左右方向に延在している。上部ガイド58の左右端は、上金型ホルダ20よりも左右方向に延在している。
曲げ加工機1は、制御装置100を有している。制御装置100は、曲げ加工機1、金型交換装置5の動作を制御する装置である。制御装置100は、例えばNC(Numerical Control:数値制御)装置などのコンピュータである。コンピュータは、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)などのハードウェアプロセッサと、メモリと、各種のインターフェースと、を主体に構成されている。メモリ、各種のインターフェースは、バスを介してハードウェアプロセッサに接続されている。
コンピュータには、所定のコンピュータプログラムがインストールされている。ハードウェアプロセッサがコンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータは、制御装置100が備える複数の機能を実行する。
以下、図4を参照し、本実施形態の特徴の一つである下金型ステーション80について説明する。下金型ステーション80は、ベース部81と、一対のガイド部82と、一対のロッド83と、ストッカ支持部85と、エアシリンダ86と、後述するエア調整ユニット87(図4では図示省略)と、を備えている。
また、下金型ステーション80は、下金型ステーション80を下部ステーションフレーム63(図2参照)に沿って前後方向に移動するサーボモータなどのアクチュエータを備えている。
ベース部81は、一対のガイド部82、及びエアシリンダ86が取り付けられる部材である。一対のガイド部82は、左右方向に離隔してベース部81に配置されている。一対のガイド部82には、一対のロッド83が上下方向に沿うように挿入されている。一対のロッド83は、一対のガイド部82によってガイドされることで、上下方向に移動することができる。各ロッド83の上端は、ストッカ支持部85を下方から支持している。
ストッカ支持部85は、下金型ストッカ65を下方から支持する。ストッカ支持部85は、左右方向に延在しており、下金型ストッカ65を安定して支持できる程度の大きさに設定されている。
エアシリンダ86は、ストッカ支持部85を昇降させるアクチュエータである。エアシリンダ86は、上下方向に沿うようにベース部81に固定されており、一対のガイド部82の間に配置されている。
エアシリンダ86は、シリンダ本体860と、作動ロッド861とを備えている。シリンダ本体860は、エアの供給及び排気が行われるヘッド側ポートと、エアの供給及び排気が行われるロッド側ポートと、を備えている。作動ロッド861は、シリンダ本体860の上端側から上方へと進出しており、シリンダ本体860に沿って上下方向に移動する。作動ロッド861の上端は、ストッカ支持部85に連結されている。
このエアシリンダ86は、エア調整ユニット87(図4では図示省略)から供給されるエアに応じて、作動ロッド861を上下方向に移動させる。例えば、ヘッド側ポートにエアを供給し、ロッド側ポートからエアを排気すると、作動ロッド861が上方向に移動する。これにより、ストッカ支持部85及びこれに支持される下金型ストッカ65が上昇する。一方、ロッド側ポートにエアを供給し、ヘッド側ポートからエアを排気すると、作動ロッド861が下方向に移動する。これにより、ストッカ支持部85及びこれに支持される下金型ストッカ65が下降する。
本実施形態では、作動ロッド861の移動速度は、ストローク全長に渡って一定となっているのではく、ストッカ支持部85の上下方向の位置に基づいて変更される。ストッカ支持部85の上下方向の位置は、作動ロッド861のストローク位置によって認識される。
エアシリンダ86には、作動ロッド861のストローク位置を検出するセンサ部865が設けられている。センサ部865は、作動ロッド861の基端部(ピストン)を検出する第1から第4のスイッチ865a~865dで構成されている。第1から第4のスイッチ865a~865dは、シリンダ本体860の外周面に取り付けられている。第1のスイッチ865a、第2のスイッチ865b、第3のスイッチ865c、第4のスイッチ865dの順番で、上から下に第1から第4のスイッチ865a~865dが配置されている。
図5は、エア調整ユニットの構成を示す説明図である。エア調整ユニット87は、シリンダ本体860のヘッド側ポート862から排気されるエアの量、及びシリンダ本体860のロッド側ポート863から排気されるエアの量を調整する。エア調整ユニット87は、エアの量を調整することで、作動ロッド861の移動速度、すなわち、ストッカ支持部85の昇降速度を調整する。
エア調整ユニット87は、上昇指令バルブ870と、下降指令バルブ871と、上昇速度切替バルブ872と、下降速度切替バルブ873と、上昇高速用スピードコントローラ874と、上昇低速用スピードコントローラ875と、下降低速用スピードコントローラ876と、を備えている。
上昇指令バルブ870及び下降指令バルブ871は、上昇側と下降側とでエアの流れを切り換えるためのバルブである。上昇速度切替バルブ872は、上昇高速用スピードコントローラ874と、上昇低速用スピードコントローラ875とでエアの流れを切り換えるバルブである。下降速度切替バルブ873は、下降低速用スピードコントローラ876と、これをバイパスする回路とでエアの流れを切り換えるバルブである。上昇高速用スピードコントローラ874、上昇低速用スピードコントローラ875、及び下降低速用スピードコントローラ876は、エアシリンダ86から排気されるエアの量を制御する絞り弁である。
図6Aは、上昇高速動作におけるエア調整ユニット87の動作を示す説明図である。ストッカ支持部85を高速で上昇させる上昇高速動作の場合、上昇指令バルブ870、上昇速度切替バルブ872、及び下降速度切替バルブ873はオンされ、下降指令バルブ871はオフされる。このとき、エア供給源からのエアは、上昇指令バルブ870、下降速度切替バルブ873を経由して、ヘッド側ポート862に供給される。ロッド側ポート863からのエアは、上昇速度切替バルブ872、上昇高速用スピードコントローラ874、下降指令バルブ871を経由して、排気される。
ロッド側ポート863から排気されるエアは、上昇速度切替バルブ872のオンによって、上昇高速用スピードコントローラ874へと流れ、上昇低速用スピードコントローラ875をバイパスする。上昇低速用スピードコントローラ875をバイパスすることで、排気されるエアの量が相対的に多くなる。これにより、作動ロッド861を高速で上方向に移動させる、すなわち、ストッカ支持部85を高速で上昇させることができる。なお、「高速」とは、後述する「上昇低速動作」における「低速」に対して相対的に速い速度を意味する。
図6Bは、上昇低速動作におけるエア調整ユニット87の動作を示す説明図である。ストッカ支持部85を低速で上昇させる上昇低速動作の場合、上昇指令バルブ870及び下降速度切替バルブ873はオンされ、下降指令バルブ871及び上昇速度切替バルブ872はオフされる。このとき、エア供給源からのエアは、上昇指令バルブ870、下降速度切替バルブ873を経由して、ヘッド側ポート862に供給される。ロッド側ポート863からのエアは、上昇速度切替バルブ872、上昇低速用スピードコントローラ875、下降指令バルブ871を経由して排気される。
ロッド側ポート863から排気されるエアは、上昇速度切替バルブ872のオフによって上昇低速用スピードコントローラ875へと流れる。上昇低速用スピードコントローラ875を通過することで排気されるエアの量が相対的に少なくなる。これにより、作動ロッド861を低速で上方向に移動させる、すなわち、ストッカ支持部85を低速で上昇させることができる。なお、「低速」とは、「上昇高速動作」における「高速」に対して相対的に遅い速度を意味する。
ここで、図6A及び図6Bに示すように、上昇時、上昇指令バルブ870から下降速度切替バルブ873に入る経路では、エアがスピードコントローラを通過しないようになっている。これにより、スピードコントローラの絞りの影響が生じないようにしている。また、図6Aに示すように、上昇高速時には、ロッド側ポート863から排気されるエアは、上昇高速用スピードコントローラ874を通過するようになっている。これにより、速度切替時におけるエアの衝撃緩和を図ることができる。
図6Cは、下降高速動作におけるエア調整ユニット87の動作を示す説明図である。ストッカ支持部85を高速で下降させる下降高速動作の場合、下降指令バルブ871、上昇速度切替バルブ872、及び下降速度切替バルブ873はオンされ、上昇指令バルブ870はオフされる。このとき、エア供給源からのエアは、下降指令バルブ871、上昇高速用スピードコントローラ874、上昇速度切替バルブ872を経由して、ロッド側ポート863に供給される。ヘッド側ポート862からのエアは、下降速度切替バルブ873、上昇指令バルブ870を経由して排気される。
ヘッド側ポート862から排気されるエアは、下降速度切替バルブ873のオンによって下降低速用スピードコントローラ876をバイパスして流れる。下降低速用スピードコントローラ876をバイパスすることで、排気されるエアの量が相対的に多くなる。これにより、作動ロッド861を高速で下方向に移動させる、すなわち、ストッカ支持部85を高速で下降させることができる。なお、「高速」とは、後述する「下降低速動作」における「低速」に対して相対的に速い速度を意味する。
図6Dは、下降低速動作におけるエア調整ユニット87の動作を示す説明図である。ストッカ支持部85を低速で下降させる下降低速動作の場合、下降指令バルブ871及び上昇速度切替バルブ872はオンされ、上昇指令バルブ870及び下降速度切替バルブ873はオフされる。このとき、エア供給源からのエアは、下降指令バルブ871、上昇高速用スピードコントローラ874、上昇速度切替バルブ872を経由して、ロッド側ポート863に供給される。ヘッド側ポート862からのエアは、下降速度切替バルブ873、下降低速用スピードコントローラ876、上昇指令バルブ870を経由して排気される。
このように、ヘッド側ポート862から排気されるエアは、下降速度切替バルブ873のオフによって下降低速用スピードコントローラ876へと流れる。下降低速用スピードコントローラ876を通過することで、排気されるエアの量が相対的に少なくなる。これにより、作動ロッド861を低速で下方向に移動させる、すなわち、ストッカ支持部85を低速で下降させることができる。なお、「低速」とは、「下降高速動作」における「高速」に対して相対的に遅い速度を意味する。
ここで、図6C及び図6Dに示すように、下降時、下降指令バルブ871から上昇速度切替バルブ872に入る経路では、エアが上昇高速用スピードコントローラ874を実質的に通過しないようになっている。これにより、上昇高速用スピードコントローラ874の絞り弁の影響が生じないようにしている。
図7は、下金型ステーションの動作概念を示す説明図である。以下、下金型ステーション80の動作、すなわち、下金型ストッカ65の搬送動作について説明する。この動作は、制御装置100の制御のもと、下金型ステーション80によって行われる。
図7に示すように、金型収納装置6において、複数の下金型ストッカ65は、前後方向に隣接して配列されている。このとき、個々の下金型ストッカ65は、前側及び後側のうち一方の下金型ストッカ65に対して近接して配置されているが、他方の下金型ストッカ65に対して一定の距離を隔てて配置されている。これにより、隣接する下金型ストッカ65の間に空間部(以下「ストッカ空間部」といいう)が確保される。このストッカ空間部を利用することで、下金型ステーション80は、下金型ストッカ65を上下方向に搬送することができる。
まず、下金型ストッカ格納部に支持されている下金型ストッカ65を、金型交換位置まで搬送する動作を説明する。ここで、下金型ストッカ格納部が下金型ストッカ65を支持する格納位置をホーム位置P0として、上下方向位置の基準とする。また、初期的には、下金型ステーション80のストッカ支持部85は、金型交換位置の下方位置、例えば下限位置P4にあるとする。この下限位置P4は、ストッカ支持部85の下降を停止させる位置であり、例えばホーム位置P0から下方向に225mmの位置に設定されている。なお、下限位置P4は、作動ロッド861のストローク下端に対応する位置でもある。
制御装置100は、ストッカ支持部85を後方向へと移動させる。制御装置100は、搬送対象となる下金型ストッカ65の下方位置にストッカ支持部85が到達すると、ストッカ支持部85を停止させる。つぎに、制御装置100は、ストッカ支持部85を上昇させる。ストッカ支持部85がホーム位置P0を通過すると、ストッカ支持部85が下金型ストッカ65を上方へと持ち上げる。これにより、下金型ストッカ65が上方向へと移動し、下金型ストッカ65が下金型ストッカ格納部から取り外される。
ストッカ支持部85が上限位置P1まで到達すると、制御装置100は、ストッカ支持部85を停止させる。上限位置P1は、ストッカ支持部85の上昇を停止させる位置であり、例えば、ホーム位置P0から上方向に145mmの位置に設定されている。なお、上限位置P1は、作動ロッド861のストローク上端に対応する位置、且つ、下金型交換位置(パスライン)に対応する位置でもある。
つぎに、制御装置100は、ストッカ支持部85を前側又は後側に移動させる。制御装置100は、隣接する下金型ストッカ65との間にあるストッカ空間部の上方位置までストッカ支持部85が到達すると、ストッカ支持部85を停止させる。そして、制御装置100は、ストッカ支持部85を下降させる。制御装置100は、ストッカ支持部85が下限位置P4まで到達すると、ストッカ支持部85を停止させる。
制御装置100は、ストッカ支持部85を前側に移動させる。制御装置100は、下金型交換位置の下方へとストッカ支持部85が到達すると、ストッカ支持部85を停止させる。つぎに、制御装置100は、ストッカ支持部85を上昇させる。そして、ストッカ支持部85が金型交換位置(上限位置P1)まで到達すると、制御装置100は、ストッカ支持部85を停止させる。
金型交換位置にある下金型ストッカ65を下金型ストッカ格納部まで搬送する動作は、上述した一連の動作の流れを逆にしたものとなる。よって、詳細な説明は省略する。
このような一連のストッカ支持部85の移動のうち、制御装置100は、ストッカ支持部85の昇降動作について速度制御を行っている。すなわち、制御装置100は、各スイッチ865a~865dによって検出されるストローク位置に基づいてエア調整ユニット87を制御して、ストッカ支持部85の昇降速度を制御する。
ここで、第1のスイッチ865aによって検出されるストローク位置は、ストッカ支持部85の上限位置P1と対応する。第2のスイッチ865bによって検出されるストローク位置は、ストッカ支持部85の上側速度切替位置P2と対応する。上側速度切替位置P2は、ホーム位置P0と上限位置P1との間に設定されており、例えば、ホーム位置P0から上方向へ100mmの位置にある。また、第3のスイッチ865cによって検出されるストローク位置は、ストッカ支持部85の下側速度切替位置P3と対応する。下側速度切替位置P3は、ホーム位置P0と下限位置P4との間に設定されており、例えば、ホーム位置P0から下方向へ50mmの位置にある。第4のスイッチ865dによって検出されるストローク位置は、ストッカ支持部85の下限位置P4と対応する。
まず、金型収納装置6に格納されている下金型ストッカ65を、金型交換位置まで搬送する動作について説明する。
下金型ストッカ65を取り出す際、ストッカ支持部85は、下金型ストッカ65の下方に位置する。制御装置100は、下限位置P4からストッカ支持部85を上昇させる。このとき、制御装置100は、ストッカ支持部85を高速で上昇させる。制御装置100は、第3のスイッチ865cによってストッカ支持部85が下側速度切替位置P3に到達したことを判断すると、エア調整ユニット87を制御して速度切替を行う。そして、制御装置100は、ストッカ支持部85を低速で上昇させる。したがって、下側速度切替位置P3から上限位置P1までの間、ストッカ支持部85は低速で上昇する。
上限位置P1まで到達したストッカ支持部85は、前後方向への移動によってストッカ空間部の上方位置まで到達すると、その後下降する。このとき、制御装置100は、上限位置P1から下限位置P4まで、ストッカ支持部85を高速で下降させる。
下限位置P4まで到達したストッカ支持部85は、前方向への移動によって金型交換位置の下方まで到達すると、その後上昇する。このとき、制御装置100は、下金型ストッカ65を取り出すときと同様、下限位置P4から下側速度切替位置P3までストッカ支持部85を高速で上昇させる。制御装置100は、下側速度切替位置P3で速度切替を行い、下側速度切替位置P3から上限位置P1まで、ストッカ支持部85を低速で上昇させる。
つぎに、金型交換位置にある下金型ストッカ65を、金型収納装置6の下金型ストッカ格納部まで搬送する動作について説明する。
制御装置100は、金型交換位置(上限位置P1)から下限位置P4まで、ストッカ支持部85を高速で下降させる。
下限位置P4まで到達したストッカ支持部85は、後方向への移動によってストッカ空間部の下方位置まで到達すると、その後上昇する。このとき、制御装置100は、ストッカ支持部85を高速で上昇させる。制御装置100は、第2のスイッチ865bによってストッカ支持部85が上側速度切替位置P2に到達したことを判断すると、エア調整ユニット87を制御して速度切替を行う。そして、制御装置100は、ストッカ支持部85を低速で上昇させる。したがって、上側速度切替位置P2から上限位置P1までの間、ストッカ支持部85は低速で上昇する。
上限位置P1まで到達したストッカ支持部85は、前後方向への移動によって下金型ストッカ格納部の上方位置まで到達すると、その後下降する。このとき、制御装置100は、ストッカ支持部85を低速で下降させる。制御装置100は、第3のスイッチ865cによってストッカ支持部85が下側速度切替位置P3に到達したことを判断すると、エア調整ユニット87を制御して速度切替を行う。そして、制御装置100は、ストッカ支持部85を高速で下降させる。したがって、下側速度切替位置P3から下限位置P4までの間、ストッカ支持部85は高速で下降する。
このように、制御装置100は、ストッカ支持部85を上下方向及び前後方向に移動することによって、下金型ストッカ格納部にある下金型ストッカ65を下金型交換位置まで搬送したり、下金型格納位置にある下金型ストッカ65を下金型ストッカ格納部まで搬送したりする。この際、制御装置100は、作動ロッド861のストローク位置に基づいてエア調整ユニット87を制御して、ストッカ支持部85の昇降速度を制御している。
この構成によれば、ストッカ支持部85の位置に応じて、昇降速度を切り替えることができる。低速昇降では、下金型ストッカ65が保持する下金型2の位置ずれ若しくは落下を抑制することができるので、下金型ストッカ65の搬送動作の安定というメリットが得られる。一方、高速昇降では、下金型ストッカ65を迅速に搬送することができるので、下金型2の交換時間の短縮というメリットが得られる。これにより、下金型ストッカ65の搬送動作の安定と、下金型2の交換時間の短縮とを両立させることができる。
本実施形態において、下金型ストッカ65は、金型収納装置6内の下金型ストッカ格納部によって支持されており、下金型ストッカ65の下方位置からストッカ支持部85を上昇させて、下金型ストッカ65を下金型ストッカ格納部から取り出す場合、制御装置100は、下金型ストッカ格納部が下金型ストッカ65を支持する格納位置(ホーム位置P0)よりも下方にある下側速度切替位置P3(第1速度切替位置の一例)まで、ストッカ支持部85を高速(第1速度の一例)で上昇させ、下側速度切替位置P3から、ストッカ支持部85の上昇を停止する上限位置P1まで、ストッカ支持部85を低速(第1速度よりも遅い速度)で上昇させる。
この構成によれば、ホーム位置P0を通過するとき、ストッカ支持部85が低速で上昇するので、ストッカ支持部85が下金型ストッカ65を持ち上げるときの衝撃を緩和することができる。これにより、衝撃音の発生を抑制することができる。また、下金型ストッカ65が保持する下金型2への衝撃も緩和されるので、下金型2の位置ずれ若しくは落下を抑制することができる。一方で、下側速度切替位置P3に到達するまでは高速で上昇するので、下金型ストッカ65を迅速に搬送することができる。これにより、下金型ストッカ65の搬送動作の安定と、下金型2の交換時間の短縮とを両立させることができる。
本実施形態において、金型収納装置6に設けられた下金型ストッカ格納部の上方位置からストッカ支持部85を下降させて、下金型ストッカ65を下金型ストッカ格納部に格納する場合、制御装置100は、下金型ストッカ格納部が下金型ストッカ65を支持する格納位置(ホーム位置P0)よりも下方にある下側速度切替位置P3(第2速度切替位置の一例)まで、ストッカ支持部85を低速(第2速度の一例)で下降させ、下側速度切替位置P3から、ストッカ支持部85の下降を停止する下限位置P4まで、ストッカ支持部85を高速(第2速度よりも速い速度)で下降させる。
この構成によれば、ホーム位置P0を通過するとき、ストッカ支持部85が低速で下降するので、下金型ストッカ65を下金型ストッカ格納部へと格納するときの衝撃を緩和することができる。これにより、衝撃音の発生を抑制することができる。また、下金型ストッカ65が保持する下金型2への衝撃も緩和されるので、下金型2の位置ずれ若しくは落下を抑制することができる。一方で、下側速度切替位置P3を通過した後は、高速で下降するので、下金型ストッカ65を迅速に搬送することができる。これにより、下金型ストッカ65の搬送動作の安定と、下金型2の交換時間の短縮とを両立させることができる。
本実施形態において、下金型交換位置の下方位置からストッカ支持部85を上昇させて、下金型ストッカ65を下金型交換位置へと位置決めする場合、制御装置100は、下金型交換位置よりも下方にある下側速度切替位置P3(第3速度切替位置の一例)まで、ストッカ支持部85を高速(第1速度の一例)で上昇させ、下側速度切替位置P3から金型交換位置(上限位置P1)まで、ストッカ支持部85を低速(第1速度よりも遅い速度)で上昇させる。
この構成によれば、下金型交換位置へと到達するとき、ストッカ支持部85が低速で上昇するので、下金型ストッカ65を下金型交換位置へと位置決めするときの衝撃を緩和することができる。下金型ホルダ18側には、下金型ストッカ65を位置決めする位置決め部品がある。このため、下金型ストッカ65を下金型交換位置へと位置決めするときの衝撃を緩和することができる。これにより、衝撃音の発生を抑制することができる。また、ストッカ支持部85が適切に減速することで、下金型ホルダ18側へと下金型ストッカ65をスムーズに受け渡すことができる。下金型ストッカ65が保持する下金型2への衝撃も緩和されるので、下金型2の位置ずれ若しくは落下を抑制することができる。特に、下金型交換位置へと搬送された下金型2は、下金型交換ユニット55L、55Rに保持されるため、下金型2の位置ずれの発生が抑制されることで、下金型交換ユニット55L、55Rが下金型2を確実に保持することができる。一方で、下側速度切替位置P3を通過するまでは高速で上昇するので、下金型ストッカ65を迅速に搬送することができる。これにより、下金型ストッカ65の搬送動作の安定と、下金型2の交換時間の短縮とを両立させることができる。
なお、図4に示すように、下金型ストッカ65には、下金型ストッカ65上に保持された下金型2の位置ずれを規制する規制部材650が設けられている。金型交換位置以外では、規制部材650が作動しているため、下金型ストッカ65の搬送動作中は、下金型2の位置ずれの発生は抑制される。
本実施形態において、下金型ストッカ65の前側又は後側に設けられたストッカ空間部の下方位置から、ストッカ支持部85の上昇を停止する上限位置P1まで、ストッカ支持部85を上昇させる場合、制御装置100は、上限位置P1よりも下方にある上側速度切替位置P2(第4速度切替位置の一例)まで、ストッカ支持部85を高速(第1速度)で上昇させ、上側速度切替位置P2から上限位置P1まで、ストッカ支持部85を低速(第1速度よりも遅い速度)で上昇させる。
この構成によれば、上限位置P1へと到達するとき、ストッカ支持部85が低速で上昇するので、下金型ストッカ65が上限位置P1へと到達したときの衝撃を緩和することができる。このため、慣性によって下金型2が跳ね上がり、下金型2の位置がずれたり、下金型ストッカ65から下金型2が落下したりすることを抑制することができる。一方で、上側速度切替位置P2を通過するまでは高速で上昇するので、下金型ストッカ65を迅速に搬送することができる。これにより、下金型ストッカ65の搬送動作の安定と、下金型2の交換時間の短縮とを両立させることができる。
本実施形態において、下金型ストッカ65を下金型交換位置から下降させる場合、制御装置100は、低速側の速度へと切り替えることなく一定の速度でストッカ支持部85を下降させる。
この構成によれば、下金型交換位置から下限位置P4までの間で、速度が低速側へと切り替えられることがない。これにより、下金型2の交換時間の短縮を図ることができる。
本実施形態において、下金型ストッカ65の前側又は後側に設けられたストッカ空間部の上方位置から、ストッカ支持部85の下降を停止する下限位置P4まで、ストッカ支持部85を下降させる場合、制御装置100は、低速側の速度へと切り替えることなく一定の速度でストッカ支持部85を下降させる。
この構成によれば、ストッカ空間部の上方位置から下限位置P4までの間で、速度が低速側へと切り替えられることがない。これにより、下金型2の交換時間の短縮を図ることができる。
なお、上述した実施形態では、エア調整ユニット87の一部にスピードコントローラを利用した。しかしながら、エアの量を調整する手法はこれに限らず、固定絞りやレギュレータなどであってもよい。
また、上述した実施形態では、第1速度切替位置、第2速度切替位置、及び第3速度切替位置として、下側速度切替位置P3を例示した。しかしながら、第1速度切替位置、第2速度切替位置、及び第3速度切替位置は同じ位置である必要はなく、それぞれ別の位置に設定されていてもよい。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
1 曲げ加工機
2 下金型
4 上金型
18 下金型ホルダ
20 上金型ホルダ
5 金型交換装置
55L、55R 下金型交換ユニット
56L、56R 上金型交換ユニット
57 下部ガイド
58 上部ガイド
80 下金型ステーション
85 ストッカ支持部
86 エアシリンダ
860 シリンダ本体
861 作動ロッド
862 ヘッド側ポート
863 ロッド側ポート
865 センサ部
87 エア調整ユニット
870 上昇指令バルブ
871 下降指令バルブ
872 上昇速度切替バルブ
873 下降速度切替バルブ
874、875、876 スピードコントローラ
90 上金型ステーション
6 金型収納装置
65 下金型ストッカ
67 上金型ストッカ
W ワーク

Claims (7)

  1. 金型を保持する複数の金型ストッカが設けられた金型収納装置と、曲げ加工機のテーブルに前記金型を装着するための金型ホルダとの間で金型の交換を行う金型交換装置において、
    前後方向に配列された前記複数の金型ストッカの中から、対象となる金型ストッカを取り出して、前記金型ホルダの側方に設定された金型交換位置へと前記金型ストッカを搬送する金型ステーションと、
    前記金型ステーションの動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記金型ステーションは、
    前記金型ストッカを下方から支持するストッカ支持部と、
    前記ストッカ支持部に連結された作動ロッドを上下方向に移動させて、前記ストッカ支持部を昇降させるエアシリンダと、
    前記エアシリンダから排気されるエアの量、及び前記エアシリンダに供給されるエアの量を調整するエア調整ユニットと、
    前記作動ロッドのストローク位置を検出するセンサ部と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記ストローク位置に基づいて前記エア調整ユニットを制御して、前記ストッカ支持部の昇降速度を制御する
    金型交換装置。
  2. 前記金型ストッカは、前記金型収納装置内の金型ストッカ格納部によって支持されており、前記金型ストッカの下方位置から前記ストッカ支持部を上昇させて、前記金型ストッカを前記金型ストッカ格納部から取り出す場合、
    前記制御装置は、
    前記金型ストッカ格納部が前記金型ストッカを支持する格納位置よりも下方にある第1速度切替位置まで、前記ストッカ支持部を第1速度で上昇させ、
    前記第1速度切替位置から、前記ストッカ支持部の上昇を停止する上限位置まで、前記ストッカ支持部を前記第1速度よりも遅い速度で上昇させる
    請求項1記載の金型交換装置。
  3. 前記金型収納装置に設けられた金型ストッカ格納部の上方位置から前記ストッカ支持部を下降させて、前記金型ストッカを前記金型ストッカ格納部に格納する場合、
    前記制御装置は、
    前記金型ストッカ格納部が前記金型ストッカを支持する格納位置よりも下方にある第2速度切替位置まで、前記ストッカ支持部を第2速度で下降させ、
    前記第2速度切替位置から、前記ストッカ支持部の下降を停止する下限位置まで、前記ストッカ支持部を前記第2速度よりも速い速度で下降させる
    請求項1記載の金型交換装置。
  4. 前記金型交換位置の下方位置から前記ストッカ支持部を上昇させて、前記金型ストッカを前記金型交換位置へと位置決めする場合、
    前記制御装置は、
    前記金型交換位置よりも下方にある第3速度切替位置まで、前記ストッカ支持部を第1速度で上昇させ、
    前記第3速度切替位置から前記金型交換位置まで、前記ストッカ支持部を前記第1速度よりも遅い速度で上昇させる
    請求項1記載の金型交換装置。
  5. 前記金型ストッカの前側又は後側に設けられたストッカ空間部の下方位置から、前記ストッカ支持部の上昇を停止する上限位置まで、前記ストッカ支持部を上昇させる場合、
    前記制御装置は、
    前記上限位置よりも下方にある第4速度切替位置まで、前記ストッカ支持部を第1速度で上昇させ、
    前記第4速度切替位置から前記上限位置まで、前記ストッカ支持部を前記第1速度よりも遅い速度で上昇させる
    請求項1記載の金型交換装置。
  6. 前記金型ストッカを前記金型交換位置から下降させる場合、
    前記制御装置は、
    低速側の速度へと切り替えることなく一定の速度で前記ストッカ支持部を下降させる
    請求項1記載の金型交換装置。
  7. 前記金型ストッカの前側又は後側に設けられたストッカ空間部の上方位置から、前記ストッカ支持部の下降を停止する下限位置まで、前記ストッカ支持部を下降させる場合、
    前記制御装置は、
    低速側の速度へと切り替えることなく一定の速度で前記ストッカ支持部を下降させる
    請求項1記載の金型交換装置。
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