JP5033292B2

JP5033292B2 - Composition that promotes repair of damaged tissue

Info

Publication number: JP5033292B2
Application number: JP2002258105A
Authority: JP
Inventors: 瀬山義幸
Original assignee: 株式会社武蔵野免疫研究所
Priority date: 2002-09-03
Filing date: 2002-09-03
Publication date: 2012-09-26
Anticipated expiration: 2022-09-03
Also published as: JP2004091434A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明はセンダングサ属植物特にビデンス・ピローサと呼ばれる一群の植物またはその抽出物、またはその成分を含有する組織修復促進性組成物に関するものである。本発明は、擦り傷・切り傷・荒れ肌等の軽度の外傷に対する軽医療に用いる薬剤として、また食道・胃・十二指腸等消化管内面のビラン等の修復促進のための、日常生活における健康食品や健康飲料としても利用価値の高いものである。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
【０００２】
生体は常に各種の刺激によって障害を受け、常にそれを修復しながら恒常性を保っている。その恒常性を健全に維持する力は、広い意味での治癒力あるいは抵抗力と呼ばれるもので、偏らない食餌、十分な睡眠、規則的な生活、適度な運動、十分な水分補給など健康生活の要諦とされる生活習慣によって養われる。
【０００３】
障害を受けた組織を修復するには多様な生体機能が関与している。組織を構成する細胞外の構造（extracellular matrix＝ECM）を修復する酵素、その酵素が必要とする様々な生体材料、そのような酵素や材料を局所に動員する機能、また破壊され失われた細胞の増殖に拘る機能、等々が実に巧妙に拘り合って破壊された組織を再構成していくのである。
【０００４】
すなわち、障害を受けた組織のECMはコラーゲンやエラスチンのような繊維性蛋白質、ヒアルロン酸（HA）やコンドロイチン硫酸などを含む複合多糖類グリコサミノグリカン（GAG）、ファイブロネクチンやラミニン等の糖蛋白などから構成されている。障害を受けた組織には血液成分の浸潤、組織由来の繊維芽細胞や炎症反応に関与する細胞群の集合の結果、旧ECMが分解されて新たなECMの再構築が進行し、細胞分裂や血管新生を伴って組織が修復されていく。その過程で肉芽組織が一時的に形成されこれを支持体として本来の機能を持った細胞が分化誘導され組織の修復が完成する。
【０００５】
このような生体の自然治癒力を人為的に補うには、一つには患部の血行を良くすることによって必要な材料の補給と老廃物の排除を促すことも必要である。例えばショウガとかトウガラシ、あるいはニンンクなど、昔から循環を高めるとされ自覚的にも摂取後に身体がほてったり温まる感じのするものがある。また一方では患部の清潔を保ち感染を防ぎ、さらに自然治癒を促す働きのある植物も数多く知られている。例えばシコンとかオウバク、ダイオウ等がそれである。これらの植物やその成分は昔から民間薬・伝承薬として使用され、さらに薬効成分が単離されて新薬として活用されているものも多い。
【０００６】
本発明は、障害を受けた組織を修復するのに動員される生体反応を新たな観点から注目し、これを人為的に補う方法を提供しようとするものである。
【０００７】
センダングサ属植物、特にビデンス・ピローサはどんな体質の人にもアレルギー反応を起こすこともなく、血小板凝集を阻害する傾向があり、血液のサラサラ度を高めることによって末梢血液の流動を促進するので、毎日煎じて飲むことにより手足が温まり皮膚に潤いをもたらすという実感がある。また抗酸化・抗過酸化作用、血糖低下作用、血中脂質低下作用、抗炎症作用、さらに細胞増殖促進作用、コラーゲン合成促進作用、等々を併せ持っているので、これを常用することによって積極的に高いレベルで健康を保持することが期待できるものである。
【０００８】
また本発明は、健康人が健康を保つために常用することにより、障害を速やかに回復し恒常性を損なうことなく健康生活を営みながら天寿を全うすることができるという、真の意味での健康食品・健康補助食品を提供し、以て実質的な健康寿命の延長された明るい長寿社会を実現しようと意図するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
ビデンス・ピローサは熱帯〜亜熱帯に広く分布するキク科の野草で、繁殖力が強く農業上は有害植物として駆除の研究が盛んである一方、主にアフリカ大陸や中南米地方、中国・台湾などの各地では抗菌作用、消炎鎮痛作用があるとして、胃痛・腹痛・下痢・便秘・腸内寄生虫等の胃腸疾患、咽頭炎・結核・赤痢・マラリア等の感染症、風疹・猩猴熱等の解熱、結膜炎・耳炎・腸炎等の炎症性疾患、リウマチ、糖尿病、肝臓病、あるいは火傷・毒蛇の咬傷などに経験的に民間薬として用いられてきた。また日常的に咳、水洟、喘鳴、ただれ目、歯痛、重症悪阻（おそ）、癌、腺腫、利尿などの目的にも万能薬的に用いられている。すなわち低開発地域においては手近にある便利な野草として重用されているらしい。しかし世界各地の研究者によって多岐に亘る調査報告や成分研究がなされている中に、組織修復の促進改善を示唆する知見は全く見られない。
【００１０】
発明者は、実験例に示すようにECMの再構成に着目し、モルモットを用いるin vivo試験においてBidens pilosa L.がコラーゲンやグリコサミノグリカンの合成構築を促進し創傷の治癒を促進していることを発見した。またヒト繊維芽細胞を使用するin vitro試験においても、細胞の遊走伸展及び増殖を促進して創傷の治癒に貢献することが見いだされた。
【００１１】
本発明に使用されるキク科のセンダングサ属植物は、既に特願2000−105559に詳述したが、学名ではビデンス属と言われる一群の植物で、種類も多岐に亘り互いに交配するので変種も多く、植物学上も混乱が見られ、学名、和名、漢名、の対応も交錯していて同定することは極めて困難であるが、本発明で用いられるセンダングサ属植物は雑種を含め以下に掲げるものを包含する。
【００１２】
Bidens pilosa L.（コセンダングサ、コシロノセンダングサ、咸豊草）
Bidens pilosa L.var.minor(Blume)Sherff（シロバナセンダングサ、シロノセンダングサ、コシロノセンダングサ、コセンダングサ、咸豊草）
Bidens pilosa L.var.bisetosa Ohtani et S.Suzuki（アワユキセンダングサ）
Bidens pilosa L.f.decumbens Scherff （ハイアワユキセンダングサ）
Bidens pilosa L.var.radiata Scherff （タチアワユキセンダングサ、ハイアワユキセンダングサを含むこともある）
Bidens pilosa L.var.radiata Schultz Bipontinus （シロノセンダングサ、オオバナノセンダングサ）
Bidens biternata Lour.Merrill et Sherff（センダングサ）
Bidens bipinnata L.（コバノセンダングサ、センダングサ）
Bidens cernua L.（ヤナギタウコギ）
Bidens frondosa L.（アメリカセンダングサ、セイタカタウコギ）
Bidens maximowicziana Oett（羽叶鬼針草）
Bidens parviflora Willd （ホソバノセンダングサ）
Bidens radiata Thuill.var. pinnatifida (Turcz.)Kitamura（エゾノタウコギ）
Bidens tripartita L.（タウコギ）
【００１３】
このセンダングサ属植物は動物や人の衣服に付いて運ばれる黒褐色の種子の上部に逆棘のある針があり、針の数は交配のため一定しないものが多いが、中国・台湾では鬼針草属、主に咸豊草と呼ばれる。異名も多く、同治草、鬼針草、三葉鬼針草、三葉刺針草、刺針草、婆婆針草、白花婆婆針、蝦箝草、符因草、符因頭、赤査某、金盞銀盤、含風草、南風草、蝦公鋏、羞査某仔等の名があり、それぞれがどの学名に相当するのかは明らかでない。日本では本州の暖地以南で見られ、草丈は25cm〜約１ｍにもなり、通常一年草であるが温暖な気候条件に恵まれると越冬し、花は一年中次々と咲く。花はキク科特有の形で、白色または黄色の丸みのある花弁のような舌状花が数個、中央には黄褐色の管状花が多数集合している。中には舌状花を欠くものもある。茎は四角で薄紫に着色した節がある。３つ又は５つに羽状に分れた葉には柄があり、縁にはぎざぎざがあって対生するものが多い。
【００１４】
【実験例１】
体重300ｇ前後のHartley系雄モルモットを麻酔下に背中の一定範囲を剃毛し、さらに脱毛ムースを使用して脱毛した。アルコール消毒後、背中に鋏で筋層に達する深さまで約15mm切傷し、自動縫合器を用いて傷口を縫合した。感染防止のために隔日にクロラムフェニコール５mgを皮下注射した。切傷した日を０日とし、３、５、７、10日後に傷口を中心に縦10mm、横５mmの皮膚を剥離した。
【００１５】
この剥離切片について、ヒドロキシプロリン（Hypr）を指標としてコラーゲンを、ウロン酸（UA）を指標としてグリコサミノグリカンを測定し、剥離した皮膚試料脱脂脱水物単位重量あたりに換算した。表１の数値は正常群に対する相対値％で表した。
【００１６】
〔表１〕剥離切片のHypr、UAの経日変化相対値

^*3：ｐ＜0.001 、^*2：ｐ＜0.01、^*1：ｐ＜0.05（正常群に対し）
^#3：ｐ＜0.001 、^#1：ｐ＜0.05（対照群に対し）、いずれもStudent's t-test
【００１７】
動物は４群（各群10匹）とし、切傷しない群を正常群、切傷後薬物を塗布しない群を対照群、切傷後10％タチアワユキセンダングサ（ビデンス・ピローサ）含有白色ワセリン約30mgを毎日傷口に塗布した群を試験群、シコニン0.2％含有白色ワセリンを塗布した群をシコニン群とした。これに使用した試験群の軟膏はタチアワユキセンダングサの地上部を特願2000−105559の方法によって修治加工乾燥したものを微粉末とし白色ワセリンに10％の割合で練り込んだものである。ワセリン基剤を用いたのは予備試験において水溶性基剤よりも効きが良かったからである。対照に用いたシコニンは純品で、かねて別の実験で適当と認められた濃度の0.2％の軟膏として使用した。
【００１８】
その結果、創傷の治癒過程において傷口のコラーゲンは対照群では３日目71％、５日目83％、７日目88％、10日目90％と低下し、分解除去されていることを示しているが、試験群では３日目99％と低下が有意に抑制され、５、７、10日目は有意ではないが引続き抑制の傾向を示した。シコニンは３、７、10日目のデータがなく残念であるが５日目に76％と対照群よりも減少していた。すなわち、コラーゲンの特徴蛋白であるヒドロキシプロリンの消長からBidens pilosa L.が組織修復に大きく貢献していることを発見した。
【００１９】
ウロン酸は７日目は有意差がなかったものの試験群の３日目、５日目、10日目においてはいずれも有意に増加促進が認められた。これに対しシコニン群は５日目だけであるが対照群と同程度の値でグリコサミノグリカンを増加させる効果は見られなかった。すなわちBidens pilosa L.はシコニンよりも遥かにグリコサミノグリカンの構築に貢献して組織修復を果たしていることを発見した。
【００２０】
【実験例２】
10％子牛血清（FBS）を含むDulbecco's Modified Eagle Medium（DMEM）を用い、35mmペトリ皿で1×10⁴cell/dishのヒト繊維芽細胞を播種し、37℃、５％CO₂の条件で培養した。connfluentになってPBSで２回洗浄、0.5％透析FBSを含むDMEMに交換し、同条件で24時間培養後PBSに交換し、Meyerらの方法に準じてシャーレの中央に大きくイエローチップで×形に細胞を剥離した（剥離幅約0.5mm）。PBSで十分洗浄後0.5％透析FBSを含むDMEMを対照に表２の濃度の薬物で処理し、24時間後に剥離溝の状態を検鏡した。
【００２１】
その結果、剥離溝の状態は画分Ｄにおいて最も細胞の遊走・伸展が見られ、次いでシコニン、画分Ｃ、やヒアルロン酸においても類似の状況が見られた。
【００２２】

【００２３】
【実験例３】
96穴マイクロタイタープレートの各穴にヒト皮膚繊維芽細胞を1×10³cell（100μL）ずつ播種し、10％子牛血清を含むDMEMを用いて37℃、５％CO₂の条件で24時間培養後、PBSで２回洗浄、0.5％透析FBSを含むDHEMを対照として表２に示す処理液で処理し、24時間後Cell counting kit 8溶液を各穴に10μLずつ加えて450nmの吸光度を測定し細胞数の指標とした。
【００２４】

【００２５】
その結果、表３に示すようにBidens pilosa L.、画分Ｄ、ヒアルロン酸は有意な細胞増殖促進を示したが、シコニンは増殖を促進しなかった。
【００２６】
【実験例４】
１群５〜８匹のICR雄性７週令マウスを３群用意し、対照群には水、陽性対照群には体重kg当り200mgのシメチジン、試験群には0.25％カルボキシルメチルセルロース溶液に懸濁したBidens pilosa L.（実験例２と同じ）を体重kg当り0.5ｇ、をそれぞれ胃ゾンデで強制投与して１時間後に、60％エタノール含有0.15M-塩酸200μLを胃ゾンデで注入して実験的に胃潰瘍を起こさせ、１時間後に開腹、胃を洗浄して一定量とし540nmの吸光度を測定して出血量の指標とした。また胃内面の潰瘍面積を画像解析にて測定した。その結果は表４に見られるようにシメチジンに勝るとも劣らぬ潰瘍予防効果を認め、いずれも対照群に対して高度に有意差があった（ｐ＜0.001）。
【００２７】
〔表４〕実験的胃潰瘍に対するBidens pilosa L.の効果

【００２８】
【発明の実施の形態】
以下実施例をもって本発明の実施態様を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【００２９】
【実施例１】
（健康茶の調製と上腹部愁訴に対する効果）
ビデンス・ピローサ（タチアワユキセンダングサ）の地上部を刈り取り、流水で洗浄して裁断したものを蒸煮・揉解した後、熱風乾燥して細かく刻み、健康茶の原料とした。単独では野草味・野草臭が強いので、その70ｇに乾燥ショウガ２ｇと焙煎した大麦28ｇ（いずれも粗砕物）を混合して味を矯正し、３ｇずつティーバッグの形に分包した。このものは沸騰水１Ｌに１包を投入して約５分間抽出し、ポットに保温して随時飲用に供した。
上腹部痛、胃もたれ、吐き気、嘔吐（血が混じる）、食欲不振、空腹時の胃痛など、胃炎・胃潰瘍を疑わせる愁訴のある人10人に、この健康茶を常用してもらったところ１カ月以内に８人は愁訴が全く消失して元気になった。
【００３０】
【実施例２】
（エキス粉末〜軟膏の調製と軽外傷に対する効果）
ビデンス・ピローサ（シロバナセンダングサ）全草の乾燥物100ｇに水２Ｌを加え、90〜100℃で時々攪拌しながら５時間抽出したのち瀘過し、その瀘液を濃縮凍結乾燥してビデンス・ピローサ熱水エキス粉末23.1ｇを得た。本品１ｇはビデンス・ピローサ乾燥物約4.3ｇに相当する。この粉末0.1ｇ／100ｇの割合でカーボワックス5000／白色ワセリン／オリーブオイル（4/4/2）に練り込んで軟膏を調製した。
小さな怪我の絶えない学童10名の保護者の了解を得てこの軟膏を試用してもらった。各学童とも転んで膝や向こう脛に擦り傷を負った時に、水洗後リバノール液で消毒してこの軟膏を試用してもらい、保護者の所感を求めた所、全員が非常によく効く、傷の治りが速い、と好評であった。
【００３１】
【実施例３】
（顆粒剤の調製とシメチジン代替効果）
実験例１に用いたビデンス・ピローサの加工乾燥物を60メッシュパスの粉末とし、この粉末85ｇに賦形剤として結晶セルロース（アビセル）15ｇを混合して湿式で顆粒化した。被検者に投与するときは通常約３ｇを１日量として３回に分与した。
胃炎または胃潰瘍あるいは十二指腸潰瘍と診断され、シメチジンを投与されている患者に説明し承諾を得た上で、８人にシメチジンの代りにこの顆粒剤を食間に１ｇずつ１カ月間飲んでもらった所、全員がシメチジンよりも調子がよくなったと報告した。
【００３２】
【実施例４】
（錠剤の調製と皮膚炎に対する効果）
実験例２で得られたビデンス・ピローサエキス凍結乾燥粉末100ｇに対し賦形剤としてトレハロース70ｇと結晶セルロース（アビセル）30ｇを加え、常法により１錠350mgの錠剤とした。被検者に投与するときは通常１日３回、毎回１錠を経口投与した。
皮膚のかなりの部分に常に出血を伴うほど重症のアトピー性皮膚炎で医師からステロイド外用剤を投与されているが、ステロイド剤に拒否感があるので使いたくないという人５人に、上記錠剤を１日３回、実施例１の健康茶と併用してもらった所、２〜６カ月で全員が皮膚炎から解放された。
【００３３】
【実施例５】
（夏季潰瘍に対する効果）

【００３４】
上記は出願特許「血液循環改善剤」（特願2001−001720）に実施例５として掲げた22例の内の一部であるが、実施例１の健康茶を沸騰した約１リットルの湯に１パック投入し、保温しておいて１日数回に分けて飲用に供した例である。そのうち夏季潰瘍（Livedo reticularis with summer ulceration）の７人は夏期になると下肢に繰り返し痛みを伴う潰瘍を生じる難治性血行障害で、これは血流の改善によるほかに、今回新たに発見された組織修復促進効果も大いに寄与しているものと考えられる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a tissue repair promoting composition containing a group of plants belonging to the genus Sendangusa, in particular, a plant known as Bidence Pilosa, or an extract thereof, or a component thereof. The present invention relates to a health food or drink in daily life as a drug used in light medical treatment for minor trauma such as scratches, cuts, rough skin, etc., and for promoting the repair of bilane etc. on the inside of the digestive tract such as the esophagus, stomach, and duodenum. As such, it is highly useful.
[Prior art and problems to be solved by the invention]
[0002]
Living organisms are always damaged by various stimuli and always maintain their homeostasis while repairing them. The ability to maintain healthy homeostasis is called healing power or resistance in a broad sense, and is a healthy diet that includes unbiased diet, adequate sleep, regular life, moderate exercise, and sufficient hydration. Nourished by essential lifestyle habits.
[0003]
Various biological functions are involved in repairing damaged tissues. Enzymes that repair the extracellular structure (ECM) that makes up the tissue, various biomaterials that the enzymes need, the ability to locally mobilize such enzymes and materials, and the cells that are destroyed and lost The functions involved in the growth of the body, etc. are reconstituted with a cleverly cluttered organization.
[0004]
In other words, ECM in damaged tissues is a fibrous protein such as collagen or elastin, a complex polysaccharide glycosaminoglycan (GAG) containing hyaluronic acid (HA) or chondroitin sulfate, glycoproteins such as fibronectin and laminin. Etc. As a result of the infiltration of blood components in the damaged tissue, the collection of cell groups involved in tissue-derived fibroblasts and inflammatory reactions, the old ECM is decomposed and the reconstruction of a new ECM proceeds, cell division and The tissue is repaired with angiogenesis. In the process, a granulation tissue is temporarily formed, and with this as a support, cells having the original function are induced to be differentiated and the repair of the tissue is completed.
[0005]
In order to artificially supplement the natural healing power of such a living body, it is also necessary to promote supplementation of necessary materials and elimination of waste products by improving blood circulation in the affected area. For example, ginger, capsicum, or garlic, which has been known to increase circulation from the old days, also makes you feel hot and warm after ingestion. On the other hand, many plants are known to keep the affected area clean and prevent infection and promote natural healing. For example, it is Sikon, Awaku, Daio, etc. These plants and their components have long been used as folk medicines and lore, and many of them have been isolated from medicinal ingredients and used as new drugs.
[0006]
The present invention aims to provide a method for artificially compensating for a biological reaction mobilized to repair a damaged tissue from a new viewpoint.
[0007]
Sendungusa plants, especially Bidence pirosa, do not cause allergic reactions to people of any constitution, tend to inhibit platelet aggregation, and promote peripheral blood flow by increasing the degree of blood smoothness, so every day There is a real feeling that decocting and drinking warms the limbs and moisturizes the skin. It also has anti-oxidation / anti-peroxidation, blood glucose-lowering, blood lipid-lowering, anti-inflammatory, cell growth-promoting, collagen synthesis-promoting, etc. It can be expected to maintain health at a high level.
[0008]
In addition, the present invention is a true health that can be used by healthy people to maintain their health, so that they can quickly recover from disability and achieve a healthy life without losing their homeostasis. It is intended to provide food and health supplements, and to realize a bright and long-lived society with an extended healthy life expectancy.
[Means for Solving the Problems]
[0009]
Bidence Pilosa is an Asteraceae wild grass widely distributed in the tropics and subtropics, and its fertility is strong and research on extermination is harmful as a harmful plant in agriculture. On the other hand, mainly in the African continent, Central and South America, China and Taiwan, etc. In antibacterial and anti-inflammatory analgesic, gastrointestinal diseases such as stomach pain, abdominal pain, diarrhea, constipation, intestinal parasites, infections such as pharyngitis, tuberculosis, dysentery, malaria, antipyretic such as rubella, fever, It has been empirically used as a folk medicine for inflammatory diseases such as conjunctivitis, otitis, and enteritis, rheumatism, diabetes, liver disease, or bites of burns and poisonous snakes. It is also used universally for purposes such as cough, chickenpox, wheezing, drenched eyes, toothache, severe emesis (cancer), cancer, adenoma, and diuresis. In other words, it seems to be used as a convenient wild grass nearby in low-developed areas. However, there are no findings suggesting the promotion and improvement of tissue repair, as researchers from all over the world are conducting various research reports and component studies.
[0010]
The inventors focused on ECM reconstitution as shown in the experimental example, and Bidens pilosa L. promotes the synthesis of collagen and glycosaminoglycan in in vivo tests using guinea pigs and promotes wound healing I discovered that. It was also found in in vitro tests using human fibroblasts that it contributes to wound healing by promoting cell migration and proliferation.
[0011]
The Asteraceae plant belonging to the asteraceae used in the present invention has already been described in detail in Japanese Patent Application No. 2000-105559, but it is a group of plants referred to by the genus Bidens in scientific name, and since there are many types of crosses, there are many varieties. However, there is confusion in botany, and it is extremely difficult to identify because the correspondence between scientific names, Japanese names, and Han names is mixed, but the Sendangsa plants used in the present invention are listed below including hybrids. Including things.
[0012]
Bidens pilosa L. (Kosendangusa, Koshirono Sendangusa, Sakai Toyokusa)
Bidens pilosa L.var. Minor ( Blume) Sherff (Shirobana Sendangsa, Shirono Sendangsa, Koshiro No Sendangsa, Kosendangsa, Sakai Toyokusa)
Bidens pilosa L. var. Bisetosa Ohtani et S. Suzuki
Bidens pilosa Lf decumbens Scherff
Bidens pilosa L. var. Radiata Scherff (may include Tatiawa cyper dangusa, Hiawa yukisen dangusa)
Bidens pilosa L. var. Radiata Schultz Bipontinus (Shironosendangusa)
Bidens biternata Lour.Merrill et Sherff (Sendangsa)
Bidens bipinnata L. (Kobano Sendangsa, Sendangsa)
Bidens cernua L.
Bidens frondosa L. (American Sendangsa, Seitakatakogi)
Bidens maximowicziana Oett
Bidens parviflora Willd
Bidens radiata Thuill.var. Pinnatifida (Turcz. ) Kitamura ( Ezonotaukogi)
Bidens tripartita L.
[0013]
This Sendangsa plant has needles with reverse spines on top of dark brown seeds carried on animals and human clothes, and the number of needles is often uneven due to mating, but in China and Taiwan The genus, mainly called 咸豊草. There are also many synonyms, Doji, Oni, Tsubasa, Tsubasa, Tsubasa, Tsubaki, Aoi, Hakuhana, Aoi, Nobushi, Noboshi, Redhead, Gold There are names such as “Ginban”, “Wind Grass”, “South Wind Grass”, “King Park”, “Study”, etc. It is not clear which scientific name each corresponds to. In Japan, it is found in the south of Honshu, where the plant height ranges from 25cm to about 1m. Usually, it is an annual plant, but it overwinters when it is blessed with warm climatic conditions, and the flowers bloom one after another. The flower has a unique shape of the Asteraceae, with several tongue-like flowers like white or yellow round petals and many yellow-brown tubular flowers in the center. Some lack tongue-like flowers. The stem has square and light purple colored nodes. The leaves that are divided into three or five feathers have a pattern, and the edges have jagged edges, often facing each other.
[0014]
[Experiment 1]
A Hartley male guinea pig weighing about 300 g was shaved on an area of the back under anesthesia, and further depilated using a hair removal mousse. After alcohol disinfection, the wound was cut about 15 mm to the depth reaching the muscle layer with scissors on the back, and the wound was sutured using an automatic suturing device. To prevent infection, 5 mg of chloramphenicol was subcutaneously injected every other day. The day of cut was defined as day 0, and the skin 10 mm long and 5 mm wide was peeled around the wound after 3, 5, 7, and 10 days.
[0015]
About this exfoliated section, collagen was measured using hydroxyproline (Hypr) as an index, and glycosaminoglycan was measured using uronic acid (UA) as an index, and converted to a unit weight of delaminated dehydrated dehydrated skin sample. The numerical values in Table 1 are expressed as% relative to the normal group.
[0016]
[Table 1] Hypr and UA relative changes over time

^{* 3} : p <0.001, ^{* 2} : p <0.01, ^{* 1} : p <0.05 (for normal group)
^{# 3} : p <0.001, ^{# 1} : p <0.05 (vs. control group), Student's t-test
[0017]
There are 4 animals (10 animals per group), the normal group is the group that is not cut, the control group is the group that is not applied with the drug after the cut, and about 30 mg of white petrolatum containing 10% Tachiawayukisendangsa (Bidence Pilosa) is used every day. A group applied to the wound was a test group, and a group applied with white petrolatum containing shikonin 0.2% was a shikonin group. The ointment of the test group used for this is a fine powder obtained by repairing and drying the above-ground part of Tachiwa Yusen Sendanga by the method of Japanese Patent Application No. 2000-105559, and kneading it in white petrolatum at a rate of 10%. Vaseline base was used because it was more effective than water-soluble base in the preliminary test. Shikonin used as a control was pure and was used as an ointment with a concentration of 0.2% that had been recognized as appropriate in other experiments.
[0018]
As a result, the collagen in the wound decreased in the control group as 71% on the 3rd day, 83% on the 5th day, 88% on the 7th day, and 90% on the 10th day in the control group. However, in the test group, the decrease was significantly suppressed to 99% on the 3rd day, and on the 5th, 7th and 10th days, it was not significant, but continued to show a tendency of suppression. Shikonin was unfortunate because there was no data on the third, seventh and tenth days, but it was 76% on the fifth day, a decrease from the control group. That is, it was discovered that Bidens pilosa L. greatly contributed to tissue repair from the rise and fall of hydroxyproline, which is a characteristic protein of collagen.
[0019]
Although uronic acid was not significantly different on the 7th day, the increase was significantly observed on the 3rd, 5th and 10th days of the test group. In contrast, the shikonin group was only on the fifth day, but no effect of increasing glycosaminoglycan was observed at the same level as the control group. In other words, Bidens pilosa L. discovered that it contributed to the construction of glycosaminoglycans far more than shikonin and achieved tissue repair.
[0020]
[Experimental example 2]
Using Dulbecco's Modified Eagle Medium (DMEM) containing 10% calf serum (FBS), seed 1x10 ⁴ cells / dish of human fibroblasts in a 35mm Petri dish at 37 ° C and 5% CO ₂ Cultured. Connfluent, washed twice with PBS, replaced with DMEM containing 0.5% dialyzed FBS, cultured for 24 hours under the same conditions, then replaced with PBS, and in the middle of the petri dish with a large yellow tip × according to the method of Meyer et al. The cells were peeled off (peeling width about 0.5 mm). After thoroughly washing with PBS, DMEM containing 0.5% dialyzed FBS was treated with a drug having the concentration shown in Table 2 as a control, and the state of the peeling groove was examined after 24 hours.
[0021]
As a result, the state of the peeling groove showed the most cell migration / extension in the fraction D, and the similar situation was also observed in shikonin, fraction C, and hyaluronic acid.
[0022]

[0023]
[Experiment 3]
Human skin fibroblasts are seeded at 1 x 10 ³ cells (100 µL) in each well of a 96-well microtiter plate and used for 24 hours under conditions of 37 ° C and 5% CO ₂ using DMEM containing 10% calf serum. After incubation, wash twice with PBS, treat with DHEM containing 0.5% dialyzed FBS as a control, and use the treatment solution shown in Table 2. After 24 hours, add 10 μL of Cell Counting Kit 8 solution to each well and measure the absorbance at 450 nm. It was used as an index of cell number.
[0024]

[0025]
As a result, as shown in Table 3, Bidens pilosa L., fraction D, and hyaluronic acid showed significant cell growth promotion, but shikonin did not promote growth.
[0026]
[Experimental Example 4]
Three groups of 5-8 ICR male 7-week-old mice were prepared per group, suspended in water for the control group, 200 mg cimetidine per kg body weight for the positive control group, and 0.25% carboxymethylcellulose solution for the test group. Bidens pilosa L. (same as Experimental Example 2) 0.5 g per kg body weight was forcibly administered with a gastric sonde, and 1 hour later, 0.1% M-hydrochloric acid 200% containing 60% ethanol was injected with the gastric sonde. A stomach ulcer was caused, and after 1 hour, the abdomen was opened, and the stomach was washed to obtain a constant amount, and the absorbance at 540 nm was measured as an indicator of the amount of bleeding. Moreover, the ulcer area of the stomach inner surface was measured by image analysis. As shown in Table 4, the ulcer prevention effect was not inferior to that of cimetidine, and all were highly significant compared to the control group (p <0.001).
[0027]
[Table 4] Effects of Bidens pilosa L. on experimental gastric ulcers

[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0029]
[Example 1]
(Preparation of health tea and effects on upper abdominal complaints)
The above-ground part of Bidence Pilosa (Tachiawayukisendangusa) was cut, washed with running water, cut and digested, then dried with hot air and finely chopped into raw materials for healthy tea. By itself, wild grass taste and wild grass odor were strong, so 2 g of dried ginger and 28 g of roasted barley (both coarsely crushed) were mixed with 70 g of the ginger to correct the taste, and 3 g each was packaged in the shape of a tea bag. This was poured into 1 liter of boiling water, extracted for about 5 minutes, kept warm in a pot and used for drinking as needed.
Ten people with complaints of suspected gastritis / gastric ulcers such as upper abdominal pain, stomach sag, nausea, vomiting (blood mixing), loss of appetite, stomach pain during fasting, etc. Within a month, the eight were completely relieved of their complaints.
[0030]
[Example 2]
(Preparation of extract powder to ointment and effect on light trauma)
Add 2 liters of water to 100 g dry product of Bidence pilosa (Shirobanasendangsa), extract for 5 hours with occasional stirring at 90-100 ° C., filter, concentrate, freeze-dry, and freeze Bidence pilosa hot water 23.1 g of extract powder was obtained. 1 g of this product is equivalent to about 4.3 g of dried evidence and pillows. This powder was kneaded into Carbowax 5000 / white petrolatum / olive oil (4/4/2) at a ratio of 0.1 g / 100 g to prepare an ointment.
The ointment was tried with the consent of 10 parents who were constantly injured with small injuries. When each schoolchild fell and scratched his knees and other shins, they were sterilized with rivanol after washing with water and tried this ointment. It was well-received that it healed quickly.
[0031]
[Example 3]
(Preparation of granule and alternative effect of cimetidine)
The processed dried product of Bidence Pilosa used in Experimental Example 1 was made into a 60-mesh-pass powder, and 85 g of this powder was mixed with 15 g of crystalline cellulose (Avicel) as an excipient and granulated wet. When administered to a subject, about 3 g was usually given as a daily dose in 3 doses.
A patient who was diagnosed with gastritis, gastric ulcer, or duodenal ulcer and explained to a patient receiving cimetidine and obtained consent, and 8 people took 1g of this granule instead of cimetidine for 1 month between meals. All reported that they were doing better than cimetidine.
[0032]
[Example 4]
(Preparation of tablets and effects on dermatitis)
Trehalose 70 g and crystalline cellulose (Avicel) 30 g were added as excipients to 100 g of the freeze-dried powder of the Bidence pirosa extract obtained in Experimental Example 2, and 1 tablet 350 mg was prepared by a conventional method. When administered to a subject, one tablet was orally administered usually three times a day.
For 5 people who have been administered topical steroids by doctors with severe atopic dermatitis that is always accompanied by bleeding in a significant part of the skin, but do not want to use it because of refusal to steroids. When they were used together with the health tea of Example 1 three times a day, all were released from dermatitis in 2 to 6 months.
[0033]
[Example 5]
(Effective against summer ulcers)

[0034]
The above is a part of the 22 cases listed as Example 5 in the patent application “Blood Circulation Improving Agent” (Japanese Patent Application 2001-001720), but the healthy tea of Example 1 was boiled to about 1 liter of hot water. This is an example in which one pack is placed, kept warm, and divided into several times a day for drinking. Seven of them, Livedo reticularis with summer ulceration, are intractable blood circulation disorders that cause painful ulcers in the lower limbs during the summer. This is due to improvement of blood flow and newly discovered tissue repair. The promotion effect is also considered to have contributed greatly.

Claims

A composition for treating gastric ulcer or duodenal ulcer , comprising a plant of the genus Sendangusa or a component thereof, wherein the plant of the genus Sendangsa is Bidence pillowa .

A composition for treating gastric ulcer , which comprises a plant of the genus Sendangusa or a component thereof, and the plant of the genus Sendangsa is Bidence Pilosa .