JP5033117B2 - 三次元造形機 - Google Patents

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本発明は、造形テーブルに対して射出ヘッドから造形用材料を射出して三次元造形物を造形する際に用いて好適な三次元造形機に関する。
従来、造形テーブルに造形用材料をインクジェット方式等により射出する複数の射出ヘッドと各射出ヘッドを造形テーブルに対してXY方向及びZ方向に相対移動させる移動機構を具備することにより、三次元造形物を造形する三次元造形機としては、特許文献1で開示される三次元造形装置が知られている。
同文献1で開示される三次元造形装置は、造形対象物を平行な複数の面で切断した各断面に対応する層体を所定の材料を吐出することによって形成し、層体を順次積層していくことで造形対象物の三次元造形物を生成する三次元造形装置であって、三次元造形物を形成するための造形用樹脂を吐出する造形用ノズルと、三次元造形物に着色を施すための複数色の着色剤を吐出する着色用ノズルとを設けたものであり、ノズルヘッド(射出ヘッド)をX軸およびY軸によって規定される平面内で移動させるXY方向駆動部を備えるとともに、ステージ(造形テーブル)を昇降させるZ方向駆動部を備えている。
特開2000−280356号公報
ところで、上述した三次元造形装置をはじめ、従来の三次元造形機は次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、着色用ノズル(射出ヘッド)を設ける場合、着色に対応した複数の射出ヘッドをY方向に並べて配するとともに、通常、クリーニングローラや紫外線ランプが必要になるため、これらを含めてキャリッジに配した場合、これらの部品数に対応してキャリッジのY方向のサイズも大きくなる。したがって、Y方向へ相対移動させる際の移動ストロークもキャリッジのサイズに対応して長くなり、造形機全体の大型化を招く。
第二に、机の上などに載置可能な比較的サイズの小さい卓上型の三次元造形機を実現する場合、全体のサイズが制限されるため、使用できる射出ヘッドの数量が限られてしまう。したがって、色や材料を異ならせた複雑或いは精密な三次元造形物を造形するにも限界があるなど、適用柔軟性及び発展性に難がある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した三次元造形機の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、造形用材料Rを造形テーブル2に射出する複数の射出ヘッド3a…と、射出ヘッド3a…に対して造形テーブル2をY方向に相対移動させるY方向移動機構Myと、射出ヘッド3a…に対して造形テーブル2をZ方向に相対移動させるZ方向移動機構Mzとを備えてなる三次元造形機1を構成するに際して、造形テーブル2の上方にX方向の軸心により回動可能に支持された回動フレーム4の周方向に所定間隔おきに複数の射出ヘッド3a,3b,3c…,3sを配したヘッド支持機構Mhと、回動フレーム4を回動変位させ、使用する射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3aを所定の使用位置Suにセットするヘッド切換機構Mcとを備えてなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、回動フレーム4には、造形テーブル2に射出された造形用材料Rの表面Rfを平坦面に整えるクリーニングローラ5及びこのクリーニングローラ5を回転させる回転駆動部6を有するクリーニングローラ機構Mrを設けることができるとともに、造形テーブル2に射出された造形用材料Rの硬化を促進させる一又は二以上の紫外線ランプ7a,7bを設けることができる。また、使用位置Suにセットされた射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3a以外の射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3cに対して所定のパージ位置Spでパージ処理を行うパージ処理機構Mpを設けることができる。さらに、射出ヘッド3a…,3sには、少なくとも、三次元造形物Aを造形する異なる造形材Ra,Rb…をそれぞれ射出する複数の造形材用ヘッド3a,3b…と、三次元造形物A以外の空間を埋めるサポート材Rsを射出するサポート材用ヘッド3sを含ませることができるとともに、射出ヘッド3a…,3sには、X方向の全長に対応するドット数のノズルを有するラインヘッド3m…を用いることができる。
このような構成を有する本発明に係る三次元造形機1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) X方向の軸心により回動可能に支持された回動フレーム4の周方向に所定間隔おきに複数の射出ヘッド3a…,3sを設けたヘッド支持機構Mhを備えるため、Y方向へ相対移動させる際の移動ストロークは、射出ヘッド一個分の場合と同じ長さで足りる。したがって、複数の射出ヘッド3a…,3sを備える場合であっても、三次元造形機1全体の小型コンパクト化を図ることができ、特に、机等の上に載置できる卓上型の三次元造形機1も容易に実現できる。
(2) 複数の射出ヘッド3a…,3sを備える場合であっても、Y方向サイズは射出ヘッド一個を備える場合と同等にできるため、サイズの小さい卓上型の三次元造形機1であっても、使用できる射出ヘッドの数量が限られる難点を解消できる。したがって、色や材料を異ならせた複雑或いは精密な三次元造形物Aの造形が可能になるなど、適用柔軟性及び発展性に優れる。
(3) 好適な態様により、回動フレーム4に、造形テーブル2に射出された造形用材料Rの表面Rfを平坦面に整えるクリーニングローラ5及びこのクリーニングローラ5を回転させる回転駆動部6を有するクリーニングローラ機構Mrを設ければ、クリーニングローラ5も射出ヘッド3a…,3sと同様に使用位置Suにセットして使用できるため、更なる小型コンパクト化に寄与できる。
(4) 好適な態様により、回動フレーム4に、造形テーブル2に射出された造形用材料Rの硬化を促進させる一又は二以上の紫外線ランプ7a,7bを設ければ、紫外線ランプ7a,7bもクリーニングローラ5と同様に使用位置Suにセットして使用できるため、更なる小型コンパクト化に寄与できる。
(5) 好適な態様により、使用位置Suにセットされた射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3a以外の射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3cに対して所定のパージ位置Spでパージ処理を行うパージ処理機構Mpを設ければ、使用位置Suにセットされた射出ヘッド3aが使用中であっても射出ヘッド3cに対してパージ処理を並行して行うことができる。したがって、別途のパージ時間が不要となるなど、作動効率を高めることができる。
(6) 好適な態様により、射出ヘッド3a…,3sに、X方向の全長に対応するドット数のノズルを有するラインヘッド3m…を用いれば、造形テーブル2に対して射出ヘッド3a…,3sをX方向へ相対移動させる機械的なX方向移動機構が不要になるため、構成の簡易化,部品点数の削減,小型化及び軽量化等の機械的な構造が不要になる様々なメリットを享受できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る三次元造形機1の構成について、図1〜図6を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、三次元造形機1における機械系の構成を示す。10はハウジングであり、このハウジング10の内部に、当該ハウジング10の平面視形状よりも稍小さい造形機ベッド11を備える。造形機ベッド11は、この下方に配したZ方向移動機構MzによりZ方向へ昇降可能に支持される。Z方向移動機構Mzは、ハウジング10底部の異なる位置に配して造形機ベッド11の下面を支持する複数のリニアガイド12…と、ハウジング10底部の中央に配して造形機ベッド11の下面を支持するリフト機構13を備える。リフト機構13は、ボールねじ機構14と、このボールねじ機構14を駆動するZ方向サーボモータ15を備える。なお、Z方向サーボモータ15は当該サーボモータ15の回転数を検出するロータリエンコーダ16を備える。これにより、Z方向サーボモータ15を作動させれば、Z方向サーボモータ15の回転運動がボールねじ機構14により昇降運動に変換され、造形機ベッド11を上下方向(Z方向)に平行移動させることができる。
また、造形機ベッド11の上面には造形テーブル2を配し、この造形テーブル2は、造形機ベッド11の上面に敷設したガイドレール(不図示)によりY方向へ移動自在に支持される。造形テーブル2は、上面が平坦面となる矩形盤により形成する。さらに、造形機ベッド11の側面にはY方向移動機構Myを配設する。Y方向移動機構Myは、Y方向に離間して配した一対のプーリ17,18と、プーリ17と18間に架け渡したタイミングベルト19と、造形機ベッド11の下面に取付けたY方向サーボモータ20と、このサーボモータ20の回転を一方のプーリ17に伝達する回転伝達機構21を備える。そして、タイミングベルト19と造形テーブル2を結合部材22,22により結合する。なお、Y方向サーボモータ20には当該サーボモータ20の回転数を検出するロータリエンコーダ23を備える。これにより、Y方向サーボモータ20を作動させれば、Y方向サーボモータ20の回転は、一方のプーリ17に伝達され、タイミングベルト19、即ち、造形テーブル2をY方向へ移動させることができる。
一方、造形テーブル2の上方にはヘッド支持機構Mh及びヘッド切換機構Mcを配設する。ヘッド支持機構Mhは、X方向の軸心により回動可能に支持された回動フレーム4を備える。回動フレーム4は、ドラム状(円筒状)に形成し、図2に示すように、複数の支持ローラ機構25…により支持される。支持ローラ機構25は、回動フレーム4の軸方向(X方向)に配したシャフトを有し、このシャフトにおける離間した二位置に空転ローラ25r,25rを配して構成する。支持ローラ機構25は、回動フレーム4の周方向に、少なくとも三つ以上配し、回動フレーム4の両端側に位置する外周面4f又は外周面4fに対して一体に回転するリング体4rの外周面4rfを保持する。また、回動フレーム4の外周面には、凹状のヘッド装填部26…を設ける。例示のヘッド装填部26…は、周方向に45゜間隔で計7つ設ける。
そして、各ヘッド装填部26…には、対応する射出ヘッド3a…,3sをそれぞれ着脱可能に装填する。この場合、各射出ヘッド3a…,3sの射出方向は回動フレーム4の放射方向となる。射出ヘッド3a…,3sは、造形用材料Rを造形テーブル2に射出する機能を有し、少なくとも、三次元造形物Aを造形する異なる造形材Ra,Rb…をそれぞれ射出する複数の造形材用ヘッド3a,3b,3c…3fと、三次元造形物A以外の空間を埋めるサポート材Rsを射出するサポート材用ヘッド3sを備える。また、各射出ヘッド3a…,3sには、それぞれ図5に示すようなラインヘッド3m…を用いる。ラインヘッド3mは、X方向の全長に対応するドット数のノズル(ピエゾアクチュエータ)を備えている。例示のラインヘッド3mは、X方向の全長がA4サイズの短辺に対応しており、4.25インチの幅に2.656個(ドット)のノズルを配した二本のヘッド体を直線上に並べて使用する。射出ヘッド3a…,3sに、このようなラインヘッド3mを用いれば、造形テーブル2に対して、射出ヘッド3a…,3sをX方向へ相対移動させる機械的なX方向移動機構が不要になるため、構成の簡易化,部品点数の削減,小型化及び軽量化等の機械的な構造が不要になる様々なメリットを享受できる。
さらに、回動フレーム4には、造形テーブル2に射出された造形用材料Rの表面Rfを平坦面に整えるクリーニングローラ5及びこのクリーニングローラ5を回転させる回転駆動部6を有するクリーニングローラ機構Mrを設ける。回転駆動部6は、ローラモータ31と、このローラモータ31の回転をクリーニングローラ5に伝達してクリーニングローラ5を回転させる回転伝達機構を備える。そして、クリーニングローラ5の両側、即ち、前後側には、造形テーブル2に射出された造形用材料Rの硬化を促進させる一対の紫外線(UV)ランプ7a,7bを配設する。
また、ヘッド切換機構Mcは回動フレーム4を回動変位させ、使用する射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3aを所定の使用位置Suにセットする機能を備える。ヘッド切換機構Mcは、ヘッド切換モータ34と、このヘッド切換モータ34の回転を回動フレーム4に伝達して当該回動フレーム4を回転させる回転伝達機構35を備える。さらに、回転伝達機構35は、ヘッド切換モータ34の回転シャフトに取付けた駆動プーリ36と回動フレーム4に設けたリング形の被動プーリ37と、駆動プーリ36と被動プーリ37間に架け渡したタイミングベルト38を備える。これにより、ヘッド切換モータ34を駆動制御すれば、回動フレーム4が回転し、選択された射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3sを、図1に示すように、回動フレーム4の真下、即ち、造形テーブル2に対して平行に対面可能な所定の使用位置Suにセットすることができる。
一方、ハウジング10の内部にはパージ処理機構Mpを配設する。パージ処理機構Mpは、パージボックス41を備え、このパージボックス41は、使用位置Suにセットされた射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3s以外の射出ヘッド、例えば、射出ヘッド3bに対してパージ処理を行うことができる所定のパージ位置Spに配設する。このようなパージ処理機構Mpを設ければ、使用位置Suにセットされた射出ヘッド3aが使用中であっても射出ヘッド3cに対してパージ処理を並行して行うことができる。したがって、別途のパージ時間が不要となり作動効率を高めることができる。
他方、図6は、三次元造形機1における電気系(制御系)の構成を示す。50は三次元造形機1に搭載する造形機制御部であり、この造形機制御部50の入力ポートには、ハウジング10の外面に配した操作部51を接続するとともに、前述したY方向サーボモータ20に備えるロータリエンコーダ23及びZ方向サーボモータ15に備えるロータリエンコーダ16をそれぞれ接続する。また、造形機制御部50の出力ポートには、Y方向サーボモータ20,Z方向サーボモータ15,ヘッド切換モータ34,ローラモータ31及びUVランプ7a,7bを接続する。これにより、ロータリエンコーダ23はY方向サーボモータ20の回転数から造形テーブル2のY方向位置、即ち、射出ヘッド3a…,3sのY方向位置(相対位置)を検出できるため、造形機制御部50はY方向サーボモータ20を駆動制御することにより、射出ヘッド3a…,3sのY方向位置をフィードバック制御することができるとともに、ロータリエンコーダ16はZ方向サーボモータ15の回転数から造形テーブル2のZ方向位置、即ち、射出ヘッド3a…,3sのZ方向位置(相対位置)を検出できるため、造形機制御部50はZ方向サーボモータ15を駆動制御することにより、射出ヘッド3a…,3sのZ方向位置をフィードバック制御することができる。さらに、造形機制御部50の信号出力ポートには、射出ヘッド(造形材用ヘッド)3a,3b…3fと射出ヘッド(サポート材用ヘッド)3sを接続する。この場合、射出ヘッド3a…,3sやローラモータ31及びUVランプ7a,7b等の接続線Wは、回動フレーム4の中心空間を通して回動フレーム4の外部へ導出できるため、導出した接続線Wは長さの余裕を持たせて造形機制御部50等に接続する。
なお、本実施形態に係る三次元造形機1は、図6に示すように、外部のコンピュータ60に接続して使用する。この場合、三次元造形機1に内蔵する造形機制御部50は、有線手段(USBケーブル等)又は無線手段(無線LAN等)によりコンピュータ60に接続する。このコンピュータ60には、汎用的なパソコン(パーソナルコンピュータ)等の各種コンピューティング装置を利用できる。したがって、コンピュータ60には、三次元造形機1を総合的に制御するためのアプリケーションソフトウェア及び各種データ(データベース)が格納又は登録されている。
よって、このような構成を有する本実施形態に係る三次元造形機1によれば、X方向の軸心により回動可能に支持された回動フレーム4の周方向に所定間隔おきに複数の射出ヘッド3a…,3sを設けたヘッド支持機構Mhを備えるため、Y方向へ相対移動させる際の移動ストロークは、射出ヘッド一個分の場合と同じ長さで足りる。したがって、複数の射出ヘッド3a…,3sを備える場合であっても、三次元造形機1全体の小型コンパクト化を図ることができる。なお、図5は、造形テーブル2をホームポジションPhから終端位置Peまで前進移動させた場合の位置関係を示すが、射出ヘッド3a…,3sの数量に拘わらず、Y方向の移動ストロークは造形テーブル2の2倍程度で足りることになる。したがって、図1に示すように、机100等の上に載置できる卓上型の三次元造形機1も容易に実現することができる。しかも、複数の射出ヘッド3a…,3sを備える場合であっても、Y方向サイズは射出ヘッド一個を備える場合と同等にできるため、サイズの小さい卓上型の三次元造形機1であっても、使用できる射出ヘッドの数量が限られる難点を解消できる。したがって、色や材料を異ならせた複雑或いは精密な三次元造形物Aの造形が可能になるなど、適用柔軟性及び発展性に優れる。
加えて、回動フレーム4には、クリーニングローラ5及び回転駆動部6を有するクリーニングローラ機構Mrを設けたため、クリーニングローラ5も射出ヘッド3a…,3sと同様に使用位置Suにセットして使用でき、より小型コンパクト化に寄与できるとともに、回動フレーム4に、紫外線ランプ7a,7bを設けたため、紫外線ランプ7a,7bもクリーニングローラ5と同様に使用位置Suにセットして使用でき、より小型コンパクト化に寄与できる。
次に、本実施形態に係る三次元造形機1の造形動作及び使用方法について、図1〜図6を参照して説明する。
コンピュータ60には、造形を行う三次元造形物Aに対する造形用データが設定されるため、この造形用データに基づいて造形処理が行われる。造形原理は、インクジェットプリンタと同じ原理により造形テーブル2上に薄い造形層が順次プリントされることにより積層されていく。例示は、図4に示すように、異なる二色の造形材RaとRbを使用するとともに、サポート材Rsを使用する場合を示す。
最初に、造形材Raを射出する射出ヘッド3aが使用されるため、造形機制御部50は、ヘッド切換機構Mcを駆動制御して射出ヘッド3aを使用位置Suにセットする。なお、この場合の位置制御は、ヘッド切換モータ34にロータリエンコーダを付設し、前述したY方向移動機構My等と同様に制御してもよいが、回動フレーム4自身に、位置センサ又はロータリエンコーダ等を付設することにより、射出ヘッド3aを所定の使用位置Suに正確に停止させることが望ましい。次いで、Y方向移動機構Myを駆動制御して造形テーブル2をホームポジションPhからY方向の終端位置Peまで前進移動させ、この前進移動時に、造形材用ヘッド3aからZ方向における第一層目の造形用データに対応した造形材Raを射出する射出動作を、X方向ライン毎に順次行う。この場合、ラインヘッド3m…を用いるため、図4に示すように、X方向のライン全長分を同時に射出する。第一層目の厚さは0.1〔mm〕程度となる。造形材Raの射出が終了したなら、ヘッド切換機構Mcを駆動制御してクリーニングローラ5を使用位置Suにセットする。そして、Y方向移動機構Myを反対方向に駆動制御して造形テーブル2を終端位置PeからホームポジションPhまで後退移動させて戻す。この後退移動時に、回転するクリーニングローラ5により第一層目の上面Rfが平坦面となるように整える(クリーニングする)とともに、UVランプ7a,7bによる紫外線を第一層目に照射して第一層目の硬化促進を行う。
次いで、造形材Rbを射出する射出ヘッド3bを使用するため、ヘッド切換機構Mcを駆動制御して射出ヘッド3bを使用位置Suにセットし、造形材Raの射出と同様の処理手順により一連の動作を行う。次いで、サポート材Rsを射出する射出ヘッド3sを使用するため、ヘッド切換機構Mcを駆動制御して射出ヘッド3sを使用位置Suにセットし、造形材Raの射出と同様の処理手順により一連の動作を行う。これにより、造形材Ra,Rb及びサポート材Rsにより、第一層目の層面が全て埋められる。第一層目が終了したなら、造形テーブル2を第二層目に対応する変位量だけZ方向へ下降させるとともに、上述した第一層目と同様の処理手順により第二層目以降、即ち、第二層目から第n層目(最終層)まで順次造形処理を行う。そして、最終層まで造形処理が終了したなら造形体を薬液に漬けるなどによりサポート材Rsを除去すれば、目的の三次元造形物Aを得ることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、Z方向移動機構Mzは、造形テーブル2をZ方向に移動させる場合を示したが、回動フレーム4側をZ方向に移動させる場合を排除するものではない。また、回動フレーム4に、クリーニングローラ機構Mrと紫外線ランプ7a,7bを設けた場合を示したが、回動フレーム4に設けることなく、例えば、使用位置Suに隣接した固定位置などに別途配設してもよい。なお、本発明に係る三次元造形機1は、小型コンパクト化を図れるため、特に、卓上型に構成して最適であるが、フロア設置型など各種タイプの三次元造形機にも同様に利用することができる。
本発明の最良の実施形態に係る三次元造形機の要部を示す模式的側面内部構成図、 同三次元造形機の要部を示す模式的平面内部構成図、 同三次元造形機の要部であってクリーニングローラを使用位置にセットした状態を示す模式的側面内部構成図、 同三次元造形機の作用説明図、 同三次元造形機における造形テーブルの位置関係を示す動作説明図、 同三次元造形機の電気系(制御系)のブロック系統図、
符号の説明
1:三次元造形機,2:造形テーブル,3a,3b,3c…:射出ヘッド(造形材用ヘッド),3s:射出ヘッド(サポート材用ヘッド),3m…:ラインヘッド,4:回動フレーム,5:クリーニングローラ,6:回転駆動部,7a,7b:紫外線ランプ,R:造形用材料,Rf:造形用材料の表面,Ra,Rb…:造形材,Rs:サポート材,A:三次元造形物,Su:使用位置,Sp:パージ位置,My:Y方向移動機構,Mz:Z方向移動機構,Mh:ヘッド支持機構,Mc:ヘッド切換機構,Mr:クリーニングローラ機構,Mp:パージ処理機構

Claims (6)

  1. 造形用材料を造形テーブルに射出する複数の射出ヘッドと、前記射出ヘッドに対して前記造形テーブルをY方向に相対移動させるY方向移動機構と、前記射出ヘッドに対して前記造形テーブルをZ方向に相対移動させるZ方向移動機構とを備えてなる三次元造形機であって、前記造形テーブルの上方にX方向の軸心により回動可能に支持された回動フレームの周方向に所定間隔おきに複数の射出ヘッドを配したヘッド支持機構と、前記回動フレームを回動変位させ、使用する射出ヘッドを所定の使用位置にセットするヘッド切換機構とを備えてなることを特徴とする三次元造形機。
  2. 前記回動フレームには、前記造形テーブルに射出された造形用材料の表面を平坦面に整えるクリーニングローラ及びこのクリーニングローラを回転させる回転駆動部を有するクリーニングローラ機構を設けることを特徴とする請求項1記載の三次元造形機。
  3. 前記回動フレームには、前記造形テーブルに射出された造形用材料の硬化を促進させる一又は二以上の紫外線ランプを設けることを特徴とする請求項1又は2記載の三次元造形機。
  4. 前記使用位置にセットされた射出ヘッド以外の射出ヘッドに対して所定のパージ位置でパージ処理を行うパージ処理機構を備えることを特徴とする請求項1,2又は3記載の三次元造形機。
  5. 前記射出ヘッドには、少なくとも、三次元造形物を造形する異なる造形材をそれぞれ射出する複数の造形材用ヘッドと、三次元造形物以外の空間を埋めるサポート材を射出するサポート材用ヘッドを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の三次元造形機。
  6. 前記射出ヘッドには、前記X方向の全長に対応するドット数のノズルを有するラインヘッドを用いることを特徴とする請求項1〜5記載のいずかに記載の三次元造形機。
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