JP5166182B2 - 三次元造形機 - Google Patents

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本発明は、設置面に載置するハウジング部及びこのハウジング部の内部に配した三次元造形機構部を備える三次元造形機に関する。
従来、設置面に載置するハウジング部及びこのハウジング部の内部に配した三次元造形機構部を備える三次元造形機としては、特許文献1で開示される3次元造形機が知られている。
同文献1で開示される3次元造形機は、設置面に載置するフレーム(ハウジング部)と、このフレームの内部に配した三次元造形機構部を備えており、この三次元造形機構部は当該フレームを利用して組付けられる。なお、三次元造形機構部は、加熱することにより溶融して接着力を生じる接着剤を塗布した素材シートを積層中の積層体上面に送り込む素材シート供給手段と、素材シートを加熱し積層体の上面に押圧して接着する加熱手段と、素材シートを3次元形状データに基づいて所定の形状にレーザビームによって切断して3次元立体形状のモデル等を造形する切断手段とよりなる3次元造形機において、機械本体の一方側に素材シートロールを装架する供給シャフトと加工済の素材シートを巻き取る巻取シャフトを上下に水平軸線方向で平行して設けた構成を備えている。
特開2001−287275号公報
しかし、上述した3次元造形機をはじめ、従来の三次元造形機は一般に次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、この種の三次元造形機は三次元造形を行うため、造形時におけるX方向,Y方向及びZ方向の絶対位置のみならず各方向間における相対位置や相対角度(座標直交性)を正確に維持することが高精度かつ高品質の三次元造形物を得る上で重要な要素となるが、従来の三次元造形機、例えば、特許文献1の場合には、フレーム(ハウジング部)を利用して三次元造形機構部を組付けるため、造形機を設置する設置面に凹凸等がある場合、フレームの歪(撓み)がフレーム内部の三次元造形機構部に影響しやすい。したがって、通常、フレームの底面四隅に設けた高さ調整可能なハウジング脚部により高さ調整(アライメント調整)を行うことにより、平坦性を確保しているが、調整作業が大変になるとともに、人為的作業のため調整にバラツキを生じやすく、また、初期調整を正確に行っても長期使用により狂いを生じやすい。
第二に、大型の三次元造形機の場合には、設置場所を決めて設置するため、一度設置すれば、頻繁に設置場所を変更することがないとともに、仮に、変更する場合であっても専門業者等により行われるため、再設置時においても再調整が行われるが、小型の三次元造形機、例えば、机の上に載置可能な卓上型のような小型の三次元造形機の場合には、ユーザがレイアウト変更等により頻繁に移動することも考えられる。この場合、ユーザは、十分な調整を行わない場合も少なくなく、結局、精度の高い最適な状態を維持しにくい。なお、高い剛性を有する構造を採用すればよいが、小型の三次元造形機の場合には、大型化や重量アップ及びコストアップを招くため、高剛性化には限界がある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した三次元造形機の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、設置面Sに載置するハウジング部Hと、このハウジング部Hの内部に配した、造形テーブル2に対して造形用材料Rを射出する射出ヘッド3をX方向に相対移動させるX方向移動機構Mx,造形テーブル2に対して射出ヘッド3をY方向に相対移動させるY方向移動機構My及び射出ヘッド3に対して造形テーブル2をZ方向に相対移動させるZ方向移動機構Mzを有する三次元造形機構部Moとを備える三次元造形機1を構成するに際して、少なくとも、X方向移動機構Mx,Y方向移動機構My及びZ方向移動機構Mzを含む三次元造形機構部Moの全体を支持するインナフレーム部Fを設け、このインナフレーム部Fの複数の異なる位置を、所定範囲の相対変位を許容可能なフレーム支持部4a…を介してハウジング部Hの内面Hiにそれぞれ結合してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、フレーム支持部4a…は、弾性部材5…を介在させて支持する弾性支持部4sa…により構成してもよいし、インナフレーム部Fとハウジング部Hを結合する位置を変更可能な可変支持部4ca…により構成してもよい。この際、インナフレーム部Fとハウジング部Hの位置が固定となる一つの固定支持部4dを設けることができる。なお、造形用材料Rには、三次元造形物Aを造形する造形材Ra及び三次元造形物A以外の空間を埋めるサポート材Rsが含まれる。
このような構成を有する本発明に係る三次元造形機1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) X方向移動機構Mx,Y方向移動機構My及びZ方向移動機構Mzを含む三次元造形機構部Moの全体を支持するインナフレーム部Fの複数の異なる位置を、所定範囲の相対変位を許容可能なフレーム支持部4a…を介してハウジング部Hの内面Hiにそれぞれ結合したため、凹凸を有する設置面Sに設置し、ハウジング部Hに歪(撓み)が生じた場合であっても、歪はフレーム支持部4a…により吸収され、フローティング固定される三次元造形機構部Moには付加されない。したがって、X方向移動機構Mx,Y方向移動機構My及びZ方向移動機構Mzにおける相互間の相対位置や相対角度(座標直交性)が正確に維持され、高精度かつ高品質の三次元造形物を得ることができる。
(2) 三次元造形機1を設置面Sに設置した際に発生するハウジング部Hの歪は、フレーム支持部4a…により吸収されるため、平坦性を確保するための調整(アライメント調整)が不要となり容易に設置することができる。しかも、人為的調整によるバラツキが発生しないとともに、長期使用に伴う歪もフレーム支持部4a…により吸収されるため、常に、平坦性の確保された最適な状態を維持できる。また、インナフレーム部F等に高度の剛性が要求されないため、小型化,軽量化及び低コスト化にも寄与できる。
(3) 好適な態様により、フレーム支持部4a…を、弾性部材5…を介在させて支持する弾性支持部4sa…により構成すれば、三次元造形機1を設置面Sに設置した際に発生するハウジング部Hの歪は、弾性部材5…により、いわば自動で吸収されるため、より容易に設置できる。
(4) 好適な態様により、フレーム支持部4a…を、インナフレーム部Fとハウジング部Hを結合する位置を変更可能な可変支持部4ca…により構成すれば、三次元造形機1を設置面Sに設置した際に発生するハウジング部Hの歪を吸収した後に、インナフレーム部Fとハウジング部H間を固定できるため、より安定した状態で設置できる。
(5) 好適な態様により、インナフレーム部Fとハウジング部Hの位置が固定となる一つの固定支持部4dを設ければ、インナフレーム部Fとハウジング部H間の一カ所の結合位置がリジット固定されるため、例えば、弾性支持部4sa…と組合わせることにより、設置の容易性に加えて設置時の安定性を付加できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る三次元造形機1の構成について、図1〜図10を参照して具体的に説明する。
図10に、本実施形態に係る三次元造形機1の外観構成を示す。三次元造形機1は、全体がハウジング部Hにより覆われており、大きさは机等の上面(設置面S)に載置できるように卓上型として構成する。このハウジング部Hの内部には、図6に示す三次元造形機構部Moを配する。この三次元造形機構部Moは、造形テーブル2に対して造形用材料Rを射出する射出ヘッド3をX方向に相対移動させるX方向移動機構Mx,造形テーブル2に対して射出ヘッド3をY方向に相対移動させるY方向移動機構My及び射出ヘッド3に対して造形テーブル2をZ方向に相対移動させるZ方向移動機構Mzを備える。なお、図10中、71は開閉扉、72は電源スイッチ、75はハウジング部Hの内部に配した造形機制御部をそれぞれ示す。
また、ハウジング部Hの内部には、図1及び図2に示すように、当該ハウジング部Hとは別体に形成したインナフレーム部Fを配し、このインナフレーム部Fにより、少なくとも、X方向移動機構Mx,Y方向移動機構My及びZ方向移動機構Mzを含む三次元造形機構部Moの全体を支持する。そして、インナフレーム部Fの四つ(複数)の異なる位置は、所定範囲の相対変位を許容可能な三つのフレーム支持部4a,4b,4cを介してハウジング部Hの内面Hiにそれぞれ結合するとともに、位置が固定となる一つの固定支持部4dを介してハウジング部Hの内面Hiに結合する。
例示のインナフレーム部Fは、矩形状に形成し、四隅に起立した被支持板部11a,11b,11c,11dを一体に有する。したがって、インナフレーム部Fをフレーム支持部4a,4b,4c,4dを介してハウジング部Hの内面Hiに結合する際は、図1に示すように、ハウジング部Hの内面Hiにおける各被支持板部11a,11b,11c,11dに対面する位置に、ブラケット12a,12b,12c,12dによりナット13a,13b,13c,13dを固定し、各被支持板部11a…11dと対応する各ナット13a…13dをフレーム支持部4a,4b,4c及び固定支持部4dによりそれぞれ結合する。なお、図3に示すように、ハウジング部Hの内面Hiとブラケット12a…、ブラケット12a…とナット13a…はそれぞれ溶接等により固定することができる。
位置が固定となる固定支持部4dは、図1に抽出拡大断面図で示すように、ボルト14dとカラー15dを使用する。そして、被支持板部11dをハウジング部Hの内面Hiに結合する際は、ボルト14dを、被支持板部11dに設けたボルト挿通孔17dに内部側から挿入し、さらに、カラー15dを通した後、ボルト14dの先端側をナット13dに螺着する。これにより、インナフレーム部Fの一つの位置(被支持板部11d)を位置が固定となる固定支持部4dを介してハウジング部Hの内面Hiに結合可能となる。
一方、相対変位を許容可能なフレーム支持部4aは、図1に抽出拡大断面図で示すように、弾性部材5を介在させて支持する弾性支持部4saを用いて構成する。弾性支持部4saは、図3に示すように、ボルト14a,ブッシュ(ゴムブッシュ)15a及びカラー16aを使用し、このブッシュ15aが弾性部材5を構成する。なお、カラー16aはブッシュ15aが過度に圧縮変形しないようにするための補強用であり、長さはブッシュ15aの軸方向長さよりも短く選定することが望ましい。ブッシュ15aは、天然ゴムや合成ゴム等のゴム素材により筒形に一体形成し、中心にカラー挿入孔15ahを有するとともに、外周面に被支持板部11aに形成したブッシュ取付孔17aに嵌め込むリング溝15asを有する。そして、被支持板部11aをハウジング部Hの内面Hiに結合する際は、ブッシュ15aを、被支持板部11aのブッシュ取付孔17aに嵌め込むとともに、ブッシュ15aのカラー挿入孔15ahにカラー16aを挿入し、さらに、ボルト14aを、カラー16aに対して内部側から挿入し、ボルト14aの先端側をナット13aに螺着する。これにより、インナフレーム部Fの一つの位置(被支持板部11a)を相対変位を許容可能なフレーム支持部4aを介してハウジング部Hの内面Hiに結合することができる。以上、フレーム支持部4a側について説明したが、他のフレーム支持部4b,4cもフレーム支持部4a側と同様に構成できる。他のフレーム支持部4b,4c側において、4sb,4scは弾性支持部、14b,14cはボルト、15b,15cはブッシュをそれぞれ示す。
このように、フレーム支持部4a…を、弾性部材5…を介在させて支持する弾性支持部4sa…により構成すれば、三次元造形機1を設置面Sに設置した際に発生するハウジング部Hの歪は、弾性部材5…により、いわば自動で吸収されるため、より容易に設置することができる。また、インナフレーム部Fとハウジング部Hの位置が固定となる一つの固定支持部4dを設ければ、インナフレーム部Fとハウジング部H間の一カ所の結合位置がリジット固定されるため、例えば、弾性支持部4sa…と組合わせることにより、設置の容易性に加えて設置時の安定性を付加することができる。
他方、相対変位を許容可能なフレーム支持部4aは、図4及び図5に示す可変支持部4ca…、即ち、インナフレーム部Fとハウジング部Hを結合する位置を変更可能な可変支持部4ca…により構成することもできる。例示の可変支持部4caは、インナフレーム部Fに離間した一対の被支持板部11am,11anを有する。また、中央位置に縦方向の長孔18iを有し、左右位置に一対の横方向の長孔18m,18nを有する補助板18を用意する。そして、ボルト14amを長孔18mに内部側から挿入し、ボルト14amの先端側を一方の被支持板部11amに螺着するとともに、ボルト14anを長孔18nに内部側から挿入し、ボルト14anの先端側を他方の被支持板部11anに螺着する。さらに、ボルト14aiを長孔18iに内部側から挿入し、カラー19を通してボルト14aiの先端側をブラケット12aにより固定されたナット13aに螺着する。他の三つの可変支持部も可変支持部4caと同様に構成することができる。なお、可変支持部4ca…のうちの一つは前述した固定支持部4dを用いてもよい。
したがって、三次元造形機1を設置する際には、予め、各ボルト14am…,14ai…,14an…を緩めておく。これにより、ブラケット12a…に対してインナフレーム部Fの被支持板部11am…,11an…は、縦方向及び横方向の所定範囲にわたって相対変位可能となり、設置時に発生するハウジング部Hの歪(撓み)が吸収される。そして、設置が終了したなら、各ボルト14am…,14ai…,14an…を締め付けることにより、被支持板部11am,11an…をブラケット12a…に固定すればよい。このように、フレーム支持部4a…として可変支持部4ca…を用いれば、三次元造形機1を設置面Sに載置した際に発生するハウジング部Hの歪(撓み)を吸収した後に、インナフレーム部Fとハウジング部H間を固定できるため、より安定した状態で設置できる。
次に、このインナフレーム部Fにより支持して好適な三次元造形機構部Moについて、図6〜図10を参照して説明する。
図6において、Mcはキャリッジ機構、MxはX方向移動機構、MyはY方向移動機構、MzはZ方向移動機構をそれぞれ示す。キャリッジ機構Mcは、キャリッジフレーム21を備え、このキャリッジフレーム21は、Y方向に沿って配した一対のY方向ガイドレール22p,22qによりスライド自在に支持される。なお、Y方向ガイドレール22p,22qは、インナフレーム部Fにより支持され、位置が固定されている。キャリッジ機構Mcは、造形用材料Rを造形テーブル2に射出する射出ヘッド3及び造形テーブル2に射出された造形用材料Rをクリーニングするクリーニングローラ23を有するとともに、X方向移動機構Mxの一部を支持する。射出ヘッド3は、インクジェット方式によりノズルから液体の造形用材料Rを射出する機能を備えており、イエロー,マジェンタ,シアンを含む色別の造形材Raを射出するノズル群及びサポート材Rsを射出するノズルを有する。また、クリーニングローラ23は、図7に示すように、キャリッジフレーム21の背面側、即ち、射出ヘッド3を配した側に対して反対側に配し、キャリッジフレーム21に対して固定した位置に回動自在に支持される。さらに、図示を省略したが、キャリッジフレーム21の底面には、造形用材料Rを硬化させる紫外線(UV)ランプを備える。
キャリッジ機構Mcに配するX方向移動機構Mxの一部には、キャリッジフレーム21の両側に回動自在に配した一対のプーリ24,25及びこのプーリ24,25間に架け渡したタイミングベルト26からなるヘッド移動機構Mhと、プーリ24に対して同軸上に配し、かつプーリ24と一体に回転する第二伝達ギア28と、この第二伝達ギア28に噛合する第一伝達ギア27が含まれる。射出ヘッド3は連結部材29を介してタイミングベルト26の所定位置に固定されるとともに、タイミングベルト26の移動方向に沿って配したX方向ガイドレール30によりスライド自在に支持される。なお、プーリ24には回転数を検出するロータリエンコーダ31を付設する。
X方向移動機構Mxは、さらに、キャリッジ機構Mcに対して別体に設けたX方向駆動部32を備える。このX方向駆動部32は、X方向回転駆動部33と、このX方向回転駆動部33により回転するY方向に沿ったガイドシャフト34を備える。X方向回転駆動部33には、ステッピングモータ又はサーボモータ等の駆動モータを内蔵する。また、ガイドシャフト34は、キャリッジフレーム21に貫通し、上述した第一伝達ギア27に挿通する。さらに、ガイドシャフト34の周面には一又は二以上の軸方向(Y方向)に沿った凹溝による周方向規制部34cを有し、ドーナツ形に形成した第一伝達ギア27の内周面に形成した凸部が当該凹溝(周方向規制部34c)に係合する。これにより、第一伝達ギア27はガイドシャフト34に対して軸方向にスライド自在となり、かつ周方向規制部34cにより周方向への回動変位が規制される。このような構成を採用すれば、制御時の応答性及び制御性の向上を図れるX方向移動機構Mxを容易かつ確実に実現できるとともに、特に、第二伝達ギア28を介在させることにより射出ヘッド3の移動方向及び移動速度を容易に設定できる。
Y方向移動機構Myは、キャリッジ機構Mcを上述した一対のY方向ガイドレール22p,22qに沿ってY方向に移動させる一対のプーリ36,37間に架け渡したタイミングベルト38からなるキャリッジ移動機構Mgを備える。このため、キャリッジフレーム21はタイミングベルト38、特に、上側に位置するタイミングベルト38の所定位置に固定する。また、Y方向移動機構Myは、Y方向回転駆動部41を備え、このY方向回転駆動部41の回転軸は伝達シャフト42を介して一方のプーリ36の軸心に結合する。Y方向回転駆動部41には、ステッピングモータ又はサーボモータ等の駆動モータを内蔵する。なお、プーリ37には回転数を検出するロータリエンコーダ39を付設する。
一方、キャリッジフレーム21には、Y方向移動機構MyのY方向移動量を回転移動量に変換する移動量変換部43及び回転移動量をクリーニングローラ23に伝達して当該クリーニングローラ23を回転させる移動量伝達部44を有するクリーニングローラ駆動機構Mrを付設する。クリーニングローラ駆動機構Mrは、図7〜図9に示すように、キャリッジフレーム21に固定したサブフレーム45を備え、このサブフレーム45に、第一変換ギア46及びこの第一変換ギア46に噛合する第二変換ギア47をそれぞれ回動自在に取付ける。この場合、第一変換ギア46は、タイミングベルト38、特に、下側のタイミングベルト38の歯部に噛合38cする。また、第二変換ギア47は、歯部38cに対しては浮いた位置に配され、この第二変換ギア47により回転方向が変換される。したがって、第一変換ギア47が移動量変換部43を構成するとともに、第二変換ギア47が移動量伝達部44を構成する。さらに、第二変換ギア47とクリーニングローラ23は同軸上に配し、第二変換ギア47の伝達シャフト48は電磁クラッチ49を介してクリーニングローラ23に結合する。このような構成を採用すれば、クリーニングローラ23を回転させる独立した駆動系を不要とするクリーニングローラ駆動機構Mrを容易かつ確実に実現できるとともに、特に、第二変換ギア47を介在させることによりクリーニングローラ23の回転方向及び回転速度を容易に設定できる。
Z方向移動機構Mzは、射出ヘッド3に対して造形テーブル2をZ方向に移動させる機能を備える。造形テーブル2は射出ヘッド3の下方に配し、この造形テーブル2がZ方向移動機構Mzにより昇降する。Z方向移動機構Mzは、Z方向駆動部51を備え、このZ方向駆動部51は、Z方向回転駆動部52と、このZ方向回転駆動部52の回転を昇降変位(Z方向変位)に変換するボールねじ機構等を用いた運動変換部53を備える。そして、運動変換部53の昇降変位する出力軸53eを造形テーブル2のテーブル脚部に結合する。Z方向回転駆動部52には、ステッピングモータ又はサーボモータ等の駆動モータを内蔵する。なお、55は造形テーブル2の上面に載置した当該造形テーブル2に付属する造形物基台を示す。
他方、本実施形態に係る三次元造形機1は、図10に示すように、使用時には、他のコンピュータ80に接続して三次元造形システムを構成する。この場合、三次元造形機1における造形機制御部75とコンピュータ80を有線手段(USBケーブル等)81又は無線手段(無線LAN等)により接続する。コンピュータ80には、汎用的なパソコン(パーソナルコンピュータ)等の各種コンピューティング装置を利用できる。したがって、コンピュータ80には、三次元造形機1を総合的に制御するためのアプリケーションソフトウェア及び各種データ(データベース)が格納又は登録されている。図9において、61は、造形機制御部75とコンピュータ80を含む制御系を示している。造形機制御部75には、少なくとも、前述したロータリエンコーダ31及び39,X方向回転駆動部33,Y方向回転駆動部41及びZ方向回転駆動部52をそれぞれ接続するとともに、射出ヘッド3及び電磁クラッチ49を接続する。
このように構成する三次元造形機構部Moは、次のように動作する。まず、X方向移動機構Mxは、X方向回転駆動部33の回転動作によりガイドシャフト34が回転するとともに、第一伝達ギア27が回転する。また、第一伝達ギア27の回転により、第二伝達ギア28及びプーリ24が回転する。これにより、タイミングベルト26が移動し、射出ヘッド3がX方向ガイドレール30に沿ってX方向に移動する。この際、X方向回転駆動部33の回転方向を制御することにより、射出ヘッド3をX方向の正逆方向に移動させることができる。一方、プーリ24の回転数は、ロータリエンコーダ31により検出され、造形機制御部75に付与される。これにより、射出ヘッド3のX方向位置に対するフィードバック制御が行われる。
Y方向移動機構Myは、Y方向回転駆動部41の回転動作により伝達シャフト42が回転するとともに、プーリ36が回転する。これにより、キャリッジ移動機構Mgにおけるタイミングベルト38が移動するとともに、キャリッジフレーム21(キャリッジ機構Mc)がY方向ガイドレール22p,22qに沿って移動し、射出ヘッド3がY方向に移動する。この際、Y方向回転駆動部41の回転方向を制御することにより、射出ヘッド3をY方向の正逆方向に移動させることができる。一方、プーリ37の回転数は、ロータリエンコーダ39により検出され、造形機制御部75に付与される。これにより、射出ヘッド3のY方向位置に対するフィードバック制御が行われる。
ところで、上述した第一伝達ギア27は、ガイドシャフト34上に軸方向へ変位自在に支持されるため、キャリッジ機構McがY方向に移動した場合であってもキャリッジ機構Mcの移動には何ら影響を及ぼさない。また、X方向移動機構Mxの一部を構成するX方向回転駆動部33及びガイドシャフト34は、キャリッジ機構Mcに搭載しない。したがって、キャリッジ機構Mcの小型軽量化を実現することができ、Y方向移動機構Myを制御する際における応答性(制御性)の向上,重量の二乗で増加する振動(M/C振動)の低減,制御の高精度化及び消費電力の低減などを図ることができる。
さらに、Y方向移動機構Myの作動時には、タイミングベルト38が移動するとともに、クリーニングローラ駆動機構Mrにおける第一変換ギア46が下側のタイミングベルト38における歯部38cに噛合しているため、第一変換ギア46が回転し、この第一変換ギア46の回転は第二変換ギア47に伝達される。これにより、第二変換ギア47の同軸上に一体に設けた伝達シャフト48も回転する。したがって、電磁クラッチ49を接続モード又は切離モードに切換えれば、クリーニングローラ23を回転又は停止させることができる。
Z方向移動機構Mzでは、Z方向回転駆動部52が回転動作すれば、この回転はボールねじ機構等を用いた運動変換部53により出力軸53eの昇降変位(Z方向変位)に変換される。これにより、出力軸53eに支持される造形テーブル2も昇降変位(Z方向変位)する。この際、Z方向回転駆動部52の回転方向を制御することにより、造形テーブル2をZ方向の正逆方向に移動させることができる。これにより、造形テーブル2の昇降変位は、この上方に位置する射出ヘッド3のZ方向の相対変位となる。
一方、実際の造形動作は次のように行われる。まず、コンピュータ80には、造形を行う三次元造形物Aに対する造形用データが設定されるため、この造形用データに基づいて造形処理が行われる。図8は、造形時の動作(作用)を示している。造形原理は、インクジェットプリンタと同じ原理により造形テーブル2(造形物基台55)上に薄い造形層が順次プリントされることにより積層されていく。即ち、射出ヘッド3をX方向及びY方向に制御することにより、Z方向における第一層目における造形用データに対応した造形材Raを射出する。また、造形材Raが射出される三次元造形物Aに対応する部分以外の部分にはサポート材Rsが射出される。第一層目の厚さは0.1〔mm〕程度となり、造形材Raとサポート材Rsにより第一層目の層面が全て埋められることになる。
さらに、紫外線ランプによる紫外線の照射により第一層目が硬化するとともに、完全に硬化する前に、クリーニングローラ23により上面が平坦面となるように整えられる(クリーニングされる)。この後、造形テーブル2を第二層目に対応する変位量だけZ方向へ下降させる。そして、同様の手順により第二層目の造形処理を行うとともに、第三層目から第n層目(最終層)まで同様の手順により順次造形処理を行う。最終層まで造形処理が終了したなら、造形体を薬液に漬けるなどによりサポート材Rsを除去すれば、目的の三次元造形物Aを得ることができる。
よって、このような本実施形態に係る三次元造形機1によれば、少なくとも、X方向移動機構Mx,Y方向移動機構My及びZ方向移動機構Mzを含む三次元造形機構部Moの全体を支持するインナフレーム部Fの複数の異なる位置を、所定範囲の相対変位を許容可能なフレーム支持部4a…を介してハウジング部Hの内面Hiにそれぞれ結合したため、凹凸を有する設置面Sに設置し、ハウジング部Hに歪(撓み)が生じた場合であっても、歪はフレーム支持部4a…により吸収され、フローティング固定される三次元造形機構部Moには付加されない。したがって、X方向移動機構Mx,Y方向移動機構My及びZ方向移動機構Mzにおける相互間の相対位置や相対角度(座標直交性)が正確に維持され、高精度かつ高品質の三次元造形物を得ることができる。また、三次元造形機1を設置面Sに設置した際に発生するハウジング部Hの歪は、フレーム支持部4a…により吸収されるため、平坦性を確保するための調整(アライメント調整)が不要となり容易に設置することができる。しかも、人為的調整によるバラツキが発生しないとともに、長期使用に伴う歪もフレーム支持部4a…により吸収されるため、常に、平坦性の確保された最適な状態を維持できる。また、インナフレーム部F等に高度の剛性が要求されないため、小型化,軽量化及び低コスト化にも寄与できる。
さらに、本実施形態に係る三次元造形機1によれば、キャリッジ機構Mcに造形テーブル2に射出された造形用材料Rをクリーニングするクリーニングローラ23を設けるとともに、Y方向移動機構MyのY方向移動量を回転移動量に変換する移動量変換部43及び回転移動量をクリーニングローラ23に伝達して当該クリーニングローラ23を回転させる移動量伝達部44を有するクリーニングローラ駆動機構Mrを設けたため、クリーニングローラ23を回転させる独立した駆動系が不要となり、駆動系の大幅なコストダウンを図れるとともに、当該駆動系全体の小型コンパクト化(占有スペースの縮小)を図れる。したがって、机等の上に載置できる卓上型の三次元造形機1を容易に実現することができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、弾性支持部4sa…を構成する弾性部材5…として、ゴム素材を用いたブッシュ15a…を例示したが、弾性を有する合成樹脂素材やスプリング(コイルスプリング,板バネ等)などの他の弾性部材を用いて構成することも可能である。また、可変支持部4ca…を構成するに際して、一対の被支持板部11am,11anを用いた場合を示したが一方のみであってもよい。さらに、インナフレーム部Fとハウジング部Hの位置が固定となる固定支持部4dは、必ずしも設けることを要しない。即ち、弾性支持部4sa…を用いる場合、四つの弾性支持部4sa…を四隅にそれぞれ配してもよい。なお、本発明に係る三次元造形機1は、小型コンパクト化を図れるため、特に、卓上型に構成して最適であるが、フロア設置型など各種タイプの三次元造形機にも同様に利用できる。
本発明の最良の実施形態に係る三次元造形機の内部構造を模式的に示す平面構成図、 同三次元造形機の要部構成を模式的に示す斜視図、 同三次元造形機における弾性支持部(フレーム支持部)の一部断面を含む分解図、 同三次元造形機における可変支持部(フレーム支持部)の正面方向から見た構成図、 同三次元造形機における可変支持部(フレーム支持部)の平面方向から見た断面図、 同三次元造形機における三次元造形機構部の構成を示す斜視図、 同三次元造形機における三次元造形機構部のクリーニングローラ駆動機構を明示する斜視図、 同三次元造形機の動作(作用)説明図、 同三次元造形機における制御系を含む三次元造形機構部を模式的に示す平面構成図、 同三次元造形機の外観図を含むシステム構成図、
符号の説明
1:三次元造形機,2:造形テーブル,3:射出ヘッド,4a…:フレーム支持部,4d:フレーム支持部,4sa…:弾性支持部,4ca…:可変支持部,5…:弾性部材,S:設置面,H:ハウジング部,Hi:ハウジング部の内面,F:インナフレーム部,Mx:X方向移動機構,My:Y方向移動機構,Mz:Z方向移動機構,Mo:三次元造形機構部,R:造形用材料,Ra:造形材,Rs:サポート材,A:三次元造形物

Claims (5)

  1. 設置面に載置するハウジング部と、このハウジング部の内部に配した、造形テーブルに対して造形用材料を射出する射出ヘッドをX方向に相対移動させるX方向移動機構,前記造形テーブルに対して前記射出ヘッドをY方向に相対移動させるY方向移動機構及び前記射出ヘッドに対して前記造形テーブルをZ方向に相対移動させるZ方向移動機構を有する三次元造形機構部とを備える三次元造形機であって、少なくとも、前記X方向移動機構,前記Y方向移動機構及び前記Z方向移動機構を含む前記三次元造形機構部の全体を支持するインナフレーム部を設け、このインナフレーム部の複数の異なる位置を、所定範囲の相対変位を許容可能なフレーム支持部を介して前記ハウジング部の内面にそれぞれ結合してなることを特徴とする三次元造形機。
  2. 前記フレーム支持部は、弾性部材を介在させて支持する弾性支持部により構成することを特徴とする請求項1記載の三次元造形機。
  3. 前記フレーム支持部は、前記インナフレーム部と前記ハウジング部を結合する位置を変更可能な可変支持部により構成することを特徴とする請求項1記載の三次元造形機。
  4. 前記インナフレーム部と前記ハウジング部の位置が固定となる一つの固定支持部を備えることを特徴とする請求項1,2又は3記載の三次元造形機。
  5. 前記造形用材料には、三次元造形物を造形する造形材及びこの三次元造形物以外の空間を埋めるサポート材を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の三次元造形機。
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