JP5096265B2 - 三次元造形機 - Google Patents

三次元造形機 Download PDF

Info

Publication number
JP5096265B2
JP5096265B2 JP2008221087A JP2008221087A JP5096265B2 JP 5096265 B2 JP5096265 B2 JP 5096265B2 JP 2008221087 A JP2008221087 A JP 2008221087A JP 2008221087 A JP2008221087 A JP 2008221087A JP 5096265 B2 JP5096265 B2 JP 5096265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modeling
movement amount
rotation
unit
cleaning roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008221087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010052330A (ja
Inventor
英司 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Nagano Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagano Japan Radio Co Ltd filed Critical Nagano Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2008221087A priority Critical patent/JP5096265B2/ja
Publication of JP2010052330A publication Critical patent/JP2010052330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5096265B2 publication Critical patent/JP5096265B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、造形用材料を造形テーブルに射出する射出ヘッドを有するキャリッジ機構とこの射出ヘッドを造形テーブルに対して相対移動させる移動機構を備える三次元造形機に関する。
従来、造形テーブルに造形用材料を射出する射出ヘッド及びこの射出ヘッドを造形テーブルに対してX方向,Y方向及びZ方向に相対移動させる移動機構を備える三次元造形機としては、特許文献1で開示される三次元造形装置が知られている。
同文献1で開示される三次元造形装置は、制御部,この制御部にそれぞれ電気的に接続されたバインダ付与部,造形部,粉末供給部,粉末拡散部及び赤外線ランプを備えており、特に、制御部は、コンピュータとこのコンピュータに電気的に接続された駆動制御部を備えるとともに、この駆動制御部は、さらに、バインダ(造形用材料)を射出するノズルヘッドを水平XY平面で移動させるXY方向移動部及びXY方向移動部を駆動する駆動部を備えている。また、粉末拡散部は、粉末供給部から供給される粉末(造形用材料)を拡散させるブレード,このブレードの動作を規制するガイドレール及び当該ブレードを移動させる駆動部を備えている。
特開2001−334580号公報
しかし、上述した三次元造形装置をはじめ、従来の三次元造形機は一般に次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、上述した三次元造形装置では、粉末供給部から供給される粉末(造形用材料)を拡散させるブレードを備えているが、通常、三次元造形機では、造形テーブルに供給された造形用材料を整えるクリーニング機構を備えている。この場合、ブレード等を垂直方向(Z方向)に昇降させる垂直駆動部やブレード等を水平方向(X方向)に往復移動させる水平駆動部を有する独立した駆動系を必要とし、当該駆動系の大幅なコストアップを招いてしまうとともに、当該駆動系全体の大型化(占有スペースの拡大)が無視できないなど、低コスト化及び小型コンパクト化を図る観点から更なる改善の余地があった。
第二に、上述した三次元造形装置では、ノズルヘッドを水平XY平面で移動させるXY方向移動部及びXY方向移動部を駆動する駆動部を備えているが、通常、三次元造形機では、造形テーブルに対して射出ヘッドをX方向に相対移動させるX方向移動機構及び射出ヘッドを含むX方向移動機構をY方向に相対移動させるY方向移動機構を備えている。この場合、Y方向移動機構は、駆動モータ等を含む重量の大きいX方向移動機構全体を移動させる必要があり、応答性及び制御性の低下,重量の二乗で増加する振動(M/C振動)の発生,制御精度の低下及び消費電力の増加を招くなど、これらの問題を解決する観点からも更なる改善の余地があった。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した三次元造形機の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、造形用材料Rを造形テーブル2に射出する射出ヘッド3を有するキャリッジ機構Mcと、造形テーブル2に対して射出ヘッド3をX方向に相対移動させるX方向移動機構Mxと、造形テーブル2に対して射出ヘッド3をY方向に相対移動させるY方向移動機構Myと、射出ヘッド3に対して造形テーブル2をZ方向に相対移動させるZ方向移動機構Mzとを備えてなる三次元造形機1を構成するに際して、キャリッジ機構Mcに造形テーブル2に射出された造形用材料Rをクリーニングするクリーニングローラ4を設けるとともに、Y方向移動機構MyのY方向移動量を回転移動量に変換する移動量変換部5及び回転移動量をクリーニングローラ4に伝達して当該クリーニングローラ4を回転させる移動量伝達部6を有するクリーニングローラ駆動機構Mrを設けたことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、造形用材料Rには、三次元造形物Aを造形する造形材Ra及び三次元造形物A以外の空間を埋めるサポート材Rsが含まれる。一方、X方向移動機構Mxは、キャリッジ機構Mcに対して別体に設けたX方向駆動部11及びこのX方向駆動部11の移動量をキャリッジ機構Mcの射出ヘッド3に伝達するX方向伝達部12を備えて構成できる。この際、X方向駆動部11は、X方向回転駆動部13と、このX方向回転駆動部13により回転し、かつ周方向規制部14cを有するY方向に沿ったガイドシャフト14を備えて構成できるとともに、X方向伝達部12は、ガイドシャフト14が挿通し、かつ軸方向(Y方向)にスライド自在かつ周方向規制部14cにより周方向に規制される第一伝達ギア15と、この第一伝達ギア15の回転を射出ヘッド3を支持するタイミングベルト16を架け渡した一方のプーリ17に伝達する第二伝達ギア18を備えて構成できる。他方、移動量変換部5は、キャリッジ機構McをY方向に移動させる一対のプーリ19,20間に架け渡したタイミングベルト21の歯部21cに噛合する変換ギア(第一変換ギア)22を備えて構成できるとともに、移動量伝達部6は、第一変換ギア22に噛合して回転方向を変換する第二変換ギア23を備えて構成できる。
このような構成を有する本発明に係る三次元造形機1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) キャリッジ機構Mcに造形テーブル2に射出された造形用材料Rをクリーニングするクリーニングローラ4を設けるとともに、Y方向移動機構MyのY方向移動量を回転移動量に変換する移動量変換部5及び回転移動量をクリーニングローラ4に伝達して当該クリーニングローラ4を回転させる移動量伝達部6を有するクリーニングローラ駆動機構Mrを設けたため、クリーニングローラ4を回転させる独立した駆動系が不要となり、駆動系の大幅なコストダウンを図れるとともに、当該駆動系全体の小型コンパクト化(占有スペースの縮小)を図れる。したがって、机等の上に載置できる卓上型の三次元造形機1を容易に実現することができる。
(2) 好適な態様により、X方向移動機構Mxを、キャリッジ機構Mcに対して別体に設けたX方向駆動部11及びこのX方向駆動部11の移動量をキャリッジ機構Mcの射出ヘッド3に伝達する伝達部12を備えて構成すれば、X方向移動機構Mxにおける移動部分の小型軽量化を実現できる。したがって、応答性(制御性)の向上,重量の二乗で増加する振動(M/C振動)の低減,制御の高精度化及び消費電力の低減などを図ることができる。
(3) 好適な態様により、X方向駆動部11を、X方向回転駆動部13と、このX方向回転駆動部13により回転し、かつ周方向規制部14cを有するY方向に沿ったガイドシャフト14を備えて構成するとともに、X方向伝達部12を、ガイドシャフト14が挿通し、かつ軸方向(Y方向)にスライド自在かつ周方向規制部14cにより周方向に規制される第一伝達ギア15と、この第一伝達ギア15の回転を射出ヘッド3を支持するタイミングベルト16を架け渡した一方のプーリ17に伝達する第二伝達ギア18を備えて構成すれば、制御時の応答性及び制御性の向上を図れるX方向移動機構Mxを容易かつ確実に実現できるとともに、特に、第二伝達ギア18を介在させることにより射出ヘッド3の移動方向及び移動速度を容易に設定することができる。
(4) 好適な態様により、移動量変換部5を、キャリッジ機構McをY方向に移動させる一対のプーリ19,20間に架け渡したタイミングベルト21の歯部21cに噛合する変換ギア(第一変換ギア)22を備えて構成するとともに、移動量伝達部6を、第一変換ギア22に噛合して回転方向を変換する第二変換ギア23を備えて構成すれば、クリーニングローラ4を回転させる独立した駆動系を不要とするクリーニングローラ駆動機構Mrを容易かつ確実に実現できるとともに、特に、第二変換ギア23を介在させることによりクリーニングローラ4の回転方向及び回転速度を容易に設定することができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る三次元造形機1の構成について、図1〜図7を参照して具体的に説明する。
図7に、本実施形態に係る三次元造形機1の外観構成を示す。三次元造形機1は、全体がハウジング70により覆われており、大きさは机等の上に載置できるように卓上型として構成する。なお、71は開閉扉、72は電源スイッチを示す。また、ハウジング70の内部には、図1に示す三次元造形機1の要部構成を備えるとともに、造形機制御部75を備える。
次に、三次元造形機1の要部構成について説明する。図1において、Mcはキャリッジ機構、MxはX方向移動機構、MyはY方向移動機構、MzはZ方向移動機構をそれぞれ示す。キャリッジ機構Mcは、キャリッジフレーム31を備え、このキャリッジフレーム31は、Y方向に沿って配した一対のY方向ガイドレール32p,32qによりスライド自在に支持される。なお、Y方向ガイドレール32p,32qは、ハウジング70に対して位置が固定されている。キャリッジ機構Mcは、造形用材料Rを造形テーブル2に射出する射出ヘッド3及び造形テーブル2に射出された造形用材料Rをクリーニングするクリーニングローラ4を有するとともに、X方向移動機構Mxの一部を支持する。射出ヘッド3は、インクジェット方式によりノズルから液体の造形用材料Rを射出する機能を備えており、イエロー,マジェンタ,シアンを含む色別の造形材Raを射出するノズル群及びサポート材Rsを射出するノズルを有する。また、クリーニングローラ4は、図2に示すように、キャリッジフレーム31の背面側、即ち、射出ヘッド3を配した側に対して反対側に配し、キャリッジフレーム31に対して固定した位置に回動自在に支持される。さらに、図示を省略したが、キャリッジフレーム31の底面には、造形用材料Rを硬化させるための紫外線(UV)ランプを備えている。
キャリッジ機構Mcに配するX方向移動機構Mxの一部には、キャリッジフレーム31の両側に回動自在に配した一対のプーリ17,33及びこのプーリ17,33間に架け渡したタイミングベルト16からなるヘッド移動機構Mhと、プーリ17に対して同軸上に配し、かつプーリ17と一体に回転する第二伝達ギア18と、この第二伝達ギア18に噛合する第一伝達ギア15が含まれる。射出ヘッド3は連結部材34を介してタイミングベルト16の所定位置に固定されるとともに、タイミングベルト16の移動方向に沿って配したX方向ガイドレール35によりスライド自在に支持される。なお、プーリ17には回転数を検出するロータリエンコーダ36を付設する。このロータリエンコーダ36は、インクリメントタイプであってもよいし、アブソリュートタイプであってもよい。
X方向移動機構Mxは、さらに、キャリッジ機構Mcに対して別体に設けたX方向駆動部11を備える。このX方向駆動部11は、X方向回転駆動部13と、このX方向回転駆動部13により回転し、かつ周方向規制部14cを有するY方向に沿ったガイドシャフト14を備える。X方向回転駆動部13には、ステッピングモータ又はサーボモータ等の駆動モータを内蔵する。また、ガイドシャフト14は、キャリッジフレーム31に貫通し、上述した第一伝達ギア15に挿通する。図4は、第一伝達ギア15及びガイドシャフト14を示す。ガイドシャフト14の周面には一又は二以上の軸方向(Y方向)に沿った凹溝37i,37jを有し、この凹溝37i,37jに、ドーナツ形に形成した第一伝達ギア15の内周面に設けた凸部38i,38jが係合する。この凹溝37i,37jはガイドシャフト14に設けた周方向規制部14cとなる。これにより、第一伝達ギア15はガイドシャフト14に対して軸方向にスライド自在となり、かつ周方向規制部14cにより周方向への回動変位が規制される。この場合、第一伝達ギア15から射出ヘッド3までの構成が、X方向駆動部11の移動量を射出ヘッド3に伝達するX方向伝達部12となる。このように、X方向駆動部11を、X方向回転駆動部13と、このX方向回転駆動部13により回転し、かつ周方向規制部14cを有するY方向に沿ったガイドシャフト14を備えて構成するとともに、X方向伝達部12を、ガイドシャフト14が挿通し、かつ軸方向(Y方向)にスライド自在かつ周方向規制部14cにより周方向に規制される第一伝達ギア15と、この第一伝達ギア15の回転を射出ヘッド3を支持するタイミングベルト16を架け渡した一方のプーリ17に伝達する第二伝達ギア18を備えて構成すれば、制御時の応答性及び制御性の向上を図れるX方向移動機構Mxを容易かつ確実に実現できるとともに、特に、第二伝達ギア18を介在させることにより射出ヘッド3の移動方向及び移動速度を容易に設定できる利点がある。
Y方向移動機構Myは、キャリッジ機構Mcを上述した一対のY方向ガイドレール32p,32qに沿ってY方向に移動させる一対のプーリ19,20間に架け渡したタイミングベルト21からなるキャリッジ移動機構Mgを備える。このため、キャリッジフレーム31はタイミングベルト21、特に、上側に位置するタイミングベルト21の所定位置に固定する。また、Y方向移動機構Myは、Y方向回転駆動部41を備え、このY方向回転駆動部41の回転軸は伝達シャフト42を介して一方のプーリ19の軸心に結合する。Y方向回転駆動部41には、ステッピングモータ又はサーボモータ等の駆動モータを内蔵する。なお、プーリ20には回転数を検出するロータリエンコーダ39を付設する。このロータリエンコーダ39も、インクリメントタイプであってもよいし、アブソリュートタイプであってもよい。
一方、キャリッジフレーム31には、Y方向移動機構MyのY方向移動量を回転移動量に変換する移動量変換部5及び回転移動量をクリーニングローラ4に伝達して当該クリーニングローラ4を回転させる移動量伝達部6を有するクリーニングローラ駆動機構Mrを付設する。クリーニングローラ駆動機構Mrは、図2及び図5に示すように、キャリッジフレーム31に固定したサブフレーム45を備え、このサブフレーム45に、第一変換ギア22及びこの第一変換ギア22に噛合する第二変換ギア23をそれぞれ回動自在に取付ける。この場合、第一変換ギア22は、タイミングベルト21、特に、下側のタイミングベルト21の歯部21cに噛合する。また、第二変換ギア23は、歯部21cに対しては浮いた位置に配され、この第二変換ギア23により回転方向が変換される。したがって、第一変換ギア22が移動量変換部5を構成するとともに、第二変換ギア23が移動量伝達部6を構成する。さらに、第二変換ギア23とクリーニングローラ4は同軸上に配し、第二変換ギア23の伝達シャフト46は電磁クラッチ47を介してクリーニングローラ4に結合する。このように、移動量変換部5を、キャリッジ機構McをY方向に移動させる一対のプーリ19,20間に架け渡したタイミングベルト21の歯部21cに噛合する変換ギア(第一変換ギア)22を備えて構成するとともに、移動量伝達部6を、第一変換ギア22に噛合して回転方向を変換する第二変換ギア23を備えて構成すれば、クリーニングローラ4を回転させる独立した駆動系を不要とするクリーニングローラ駆動機構Mrを容易かつ確実に実現できるとともに、特に、第二変換ギア23を介在させることによりクリーニングローラ4の回転方向及び回転速度を容易に設定できる利点がある。
Z方向移動機構Mzは、射出ヘッド3に対して造形テーブル2をZ方向に移動させる機能を備える。造形テーブル2は射出ヘッド3の下方に配し、この造形テーブル2がZ方向移動機構Mzにより昇降する。Z方向移動機構Mzは、Z方向駆動部51を備え、このZ方向駆動部51は、Z方向回転駆動部52と、このZ方向回転駆動部52の回転を昇降変位(Z方向変位)に変換するボールねじ機構等を用いた運動変換部53を備える。そして、運動変換部53の昇降変位する出力軸53eを造形テーブル2の脚部に結合する。Z方向回転駆動部52には、ステッピングモータ又はサーボモータ等の駆動モータを内蔵する。なお、55は造形テーブル2の上面に載置した当該造形テーブル2に付属する造形物基台を示す。
他方、本実施形態に係る三次元造形機1は、図7に示すように、使用時には、他のコンピュータ80に接続して三次元造形システムを構成する。この場合、三次元造形機1における造形機制御部75とコンピュータ80を有線手段(USBケーブル等)81又は無線手段(無線LAN等)により接続する。コンピュータ80には、汎用的なパソコン(パーソナルコンピュータ)等の各種コンピューティング装置を利用できる。したがって、コンピュータ80には、三次元造形機1を総合的に制御するためのアプリケーションソフトウェア及び各種データ(データベース)が格納又は登録されている。図6において、61は、造形機制御部75とコンピュータ80を含む制御系を示している。造形機制御部75には、少なくとも、前述したロータリエンコーダ36及び39,X方向回転駆動部13,Y方向回転駆動部41及びZ方向回転駆動部52をそれぞれ接続するとともに、射出ヘッド3及び電磁クラッチ47を接続する。
次に、本実施形態に係る三次元造形機1の動作(使用方法)について、図1〜図7を参照して説明する。
最初に、X方向移動機構Mx,Y方向移動機構My,Z方向移動機構Mz及びクリーニングローラ駆動機構Mrの各動作について説明する。
X方向移動機構Mxは、X方向回転駆動部13の回転動作によりガイドシャフト14が回転するとともに、このガイドシャフト14の回転により第一伝達ギア15が回転する。即ち、ガイドシャフト14には、軸方向に沿った凹溝37i,37jによる周方向規制部14cを有するため、凹溝37i,37jに凸部38i,38jが係合する第一伝達ギア15が一体に回転する。また、第一伝達ギア15の回転により、この第一伝達ギア15に噛合する第二伝達ギア18が回転するとともに、この第二伝達ギア18の同軸上に一体に設けたプーリ17も回転する。これにより、ヘッド移動機構Mhにおけるタイミングベルト16が移動し、タイミングベルト16に固定した射出ヘッド3がX方向ガイドレール35に沿ってX方向に移動する。この際、X方向回転駆動部13の回転方向を制御することにより、射出ヘッド3をX方向の正逆方向に移動させることができる。一方、プーリ17の回転数は、ロータリエンコーダ36により検出され、造形機制御部75に付与される。これにより、射出ヘッド3のX方向位置に対するフィードバック制御が行われる。
Y方向移動機構Myは、Y方向回転駆動部41の回転動作により伝達シャフト42が回転するとともに、この伝達シャフト42の同軸上に一体に設けたプーリ19が回転する。これにより、キャリッジ移動機構Mgにおけるタイミングベルト21が移動し、タイミングベルト21に固定したキャリッジフレーム31(キャリッジ機構Mc)がY方向ガイドレール32p,32qに沿ってY方向に移動する。即ち、キャリッジ機構Mcに備える射出ヘッド3もY方向に移動する。この際、Y方向回転駆動部41の回転方向を制御することにより、射出ヘッド3をY方向の正逆方向に移動させることができる。一方、プーリ20の回転数は、ロータリエンコーダ39により検出され、造形機制御部75に付与される。これにより、射出ヘッド3のY方向位置に対するフィードバック制御が行われる。
ところで、上述した第一伝達ギア15は、ガイドシャフト14上に軸方向へ変位自在に支持されるため、キャリッジ機構McがY方向に移動した場合であってもキャリッジ機構Mcの移動には何ら影響を及ぼさない。また、X方向移動機構Mxの一部を構成するX方向回転駆動部13及びガイドシャフト14は、キャリッジ機構Mcに搭載しない。したがって、キャリッジ機構Mcの小型軽量化を実現することができ、Y方向移動機構Myを制御する際における応答性(制御性)の向上,重量の二乗で増加する振動(M/C振動)の低減,制御の高精度化及び消費電力の低減などを図ることができる。
一方、Y方向移動機構Myの作動時には、タイミングベルト21が移動するとともに、クリーニングローラ駆動機構Mrにおける第一変換ギア22が下側のタイミングベルト21における歯部21cに噛合しているため、第一変換ギア22が回転し、この第一変換ギア22の回転は、この第一変換ギア22に噛合する第二変換ギア23に伝達される。これにより、第二変換ギア23の同軸上に一体に設けた伝達シャフト46も回転する。したがつて、電磁クラッチ47を接続モード又は切離モードに切換えれば、クリーニングローラ4を回転又は停止させることができる。
このように、本実施形態に係る三次元造形機1によれば、キャリッジ機構Mcに造形テーブル2に射出された造形用材料Rをクリーニングするクリーニングローラ4を設けるとともに、Y方向移動機構MyのY方向移動量を回転移動量に変換する移動量変換部5及び回転移動量をクリーニングローラ4に伝達して当該クリーニングローラ4を回転させる移動量伝達部6を有するクリーニングローラ駆動機構Mrを設けたため、クリーニングローラ4を回転させる独立した駆動系が不要となり、駆動系の大幅なコストダウンを図れるとともに、当該駆動系全体の小型コンパクト化(占有スペースの縮小)を図れる。したがって、机等の上に載置できる卓上型の三次元造形機1を容易に実現することができる。
Z方向移動機構Mzでは、Z方向回転駆動部52が回転動作すれば、この回転はボールねじ機構等を用いた運動変換部53により出力軸53eの昇降変位(Z方向変位)に変換される。これにより、出力軸53eに支持される造形テーブル2も昇降変位(Z方向変位)する。この際、Z方向回転駆動部52の回転方向を制御することにより、造形テーブル2をZ方向の正逆方向に移動させることができる。これにより、造形テーブル2の昇降変位は、この上方に位置する射出ヘッド3のZ方向の相対変位となる。
次に、実際の造形動作について説明する。まず、コンピュータ80には、造形を行う三次元造形物Aに対する造形用データが設定されるため、この造形用データに基づいて造形処理が行われる。図3は、造形時の動作(作用)を示している。造形原理は、インクジェットプリンタと同じ原理により造形テーブル2(造形物基台55)上に薄い造形層が順次プリントされることにより積層されていく。即ち、射出ヘッド3をX方向及びY方向に制御することにより、Z方向における第一層目における造形用データに対応した造形材Raを射出する。また、造形材Raが射出される三次元造形物Aに対応する部分以外の部分にはサポート材Rsが射出される。第一層目の厚さは0.1〔mm〕程度となり、造形材Raとサポート材Rsにより第一層目の層面が全て埋められることになる。
さらに、紫外線ランプによる紫外線の照射により第一層目が硬化するとともに、完全に硬化する前に、クリーニングローラ4により上面が平坦面となるように整えられる(クリーニングされる)。この後、造形テーブル2を第二層目に対応する変位量だけZ方向へ下降させる。そして、同様の手順により第二層目の造形処理を行うとともに、第三層目から第n層目(最終層)まで同様の手順により順次造形処理を行う。最終層まで造形処理が終了したなら、造形体を薬液に漬けるなどによりサポート材Rsを除去すれば、目的の三次元造形物Aを得ることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、キャリッジ機構Mcは、射出ヘッド3とクリーニングローラ4を一体に備える場合を示したが、必ずしも一体であることを要せず、例えば、別体に構成した第一キャリッジ機構と第二キャリッジ機構を設け、第一キャリッジ機構に射出ヘッド3を配し、第二キャリッジ機構にクリーニングローラ4を配する構成であってもよい。また、Z方向移動機構Mzは、射出ヘッド3に対して造形テーブル2をZ方向に移動させる場合を示したが、射出ヘッド3側をZ方向に移動させる構成であってもよい。一方、X方向移動機構Mxは、タイミングベルト16により移動させる場合を示したが、ボールねじ機構等の他の移動機構により移動させてもよい。この場合、第二伝達ギア18の回転はボールねじ機構等の回転入力部に伝達すればよい。さらに、Y方向移動機構Myも、タイミングベルト21により移動させる場合を示したが、ボールねじ機構等の他の移動機構により移動させてもよい。この場合、第一変換ギア22が噛合する別途のラックを配設すれば同様に実施できる。他方、第一伝達ギア15,第二伝達ギア18,第一変換ギア22及び第二変換ギア23を用いた構成を例示したが、これらのギアの数量や大きさなどは任意に選定できる。また、ロータリエンコーダ36,39は、射出ヘッド3又はキャリッジフレーム31の位置を直接検出するリニアエンコーダ(リニアスケール)であってもよい。なお、本発明に係る三次元造形機1は、小型コンパクト化を図れるため、特に、卓上型に構成して最適であるが、フロア設置型など各種タイプの三次元造形機にも同様に利用できる。
本発明の最良の実施形態に係る三次元造形機の要部構成を示す斜視図、 同三次元造形機の要部構成におけるクリーニングローラ駆動機構を明示する斜視図、 同三次元造形機の動作(作用)説明図、 同三次元造形機のX方向移動機構における第一伝達ギア及び第二伝達ギアを明示する構成図、 同三次元造形機のクリーニングローラ駆動機構における第一変換ギア及び第二変換ギアを明示する構成図、 同三次元造形機の要部の制御系を含む模式的平面構成図、 同三次元造形機の外観図を含むシステム構成図、
符号の説明
1:三次元造形機,2:造形テーブル,3:射出ヘッド,4:クリーニングローラ,5:移動量変換部,6:移動量伝達部,11:X方向駆動部,12:伝達部,13:X方向回転駆動部,14:シャフト,14c:周方向規制部,15:第一伝達ギア,16:タイミングベルト,17:プーリ,18:第二伝達ギア,19:プーリ,20:プーリ,21:タイミングベルト,21c:タイミングベルトの歯部,22:第一変換ギア,23:第二変換ギア,R:造形用材料,Ra:造形材,Rs:サポート材,Mc:キャリッジ機構,Mx:X方向移動機構,My:Y方向移動機構,Mz:Z方向移動機構,Mr:クリーニングローラ駆動機構,A:三次元造形物

Claims (5)

  1. 造形用材料を造形テーブルに射出する射出ヘッドを有するキャリッジ機構と、前記造形テーブルに対して前記射出ヘッドをX方向に相対移動させるX方向移動機構と、前記造形テーブルに対して前記射出ヘッドをY方向に相対移動させるY方向移動機構と、前記射出ヘッドに対して前記造形テーブルをZ方向に相対移動させるZ方向移動機構とを備えてなる三次元造形機であって、前記キャリッジ機構に前記造形テーブルに射出された前記造形用材料をクリーニングするクリーニングローラを設けるとともに、前記Y方向移動機構のY方向移動量を回転移動量に変換する移動量変換部及び前記回転移動量を前記クリーニングローラに伝達して当該クリーニングローラを回転させる移動量伝達部を有するクリーニングローラ駆動機構を設けたことを特徴とする三次元造形機。
  2. 前記造形用材料には、三次元造形物を造形する造形材及び三次元造形物以外の空間を埋めるサポート材を含むことを特徴とする請求項1記載の三次元造形機。
  3. 前記X方向移動機構は、前記キャリッジ機構に対して別体に設けたX方向駆動部及びこのX方向駆動部の移動量を前記キャリッジ機構の射出ヘッドに伝達するX方向伝達部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の三次元造形機。
  4. 前記X方向駆動部は、X方向回転駆動部と、このX方向回転駆動部により回転し、かつ周方向規制部を有するY方向に沿ったガイドシャフトを備えるとともに、前記X方向伝達部は、前記ガイドシャフトが挿通し、かつ軸方向(Y方向)にスライド自在かつ前記周方向規制部により周方向に規制される第一伝達ギアと、この第一伝達ギアの回転を前記射出ヘッドを支持するタイミングベルトを架け渡した一方のプーリに伝達する第二伝達ギアを備えることを特徴とする請求項3記載の三次元造形機。
  5. 前記移動量変換部は、前記キャリッジ機構をY方向に移動させる一対のプーリ間に架け渡したタイミングベルトの歯部に噛合する変換ギア(第一変換ギア)を備えるとともに、前記移動量伝達部は、前記第一変換ギアに噛合して回転方向を変換する第二変換ギアを備えることを特徴とする請求項1記載の三次元造形機。
JP2008221087A 2008-08-29 2008-08-29 三次元造形機 Expired - Fee Related JP5096265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008221087A JP5096265B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 三次元造形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008221087A JP5096265B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 三次元造形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010052330A JP2010052330A (ja) 2010-03-11
JP5096265B2 true JP5096265B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=42068757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008221087A Expired - Fee Related JP5096265B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 三次元造形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5096265B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016140420A1 (ko) * 2015-03-04 2016-09-09 엘지전자 주식회사 3d 프린터
KR101802087B1 (ko) * 2016-09-09 2017-11-27 임흥기 복수의 노즐이 형성된 3d 프린터 및 그 동작 방법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015202689A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 株式会社ミマキエンジニアリング 3次元造形物の製造方法及び3次元造形物の製造装置
KR101629871B1 (ko) * 2014-05-21 2016-06-21 이동엽 3d 프린터용 벨트 홀더
WO2017010457A1 (ja) * 2015-07-14 2017-01-19 株式会社ミマキエンジニアリング 造形装置及び造形方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1034752A (ja) * 1996-07-22 1998-02-10 Roland D G Kk 三次元造形方法およびそれに用いる装置
US6490496B1 (en) * 1999-02-25 2002-12-03 3D Systems, Inc. Method, apparatus, and article of manufacture for a control system in a selective deposition modeling system
JP2000280356A (ja) * 1999-03-29 2000-10-10 Minolta Co Ltd 三次元造形装置および三次元造形方法
JP2001334581A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Minolta Co Ltd 三次元造形装置
JP2001334580A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Minolta Co Ltd 三次元造形装置および三次元造形方法
JP2005297325A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Sony Corp 立体造形方法及び立体造形物
CA2622617A1 (en) * 2005-09-20 2007-04-12 Pts Software Bv An apparatus for building a three-dimensional article and a method for building a three-dimensional article

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016140420A1 (ko) * 2015-03-04 2016-09-09 엘지전자 주식회사 3d 프린터
KR101802087B1 (ko) * 2016-09-09 2017-11-27 임흥기 복수의 노즐이 형성된 3d 프린터 및 그 동작 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010052330A (ja) 2010-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5108685B2 (ja) 三次元造形機
JP5033114B2 (ja) 三次元造形機
JP5096265B2 (ja) 三次元造形機
JP5033117B2 (ja) 三次元造形機
CN2936746Y (zh) 立体打印式快速成形机
CN103317726A (zh) 3d打印机的喷头传动机构及具有该机构的3d打印机
US10899069B2 (en) Mechatronic movement system for three-dimensional printer using helical racks and pinions
CN203901726U (zh) 3d打印机传动机构
WO2016029832A1 (zh) 光固化快速成型3d打印机的闭环控制系统及方法
CN210190606U (zh) 独立多喷嘴3d打印机
CN105856576B (zh) 一种3d打印机
CN203844236U (zh) 一种3D打印机z轴平台升降系统
CN206394025U (zh) 多轴联动双头3d打印机
CN106217874A (zh) 一种四轴三维打印机
JP5166182B2 (ja) 三次元造形機
CN109488025B (zh) 一种建筑3d打印加工装置
US9561674B2 (en) Ink-jet printer
RU181398U1 (ru) 3D-принтер
CN105415685A (zh) 一种智能3d打印一体机
CN201761126U (zh) 一种直轨式自动跑台网印机
JP2010069714A (ja) 三次元造形機
CN212684733U (zh) 一种新型悬臂式3d打印机
CN208469074U (zh) 基于滚珠丝杆移动的3d打印装置
CN206186371U (zh) 一种3d打印头的双向传动装置
CN206953581U (zh) 一种抗扰动的高精度台式3d打印机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120822

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees