JP2003316096A - 支持部材、支持構造およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

支持部材、支持構造およびこれを備えた画像形成装置

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JP2003316096A
JP2003316096A JP2002123160A JP2002123160A JP2003316096A JP 2003316096 A JP2003316096 A JP 2003316096A JP 2002123160 A JP2002123160 A JP 2002123160A JP 2002123160 A JP2002123160 A JP 2002123160A JP 2003316096 A JP2003316096 A JP 2003316096A
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JP2002123160A
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Michio Tomita
教夫 冨田
Koichi Nakamura
光一 中村
Shinichi Takeda
愼一 武田
Kyosuke Ko
京介 高
Toshinaka Yamanaka
敏央 山中
Yoshikazu Harada
吉和 原田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置時における被設置物のがたつきの発生を
防止し、脚部材の調整を個別に行わなくても、床面の凹
凸に影響されることなく安定して設置することができる
支持部材、支持構造およびこれを備えた画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 デジタル複写機10は、4つの脚21の
うち、隣り合う2つの脚21が一組となって、計二組の
支持部材20a・25を備えている。支持部材20a
は、脚21の上部であってデジタル複写機10の裏面と
支持部材20aのフレーム27との間の位置に弾性部材
22を備えているとともに、回動軸23を挿入するため
の貫通口28を有している。回動軸23は、支持部材2
0aの貫通口28と、支持アングル26の貫通口28’
とに挿入され、支持部材20aを支持アングル26に対
して回動可能に支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、デジタル
複写機等の重量が大きい装置を設置した状態で、設置す
る場所の土台の状態に左右されずに、歪やズレ等を生じ
させることなく、正確で良好な動作が可能となる支持部
材、支持構造およびこれを備えた画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、デジタル複写機のように装置重
量の大きな装置は、一般的に、設置された状態で、図9
に示すように、デジタル複写機300の設置面側に設け
られた脚部材310a〜310dの高さを個別に調整し
て支持することで、デジタル複写機300に歪みが生じ
て、画像形成動作に悪影響が出ることを防止している。
【0003】この脚部材310a〜310dの調整は、
操作パネル301によりユーザが画像形成動作を指示す
る際のデジタル複写機300のがたつきを防止するため
に、デジタル複写機300が床に置かれた状態で工具や
手により調整ネジ等を回転させることにより行うもので
あるが、デジタル複写機300の重量が大きいことから
この調整作業は非常に面倒であった。
【0004】そこで、特開平6−70107号公報(公
開日:1994年3月11日)には、脚部材を4つから
3つにすることにより3点支持として、床面の凹凸を吸
収し、脚部材を個別に調整しなくても、床面の凹凸に左
右されずに安定して装置を設置できる支持脚を備えた画
像形成装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された画像形成装置は、床の凹凸に左右されず
に画像形成装置が歪まないように設置することができる
ものの、図10に示すように、デジタル複写機300’
の一部を押えたとき、すなわち、デジタル複写機30
0’の上部から力305・306が加わった場合であっ
て、力305・306が加わった部分の直下に脚部材3
10a・310b・310eが配置されていない場合に
は、デジタル複写機300’本体が揺動してがたつきが
生じやすい。
【0006】そして、このがたつきは、デジタル複写機
300’に歪みを生じさせ、デジタル複写機300’等
の精密な機器の動作に悪影響を及ぼす等の問題があっ
た。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、設置時における装置のがたつ
きの発生を防止し、脚部材の調整を個別に行わなくて
も、床面の凹凸に影響されることなく安定して装置を設
置することができる支持部材、支持構造およびこれを備
えた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の支持部材は、上
記の課題を解決するために、被設置物を設置した状態で
その重量を支える支持脚を有し、該被設置物の設置面側
に取り付けられる支持部材であって、上記支持脚を両端
に備え、その両端の中心部分に設けられた軸部材を回動
軸として、設置される床面に垂直な平面内で回動可能で
あることを特徴としている。
【0009】上記の構成によれば、上記支持部材を備え
ている被設置物は、設置する床面に凹凸があるような場
合でも、支持部材が該凹凸に沿って設置される床面に垂
直な平面内で回動し、該凹凸を吸収するため、床面の凹
凸の有無にかかわらず、被設置物を安定した状態で設置
することができる。
【0010】すなわち、例えば、被設置物が支持脚を4
つ含む支持構造を有し、その内の2つの支持脚が上記支
持部材に含まれており、残りの2つの支持脚が固定され
た回動不能な固定支持脚であるとすると、被設置物の重
量は、2つの固定支持脚と、回動中心となる軸部材に接
続された支持部材の両端に備えられた2つの支持脚とで
支えられることになる。しかし、支持部材に含まれる2
つの支持脚は、上記のように固定されておらず回動しつ
つ被測定物を支えるため、実質、固定支持脚2つと上記
支持部材の軸部材とからなる略3点支持の状態になる。
よって、このような略3点支持状態とすることで、被設
置物のがたつきを防止するとともに、支持部材に含まれ
る回動可能な支持脚を2つ含み、計4つの支持脚を有し
ているため、3つの支持脚で支える従来の3点支持構造
よりも安定して被設置物を設置することができる。
【0011】以上のように、本発明の支持部材によれ
ば、従来の支持脚のような個々の高さ調整を不要にでき
るとともに、安価かつ簡易な構成により、被設置物を安
定した状態で設置することが可能になる。
【0012】また、上記2つの支持脚上における部分と
上記被設置物との間に、弾性部材を備えていることがよ
り好ましい。
【0013】これにより、床面の凹凸に応じて上記支持
部材が回動した場合には、支持部材と被設置物の底面と
の間隔について、支持部材の一端と他端とで差が生じる
ことになるが、上記弾性部材をその間隔に設けることに
より、上記支持部材が床面の凹凸に沿って回動し、被設
置物に対して傾いた状態であっても、上記弾性部材が被
設置物の重量を支え、被設置物が揺動することを緩和し
て被設置物を安定して支えることができる。
【0014】また、上記弾性部材は、弾性長の長い性質
を有していることがより好ましい。
【0015】これにより、上記支持部材が回動して、該
支持部材の両端に設けられた上記弾性部材がそれぞれ異
なる量の圧縮を受けた状態であっても、上記弾性部材は
その圧縮の度合いが変化しても反発力がほぼ一定となる
ため、特に、大きな凸凹がある床面に設置された場合で
も、被設置物を安定して支えることができる。
【0016】すなわち、上記支持部材が回動した場合に
おいては、その両端に設けられた一方の弾性部材は大き
く圧縮され、他方の弾性部材は少しだけ圧縮された状態
となる。このような状態であっても、上記弾性部材は、
弾性長が長い性質、つまり、圧縮の程度にかかわらず、
ほぼ一定の反発力を発揮する性質を有しているため、上
記支持部材が回動して被設置物に対して傾いた状態であ
っても、被設置物を安定して設置することができる。
【0017】本発明の支持構造は、上記の課題を解決す
るために、上記支持部材と、2つの支持脚を両端に備
え、被設置物に対して回動不能な固定支持部材とを備え
ていることを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、被設置物の重量は、
固定支持部材の両端に備えられた2つの支持脚と、回動
中心となる軸部材に接続された支持部材の両端に備えら
れた2つの支持脚とで支えることになる。ここで、設置
する床面に凹凸がある場合には、支持部材が該凹凸に沿
って回動するため、実質的には、固定支持脚2つと軸部
材とからなる略3点で被設置物の重量を支持した状態と
なる。このように、略3点支持状態とすることにより、
被設置物のがたつきを防止するとともに、回動可能な支
持脚2つを含めて、計4つの支持脚を有しているため、
3つの支持脚で支える正規の3点支持構造よりも安定し
て被設置物を設置することができる。
【0019】以上のように、本発明の支持構造によれ
ば、従来の支持構造のような個々の支持脚の調整が不要
となり、安価かつ簡易な構成により、被設置物を安定し
て設置することが可能になる。
【0020】また、上記固定支持部材は、上記被設置物
における重量が大きい側に設置されていることがより好
ましい。
【0021】これにより、回動しない固定支持部材が、
被設置物の重量の大きい側に設けられ、かつ重量の小さ
い側へ回動可能な支持部材が設けられていることによ
り、床面に凹凸がある場合であって、被測定物の重量が
大きいものである場合であっても、安定して被設置物を
設置することができる。
【0022】また、上記固定支持部材は、上記被設置物
にユーザが操作する操作部が設けられている場合には、
該操作部側に設置されていることがより好ましい。
【0023】これにより、被設置物に操作部が備えられ
ているとすれば、ユーザは頻繁に操作部に対して力を加
えるケースが考えられる。しかし、本発明の支持構造を
備えた被設置物は、操作部側に固定支持部材を備えてい
ることにより、ユーザの操作の度に被測定物が揺動する
ことを防止し、特に、操作部が被設置物の端に設けられ
ている場合でも、被設置物を安定して設置することがで
きる。
【0024】本発明の画像形成装置は、上記の課題を解
決するために、上記支持構造を備えていることを特徴と
している。
【0025】上記の構成によれば、従来の支持部材のよ
うな支持脚の調整を行う必要がなく、上記支持部材が床
面の凹凸に応じて軸部材を中心に回動することにより、
画像形成装置を安定して設置することができる。
【0026】すなわち、画像形成装置は、重量も大きく
非常に精密に組み立てられているため、画像形成部等に
歪みが発生すると画像品質が低下する問題が生じる。し
かし、本発明の支持構造を備えていることにより、床面
の凹凸による悪影響を受けることなく、画像形成装置に
歪みが発生しないため、常に安定して良好な画像形成を
行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の支持部材、支持構造およ
びこれを備えた画像形成装置に関する一実施形態に係る
デジタル複写機(画像形成装置)10について、図1〜
図8に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0028】デジタル複写機10は、図2に示すよう
に、上面の透明ガラスからなる原稿台111上に、原稿
押え112を備えている。
【0029】原稿押え112は、原稿台111上にセッ
トされた原稿を保持し、かつ、外部からの不必要な光が
読み取り光学系に入射しないようにするためのものであ
る。
【0030】原稿読み取り部110は、原稿台111の
下部に配置され、原稿台111上に載置された原稿の画
像を走査して読み取るものであり、第1の走査ユニット
113、第2の走査ユニット114、光学レンズ115
および光電変換素子であるCCDラインセンサ116を
有している。
【0031】第1の走査ユニット113は、原稿面上を
露光する露光ランプユニットと、原稿からの反射光像を
所定の方向に反射させる第1ミラー等を含んで構成され
ている。
【0032】第2の走査ユニット114は、第1ミラー
から反射されてくる原稿からの反射光を光電変換素子で
あるCCDラインセンサ116に導く第2ミラーおよび
第3ミラーより構成されている。
【0033】光学レンズ115は、原稿からの反射光を
CCDラインセンサ116上に結像させるものである。
【0034】また、読み取り部110は、自動原稿搬送
装置112との関連した動作により、自動原稿搬送装置
112にて自動搬送される原稿の画像を、所定の露光位
置にて読み取るようになっている。
【0035】この読み取り部110によって読み取られ
た原稿画像は、画像データとして図示しない画像データ
入力部へと送信され、画像データに対して所定の画像処
理が施された後、画像処理部のメモリに一旦記憶され、
出力指示に応じてメモリ内の画像を読み出して画像形成
部210の光書込み装置であるレーザ書き込みユニット
227に転送される。
【0036】レーザ書込みユニット227は、メモリか
ら読出した画像データ、または外部の装置から転送され
てきた画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レ
ーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラ
ー、等角速度で偏向されたレーザ光が感光体ドラム22
2上において等角速度で偏向されるように補正するf−
θレンズ等を備えている。
【0037】なお、本実施形態では、書き込み装置とし
てレーザ書き込みユニットを用いているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば、LEDやEL等
の発光素了アレイを用いた固体走査型の光書き込みヘッ
ドユニットを用いてもよい。
【0038】画像形成部210には、上記以外にも、感
光体ドラム222の周囲に、帯電器223、現像器22
4、転写チャージャ等の転写器225、クリーニング器
226、除電チャージャ等の除電器229を備えてい
る。
【0039】帯電器223は、感光体ドラム222を所
定の電位に帯電させる。
【0040】現像器224は、感光体ドラム222上に
形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する。
【0041】転写器225は、感光体ドラム222表面
に形成されたトナー像を記録紙に転写する。
【0042】クリーニング器226は、感光体ドラム2
22に付着した余分なトナーを回収する。
【0043】記録紙は、画像形成部210において、画
像が一転写された後、定着ユニット217に搬送され、
画像が記録紙に定着される。
【0044】画像形成部210の排出側には、上記定着
ユニット217の他に、スイッチバック路221、後処
理装置260を備えている。
【0045】スイッチバック路221は、記録紙の裏面
に再度画像を形成するために記録紙の前後を反転させ
る。
【0046】後処理装置260は、画像が形成された記
録紙に対してステープル処理等を行うとともに、昇降ト
レイ261を備えている。
【0047】定着ユニット217には、トナー像が定着
された記録紙は、必要に応じてスイッチバック路221
を経由して、排紙ローラ219により後処理装置260
へ搬送され、ここで所定の後処理が施された後、排出さ
れる。
【0048】給紙部は、画像形成部210の下方に配設
されており、本体に備えられた手差トレイ254,両面
ユニット255,用紙トレイ251と本体に対して脱着
可能な多段給紙部270に備えられた給紙トレイ252
・253を含んで構成されている。また、これらの用紙
トレイ251、給紙トレイ252・253、手差しトレ
イ254のトレイから給紙した用紙を画像形成部210
における転写器が配置された転写位置へと搬送する搬送
手段250を備えている。両面ユニット255は、記録
紙を反転させるスイッチバック路221に通じており、
記録紙の両面に画像形成を行う時に用いられる。
【0049】なお、両面ユニット255は、通常の用紙
カセットと交換可能な構成となっており、両面ユニット
255を通常の用紙カセットに置き換えた構成とするこ
とも可能である。
【0050】以上のような構成のデジタル複写機10
は、装置下部の設置面側に、4つの脚(支持脚)21を
備えた支持部材20を備えており、この4つの脚21で
デジタル複写機10の重量を支えている。
【0051】ここで、この脚21を備えた支持部材20
について、図1、図3〜図8を用いて説明すれば、以下
の通りである。
【0052】本実施形態のデジタル複写機10は、図1
に示すように、4つの脚21のうち、隣り合う2つの脚
21が一組となって、計二組の支持部材20a・25を
備えている。
【0053】支持部材25は、2つの脚21を備え、デ
ジタル複写機10の設置面側に固定された一般的な構成
の支持部材である。
【0054】これに対して、支持部材20aは、脚21
の上部であってデジタル複写機10の裏面と支持部材2
0aのフレーム27との間の位置に弾性部材22を備え
ているとともに、回動軸(軸部材)23を挿入するため
の貫通口28を有している。そして、支持部材20a
は、回動軸23を介して、同じく回動軸23を挿入する
ための貫通口28’を備え、デジタル複写機10の設置
面側に設けられた支持アングル26と接続されている。
【0055】脚21は、ゴム製あるいは樹脂製の脚であ
ってもよいし、移動性に優れたキャスターや、強度に優
れた金属製の脚部品によって形成されていてもよい。脚
21としてキャスターを使用した場合には、装置の設置
場所の変更が容易になるため特に好ましい。
【0056】弾性部材22は、デジタル複写機10と支
持部材20aとの間に設けられ、デジタル複写機10の
重量を支えるための、比較的柔らかいゴム製の部材であ
る。
【0057】回動軸23は、支持部材20aにおける両
端の中心部分付近に形成されている貫通口28と、支持
アングル26の貫通口28’とに挿入され、支持部材2
0aを支持アングル26に対して回動可能に支持してい
る。そして、回動軸23を貫通口28・28’に挿入
後、回動軸23の先端部に形成された溝に止め輪を嵌め
込むことにより、挿入された貫通口28・28’から回
動軸23が抜け落ちないような構成となっている。
【0058】デジタル複写機10の重量は、支持部材2
0aおよび支持部材25が備えている計4つの脚21に
よって支えられている。よって、回動軸23には、デジ
タル複写機10の重量の約1/2が集中することにな
る。ここで、デジタル複写機10の重量が数10kg〜
100kgの場合には、重量が掛かる部分の直径をφ1
0〜12mm程度になるように金属性の棒材を加工して
回動軸23が形成されていることが好ましい。これによ
り、デジタル複写機10の重量が掛かった場合でも十分
な強度の回動軸23を得ることができる。なお、この回
動軸23の直径に比例して、回動軸23の強度は増加す
ることは明らかであるが、回動軸23の直径の増大に従
って、この回動軸23が挿入される支持部材20aを大
きくしなければならない。本実施形態では、回動軸23
の強度と支持部材20aの大きさとの関係から上記のよ
うなサイズの回動軸23を使用しているが、当然、この
回動軸23の直径は、支持するデジタル複写機10の重
量に応じて設定されるべきものであり、上記の範囲に限
定されるものではない。
【0059】本実施形態のデジタル複写機10は、以上
のような構成により、デジタル複写機10を設置した床
に凹凸がある場合でも、支持部材20aが該凹凸に対応
して回動軸23を中心として回動する。この時、支持部
材20aが回動して変化したデジタル複写機10の裏面
と支持部材20aとの間隔は、圧縮量を変化させた弾性
部材22によって埋められ、デジタル複写機10が傾か
ないように支持することができる。
【0060】よって、床面の凹凸により、デジタル複写
機10にがたつきが生じて不安定な設置状態になること
を防止し、デジタル複写機10の画像形成動作に悪影響
が及ぶ等の問題の発生を防止できる。
【0061】なお、支持部材20aと支持部材25との
設置位置について、図1に示すように操作パネル11側
に支持部材20aが設けられていてもよいし、図3に示
すように、その反対の配置であってもよい。ただし、ユ
ーザによる操作時にデジタル複写機10が揺動しないよ
うにするために、操作時に力が加わる操作パネル11側
に固定された支持部材25が配置された図3に示すよう
な配置がより好ましい。特に、支持部材20aの構造
上、デジタル複写機10の重量を直接支えている部分が
軸部材23部分となるため、操作パネル11を支持部材
20aの軸部材23の鉛直線上付近に設けている場合に
は、操作パネルのキーが押されて下向きの力が加えられ
た場合でも、デジタル複写機10が揺動することを防止
できる。
【0062】一方、デジタル複写機10にあっては、一
般的に、操作パネル11が設けられている側とは反対の
側に重量の大きいモータ等が配置されていることが多
い。このような場合には、重量の大きい側を安定して支
えることができることから、図1に示すように、重量の
大きい側である操作パネル11が設けられていない側に
支持部材25が配置されていることがより好ましい。こ
れにより、重量の大きい側を固定の支持部材25でしっ
かりと支え、比較的重量が小さい側を回動可能な支持部
材20aで支えることで、床面に凹凸がある場合でも、
デジタル複写機10を安定して設置することができる。
【0063】さらに、図4に示すように、デジタル複写
機10に給紙トレイ30等のオプション機器が付加され
ている構成では装置全体の重量が大きくなる。このた
め、デジタル複写機10が、床面の凹凸等により安定し
て設置されていない場合には、装置に歪みが生じやすく
なる。しかし、本実施形態のデジタル複写機10では、
上記のように、床面の凹凸に対応してデジタル複写機1
0を安定して設置することができる支持部材20aを備
えているため、オプション機器等の付加により重くなっ
たデジタル複写機10に歪みが生じるのを防止できる。
【0064】このように、回動可能な支持部材20a
と、固定された支持部材25との配置関係については、
支持部材20a・25が取り付けられるデジタル複写機
10等の装置の使用状況等に応じて、その都度適切に決
定されることが好ましい。これにより、デジタル複写機
10等の重量の大きな装置を安定して設置することが可
能になる。
【0065】ここでさらに、支持部材20aが有してい
る弾性部材22について、より詳しく説明すれば以下の
通りである。
【0066】まず、デジタル複写機10が平坦な床面に
設置されている場合には、図5に示すように、支持部材
20aの2つの脚21上にそれぞれ設けられた弾性部材
22に対して、同じ重量が掛かって同じ量だけ圧縮され
る。
【0067】一方、デジタル複写機10が凹凸のある床
面に設置されている場合には、図6に示すように、2つ
の弾性部材22はその圧縮量に差を設けることで、デジ
タル複写機10の重量を支えるとともに、がたつきを生
じさせることなく、デジタル複写機10を安定して設置
することができる。
【0068】なお、弾性部材22は、弾性長が長い性質
を有している。すなわち、弾性部材22の圧縮の度合い
に応じた反発力は、その変化度が小さくほぼ一定であ
る。これにより、支持部材20aが回動軸23を中心に
回動して、デジタル複写機10の裏面に対して傾いた状
態となった場合でも、圧縮量が異なる状態となった2つ
の弾性部材22が有するそれぞれの反発力がほぼ一定で
あることにより、デジタル複写機10をより安定して支
持することができる。
【0069】なお、本実施形態では、弾性部材22とし
て、図5に示す支持部材20aが備えているゴム系の部
材を用いた例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば、上記のゴム系の部材以外
にも、図7に示す支持部材20bが備えている、バネ性
能を有するステンレス鋼線材やピアノ線等のバネ鋼線材
にて形成される圧縮コイルスプリング40、あるいは図
8に示すような支持部材20cが備えている、バネ用ス
テンレス鋼板等により形成された板バネ41等を使用し
た場合でも、上記と同様の効果を得ることができる。
【0070】また、本実施形態では、支持部材20a〜
20cがデジタル複写機10に取り付けられている例を
挙げて説明したが、本発明はデジタル複写機10以外の
機器等に対しても適用することができることはいうまで
もない。ただし、デジタル複写機10のような重量が大
きい精密機器等に適用された場合には、装置等を安定し
て床面等に設置することができるため特に好ましい。
【0071】また、本発明は、被設置物である装置の下
部に備えられ、前記装置に対して固定された2つの支持
部材と、前記装置に対して回動可能な回動部材に固定さ
れた2つの支持部材とで構成されたことを特徴とする支
持脚であってもよい。
【0072】このような構成であっても、上記と同様
に、被設置物を安定して設置することができるという効
果を得ることができる。
【0073】また、本発明の画像形成装置は、搬送され
る記録媒体に画像を形成する画像形成部に対して、記録
媒体を収容する給紙トレイを有する記録部材供給部を着
脱可能な状態で備えているデジタル複写機であってもよ
い。
【0074】デジタル複写機は、多種多様の周辺装置を
装着可能であり、周辺装置を装着するほど、デジタル複
写機のシステム全体の重量が重くなり、デジタル複写機
が歪みやすい。そこで、本発明の支持構造を備えたデジ
タル複写機であれば、デジタル複写機を記録媒体供給搬
送部等が歪まないように設置できるので、記録媒体の搬
送ジャム等の問題が発生しにくく、常に良好な画像形成
を行うことができる。
【0075】
【発明の効果】本発明の支持部材は、以上のように、上
記支持脚を両端に備え、その両端の中心部分に設けられ
た軸部材を回動軸として、設置される床面に垂直な平面
内で回動可能な構成である。
【0076】それゆえ、上記支持部材を備えている被設
置物は、設置する床面に凹凸があるような場合でも、支
持部材が該凹凸に沿って設置される床面に垂直な平面内
で回動し、該凹凸を吸収するため、床面の凹凸の有無に
かかわらず、被設置物を安定した状態で設置することが
できるという効果を奏する。
【0077】また、上記2つの支持脚上における部分と
上記被設置物との間に、弾性部材を備えていることがよ
り好ましい。
【0078】それゆえ、床面の凹凸に応じて上記支持部
材が回動した場合には、支持部材と被設置物の底面との
間隔について、支持部材の一端と他端とで差が生じるこ
とになるが、上記弾性部材をその間隔に設けることによ
り、上記支持部材が床面の凹凸に沿って回動し、被設置
物に対して傾いた状態であっても、上記弾性部材が被設
置物の重量を支え、被設置物が揺動することを緩和して
被設置物を安定して支えることができるという効果を奏
する。
【0079】また、上記弾性部材は、弾性長の長い性質
を有していることがより好ましい。
【0080】それゆえ、上記支持部材が回動して、該支
持部材の両端に設けられた上記弾性部材がそれぞれ異な
る量の圧縮を受けた状態であっても、上記弾性部材はそ
の圧縮の度合いが変化しても反発力がほぼ一定となるた
め、特に、大きな凸凹がある床面に設置された場合で
も、被設置物を安定して支えることができるという効果
を奏する。
【0081】本発明の支持構造は、以上のように、上記
支持部材と、2つの支持脚を両端に備え、被設置物に対
して回動不能な固定支持部材とを備えている構成であ
る。
【0082】それゆえ、被設置物の重量は、固定支持部
材の両端に備えられた2つの支持脚と、回動中心となる
軸部材に接続された支持部材の両端に備えられた2つの
支持脚とで支えることになる。ここで、設置する床面に
凹凸がある場合には、支持部材が該凹凸に沿って回動す
るため、実質的には、固定支持脚2つと軸部材とからな
る略3点で被設置物の重量を支持した状態となる。この
ように、略3点支持状態とすることにより、被設置物の
がたつきを防止するとともに、回動可能な支持脚2つを
含めて、計4つの支持脚を有しているため、3つの支持
脚で支える正規の3点支持構造よりも安定して被設置物
を設置することができるという効果を奏する。
【0083】また、上記固定支持部材は、上記被設置物
における重量が大きい側に設置されていることがより好
ましい。
【0084】それゆえ、回動しない固定支持部材が、被
設置物の重量の大きい側に設けられ、かつ重量の小さい
側へ回動可能な支持部材が設けられていることにより、
床面に凹凸がある場合であって、被測定物の重量が大き
いものである場合であっても、安定して被設置物を設置
することができるという効果を奏する。
【0085】また、上記固定支持部材は、上記被設置物
にユーザが操作する操作部が設けられている場合には、
該操作部側に設置されていることがより好ましい。
【0086】それゆえ、被設置物に操作部が備えられて
いるとすれば、ユーザは頻繁に操作部に対して力を加え
るケースが考えられる。しかし、本発明の支持構造を備
えた被設置物は、操作部側に固定支持部材を備えている
ことにより、ユーザの操作の度に被測定物が揺動するこ
とを防止し、特に、操作部が被設置物の端に設けられて
いる場合でも、被設置物を安定して設置することができ
るという効果を奏する。
【0087】本発明の画像形成装置は、以上のように、
上記支持構造を備えている構成である。
【0088】それゆえ、従来の支持部材のような支持脚
の調整を行う必要がなく、上記支持部材が床面の凹凸に
応じて軸部材を中心に回動することにより、画像形成装
置を安定して設置することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す支持部材を備えたデ
ジタル複写機の斜視図である。
【図2】図1のデジタル複写機の内部の構成を示す断面
図である。
【図3】図1のデジタル複写機の支持部材の配置を換え
た他の例を示す斜視図である。
【図4】図1のデジタル複写機のさらに他の例を示す斜
視図である。
【図5】図1のデジタル複写機が備えている支持部材の
構成を示す正面図である。
【図6】図5の支持部材の構成において、床面に凹凸が
ある場合の支持部材を示す正面図である。
【図7】図5の支持部材の弾性部材として、バネを用い
た例を示す正面図である。
【図8】図5の支持部材の弾性部材として、板バネを用
いた例を示す正面図である。
【図9】従来の4本の支持脚を取り付けられたデジタル
複写機を示す斜視図である。
【図10】従来の3本の支持脚を取り付けられたデジタ
ル複写機を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 デジタル複写機(画像形成装置) 11 操作パネル(操作部) 20 支持部材 20a 支持部材 20b 支持部材 20c 支持部材 21 脚(支持脚) 22 弾性部材 23 軸(回動軸) 25 固定支持部材 26 支持アングル 27 フレーム 28 貫通口 30 給紙カセット 40 バネ 41 板バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 愼一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高 京介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山中 敏央 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 原田 吉和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C061 DE06 2H171 FA01 FA03 GA33 HA31 HA32 KA02 QA02 QA08 QB02 QB14 QB15 QB32 QC02 QC22 RA01 RA05 RA09 SA11 SA12 SA15 SA19 SA22 SA28 WA21 5C062 AA02 AA05 AB00 AD01 AD06 BA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被設置物を設置した状態でその重量を支え
    る支持脚を有し、該被設置物の設置面側に取り付けられ
    る支持部材であって、 上記支持脚を両端に備え、その両端の中心部分に設けら
    れた軸部材を回動軸として、設置される床面に垂直な平
    面内で回動可能であることを特徴とする支持部材。
  2. 【請求項2】上記2つの支持脚上における部分と上記被
    設置物との間に、弾性部材を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の支持部材。
  3. 【請求項3】上記弾性部材は、弾性長の長い性質を有し
    ていることを特徴とする請求項2に記載の支持部材。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れか1項に記載の支持部
    材と、 2つの支持脚を両端に備え、被設置物に対して回動不能
    な固定支持部材とを備えていることを特徴とする支持構
    造。
  5. 【請求項5】上記固定支持部材は、上記被設置物におけ
    る重量が大きい側に設置されていることを特徴とする請
    求項4に記載の支持構造。
  6. 【請求項6】上記固定支持部材は、上記被設置物にユー
    ザが操作する操作部が設けられている場合には、該操作
    部側に設置されていることを特徴とする請求項4に記載
    の支持構造。
  7. 【請求項7】請求項4〜6の何れか1項に記載の支持構
    造を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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