JP5032722B2 - 蛍光表示管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は蛍光表示管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蛍光表示管を図4により説明する。図4は蛍光表示管の一例を説明する部分断面図である。
蛍光表示管16は、陽極17が形成されたリアプレート18、スペーサガラス19、カバーガラス20のガラス材を組み合わせ封着して密閉された真空容器を排気して得られる。なお、21はフィラメントであり、上記ガラス材以外は表示管部品を構成する。
また、高いスペースファクターが要求される分野においては、封止蓋22により封止される蛍光表示管が近年用いられている。この封止蓋22を用いる蛍光表示管の封止は、全体を加熱しながら排気孔23より排気して所定の真空度に達した後、フリットガラスが表面に塗布された封止蓋22を排気孔23に押し当て、フリットガラスガラスの溶融温度まで加熱して排気孔23を封止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の蛍光表示管は、リアプレート上に配線層、絶縁層、陽極、蛍光体層、グリット、フィラメント、ゲッター等の表示管部品が配設され、真空容器の一部を構成しているため、蛍光表示管の大きさによって、厚さの異なるリアプレートを準備したり、表示管部品の取り付け条件が異なったりして、原材料数や製造工程数が増加し、複雑になるという問題があった。
例えば、リアプレート上に形成される絶縁層、カーボン層、および蛍光体層の焼成条件もリアプレートの厚さを考慮した複数の条件設定が必要となり、製造工程が複雑になる。
【0004】
また、封止蓋を用いる方法で真空容器を封止するときの排気孔を設けたり、ゲッターを設けたりするための空間が確保できないという問題がある。また、排気孔を設ける空間が必要になるため、蛍光表示管の小型化に限界があるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、蛍光表示管を構成する部品、製造工程、設計等の単純化が図れ、かつ小型化が容易な蛍光表示管を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は真空容器内に排気時に通電加熱により活性化が行なわれるフィラメントを有する表示管部品が内蔵されてなる蛍光表示管であって、上記表示管部品が蛍光表示管基板に配設され、該蛍光表示管基板が上記真空容器の内部とリアプレートに形成された排気孔とを連通する空間を有して、上記真空容器を構成するリアプレートに固定されており、上記リアプレートへの固定は、該リアプレートの長辺側に取り付け用土台を設け、短辺側に前記連通する空間を設け、上記取り付け用土台上に上記蛍光表示管基板を配置して、この蛍光表示管基板を外部引き出し線となるリードピンにより押さえ付けて、上記蛍光表示管基板を上記リアプレートに固定することを特徴とする。
【0007】
表示管部品が配設された蛍光表示管基板を内蔵させることにより、大きさや種類の異なる蛍光表示管であっても、リアプレートの厚さなどを変えることなく、統一した蛍光表示管基板を用いることができる。そのため、蛍光表示管を構成する部品、製造工程、設計等の標準化や単純化が図れる。
また、蛍光表示管基板が真空容器の内部と排気孔とを連通する空間を有して、リアプレートに固定されることにより、排気通路が確保できるので任意の位置に排気孔を設けることができ、蛍光表示管の小型化が図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係る蛍光表示管の一例を図1および図2により説明する。図1は表示管部品を配設した蛍光表示管基板の平面図であり、図2は蛍光表示管の一例を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)はB−B断面図、図2(c)はA−A断面図をそれぞれ示す。
蛍光表示管基板1は、電気絶縁性の方形平面を有し、この表面に表示管部品が配設される。
蛍光表示管基板1は、ガラス、セラミックス類、または表面に絶縁層が設けられたシリコンなどの半導体類および金属類を使用できる。好ましい蛍光表示管基板1としては、ガラス、セラミックス類が挙げられる。例えば、フォルステライト、カリ石灰ガラス、青板・ソーダガラス、白板・カリガラス、ソーダ・アルミ・珪酸ガラス、ソーダ・カリガラス、ホウ珪酸ガラス、アルカリフリーガラス、耐熱ホウ珪酸ガラス、96%珪酸ガラス、珪酸ガラス、結晶化ガラス等が挙げられる。これらの中で、フォルステライト、白板・カリガラス、青板・ソーダガラスが、熱膨張係数がリアプレートと略同一となり本発明にとって好ましい。
【0009】
蛍光表示管基板1の板厚さは、リアプレートの板厚さよりも薄くできる。例えば、長辺の長さが 120mm、短辺の長さが 64mm の蛍光表示管の場合、リアプレートの板厚さは約 3.4mm であるが、蛍光表示管基板1の板厚さとしては、約 1.3mm 程度で十分である。蛍光表示管基板1は蛍光表示管内部に配置され、真空容器となる外囲器を構成しないためである。板厚さが薄くなることにより、多面取りの面付けによる基板分割が容易に行なえ、ひいては多面取りの面付けも多くとれる。また、大きさの異なる蛍光表示管であっても同じ板厚さの蛍光表示管基板1を用いることができ、製造工程の標準化や単純化ができる。
【0010】
図1に示すように、蛍光表示管基板1に表示管部品が配設される。具体的には、従来リアプレート内面に形成されている配線層、絶縁層、陽極層、蛍光体層等の積層体からなる陽極部品および半導体素子2、陽極部品の上方に配置されるグリット(図示を省略)、フィラメントアンカー3により張設されたフィラメント4、外部引き出し線となるリードピン5、真空容器内面に合金蒸着膜を形成して管内の残留ガスを吸着することで真空度を維持するゲッター6等の蛍光表示管を構成する表示管部品が、蛍光表示管として周知の構成および方法によって蛍光表示管基板1上に形成される。
【0011】
図2に示すように、表示管部品が形成された蛍光表示管基板1は、真空容器の内部と排気孔7とを連通する空間8を有して、真空容器壁の一部となるリアプレート9に固定される。
固定方法としては、例えば、リアプレートの長辺側に取り付け用土台12を設け、短辺側に連通空間8を設け、リードピン5にて蛍光表示管基板1をリアプレート9に固定する。この方法は、真空容器組み立て時に外部引き出し線となるリードピン5により蛍光表示管基板1を固定するとともに、陽極端子やグリッド端子のコンタクト13を同時にとることができるため好ましい方法である。
なお、蛍光表示管基板1とリアプレート9との固定は、排気孔7と真空容器の内部とが連通できる空間を有する形状であればよい。
【0012】
排気孔7は、十分に排気できる大きさであれば、リアプレート9の任意の位置に形成できる。このため、蛍光表示管を設計する上での自由度が増大し、また蛍光表示管の小型化が図れる。
【0013】
蛍光表示管は、表示管部品が形成された蛍光表示管基板1をリアプレート9上に配置してリードピン5により押さえ付けて、スペーサガラス11とカバーガラス10のガラス材を組み合わせた密閉容器とし、排気孔7より排気されて所定の真空度で封止蓋14により封止される。
【0014】
蛍光表示管の排気孔7の封止は公知の方法によって行なうことができる。例えば、蛍光表示管全体を加熱しながら排気孔7よりロータリーポンプでの排気を行ない、次いで拡散ポンプなどで所定の真空度に達するまで排気を行なう。排気時にフィラメントの通電加熱によりフィラメントの活性化が行なわれるとともに、フィラメント表面に塗布された炭酸塩などから分解排出されるガスの排気がなされる。本発明の構造の蛍光表示管とすることにより、ガスの排気も短時間で効率的に行なうことができる。
所定の真空度に到達した後、表面が酸化された426合金などの金属製封止蓋14を排気孔7に押し当て、金属製封止蓋14の表面に塗布されたフリットガラスが溶融する温度まで加熱して封着する。
【0015】
排気時のガスの流れを図3により説明する。図3は図2に対応させて、排気ガスの流れを示す図であり、図3(a)は平面からみた排気ガス流れ図を、図3(b)はB−B断面図を、図3(c)はA−A断面図をそれぞれ示す。
容器内の空気および分解ガス15は、蛍光表示管基板1の上面よりリアプレート9との間に形成された空間8を経て排気孔7より排出される。
【0016】
【発明の効果】
本発明の蛍光表示管は、真空容器内に、表示管部品が内蔵されてなり、その表示管部品が蛍光表示管基板に配設され、該蛍光表示管基板が真空容器の内部と連通する空間を有して、真空容器を構成するリアプレートに固定されているので、蛍光表示管の種類および大きさが異なっても同じ板厚さの蛍光表示管基板を用いることができる。その結果、蛍光表示管を構成する部品、製造工程、設計等の標準化および単純化が図れる。
また、排気通路が確保できるので任意の位置に排気孔を設けることができ、蛍光表示管の小型化が図れる。
【0017】
また、上記蛍光表示管基板がリアプレートに表示管部品を構成するリードピンにて固定されているので、作業工数を少なくすることができ生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛍光表示管基板の平面図である。
【図2】蛍光表示管の一例を示す図である。
【図3】排気ガスの流れを示す図である。
【図4】従来の蛍光表示管の部分断面図である。
【符号の説明】
1 蛍光表示管基板
2 陽極部品および半導体素子
3 フィラメントアンカー
4 フィラメント
5 リードピン
6 ゲッター
7 排気孔
8 連通空間
9 リアプレート
10 カバーガラス
11 スペーサガラス
12 取り付け用土台
13 コンタクト
14 封止蓋
15 空気および分解ガス
Claims (1)
- 真空容器内に、排気時に通電加熱により活性化が行なわれるフィラメントを有する表示管部品が内蔵されてなる蛍光表示管であって、
前記表示管部品は蛍光表示管基板に配設され、該蛍光表示管基板が前記真空容器の内部とリアプレートに形成された排気孔とを連通する空間を有して、前記真空容器を構成する前記リアプレートに固定されており、
前記リアプレートへの固定は、該リアプレートの長辺側に取り付け用土台を設け、短辺側に前記連通する空間を設け、前記取り付け用土台上に前記蛍光表示管基板を配置して、この蛍光表示管基板を外部引き出し線となるリードピンにより押さえ付けて、前記蛍光表示管基板を前記リアプレートに固定することを特徴とする蛍光表示管。
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