JP5032192B2 - 情報表示用パネル - Google Patents
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Description
上述した情報表示用パネルでは、2枚の基板の各々に、互いに直行するライン電極を設けてパッシブ駆動を行っている。
また同様の理由から、特にセルコーナー部となる隔壁がコーナーを形成する部分の付近に配置された表示媒体は、近傍隔壁との相互作用が特に強いためセル中央に配置された表示媒体と比べて駆動しにくく、セル内の全表示媒体が均一に駆動しない場合があり、画像欠陥を発生してしまう等の画像品質不良を起こす問題があった。
ことを特徴とするものである。
不連続な隔壁4により格子状セル12を形成し、縦方向のライン電極を四角形セル12の形状に合わせた形状のセル形状電極部分11と、セル形状電極部分11を繋ぐ細線電極部分13とにより構成している。細線電極部分13はライン電極全体の幅、すなわちセル形状電極部分11の幅よりも細い幅である。この構成により、セル12内に、電極のエッジ部分を多く含むことができ、表示媒体の動きが良好となる。
セル形状電極部分11と細線電極部分13は同じ材料でもよいし、異なる材料でもよいが、セル形状電極部分11をITO等の透明材料で構成し、細線電極部分13を金属材料で構成すると、ライン電極全体の抵抗を小さくすることができ好ましい。細線電極部分13を金属材料で構成した場合でも、金属電極部分の多くは隔壁で隠れるため表示画像の妨げにはならない。
背面側パネル基板に設けるライン電極はすべて金属材料で構成するとライン電極全体の抵抗を小さくすることができ好ましい。
図4では、隔壁4がセルのコーナー部において互いに接しているように見えるが、以下、図5において説明するように、隔壁4は不連続である。
図5(a)は、図4に示したような四角形セル内にセル形状電極部分11を配置してあり、細線電極部分は省略している。四角形セルを形成する4つの隔壁4はセルコーナー部において不連続である。本発明では、平均粒子径10μm程度の帯電粒子を表示媒体として用いるので、隣接する隔壁環の距離は、1〜20μmとするのが好ましい。僅かでも空間となっていれば隔壁と帯電粒子との相互作用低減には効果があり、帯電粒子の粒子径より多少大きな空間であっても表示媒体(帯電粒子)が隣のセルに移動することがない。
図5(b)は、六角形セル内にセル形状電極部分11を配置してあり、細線電極部分は省略している。六角形セルを形成する6つの隔壁4はセルコーナー部において不連続であり、隣接する隔壁環の距離は、1〜20μmとするのが好ましい。
不連続な隔壁4により格子状セル12を形成し、縦方向のライン電極を四角形セル12の形状に合わせた形状のセル形状電極部分11と、セル形状電極部分11を繋ぎ、セル形状電極部分11を貫通している金属細線14とにより構成している。この構成により、セル12内に、電極のエッジ部分を多く含むことができ、表示媒体の動きが良好となる。
表示面側(観察側)基板に設けるセル形状電極部分11をITO等の透明材料で構成し、セル形状電極部分11を貫通して繋ぐ部分を金属細線14で構成すると、金属細線14は表示画像に含まれて見えてしまうが、この金属細線14を10μm〜20μmの幅で形成すれば表示画像の妨げにはならない。
金属細線14の配置間隔はセルピッチに対応させるが、周期的とはせずにピッチをずらすとモアレ発生を防止できるので好ましい。
セル形状電極部分11をITO等の透明材料で構成する場合、セル形状電極部分11を貫通して繋ぐ部分を金属細線14で構成すると、ライン電極全体の抵抗を小さくすることができ好ましい。
図7(a)では、セル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、細線電極部分13もITO等の透明導電材料で形成し、ライン電極全体を同じ材料で構成している。図7(d)ではセル形状電極部分11を銅等の金属性良導電材料で形成し、細線電極部分13も銅等の金属性良導電材料で形成し、ライン電極全体を同じ材料で構成している。図7(d)ではセル形状電極部分11を形成する良導電材料と、細線電極部分13を形成する良導電材料とを別材料としてライン電極全体を構成することもできる。もちろん、図7(d)でもセル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、細線電極部分13もITO等の透明導電材料で形成し、ライン電極全体を透明導電材料で構成することもできる。
図7(b)では、セル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、細線電極部分13は銅等の金属性良導電材料で形成し、ライン電極全体を別材料で構成している。図7(e)ではセル形状電極部分11を銅等の金属性良導電材料で形成し、細線電極部分13も銅等の金属性良導電材料で形成し、ライン電極全体を同じ材料で構成している。図7(e)ではセル形状電極部分11を形成する良導電材料と、細線電極部分13を形成する良導電材料とを別材料としてライン電極全体を構成することもできる。もちろん、図7(e)でもセル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、細線電極部分13もITO等の透明導電材料で形成し、ライン電極全体を透明導電材料で構成することもできる。
図7(c)では、セル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、セル形状電極部分11を銅等の金属性良導電金属細線14が貫通して繋ぐようにしてライン電極全体を構成している。図7(f)ではセル形状電極部分11を銅等の金属性良導電材料で形成し、セル形状電極部分11を銅等の金属性良導電金属細線14が貫通して繋ぐようにしてライン電極全体を構成している。図7(f)ではセル形状電極部分11を形成する良導電材料と、セル形状電極部分11を貫通して繋ぐ良導電材料とを別材料としてライン電極全体を構成することもできる。もちろん、図7(f)でもセル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、セル形状電極部分11を銅等の金属性良導電金属細線14が貫通して繋ぐようにしてライン電極全体を構成することもできる。
図8(a)では、セル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、細線電極部分13もITO等の透明導電材料で形成し、ライン電極全体を同じ材料で構成している。図8(d)ではセル形状電極部分11を銅等の金属性良導電材料で形成し、細線電極部分13も銅等の金属性良導電材料で形成し、ライン電極全体を同じ材料で構成している。図8(d)ではセル形状電極部分11を形成する良導電材料と、細線電極部分13を形成する良導電材料とを別材料としてライン電極全体を構成することもできる。もちろん、図8(d)でもセル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、細線電極部分13もITO等の透明導電材料で形成し、ライン電極全体を透明導電材料で構成することもできる。
図8(b)では、セル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、細線電極部分13は銅等の金属性良導電材料で形成し、ライン電極全体を別材料で構成している。図8(e)ではセル形状電極部分11を銅等の金属性良導電材料で形成し、細線電極部分13も銅等の金属性良導電材料で形成し、ライン電極全体を同じ材料で構成している。図8(e)ではセル形状電極部分11を形成する良導電材料と、細線電極部分13を形成する良導電材料とを別材料としてライン電極全体を構成することもできる。もちろん、図8(e)でもセル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、細線電極部分13もITO等の透明導電材料で形成し、ライン電極全体を透明導電材料で構成することもできる。
図8(c)では、セル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、セル形状電極部分11を銅等の金属性良導電金属細線14が貫通して繋ぐようにしてライン電極全体を構成している。図8(f)ではセル形状電極部分11を銅等の金属性良導電材料で形成し、セル形状電極部分11を銅等の金属性良導電金属細線14が貫通して繋ぐようにしてライン電極全体を構成している。図8(f)ではセル形状電極部分11を形成する良導電材料と、セル形状電極部分11を貫通して繋ぐ良導電材料とを別材料としてライン電極全体を構成することもできる。もちろん、図8(f)でもセル形状電極部分11をITO等の透明導電材料で形成し、セル形状電極部分11を銅等の金属性良導電金属細線14が貫通して繋ぐようにしてライン電極全体を構成することもできる。
表示面側に設けるライン電極において、細線電極部分13を透明導電材料で構成する図7(a)および図8(a)の場合においては、細線電極部分13の長さが短くてすむ図7(a)の構成の方が、ライン電極全体の電気抵抗を小さく抑えたり、細線電極部分13の幅もライン電極全体の電気抵抗とのバランスを鑑みて調整したりすることができ好適である。
本発明において、情報表示用パネルに2色以上の表示媒体を封入する場合、それぞれ異なる帯電特性を有する表示用有色粒子で構成され、情報表示用パネルは少なくとも一方が透明な基板間のセル(隔壁で形成)に2色以上の表示媒体を封入した構造とする。表示媒体として例えば2色を組み合わせる場合は、淡明色と濃暗色との組合せが好ましい。表示する目的によっては類似色の組合せであってもよいが、白黒の組合せが好ましく用いられる。
細線電極部分を透明でない材料で構成する場合には、導電性のよい銅、アルミニウム、金、銀、アルミニウム−ネオジウム合金等の金属材料を用いることが好ましい。さらに、金属細線も導電性のよい銅、アルミニウム、金、銀、アルミニウム−ネオジウム合金等の金属材料を用いることが好ましい。背面側基板にセル形状電極部分と金属細線とで構成するライン電極を形成する場合は、セル形状電極部分と細線電極部分あるいは金属細線とを同じ材料で形成することにより工程が簡略できるので好ましい。前面表示面側基板にセル形状電極部分と金属細線とで構成するライン電極を形成する場合は、金属細線を形成後にセル形状電極部分を形成すると互いの導通信頼性が高まるので好ましい。
ライン電極に設ける金属細線と、ライン電極からの引き出し電極となる配線電極とは同じ材料で同時に形成することができる。この場合、工程が簡略できるので好ましい。ライン電極からの引き出し電極となる配線電極も導電性のよい銅、アルミニウム、金、銀、アルミニウム−ネオジウム合金等の金属材料を用いることが好ましい。
電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。前面表示面側基板および背面側基板いずれにもパターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極の厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。なお、外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法も好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。
上記着色剤を配合して所望の色の表示用粒子を作製できる。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、表示媒体としての均一な移動が可能となる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行うことができる。
この空隙部分とは、例えば、図1(a)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール剤、シール方法を施すことが肝要である。
対向する基板間セル内の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
3 表示媒体
3W 白色表示媒体
3Wa 表示用白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 表示用黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7B 黒色板
8 絶縁液体
11 セル形状電極部分
12 セル
13 細線電極部分
14 金属細線
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルタ
22G 緑色カラーフィルタ
22BL 青色カラーフィルタ
Claims (7)
- 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間の空間に、隔壁によりセルを形成し、前記セル内に少なくとも1種類以上の粒子からなり光学的反射率および帯電性を有する表示媒体を封入し、前記2枚の基板の双方に対向して設けてなるライン電極間に電位差を与えることにより表示媒体に電界を付与し、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルにおいて、
基板に設けるライン電極を、隔壁が形成するセル形状に合わせた形状のセル形状電極部分と、前記セル形状電極部分を繋ぐ、ライン電極全体の幅よりも細い幅の細線電極部分とで構成し、
表示媒体を封入するセルを形成する隔壁を、セルのコーナー部において不連続とする
ことを特徴とする情報表示用パネル。 - セルのコーナー部における隣接する隔壁同士の距離を、1〜20μmとすることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネル。
- 隔壁が形成するセル形状が四角形であり、セル形状電極部分が前記セル形状にあわせて四角形であり、セルを格子状に配置することを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示用パネル。
- 隔壁が形成するセル形状が六角形であり、セル形状電極部分が前記セル形状にあわせて六角形であり、前記細線電極部分を前記セル形状電極部分の頂点に設け、前記細線電極部分を隔壁で隠すように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示用パネル。
- 前記細線電極部分を、前記セル形状電極部分の材料と同じ材料で構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報表示用パネル。
- 前記細線電極部分を、金属細線で構成し、前記金属細線の幅を10〜20μmとすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報表示用パネル。
- 前記セル形状電極部分をセル投影面よりも小さくし、前記セル形状電極部分の電極エッジから隔壁表面までの距離は、表示媒体を構成する粒子1個〜2個分の粒子径相当距離であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の情報表示用パネル。
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