JP2008224738A - 情報表示用パネルの活性化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間にわたってコントラスト比の低下を防止することができ、長期間の実使用に耐える情報表示用パネルを得ることができる情報表示用パネルの活性化方法を提供する。
【解決手段】少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板1、2間の空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなる光学的反射率および帯電性を有する表示媒体3を少なくとも1種類以上封入し、各基板に設けた電極5、6に電圧を印加することで発生した電界により表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの活性化方法において、パネル製造後所定の間隔で、電極間に極性を反転させながら電圧を加えることにより表示媒体を移動させる活性化処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間の空間に、表示媒体を少なくとも1種類以上封入し、各基板に設けた電極に電圧を印加することで発生した電界により表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの活性化方法に関するものである。
液晶表示装置(LCD)に代わる情報表示装置として、電気泳動方式、エレクトロクロミック方式、サーマル方式、2色粒子回転方式等の技術を用いた情報表示装置が提案されている。これら従来技術は、LCDと比較すると、通常の印刷物に近い広い視野角が得られる、消費電力が小さい、メモリー機能を有している等のメリットがあることから、次世代の安価な情報表示装置に使用可能な技術として考えられており、携帯端末用情報表示、電子ペーパー等への展開が期待されている。特に最近では、分散粒子と溶液から成る分散液をマイクロカプセル化し、これを対向する基板間に配置して成る電気泳動方式が提案され、期待が寄せられている。
中でも、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に形成された空間内に、少なくとも1種類以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電性を有する少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルが知られている。
上述した情報表示用パネルの製造方法として、電極を有し対向する2枚のマザー基板のうち、一方のマザー基板上の電極を等電位にした状態で、表示媒体を充填・配置し、もう一方のマザー基板を配置することで表示媒体を封入する方法が提供されている(例えば特許文献1)。マザー基板とは、情報表示用パネルを複数個作製するための基板であり、マザー基板を2枚貼り合わせたものをマザーパネルという。
特開2005−258240号公報
上述した製造方法で作製した情報表示用パネルは、初期コントラストが低く、表示品位も良好とはいえないという問題があった。この問題を解消するために、本出願人は、特願2006−275196号公報において、少なくとも1つの情報表示用パネルをマザーパネルから作製するにあたり、マザーパネルが有する各マザーパネル基板上で、情報表示用パネルが有する各導電部材(電極)を接続し、導電部材(電極)間に極性を反転しながら電圧を加えることにより表示媒体を移動させる初期活性化処理を行うことを提案した。
しかしながら、上述した初期活性化処理を行って得た情報表示用パネルにおいても、長時間使用していると、例えば白色と黒色とのコントラスト比が低下してしまい、実使用に耐えられなくなる問題があった。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、長期間にわたってコントラスト比の低下を防止することができ、長期間の実使用に耐える情報表示用パネルを得ることができる情報表示用パネルの活性化方法を提供しようとするものである。
本発明の情報表示用パネルの活性化方法は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間の空間に、表示媒体を少なくとも1種類以上封入し、各基板に設けた電極に電圧を印加することで発生した電界により表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの活性化方法において、パネル製造後所定の間隔で、電極間に極性を反転させながら電圧を加えることにより表示媒体を移動させる活性化処理を行うことを特徴とするものである。
本発明の好適例としては、所定の間隔が、2日〜5日の範囲、好ましくは2日〜4日の範囲であること、活性化処理における極性の反転回数が、2000回〜10000回の範囲、好ましくは2000回〜8000回の範囲、さらに好ましくは2000回〜5000回の範囲であること、がある。
本発明では、パネル製造後所定の間隔で、電極間に極性を反転させながら電圧を加えることにより表示媒体を移動させる活性化処理を行うことで、長期間にわたってコントラスト比の低下を防止することができ、長期間の実使用に耐える情報表示用パネルを得ることができる情報表示用パネルの活性化方法を達成することができる。
まず、本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向にそって、帯電した表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、表示情報を書き換える時あるいは表示した情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)〜図5(a)、(b)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(個別電極)と基板2に設けた電極6(個別電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行っている。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(ライン電極)と基板2に設けた電極6(ライン電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行っている。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図3(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも光学的反射率と帯電性を有する表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5と電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と平行方向に移動させる。そして、図3(a)に示すように、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図3(b)に示すように、黒色板7の色を観察者に視認させて黒色の表示を行っている。なお、図3(a)、(b)に示す例では、手前にある隔壁は省略している。
図4(a)〜(d)に示す例では、まず、図4(a)、(c)に示すように、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1の外側に設けた外部電界形成手段11と基板2の外側に設けた外部電界形成手段12との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図4(b)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図2(d)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行っている。なお、図4(a)〜(d)において、手前にある隔壁は省略している。また、基板1の内側には導電部材13を設けるとともに、基板2の内側には導電部材14を設けている。
図5(a)、(b)に示す例では、三個のセルで単位画素を構成するカラー表示の例を示している。図5(a)、(b)に示す例では、表示媒体としてはすべてのセル21−1〜21−3に白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを充填し、第1のセル21−1の観察者側に赤色カラーフィルタ22Rを設け、第2のセル21−2の観察者側に緑色カラーフィルタ22Gを設け、第3のセル21−3の観察者側に青色カラーフィルタ22BLを設け、第1のセル21−1、第2のセル21−2および第3のセル21−3の三個のセルで単位画素を構成している。本例では、図5(a)に示すように、観察者側に、すべての第1セル21−1〜第3のセル21−3において白色表示媒体3Wを配置することで、観察者に対し白色表示を行うか、あるいは、図5(b)に示すように、観察者側に、すべての第1セル21−1〜第3のセル21−3において黒色表示媒体3Bを配置することで、観察者に対し黒色表示を行っている。なお、図5(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
本発明の情報表示用パネルの活性化方法の特徴は、上述した構成の情報表示用パネルにおいて、パネル製造後所定の間隔で、電極間に極性を反転させながら電圧を加えることにより表示媒体を移動させる活性化処理を行うことにある。ここで、所定の間隔が、2日〜5日の範囲であることが好ましく、また、活性化処理における極性の反転回数が、2000回〜10000回の範囲であることが好ましい。
本発明者らは、特願2006−275196号の初期活性化処理に基づき、情報表示用パネル作製後のコントラスト比の低下をなくすべく研究を行い本発明を見出した。すなわち、活性化処理の周期、回数について種々実験したところ、3日に3000回くらいのペースで活性化処理を行うと、コントラスト比4以上は少なくとも維持でき、長時間の実使用に情報表示用パネルが耐えることがわかった。一方、毎日1000回活性化処理を行うとコントラストがあまり回復しないこともわかった。また、一度に行う活性化処理の回数を増やした方がコントラスト回復に良い影響を及ぼすこともわかった。逆に5日に5000回くらいであると、5日目にはコントラストが低くなりすぎることもわかった。
以下、本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板については、少なくとも一方の基板は情報表示用パネル外側から表示媒体の色が確認できる透明な基板2であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。基板1は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリルなどのポリマーシートや、金属シートのように可とう性のあるもの、および、ガラス、石英などの可とう性のない無機シートが挙げられる。基板の厚みは、2〜5000μmが好ましく、さらに5〜2000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、5000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
電極形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、酸化インジウム、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。視認側であり透明である必要のある表示面側基板2に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板1に設ける電極は透明である必要はない。いずれの場合もパターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。背面側基板1に設ける電極の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極と同様であるが、透明である必要はない。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
必要に応じて基板に設ける隔壁4については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜100μm、好ましくは10〜50μmに調整される。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図6に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
次に、本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。表示媒体用粒子は、そのまま該表示媒体用粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたり、粉流体となるように調整、構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子は、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。
上記着色剤を配合して所望の色の表示媒体用粒子を作製できる。
また、本発明における表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)は平均粒子径d(0.5)が、1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
更に本発明では、各粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
さらにまた、各粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
表示媒体用粒子の帯電量は当然その測定条件に依存するが、情報表示用パネルにおける表示媒体用粒子の帯電量はほぼ、初期帯電量、隔壁との接触、基板との接触、経過時間に伴う電荷減衰に依存し、特に表示媒体用粒子の帯電挙動の飽和値が支配因子となっているということが分かった。
本発明者らは鋭意検討の結果、ブローオフ法において同一のキャリア粒子を用いて、表示媒体に用いる粒子の帯電量測定を行うことにより、表示媒体用粒子の適正な帯電特性値の範囲を評価できることを見出した。
更に、表示媒体を気体中で駆動させる情報表示用パネルに適用する場合には、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、例えば図1(a)、(b)〜図3(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
対向する基板間の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
以下、本発明の実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
<実施例>
同じ構成の情報表示用パネルA、Bに対し、所定の方法に従った活性化処理後のコントラスト比の経時変化を、ベタ画像および64ドット千鳥画像のそれぞれで以下のようにして求めた。
(1)ベタ画像のコントラスト(Cr(ベタ))の測定方法
Cr(ベタ)は、画面全体の白消去から白色光学濃度を見積もったOD(W)と、画面全体の黒消去から黒色光学濃度を見積もったOD(B)と、を用いて、以下の式より求めた。
Cr(ベタ)=10(OD(B)−OD(W))
(2)64トッド千鳥画像のコントラスト(Cr(64))の測定方法
Cr(64)は、まず画面全体の白消去を行い、64ドット千鳥画像を書き込み、図7に示す(a)〜(c)についてのコントラストを測定し、その平均値として求めた。
情報表示用パネルAに対する活性化処理の方法およびその結果を表1および図8に示すとともに、情報表示用パネルBに対する活性化処理の方法およびその結果を表2および図9に示す。表1および図8に示された情報表示用パネルAの結果、および、表2および図9に示された情報表示用パネルBの結果から、本発明の活性化処理によりコントラスト比を5以上に保つことができ、活性化処理の有効性を確認することができる。
Figure 2008224738
Figure 2008224738
本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子マニュアル(取扱説明書等)、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板(ホワイトボード)等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence, Point Of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられる。他に、リライタブルペーパー(外部電界形成手段を用いて書換えできる)としても好適に用いられる。
なお、本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルの駆動方式については、特に限定されるものではなく、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動方式(パッシブ駆動方式)やスタティック駆動方式、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動方式や、外部電界を用いた外部電界駆動方式など、種々のタイプの駆動方式を適用できる。なかでも駆動方法としてパッシブ駆動方式を用いた場合、本発明の効果は大きくなる。さらに、ドットマトリックス型のパネルの他、セグメント型のパネルにも本発明の活性化方法を適用することができる。
(a)、(b)はそれぞれ本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルの一例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルの他の例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 (a)〜(d)はそれぞれ本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の活性化方法の対象となる情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 本発明の活性化方法の情報表示用パネルにおける隔壁の形状の一例を示す図である。 本発明の実施例における64ドット千鳥画像のコントラスト測定方法を説明するための図である。 本発明の実施例における情報表示用パネルAのコントラスト比と時間経過との関係を説明するための図である。 本発明の実施例における情報表示用パネルBのコントラスト比と時間経過との関係を説明するための図である。
符号の説明
1、2 基板
3 表示媒体(粒子群、粉流体)
3W 白色表示媒体
3Wa 白色表示媒体用粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色表示媒体用粒子
4 隔壁
5、6 電極
7 黒色板
11、12 外部電界形成手段
13、14 導電部材
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルタ
22G 緑色カラーフィルタ
22BL 青色カラーフィルタ

Claims (3)

  1. 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間の空間に、表示媒体を少なくとも1種類以上封入し、各基板に設けた電極に電圧を印加することで発生した電界により表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの活性化方法において、パネル製造後所定の間隔で、電極間に極性を反転させながら電圧を加えることにより表示媒体を移動させる活性化処理を行うことを特徴とする情報表示用パネルの活性化方法。
  2. 前記所定の間隔が、2日〜5日の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの活性化方法。
  3. 前記活性化処理における極性の反転回数が、2000回〜10000回の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示用パネルの活性化方法。
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