JP5029965B2 - ケーブル・コネクタ用アダプタ - Google Patents

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Description

本発明は、フレキシブル・フラット・ケーブルやフレキシブル・プリント配線板のような柔軟で平坦なケーブルの一端を配線基板に設けられているケーブル・コネクタに電気的に接続するケーブル・コネクタ用アダプタに関する。
電子機器内部における電装部品相互間の電気的接続を行うにあたり、ケーブル・コネクタが実用に供されている。ケーブル・コネクタは、例えば、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)、または、フレキシブル配線基板(FPC)のような柔軟なケーブルを介して電装部品や電子機器のプリント配線基板(PB)を電気的に接続するケーブルの接続構造を備えるものとされる。
そのようなケーブル・コネクタとしてのケーブルの接続構造は、例えば、特許文献1にも示されるように、ケーブルの一端に形成された雄コネクタ部と、電装部品やプリント配線基板上に設けられた雌コネクタ部とを含んでいる。
ケーブル側に形成される雄コネクタ部は、上記特許文献1に開示されるように、従来、電気絶縁性合成樹脂からなる補強板がケーブル端部の一方の面に接着剤を用いて熱溶着されることで形成されている。雄コネクタには、補強板が取り付けられていないケーブルの他方の面に信号ラインなどの外部電極(パッド)が形成されている。
特開2003−331959号公報
柔軟なケーブルで電装部品や電子機器の配線基板を電気的に接続するに際し、該電装部品や配線基板は全てが直線状に配置されるものではない。したがって、柔軟なケーブルは、配線に際し、折り曲げられたり、ねじられたりすることが多い。
ところで、ケーブル側に形成される雄コネクタ部は、上述したように、電気絶縁性合成樹脂からなる補強板がケーブルに接着剤を用いて熱溶着されるだけである。したがって、いかに柔軟なケーブルであっても、柔軟なケーブルにねじれなどの力が加えられると、場合によっては、ケーブルが補強板から剥がれることが発生する恐れがある。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、ケーブルとの熱溶着を容易に実行可能とすることでケーブルの固定を確実にするとともに、接着剤により固定されたケーブルが剥がれないような構成とし、さらに、雌コネクタ部としてのレセプタクルに容易に取り付けることのできる雄コネクタ部としてのケーブル・コネクタ用アダプタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るケーブル・コネクタ用アダプタは、ケーブル・コネクタの雌コネクタ部としてのレセプタクルに着脱自在に取り付けられることで電気的接続を形成するケーブル端部に固定される雄コネクタ部としてのケーブル・コネクタ用アダプタにおいて、左右一対の操作部、該一対の操作部それぞれの前方に一体に形成され、それぞれの前方に尖頭状の端部を有する左右一対の案内ピン、前記一対の操作部の後方下部を連結する保護部、前記一対の操作部の前方上部を連結する連結部、及び前記一対の案内ピンを連結する薄板状の補強部を備え、前記保護部と前記連結部は、前後方向及び上下方向に間隔を有し、互いに平行に配置され、前記連結部と前記補強部の下面は、面一に連続し、前記ケーブル端部が接着固定される固定面を形成していることを特徴とする。
また、アダプタの保護部と連結部との間の上下方向の間隔は、前記ケーブルの厚さより若干大きく形成されることが好ましい。
さらに、本発明に係るケーブル・コネクタ用アダプタは、前記左右一対の操作部及びそれぞれの前方に設けられた案内ピンの内部には、前記レセプタクルとの間にロック/アンロック機構部を構成する爪部を有するロック・スプリングを収容するロック・スプリング収容部が形成され、該ロック・スプリング収容部の上下には垂直スリットが形成され、前記案内ピンの側面には、前記ロック・スプリングの爪部が出入りする、ロック・スプリング収容部と外部とを連通させる水平スリットが形成されていることが好ましい。
本発明に係るアダプタは、ゲーブル端部が固定される連結部及び補強部と該ケーブルを挟んで保護部が互いに平行に形成されているので、ケーブルにどのような力が加えられても、固定面としての連結部及び補強部からケーブルが剥離することが抑制される。
また、連結部と保護部との上下方向の間隔をケーブルの厚さより若干大きくしているので、ケーブルに加えられる力は、ケーブル固定面としての連結部及び補強部に何ら影響を与えることが無いので、ケーブルの剥離がよりいっそう防止される。
さらに、左右一対の操作部及び案内ピン内部にロック・スプリング収容部を形成し、アダプタとレセプタクルとの間でロック/アンロック機構を構成する爪部を有するロック・スプリングをこのロック・スプリング収容部内に収容できるようにしたので、アダプタのレセプタクルへの取り付け、取り外しが容易にできるとともに、アダプタとレセプタクルとの電気的接続を確実に行わせることができる。
以下、本発明に係るケーブル・コネクタ用アダプタの好ましい実施態様について、図1ないし図9を用いて説明する。
図1は、本発明に係るケーブル・コネクタ用アダプタの下方斜め前から見た斜視図であり、図2は、図1のケーブル・コネクタ用アダプタの下面図、図3は、図1のケーブル・コネクタ用アダプタの正面図、図4は、図3においてIV−IV線に沿う断面図である。図5は、図1のケーブル・コネクタ用アダプタが着脱可能に接続される雌コネクタ部としてのレセプタクルの上方斜め前から見た斜視図である。図6は、図1のケーブル・コネクタ用アダプタがプリント配線基板上に設けられたレセプタクルに接続された状態を示す上方斜め前から見た斜視図である。図7は、図6においてVII−VII線に沿う断面図である。図8は、図6においてVIII−VIII線に沿う要部拡大断面図である。図9は、ケーブルが取り除かれた状態にある図1のケーブル・コネクタ用アダプタ単体の下面図である。図10、11は、ケーブル・コネクタ用アダプタへのケーブルの取り付けを説明するための図であり、図番の順にケーブルがアダプタ内へ挿入されている状態を示す図4と同様のケーブル・コネクタ用アダプタ断面図である。
図1ないし4に示されるように、本発明に係るケーブル・コネクタ用アダプタ(以下、単に「アダプタ」という。)10は、ケーブル・コネクタの雄型コネクタ部として形成されており、本実施態様では、柔軟なケーブルとしてのフレキシブル・プリント配線基板30の一端がアダプタ10、より詳細には、その連結部15及びこれに続く補強部151に固定されている。アダプタ10は、信号入出力部としての電子機器など(不図示)に設けられているプリント配線基板100に電気的に接続されている雌型コネクタ部としてのレセプタクル50に着脱自在に取り付けられる。
ここで、本実施態様において使用されるフレキシブル・プリント配線板30は、例えば、保護層に覆われた複数の導電層が絶縁性基材上の両面に形成された構成とされる。絶縁性基材は、例えば、厚さ50μm程度の液晶ポリエステル(LCP)、ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいは、ポリエーテルイミド(PEI)で成形されている。保護層は、例えば、熱硬化型のレジスト層、あるいは、ポリイミドフィルムにより形成されている。
複数の導電層は、例えば、銅合金の層で絶縁性基材の一方及び/または他方の表面に形成され、複数の信号ライン群をフレキシブル・プリント配線板30の幅方向に所定の間隔で互いに平行に有している。さらに、フレキシブル・プリント配線板30における幅方向における一方の端あるいは信号ライン群の間には、信号ライン群に隣接して接地ラインが略平行に形成されている。
各信号ライン及び各接地ラインの端部には、上述の保護層により覆われる部分から外部に露出するコンタクトパッド32がそれぞれ形成されている。本実施態様では、コンタクトパッド32は、一方の面にのみ形成される。コンタクトパッド32は、後述するように、レセプタクル50の対応するコンタクト55に電気的に接続される。
フレキシブル・プリント配線板30が取り付けられていないアダプタ10単体は、図9に示されるように、概略、左右一対の操作部11a、11b、左右一対の案内ピン13a、13b、連結部15、保護部17及び一対のロック・スプリング19a、19bを含んでいる。アダプタ10は、一対のロック・スプリング19a、19bを除いて電気絶縁性の合成樹脂材料で一体に成形されることが好ましい。
左右一対の操作部11a、11bは、前方上部を連結部15で連結され、後方下部を保護部17により連結されている。連結部15と保護部17は、平行に配置され、連結部15の後端面15bと保護部17の前端面17aとが適宜の間隔を有するように、前後方向に近接して配置されている。連結部15と保護部17は、また、連結部15の下面15aと保護部17の上面17cとが上下方向にフレキシブル・プリント配線板30の厚さ分より若干大きい間隔を有するように、上下方向に近接して配置される。このように構成することにより、図4、10及び11に示されるように、連結部15の下方であって保護部17の前方及び保護部17の上方であって連結部15の後方には、それぞれ空間14及び空間18が形成されることが理解される。また、連結部15と保護部17との間に形成される前後及び上下に間隔を有する隙間25が、空間14及び空間18を連結することが理解される。当該隙間25には、後述するように、フレキシブル・プリント配線板30が通り抜け、その一端部が連結部15の下面15a及びこれに続く補強部151の下面に固定される。
左右一対の操作部11a、11bそれぞれの内部には、図8に示されるように、ロック・スプリング19a、19bを収容するロック・スプリング収容部21a、21b(図8では、21bのみ示されている。)が形成されている。該ロック・スプリング収容部21a、21bは、後述する左右一対の案内ピン13a、13b内にまで延在している。左右一対の操作部11a、11bそれぞれのロック・スプリング収容部21a、21bの上下には、垂直スリット12a、12bが左右対称的に形成されている。垂直スリット12a、12bを形成することで、一対の操作部11a、11bの両端部は、図9(a)の矢印A、Bで示されるように、内側に向かって弾性的に変位できる。
左右一対の案内ピン13a、13bは、上記左右一対の操作部11a、11bそれぞれの前方に一体に形成される。一対の案内ピン13a、13bは、連結部15から前方に延びる薄板状の補強部151で連結されている。該補強部151及び後方に続く連結部15の下面は、面一に形成されており、フレキシブル・プリント配線板30の一端部が固定される固定面として形成される。すなわち、図1ないし4に示されるように、補強部151及び連結部15の下面には、フレキシブル・プリント配線板30の一端部が固定される。具体的には、補強部151及び連結部15の下面とフレキシブル・プリント配線板30のコンタクトパッド32が形成されていない面とは、接着剤を用いて互いに熱溶着される。この時、フレキシブル・プリント配線板30の複数のコンタクトパッド32は、全て、堅い補強板151上に位置する。したがって、コンタクトパッド32は、レセプタクル50に設けられるコンタクト55と所望の接圧で接触することが可能となり、その電気的接続を確実にし、安定した接続を維持し得る。
保護部17の前端面17aは、上述したように、補強部151の後方に続く連結部15の後端面15bに近接して位置する。それにより、図7に一点鎖線で示されるとおり、フレキシブル・プリント配線板30が曲げられたりやねじられたりしたとしても、その曲げ力やねじり力は保護部17の後端面17b近傍において作用することになる。フレキシブル・プリント配線板30に加えられる曲げ力やねじり力は、フレキシブル・プリント配線板30の下面と保護部17の上面17cとの間隔が小さくなるほど、フレキシブル・プリント配線板30が固定される連結部15後端面15bにおいて作用しなくなる。すなわち、保護部17は、フレキシブル配線基板30の一端部が固定される補強部151の下面及び連結部15の下面15aからの剥がれを抑制する役目を果たす。
左右一対の案内ピン13a、13b及びこれらを連結する補強部151は、該補強部151に固定されているフレキシブル・プリント配線板30の一端部とともに後述する雌コネクタ部としてのレセプタクル50のケーブル収容凹部52に挿入される。それにより、複数のコンタクトパッド32それぞれは、ケーブル収容凹部52内に対応して配置されている複数のコンタクト55に接触し、フレキシブル・プリント配線板30とプリント配線基板100とを電気的に接続する。
左右一対の案内ピン13a、13bは、互いに同一の構造を有するので、ここでは案内ピン13bについて図8を用いて説明し、案内ピン13aについての説明を省略する。
尖頭状の端部を前方に有する案内ピン13bは、上述したように、その内部に後述するロック・スプリング19bが収容されるロック・スプリング収容部21bが形成されている。案内ピン13bの側面には、ロック・スプリング収容部21b内から外側に向かって、ロック・スプリング19bの爪部20bが出入りする水平スリット23bが形成されている。ロック・スプリング収容部21bは、ロック・スプリング19bが挿入される後方開口及び垂直スリット12b、水平スリット23bを通じて外部に連通している。
操作部11bの垂直スリット12bより外側端部であって、ロック・スプリング収容部21bの内周面は、装着されたロック・スプリング19bの湾曲部192bに当接する押圧部211bとして形成されている。該押圧部211bは、操作部11bの端部がロック・スプリング19bの湾曲部192bの弾性力に抗して図8において矢印Bが示す方向に押圧操作される。それにより、ロック・スプリング19bの湾曲部192b及び爪部20bは、矢印Bの示す方向に移動する。一方、操作部11bの外側端部における押圧操作が解放される場合、押圧部211bは、ロック・スプリング19bの湾曲部192bの復元力により初期の状態に戻される。
水平スリット23bを貫通して、ロック・スプリング19bの爪部20bの先端が外部に向けて突出している。ロック・スプリング19bは、ロック・スプリング収容部21bに固定される固定部191bと、後述するレセプタクル50のアダプタ収容凹部52の内周部に形成される透孔53bの周縁に選択的に係合される爪部20bと、弾性を有し固定部191bと爪部20bとを連結する湾曲部192bとを含んで構成されている。ロック・スプリング19bの爪部20bは、その湾曲部192bの移動に応じてスリット23bを介して突出する上述の透孔53bの周縁に対する係合状態、または、ロック・スプリング収容部21b内に引き込まれる非係合状態をとる。
雌コネクタ部としてのレセプタクル50は、図5に示されるように、嵌合部及びロック/アンロック機構部を備えている。嵌合部は、レセプタクル50の中央部に形成され、アダプタ10の補強部151及びフレキシブル・プリント配線板30の一端部が所定の隙間をもって嵌まり合う部分である。ロック/アンロック機構部は、上述の操作部11a、11b、ロック・スプリング19a、19bと協働してフレキシブル・プリント配線板30の端部を選択的にロック状態またはアンロック状態とする部分である。
上記嵌合部は、具体的には、アダプタ10の補強部151及びフレキシブル・プリント配線板30の端部を収容するアダプタ収容凹部52を有している。
アダプタ収容凹部52の下方には、フレキシブル・プリント配線板30の一端部に設けられた複数のコンタクトパッド32にそれぞれに当接し、電気的接続を行なう複数のコンタクト55が設けられている。複数のコンタクト55各々は、互いに平行に配列され、各コンタクト55の接点部551は、弾性を有しアダプタ収容凹部52内に向けて突出している。各コンタクト55の半田付固定端子部552は、図7に示されるように、レセプタクル50の後壁を通過して外部に突出している。各コンタクト55の半田付固定端子部552は、上述のプリント配線基板100の対応する外部接点に半田付け固定される。
これにより、レセプタクル50のアダプタ収容凹部52に嵌合したフレキシブル・プリント配線板30のコンタクトパッド32は、結果的にアダプタ10の補強板151とコンタクト55の接点部551により挟持され、電気的に接続されることとなる。
嵌合部のアダプタ収容凹部52におけるアダプタ10の案内ピン13a、13bに対応した両側部には、それぞれ、案内ピン13a、13bの先端を位置決めする位置決め部が形成されていることが好ましい。
ロック/アンロック機構部は、図8に示されるように、アダプタ収容凹部52の各位置決め部近傍に形成される透孔53bと、上述のロック・スプリング19a、19bの各爪部20a、20bとにより形成されている。
斯かる構成において、フレキシブル・プリント配線板30の一端部が接続されたアダプタ10をレセプタクル50に接続するにあたっては、アダプタ10の案内ピン13a、13bがレセプタクル50の位置決め部により位置決めされる。続いて、フレキシブル・プリント配線板30の一端部がコンタクト55の接点部551とレセプタクル50を構成する上壁との間に挿入される。その際、ロック・スプリング19a、19bの各爪部20a、20bは、一旦、ロック・スプリング収容部21a、21b内に向けて付勢された後、透孔53a、53bに向けて突出し各爪部20a、20bが透孔53a、53bの周縁に係合する。それにより、アダプタ10は、レセプタクル50に対しロック状態に保持される。一方、アダプタ10をレセプタクル50から取り外すにあたっては、操作部11a、11bの両端部が互いに近接する方向に押圧され、各爪部20a、20bが透孔53a、53bの周縁に対し非係合状態とされた後、アダプタ10が引き離される。これにより、アダプタ10がレセプタクル50から取り外される。
最後に、フレキシブル・プリント配線板30をアダプタ10に固定する方法について説明する。具体的には、図10、11を参照して、フレキシブル・プリント配線板30を補強部151の下面及び連結部15の下面15aに熱溶着により固定する方法について簡単に説明する。先ず、図10、11に示されるように、アダプタ10を上下逆に配置する。フレキシブル・プリント配線板30の一端部であって、コンタクトパッド32が形成されていない面に接着剤を適用するとともに、コンタクトパッド32が設けられている面が上向きになるように、フレキシブル・プリント配線板30をセットする。次に、図10、11に順を追って示されるように、コンタクトパッド32が形成されている一端部側を先頭に、保護部17の下方に位置する空間18から隙間25を経て、連結部15の上方に位置する空間14に向けて、フレキシブル・プリント配線板30を挿入する。フレキシブル・プリント配線板30は、長さの短い隙間25を通過するだけであるので、接着剤が塗布された面が途中で連結部15に付着することなく容易に挿入ができる。続いて、接着剤が塗布されている面を補強部151及び連結部15の下面15aの所定位置に上方からあてがい、空間14を介して、例えば、加熱押圧部材(不図示)でフレキシブル・プリント配線板30を上方から加熱するとともに押圧する。それにより、図4に示されるように、フレキシブル・プリント配線板30は、補強部151の下面及び連結部15の下面15aに対して、所定の位置に、簡単に且つしっかりと熱溶着することができる。
したがって、フレキシブル・プリント配線板30の一端部がアダプタ10に簡単な接着作業で固定されることとなる。また、連結部15の下面15a及び補強部151の下面後方には、該連結部15の下面15a及び補強部151の下面に固定されたフレキシブル・プリント配線板30を挟んで反対側に、連結部15と前後方向にわずかな間隙25を有して保護部17が位置することになる。図7に示されるように、フレキシブル・プリント配線板30が矢印C方向に曲げられたり、ねじられたりしても、保護板17が介在するため、フレキシブル・プリント配線板30を連結板15の下面15aから直接剥がす力が加わることがない。すなわち、フレキシブル・プリント配線板30は、連結部15及び補強板151から剥がれる恐れが全くない。
本発明に係るケーブル・コネクタ用アダプタの下方斜め前から見た斜視図である。 図1のケーブル・コネクタ用アダプタの下面図である。 図1のケーブル・コネクタ用アダプタの正面図である。 図3においてIV−IV線に沿う断面図である。 図1のケーブル・コネクタ用アダプタが着脱可能に接続される雌コネクタ部としてのレセプタクルの上方斜め前から見た斜視図である。 図1のケーブル・コネクタ用アダプタがプリント配線基板上に設けられたレセプタクルに接続された状態を示す上方斜め前から見た斜視図である。 図6においてVII−VII線に沿う断面図である。 図6においてVIII−VIII線に沿う要部拡大断面図である。 ケーブルが取り除かれた状態にある図1のケーブル・コネクタ用アダプタ単体の下面図である。 ケーブル・コネクタ用アダプタへのケーブルの取り付けを説明するための図であり、ケーブルがアダプタ内へ挿入されている状態を示す図4と同様のケーブル・コネクタ用アダプタ断面図である。 ケーブル・コネクタ用アダプタへのケーブルの取り付けを説明するための図であり、ケーブルがアダプタ内へ挿入されている状態を示す図4と同様のケーブル・コネクタ用アダプタ断面図である。
符号の説明
10 アダプタ(雄コネクタ部)
11a、11b 操作部
12a、12b 垂直スリット
13a、13b 案内ピン
15 連結部
151 補強部
17 保護部
19a、19b ロック・スプリング
20a、20b 爪部
21a、21b ロック・スプリング収容部
23a、23b 水平スリット
30 ケーブル(フレキシブル・プリント配線板)
50 レセプタクル(雌コネクタ部)

Claims (4)

  1. ケーブル・コネクタの雌コネクタ部としてのレセプタクルに着脱自在に取り付けられることで電気的接続を形成するケーブル端部に固定される雄コネクタ部としてのケーブル・コネクタ用アダプタにおいて、
    左右一対の操作部、該一対の操作部それぞれの前方に一体に形成され、それぞれの前方に尖頭状の端部を有する左右一対の案内ピン、前記一対の操作部の後方下部を連結する保護部、前記一対の操作部の前方上部を連結する連結部、及び前記一対の案内ピンを連結する薄板状の補強部を備え、
    前記保護部と前記連結部は、前後方向及び上下方向に間隔を有し、互いに平行に配置され、
    前記連結部と前記補強部の下面は、面一に連続し、前記ケーブル端部が接着固定される固定面を形成していることを特徴とするケーブル・コネクタ用アダプタ。
  2. 前記保護部と前記連結部との間の上下方向の間隔は、前記ケーブルの厚さより若干大きく形成されることを特徴とする請求項1に記載されるケーブル・コネクタ用アダプタ。
  3. 前記保護部の上方であって前記連結部の後方、及び前記連結部の下方であって前記保護部の前方、それぞれには、空間が形成され、
    前記保護部と前記連結部との間の前記間隔は、前記保護部の上方の空間と前記連結部の下方の空間を連通するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載されるケーブル・コネクタ用アダプタ。
  4. 前記左右一対の操作部及びそれぞれの前方に設けられた案内ピンの内部には、前記レセプタクルとの間にロック/アンロック機構部を構成する爪部を有するロック・スプリングを収容するロック・スプリング収容部が形成され、
    該ロック・スプリング収容部の上下には垂直スリットが形成され、
    前記案内ピンの側面には、前記ロック・スプリングの爪部が出入りする、ロック・スプリング収容部と外部とを連通させる水平スリットが形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載されるケーブル・コネクタ用アダプタ。
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