JP5029592B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力源にエンジンとモータを備えたハイブリッド車両の制御装置に関する。
ハイブリッド車両として特許文献1の技術が開示されている。この技術にあっては、HEVモード(エンジンおよびモータのトルクによって走行するモード)減速時にモータによる回生を行っている際にブレーキが操作された場合、エンジンを停止するとともにエンジン−モータ間のクラッチを解放している。また、エンジン停止中にブレーキ操作状態から非操作状態に移行する際、ブレーキに対する操作入力の変化量が所定値以上となった場合はクラッチを接続し、エンジンを再始動させている。
特開2002−144921号公報
しかしながら上記従来技術にあっては、モータの高回転時におけるエンジン停止を許容するため、モータが高回転のままEVモード(モータのトルクのみによって走行するモード)に移行することとなる。
モータは高回転になるほどトルクが低下する特性を持つため、高回転時におけるモータトルクは、エンジン始動のためのクランキングトルク、および車両の駆動トルクの双方を賄うには不十分となる。したがって、モータの高回転時にEVモードからHEVモードに移行する際、エンジンを再始動するためのクランキングトルクが不足するおそれがあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、EVモードからHEVモードに移行する際、クランキングトルクおよび車両の駆動トルクの双方を賄うことが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、エンジンおよびモータのトルクを用いて走行するエンジン使用走行モード実行時にエンジンを停止させる際、エンジンの回転数がエンジン再始動のためのモータのトルクを確保可能な所定回転数以下になってから、締結要素を解放するエンジン停止制御手段を設け、前記所定回転数を、複数の変速比ごとに設定した


よって、EVモードからHEVモードに移行する際のクランキングトルクおよび車両の駆動トルクの双方を賄うことが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供できる。
以下、本発明のハイブリッド車両の制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
まず、ハイブリッド車両の駆動系構成を説明する。図1は実施例1のエンジン始動制御装置が適用された後輪駆動によるハイブリッド車両を示す全体システム図である。実施例1におけるハイブリッド車の駆動系は、図1に示すように、エンジンEと、第1クラッチCL1(締結要素)と、モータMGと、第2クラッチCL2と、自動変速機AT(有段変速機)と、プロペラシャフトPSと、ディファレンシャルDFと、左ドライブシャフトDSLと、右ドライブシャフトDSRと、左後輪RL(駆動輪)と、右後輪RR(駆動輪)と、を有する。尚、FLは左前輪、FRは右前輪である。
エンジンEは、例えばガソリンエンジンであり、後述するエンジンコントローラ1からの制御指令に基づいて、スロットルバルブのバルブ開度等が制御される。尚、エンジン出力軸にはフライホイールFWが設けられている。
第1クラッチCL1は、エンジンEとモータMGとの間に介装されたクラッチであり、後述する第1クラッチコントローラ5からの制御指令に基づいて、第1クラッチ油圧ユニット6により作り出された制御油圧により作動し、スリップ締結を含み締結・開放が制御される。
モータMGは、ロータに永久磁石を埋設しステータにステータコイルが巻き付けられた同期型モータであり、後述するモータコントローラ2からの制御指令に基づいて、インバータ3により作り出された三相交流を印加することにより制御される。このモータMGは、バッテリ4からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することもできるし(以下、この状態を「力行」と呼ぶ)、ロータが外力により回転している場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能してバッテリ4を充電することもできる(以下、この動作状態を「回生」と呼ぶ)。尚、このモータMGのロータは、図外のダンパーを介して自動変速機ATの入力軸に連結されている。
第2クラッチCL2は、モータMGと左右後輪RL,RRとの間に介装されたクラッチであり、後述するATコントローラ7からの制御指令に基づいて、第2クラッチ油圧ユニット8により作り出された制御油圧により、スリップ締結を含み締結・開放が制御される。
自動変速機ATは、前進5速後退1速等の有段階の変速比を車速やアクセル開度等に応じて自動的に切り換える変速機であり、第2クラッチCL2は、専用クラッチとして新たに追加したものではなく、自動変速機ATの各変速段にて締結される複数の摩擦締結要素のうち、いくつかの摩擦締結要素を流用している。
そして、自動変速機ATの出力軸は、車両駆動軸としてのプロペラシャフトPS、ディファレンシャルDF、左ドライブシャフトDSL、右ドライブシャフトDSRを介して左右後輪RL,RRに連結されている。尚、前記第1クラッチCL1と第2クラッチCL2には、例えば、比例ソレノイドで油流量および油圧を連続的に制御できる湿式多板クラッチを用いている。
このハイブリッド駆動系には、第1クラッチCL1の締結・開放状態に応じて3つの走行モードを有する。第1走行モードは、第1クラッチCL1の開放状態で、モータMGの動力のみを動力源として走行するモータ使用走行モードとしての電気自動車走行モード(以下、「EV走行モード」と略称する。)である。第2走行モードは、第1クラッチCL1の締結状態で、エンジンEを動力源に含みながら走行するエンジン使用走行モード(以下、「HEV走行モード」と略称する。)である。第3走行モードは、第1クラッチCL1の締結状態で第2クラッチCL2をスリップ制御させ、エンジンEを動力源に含みながら走行するエンジン使用スリップ走行モード(以下、「WSC走行モード」と略称する。)である。このモードは、特にバッテリ蓄電量(バッテリSOC)が低いときやエンジン水温が低いときに、クリープ走行を達成可能なモードである。尚、EV走行モードからHEV走行モードに遷移するときは、第1クラッチCL1を締結し、モータMGのトルクを用いてエンジン始動を行う。
上記「HEV走行モード」には、「エンジン走行モード」と「モータアシスト走行モード」と「走行発電モード」との3つの走行モードを有する。
「エンジン走行モード」は、エンジンEのみを動力源として駆動輪を動かす。「モータアシスト走行モード」は、エンジンEとモータMGの2つを動力源として駆動輪を動かす。「走行発電モード」は、エンジンEを動力源として駆動輪RR,RLを動かすと同時に、モータMGを発電機として機能させる。
定速運転時や加速運転時には、エンジンEの動力を利用してモータMGを発電機として動作させる。また、減速運転時は、制動エネルギを回生してモータMGにより発電し、バッテリ4の充電のために使用する。
また、更なるモードとして、車両停止時には、エンジンEの動力を利用してモータMGを発電機として動作させる発電モードを有する。
次に、ハイブリッド車両の制御系を説明する。実施例1におけるハイブリッド車両の制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4と、第1クラッチコントローラ5と、第1クラッチ油圧ユニット6と、ATコントローラ7と、第2クラッチ油圧ユニット8と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10と、を有して構成されている。尚、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、第1クラッチコントローラ5と、ATコントローラ7と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10とは、互いの情報交換が可能なCAN通信線11を介して接続されている。
エンジンコントローラ1は、エンジン回転数センサ12からのエンジン回転数情報を入力し、統合コントローラ10からの目標エンジントルク指令等に応じ、エンジン動作点(Ne:エンジン回転数,Te:エンジントルク)を制御する指令を、例えば、図外のスロットルバルブアクチュエータへ出力する。尚、エンジン回転数Ne等の情報は、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給される。
モータコントローラ2は、モータMGのロータ回転位置を検出するレゾルバ13からの情報を入力し、統合コントローラ10からの目標モータトルク指令等に応じ、モータMGのモータ動作点(Nm:モータ回転数,Tm:モータトルク)を制御する指令をインバータ3へ出力する。
尚、このモータコントローラ2では、バッテリSOC検出手段201においてバッテリ4の充電状態を表すバッテリSOCを監視していて、バッテリSOC情報は、モータMGの制御情報に用いると共に、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給される。
第1クラッチコントローラ5は、第1クラッチ油圧センサ14と第1クラッチストロークセンサ15からのセンサ情報を入力し、統合コントローラ10からの第1クラッチ制御指令に応じ、第1クラッチCL1の締結・開放を制御する指令を第1クラッチ油圧ユニット6に出力する。尚、第1クラッチストロークC1Sの情報は、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給する。
ATコントローラ7は、アクセル開度センサ16と車速センサ17と第2クラッチ油圧センサ18と運転者の操作するシフトレバーの位置に応じた信号を出力するインヒビタスイッチからのセンサ情報を入力し、統合コントローラ10からの第2クラッチ制御指令に応じ、第2クラッチCL2の締結・開放を制御する指令をAT油圧コントロールバルブ内の第2クラッチ油圧ユニット8に出力する。尚、アクセルペダル開度APOと車速VSPとインヒビタスイッチの情報は、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給する。
ブレーキコントローラ9は、4輪の各車輪速を検出する車輪速センサ19とブレーキストロークセンサ20からのセンサ情報を入力し、例えば、ブレーキ踏み込み制動時、ブレーキストロークBSから求められる要求制動力に対し回生制動力だけでは不足する場合、その不足分を機械制動力(摩擦ブレーキによる制動力)で補うように、統合コントローラ10からの回生協調制御指令に基づいて回生協調ブレーキ制御を行う。
統合コントローラ10は、車両全体の消費エネルギを管理し、最高効率で車両を走らせるための機能を担うもので、モータ回転数Nmを検出するモータ回転数センサ21と、第2クラッチ出力回転数N2outを検出する第2クラッチ出力回転数センサ22と、第2クラッチ伝達トルク容量TCL2を検出する第2クラッチトルクセンサ23と、ブレーキ油圧センサ24と、第2クラッチCL2の温度を検知する温度センサ10aと、前後加速度を検出するGセンサ10bからの情報およびCAN通信線11を介して得られた情報を入力する。
また、統合コントローラ10は、エンジンコントローラ1への制御指令によるエンジンEの動作制御と、モータコントローラ2への制御指令によるモータMGの動作制御と、第1クラッチコントローラ5への制御指令による第1クラッチCL1の締結・開放制御と、ATコントローラ7への制御指令による第2クラッチCL2の締結・開放制御と、を行う。
以下に、図2に示すブロック図を用いて、実施例1の統合コントローラ10にて演算される制御を説明する。例えば、この演算は、制御周期10msec毎に統合コントローラ10で演算される。統合コントローラ10は、目標駆動力演算部100と、モード選択部200と、目標充放電演算部300と、動作点指令部400と、変速制御部500と、を有する。
目標駆動力演算部100では、図3に示す目標駆動力マップを用いて、アクセルペダル開度APOと車速VSPとから、目標駆動力tFo0を演算する。
モード選択部200は、モードマップに基づいて目標モードを選択する。図5はモードマップを表す。モードマップ内には、EV走行モードと、WSC走行モードと、HEV走行モードとを有し、アクセルペダル開度APOと車速VSPとから目標モードを演算する。但し、EV走行モードが選択されていたとしても、バッテリSOCが所定値以下であれば、強制的に「HEV走行モード」もしくは「WSC走行モード」を目標モードとする。
目標充放電演算部300では、図4に示す目標充放電量マップを用いて、バッテリSOCから目標充放電電力tPを演算する。また、目標充放電量マップには、EV走行モードを許可もしくは禁止するためのEVON線がSOC=50%に設定され、EVOFF線がSOC=35%に設定されている。
SOC≧50%のときは、図5のモードマップにおいてEV走行モード領域が出現する。モードマップ内に一度EV走行モード領域が出現すると、SOCが35%を下回るまでは、この領域は出現し続ける。
SOC<35%のときは、図5のモードマップにおいてEV走行モード領域が消滅する。モードマップ内からEV走行モード領域が消滅すると、SOCが50%に到達するまでは、この領域は消滅し続ける。
動作点指令部400では、アクセルペダル開度APOと、目標駆動力tFo0と、目標モードと、車速VSPと、目標充放電電力tPとから、これらの動作点到達目標として、過渡的な目標エンジントルクと目標モータトルクと目標第2クラッチ締結容量と自動変速機ATの目標変速段と第1クラッチCL1の伝達トルク容量指令である第1クラッチソレノイド電流指令を演算する。また動作点指令部400は、EV走行モードからHEV走行モードに遷移するときにエンジンEを始動する。
また動作点指令部400は、エンジンEの停止制御を行うエンジン停止制御部401(エンジン停止制御手段)を有する。このエンジン停止制御手段401において、後述のエンジン停止制御を実行する。
[エンジン停止制御]
図6はモータMGの回転数−トルク特性図である。モータMGは回転数が高くなるほどトルクが減少するという特性を持つため、本願のようにモータMGのトルクを用いてエンジン始動を行うハイブリッド車両にあっては、モータMGが高回転のままHEVモードからEVモードに移行した場合、エンジン始動を行うためのクランキングトルクが不足するおそれがある。そのため、EVモードから再度HEVモードに移行する際にエンジン始動が適切に行われないおそれがある。
したがって本願では、HEVモードからEVモードに移行する際、エンジン停止制御手段401においてエンジン回転数が所定回転数α以下となってから第1クラッチCL1を解放し、フューエルカットを行ってエンジンEを停止させる。これにより、モータMGをクランキングトルクおよび車両駆動トルクに適した回転数まで落としてからエンジンEを停止させるため、再度エンジンEの始動を行う際にスムーズにクランキングを行い、また車両を駆動することが可能となる。
なお、所定回転数αは自動変速機ATの複数の変速比ごとに設定される。第1クラッチCL1が解放開始してから完全解放に至るまでの時間はほぼ一定である。その一方、複数の変速比のギヤごとにイナーシャが異なるため、モータMGの回転数低下速度は変速比ごとに異なり、高変速段では遅く、低変速段では早くなる。そのため、第1クラッチCL1の解放を開始する所定回転数αを固定すると、解放開始時の変速段によっては第1クラッチCL1の完全解放時におけるエンジン回転数がエンジン停止許可回転数βから大きく乖離した値となるおそれがある。
したがって、第1クラッチCL1の解放を開始する所定回転数αの値を複数の変速段ごとに設定することにより、第1クラッチCL1がいずれの変速段において解放開始された場合であっても、完全解放時にはエンジン回転数がエンジン停止許可回転数β付近とするものである。
[エンジン停止制御処理]
図7はエンジン停止制御フローである。以下、各ステップにつき説明する。
ステップS101ではエンジン回転数≦所定回転数αとなったかどうかが判断され、NOであれば制御を終了し、YESであればステップS102へ移行する。
ステップS102では第1クラッチCL1の解放制御が開始される。また、エンジンEに対しゼロトルク制御指令が出力される。
第1クラッチCL1の解放時にエンジントルクが出力されていると、それまで駆動輪RL,RRに伝達されていたエンジントルクが、第1クラッチCL1の解放時に急激に伝達されなくなり、このトルク変動によって駆動輪RL,RRが振動する。そのためあらかじめゼロトルク制御によりエンジントルク=0とし、第1クラッチCL1解放時における振動を抑制するものである。
ステップS103では、差回転に基づき第1クラッチCL1が解放されたかどうかが判断され、YESであればステップS104へ移行し、NOであれば制御を終了する。
ステップS104では第1クラッチCL1の解放が完了したとしてエンジンEの自立運転制御を開始し、ステップS105へ移行する。
ステップS105ではVTC(可変バルブタイミング制御機構)が最遅角、かつエンジンEの回転数がエンジン停止許可回転数β(再始動時における排気ガス過多を防止する回転数:後述)以下かどうかが判断され、YESであればステップS106へ移行し、NOであれば制御を終了する。
エンジンEの再始動時にVTCが最遅角位置にないとノイズが発生するため、あらかじめVTCを最遅角位置に戻してノイズを抑制するものである。
また、エンジンEの回転が減少せず、高回転のまま再始動を行った場合、再始動時におけるエンジンEの排気ガスが過多となる。したがってあらかじめエンジン回転数をエンジン停止許可回転数β以下に下げてから停止させることで、エンジン回転数が高回転を保ったまま再始動が行われることがなく、排気ガスが増加することがない。
ステップS106ではエンジンEのフューエルカット(F/C)を行い、ステップS107へ移行する。
ステップS107ではエンジン回転数=0となり、制御を終了する。
[エンジン停止制御の経時変化]
図8はエンジン停止制御のタイムチャートである。なお、r1〜r4は自動変速機ATの各変速段における変速中の回転数を示す。
(時刻t1)
時刻t1において運転者の足がアクセルペダルから離れ、エンジンEのフューエルカットが行われてエンジン回転数が低下する。第1クラッチCL1によってエンジンEと接続するモータMGの回転数も低下する。
(時刻t2)
時刻t2においてエンジン回転数≦所定回転数αとなり、第1クラッチCL1の解放制御が開始されるとともに、エンジンEに対しゼロトルク制御が行われる。
(時刻t3)
時刻t3において第1クラッチCL1が解放される。これによりエンジン回転数とモータ回転数が乖離し、エンジンEの自立運転が開始されてエンジン回転数が低下する。なお、モータ回転数は再度のクランキングに適した回転数を保持する。
(時刻t4)
時刻t4においてVTCが最遅角とされ、エンジン回転数≦エンジン停止許可回転数βとなってエンジンEのフューエルカットが行われ、その後エンジン回転数がゼロとなる。
[実施例1の効果]
(1)エンジンEとモータMGとを接続/解放する第1クラッチCL1(締結要素)を有するハイブリッド車両の制御装置において、
エンジンEおよびモータMGのトルクを用いて走行するHEVモード(エンジン使用走行モード)実行時にエンジンEを停止させる際、エンジンEの回転数が所定回転数α以下になってから、第1クラッチCL1を解放するエンジン停止制御部401(エンジン停止制御手段)を設けた。
これにより、モータMGをクランキングトルクに適した所定回転数αまで落としてからエンジンEを停止させるため、再度エンジンEの始動を行う際、クランキングトルクおよび車両の駆動トルクの双方を賄うことができる。
(2)複数の変速比を有する自動変速機AT(有段変速機)を備え、
自動変速機ATは、エンジンEおよびモータMGと、駆動輪RL,RRとの間に介装され、
所定回転数αは、複数の変速比ごとに設定されることとした。
第1クラッチCL1が解放開始してから完全解放に至るまでの時間はほぼ一定である。一方、複数の変速比のギヤごとにイナーシャが異なるため、モータMGの回転数低下速度は変速比ごとに異なり、高変速段では遅く、低変速段では早くなる。
そのため、第1クラッチCL1の解放を開始する所定回転数αを固定すると、解放開始時の変速段によっては、第1クラッチCL1の完全解放時におけるエンジン回転数がエンジン停止許可回転数βから大きく乖離した値となるおそれがある。
したがって、第1クラッチCL1の解放を開始する所定回転数αの値を複数の変速段ごとに設定することにより、第1クラッチCL1がいずれの変速段において解放開始された場合であっても、完全解放時にはエンジン回転数がエンジン停止許可回転数β付近とすることができる。
以上、実施例に基づいて説明したが、上記構成に限られず本発明の範囲を逸脱しない範囲で他の構成を取り得る。
実施例1の後輪駆動のハイブリッド車両を示す全体システム図である。 実施例1の統合コントローラにおける演算処理プログラムを示す制御ブロック図である。 図2の目標駆動力演算部にて目標駆動力演算に用いられる目標駆動力マップの一例を示す図である。 図2の目標充放電演算部にて目標充放電電力の演算に用いられる目標充放電量マップの一例を示す図である。 図2のモード選択部にて目標モードの選択に用いられるモードマップを示す図である。 モータの回転数−トルク特性図である。 エンジン停止制御フローである。 エンジン停止制御のタイムチャートである。
符号の説明
CL1 第1クラッチ(締結手段)
E エンジン
MG モータ
RL,RR 駆動輪
401 エンジン停止制御部(エンジン停止制御手段)

Claims (1)

  1. エンジンと、
    モータと、
    前記エンジンおよび前記モータと、駆動輪との間に介装され、複数の変速比を有する有段変速機と、
    前記エンジンと前記モータとの間に介装され、前記エンジンと前記モータとを接続/解放する締結要素とを有し、
    前記締結要素を締結し、前記モータのトルクを用いて前記エンジンを始動するハイブリッド車両の制御装置において、
    前記エンジンおよび前記モータのトルクを用いて走行するエンジン使用走行モード実行時に前記エンジンを停止させる際、前記エンジンの回転数が前記エンジンを再始動するための前記モータのトルクを確保可能な所定回転数以下になってから、前記締結要素を解放するエンジン停止制御手段を設け
    前記所定回転数を、前記複数の変速比ごとに設定したこと
    を特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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