JP5029481B2 - キャップ成型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アルミ等のシート状の素材を打ち抜いて、容器に装着するキャップを成型するキャップ成型装置に関するものである。
アルミシートを打ち抜いてキャップを成型する装置は従来から知られている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。前記特許文献1に記載された発明に係る、「角形金属箔成型冠帽装置」は、アルミニウム等のシート材を切断してキャップを成型する切断成形装置7を備えている。この切断成形装置7は、支承台30に支持されている可動刃往復動操作用中空主ロッド36の一端に可動刃41(本発明の打ち抜きポンチに相当する)が取り付けられ、この可動刃41を囲むように、スプリング46を介して被加工帯材押さえ部材45が取り付けられている。また、主ロッド36の中空孔36a内に、フォーマ往復動用ロッド47が嵌挿され、このロッド47の一端に円形のフォーマ49(本発明の成型ポンチに相当する)が設けられている。このフォーマ49は、可動刃41内に摺動自在に嵌装されている。
一方、支承台31には、可動刃41と対向する位置に成形ダイス51が取り付けられ、この成形ダイス51の上部外周側に固定刃52が設けられている。成形ダイス51の後壁55にロッド53が摺動自在に挿通され、その一端に蓋押し戻し用のピストン54が固定されている。ピストン54は、成型ダイス51の内周に摺動自在に配置され、前記可動刃41内に摺動自在に嵌装されたフォーマ49に対向している。
前記構成の切断成形装置7では、被加工帯材11が給送されて成形ダイス51付近に至ると、可動刃41および押さえ部材45が前進し、押さえ部材45が被加工帯材11を押さえるとともに、可動刃41が被加工帯材11を切断する。このとき、フォーマ49の先端面は、被加工帯材11に接するまで前進している。そして、可動刃41が被加工帯材11を切断した後、フォーマ49がさらに前進してピストン54を押し、成形ダイス51との間で成形する。成形後フォーマ49が後退すると、ピストン54がスプリング57の力により前進して元の位置に戻り、切断成形された蓋12は噴射空気によって下方のシュート8に吹き落とされる。
また、特許文献2に記載された「スカート蓋の成形装置」も、前記特許文献1の発明と同様に、打ち抜きポンチ12、打ち抜きポンチ12内に嵌合している絞りポンチ13(本発明の成型ポンチに相当する)、打ち抜きポンチ12を取り囲むフィルム押さえ4と、打ち抜きポンチ12に対応する打ち抜きダイス16(本発明の固定刃に相当する)、絞りダイス18(本発明の成型ダイスに相当する)、絞りダイス孔17内に嵌合している押し戻し部材19(本発明のピストンに相当する)等を備えた構成を有しており、同様の動作を行って蓋を打ち抜き成形するようにしている。
特公昭55−6023号公報(第2−3頁、図5) 実用新案登録第2521621号公報(第2頁、図1)
前記特許文献1および特許文献2に記載された発明の装置によって成形されるキャップは、樹脂容器に被せて加熱溶着される。アルミキャップは、前述のように、アルミシートから打ち抜かれた後、容器の口部の形状の周囲に位置する外周部分が折り曲げられてキャップとして成形される。この成形時には、打ち抜きポンチ(または可動刃)と成形ダイスとでアルミシートを挟持した状態で、成形ポンチ(フォーマまたは絞りポンチ)を成形ダイス(または絞りダイス)の内部へ押し込むことによりキャップの外周を折り曲げるようにしている。
一般に、キャップの折り曲げられる外周の強度は、打ち抜きポンチと成形ダイスとによって挟持する力に依存する。挟持されるアルミに強い力がかかると、アルミの組成が細かくなって(つまり、つぶれて)硬化してしまう。また、挟持する力が弱いと外周部分の腰が弱くなってしまう。成形されたキャップは、その後、シュートによってキャップ装着装置に送られるが、腰が弱いと、シュート内でキャップの外周部分が変形して詰まりなどの原因になるという問題が発生する。また、アルミシートを挟持する力が強すぎると、成型時に破断してしまう場合もある。
前記従来の発明の構成では、成形時にアルミシートを挟持する力は、打ち抜きポンチの停止位置と成形ダイスとのクリアランスによって決定する。アルミシートの厚さは80ミクロン程度と非常に薄いため、シートの挟持される部分に均一に力を掛けようとすると、打ち抜きポンチと成形ダイスとの間のクリアランスを高精度に設定する必要が生じる。クリアランスに余裕がない、つまりクリアランスが小さすぎると、アルミシートを挟持する力が強くなりすぎて破断するなどのトラブルが発生する危険がある。また、クリアランスに余裕がありすぎると、キャップ外周部の強度が弱く変形するおそれがあるという問題を発生する。
本発明は、シートを打ち抜いて停止した際の打ち抜きポンチと成型ダイスとの間のクリアランスが、高精度を要求されることなく、しかも、安定した正確な形状の絞り加工を行うことが可能なキャップ成形装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、固定刃と、固定刃に向かって進退動してシートを切断する打ち抜きポンチと、打ち抜きポンチの外周に配置され、固定刃とともにシートを挟持するシート押さえと、固定刃の内周に配置され、打ち抜きポンチとともにシートを挟持する成型ダイスと、打ち抜きポンチの内周に、進退動可能に配置された成型ポンチと、成型ダイスの内周に、成型ポンチと対向して配置されたピストンとを備え、打ち抜きポンチおよびシート押さえを前進させてシートを打ち抜いた後、成型ポンチを前進させて成型するキャップ成型装置において、前記成型ダイスを、付勢手段によって打ち抜きポンチ側に付勢された可動ダイスと、この可動ダイスの内周に配置されたストッパとから構成し、成型ポンチを成型ダイスの内周に押し込んでキャップを成型する際に、前記打ち抜きポンチと可動ダイスとでシートを挟持しつつ、押し込まれるシートを前記ストッパによって案内することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記打ち抜きポンチと成型ポンチを、それぞれ独立したサーボモータで駆動制御することを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記ストッパを付勢手段によって打ち抜きポンチ側に付勢するとともに、この付勢手段の付勢力を前記可動ダイスの付勢手段よりも強い付勢力にしたことを特徴とするものである。
本発明のキャップ成形装置は、成型ダイスを可動ダイスとその内周側のストッパとを有する構成とし、可動ダイスを付勢手段によって打ち抜きダイス側に付勢するようにしたので、打ち抜きポンチと可動ダイスとのクリアランスに高精度を要求されず、しかも、打ち抜きポンチと可動ダイスによって挟持する部分に全周に渡って均一な荷重をかけることができるので、優れた形状の絞り加工が可能である。
固定刃に向かって進退動して、この固定刃とともにシートを切断する打ち抜きポンチと、この打ち抜きポンチの外周に進退動可能に嵌合され、シートを打ち抜く際に、このシートの打ち抜き部の外周側を押さえるシート押さえと、固定刃の内周に配置されて前記打ち抜きポンチとともに打ち抜かれたシートの外周部を挟持する成型ダイスと、打ち抜きポンチの内周側に進退動可能に配置された成型ポンチと、成型ダイスの内周側に、前記成型ポンチと対向して配置されたピストンとを備え、かつ、前記成型ダイスを、外周側の可動ダイスと内周側のストッパとを有する構成とするとともに、可動ダイスを付勢手段によって打ち抜きポンチ側に付勢するという構成にしたことにより、打ち抜かれたシートを絞り成型をする際に、打ち抜きポンチと可動ダイスとによって挟持するシートの外周部に適切な荷重をかけて品質の良いキャップを成形するという目的を達成する。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は、本発明の一実施例に係るキャップ成型装置を備えたアルミキャップ供給装置の構成を簡略化して示す側面図、図2はキャップ成型装置の縦断面図である。帯状のアルミシート2Aが繰り出しローラ4に巻かれてベース6上に支持されており、この繰り出しローラ4から引き出されたアルミシート2Aが、多数のローラ8を介して繰り出され、前記キャップ成型装置10に送られる。このアルミシート2Aが送られる経路の途中に、アキュームローラ12が設けられており、間欠的にキャップ成型装置10に送られるアルミシート2Aの供給を制御している。なお、この実施例で使用されるアルミシート2Aは、片面に樹脂がコーティングされており、シール時には、この樹脂を加熱して容器(図示せず)の口部に溶着する。
キャップ成型装置10に送られたアルミシート2Aは、打ち抜かれてキャップに成型されるとともに、キャップが打ち抜かれた残りのシート2Bがローラ8、フィードローラ14を介して戻りローラ16に送られて、この戻りローラ16に巻き取られる。前記繰り出しローラ4および戻りローラ16と、キャップが打ち抜かれたシート2Bをローラ8とのあいだに挟持して戻りローラ16へ送るフィードローラ14は、それぞれ駆動手段(図示せず)が設けられており、これらの駆動手段によってフィルム状のアルミシート2A、2Bを間欠的に搬送する。
次に、図2によりキャップ成型装置10の構成について説明する。支持プレート20の前面に打ち抜きポンチ22が固定されている。打ち抜きポンチ22は、前記支持プレート20に固定された底部22aと、その前面側(図2の右側)に設けられた筒状部22bとを有している。この打ち抜きポンチ22の向かい側には、前記支持プレート20と平行して配置された固定プレート24に、取付ブロック26を介して固定刃28が取り付けられており、この固定刃28の内周縁部が打ち抜きポンチ22の外周縁部と対向している。打ち抜きポンチ22の前進時には、この打ち抜きポンチ22の外周縁部と固定刃28の内周縁部とによって前記アルミシート2を切断する。なお、この実施例では、支持プレート20は、最も後方側のベースプレート20aと、その前面の薄い中間プレート20bおよび取付プレート20cから構成されており、打ち抜きポンチ22の後端に形成された環状突部22cが、取付プレート20cの段部に係合している。
打ち抜きポンチ22の外周に、円筒状のシート押さえ30が摺動自在に嵌合している。このシート押さえ30は、後方側にフランジ30aが形成され、このフランジ30aに複数本のピン32の先端が連結されている。このピン32の後方側は、支持プレート20内を貫通して進退動できるようになっている。前記シート押さえ30のフランジ30aの後面側と、取付プレート20cの前面との間にスプリング34が介装されて、シート押さえ30を常時前記固定刃28方向へ付勢している。図示を省略しているが、各ピン32の後端部に大径部が形成され、支持プレート20の後面に形成された凹部内に嵌合しており、前方側へ付勢されているシート押さえ30の前方側への移動限を規制している。このシート押さえ30は、スプリング34に押されて最も前進した状態では、その先端面が打ち抜きポンチ22の先端とほぼ同じ位置にあり(図2に示す位置)、打ち抜きポンチ22が前進してアルミシート2を打ち抜くときには、固定刃28の表面(図2の左側の面)に当たって停止してアルミシート2Aの打ち抜かれる位置の周囲を押さえ、その後、打ち抜きポンチ22が固定刃28の内部に進入したときには、固定刃28の表面に押されて、打ち抜きポンチ22に対して相対的に後退する。
前記支持プレート20の前面に固定された打ち抜きポンチ22およびその周囲に嵌合されたシート押さえ30は、第1サーボモータ36(打ち抜きポンチ22の駆動手段)によって駆動制御される。
打ち抜きポンチ22の内周側に、成型ポンチ38が摺動自在に嵌合している。この成型ポンチ38は、ベースプレート20aの中心に形成された貫通孔20aa内を貫通するとともに、中間プレート20bおよび打ち抜きポンチ22の底部22aに形成された貫通孔20ba、22aa内に摺動自在に嵌合しているロッド40の先端に固定されている。このロッド40は、第2サーボモータ42(成型ポンチ38の駆動手段)によって駆動制御され、前記打ち抜きポンチ22と独立して進退動できるようになっている。
固定刃28の内周側に円筒形の成型ダイス44が配置されている。成型ダイス44は、打ち抜きポンチ22と対向しており、先端部が打ち抜きポンチ22の先端部とほぼ同一の厚さを有している。この実施例では、成型ダイス44は、固定刃28の内周面を直接摺動して進退動可能な可動ダイス46と、この可動ダイス46の内周面に接して進退動可能なストッパ48とから構成されている。可動ダイス46は、ピン50の先端に取り付けられて一体的に進退動するようになっており、このピン50の後方に配置された第1スプリング52(可動ダイス46の付勢手段)によって前記打ち抜きポンチ22側に付勢されている。ピン50の後端部には大径部50aが形成されており、この大径部50aが固定プレート24と取付ブロック26との間の段部に当たって停止するようになっている。可動ダイス46が第1スプリング52に付勢されて停止した状態のときに、その先端面が固定刃28の表面(図2の左側の面)とほぼ同じ平面上に位置する。
可動ダイス46の内周側に配置されたストッパ48は、先端側の肉厚の薄い円筒部48aと、後端側の肉厚の厚い円筒部48bからなっており、その後端部にピン54が連結されている。ストッパ48は、このピン54の後方に配置された第2スプリング56(ストッパ48の付勢手段)によって、前記可動ダイス46と同方向に付勢されている。ストッパ48に取り付けられたピン54の後端部には、可動ダイス46と同様に、大径部54aが形成されており、この大径部54aが固定プレート24と取付ブロック26との間の段部に当たって停止するようになっている。このストッパ48の先端面は、後に説明するように、可動ダイス46が打ち抜きポンチ22の前進によって、固定刃28の最も内部側に押し込まれた状態の時に、この可動ダイス46の先端面よりも、少なくともシート2Aの厚さ分以上内部側に後退した状態になるようにその位置が設定されている。ストッパ48を付勢する第2スプリング56は、前記可動ダイス46を付勢する第1スプリング52よりも強い弾性力を有しており、また、第1サーボモータ36によって前進される打ち抜きポンチ22の駆動力よりも弱い力で付勢している。
前記固定刃28の内周側に、打ち抜きポンチ22の内部に配置された成型ポンチ38と対向してピストン58が配置されている。このピストン58は、前記ストッパ48の、先端側の薄肉部48a内に摺動自在に嵌合している。また、ピストンロッド60のピストン58寄りに形成されている大径部60aが、前記ストッパ48の厚肉部48b内に摺動自在に嵌合して進退動を案内される。ピストンロッド60の後方側に形成された小径部60bは、前記固定プレート24の貫通孔24a内に挿通されており、この小径部60bの外周に介装されたスプリング62によって、ピストン58およびピストンロッド60が常時成型ポンチ38方向に付勢されている。ピストンロッド60の後端部にリング64が嵌着されており、このリング64が取付ブロック26の後端面に当たることによってピストン58の移動限を規制している。ピストン58の先端面は、非作動時には、前記固定刃28の表面および可動ダイス46の先端面とほぼ同じ平面に位置している。
以上の構成に係るキャップ成型装置10の作動について説明する。繰り出しローラ4に巻かれた帯状のアルミシート2は、繰り出しローラ4、戻りローラ16およびフィードローラ14が、それぞれ駆動手段によって回転されることによって繰り出され、多数のローラ8およびアキュームローラ12に案内されて、本発明の一実施例に係るキャップ成形装置10に送られる。
アルミシート2Aは、間欠的に送られるようになっており、キャップ成型装置10内の固定刃28の表面側の所定位置に停止する。このとき打ち抜きポンチ22およびその外周側に摺動可能に嵌合されているシート押さえ30と、打ち抜きポンチ22の内部側に進退動可能に配置された成型ポンチ38は後退した位置(固定刃28、成型ダイス44およびピストン58から最も離れた位置)に停止している(図3(a)参照)。この状態から、第1サーボモータ36および第2サーボモータ42が作動して、打ち抜きポンチ22と押さえ部材30、および成型ポンチ38をそれぞれほぼ同じ速度で前進させる(図3(b)参照)。
打ち抜きポンチ22とシート押さえ30が、固定刃28および成型ダイス44との間にアルミシート2Aを挟持する位置まで前進するとともに、成型ポンチ38がピストン58との間にアルミシート2Aを挟持する位置まで前進する(図3(c)参照)。この位置がアルミシート2の打ち抜きを開始する位置である。さらに、第1サーボモータ36および第2サーボモータ42の駆動により、打ち抜きポンチ22および成型ポンチ38が前進を続ける。図3(d)に示すように、シート押さえ30は固定刃28の外面に当接して停止することにより、アルミシート2Aの打ち抜かれる形状の周囲を押さえ、一方、打ち抜きポンチ22はそのまま固定刃28の内部に進入し、この打ち抜きポンチ22と固定刃28とによって、成型されるキャップの形状(このキャップが装着される容器の口部の形状とその周囲の折り曲げられる部分を含む形状)にアルミシート2Aが切断される。シート押さえ30は、成型ポンチ22と同じ支持プレート20にスプリング34を介して支持されており、固定プレート24に取り付けられている固定刃28に対する衝撃をこのスプリング34によって吸収するとともに、打ち抜きポンチ22の前進に伴って相対的に後退する。また、成型ダイス44の外周部を構成する可動ダイス46は、背後からスプリング52によって支持されており、打ち抜きポンチ22の前進に伴って、アルミシート2Aを所定の力で挟持しつつ後退する。
第1サーボモータ36の駆動が停止して、打ち抜かれたアルミシート2C(図5参照)の外周部2Caを、打ち抜きポンチ22と可動ダイス46とによって両側から挟持した状態で停止する。この状態から、さらに、第2サーボモータ42の駆動が継続して成型ポンチ38が前進して絞り工程を開始する。打ち抜かれたアルミシート2Cは前述のようにキャップの形状をしており、その外周部2Caを打ち抜きポンチ22と可動ダイス46とによって押さえた状態で、成型ポンチ38の前面とピストン58の先端面との間に打ち抜かれたアルミシート2Cの中央部2Cbを挟持して前進することにより絞り成型を行う。ピストン58はピストンロッド60の背後からスプリング62によって付勢されており、第2サーボモータ42の駆動によって前進してきた成型ポンチ38に押されて後退する。図3(d)は、打ち抜かれたアルミシート2Cの絞り開始時の状態を示す。
絞り工程が行われている間、図5に示すように、打ち抜かれたアルミシート2Cの外周部2Caは、前述のように打ち抜きポンチ22と可動ダイス46とによって挟持され、中央部2Cb(容器の口部と合致する形状の部分)が成型ポンチ38とピストン58とによって挟持された状態になっている。打ち抜かれたアルミシート2Cの外周部2Caと中央部2Cbとの間の部分2Ccは、ストッパ48の先端部の角にガイドされて折り曲げられる。
成型ポンチ38がさらに前進して絞り工程の終端位置まで到達して停止する。図4(a)はこの絞り工程の完了位置を示す。この時点で、打ち抜かれたアルミシート2Cは、容器に装着されるキャップ2D(後に説明する図4(d)参照)の形状になる。前記従来の発明の構成では、成型ダイスは固定された状態なので、打ち抜きポンチがアルミシートを打ち抜いた後停止したときの、これら打ち抜きポンチと成型ダイスとの間のクリアランスを、高精度に管理する必要があるが、この実施例では、成型ダイス44の外周側を構成する可動ダイス46が第1スプリング52によって後方から支持されているので、衝撃を吸収することができる。従って、打ち抜きポンチ22と可動ダイス46との間のクリアランスの管理がそれほど高精度を要求されることがなく、しかも、打ち抜かれたシート2Cの外周部2Ca全体を均等な荷重で挟持することができ、優れた絞り形状を得ることができる。なお、この実施例では、可動ガイド46の内周に配置されたストッパ48が、絞り込み時の荷重に抵抗して絞り形状を維持できるように、前記可動ガイド46よりも強いばね力のスプリング56によって支持されているが、固定のストッパとすることもできる。但し、第1サーボモータ36に不具合が発生したり制御上のトラブルにより、打ち抜きポンチ22が設定したストロークよりも大きく移動した場合でも、ストッパ48をスプリング56によって支持しておくことにより衝撃を吸収することができる。
絞り成型の工程が終了した後、第1サーボモータ36および第2サーボモータ42を逆転させて、打ち抜きポンチ22およびシート押さえ30と、成型ポンチ38を一体的に後退させる。打ち抜きポンチ22が後退して固定刃28の内周から抜け出すのに伴って、シート押さえ30は後方からスプリング34に押されて、打ち抜きポンチ22に対して相対的に前進し、打ち抜きポンチ22との位置関係が元の状態に戻る。また、打ち抜きポンチ22の後退に従って、絞り工程が行われて成型されたキャップ2Dの外周部をこの打ち抜きポンチ22とともに挟持していた可動ダイス46は、挟持した状態のまま元の位置に復帰する。その後、打ち抜きポンチ22がさらに後退して固定刃28内から完全に抜け出すと、挟持されていたキャップ2Dの外周部は離される。成型ポンチ38は、絞り成型を行った状態のまま打ち抜きポンチ22から突出しており、その状態のまま後退する。成型ポンチ22の後退に伴ってピストン58が背後からスプリング62に押されて前進する(図4(b)参照)。
成型ポンチ38の後退に伴って移動してきたピストン58は、後端の規制リング64によって、先端面が固定刃28および可動ダイス48の先端面とほぼ同じ位置に到達すると停止する。打ち抜きポンチ22と成型ポンチ38がさらに後退して、成型ポンチ22の前面がピストン58の先端面から離れる(図4(c)参照)。打ち抜きポンチ22と成型ポンチ38が、前記絞り成型時の位置関係のままさらに後退して打ち抜きポンチ22の後退限に到達すると、打ち抜きポンチ22およびシート押さえ30は後退を停止し、成型ポンチ38はさらに後退して打ち抜きポンチ22の内部に嵌入する。成型ポンチ38が後退して打ち抜きポンチ22の内部に嵌入することにより、成型されたキャップ2Dの外周部が打ち抜きポンチ22の先端面に係合して成型ポンチ38から離脱して落下する(図4(d)参照)。
本発明の一実施例に係るキャップ成形装置を備えたキャップ供給装置の全体の構成を簡略化して示す図である。(実施例1) 前記キャップ成形装置の縦断面図である。 図(a)〜図(d)は、アルミシートを打ち抜いてキャップを成型する工程を順次示す説明図である。 図(a)〜図(d)は、アルミシートを打ち抜いてキャップを成型する工程を順次示すもので、図3に続く工程を示す説明図である。 打ち抜かれたアルミシートをキャップに成型する過程を示す要部の縦断面図である。
符号の説明
2A シート(アルミシート)
22 打ち抜きポンチ
28 固定刃
30 シート押さえ
36 サーボモータ(打ち抜きポンチ用サーボモータ)
38 成型ポンチ
42 サーボモータ(成型ポンチ用サーボモータ)
44 成型ダイス
46 可動ダイス
48 ストッパ
52 可動ダイスの付勢手段(第1スプリング)
56 ストッパの付勢手段(第2スプリング)
58 ピストン

Claims (3)

  1. 固定刃と、固定刃に向かって進退動してシートを切断する打ち抜きポンチと、打ち抜きポンチの外周に配置され、固定刃とともにシートを挟持するシート押さえと、固定刃の内周に配置され、打ち抜きポンチとともにシートを挟持する成型ダイスと、打ち抜きポンチの内周に、進退動可能に配置された成型ポンチと、成型ダイスの内周に、成型ポンチと対向して配置されたピストンとを備え、
    打ち抜きポンチおよびシート押さえを前進させてシートを打ち抜いた後、成型ポンチを前進させて成型するキャップ成型装置において、
    前記成型ダイスを、付勢手段によって打ち抜きポンチ側に付勢された可動ダイスと、この可動ダイスの内周に配置されたストッパとから構成し、
    成型ポンチを成型ダイスの内周に押し込んでキャップを成型する際に、前記打ち抜きポンチと可動ダイスとでシートを挟持しつつ、押し込まれるシートを前記ストッパによって案内することを特徴とするキャップ成型装置。
  2. 前記打ち抜きポンチと成型ポンチを、それぞれ独立したサーボモータで駆動制御することを特徴とする請求項1に記載のキャップ成型装置。
  3. 前記ストッパを付勢手段によって打ち抜きポンチ側に付勢するとともに、この付勢手段の付勢力を前記可動ダイスの付勢手段よりも強い付勢力にしたことを特徴とする請求項2に記載のキャップ成型装置。
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