JP5029226B2 - ナット及びそれを備えた直動ねじ装置 - Google Patents

ナット及びそれを備えた直動ねじ装置 Download PDF

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Description

本発明は、負荷転動路内への異物の侵入を抑制するシール部材と、ねじ軸の外周面へ潤滑剤を供給する潤滑剤供給体が端部側に配置されたナット及びそれを備えた直動ねじ装置の改良に関する。
従来から、搬送装置等を構成する直動装置には、ボールねじやローラねじ、すべりねじ等の直動ねじ装置が備えられている。
図14は、直動ねじ装置1の一般的な構成例を示す図であり、ねじ軸の軸方向に沿った断面図である。また、図15は、図14のA−A線断面図である。なお、以下の説明では、直動ねじ装置1として、ボールねじを用いた場合を例にあげて説明する。
図14及び図15中に示されているように、この直動ねじ装置1は、ねじ軸2と、ナット4と、シール部材16と、潤滑剤供給体18と、収容部材20を備えている。
ねじ軸2は、螺旋状のねじ軸側転動溝6を外周面に有している。ナット4は、ねじ軸2の外周側に配置されるとともに、ねじ軸側転動溝6に対向するナット側転動溝8を内周面に有している。
シール部材16は、例えば、円環状のラビリンスシールによって形成されており、ねじ軸側転動溝6とナット側転動溝8との間に形成される負荷転動路10内への異物の侵入を抑制する構成となっている。負荷転動路10内には、セラミック製のボール等、複数の転動体12が転動自在に装填されており、これらの転動体12は、ねじ軸2またはナット4の回転運動に伴って、負荷転動路10内を転動する構成となっている。
潤滑剤供給体18は、ナット4とシール部材16との間に配置されており、略半円状に形成された二つの供給体構成部材26a,26bから構成され、両者を組み合わせることにより、全体として円環状をなしている。
供給体構成部材26は、潤滑剤を含有しており、その内周面がねじ軸2の外周面と摺接することで、含有している潤滑剤を、ねじ軸2の外周面へ供給する構成となっている。そして、ねじ軸側転動溝6を含むねじ軸2の外周面を介して、負荷転動路10と転動体12との間に潤滑剤を供給することにより、負荷転動路10と転動体12の磨耗や、負荷転動路10と転動体12との摩擦による加熱等を防止している。
収容部材20は、円筒形に形成され、ナット4の端面に取り付けられており、外周面を径方向に貫通する複数の貫通孔40を有している。
収容部材20の内部には、複数の貫通孔40に、収容部材20の外周側から取付けねじ(図示せず)を挿通することにより、シール部材16及び潤滑剤供給体18が固定されて収容されている。潤滑剤供給体18は、収容部材20の内部において、ナット4とシール部材16との間に配置されており、シール部材16によって、潤滑剤供給体18の汚染が抑制されている。
また、図14及び図15に示したものとは異なる、収容部材の内部にシール部材及び潤滑剤供給体を収容する構成としては、例えば、特許文献1に記載されているように、ねじ軸の軸方向に延在する取付けねじを用い、ナットの端部側において、潤滑剤供給体をナットとシール部材との間に配置する構成のものがある。
特許第3796972号公報(図1)
一般に、ボールねじの寿命は10年程度となっている。これに対し、潤滑剤供給体の寿命は5年程度となっている。このため、潤滑剤供給体は、一定期間毎に交換する必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載されている構成を含め、従来のボールねじにおける、収容部材の内部にシール部材及び潤滑剤供給体を収容する構成では、潤滑剤供給体がナットとシール部材との間に配置されているため、シール部材をねじ軸から取り外すことなく、収容部材の内部から潤滑剤供給体を取り外すことが不可能である。
したがって、潤滑剤供給体の交換作業においては、まず、収容部材の内部からシール部材を取り外す必要があることから、潤滑剤供給体を交換した後に、シール部材を収容部材に固定する際には、シール部材とねじ軸との位置関係を管理する工程が必要となる。このため、潤滑剤供給体の交換作業における、作業効率が低下してしまうという問題が生じるおそれがある。
例えば、シール部材がラビリンスシールによって形成されている場合、シール部材とねじ軸側転動溝との間に形成される隙間を管理する工程が必要となる。また、例えば、シール部材が接触式のシールによって形成されている場合、シール部材の締め代を管理する工程が必要となる。
また、潤滑剤供給体の交換作業において、ねじ軸からシール部材を取り外す際に、シール部材が損傷した場合等は、シール部材を交換する必要がある。ここで。シール部材は円環状に形成されているため、シール部材を交換するためには、ねじ軸の端部に配置されている支持軸受を分解する必要がある。しかしながら、支持軸受のシール性を確保するためには、支持軸受を分解することは好適ではない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、潤滑剤供給体の交換作業において、シール部材をねじ軸から取り外すこと無く、潤滑剤供給体を収容部材の内部へ出し入れすることが可能な、ナット及びそれを備えた直動ねじ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、外周面に螺旋状のねじ軸側転動溝を有するねじ軸の外周側に配置されるとともに前記ねじ軸側転動溝に対向する螺旋状のナット側転動溝を内周面に有するナットであって、
前記ナットの端部側に支持され、且つ前記ねじ軸側転動溝と前記ナット側転動溝からなる負荷転動路内への異物の侵入を抑制するシール部材と、前記ナットと前記シール部材との間に配置され、且つ前記ねじ軸の外周面へ潤滑剤を供給する潤滑剤供給体と、前記ナットの端部側に取り付けられ、且つ前記潤滑剤供給体を内部に収容する収容部材と、を備え、
前記潤滑剤供給体を、前記ねじ軸の周方向に沿って分割された複数の供給体構成部材から構成し、
前記供給体構成部材を弾性力により前記ねじ軸側へ押圧する弾性力付与手段と、前記供給体構成部材と前記弾性力付与手段との相対変位を抑制する相対変位抑制部と、を備え、
前記収容部材の外周面に、前記供給体構成部材を出し入れ可能な収容部材側開口部を設け
前記弾性力付与手段は、前記ねじ軸の周方向に沿って長手方向へ延材し、
前記相対変位抑制部は、前記弾性力付与手段の長手方向両端部に形成されており、前記供給体構成部材の端部から、前記ねじ軸の中心軸へ向けて屈曲して、隣り合う前記供給体構成部材と対向する面に配置されていることを特徴とするものである。
本発明によると、潤滑剤供給体を内部に収容する収容部材の外周面に、供給体構成部材を出し入れ可能な収容部材側開口部を設けているため、潤滑剤供給体の交換作業において、シール部材をねじ軸から取り外すこと無く、潤滑剤供給体を収容部材の内部からへ出し入れすることが可能となる。
また、潤滑剤供給体の交換作業において、シール部材をねじ軸から取り外す必要が無いため、潤滑剤供給体の交換作業において、シール部材に損傷が生じることを防止することが可能となる。
また、本発明によると、供給体構成部材を、弾性力によりねじ軸側へ押圧する弾性力付与手段を備えているため、供給体構成部材とねじ軸との接触状態が安定して、ねじ軸の外周面へ潤滑剤が安定して供給される。
また、本発明によると、供給体構成部材と弾性力付与手段との相対変位を抑制する相対変位抑制部を備えているため、供給体構成部材が弾性力によりねじ軸側へ押圧されている状態が保持され、供給体構成部材とねじ軸との接触状態が安定する。
次に、本発明のうち、請求項に記載した発明は、請求項に記載した発明であって、前記弾性力付与手段を、前記供給体構成部材の前記収容部材と対向する面に取り付けられ、且つ板厚方向に弾性変形する板ばね部材とし、
前記弾性力付与手段は、前記ねじ軸側へ向けて撓ませた状態で前記供給体構成部材の前記収容部材と対向する面と収容部材の供給体構成部材と対向する面との間に介在することを特徴とするものである。
本発明によると、弾性力付与手段を、供給体構成部材の収容部材と対向する面に取り付けられ、且つ板厚方向に弾性変形する板ばね部材としている。また、弾性力付与手段を、ねじ軸側へ向けて撓ませた状態で、供給体構成部材の収容部材と対向する面と、収容部材の供給体構成部材と対向する面との間に介在させている。
このため、弾性力付与手段が取り付けられた供給体構成部材を、収容部材の内部へ配置することが容易となる。
次に、本発明のうち、請求項に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明であって、前記弾性力付与手段は、当該弾性力付与手段が取り付けられる供給体構成部材の端部から隣接する供給体構成部材側へ向けて延在する延在部を備え、
前記延在部は、前記隣接する供給体構成部材と前記収容部材の隣接する供給体構成部材と対向する面との間に配置されることを特徴とするものである。
本発明によると、弾性力付与手段が備える延在部が、弾性力付与手段が取り付けられる供給体構成部材の端部から、隣接する供給体構成部材側へ向けて延在しており、隣接する供給体構成部材と、収容部材の隣接する供給体構成部材と対向する面との間に配置されている。
このため、延在部により、隣り合う供給体構成部材間に形成される隙間が、ねじ軸の径方向から見て閉塞されるため、隣り合う供給体構成部材間に外部から異物が侵入することを抑制することが可能となる。
次に、本発明のうち、請求項に記載した発明は、請求項からのうちいずれか1項に記載した発明であって、前記弾性力付与手段の前記収容部材と対向する面に、前記収容部材側へ向けて突出する弾性力付与手段側凸部を設け、
前記収容部材の前記弾性力付与手段と対向する面に、前記弾性力付与手段側凸部と嵌合する収容部材側凹部を設けたことを特徴とするものである。
本発明によると、弾性力付与手段の収容部材と対向する面に、収容部材側へ向けて突出する弾性力付与手段側凸部が設けられ、収容部材の弾性力付与手段と対向する面に、弾性力付与手段側凸部と嵌合する収容部材側凹部が設けられているため、弾性力付与手段と収容部材との相対変位が抑制される。
次に、本発明のうち、請求項に記載した発明は、請求項に記載した発明であって、前記収容部材側凹部の形状を、前記ねじ軸の軸方向に沿って延在する長孔形状としたことを特徴とするものである。
本発明によると、収容部材側凹部の形状を、ねじ軸の軸方向に沿って延在する長孔形状としたため、弾性力付与手段側凸部と収容部材側凹部との接触面積が増加して、弾性力付与手段と収容部材との相対変位が、更に抑制される。
次に、本発明のうち、請求項に記載した発明は、請求項1からのうちいずれか1項に記載した発明であって、前記収容部材は、前記ナットと別体で形成されることを特徴とするものである。
本発明によると、収容部材がナットと別体で形成されているため、ナットの構成を簡易なものとすることが可能となる。
次に、本発明のうち、請求項に記載した発明は、請求項1からのうちいずれか1項に記載したナットを備えることを特徴とする直動ねじ装置である。
本発明によると、潤滑剤供給体の交換作業において、シール部材をねじ軸から取り外すこと無く、潤滑剤供給体を収容部材の内部へ出し入れすることが可能となるため、潤滑剤供給体の交換における作業効率を向上させることが可能となる。
また、本発明によると、潤滑剤供給体の交換作業において、シール部材をねじ軸から取り外す必要が無いため、潤滑剤供給体の交換作業において、シール部材に損傷が生じることを防止することが可能となる。
本発明によれば、潤滑剤供給体の交換作業において、シール部材をねじ軸から取り外すこと無く、潤滑剤供給体を収容部材の内部へ出し入れすることが可能となるため、潤滑剤供給体の交換における作業効率の向上及びシール部材の損傷防止が可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
まず、図1から図8を用いて、本実施形態の構成を説明する。
図1は、本実施形態の一例であるボールねじの一部を破断して示す図である。
図1中に示すように、本実施形態の直動ねじ装置1は、搬送機械等の直動装置(図示せず)に備えられるものであり、ねじ軸2と、ナット4とを備えたボールねじである。
ねじ軸2は、螺旋状のねじ軸側転動溝6を外周面に有しており、モータ等の回転動力源(図示せず)に連結されている。
ナット4は、ねじ軸2の外周側に配置され、ねじ軸側転動溝6と対向するナット側転動溝8を内周面に有している。ねじ軸側転動溝6とナット側転動溝8との間に形成される負荷転動路10内には、例えば、セラミック製のボールによって形成された複数の転動体12が、転動自在に装填されている。
ナット4の外周面には、循環部品としてのリターンチューブ14が固定されている。なお、本実施形態では、一つのナット4に、二つのリターンチューブ14が取り付けられている直動ねじ装置1を例にあげて説明する。
すなわち、本実施形態の直動ねじ装置1は、ねじ軸2(またはナット4)の回転運動に伴い、負荷転動路10内を複数の転動体12が転動し、ナット4(またはねじ軸2)が転動体12の転動を介して、ねじ軸2の軸方向に沿って直線移動する構成となっている。
ねじ軸2(またはナット4)の回転運動に伴って負荷転動路10内を転動する複数の転動体12は、ナット4に取り付けられたリターンチューブ14の一方の端部から、リターンチューブ14内へすくい上げられる。リターンチューブ14内へすくい上げられた転動体12は、リターンチューブ14内を通過し、リターンチューブ14内を通過した転動体12は、リターンチューブ14の他方の端部から負荷転動路10内へ戻される。すなわち、負荷転動路10及びリターンチューブ14によって、転動体12の無限循環通路が形成されている。
また、ナット4は、その両端面に、それぞれ、シール部材16と、潤滑剤供給体18と、収容部材20を備えている。なお、以下の説明では、ナット4の両端面のうち、一方の面に備えられた、シール部材16、潤滑剤供給体18及び収容部材20について説明する。
シール部材16は、例えば、ラビリンスシール等、非接触のシール部材によって形成されており、収容部材20の内周側に取り付けられてナット4の端部側に支持され、収容部材20とねじ軸2との間に配置されている。また、シール部材16は、シール部材16とナット4の外周面との間に形成される隙間を僅かな隙間として、負荷転動路10内への異物の侵入を抑制する構成となっている。なお、シール部材16を、例えば、シールリップを有する、接触式のシール部材によって形成してもよい。
シール部材16の外周面には、後述する収容部材側シール部材取付け孔22とねじ軸2の径方向から見て合致する、シール部材取付け溝24が形成されている。
シール部材16を収容部材20の内周側に取り付ける際には、収容部材側シール部材取付け孔22と、シール部材取付け溝24をねじ軸2の径方向から見て合致させた状態で、収容部材側シール部材取付け孔22にシール部材固定用ねじ(図示せず)を挿通するとともに、その先端をシール部材取付け溝24内に配置する。
図2は、図1のII−II線断面図であり、潤滑剤供給体18を、ねじ軸2の軸方向から見た図である。また、図3は、潤滑剤供給体18の分解図である。
図2及び図3(a)〜(c)中に示すように、潤滑剤供給体18は、ねじ軸2の周方向に沿って分割された半円形に形成された二つの供給体構成部材26a,26bを、互いに組み合わせて形成されており、全体として円環状をなしている。なお、図3(a)は、供給体構成部材26a,26bを離間させた状態を示しており、図3(b)は、供給体構成部材26aのみを示している。また、図3(c)は、図3(b)のC線矢視図である。
供給体構成部材26a,26bは、それぞれ、内周面がねじ軸2の外周面と摺接しており、弾性力付与手段28a,28bを備えている。なお、図2及び図3中では、供給体構成部材26aが弾性力付与手段28aを備えており、供給体構成部材26bが弾性力付与手段28bを備えている状態を示している。
供給体構成部材26を形成する材料としては、潤滑剤を含有した合成樹脂を用いており、合成樹脂としては、ポリオレフィン系合成樹脂を用いている。ポリオレフィン系合成樹脂としては、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等を使用することが可能である。
ポリエチレンは、数平均分子量10000〜1000000未満の低〜中分子量のものと、数平均分子量1000000〜6000000の超高分子量のものとを混合して用いる。そのうちの超高分子量ポリエチレンは、溶解時の流動性が悪いため、そのものの含有比率は射出成形材料の全組成中の5〜10重量%程度が適当であり、10重量%を越えると射出成形が困難になる。一方、5重量%未満では機械的強度が低下して実用的でなくなる。
ポリプロピレンとしては、数平均分子量100000〜400000のものを用いることが可能であるが、本発明の組成物のような高い含油量であると、単独では機械的強度が低くなり過ぎるので、その向上を目的として超高分子量ポリエチレンを添加しても良い。
ポリメチルペンテンとしては、数平均分子量600000〜2000000のものを用いると好適である。
供給体構成部材26が含有する潤滑剤としては、例えば、鉱油、ポリα−オレフィン油、ジアルキルジフェニルエーテル油、オクタデシルジフェニルエーテル油等のアルキルポリフェニルエーテル油、エイコシルナフタレン等のアルキルナフタレン油等が好適である。また、潤滑性を向上させる目的で、添加剤としてエチルヘキシルセバケート等のエステル油を用いても良いが、極性の低いポリオレフィン系合成樹脂と極性の高いエステル油との相溶性が悪くて製品の保油性を低くするため、その混合量は全体油量中の30重量%以下とするのが好ましい。30重量%を越える量のエステル油を含有させると、保油性が悪くなる結果、多量の潤滑剤を含有させることが難しくなるのと同時に、潤滑剤の滲出速度が早くなり過ぎて早期に枯渇してしまう。
本実施形態では、供給体構成部材26を、上述した樹脂材料と潤滑剤とを混合して加熱溶融した後、所定の型に注入して加圧しながら冷却固化させて成形したものとし、予め、酸化防止剤、錆止め剤、摩耗防止剤、あわ消し剤、極圧剤等の各種の添加剤を加えたものとする。また、供給体構成部材26の機械的強度を向上させるため、上述のポリα−オレフィン系ポリマーに、以下のような熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を添加したものとしてもよい。
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ABS樹脂等の各樹脂を使用することが可能である。また、熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の各樹脂を使用することが可能である。
弾性力付与手段28は、図2及び図3(d)、(e)中に示すように、供給体構成部材26の収容部材20と対向する面に取り付けられ、板厚方向に弾性変形する板ばね部材を湾曲させて略半円状に形成されており、相対変位抑制部30と、弾性力付与手段側凸部32を備えている。なお、図3(d)は、弾性力付与手段28aのみを示しており、図3(e)は、図3(d)のE線矢視図である。
弾性力付与手段28を形成する際には、供給体構成部材26を、供給体構成部材26の外周側からねじ軸2側へ押圧する形状となるように、弾性力付与手段28を湾曲させて形成する。
したがって、弾性力付与手段28は、供給体構成部材26に取り付けられた状態で、供給体構成部材26を弾性力によりねじ軸2の外周面へ押圧する構成となっている。
また、弾性力付与手段28は、供給体構成部材26に取り付けられた状態で、ねじ軸2側へ向けて撓ませることが可能な可撓性を有している。
したがって、弾性力付与手段28は、ねじ軸2側へ向けて撓ませた状態で、供給体構成部材26の収容部材20と対向する面よ、収容部材20の供給体構成部材26と対向する面との間に介在する構成となっている。
相対変位抑制部30は、弾性力付与手段28の長手方向両端部に形成されており、供給体構成部材26の端部から、ねじ軸2の中心軸へ向けて屈曲して、隣り合う供給体構成部材と対向する面に配置され、前記対向面と接触している。具体的には、弾性力付与手段28aが備える相対変位抑制部30は、供給体構成部材26aの端部から、ねじ軸2の中心軸へ向けて屈曲して、供給体構成部材26bと対向する面に配置され、前記対向面と接触している。
したがって、相対変位抑制部30は、弾性力付与手段28と供給体構成部材26との相対変位を抑制する構成となっている。
弾性力付与手段側凸部32は、弾性力付与手段28の長手方向中心部付近に形成されており、収容部材20側へ向けて突出して、後述する収容部材側凹部34と嵌合する形状、具体的には、ねじ軸2の径方向から見て、ねじ軸2の軸方向に延在する長方形に形成されている。
図4は、収容部材20を、ねじ軸2の軸方向から見た斜視図であり、図5は、図1のV線矢視図である。なお、図5中では、説明のために、ねじ軸2及びナット4の一部のみを示している。
図1及び図4、5中に示すように、収容部材20は、ナット4と別体で形成され、且つナット4の端部側へ取り付けられている。なお、収容部材20を形成する材料としては、例えば、透明または半透明のプラスチック等、内部に収容した潤滑剤供給体18を外部から視認可能な光透過性を有する材料を用いる。
また、収容部材20は、小径部20aと、大径部20bを備えている。
小径部20aは、円筒形状をなし、大径部20bと連続して形成されており、ナット4の内部に配置される。
大径部20bは、小径部20aよりも大径の円筒形状に形成されており、ナット4の端面と対向する面と反対側の面に、シール部材16及び潤滑剤供給体18を挿通可能な開口部を有し、その内部に、シール部材16及び潤滑剤供給体18を収容可能な構成となっている。
したがって、収容部材20は、シール部材16及び潤滑剤供給体18を内部に収容して、ナット4の端部側へ配置する構成となっている。
大径部20bの外周面には、共に大径部20bをねじ軸2の径方向に貫通する、二つの収容部材側凹部34と、二つの収容部材側シール部材取付け孔22と、一つの収容部材側開口部36が設けられている。
各収容部材側凹部34は、弾性力付与手段28が備える弾性力付与手段側凸部32と嵌合する形状に形成されており、ねじ軸2の軸方向に沿って延在する長孔形状となっている。
各収容部材側シール部材取付け孔22は、大径部20bのうち、ナット4の内部に配置されるシール部材16と対応した位置に形成されている。
収容部材側開口部36は、二つの収容部材側凹部34間に配置されており、弾性力付与手段28が取り付けられた供給体構成部材26を、ねじ軸2の径方向に沿って出し入れ可能な形状に形成されている。
次に、図1から図5を参照しつつ、図6から図8を用いて、上記の構成を備えた直動ねじ装置1の作用・効果等を説明する。
まず、図6から図8を参照して、直動ねじ装置1の作動時に生じる磨耗等や経年変化により劣化した、古い潤滑剤供給体を新しい潤滑剤供給体へ交換する作業のうち、新しい潤滑剤供給体を収容部材20の内部へ配置する作業の手順を説明する。
新しい潤滑剤供給体を収容部材20の内部へ配置する作業では、潤滑剤供給体を形成する二つの供給体構成部材26a,26bに、それぞれ、弾性力付与手段28a,28bを取り付けた後、これらを収容部材20の内部へ配置する。
なお、新しい潤滑剤供給体を収容部材20の内部へ配置する作業は、収容部材側シール部材取付け孔22にシール部材固定用ねじを挿通させた状態を保持し、収容部材20の内部からシール部材16を取り外すこと無く行う。
図6は、供給体構成部材26aへ弾性力付与手段28aを取り付ける手順を示す図であり、図6(a)は、供給体構成部材26a及び弾性力付与手段28aをねじ軸の径方向から見た図、図6(b)は、供給体構成部材26a及び弾性力付与手段28aをねじ軸の軸方向から見た図である。
図6中に示すように、供給体構成部材26aへ弾性力付与手段28aを取り付ける際には、弾性力付与手段28aを変形させて、弾性力付与手段28aの両端部間を供給体構成部材26aの両端部間以上とした状態で、供給体構成部材26aの外周側から、弾性力付与手段28aを嵌合させて取り付ける。なお、図示は省略するが、供給体構成部材26bへ弾性力付与手段28bを取り付ける手順についても、同様である。
図7は、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、収容部材20の内部へ配置する作業の手順を示す図であり、図7(a)から図7(d)の順に沿って、作業が進行する状態を示している。
弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、収容部材20の内部へ配置する作業においては、まず、図7(a)に示すように、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、ねじ軸2の外周面に合わせつつ、その両端部を、ねじ軸2の径方向に沿って収容部材側開口部36を通過させ、収容部材20の内部へ挿入する。このとき、弾性力付与手段側凸部32は、収容部材側開口部36側において、二つの収容部材側凹部34の中間に位置している。
次に、図7(b)に示すように、収容部材20の内部へ両端部を挿入した、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、ねじ軸2の周方向に回転させて、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26a全体を、収容部材20の内部へ移動させる。なお、図7(b)では、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、時計周りの方向に回転させているが、これに限定されるものではなく、時計周りの逆方向に回転させてもよい。
このとき、弾性力付与手段28aは、供給体構成部材26aに取り付けられた状態で、弾性変形させてねじ軸2側へ向けて撓ませることが可能な可撓性を有している。このため、弾性力付与手段28aを弾性変形させてねじ軸2側へ向けて撓ませることにより、弾性力付与手段28aを、供給体構成部材26aと収容部材20との間に介在させる。
弾性力付与手段側凸部32が、収容部材側凹部34(図中では上側に配置されている)と嵌合した場合は、収容部材側凹部34から弾性力付与手段側凸部32を取り外し、図7(c)に示すように、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、更に回転させる。
そして、図7(d)に示すように、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、弾性力付与手段側凸部32が、収容部材20の内部において、二つの収容部材側凹部34の中間に配置されるまで回転させる。この状態では、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aが、図7(a)に示した、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを収容部材20の内部へ挿入した状態から、180度回転している。
図8は、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aが配置された収容部材20の内部へ、弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを配置する作業の手順を示す図であり、図8(a)から図8(c)の順に沿って、作業が進行する状態を示している。
弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aが配置された収容部材20の内部へ、弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを配置する作業においては、まず、図8(a)に示すように、弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを、ねじ軸2の外周面に合わせつつ、その両端部を、ねじ軸2の径方向に沿って収容部材側開口部36を通過させ、収容部材20の内部へ挿入する。
弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを、収容部材20の内部へ挿入し、図8(b)に示すように、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aと接触させると、円環状の潤滑剤供給体18が形成される。
次に、図8(c)に示すように、潤滑剤供給体18を、ねじ軸2の周方向に90度回転させる。このとき、弾性力付与手段28bは、弾性力付与手段28aと同様、弾性変形させてねじ軸2側へ向けて撓ませることが可能な可撓性を有しているため、弾性力付与手段28bを、供給体構成部材26bと収容部材20との間に介在させる。
潤滑剤供給体18を、ねじ軸2の周方向に90度回転させて、弾性力付与手段28a,28bが有する弾性力付与手段側凸部32を、それぞれ、収容部材側凹部34と嵌合させることにより、新しい潤滑剤供給体18を収容部材20の内部へ配置する作業を終了する。
なお、特に図示しないが、収容部材20の内部から古い潤滑剤供給体18を取り外す作業は、上述した作業の逆順に沿って、すなわち、図8(c)から図8(a)、図7(d)から図7(a)の順に沿って、新しい潤滑剤供給体18を収容部材20の内部へ配置する作業と逆順で行う。
また、収容部材20の内部から古い潤滑剤供給体18を取り外す作業は、新しい潤滑剤供給体を収容部材20の内部へ配置する作業と同様、収容部材20の内部からシール部材16を取り外すこと無く行う。
したがって、本実施形態の直動ねじ装置1であれば、シール部材16及び潤滑剤供給体18を内部に収容する収容部材20の外周面に、弾性力付与手段28が取り付けられた供給体構成部材26を、ねじ軸2の径方向に沿って出し入れ可能な収容部材側開口部36を設けている。
このため、潤滑剤供給体18の交換作業において、収容部材20の内部からシール部材16を取り外すこと無く、弾性力付与手段28が取り付けられた供給体構成部材26のみを、収容部材20の内部から取り外すことが可能となる。
その結果、潤滑剤供給体18の交換作業において、シール部材16をねじ軸2から取り外す必要が無いため、潤滑剤供給体18の交換における作業効率の向上及びシール部材16の損傷防止が可能となる。
また、本実施形態の直動ねじ装置1であれば、弾性力付与手段28を、供給体構成部材26に取り付けられた状態で、弾性変形させてねじ軸2側へ向けて撓ませることが可能な可撓性を有する、板ばね部材によって形成している。
このため、弾性力付与手段28が取り付けられた供給体構成部材26を収容部材20の内部へ収容する際に、弾性力付与手段28を、弾性変形させてねじ軸2側へ向けて撓ませることにより、供給体構成部材26と収容部材20との間に介在させることが可能となる。
その結果、弾性力付与手段28が取り付けられた供給体構成部材26を、収容部材20の内部へ配置することが容易となり、潤滑剤供給体18の交換における作業効率を向上させることが可能となる。
さらに、本実施形態の直動ねじ装置1であれば、弾性力付与手段28が、供給体構成部材26と弾性力付与手段28との相対変位を抑制する相対変位抑制部30を備えているため、供給体構成部材26がねじ軸2の外周面へ弾性力により押圧されている状態が保持される。
このため、供給体構成部材26とねじ軸2との接触状態が安定して、ねじ軸側転動溝6を含むねじ軸2の外周面へ、供給体構成部材26が含有している潤滑剤を安定して供給することが可能となり、直動ねじ装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動ねじ装置1であれば、弾性力付与手段28が、収容部材20側へ向けて突出する弾性力付与手段側凸部32を備えており、収容部材20が、弾性力付与手段側凸部32と嵌合する収容部材側凹部34を備えている。
このため、弾性力付与手段28と収容部材20との相対変位が抑制され、弾性力付与手段28が取り付けられた供給体構成部材26が、ねじ軸2に対して、収容部材20から独立して回転することが抑制される。
このため、直動ねじ装置1の作動時に、潤滑剤供給体18の、ねじ軸2に対するナット4から独立した回転が抑制され、潤滑剤供給体18とナット4がねじ軸2に対して共に回転するため、潤滑剤供給体18の劣化を抑制することが可能となり、潤滑剤供給体18の長寿命化が可能となる。
また、本実施形態の直動ねじ装置1であれば、収容部材側凹部34の形状を、ねじ軸2の軸方向に沿って延在する長孔形状としている。
このため、例えば、収容部材側凹部34の形状を円形状とした場合と比較して、弾性力付与手段側凸部32と収容部材側凹部34との接触面積が増加して、弾性力付与手段28の収容部材20に対する変位を、更に抑制することが可能となる。
また、本実施形態の直動ねじ装置1であれば、収容部材20が、ナット4と別体で形成されているため、ナット4の構成を簡易なものとすることが可能となる。
また、本実施形態の直動ねじ装置1であれば、収容部材20を形成する材料として、透明または半透明のプラスチック等、内部に収容した潤滑剤供給体18を外部から視認可能な光透過性を有する材料を用いている。
このため、収容部材20の内部に収容された潤滑剤供給体18の劣化状態を、外部から視認可能となり、潤滑剤供給体18の劣化状態を、目視により容易に確認することが可能となる。
なお、本実施形態の直動ねじ装置1では、供給体構成部材26に弾性力付与手段28を取り付けたが、これに限定されるものではなく、供給体構成部材26に弾性力付与手段28を取り付けない構成としてもよい。この場合、例えば、供給体構成部材26の曲率半径を小さくする等、供給体構成部材26自体が、供給体構成部材26を弾性力によりねじ軸2の外周面へ押圧する弾性を有する構成とする。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、収容部材側開口部36を、弾性力付与手段28が取り付けられた供給体構成部材26が、ねじ軸2の径方向に沿って通過可能な形状に形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、上述したように、供給体構成部材26に弾性力付与手段28を取り付けない構成とした場合は、収容部材側開口部36の形状を、供給体構成部材26のみが、ねじ軸2の径方向に沿って通過可能な形状としてもよい。
さらに、本実施形態の直動ねじ装置1では、潤滑剤供給体18を、半円形に形成された二つの供給体構成部材26a,26bを、互いに組み合わせて形成したが、これに限定されるものではなく、潤滑剤供給体18を、三つ以上の供給体構成部材26を組み合わせて形成してもよい。要は、潤滑剤供給体18を、ねじ軸2の周方向に沿って分割された、複数の供給体構成部材26を組み合わせて形成すればよい。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、弾性力付与手段28を、供給体構成部材26に取り付けられた状態で、弾性変形させてねじ軸2側へ向けて撓ませることが可能な可撓性を有する、板ばね部材によって形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、弾性力付与手段28を、例えば、ねじ軸2の径方向に伸縮するコイルスプリングと、板状部材によって形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動ねじ装置1のように、弾性力付与手段28を板ばね部材によって形成することが、弾性力付与手段28の構成を簡易なものとすることが可能となるため、好適である。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、弾性力付与手段28が、供給体構成部材26と弾性力付与手段28との相対変位を抑制する相対変位抑制部30を備えている構成としたが、これに限定されるものではなく、弾性力付与手段28が相対変位抑制部30を備えていない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動ねじ装置1のように、弾性力付与手段28が相対変位抑制部30を備えている構成とすることが、直動ねじ装置1の作動性を向上させることが可能となるため、好適である。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、弾性力付与手段28が弾性力付与手段側凸部32を備え、収容部材20が収容部材側凹部34を備えている構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、弾性力付与手段28が弾性力付与手段側凸部32を備えておらず、収容部材20が収容部材側凹部34を備えていない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動ねじ装置1のように、弾性力付与手段28が弾性力付与手段側凸部32を備え、収容部材20が収容部材側凹部34を備える構成とすることが、潤滑剤供給体18の劣化を抑制することが可能となり、潤滑剤供給体18の長寿命化が可能となるため、好適である。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、収容部材側凹部34の形状を、ねじ軸2の軸方向に沿って延在する長孔形状としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、図9及び図10中に示すように、収容部材側凹部34を、円形状に形成し、弾性力付与手段側凸部32を、収容部材側凹部34と嵌合する円柱状に形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動ねじ装置1のように、収容部材側凹部34の形状を、ねじ軸2の軸方向に沿って延在する長孔形状とすることが、収容部材側凹部34の形状を円形状とした場合と比較して、弾性力付与手段側凸部32と収容部材側凹部34との接触面積が増加して、弾性力付与手段28と収容部材20との相対変位を、更に抑制することが可能となるため、好適である。
なお、図9は、収容部材20の変形例を示す図であり、図10は、弾性力付与手段28の変形例を示す図である。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、収容部材20を、ナット4と別体で形成したが、これに限定されるものではなく、収容部材20を、ナット4と一体で形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動ねじ装置1のように、収容部材20を、ナット4と別体で形成することが、ナット4の構成を簡易なものとすることが可能となるため、好適である。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、収容部材20を形成する材料として、内部に収容した潤滑剤供給体18を外部から視認可能な光透過性を有する材料を用いたが、これに限定されるものではない。すなわち、収容部材20を形成する材料として、内部に収容した潤滑剤供給体18を外部から視認可能な光透過性を有していない材料を用いてもよい。もっとも、本実施形態の直動ねじ装置1のように、収容部材20を形成する材料として、上述した光透過性を有する材料を用いることが、潤滑剤供給体18の劣化状態を容易に確認することが可能となるため、好適である。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、潤滑剤供給体18を形成する材料として、潤滑剤を含有した合成樹脂を用いているが、潤滑剤供給体18を形成する材料は、これに限定されるものではない。すなわち、潤滑剤供給体18を形成する材料として、潤滑剤供給体18に含浸されている潤滑剤を、円滑にねじ軸2の外周面に供給可能な材質、例えば、ウール混合ポリエステル製フェルト等を用いてもよい。
また、本実施形態では、直動ねじ装置1を、転動体12がボールであるボールねじとしたが、これに限定されるものではなく、直動ねじ装置1を、転動体12がローラであるローラねじとしてもよい。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、収容部材20を、シール部材16及び潤滑剤供給体18を内部に収容する構成としたが、これに限定されるものではなく、潤滑剤供給体18のみを内部に収容する構成としてもよい。
また、本実施形態の直動ねじ装置1では、供給体構成部材26a,26bが、それぞれ、内周面がねじ軸2の外周面と摺接している構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、供給体構成部材26a,26bが含有している潤滑剤をねじ軸2の外周面へ供給可能であれば、供給体構成部材26a,26bの内周面が、それぞれ、ねじ軸2の外周面と接触していない構成としてもよい。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
まず、図11を参照して、本実施形態の構成を説明する。なお、本実施形態の構成は、弾性力付与手段28の構成を除き、上述した第一の実施形態と同様の構成であるため、弾性力付与手段28以外の構成については、説明を省略する。
図11は、本実施形態の一例であるボールねじが備える供給体構成部材26aに取り付けられる、弾性力付与手段28aを示す図である。
図11中に示すように、弾性力付与手段28aは、相対変位抑制部30と、弾性力付与手段側凸部32と、延在部38を備えている。
相対変位抑制部30は、弾性力付与手段28の長手方向の一方の端部のみに形成されており、供給体構成部材26の外周面から、ねじ軸2の中心軸へ向けて屈曲して、他方の供給体構成部材と対向する面に配置され、前記対向面と接触している。
弾性力付与手段側凸部32の構成は、上述した第一の実施形態と同様の構成である。
延在部38は、供給体構成部材26a、すなわち、弾性力付与手段28aが取り付けられる供給体構成部材26の端部から、供給体構成部材26b、すなわち、隣接する供給体構成部材26へ向けて延在している。
また、延在部38は、収容部材20の内部において潤滑剤供給体18が形成された状態で、供給体構成部材26bと、収容部材20の供給体構成部材26bと対向する面との間に配置されるとともに、弾性力付与手段28bと接触する形状に形成されている。
なお、特に図示しないが、弾性力付与手段28bが備える延在部38も同様に、供給体構成部材26bの端部から、供給体構成部材26aへ向けて延在しており、収容部材20の内部において潤滑剤供給体18が形成された状態で、供給体構成部材26aと、収容部材20の供給体構成部材26aと対向する面との間に配置されるとともに、弾性力付与手段28aと接触する形状に形成されている。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
次に、図11を参照しつつ、図12及び図13を用いて、上記の構成を備えた直動ねじ装置1の作用・効果等を説明する。なお、以下の説明では、ナット4及び滑剤供給体着脱手段20以外の構成については、上述した第一実施形態と同様であるため、異なる部分を中心に説明する。
まず、図12及び図13を参照して、古い潤滑剤供給体を新しい潤滑剤供給体へ交換する作業のうち、新しい潤滑剤供給体を収容部材20の内部へ配置する作業の手順を説明する。
新しい潤滑剤供給体を収容部材20の内部へ配置する作業では、潤滑剤供給体を形成する二つの供給体構成部材26a,26bに、それぞれ、弾性力付与手段28a,28bを取り付けた後、これらを収容部材20の内部へ配置する。
なお、新しい潤滑剤供給体を収容部材20の内部へ配置する作業は、収容部材側シール部材取付け孔22にシール部材固定用ねじを挿通させた状態を保持し、収容部材20の内部からシール部材16を取り外すこと無く行う。
供給体構成部材26a,26bに、それぞれ、弾性力付与手段28a,28bを取り付ける手順については、上述した第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図12は、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、収容部材20の内部へ配置する作業の手順を示す図であり、図12(a)から図12(d)の順に沿って、作業が進行する状態を示している。
弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、収容部材20の内部へ配置する作業においては、まず、図12(a)に示すように、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、ねじ軸2の外周面に合わせつつ、その両端部を、ねじ軸2の径方向に沿って収容部材側開口部36を通過させ、収容部材20の内部へ挿入する。このとき、延在部38を、収容部材側凹部34よりもねじ軸2の外周面側へ配置する。
次に、図12(b)に示すように、収容部材20の内部へ両端部を挿入した、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、ねじ軸2の周方向に回転させて、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26a全体を、収容部材20の内部へ移動させる。なお、図12(b)中では、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、時計回りの方向に回転させているが、これに限定されるものではなく、時計回りの逆方向に回転させてもよい。
このとき、延在部38が、収容部材側凹部34内に侵入した場合は、収容部材側凹部34から延在部38を取り出し、図12(c)に示すように、さらに弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを回転させる。
そして、図12(d)に示すように、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、弾性力付与手段側凸部32が、収容部材20の内部において、二つの収容部材側凹部34の中間に配置されるまで回転させる。この状態では、図12(a)に示した、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを収容部材20の内部へ挿入した状態から、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aが、180度回転している。
図13は、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aが配置された収容部材20の内部へ、弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを配置する作業の手順を示す図であり、図13(a)から図13(c)の順に沿って、作業が進行する状態を示している。
弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aが配置された収容部材20の内部へ、弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを配置する作業においては、まず、図13(a)に示すように、弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを、ねじ軸2の外周面に合わせつつ、その両端部を、ねじ軸2の径方向に沿って収容部材側開口部36を通過させ、収容部材20の内部へ挿入する。
このとき、弾性力付与手段28aが備える延在部38を、供給体構成部材26bと、収容部材20の供給体構成部材26bと対向する面との間に配置するとともに、弾性力付与手段28bに接触させる。また、弾性力付与手段28bが備える延在部38を、供給体構成部材26aと、収容部材20の供給体構成部材26aと対向する面との間に配置するとともに、弾性力付与手段28aに接触させる。
弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを、収容部材20の内部へ挿入し、図13(b)に示すように、弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aと接触させると、潤滑剤供給体18が形成される。
次に、図13(c)に示すように、潤滑剤供給体18を、ねじ軸2の周方向に90度回転させて、弾性力付与手段28a,28bが有する弾性力付与手段側凸部32を、それぞれ、収容部材側凹部34と嵌合させることにより、新しい潤滑剤供給体18を収容部材20の内部へ配置する作業を終了する。
なお、特に図示しないが、収容部材20の内部から古い潤滑剤供給体18を取り外す作業は、上述した作業の逆順に沿って、すなわち、図13(c)から図13(a)、図12(d)から図12(a)の順に沿って、新しい潤滑剤供給体18を収容部材20の内部へ配置する作業と逆順で行う。
また、収容部材20の内部から古い潤滑剤供給体18を取り外す作業は、新しい潤滑剤供給体を収容部材20の内部へ配置する作業と同様、収容部材20の内部からシール部材16を取り外すこと無く行う。
したがって、本実施形態の直動ねじ装置1であれば、弾性力付与手段28が備える延在部38が、収容部材20の内部において潤滑剤供給体18が形成された状態で、隣接する供給体構成部材26に取り付けられた弾性力付与手段28と、収容部材20の隣接する供給体構成部材26と対向する面との間に配置される。
また、弾性力付与手段28が備える延在部38が、収容部材20の内部において潤滑剤供給体18が形成された状態で、隣接する供給体構成部材26に取り付けられた弾性力付与手段28と接触する形状に形成されている。
このため、延在部38により、隣り合う供給体構成部材26a,26b間に形成される隙間が、ねじ軸2の径方向から見て閉塞されるため、隣り合う供給体構成部材26a,26b間に、外部から異物が侵入することを抑制することが可能となる。
その結果、直動ねじ装置1の作動性を向上させることが可能となる。
その他の作用・効果は、上述した第一実施形態と同様である。
第一実施形態の一例であるボールねじの一部を破断して示す図である。 図1のII−II線断面図である。 潤滑剤供給体の分解図である。 収容部材を、ねじ軸の軸方向から見た斜視図である。 図1のV線矢視図である。 供給体構成部材へ弾性力付与手段を取り付ける手順を示す図である。 弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、収容部材20の内部へ配置する作業の手順を示す図である。 弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aが配置された収容部材20の内部へ、弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを配置する作業の手順を示す図である。 収容部材の変形例を示す図である。 弾性力付与手段の変形例を示す図である。 第二実施形態の一例であるボールねじが備える供給体構成部材に取り付けられる、弾性力付与手段を示す図である。 弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aを、収容部材20の内部へ配置する作業の手順を示す図である。 弾性力付与手段28aが取り付けられた供給体構成部材26aが配置された収容部材20の内部へ、弾性力付与手段28bが取り付けられた供給体構成部材26bを配置する作業の手順を示す図である。 従来の直動ねじ装置の一般的な構成例を示す図であり、ねじ軸の軸方向に沿った断面図である。 図14のA−A線断面図である。
符号の説明
1 直動ねじ装置
2 ねじ軸
4 ナット
6 ねじ軸側転動溝
8 ナット側転動溝
10 負荷転動路
12 転動体
14 リターンチューブ
16 シール部材
18 潤滑剤供給体
20 収容部材
22 収容部材側シール部材取付け孔
24 シール部材取付け溝
26 供給体構成部材
28 弾性力付与手段
30 相対変位抑制部
32 弾性力付与手段側凸部
34 収容部材側凹部
36 収容部材側開口部
38 延在部
40 貫通孔

Claims (7)

  1. 外周面に螺旋状のねじ軸側転動溝を有するねじ軸の外周側に配置されるとともに前記ねじ軸側転動溝に対向する螺旋状のナット側転動溝を内周面に有するナットであって、
    前記ナットの端部側に支持され、且つ前記ねじ軸側転動溝と前記ナット側転動溝からなる負荷転動路内への異物の侵入を抑制するシール部材と、前記ナットと前記シール部材との間に配置され、且つ前記ねじ軸の外周面へ潤滑剤を供給する潤滑剤供給体と、前記ナットの端部側に取り付けられ、且つ前記潤滑剤供給体を内部に収容する収容部材と、を備え、
    前記潤滑剤供給体を、前記ねじ軸の周方向に沿って分割された複数の供給体構成部材から構成し、
    前記供給体構成部材を弾性力により前記ねじ軸側へ押圧する弾性力付与手段と、前記供給体構成部材と前記弾性力付与手段との相対変位を抑制する相対変位抑制部と、を備え、
    前記収容部材の外周面に、前記供給体構成部材を出し入れ可能な収容部材側開口部を設け
    前記弾性力付与手段は、前記ねじ軸の周方向に沿って長手方向へ延材し、
    前記相対変位抑制部は、前記弾性力付与手段の長手方向両端部に形成されており、前記供給体構成部材の端部から、前記ねじ軸の中心軸へ向けて屈曲して、隣り合う前記供給体構成部材と対向する面に配置されていることを特徴とするナット。
  2. 前記弾性力付与手段を、前記供給体構成部材の前記収容部材と対向する面に取り付けられ、且つ板厚方向に弾性変形する板ばね部材とし、
    前記弾性力付与手段は、前記ねじ軸側へ向けて撓ませた状態で前記供給体構成部材の前記収容部材と対向する面と収容部材の供給体構成部材と対向する面との間に介在することを特徴とする請求項に記載したナット。
  3. 前記弾性力付与手段は、当該弾性力付与手段が取り付けられる供給体構成部材の端部から隣接する供給体構成部材側へ向けて延在する延在部を備え、
    前記延在部は、前記隣接する供給体構成部材と前記収容部材の隣接する供給体構成部材と対向する面との間に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載したナット。
  4. 前記弾性力付与手段の前記収容部材と対向する面に、前記収容部材側へ向けて突出する弾性力付与手段側凸部を設け、
    前記収容部材の前記弾性力付与手段と対向する面に、前記弾性力付与手段側凸部と嵌合する収容部材側凹部を設けたことを特徴とする請求項からのうちいずれか1項に記載したナット。
  5. 前記収容部材側凹部の形状を、前記ねじ軸の軸方向に沿って延在する長孔形状としたことを特徴とする請求項に記載したナット。
  6. 前記収容部材は、前記ナットと別体で形成されることを特徴とする請求項1からのうちいずれか1項に記載したナット。
  7. 請求項1からのうちいずれか1項に記載したナットを備えることを特徴とする直動ねじ装置。
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