JPH06159471A - 潤滑部材を内蔵した直動機構 - Google Patents

潤滑部材を内蔵した直動機構

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JPH06159471A
JPH06159471A JP33956192A JP33956192A JPH06159471A JP H06159471 A JPH06159471 A JP H06159471A JP 33956192 A JP33956192 A JP 33956192A JP 33956192 A JP33956192 A JP 33956192A JP H06159471 A JPH06159471 A JP H06159471A
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JP
Japan
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nut
lubricating
ball
screw
lubricating member
Prior art date
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Application number
JP33956192A
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English (en)
Inventor
Susumu Ito
進 伊藤
Toshiaki Ichihara
稔章 市原
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Publication of JPH06159471A publication Critical patent/JPH06159471A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑部材を機構の一部として備えた直動機構
の提供。 【構成】 一方の部材の案内面に他方の部材の案内面が
接して相対的に直線移動する直動機構に関する。一方の
部材に、他方の部材の案内面に接し、ばねにより常時該
案内面側に押圧されている潤滑部材を、内蔵させて設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、LMガイド、ボール
スプライン、ボールねじ等、一方の部材の案内面に他方
の部材の案内面が接して相対的に直線移動する構造を備
えた直動機構の潤滑に関する。
【0002】
【従来の技術】直動機構は、各種の機械に多数採用さ
れ、その潤滑は、相対的に直線移動する両部材の一方に
外部から両部材の案内面に到達する孔を加工し、この給
油孔を通じて潤滑剤を送り込んでいる。潤滑剤は給油孔
の外方側口に取り付けたニップルにハンドポンプを接続
したり、潤滑剤供給器を接続して供給されている。
【0003】しかし、直動機構は一台の機械に関しても
多数存在し、また、一般に機械の複雑に入り組んだ構造
部分に構成されることが多いので、これらに逐一給油を
怠りなく行うことは手間の掛かることでもあり、危険で
もある。さらに、必要な個所にニップルや潤滑剤供給器
を配置するのが困難であったり、あるいは、汚れ易い作
業なので敬遠されがちである。
【0004】一方、機械装置の自動化、無人化が進行す
る中で、人手による潤滑は時代遅れの感がある上、潤滑
不足は深刻であり、潤滑剤の供給不足によって相対運動
部(案内面)の油膜が切れ、剥離等の磨耗現象がいった
ん始まると、これ以後に潤滑剤を多量に、かつ、頻繁に
供給してももはや磨耗現象は抑制されない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、潤滑部材
を機構の一部として備えた直動機構の提供を課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】一方の部材の案内面に他
方の部材の案内面が接して相対的に直線移動する構造の
直動機構に関する。一方の部材に他方の部材の案内面に
接し、ばねにより常時該案内面側に押圧されている潤滑
部材を、直動機構の一部として組み込む。
【0007】
【作用】潤滑部材は、長時間に亘る量の潤滑剤を保持す
る。ばねは、潤滑部材を一方の部材側から他方の部材に
押圧し、潤滑剤の供給手段として機能する。
【0008】
【実施例】図1、図2は、第1の実施例で直動機構とし
てのボールねじ・ナット機構1に関する。一方の部材と
してのナット2に他方の部材としてボールねじ3が螺合
している。ナット2またはボールねじ3のいずれかが駆
動回転されることにより、両部材2,3は相対的に直線
移動する。
【0009】ナット2には前後に半径方向の取り付け孔
4が形成され、内部に潤滑部材5とばね6が装着され、
側面蓋7で閉じられている。ナット2は取り付け孔4と
共に潤滑部材5の保持部材を構成するが、この取り付け
孔4はこの実施例において、断面がボールねじ3の長手
方向軸に沿って長い偏平な長孔で、ボールねじ3が螺合
する雌ねじ孔8に達している。
【0010】潤滑部材5は半固形グリースで、この長孔
に合わせて断面が偏平な長楕円形を成しており、取り付
け孔4内部を上下に移動可能とされている。潤滑部材5
のボールねじ3に接する側は、該ボールねじ3のボール
溝9のピッチと該溝9の断面に一致した形状を備え、ね
じ山10の頂面およびボール溝9の輪郭の全部に接して
いる。ばね6は、潤滑部材5に対する押圧が均一となる
ようにボールねじ3の長手方向に沿って2個所に配置さ
れている。側面蓋7は、ビス11によってナット2に固
定され、この際、ばね6,6は潤滑部材5との間で圧縮
状に保持される。
【0011】符号12は観察孔で雌ねじ孔8に近接して
ボールねじ3の長手方向に設けられ、取り付け孔4に貫
通している。したがって、この孔12からは、潤滑部材
5、または、潤滑部材5が消耗してしまった場合には、
ばね6の一部を見ることができる。
【0012】今、ナット2に対しボールねじ3が駆動回
転されると、ボールねじ3はその周面を潤滑部材5に摺
接して回転する。潤滑部材5はばね6,6によってボー
ルねじ3側に押圧されているから、ナット2とボールね
じ3との相対的な直線移動に関する案内面(ボールを介
している)は回動の当初を除いて、相対的なストローク
の範囲において、常時、潤滑される。
【0013】潤滑部材5の耐用時間は、相対的な直線移
動の頻度や潤滑部材自体の大きさおよび素材によるが、
従来のニップルを介して人手で補給する態様に比較すれ
ば格段に長い。また、潤滑部材5は半固形状であるから
ボールねじ3が回転するとき以外は消費されず、従来の
ように相対的な直線移動がなくとも潤滑剤が徐々に流れ
出していたような無駄がない。
【0014】観察孔12からばね6の一部が見える等、
潤滑部材5が限度まで消耗した時は、ビス11を緩めて
側面蓋7を取り去れば、簡単に新たな潤滑部材5と交換
することができる。
【0015】潤滑部材5の素材としては、前記の半固形
グリースの他に、ワックスやグラファイトにオイルを含
浸させた固体潤滑材を利用することができる。さらに、
観察孔12から潤滑部材5の消耗程度を観察しやすいよ
うに、潤滑部材5を部分的に色分けし、交換が必要な時
期になると通常とは異なる色、例えば赤色、が観察孔1
2から検出されるようにすると便利である。
【0016】図3,図4は、第2の実施例で第1の実施
例とは、潤滑部材5の装着構造が異なっている。すなわ
ち、この例では、潤滑部材5の取り付け孔4がナット2
の端面からボールねじ3の長手軸方向に形成され、この
孔4にナット2の端面側から潤滑部材5とばね6,6が
装着され、抜け落ちを防止するために端面に埋まり込む
形の端面蓋13により閉鎖され、かつ、長手方向に向け
たビス11により固定される。符号12は観察孔であ
る。
【0017】作用効果的として第1の実施例の場合と異
ならないが、第1実施例と共に準備することにより、潤
滑部材5の取り付けに際して他の部品や部材との干渉、
あるいは作業性に応じて取り付ける方向を選択すること
ができる。なお、第2実施例において、潤滑部材5にば
ね6があらかじめ組み付けられている場合、取り付け孔
4へ装着するとき、潤滑部材5の下部がボールねじ3の
ねじ山10と干渉するので、ばね6にボールねじ3のね
じ山高さを越えさせる程度の縮み代が必要である。
【0018】図5は第3の実施例で、直線案内部材(L
Mガイド)14に適用した例である。潤滑部材5はLM
ガイド14のレール15上を走行するブロック16に内
蔵される。すなわち、ブロック16の側面に取り付け孔
4がレール15に向けて形成され、この孔4に潤滑部材
5とばね6,6が装着され、側面蓋7で閉じられた後、
レール15に向かう方向に配置されたビス11により固
定される。潤滑部材5の先端はレール15側面のブロッ
ク16との間に介在されたボールが転動する面に接して
おり、ばね6,6により常時レール側に押圧されてい
る。符号12は観察孔である。
【0019】図6は、第4の実施例で第3の実施例と潤
滑部材5の装着構造が異なっている。すなわち、潤滑部
材5はブロック16の端面側からばね6,6と共に装着
され、抜け落ちを防止するために端面に埋まり込む形の
端面蓋13により閉鎖され、さらに、レール15の長手
方向に向けたビス11により固定される。前記と同様に
第3実施例と共に準備することにより、他の部品との干
渉や作業性により潤滑部材5の装着方向を選択できる効
果がある。符号12は観察孔である。
【0020】図7,図8は第5、第6の実施例を示すも
ので、ボールスプライン17に関する。潤滑部材5はナ
ット18にその半径方向に配置され、シャフト19周面
のボールが転動するスプライン溝20の数だけ放射状に
配置される。潤滑部材5とばね6,6は、第5実施例の
場合、それぞれ取り付け孔4が側面蓋7で閉鎖されるこ
とにより装着され、第6実施例の場合、端面蓋13によ
り装着される。潤滑部材5の先端はいずれも、スプライ
ン溝20の断面形状に一致している。また、いずれも符
号12は観察孔である。
【0021】以上は実施例であって、本発明は一般に、
一方の部材の案内面に他方の部材の案内面が接して相対
的に直線移動する構造の直動機構に適用することがで
き、図示した具体的構成に限定されない。潤滑部材5
は、ブロック16やナット18側ではなく、レール15
やシャフト18側に装着されることもある。また、潤滑
部材5とばね6を取り付け孔4内部に装着する構造は、
側面蓋7や端面蓋13をねじこみ式にする等、他の構造
であっても良い。
【0022】
【発明の効果】潤滑剤を補給する間隔が大幅に延長さ
れ、作業性の向上、無人化に寄与する。潤滑部材の消耗
は直動機構が稼働される時だけであり、停止時に流失す
ることはないので、潤滑剤を大幅に節約することができ
る。潤滑に関する作業で汚れることが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を断面で示す正面図(第1実施例)。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【図3】一部を断面で示す正面図(第2実施例)。
【図4】図2のA−A線に沿った断面図。
【図5】断面図(第3実施例)。
【図6】断面図(第4実施例)。
【図7】断面図(第5実施例)。
【図8】断面図(第6実施例)。
【符号の説明】
1 ボールねじナット機構 4 取り付け孔 5 潤滑部材 6 ばね 7 側面蓋 12 観察孔 13 端面蓋 14 直線案内部材 17 ボールスプライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の部材の案内面に他方の部材の案内
    面が接して相対的に直線移動する構造を備え、一方の部
    材に他方の部材の案内面に接し、ばねにより常時該案内
    面側に押圧されている潤滑部材を備えたことを特徴とす
    る潤滑部材を内蔵した直動機構。
  2. 【請求項2】 潤滑部材を部分的に異なる色で着色する
    一方、潤滑部材の保持部分に潤滑部材の一部を観察でき
    る孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の直動機
    構。
JP33956192A 1992-11-27 1992-11-27 潤滑部材を内蔵した直動機構 Pending JPH06159471A (ja)

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