JP5028683B2 - 変位センサ - Google Patents

変位センサ Download PDF

Info

Publication number
JP5028683B2
JP5028683B2 JP2007092071A JP2007092071A JP5028683B2 JP 5028683 B2 JP5028683 B2 JP 5028683B2 JP 2007092071 A JP2007092071 A JP 2007092071A JP 2007092071 A JP2007092071 A JP 2007092071A JP 5028683 B2 JP5028683 B2 JP 5028683B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement sensor
sensor
detected
coil winding
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007092071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008249530A (ja
Inventor
正吾 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2007092071A priority Critical patent/JP5028683B2/ja
Publication of JP2008249530A publication Critical patent/JP2008249530A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5028683B2 publication Critical patent/JP5028683B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

本発明は、被検出物に対向するように配置され、コイル巻線を備えた変位センサに関する。
従来から、被検出物の位置検出を行うためのセンサとして、磁気式の変位センサがある。磁気式の変位センサには、被検出物と変位センサとの相互インダクタンスの変化量を利用したものや、渦電流によるインダクタンス変化を利用したものなどが存在し、その検出形式は様々である。一方で、その構成態様は、センサコア(鉄心)及びコイル巻線から構成されているか、或いは、コイル巻線のみから構成されているのが一般的である。
センサコアとコイル巻線からなる変位センサ、或いは、コイル巻線のみからなる変位センサにおいて、その信号出力を適切なレベルで得るために、例えば、変位センサのL(インダクタンス)に基づいて、R(抵抗)とC(静電容量)からなる発振回路を形成することが考えられる。すなわち、変位センサのLに応じてRやCを適宜選択した発振回路を、変位センサに接続することによって、被検出物と変位センサの相対距離の変化によるLの変化を出力する際、感度調整やオフセット調整を行うことができるようになり、ひいては適切なレベルでの信号出力を得ることができる。
また、例えば特許文献1に開示された磁気近接センサでは、シリンダの外壁に向けて突没自在な突起体によって、当該センサ全体の動かすことができるようになっている。これにより、外部磁力源と当該センサとの距離を変えることができ、ひいては感度調整やオフセット調整を行うことができる。
なお、一般的な変位センサでは、コイルの巻き状況やセンサコアの寸法バランスのバラツキによって、そのLを均一にするのは難しい。そのため、上述した感度調整やオフセット調整が必要になる。
特開平3−10101号公報(第1図参照)
しかしながら、発振回路を利用して感度調整しようとする場合、変位センサと発振回路とは1対の構成となることから、組み立て上・メンテナンス上でも、変位センサと発振回路とを一対で組み立て・交換しなければならない。仮に、変位センサのみを交換する場合には、発振回路の回路調整(RやCの変更)が必要になり、煩雑な作業を伴う(回路調整には時間が掛かる場合もある)。
また、特許文献1に開示されている磁気近接センサは、センサ全体を動かして感度調整を行おうとするものであるため、微調整が困難である。また、磁気近接センサが既にシリンダ等に固定されている場合など、設計の問題上、センサ全体を動かすことが困難な場合もある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、変位センサ自体で感度調整が可能であって、ひいては生産性やメンテナンス性を向上させることが可能な変位センサを提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 少なくともコイル巻線を備えて被検出物に対向するように配置する変位センサにおいて、前記コイル巻線は、前記被検出物と対向して前記被検出物に対する相対位置変化を検出するセンサ面を有し、前記被検出物と前記センサ面とのインダクタンスの変化量は、前記相対位置変化に対応して変化するとともに、前記センサ面とは反対側の位置に、前記インダクタンスの変化量を調整する調整部材が設けられており、前記調整部材は、前記センサ面との距離が変動する変動部材と、当該変動部材を押圧する押圧部材と、から構成され、前記変動部材は、弾性変形するバネ部材であることを特徴とする変位センサ。
本発明によれば、変位センサのコイル巻線は、被検出物と対向して被検出物に対する相対位置変化を検出するセンサ面を有しており、被検出物とセンサ面とのインダクタンスの変化量は、その相対位置変化に対応して変化する状態であって、センサ面とは反対側の位置に、インダクタンスの変化量を調整する調整部材が設けられていることとしたので、変位センサ自体で感度調整が可能になる。
すなわち、変位センサに設けられた調整部材の存在により、被検出物とセンサ面とのインダクタンスの変化量を調整することができるので、変位センサ自体で感度調整が可能になる。その結果、例えば発振回路などの回路部分による回路調整が必要なくなり、センサ部分と回路部分との一対一対応が不要となるので、センサ部分のみ又は回路部分のみを容易に交換できるなど、メンテナンス性を向上させることができる。また、センサ部分と回路部分との一対一対応が不要となることで(個別に製造・品質管理できるようになることで)、生産性(生産管理性)を向上させることができる。
また、従来の特許文献1に開示された磁気近接センサは、センサ全体を動かして感度調整を行うものであったが、本発明に係る変位センサは、その一構成要素である調整部材によって感度調整を行うものである。従って、特許文献1の場合と比べて、微調整を行うことが可能となる。また、設計の問題上、センサ全体を動かすことができない場合であっても、本発明に係る変位センサによれば、インダクタンスの変化量を調整することが可能である。
ここで、「少なくともコイル巻線を備えて」とあることから、センサコアの有無の如何は問わない。センサコアとコイル巻線を有する変位センサであってもよいし、コイル巻線のみを有する変位センサであってもよい。また、「センサ面とは反対側の位置」は、換言すれば、例えば磁束の向きが、センサ面から被検出物(センサコア外部)に向かう方向になっている瞬間においては、センサ面からみて磁束の向きと反対側の位置になる一方で、例えば磁束の向きが、被検出物からセンサ面を貫通する方向になっている瞬間においては、センサ面からみて磁束の向きと同じ側の位置になる。さらに、本明細書において、「インダクタンスの変化量」には、被検出物とセンサ面との相対的な距離によって決せられる相互インダクタンスの変化量だけでなく、被検出物が変位センサ(センサ面)に近づくことで、被検出物内に発生する渦電流に起因したインダクタンスの変化量が含まれるものとする。
(2) 前記調整部材は、非磁性体であることを特徴とする変位センサ。
本発明によれば、上述した調整部材は、非磁性体であることとしたので、例えば、磁気浮上モータなどの磁場中で変位センサを使用する場合や、被検出物が磁性体の場合であっても、材質に起因した悪影響を与えることなくインダクタンスの変化量を調整することができる。
(3) 前記調整部材は、磁性体であることを特徴とする変位センサ。
本発明によれば、上述した調整部材は、磁性体(温度により透磁率が変化する)であることとしたので、渦電流を検出する変位センサにおいて、材質に起因した悪影響を低減することができる。
(4) 前記調整部材は、前記被検出物の温度特性を相殺するような温度特性を有することを特徴とする変位センサ。
本発明によれば、上述した調整部材は、被検出物の温度特性を相殺するような温度特性を有することとしたので、被検出物の導電率が温度により変化し、渦電流が変化した場合であっても、その悪影響を低減することができる。
また、本発明に係る変位センサの調整部材は、前記センサ面との距離が変動する変動部材と、当該変動部材を押圧する押圧部材と、から構成されることを特徴とする
本発明によれば、上述した調整部材は、センサ面との距離が変動する変動部材と、この変動部材を押圧する押圧部材と、から構成されることとしたので、簡易な構成で、感度調整を行うことができる。
ここで、「押圧部材」は、変動部材に対して外圧を加えることが可能なものであればよく、例えば、変動部材に対して押し込んだり引っぱったりすることで、変動部材に外圧を加えるレバーやスイッチであってもよい。また、変動部材に向けて捻じ込むことで、変動部材に外圧を加える調整ネジであってもよい。さらに、変動部材に対し、手動で外圧を与えるものであっても、(アクチュエータ等を用いて)自動的に外圧を加えるものであってもよい。
また、本発明に係る変位センサの変動部材は、弾性変形するバネ部材であることを特徴とする
本発明によれば、上述した変動部材は、弾性変形するバネ部材であることとしたので、押圧部材の動きに追随して変形することになり、感度調整を容易に行うことができる(例えば、変動部材に加える外圧を強めたり弱めたりすることで、変動部材を容易に変形させることができ、ひいては感度調整を容易に行うことができる)。
) 前記コイル巻線は、前記被検出物に対向するセンサ面を備える検出用コイル巻線と、当該センサ面とは反対側の位置に配置される励磁用コイル巻線と、から構成され、前記調整部材は、少なくとも前記検出用コイル巻線の前記センサ面とは反対側の位置に設けられていることを特徴とする変位センサ。
本発明によれば、上述したコイル巻線は、被検出物に対向するセンサ面を備える検出用コイル巻線と、センサ面とは反対側の位置に配置される励磁用コイル巻線と、から構成され、調整部材は、少なくとも検出用コイル巻線のセンサ面とは反対側の位置に設けられていることとしたので、例えば2個のコイル巻線を用いて変位センサを差動構成としている場合であっても、変位センサ自体で感度調整を行うことができる。特に、差動一体型のセンサとした場合において、上述した検出用コイル巻線と励磁用コイル巻線とを近接配置することにより、各々のコイルが受ける電磁ノイズを略同等とすることができる。その結果、(差動構成に起因して)電磁波ノイズを相殺することができることから、電磁ノイズに対してより良的なセンサを提供することができる。
本発明に係る変位センサは、調整部材を有することにより、変位センサ自体で、被検出物とセンサ面とのインダクタンスの変化量を調整することができる。また、変位センサに接続される回路部分(発振回路など)と一対一対応させる必要がないため、生産性及びメンテナンス性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る変位センサ1の機械構成を示す概略図である。
図1において、変位センサ1は、ケース2と、フレーム3と、フレーム3に固設されたボビン4と、ボビン4に巻回されたコイル巻線5と、コイル巻線5から出力信号を得るための端子6と、を有している。
また、変位センサ1は、被検出物10と対向するように配置されており、コイル巻線5のうち、この被検出物10と対向する面がセンサ面5Aとなる。センサ面5Aによって、被検出物10に対する変位センサ1の相対位置変化が検出される。より具体的には、予めコイル巻線5には交流電流を流しておく。そして、金属性の被検出物10が変位センサ1に接近すると、被検出物10内に渦電流が発生し、これに起因して変位センサ1のインダクタンスが変化する。このように、被検出物10とセンサ面5Aとのインダクタンスの変化量は、両者の相対位置変化に対応して変化し、この変化を端子6において観察することで、被検出物10に対する変位センサ1の相対位置変化が検出される。
ここで、図1に示すように、変位センサ1には、センサ内部に感度調整・オフセット調整をするための機構として、変動部材としての感度調整板7及び押圧部材としての調整ネジ8が設けられている。感度調整板7は、図1ではL字形状に折り曲げられており、一端がフレーム3に固定されている。また、調整ネジ8は、フレーム3のネジ穴(図示せず)に捻じ込まれており、時計回りに回すことで、より深く(図1中の左方向)捻じ込むことができるようになっている。これにより、調整ネジ8を時計回りに回すと、感度調整板7に対して外圧が加わることになり、感度調整板7は、図1中の左方向に押圧され、例えば感度調整板7'の位置まで変形する。そうすると、インダクタンスの変化量が調整されることになる。
図2は、図1に示す変位センサ1の出力信号を説明するための説明図である。
図2(a)に示すように、一般に、変位センサ1はL(インダクタンス)のバラツキによって、出力信号の信号レベル(交流電圧の振幅)も変化する。具体的には、図2(a)中、理想的な信号レベルの出力信号Xが、例えば、より大きな信号レベルの出力信号Yになったり、より小さな信号レベルの出力信号Zになったりする。すなわち、変位センサ1からの出力信号を検波・平滑することによって得られたDC出力について着目すると、図2(c)に示すように、理想的なDCレベルXよりも大きなDCレベルYになったり、理想的なDCレベルXよりも小さなDCレベルZになったりする。
そこで、上述した調整ネジ8を回して、感度調整板7を適当な位置まで変形させることによって、変位センサ1の出力信号の信号レベルを合わせることができ(図2(b)参照)、その結果、検波・平滑後に理想的なDCレベルXを得ることができる(図2(c)参照)。
このように、本実施形態に係る変位センサ1においては、センサ面5Aとは反対側の位置に、インダクタンスの変化量を調整するための調整部材として、感度調整板7を設けることによって、変位センサ1自体で感度調整が可能になり、ひいては生産性やメンテナンス性を向上させることができる。特に、調整ネジ8を回すことによって感度調整が可能なので、センサ全体を動かして感度調整を行う場合と比べて、より正確な微調整を行うことが可能である。
なお、本実施形態では、コアレスの変位センサ1を考えたが、センサコアを有するものを考えることもできる。図3の模式図を用いて説明すると、本実施形態に係る変位センサ1は、図3(a)に示すようにコアレスのものであるが、例えば図3(b)に示すように、ボビン4内にセンサコア20を有するものであってもよい。
ただし、図3(a)に示すようにコアレスとすることによって、ノイズの発生を防ぐことができる。具体的には、センサコア20が飽和するような外乱磁場中で変位センサ1を使用した場合には、外乱磁界によるセンサコア20の透磁率変化は、変位量の誤差となってしまう(すなわち、出力信号にノイズが乗ってしまう)。そこで、コアレスにすることによって、このようなノイズの発生を防ぐことができる。
なお、図3(a)に示す変位センサ1では、感度調整板7の折れ曲がる方向が、図1の場合と比べて逆となっているが、折れ曲がる方向については、フレーム3に固定しやすい方向に折り曲げればよい。
次に、感度調整板7の形態や材質について詳述する。感度調整板7は、調整ネジ8による外圧が加わって、その形態が変形した後、樹脂によってフレーム3等に封止される。また、本実施形態において、感度調整板7は、上述したようにL字形状に折り曲げられた形態になっており、弾性変形するバネ部材で構成されている。これにより、調整ネジ8を回す方向を変え、感度調整板7に加える外圧を変えることによって、感度調整板7の変形度合いを変えることができる。
図3(a)に示す変位センサ1では、感度調整板7を変形させるにあたって調整ネジ8を用いることとしたが、例えば、これを手で変形させることとしてもよい。図4は、図1に示す変位センサ1の変形例を示す模式図である。図4に示すように、感度調整板7をケース2(フレーム3)から少し突出させ(図4(a)参照)、その突出部分を指で押し倒すようにして変形させることもできる(図4(b)参照)。
このように、図3(a)に示す変位センサ1は、センサ面5Aとの距離が変動する感度調整板7と、感度調整板7を押圧する調整ネジ8と、から構成されていたが、図4に示す変形例によれば、変位センサ1から調整ネジ8を取り除き、コスト削減に寄与することができる。
また、図3及び図4に示す変位センサ1では、感度調整板7を変形させることで、センサ面5Aとの距離を変えることとしたが、例えば、これをスライドさせることで距離を変えるようにしてもよい。図5は、図1に示す変位センサ1の変形例を示す模式図である。図5に示すように、感度調整板7をケース2(フレーム3)から少し突出させ(図5(a)参照)、その突出部分を指で移動させることもできる(図5(b)参照)。
このように、図5に示す変形例によれば、感度調整板7が弾性変形しない部材であっても、センサ面5Aとの距離を適切に変えることができる。なお、この場合には、感度調整板7が真っ直ぐスライドするように、ケース2又はフレーム3にガイド溝を設けておくことが好ましい。
また、図3及び図4に示す変位センサ1では、感度調整板7をL字形状に折り曲げることとしたが、例えば、これを折り曲げずに平板のまま使用しても構わない。図6は、図1に示す変位センサ1の変形例を示す模式図である。図6に示すように、感度調整板7を平板にすることで、感度調整板7の折り曲げ工程などを省くことができ、ひいては製造工程の簡易化に資することができる。
一方で、図3及び図4に示す変位センサ1では、感度調整板7又は調整ネジ8の材質として、非磁性体を採用している。これにより、例えば、磁気浮上モータなどの磁場中で変位センサを使用する場合であっても、材質に起因した悪影響が生じるのを防ぐことができる。より具体的に説明すると、磁性体の特性であるB−Hカーブは、未飽和領域においてもより厳密には線形変化しないことが知られている。すなわち、磁性体は、磁場中で使用すると、外部磁場強度によって多少透磁率が変化してしまう。そして、この透磁率変化は、インダクタンス変化を惹き起こす結果、外部磁界の変動が出力変動に現れてしまい(変位以外に起因した出力変動となり)、ノイズが生じることになる。従って、感度調整板7又は調整ネジ8の材質として非磁性体を採用することによって、かかるノイズの発生を防止することができる。なお、ここでいう非磁性体とは、例えば、アルミ,銅,非磁性SUSなどが挙げられる。また、感度調整板7と調整ネジ8とで、材質が異なっていてもよい(組合せは自由である)。
その他、感度調整板7又は調整ネジ8の材質として、磁性体を採用することもできる。磁性体は、一般的に温度によって透磁率が変化するので、渦電流を検出する形式の変位センサにおいて、材質に起因した悪影響を低減することができる。より具体的に説明すると、磁性体は、一般的に温度上昇によって透磁率が高くなることが知られている。一方で、金属の電気抵抗は温度上昇に伴って大きくなるため、渦電流は温度上昇に伴って小さくなる。これらの特性を利用して、被検出物と感度調整板7又は調整ネジ8の材質を変えることによって、温度による出力オフセットを相殺することができる。例えば、被検出物が磁性体の場合に、感度調整板7を非磁性金属にしたり、被検出物が非磁性体の場合に、感度調整板7を磁性金属にしたりすることができる。なお、ここでいう磁性体とは、例えば、珪素鋼,パーマロイ,磁性SUS,鉄,フェライトなどが挙げられる。また、感度調整板7と調整ネジ8とで、非磁性体・磁性体を問わず、材質が異なっていてもよい(組合せは自由である)。
また、感度調整板7又は調整ネジ8の材質として、被検出物10の温度特性を相殺するような温度特性を有するものを採用することもできる。これにより、被検出物10の導電率が温度によって変化し、渦電流が変化した場合であっても、その悪影響を低減することができる。
図7は、本発明の他の実施の形態に係る変位センサ1Aの機械構成を示す概略図である。図7に示す変位センサ1Aは,2個のコイル巻線5B,5Cを一体のセンサに配置して、差動構成としている場合の機械構成を示している。図7(a)は、変位センサ1Aの平面図を示し、図7(c)は、変位センサ1Aの側面断面図を示し、図7(a)は、図7(c)に示す変位センサ1Aを左方から見たときの図を示し、図7(d)は、図7(c)に示す変位センサ1Aを右方から見たときの図を示している。
図7において、変位センサ1Aのコイル巻線は、被検出物(図示を省略)に対向するセンサ面5Aを備える検出用コイル巻線(感磁コイル)5Bと、センサ面5Aとは反対側の位置に配置される励磁用コイル巻線(基準コイル)5Cと、から構成されている。そして、感度調整板7は、検出用コイル巻線5B及び励磁用コイル巻線5Cの右方、すなわちセンサ面5Aとは反対側の位置に設けられている。
このような構成からなる変位センサ1Aの動作について詳述する。まず、被検出物(図示を省略)が変位センサ1に接近すると、渦電流によって、感磁側の検出用コイル巻線5Bのインダクタンス(L)が低下する。
ここで、2個のコイルで差動構成にする場合において、被検出物が動作する範囲内で、常に、感磁コイルのLが基準コイルのL以下であること又は感磁コイルのLが基準コイルのL以上であることが満たされれば、DC出力は変位と共に一方方向に変化する。一方で、被検出物が動作する範囲内で、これら2個のLが逆転する場合には、DC出力はV字に変化するため(検波・平滑する過程で、2個のLの差分の絶対値をとるため)、使用不可能となる。
図7に示す変位センサ1Aは、被検出物が無限に遠い場合であるから、接触するまでを動作範囲とした場合には、感磁コイルのLが基準コイルのL以下となっている。なお、ケース2の貫通穴径について、感磁コイル付近の方が基準コイル付近よりも小さくなるように配置することによって、感磁コイルのLが基準コイルのL以下となるようにすることができる。
このように、感磁コイルのLが基準コイルのL以下となっている状況において、センサ感度を決める感磁コイルの調整は、感磁コイルと、ケース2のP枠内の突起との位置によって行われる。
しかし、図7に示す変位センサ1Aは差動構成であるため、感磁コイルの感度のみを調整しても、オフセット電圧(出力信号のDCレベル)は、基準コイルのLのバラツキ分で変動してしまうことになる。
そこで、図7では、オフセットは、感度調整板7と基準コイルとの距離によって決めるようにしている。これにより、2個のコイル巻線5B,5Cを用いて変位センサ1Aを差動構成としている場合であっても、変位センサ1A自体で感度調整を行うことができる。
なお、差動構成の目的からして、2個のコイルのLは、できる限り同じにするのが好ましい。従って、図7では、被検出物が無限遠の場合に、感磁コイルのL=基準コイルのLとなるように調整している。
図8は、図7に示す変位センサ1Aの変形例を示す模式図である。
図7に示す変位センサ1Aでは、感度調整板7を励磁用コイル巻線(基準コイル)5Cの右側に設けることとしたが、例えば図8に示すように、検出用コイル巻線(感磁コイル)5Bと励磁用コイル巻線(基準コイル)5Cとの間に感度調整板7を設けることとしてもよい。
以上説明したように、本発明は、変位センサ自体で感度調整が可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係る変位センサの機械構成を示す概略図である。 図1に示す変位センサの出力信号を説明するための説明図である。 図1に示す変位センサの変形例を示す模式図である。 図1に示す変位センサの変形例を示す模式図である。 図1に示す変位センサの変形例を示す模式図である。 図1に示す変位センサの変形例を示す模式図である。 本発明の他の実施の形態に係る変位センサの機械構成を示す概略図である。 図7に示す変位センサの変形例を示す模式図である。
符号の説明
1 変位センサ
2 ケース
3 フレーム
4 ボビン
5 コイル巻線
6 端子
7 感度調整板
8 調整ネジ
10 被検出物

Claims (5)

  1. 少なくともコイル巻線を備えて被検出物に対向するように配置する変位センサにおいて、
    前記コイル巻線は、前記被検出物と対向して前記被検出物に対する相対位置変化を検出するセンサ面を有し、
    前記被検出物と前記センサ面とのインダクタンスの変化量は、前記相対位置変化に対応して変化するとともに、
    前記センサ面とは反対側の位置に、前記インダクタンスの変化量を調整する調整部材が設けられており、
    前記調整部材は、前記センサ面との距離が変動する変動部材と、当該変動部材を押圧する押圧部材と、から構成され、
    前記変動部材は、弾性変形するバネ部材であることを特徴とする変位センサ。
  2. 前記調整部材は、非磁性体であることを特徴とする請求項1記載の変位センサ。
  3. 前記調整部材は、磁性体であることを特徴とする請求項1記載の変位センサ。
  4. 前記調整部材は、前記被検出物の温度特性を相殺するような温度特性を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の変位センサ。
  5. 前記コイル巻線は、前記被検出物に対向するセンサ面を備える検出用コイル巻線と、当該センサ面とは反対側の位置に配置される励磁用コイル巻線と、から構成され、
    前記調整部材は、少なくとも前記検出用コイル巻線の前記センサ面とは反対側の位置に設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか記載の変位センサ。
JP2007092071A 2007-03-30 2007-03-30 変位センサ Expired - Fee Related JP5028683B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007092071A JP5028683B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 変位センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007092071A JP5028683B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 変位センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008249530A JP2008249530A (ja) 2008-10-16
JP5028683B2 true JP5028683B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=39974651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007092071A Expired - Fee Related JP5028683B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 変位センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5028683B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8668215B2 (en) 2006-06-16 2014-03-11 Rassini S.A. De C.V. Dual leaf suspension for vehicle drive arrangement

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114659438B (zh) * 2022-05-20 2022-08-05 山东华东风机有限公司 一种差动式位移传感器检测装置及检测方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS604084Y2 (ja) * 1980-01-23 1985-02-05 株式会社横河電機製作所 変位変換器
JPS6156569U (ja) * 1984-09-18 1986-04-16
JPH06323935A (ja) * 1993-05-13 1994-11-25 Techno Excel Kk センサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8668215B2 (en) 2006-06-16 2014-03-11 Rassini S.A. De C.V. Dual leaf suspension for vehicle drive arrangement

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008249530A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2460044C2 (ru) Способ и измерительное устройство для определения положения и/или изменения положения объекта измерения относительно чувствительного элемента
JP5967423B2 (ja) 電線を流れる電流を測定するための装置
WO2012128075A1 (ja) 電磁開閉装置
WO2000022447A1 (fr) Capteur magnetique, amperemetre et element de capteur magnetique
WO2014181382A1 (ja) 磁気電流センサおよび電流測定方法
JP2008180550A (ja) 磁気センサ装置
WO2011013451A1 (ja) 圧力センサ及びその調整方法
US8319589B2 (en) Position sensor for mechanically latching solenoid
JP2005195481A (ja) 磁気式リニアポジションセンサ
US20070200700A1 (en) Inductive proximity switch
JP5028683B2 (ja) 変位センサ
US20050040815A1 (en) Position measuring system and pneumatic cylinder
JP2001309636A (ja) リニアドライブ
US7573361B2 (en) Solenoid actuator and biaxial actuator
JP2006038849A (ja) 変位センサ
US20140306693A1 (en) Contactless position sensor and contactless position sensor system
US10481694B2 (en) Touch-sensitive input device with electromagnetic actuator operated at maximum magnetization
JP2009264992A (ja) 誘導型近接センサ
JP5419781B2 (ja) 近接スイッチ
JP4385340B2 (ja) ヘルムホルツ・コイルを用いた変位センサ
JP6778339B2 (ja) 位置検出装置
JP4248324B2 (ja) アクチュエータ
JP6155715B2 (ja) 変位センサ
JP3630142B2 (ja) 物体検知センサ
JP2001336906A (ja) 電磁誘導型変位検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees