JP5028390B2 - 能動型防振支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のエンジンを車体に支承する能動型防振支持装置に関する。
クランクパルスセンサを使用してエンジン振動の位相及びエンジン振動の大きさを推定し、その推定結果に基づいてアクチュエータを伸縮駆動して、エンジン振動の車体への伝達を抑制する能動型防振支持装置が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された従来の技術によると、振動体の荷重を受ける弾性体と、弾性体が少なくとも壁面の一部を構成する液室と、振動体の振動状態により電流の供給を受けて往復動するアクチュエータと、アクチュエータの可動コアにより作動して液室の容積を変化させる可動部材とを備え、前記可動部材とともにアクチュエータの可動コアと固定コアを密閉空間に収納した能動型防振支持装置である。
特開2007−57074号公報(図1、図2参照)
図7は、特許文献1の図1に相当する比較例の図であるが、この比較例の図7に示すように、従来の可動コア54Aと固定コア42Aとの間に設けられたギャップg1は、1つの円筒を同軸の円錐の周面で軸方向に2分割したテーパ状のものであり、駆動部(アクチュエータ)41に通電されて、可動コア54Aと固定コア42Aとが磁力で吸引されるとき、比較例の図7のC部拡大図を示す図4の(b)のE部に示すように、磁束線は、ギャップg1を、該ギャップg1に面する吸引面に対し垂直方向に通る。
可動コア54Aが固定コア42A側に磁力で吸引されるとき、実際には可動コア54Aは図7の軸中心L(以下、軸線Lと称する)上に中心が位置するように上下方向に移動することは無く、可動コア54Aの軸がぶれて上下方向に移動する。
その結果、周方向でギャップg1の距離(図4の(a)に示す固定コア42Aの吸引面42bと可動コア54Aの吸引面54bとの垂直方向距離)が一様ではなく、周方向において吸引力に分布が生じる。
図4の(b)に示すように、従来のギャップg1を形成する吸引面42b,54b間の斜め方向の磁束は、吸引力Fsとして斜め方向に働き、その力は横方向成分(以下、横力と称する)Fと垂直方向の成分(以下、推力と称する)Fに分けられる。前記したように周方向でギャップg1の距離が一様でないので、横力Fの周方向の総和は必ずしもゼロとはならず、ギャップg1の距離が周方向の部分的区間において平均的に大きい側の径方向外側に可動コア54Aの下端を押す横力が残り、軸受け部材51の内周面と擦れあうことになる。
その結果、横力により軸受け部材51の内周面の磨耗を生じたり、横力が残る分、推力に変換される分が少なくなり効率が落ちたり、横力により軸受け部材51との摺動抵抗が増大し上下動応答にヒステリシスが生じたりするという問題があった。
そこで、本発明は、かかる問題を解決するためアクチュエータの可動コアに生じる横力を低減できる能動型防振支持装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の能動型防振支持装置は、振動体の荷重を受ける弾性体と、該弾性体が少なくとも壁面の一部を構成する液室と、振動体の振動状態に応じた電流の供給を受けて作動するアクチュエータと、該アクチュエータにより往復動して前記液室の容積を変化させる可動部材とを備え、前記アクチュエータは、環状のヨークと、該ヨークの外周に巻回されたコイルと、前記ヨークの内周側に往復動可能に配置されて前記可動部材に接続された可動コアと、該可動コアに対向して前記ヨークの内周側に固定配置された固定コアと、を含む能動型防振支持装置において、前記可動コアが、前記ヨークの内周に配置した円筒状の軸受け部材によって摺動可能に支持されるとともに、前記可動コアと前記固定コアの互いに対向する円筒部の端部は、一方が略V字形の凹形状の断面形状をし、他方が楔形の凸形状の断面形状をし、前記凸形状は、第1外周側テーパ面と、第1内周側テーパ面と、平坦な先端部と、を有した形状であり、前記凹形状は、前記凸形状に対応する第2外周側テーパ面と、第2内周側テーパ面と、平坦な底部と、を有した形状であることを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、可動コアと固定コアの互いに対向する円筒部の端部一方が略V字形の凹形状の断面形状をし、他方が楔形の凸形状の断面形状をしているので、ギャップを形成する内周側の吸引面間同士と外周側の吸引面間同士の斜め方向の磁束とが、逆方向となり、従来よりも垂直方向に近い方向に働き、横力は格段に低減され、推力が増加する。周方向でギャップの面間距離が一様でなくても、例えば、外周側のギャップの吸引面間距離が大きくなる周方向部分では、内周側のギャップの吸引面間距離が小さくなり、吸引力が増加するように互いに打ち消し合うので、横力の周方向の総和は、180度対向する部分で発生する横力同士で互いに打消す方向に作用し、径方向外側に可動コアの下端を押す横力が大幅に従来の比較例よりも低減し、軸受け部材の内周面と擦れあう摩擦力が低減する。
請求項2に係る発明の能動型防振支持装置は、請求項1の発明の構成に加え、前記略V字形の凹形状の断面形状と前記楔形の凸形状の断面形状とは、前記第1外周側テーパ面と前記第2外周側テーパ面との法線方向の面間距離が一定であるのに対し、前記第1内周側テーパ面と前記第2内周側テーパ面との法線方向の面間距離が前記先端部及び前記底部から離れるに従い大きくなるよう設定されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の能動型防止支持装置は、前記先端部の径方向幅は、前記底部の径方向幅よりも小さく、前記先端部と前記底部との軸方向の面間距離は、前記第1外周側テーパ面と前記第2外周側テーパ面との軸方向の面間距離よりも大きいことを特徴とする。
請求項2又は請求項3に係る発明によると、アクチュエータが作動して可動コアと固定コアの端部同士が接触しても、端部が噛み合って固着し動作不能になることを防止できる。
本発明によると、アクチュエータの可動コアに生じる横力を低減できる能動型防振支持装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、適宜図を参照しながら詳細に説明する。
(能動型防振支持装置の全体構成)
図1は、本実施形態に係わる能動型防振支持装置のアクティブ・コントロール・マウントの構造を示す縦断面図であり、図2は図1のA部拡大図である。
本実施形態に係わる能動型防振支持装置101は、上下方向に伸縮駆動することが可能で、車両のエンジンを車体フレームに弾性的に支承するために用いられるアクティブ・コントロール・マウント(以下、単にアクティブ・マウントと略称する)M,M(図1では、代表的に1つのアクティブ・マウントMのみを表示)を、例えば、横置き型タイプのエンジンの前後方向に2つ配置してなる。
アクティブ・マウントMは、エンジンの重心の高さより低い位置に取り付けられ、エンジンの前後方向のロール振動を抑制するとともに、エンジンを車両の車体に弾性支持(支承)する。
図1に示すように、能動型防振支持装置101は、アクティブ・マウントM,Mを制御するアクティブ・コントロール・マウント制御ECU(Electric Control Unit)71を備えている。以下では、アクティブ・コントロール・マウント制御ECU71は、ACM(Active Controll Mount)ECU71と称する。
ACMECU71はエンジン回転速度Neや出力トルク等を制御するエンジン制御ECU(以下、エンジンECUと称する)73と通信回線、例えば、CAN(Controller Area Network)通信で接続されている。
なお、ACMECU71は、エンジンECU73から、通信回線を介してエンジン回転速度Ne信号、クランクパルス信号、各気筒の上死点のタイミングを示すTDC(Top Dead Center)信号、V型6気筒のエンジンを全筒運転しているのか、休筒運転をしているのかを示すシリンダ・オフ信号、イグニッション・スイッチのエンジン始動を示すイグニッション・スイッチ信号(以下、IG−SW信号と称する)が入力される。
ちなみに、クランクパルスは、6気筒エンジンの場合、クランクシャフトの1回転につき24回、つまりクランクアングルの15°毎に1回出力される。
(ACMの構成)
図1に示すように、アクティブ・マウントMは、軸線Lに関して実質的に軸対称な構造を有するもので、略円筒状の上部ハウジング11と、その下側に配置された略円筒状の下部ハウジング12と、下部ハウジング12内に収容されて上面が開放した略カップ状のアクチュエータケース13と、上部ハウジング11の上側に接続したダイヤフラム22と、上部ハウジング11内に格納された環状の第1弾性体支持リング14と、第1弾性体支持リング14の上側に接続した第1弾性体19と、アクチュエータケース13に収容された環状の第2弾性体支持リング15と、第2弾性体支持リング15の内周側に接続した第2弾性体27と、アクチュエータケース13に収容され第2弾性体支持リング15及び第2弾性体27の下方に配置された駆動部(アクチュエータ)41等から構成されている。
ここで、第1弾性体19が請求項に記載の「弾性体」に対応する。
上部ハウジング11下端のフランジ部11aと、下部ハウジング12の上端のフランジ部12aとの間に、アクチュエータケース13の外周のフランジ部13aと、第1弾性体支持リング14の外周部14aと、アクチュエータケース13内の上部側に配置された環状断面が略コの字型で上下に外周部を有する第2弾性体支持リング15の上面外周部15aとが重ね合わされてカシメにより結合される。このとき、フランジ部12aとフランジ部13aとの間に環状の第1フローティングラバー16を介在させ、かつフランジ部13aの上面と第2弾性体支持リング15の上面外周部15a下面との間に環状の第2フローティングラバー17を介在させることで、アクチュエータケース13は、上部ハウジング11及び下部ハウジング12に対して上下方向に相対移動可能にフローティング支持される。
第1弾性体支持リング14と、第1弾性体19の上面側に設けられた凹部内に配置された第1弾性体支持ボス18とは、厚肉のラバーで形成された第1弾性体19の下端及び上端で、加硫接着によって接合されている。更に、第1弾性体支持ボス18の上面にダイヤフラム支持ボス20がボルト21で固定されており、ダイヤフラム支持ボス20に内周部を加硫接着によって接合されたダイヤフラム22の外周部が、上部ハウジング11に加硫接着により接合されている。
ダイヤフラム支持ボス20の上面にはエンジン取付部20aが一体に形成され、エンジンに固定される(詳細な固定方法は、図示省略してある)。また、下部ハウジング12の下端の車体取付部12bが図示しない車体フレームに固定される。
上部ハウジング11の上端のフランジ部11bには、ストッパ部材23の下端のフランジ部23aがボルト24及びナット25で結合されており、ストッパ部材23の上部内面に取り付けたストッパラバー26に、ダイヤフラム支持ボス20の上面に突設したエンジン取付部20aが当接可能に対向する。
このような構造によって、アクティブ・マウントMにエンジンから大きな荷重が入力したとき、エンジン取付部20aがストッパラバー26に当接することで、エンジンの過大な変位が抑制される。
第2弾性体支持リング15の内周面には、膜状のラバーで形成された第2弾性体27の外周部が加硫接着により接合されており、第2弾性体27の中央部にその上部が埋め込まれるように可動部材28が加硫接着により接合される。
そして、第2弾性体支持リング15の上面と第1弾性体支持リング14の下部との間に円板状の隔壁部材29が固定されており、第1弾性体支持リング14、第1弾性体19及び隔壁部材29により区画された第1液室30と、隔壁部材29及び第2弾性体27により区画された第2液室31とが、隔壁部材29の中央に開口している連通孔29aを介して相互に連通する。
第2弾性体27の外周部27aは、第2弾性体支持リング15の下面外周部15b(図2参照)と後記するヨーク44との間に挟持され、シール機能を有するようになっている。
また、第1弾性体支持リング14と上部ハウジング11との間に環状の連通路32が形成されている。連通路32は連通孔33を介して第1液室30に連通するとともに、環状の連通間隙34を介して、第1弾性体19とダイヤフラム22により区画された第3液室35に連通する。
次に、図2、図3を参照しながらアクチュエータケース13内に格納された破線枠内で示した駆動部41の詳細構造を説明する。
図3は、図2のB部拡大図である。
図2に示すように駆動部41は、主に透磁率が高い金属又は合金からなる固定コア42B、コイル組立体43、ヨーク44、可動コア54B等から構成されている。
固定コア42Bは、下端部に受け座面のフランジ部を有する略円筒状であり、ヨーク44の内周側にその円筒部が固定配置され、その円筒部の上端部は、図3に示すように軸方向断面形状が楔形の凸形状をしている。楔形の凸形状の断面は、外周側のテーパ面42cと、内周側のテーパ面42dと、平坦な先端部42eとを有した形状である。外周側のテーパ面42cと、内周側のテーパ面42dと、平坦な先端部42eは、固定コア42Bの吸引面を構成している。
可動コア54Bは、図2に示すように略円筒状で上端が径方向内方向に突き出て、中心部に後記するロッド55を挿通可能にする孔を有したばね座54aを形成し、ばね座54aより下部の円筒部の下端部の断面形状が、図3に示すように前記した固定コア42Bの円筒部の上端部の楔形の凸形状の断面形状を受け入れる略V字形の凹形状をしている。そして、略V字形の凹形状の断面は、外周側のテーパ面54cと、内周側のテーパ面54dと、平坦な底部54eとを有した形状である。外周側のテーパ面54cと、内周側のテーパ面54dと、平坦な底部54eは、可動コア54Bの吸引面を構成している。
そして、軸線Lに固定コア42Bと可動コア54Bのそれぞれの中心軸を合わせたとき、固定コア42Bの円筒部の上端部と可動コア54Bの円筒部の下端部とは、外周側のテーパ面42cとテーパ面54cとの法線方向の面間距離が一定(図3の断面図で平行)のギャップg2outであり、内周側のテーパ面42dとテーパ面54dとの間のギャップg2inより面間距離が小さくなるように設定されているのに対し、内周側のテーパ面42dとテーパ面54dとは下側で開きが大きくなる(図3の断面図で、所定の角度αを有する)ように設定されている。
ちなみに、図1、図2ではギャップg2in,g2outを総称してギャップg2と表示してある。
また、先端部42eと底部54eとの軸方向の距離d1は、外周側のテーパ面42cとテーパ面54cとの軸方向の距離d2以上となるように設定されている。また、先端部42eの径方向幅は、底部54eの径方向幅より小さく設定してある。
互いの端部断面形状をこのようにすることで、固定コア42Bに可動コア54Bが吸引されて衝突したとき、固定コア42Bの円筒部上端部と可動コア54Bの円筒部下端部とが噛み合って固着することを防止できる。
その結果、駆動部41(図2参照)が作動して固定コア42Bと可動コア54Bの端部同士が接触しても噛み合って固着し、駆動部41が作動不能になることを防止できる。
コイル組立体43は、図2に示すように固定コア42B及びヨーク44間に配置され、コイル46とコイル46の周囲を覆うコイルカバー47とで構成される。コイルカバー47には、下部ハウジング12及びアクチュエータケース13に形成された開口部12c,13bを貫通して外部に延出するコネクタ48が一体に形成され、そこにコイル46に給電する給電線が接続される。
ヨーク44は、コイルカバー47の上面側に環状の鍔部を持ち、その鍔部の内周から下方に伸びる円筒部44aを有する、謂わば、フランジ付き円筒の形状である。コイルカバー47の上面とヨーク44の鍔部の下面との間にシール部材49が配置され、コイルカバー47の下面と固定コア42Bの上面との間にシール部材50が配置される。これらのシール部材49,50によって下部ハウジング12及びアクチュエータケース13に形成した開口部12c,13bから駆動部41の内部空間に水や塵が入り込むのを阻止することができる。
ヨーク44の円筒部の内周面には、薄肉円筒状の軸受け部材51が上下方向に摺動自在に嵌合しており、この軸受け部材51の上端には径方向内向きに折り曲げられた上部フランジ51aが形成されるとともに、下端には径方向外向きに折り曲げられた下部フランジ51bが形成されている。
下部フランジ51bとヨーク44の円筒部44aの下端との間には、セットばね52が圧縮状態で配置されており、このセットばね52の弾性力で軸受け部材51の下部フランジ51bを下方に付勢して、下部フランジ51bの下面と固定コア42Bとの間に配された弾性体53を介して、固定コア42Bの上面に押し付けることで、軸受け部材51がヨーク44にて支持される。
軸受け部材51の内周面には、略円筒状の可動コア54Bが上下方向に摺動自在に嵌合する。更に、固定コア42B及び可動コア54Bはそれぞれ軸線L上の中心部が中空になっており、そこに前記した可動部材28の中心部(軸線L上)に接続して下方に伸びる略円柱状のロッド55が挿通されている。ロッド55の下端部にはナット56が締結される。ナット56は、中心部に上端が開口した中空部を有し、その中空部にロッド55の下端側を収容している。ナット56の上端部56aは、その下方よりもやや外径が大きく、上端部56aの上面が可動コア54Bのばね座54aの下面と当接するようになっている。
また、可動コア54Bのばね座54aと可動部材28の下面との間には、圧縮状態のセットばね58が配置され、このセットばね58の弾性力で可動コア54Bは下方に付勢され、可動コア54Bの前記ばね座54aの下面がナット56の上端部56aの上面に押し付けられて固定される。この状態で、可動コア54Bの円筒部の断面形状が略V字形の下端部の吸引面であるテーパ面54c、54d、及び底部54e(図3参照)と固定コア42Bの円筒部の断面形状が楔形の上端部の吸引面であるテーパ面42c、42d、及び先端部42e(図3参照)とが、ギャップg2(図3ではg2in,g2outと表示)を介して対向している。
ロッド55に対し、ナット56は固定コア42Bの中心に形成された開口42a内で上下位置を調整されて締結されており、これにより前記したギャップg2を調節可能としている。この開口42aは、ゴム製のキャップ60で閉塞される。
次に、図4、図5を参照しながら適宜図1から図3、図7を参照してアクティブ・マウントMの作用について説明する。
図4の(a)は、比較例における固定コアに可動コアが吸引された場合の作用説明図、(b)は、図4の(a)及び図7のC部拡大図における磁束線を示す説明図である。
図5の(a)は、本実施形態における固定コアに可動コアが吸引された場合の作用説明図、(b)は、図2及び図5の(a)のB部拡大図における磁束線を示す説明図である。
前記したように図7に示す比較例のアクティブ・マウントM’では、ギャップg1を形成する吸引面42b,54b(図4の(a)参照)間の斜め方向の磁束は、図4の(b)のE部に示すように、吸引力Fsとして斜め方向に働き、その力は横力Fと推力Fに分けられる。前記したように周方向でギャップg1の距離が一様でないので、横力Fの周方向の総和は、180度対向する部分で発生する横力F同士で互いに打消すように必ずしもゼロとはならず、ギャップg1の距離が周方向の部分的区間において平均的に大きい側に径方向外側に可動コア54Aの下端を押す横力が残り、軸受け部材51の内周面と擦れあうことになる。
これに対し、図5の(b)のF部に示すように本実施形態の固定コア42Bの上端部は、その断面形状が楔形の凸形状をし、可動コア54Bの下端部は、その断面形状が略V字形の凹形状の断面形状をしているので、ギャップg2outを形成する吸引面であるテーパ面42c,54c(図3参照)間の斜め方向の磁束と、ギャップg2inを形成する吸引面であるテーパ面42d,54d(図3参照)間の斜め方向の磁束とが、逆方向となり、図5の(a)に示すように吸引力Fsとして図4の(a)の場合よりもより垂直方向に近い方向に働き、横力Fは格段に低減され、推力Fが図4の(a)の場合よりも増加する。周方向でギャップg2outの面間距離が一様でなくても、ギャップg2outの面間距離が大きくなる周方向部分では、ギャップg2inの面間距離が小さくなり吸引力が増加するように互いに打ち消し合うので、横力Fの周方向の総和は、180度対向する部分で発生する横力F同士で互いに打消す方向に作用し、径方向外側に可動コア54Aの下端を押す横力が大幅に従来の比較例よりも低減し、軸受け部材51の内周面と擦れあう摩擦力が低減する。
なお、図5の(b)のF部に示すように、ギャップg2outの方がギャップg2inよりも狭くなるように設定して、固定コア42B及び可動コア54Bの外周側に磁束線の密度が高くなるようにしているのは、コイル46の空芯部からヨーク44を経た磁束線が軸受け部材51を介して可動コア54Bを通り、更にギャップg2を経て固定コア42Bを経てコイル46の空芯部に戻るように形成される磁束線回路を最短距離にすることによって、磁束線回路の効率を高め、推力Fを高める上で好ましいからである。
ACMECU71は、エンジンの図示しないクランクシャフトの1回転につき24回、つまり、クランクアングルの15°毎に1回出力されるクランクパルスを検出するクランクパルスセンサSa(図1参照)と、クランクシャフトの1回転につき3回、つまり、各気筒の上死点毎に1回、TDC信号を出力するカム角センサSb(図1参照)に接続されている。ACMECU71は、クランクパルスセンサSaからクランクパルス信号及びカム角センサSbからのTDC信号に基づいてエンジンの振動状態を推定し、能動型防振支持装置101を構成するアクティブ・マウントM,Mの駆動部41に対する通電を制御する。
駆動部41のコイル46は、ACMECU71からの通電制御により励磁され、可動コア54Bを吸引して可動部材28を下方側に移動させる。この可動部材28の移動に伴い、第2液室31を区画する第2弾性体27が下方に変形して第2液室31の容積が増加する。逆に、コイル46を消磁すると、第2弾性体27が自己の弾性により上方に変形し、可動部材28及び可動コア54Bが上昇し、第2液室31の容積が減少する。
しかして、車両の走行中に低周波数(例えば、7〜20Hz)のエンジン、車体、サスペンションの連成系において車体の剛体振動とエンジン系の共振により発生する低周波振動であるエンジンシェイク振動が発生したとき、エンジンからダイヤフラム支持ボス20及び第1弾性体支持ボス18を介して入力される荷重で第1弾性体19が変形して第1液室30の容積が変化すると、連通路32を介して接続された第1液室30及び第3液室35の間で液体が流通する。この状態で、第1液室30の容積が拡大・縮小すると、それに応じて第3液室35の容積は縮小・拡大するが、この第3液室35の容積変化はダイヤフラム22の弾性変形により吸収される。このとき、連通路32の形状及び寸法、並びに第1弾性体19のばね定数は、前記エンジンシェイク振動の周波数領域で低ばね定数及び高減衰力を示すように設定されているため、エンジンから車体フレームに伝達される振動を効果的に低減することができる。
なお、前記エンジンシェイク振動の周波数領域では、エンジンが定常回転の場合は、駆動部41は駆動しない非作動状態に保たれる。
前記エンジンシェイク振動よりも周波数の高い振動、すなわちエンジンの図示しないクランクシャフトの回転に起因するアイドル時の振動や、エンジンの気筒の一部を休止してエンジンを駆動する気筒休止運転時の振動が発生した場合、第1液室30及び第3液室35を接続する連通路32内の液体はスティック状態になって防振機能を発揮できなくなるため、アクティブ・マウントM,Mの駆動部41,41を駆動して防振機能を発揮させる。
ちなみに、アイドル振動は、アイドル回転状態でフロア、シート及びステアリング・ホイールが低周波振動を起こすもので、ブルブル振動は4気筒エンジンで、例えば、20〜35Hz、6気筒エンジンで、例えば30〜50Hzであり、ユサユサ振動は5〜10Hzで燃焼不均一にて発生し、エンジンのロール振動が主な要因である。
そこで、駆動部41,41を駆動するため、図1に示すアクティブ・マウントM,Mを含む能動型防振支持装置101には、クランクパルスセンサSa、カム角センサSb、エンジンECU73からの信号に基づいて、コイル46,46に対する通電を制御する。
図1に示すように構成されるアクティブ・マウントMの駆動部41は、コイル46に電流が通電されていない状態のとき、可動部材28は、第2弾性体27の自己の弾性復元力によって上動する。そして、ナット56が可動コア54Bを押し上げ、可動コア54Bと固定コア42Bとの間にギャップg2が形成される。
一方、ACMECU71からコイル46に電流が通電されると、コイル46が発生させた磁束線がヨーク44、可動コア54B、更にギャップg2を上下に貫通して、固定コア42B、コイル46に戻る閉じた回路を形成することによって、可動コア54Bが下方に吸引され、移動する。このとき、可動コア54Bは可動部材28の下方に接続するロッド55に固定されるナット56を介して、可動部材28を下方に移動させ、第2弾性体27が下向きに変形する。その結果、第2液室31(図1参照)の容積が増加するため、エンジンからの押し荷重で圧縮された第1液室30の液体が隔壁部材29の連通孔29aを通過して第2液室31に流入し、エンジンから車両に伝達される荷重を低減することができる。
逆に、コイル46への通電を止めると、可動コア54Bは下への吸引力から解放され、下向きに変形していた第2弾性体27が自身の弾性力で上方位置に戻ろうとし、ロッド55に固定されるナット56を介して、可動コア54Bが上方に引っ張られ、移動する。その結果、ギャップg2が形成される。このとき、第2弾性体27が上方に移動する結果、第2液室31の容積が減少するため、エンジンからの引き荷重で減圧された第1液室30へ隔壁部材29の連通孔29aを通過して第2液室31の液体が流入し、エンジンから車両に伝達される荷重を低減することができる。
以上のように、ACMECU71は、コイル46へ通電する電流値を制御することで可動部材28の上下動を制御でき、エンジンのロール振動を車体フレームに伝えないように防振機能を発揮することができる。
本実施形態によれば、固定コア42Bの上端部は、その断面形状が楔形の凸形状をし、可動コア54Bの下端部は、その断面形状が略V字形の凹形状の断面形状をしているので、吸引力Fsが従来の場合(図4の(a)の場合)よりもより垂直方向に近い方向に働き、横力Fは格段に低減され、推力Fが増加する。また、周方向でギャップg2out(図3参照)の面間距離が一様でなくても、ギャップg2out(図3参照)の面間距離が大きくなる周方向部分では、ギャップg2inの面間距離が小さくなり吸引力が増加するように互いに打ち消し合うので、横力Fの周方向の総和は、180度対向する部分で発生する横力F同士で互いに打消す方向に作用し、径方向外側に可動コア54Aの下端を押す横力が大幅に従来の比較例よりも低減し、軸受け部材51の内周面と擦れあう摩擦力が低減する。
その結果、横力Fによる軸受け部材51の内周面の磨耗が抑制され、横力Fが少なくなる分、推力Fに変換される分が多くなり効率が向上する。また、横力Fが少なくなり軸受け部材51との摺動抵抗が低減するので上下動応答性が向上する(従来のヒステリシスが無くなる)。
このようにコイル46による推力Fの増加は、コイル46に通電する電流を低減したり、コイル46の巻き回数を減じたりする方向に回すことができる。
(変形例)
本実施形態では、固定コア42Bの上端部を、その断面形状が楔形の凸形状とし、可動コア54Bの下端部を、その断面形状が略V字形の凹形状の断面形状としたが、それに限定されるものではない。図6に示すように固定コア42Cの上端部を、その断面形状が略V字形の凹形状の断面形状とし、可動コア54Cの下端部を楔形の凸形状とし、その間にギャップg3を形成するようにしても良い。
この場合も、外周側のギャップは狭く、内終側のギャップは広くして、図3において上下を逆にしたような形状とすることが、実施形態の場合のように磁束線がギャップg3の外周側をより多く通過するので磁束線の回路が短くなり、磁束線回路の効率が向上する。
実施形態の能動型防振支持装置のアクティブ・マウントの構造を示す縦断面図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB部拡大図である。 (a)は、比較例における固定コアに可動コアが吸引された場合の作用説明図、(b)は、図4の(a)及び図7のC部拡大図における磁束線を示す説明図である。 (a)は、実施形態における固定コアに可動コアが吸引された場合の作用説明図、(b)は、図2及び図5の(a)のB部拡大図における磁束線を示す説明図である。 実施形態の図2に対応する変形例である。 比較例の能動型防振支持装置のアクティブ・マウントの構造を示す縦断面図である。
符号の説明
11 上部ハウジング
12 下部ハウジング
13 アクチュエータケース
14 第1弾性体支持リング
15 第2弾性体支持リング
16 第1フローティングラバー
17 第2フローティングラバー
18 第1弾性体支持ボス
19 第1弾性体(弾性体)
20 ダイヤフラム支持ボス
20a エンジン取付部
22 ダイヤフラム
23 ストッパ部材
26 ストッパラバー
27 第2弾性体
28 可動部材
29 隔壁部材
29a 連通孔
30 第1液室
31 第2液室
32,33 連通路
34 連通間隙
35 第3液室
41 駆動部(アクチュエータ)
42B,42C 固定コア
42c,42d テーパ面(楔形の凸形状の断面形状)
42e 先端部(楔形の凸形状の断面形状)
43 コイル組立体
44 ヨーク
46 コイル
47 コイルカバー
51 軸受け部材
54B,54C 可動コア
テーパ面54c,54d(略V字形の凹形状の断面形状)
底部 54e(略V字形の凹形状の断面形状)
55 ロッド
71 ACMECU
73 エンジンECU
101 能動型防振支持装置
L 軸線
M アクティブ・マウント
Sa クランクパルスセンサ
Sb カム角センサ

Claims (3)

  1. 振動体の荷重を受ける弾性体と、該弾性体が少なくとも壁面の一部を構成する液室と、振動体の振動状態に応じた電流の供給を受けて作動するアクチュエータと、該アクチュエータにより往復動して前記液室の容積を変化させる可動部材とを備え、前記アクチュエータは、環状のヨークと、該ヨークの外周に巻回されたコイルと、前記ヨークの内周側に往復動可能に配置されて前記可動部材に接続された可動コアと、該可動コアに対向して前記ヨークの内周側に固定配置された固定コアと、を含む能動型防振支持装置において、
    前記可動コアが、前記ヨークの内周に配置した円筒状の軸受け部材によって摺動可能に支持されるとともに、
    前記可動コアと前記固定コアの互いに対向する円筒部の端部は、一方が略V字形の凹形状の断面形状をし、他方が楔形の凸形状の断面形状をし
    前記凸形状は、第1外周側テーパ面と、第1内周側テーパ面と、平坦な先端部と、を有した形状であり、
    前記凹形状は、前記凸形状に対応する第2外周側テーパ面と、第2内周側テーパ面と、平坦な底部と、を有した形状であることを特徴とする能動型防振支持装置。
  2. 前記略V字形の凹形状の断面形状と前記楔形の凸形状の断面形状とは、前記第1外周側テーパ面と前記第2外周側テーパ面との法線方向の面間距離が一定であるのに対し、前記第1内周側テーパ面と前記第2内周側テーパ面との法線方向の面間距離が前記先端部及び前記底部から離れるに従い大きくなるよう設定されていることを特徴とする請求項1に記載の能動型防振支持装置。
  3. 前記先端部の径方向幅は、前記底部の径方向幅よりも小さく、
    前記先端部と前記底部との軸方向の面間距離は、前記第1外周側テーパ面と前記第2外周側テーパ面との軸方向の面間距離よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の能動型防止支持装置。
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