JP2004036435A - 気筒休止エンジンの振動防止制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】気筒休止制御が可能なエンジンの振動低減を図る。
【解決手段】気筒休止制御が可能なエンジンの振動を防止すべく、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出する工程と、気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較する工程と、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になった場合に気筒休止制御を中止する工程とを行う。これにより、気筒休止時のエンジン振動量が不安定であって大きく変化しているときには、能動型防振支持装置Mによる防振制御が不可能であると判断して気筒休止制御を中止し、能動型防振支持装置Mによっても抑制できないエンジン振動が発生する事態を未然に防止することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】気筒休止制御が可能なエンジンの振動を防止すべく、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出する工程と、気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較する工程と、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になった場合に気筒休止制御を中止する工程とを行う。これにより、気筒休止時のエンジン振動量が不安定であって大きく変化しているときには、能動型防振支持装置Mによる防振制御が不可能であると判断して気筒休止制御を中止し、能動型防振支持装置Mによっても抑制できないエンジン振動が発生する事態を未然に防止することができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気筒休止制御が可能なエンジンの気筒休止時における振動を防止するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクチュエータに電流を印加して可動部材を振動させることでバネ定数を変化させ、そのバネ定数を設定する電流のピーク電流値と位相との関係を予めマップとして記憶しておき、エンジン回転数に応じて前記マップからアクチュエータに印加すべき電流のピーク電流値と位相とを求めることで、種々のエンジン回転数領域で有効な防振性能を発揮させる能動型防振支持装置が、特開平7−42783号公報により公知である。
【0003】
またエンジンの低負荷運転時に一部の気筒を休止することで、燃料消費量の節減を図る気筒休止エンジンも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジンの休筒運転時には、エンジンの負荷、エンジンの個体間の特性のばらつき、エンジンの使用期間に応じた劣化等により、全筒運転時に比べて気筒毎の振動が大きく変動する傾向があり、上記したような能動型防振支持装置を用いても有効な防振性能を発揮できない場合があった。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、気筒休止制御が可能なエンジンの気筒休止時における振動の増加を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、気筒休止制御が可能なエンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出する工程と、気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較する工程と、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になった場合に気筒休止制御を中止する工程とを含むことを特徴とする気筒休止エンジンの振動防止制御方法が提案される。
【0007】
上記構成によれば、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出し、その気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較した結果、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になれば気筒休止制御を中止するので、気筒休止に伴うエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0008】
また請求項2に記載された発明によれば、気筒休止制御が可能なエンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出する工程と、各気筒のエンジン振動量の差を閾値と比較する工程と、各気筒のエンジン振動量の差が閾値以上になった場合に気筒休止制御を中止する工程とを含むことを特徴とする気筒休止エンジンの振動防止制御方法が提案される。
【0009】
上記構成によれば、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出し、各気筒のエンジン振動量の差を閾値と比較した結果、そのエンジン振動量の差が閾値以上になれば気筒休止制御を中止するので、気筒休止に伴うエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0010】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記エンジンは能動型防振支持装置を介して車体フレームに支持されていることを特徴とする気筒休止エンジンの振動防止制御方法が提案される。
【0011】
上記構成によれば、エンジンを能動型防振支持装置を介して車体フレームに支持したので、エンジンの気筒休止制御により能動型防振支持装置を作動させてもエンジン振動を抑制できなくなった場合に、気筒休止制御を中止することで能動型防振支持装置の機能を充分に発揮させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図5は本発明の第1実施例を示すもので、図1は能動型防振支持装置の縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図、図4は図1の要部拡大図、図5は気筒休止制御手段の制御手法を示すフローチャートである。
【0014】
図1〜図4に示す能動型防振支持装置Mは、自動車の気筒休止制御が可能なエンジンEを車体フレームFに弾性的に支持し、エンジンEの振動が車体フレームFに伝達され難くする機能を有する。エンジンEのクランクシャフトが所定角度(例えば、10°)回転する度に出力されるクランクパルスを検出するクランクパルスセンサSaからの信号と、気筒毎の上死点のタイミングを検出するTDCセンサSbからの信号とが入力される電子制御ユニットUは、能動型防振支持装置Mおよび気筒休止制御手段10の制御を司る。
【0015】
能動型防振支持装置Mは軸線Lに関して実質的に軸対称な構造を有するもので、エンジンEに結合される板状の取付ブラケット11に溶接した内筒12と、この内筒12の外周に同軸に配置された外筒13とを備えており、内筒12および外筒13には厚肉のゴムで形成した第1弾性体14の上端および下端がそれぞれが加硫接着により接合される。中央に開口15bを有する円板状の第1オリフィス形成部材15と、上面が開放した樋状の断面を有して環状に形成された第2オリフィス形成部材16と、同じく上面が開放した樋状の断面を有して環状に形成された第3オリフィス形成部材17とが溶接により一体化されており、第1オリフィス形成部材15および第2オリフィス形成部材16の外周部が重ね合わされて前記外筒13の下部に設けたカシメ固定部13aに固定される。
【0016】
膜状のゴムで形成された第2弾性体18の外周が第3オリフィス形成部材17の内周に加硫接着により固定されており、この第2弾性体18の内周に加硫接着により固定されたキャップ部材19が、軸線L上に上下動可能に配置された可動部材20に圧入により固定される。外筒13のカシメ固定部13aに固定されたリング部材21にダイヤフラム22の外周が加硫接着により固定されており、このダイヤフラム22の内周に加硫接着により固定されたキャップ部材23が前記可動部材20に圧入により固定される。
【0017】
しかして、第1弾性体14および第2弾性体18間に液体が封入された第1液室24が区画され、第2弾性体18およびダイヤフラム22間に液体が封入された第2液室25が区画される。そして第1液室24および第2液室25は、第1〜第3オリフィス形成部材15,16,17により形成された上部オリフィス26および下部オリフィス27によって相互に連通する。
【0018】
上部オリフィス26は第1オリフィス形成部材15および第2オリフィス形成部材16間に形成される環状の通路であって、その一部に設けられた隔壁26aの一側において第1オリフィス形成部材15に連通孔15aが形成され、前記隔壁26aの他側において第2オリフィス形成部材16に連通孔16aが形成される。従って、上部オリフィス26は、第1オリフィス形成部材15の連通孔15aから第2オリフィス形成部材16の連通孔16aまでの略1周の範囲に亘って形成される(図2参照)。
【0019】
下部オリフィス27は第2オリフィス形成部材16および第3オリフィス形成部材17間に形成される環状の通路であって、その一部に設けられた隔壁27aの一側において第2オリフィス形成部材16に前記連通孔16aが形成され、前記隔壁27aの他側において第3オリフィス形成部材17に連通孔17aが形成される。従って、下部オリフィス27は、第2オリフィス形成部材16の連通孔16aから第3オリフィス形成部材17の連通孔17aまでの略1周の範囲に亘って形成される(図3参照)。
【0020】
以上のことから、第1液室24および第2液室25は、直列に接続された上部オリフィス26および下部オリフィス27によって相互に連通する。
【0021】
外筒13のカシメ固定部13aには、能動型防振支持装置Mを車体フレームFに固定するための環状の取付ブラケット28が固定されており、この取付ブラケット28の下面に前記可動部材20を駆動するためのアクチュエータ29の外郭を構成するアクチュエータハウジング30が溶接される。
【0022】
アクチュエータハウジング30にはヨーク32が固定されており、ボビン33に巻き付けられたコイル34がアクチュエータハウジング30およびヨーク32に囲まれた空間に収納される。環状のコイル34の内周に嵌合するヨーク32の筒状部32aに有底円筒状のベアリング36が嵌合する。コイル34の上面に対向する円板状のアーマチュア38がアクチュエータハウジング30の内周面に摺動自在に支持されており、このアーマチュア38の内周に形成した段部38aがベアリング36の上部に係合する。アーマチュア38はボビン33の上面との間に配置した皿ばね42で上方に付勢され、アクチュエータハウジング30に設けた係止部30aに係合して位置決めされる。
【0023】
ベアリング36の内周に円筒状のスライダ43が摺動自在に嵌合しており、可動部材20から下方に延びる軸部20aが、ベアリング36の上底部を緩く貫通してスライダ43の内部に固定したボス44に接続される。ベアリング36の上底部とスライダ43との間にコイルばね41が配置されており、このコイルばね41でベアリング36は上向きに付勢され、スライダ43は下向きに付勢される。
【0024】
アクチュエータ29のコイル34が消磁状態にあるとき、ベアリング36に摺動自在に支持されたスライダ43にはコイルばね41の弾発力が下向きに作用するとともに、ヨーク32の底面との間に配置したコイルばね45の弾発力が上向きに作用しており、スライダ43は両コイルばね41,45の弾発力が釣り合う位置に停止する。この状態からコイル34を励磁してアーマチュア38を下方に吸引すると、段部38aに押されてベアリング36が下方に摺動することによりコイルばね41が圧縮される。その結果、コイルばね41の弾発力が増加してコイルばね45を圧縮しながらスライダ43が下降するため、スライダ43にボス44および軸部20aを介して接続された可動部材20が下降し、可動部材20に接続された第2弾性体18が下方に変形して第1液室24の容積が増加する。逆にコイル34を消磁すると、可動部材20が上昇して第2弾性体18が上方に変形し、第1液室24の容積が減少する。
【0025】
しかして、自動車の走行中に低周波数のエンジンシェイク振動が発生したとき、エンジンEから入力される荷重で第1弾性体14が変形して第1液室24の容積が変化すると、上部オリフィス26および下部オリフィス27を介して接続された第1液室24および第2液室25間で液体が行き来する。第1液室24の容積が拡大・縮小すると、それに応じて第2液室25の容積が縮小・拡大するが、この第2液室25の容積変化はダイヤフラム22の弾性変形により吸収される。このとき、上部オリフィス26および下部オリフィス27の形状および寸法、並びに第1弾性体14のばね定数は前記エンジンシェイク振動の周波数領域で低ばね定数および高減衰力を示すように設定されているため、エンジンEから車体フレームFに伝達される振動を効果的に低減することができる。
【0026】
尚、上記エンジンシェイク振動の周波数領域では、アクチュエータ29は非作動状態に保たれる。
【0027】
前記エンジンシェイク振動よりも周波数の高い振動、即ちエンジンEのクランクシャフトの回転に起因するアイドル振動やこもり音振動が発生した場合、第1液室24および第2液室25を接続する上部オリフィス26および下部オリフィス27内の液体はスティック状態になって防振機能を発揮できなくなるため、アクチュエータ29を駆動して防振機能を発揮させる。
【0028】
具体的には、振動によってエンジンEが下方に偏倚して第1液室24の容積が減少して液圧が増加するときには、コイル34を励磁してアーマチュア38を吸引する。その結果、アーマチュア38はコイルばね41,45を圧縮しながらスライダ43および可動部材20と共に下方に移動し、可動部材20に内周を接続された第2弾性体18を下方に変形させる。これにより、第1液室24の容積が増加して液圧の増加を抑制するため、能動型防振支持装置MはエンジンEから車体フレームFへの下向きの荷重伝達を防止する能動的な支持力を発生する。
【0029】
逆に振動によってエンジンEが上方に偏倚して第1液室24の容積が増加して液圧が減少するときには、コイル34を消磁してアーマチュア38を吸引を解除する。その結果、アーマチュア38はコイルばね41,45の弾発力でスライダ43および可動部材20と共に上方に移動し、可動部材20に内周を接続された第2弾性体18を上方に変形させる。これにより、第1液室24の容積が減少して液圧の減少を抑制するため、能動型防振支持装置MはエンジンEから車体フレームFへの上向きの荷重伝達を防止する能動的な支持力を発生する。
【0030】
ところで、エンジンEの気筒休止制御中には、エンジンEの負荷、エンジンEの個体間の特性のばらつき、エンジンEの使用期間に応じた劣化等により、気筒毎の振動が大きく変動する場合がある。この気筒毎の振動のばらつきは極めて不安定であり、その変動の時間間隔も極めて小さいため、能動型防振支持装置Mの制御によって上記気筒休止制御中における振動を低減することが困難な場合がある。そこで、本実施例では図5のフローチャートに示す手法により、気筒休止制御中に能動型防振支持装置Mの制御を中止するか継続するかを判定している。以下、その内容を図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0031】
先ずステップS1でエンジンEの気筒休止制御が行われているとき、ステップS2でクランクパルスセンサSaから10°のクランクアングル毎に出力されるクランクパルス信号を読み込むとともに、ステップS3でTDCセンサSbから気筒毎のTDC信号を読み込む。続くステップS4でクランクパルスの時間間隔を算出した後に、ステップS5で前記10°のクランクアングルをクランクパルスの時間間隔で除算することでクランク角速度ωを算出し、更にステップS6でクランク角速度ωを時間微分してクランク角加速度dω/dtを算出する。続くステップS7でエンジンEのクランクシャフト回りのトルクTqを、エンジンEのクランクシャフト回りの慣性モーメントをIとして、
Tq=I×dω/dt
により算出する。このトルクTqはクランクシャフトが一定の角速度ωで回転していると仮定すると0になるが、膨張行程ではピストンの加速により角速度ωが増加し、圧縮行程ではピストンの減速により角速度ωが減少してクランク角加速度dω/dtが発生するため、そのクランク角加速度dω/dtに比例したトルクTqが発生することになる。
【0032】
続くステップS8で時間的に隣接するトルクの最大値および最小値を判定し、ステップS9でトルクの最大値および最小値の偏差、つまりトルクの変動量としてエンジン振動量を算出する。このエンジン振動量は、能動型防振支持装置Mの位置における振動状態と高い相関関係を持っている。続くステップS10で気筒毎のTDC信号とエンジン振動量とを対応させることで、気筒毎のエンジン振動量を算出する。そしてステップS11で気筒毎のエンジン振動量の前回値と今回値との偏差から気筒毎のエンジン振動量の変化量を算出し、ステップS12で気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較し、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上であれば、ステップS13で気筒休止制御手段10を介して気筒休止制御を中止し、閾値未満であれば、ステップS14で気筒休止制御を継続する。
【0033】
以上のように、気筒休止制御時のエンジン振動量が不安定であって大きく変動しているときには、能動型防振支持装置Mによる防振制御が不可能であると判断して気筒休止制御を中止するので、能動型防振支持装置Mの機能を充分に発揮させてエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0034】
次に、図6のフローチャートに基づいて本発明の第2実施例を説明する。
【0035】
図6のフローチャート(第2実施例)はステップS11′,S12′が、図5のフローチャート(第1実施例)の対応するステップS11,S12と異なっており、その他のステップの内容は同一である。
【0036】
第1実施例ではステップS11で気筒毎のエンジン振動量の前回値と今回値との偏差から気筒毎のエンジン振動量の変化量を算出し、ステップS12で気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較しているが、第2実施例ではステップS11′で各気筒のエンジン振動量の差(例えば、連続して爆発する二つの気筒のエンジン振動量の差)を算出し、ステップS12′で前記エンジン振動量の差を閾値と比較している。そして何れかのエンジン振動量の差が閾値以上であれば、ステップS13で気筒休止制御手段10を介して気筒休止制御を中止し、閾値未満であれば、ステップS14で気筒休止制御を継続する。
【0037】
この第2実施例によっても、前記第1実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0038】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0039】
例えば、実施例では能動型防振支持装置Mを備えたエンジンEを例示したが、本発明は能動型防振支持装置Mを備えていないエンジンに対しても適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出し、その気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較した結果、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になれば気筒休止制御を中止するので、気筒休止に伴うエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0041】
また請求項2に記載された発明によれば、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出し、各気筒のエンジン振動量の差を閾値と比較した結果、そのエンジン振動量の差が閾値以上になれば気筒休止制御を中止するので、気筒休止に伴うエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0042】
また請求項3に記載された発明によれば、エンジンを能動型防振支持装置を介して車体フレームに支持したので、エンジンの気筒休止制御により能動型防振支持装置を作動させてもエンジン振動を抑制できなくなった場合に、気筒休止制御を中止することで能動型防振支持装置の機能を充分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】能動型防振支持装置の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】気筒休止制御手段の制御手法を示すフローチャート
【図6】第2実施例に係る気筒休止制御手段の制御手法を示すフローチャート
【符号の説明】
E エンジン
F 車体フレーム
M 能動型防振支持装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、気筒休止制御が可能なエンジンの気筒休止時における振動を防止するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクチュエータに電流を印加して可動部材を振動させることでバネ定数を変化させ、そのバネ定数を設定する電流のピーク電流値と位相との関係を予めマップとして記憶しておき、エンジン回転数に応じて前記マップからアクチュエータに印加すべき電流のピーク電流値と位相とを求めることで、種々のエンジン回転数領域で有効な防振性能を発揮させる能動型防振支持装置が、特開平7−42783号公報により公知である。
【0003】
またエンジンの低負荷運転時に一部の気筒を休止することで、燃料消費量の節減を図る気筒休止エンジンも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジンの休筒運転時には、エンジンの負荷、エンジンの個体間の特性のばらつき、エンジンの使用期間に応じた劣化等により、全筒運転時に比べて気筒毎の振動が大きく変動する傾向があり、上記したような能動型防振支持装置を用いても有効な防振性能を発揮できない場合があった。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、気筒休止制御が可能なエンジンの気筒休止時における振動の増加を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、気筒休止制御が可能なエンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出する工程と、気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較する工程と、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になった場合に気筒休止制御を中止する工程とを含むことを特徴とする気筒休止エンジンの振動防止制御方法が提案される。
【0007】
上記構成によれば、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出し、その気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較した結果、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になれば気筒休止制御を中止するので、気筒休止に伴うエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0008】
また請求項2に記載された発明によれば、気筒休止制御が可能なエンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出する工程と、各気筒のエンジン振動量の差を閾値と比較する工程と、各気筒のエンジン振動量の差が閾値以上になった場合に気筒休止制御を中止する工程とを含むことを特徴とする気筒休止エンジンの振動防止制御方法が提案される。
【0009】
上記構成によれば、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出し、各気筒のエンジン振動量の差を閾値と比較した結果、そのエンジン振動量の差が閾値以上になれば気筒休止制御を中止するので、気筒休止に伴うエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0010】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記エンジンは能動型防振支持装置を介して車体フレームに支持されていることを特徴とする気筒休止エンジンの振動防止制御方法が提案される。
【0011】
上記構成によれば、エンジンを能動型防振支持装置を介して車体フレームに支持したので、エンジンの気筒休止制御により能動型防振支持装置を作動させてもエンジン振動を抑制できなくなった場合に、気筒休止制御を中止することで能動型防振支持装置の機能を充分に発揮させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図5は本発明の第1実施例を示すもので、図1は能動型防振支持装置の縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図、図4は図1の要部拡大図、図5は気筒休止制御手段の制御手法を示すフローチャートである。
【0014】
図1〜図4に示す能動型防振支持装置Mは、自動車の気筒休止制御が可能なエンジンEを車体フレームFに弾性的に支持し、エンジンEの振動が車体フレームFに伝達され難くする機能を有する。エンジンEのクランクシャフトが所定角度(例えば、10°)回転する度に出力されるクランクパルスを検出するクランクパルスセンサSaからの信号と、気筒毎の上死点のタイミングを検出するTDCセンサSbからの信号とが入力される電子制御ユニットUは、能動型防振支持装置Mおよび気筒休止制御手段10の制御を司る。
【0015】
能動型防振支持装置Mは軸線Lに関して実質的に軸対称な構造を有するもので、エンジンEに結合される板状の取付ブラケット11に溶接した内筒12と、この内筒12の外周に同軸に配置された外筒13とを備えており、内筒12および外筒13には厚肉のゴムで形成した第1弾性体14の上端および下端がそれぞれが加硫接着により接合される。中央に開口15bを有する円板状の第1オリフィス形成部材15と、上面が開放した樋状の断面を有して環状に形成された第2オリフィス形成部材16と、同じく上面が開放した樋状の断面を有して環状に形成された第3オリフィス形成部材17とが溶接により一体化されており、第1オリフィス形成部材15および第2オリフィス形成部材16の外周部が重ね合わされて前記外筒13の下部に設けたカシメ固定部13aに固定される。
【0016】
膜状のゴムで形成された第2弾性体18の外周が第3オリフィス形成部材17の内周に加硫接着により固定されており、この第2弾性体18の内周に加硫接着により固定されたキャップ部材19が、軸線L上に上下動可能に配置された可動部材20に圧入により固定される。外筒13のカシメ固定部13aに固定されたリング部材21にダイヤフラム22の外周が加硫接着により固定されており、このダイヤフラム22の内周に加硫接着により固定されたキャップ部材23が前記可動部材20に圧入により固定される。
【0017】
しかして、第1弾性体14および第2弾性体18間に液体が封入された第1液室24が区画され、第2弾性体18およびダイヤフラム22間に液体が封入された第2液室25が区画される。そして第1液室24および第2液室25は、第1〜第3オリフィス形成部材15,16,17により形成された上部オリフィス26および下部オリフィス27によって相互に連通する。
【0018】
上部オリフィス26は第1オリフィス形成部材15および第2オリフィス形成部材16間に形成される環状の通路であって、その一部に設けられた隔壁26aの一側において第1オリフィス形成部材15に連通孔15aが形成され、前記隔壁26aの他側において第2オリフィス形成部材16に連通孔16aが形成される。従って、上部オリフィス26は、第1オリフィス形成部材15の連通孔15aから第2オリフィス形成部材16の連通孔16aまでの略1周の範囲に亘って形成される(図2参照)。
【0019】
下部オリフィス27は第2オリフィス形成部材16および第3オリフィス形成部材17間に形成される環状の通路であって、その一部に設けられた隔壁27aの一側において第2オリフィス形成部材16に前記連通孔16aが形成され、前記隔壁27aの他側において第3オリフィス形成部材17に連通孔17aが形成される。従って、下部オリフィス27は、第2オリフィス形成部材16の連通孔16aから第3オリフィス形成部材17の連通孔17aまでの略1周の範囲に亘って形成される(図3参照)。
【0020】
以上のことから、第1液室24および第2液室25は、直列に接続された上部オリフィス26および下部オリフィス27によって相互に連通する。
【0021】
外筒13のカシメ固定部13aには、能動型防振支持装置Mを車体フレームFに固定するための環状の取付ブラケット28が固定されており、この取付ブラケット28の下面に前記可動部材20を駆動するためのアクチュエータ29の外郭を構成するアクチュエータハウジング30が溶接される。
【0022】
アクチュエータハウジング30にはヨーク32が固定されており、ボビン33に巻き付けられたコイル34がアクチュエータハウジング30およびヨーク32に囲まれた空間に収納される。環状のコイル34の内周に嵌合するヨーク32の筒状部32aに有底円筒状のベアリング36が嵌合する。コイル34の上面に対向する円板状のアーマチュア38がアクチュエータハウジング30の内周面に摺動自在に支持されており、このアーマチュア38の内周に形成した段部38aがベアリング36の上部に係合する。アーマチュア38はボビン33の上面との間に配置した皿ばね42で上方に付勢され、アクチュエータハウジング30に設けた係止部30aに係合して位置決めされる。
【0023】
ベアリング36の内周に円筒状のスライダ43が摺動自在に嵌合しており、可動部材20から下方に延びる軸部20aが、ベアリング36の上底部を緩く貫通してスライダ43の内部に固定したボス44に接続される。ベアリング36の上底部とスライダ43との間にコイルばね41が配置されており、このコイルばね41でベアリング36は上向きに付勢され、スライダ43は下向きに付勢される。
【0024】
アクチュエータ29のコイル34が消磁状態にあるとき、ベアリング36に摺動自在に支持されたスライダ43にはコイルばね41の弾発力が下向きに作用するとともに、ヨーク32の底面との間に配置したコイルばね45の弾発力が上向きに作用しており、スライダ43は両コイルばね41,45の弾発力が釣り合う位置に停止する。この状態からコイル34を励磁してアーマチュア38を下方に吸引すると、段部38aに押されてベアリング36が下方に摺動することによりコイルばね41が圧縮される。その結果、コイルばね41の弾発力が増加してコイルばね45を圧縮しながらスライダ43が下降するため、スライダ43にボス44および軸部20aを介して接続された可動部材20が下降し、可動部材20に接続された第2弾性体18が下方に変形して第1液室24の容積が増加する。逆にコイル34を消磁すると、可動部材20が上昇して第2弾性体18が上方に変形し、第1液室24の容積が減少する。
【0025】
しかして、自動車の走行中に低周波数のエンジンシェイク振動が発生したとき、エンジンEから入力される荷重で第1弾性体14が変形して第1液室24の容積が変化すると、上部オリフィス26および下部オリフィス27を介して接続された第1液室24および第2液室25間で液体が行き来する。第1液室24の容積が拡大・縮小すると、それに応じて第2液室25の容積が縮小・拡大するが、この第2液室25の容積変化はダイヤフラム22の弾性変形により吸収される。このとき、上部オリフィス26および下部オリフィス27の形状および寸法、並びに第1弾性体14のばね定数は前記エンジンシェイク振動の周波数領域で低ばね定数および高減衰力を示すように設定されているため、エンジンEから車体フレームFに伝達される振動を効果的に低減することができる。
【0026】
尚、上記エンジンシェイク振動の周波数領域では、アクチュエータ29は非作動状態に保たれる。
【0027】
前記エンジンシェイク振動よりも周波数の高い振動、即ちエンジンEのクランクシャフトの回転に起因するアイドル振動やこもり音振動が発生した場合、第1液室24および第2液室25を接続する上部オリフィス26および下部オリフィス27内の液体はスティック状態になって防振機能を発揮できなくなるため、アクチュエータ29を駆動して防振機能を発揮させる。
【0028】
具体的には、振動によってエンジンEが下方に偏倚して第1液室24の容積が減少して液圧が増加するときには、コイル34を励磁してアーマチュア38を吸引する。その結果、アーマチュア38はコイルばね41,45を圧縮しながらスライダ43および可動部材20と共に下方に移動し、可動部材20に内周を接続された第2弾性体18を下方に変形させる。これにより、第1液室24の容積が増加して液圧の増加を抑制するため、能動型防振支持装置MはエンジンEから車体フレームFへの下向きの荷重伝達を防止する能動的な支持力を発生する。
【0029】
逆に振動によってエンジンEが上方に偏倚して第1液室24の容積が増加して液圧が減少するときには、コイル34を消磁してアーマチュア38を吸引を解除する。その結果、アーマチュア38はコイルばね41,45の弾発力でスライダ43および可動部材20と共に上方に移動し、可動部材20に内周を接続された第2弾性体18を上方に変形させる。これにより、第1液室24の容積が減少して液圧の減少を抑制するため、能動型防振支持装置MはエンジンEから車体フレームFへの上向きの荷重伝達を防止する能動的な支持力を発生する。
【0030】
ところで、エンジンEの気筒休止制御中には、エンジンEの負荷、エンジンEの個体間の特性のばらつき、エンジンEの使用期間に応じた劣化等により、気筒毎の振動が大きく変動する場合がある。この気筒毎の振動のばらつきは極めて不安定であり、その変動の時間間隔も極めて小さいため、能動型防振支持装置Mの制御によって上記気筒休止制御中における振動を低減することが困難な場合がある。そこで、本実施例では図5のフローチャートに示す手法により、気筒休止制御中に能動型防振支持装置Mの制御を中止するか継続するかを判定している。以下、その内容を図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0031】
先ずステップS1でエンジンEの気筒休止制御が行われているとき、ステップS2でクランクパルスセンサSaから10°のクランクアングル毎に出力されるクランクパルス信号を読み込むとともに、ステップS3でTDCセンサSbから気筒毎のTDC信号を読み込む。続くステップS4でクランクパルスの時間間隔を算出した後に、ステップS5で前記10°のクランクアングルをクランクパルスの時間間隔で除算することでクランク角速度ωを算出し、更にステップS6でクランク角速度ωを時間微分してクランク角加速度dω/dtを算出する。続くステップS7でエンジンEのクランクシャフト回りのトルクTqを、エンジンEのクランクシャフト回りの慣性モーメントをIとして、
Tq=I×dω/dt
により算出する。このトルクTqはクランクシャフトが一定の角速度ωで回転していると仮定すると0になるが、膨張行程ではピストンの加速により角速度ωが増加し、圧縮行程ではピストンの減速により角速度ωが減少してクランク角加速度dω/dtが発生するため、そのクランク角加速度dω/dtに比例したトルクTqが発生することになる。
【0032】
続くステップS8で時間的に隣接するトルクの最大値および最小値を判定し、ステップS9でトルクの最大値および最小値の偏差、つまりトルクの変動量としてエンジン振動量を算出する。このエンジン振動量は、能動型防振支持装置Mの位置における振動状態と高い相関関係を持っている。続くステップS10で気筒毎のTDC信号とエンジン振動量とを対応させることで、気筒毎のエンジン振動量を算出する。そしてステップS11で気筒毎のエンジン振動量の前回値と今回値との偏差から気筒毎のエンジン振動量の変化量を算出し、ステップS12で気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較し、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上であれば、ステップS13で気筒休止制御手段10を介して気筒休止制御を中止し、閾値未満であれば、ステップS14で気筒休止制御を継続する。
【0033】
以上のように、気筒休止制御時のエンジン振動量が不安定であって大きく変動しているときには、能動型防振支持装置Mによる防振制御が不可能であると判断して気筒休止制御を中止するので、能動型防振支持装置Mの機能を充分に発揮させてエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0034】
次に、図6のフローチャートに基づいて本発明の第2実施例を説明する。
【0035】
図6のフローチャート(第2実施例)はステップS11′,S12′が、図5のフローチャート(第1実施例)の対応するステップS11,S12と異なっており、その他のステップの内容は同一である。
【0036】
第1実施例ではステップS11で気筒毎のエンジン振動量の前回値と今回値との偏差から気筒毎のエンジン振動量の変化量を算出し、ステップS12で気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較しているが、第2実施例ではステップS11′で各気筒のエンジン振動量の差(例えば、連続して爆発する二つの気筒のエンジン振動量の差)を算出し、ステップS12′で前記エンジン振動量の差を閾値と比較している。そして何れかのエンジン振動量の差が閾値以上であれば、ステップS13で気筒休止制御手段10を介して気筒休止制御を中止し、閾値未満であれば、ステップS14で気筒休止制御を継続する。
【0037】
この第2実施例によっても、前記第1実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0038】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0039】
例えば、実施例では能動型防振支持装置Mを備えたエンジンEを例示したが、本発明は能動型防振支持装置Mを備えていないエンジンに対しても適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出し、その気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較した結果、何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になれば気筒休止制御を中止するので、気筒休止に伴うエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0041】
また請求項2に記載された発明によれば、エンジンの気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出し、各気筒のエンジン振動量の差を閾値と比較した結果、そのエンジン振動量の差が閾値以上になれば気筒休止制御を中止するので、気筒休止に伴うエンジン振動の増加を未然に防止することができる。
【0042】
また請求項3に記載された発明によれば、エンジンを能動型防振支持装置を介して車体フレームに支持したので、エンジンの気筒休止制御により能動型防振支持装置を作動させてもエンジン振動を抑制できなくなった場合に、気筒休止制御を中止することで能動型防振支持装置の機能を充分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】能動型防振支持装置の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】気筒休止制御手段の制御手法を示すフローチャート
【図6】第2実施例に係る気筒休止制御手段の制御手法を示すフローチャート
【符号の説明】
E エンジン
F 車体フレーム
M 能動型防振支持装置
Claims (3)
- 気筒休止制御が可能なエンジン(E)の気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出する工程と、
気筒毎のエンジン振動量の変化量を閾値と比較する工程と、
何れかの気筒のエンジン振動量の変化量が閾値以上になった場合に気筒休止制御を中止する工程と、
を含むことを特徴とする気筒休止エンジンの振動防止制御方法。 - 気筒休止制御が可能なエンジン(E)の気筒休止時に気筒毎のエンジン振動量を検出する工程と、
各気筒のエンジン振動量の差を閾値と比較する工程と、
各気筒のエンジン振動量の差が閾値以上になった場合に気筒休止制御を中止する工程と、
を含むことを特徴とする気筒休止エンジンの振動防止制御方法。 - 前記エンジン(E)は能動型防振支持装置(M)を介して車体フレーム(F)に支持されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の気筒休止エンジンの振動防止制御方法。
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JP2002192885A JP2004036435A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 気筒休止エンジンの振動防止制御方法 |
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CN102817722A (zh) * | 2012-08-07 | 2012-12-12 | 杭州电子科技大学 | 柴油机减缸控制负荷方法 |
JP2017031873A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 富士重工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
US20200408273A1 (en) * | 2018-03-20 | 2020-12-31 | Lord Corporation | Active vibration control using circular force generators |
-
2002
- 2002-07-02 JP JP2002192885A patent/JP2004036435A/ja active Pending
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