JP5026386B2 - サーボ型加速度計 - Google Patents

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Description

この発明は、振子(ペンデュラム)とトルカコイルとの接合構造を改良したサーボ型加速度計に関する。
従来のサーボ型加速度計の構造例としては、例えば図9に示すものが知られている。図9において、90aは振子で円板状の枠体90の枠内に位置する。振子90aは、その周の一部が切り欠かれた舌片形状とされヒンジ90bを介して枠体90に連結されて枠体90によって支持される。これら枠体90、振子90a、ヒンジ90bは、例えば石英ガラスで一体に形成される。ヒンジ90bは肉薄とされ弾性変形可能であり、入力加速度により振子90aが図9の上下方向に変位可能とされている。
枠体90の両板面には一対の磁気ヨーク91,92が対接され、これら磁気ヨーク91,92によって枠体90は挟み込まれている。磁気ヨーク91,92は、共に一端側が開放され他端側が閉塞された円筒状であり、その一端側開放端面が枠体90に対接されている。磁気ヨーク91,92と枠体90とは接着によって固定されている。
磁気ヨーク91,92の内部にはそれぞれポールピースボトム96、永久磁石97及びポールピーストップ98が収容されている。これらポールピースボトム96、永久磁石97及びポールピーストップ98はそれぞれ円板状をなし、その中心軸が磁気ヨーク91,92の中心軸に一致されて、磁気ヨーク91,92の他端側を閉塞している閉塞板部91a,92aの内面上にそれぞれ順次積層されて配置されている。ポールピーストップ98の周縁部は図9に示したように肉厚とされている。
永久磁石97には例えばサマリウム系希土類コバルト磁石が用いられ、ポールピースボトム96及びポールピーストップ98は例えば電磁軟鉄材によって形成される。永久磁石97とポールピースボトム96及びポールピーストップ98とはそれぞれ接着固定とされ、ポールピースボトム96と磁気ヨーク91,92とはレーザ溶着によって接合固定される。
永久磁石97は、その板厚方向に着磁され、磁気ヨーク91,92の開放端内周面とポールピーストップ98の外周面との間に環状磁気空隙99がそれぞれ形成される。これら環状磁気空隙99内にそれぞれ位置するようにトルカコイル93が巻回されたコイルボビン94が、振子90aの両板面にそれぞれ取り付けられる。コイルボビン94はその振子90a側の端面に端板94aを備え、その端板94aの中央には円筒状をなす取り付け部94bが形成されている。
振子90aの両板面には、その舌片形状の先端側外周に沿って静電容量電極90cが円弧状にそれぞれ形成されており、これら静電容量電極90cと対向する電極が磁気ヨーク91,92によって構成される。磁気ヨーク91,92の開放端面には図9に示すように外周側から順次、枠体当接面91c,92c、逃げ91d,92d及び電極面91e,92eが形成され、電極面91e,92eは振子90aの静電容量電極90cと所定の間隔を空けて対向する。
このような構成を有するサーボ型加速度計においては、加速度入力による振子90aの変位が静電容量電極90cと電極面91e,92e間の静電容量の変化として検出される。電極面91e,92eは共通電位とされ、振子90aの両板面の静電容量電極90cの検出信号が図示しないサーボアンプにより差動増幅され、一対のトルカコイル93に静電容量差に基づいたトルカ電流が流される。このトルカ電流と永久磁石97による磁界との相互作用により、変位した振子90aは元に戻り、中立点で平衡する。この時のトルカ電流は振子90aに加わった加速度に比例するので、この電流から入力加速度が求められる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、トルカコイル93が巻回されたコイルボビン94の振子90aへの取り付けは、振子90aの両板面に接着固定された円柱状をなすホルダ95に嵌合して、さらに接着固定して行われる。その後、トルカコイル93のコイル端末93a,93bが振子90a上の図示しない金属導体に接着されて電気的に接合される。
このように従来のサーボ型加速度計の振子90aとボビン94とトルカコイル93の組み立ては、トルカコイル93が巻回されたボビン94の振子90aへの機械的な接合と、トルカコイル93のコイル端末93a,93bの電気的な接合と、を取る工程が別々であった。また、電気的な接合をコイルボビン94の端板94aと振子90aとの間のわずかな隙間から行うために作業性が悪く歩留まりを低下させる原因になっていた。
そこで、この部分の作業性を改善する方法が従来から検討されている。その一例として特許文献2に開示されたサーボ型加速度計が知られている。特許文献2に示されたコイルボビンを図10に示す。図10(a)はコイルボビン13の断面図である。図10(b)はトルカコイル15が接合されたコイルボビン13を振子側から見た斜視図である。コイルボビン13は、例えば液晶ポリマー等の合成樹脂材料よりなり燐青銅等の弾性導電材料より成る2本の端子舌片18を振子側の位置にインサートモールドして一体成型している。2本の端子舌片18のコイルボビン13の円筒外周側の端部181は、トルカコイル15のコイル端末151を巻き付け固定する巻き付け部としてコイルボビン13の側面から外側に突出している。その他方の円筒内側の端部は、接触端部182として振子側にわずかに折り曲げられている。接触端部182は、コイルボビン13を振子に機械的に接合することで振子上の金属導体と電気的に接続する。したがって、振子上の金属導体に接触部182を接続する作業は容易である。
特開平11−281670号公報 特開2000−235045号公報(図2)
しかし、特許文献2の方法において、インサートモールドされる2本の端子舌片18は、変形により接触部182の位置がコイルボビン13の振子側の面よりも浮く場合がある。この場合、作業者が手作業で接触部182の変形を修正する工数が増え、作業性を悪くしていた。
この発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、振子とトルカコイルが巻回されたコイルボビンとの組み立ての作業性を良くしたサーボ型加速度計を提供することを目的とする。
この発明のサーボ型加速度計は、トルカコイルと、トルカコイルとの接続用に振子導体を有する振子と、トルカコイルを振子に固定するコイルボビンとを備える。コイルボビンは、端板と、端板の一方の面にその外形よりも小さな外形の凸部と、凸部の異なる2箇所
から端板の外縁方向に形成されたボビン導体とを具備する。トルカコイルの両端がボビン導体にそれぞれ接続される。そして、凸部に形成されたボビン導体と振子導体の少なくとも一方が当接する位置に形成される。
この発明によれば、振子導体にトルカコイルの凸部のボビン導体を接続するように振子とコイルボビンを接着固定するだけで、振子とトルカコイルの機械的接合と電気的接合を行うことができる。したがって、振子とトルカコイルが巻回されたコイルボビンの組み立ての作業性が良い。
以下に、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施例では、振子と、トルカコイルが巻回されたコイルボビンを図示して説明を行う。他の部分の構成は背景技術で説明したサーボ型加速度計と同じであるのでその説明は省略する。複数の図面中同一のものには同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
図1にこの発明のサーボ型加速度計に用いられる振子と、トルカコイルが巻回されたコイルボビンとが機械的及び電気的に組み立てられた状態を示す。図1(a)は平面図であり、図1(b)は断面図である。環状の枠体10内に、舌片形状の振子10aが一対のヒンジ10b,10bによって連結して一体となって形成されている。トルカコイル11が巻回された第1コイルボビン14とトルカコイル11´が巻回された第2コイルボビン16は、振子10a側にそれぞれ端板14a,16aを備え、その中央部分に凸部14b,16bが形成されている。凸部14a,16bは振子10aの中央部分の表裏に接着されて、第1コイルボビン14と第2コイルボビン16とが一体とされている。
第1コイルボビン14と第2コイルボビン16は、絶縁材料である例えば液晶ポリマーで形成される。ボビン導体14c,14dが凸部14bの異なる2箇所から端板14aの外縁まで形成されている。ボビン導体14cにはトルカコイル11のコイル端末11aが、ボビン導体14dにはトルカコイル11のコイル端末11bが、それぞれ導電性接着剤で接続されている。第2コイルボビン16側でも同様に2つのボビン導体が形成され、トルカコイル11´のコイル端末の両端がボビン導体にそれぞれ導電性接着剤で接続される。
振子10aの一方の面には振子導体AとBとが形成され、他方の面(図1では省略)には振子導体BとCとが形成されている。振子10aに第1コイルボビン14の凸部14bを接着固定することで、振子導体A,Bと、ボビン導体14c,14dとがそれぞれ接合される。同様に、振子10aの他方の面に第2コイルボビン16の凸部16bを接着固定することで、振子導体B,Cと2つのボビン導体とがそれぞれ接続される。このように振子10aと第1コイルボビン14、及び振子10aと第2コイルボビン16との機械的接合と電気的接合は、凸部14b,16bを振子10aに接着固定することで実現できるので、振子とトルカコイルの組み立ての作業性が良い。以降、振子、コイルボビン、の各構造を示して更に詳細に説明する。
〔振子〕
図2に、振子10aの平面図を示す。図2(a)は一方の面、図2(b)は他方の面である。振子10aは、環状の枠体10の枠内に位置し、枠体10から一対のヒンジ10b,10bで連結されて舌片形状に形成されている。枠体10、振子10a、ヒンジ10b,10bは、例えば一枚の石英ガラスの円板からエッチングによって形成される。ヒンジ10b,10bは肉薄とされ弾性変形可能とされている。
振子導体Aが、一方の面の枠体10上に、枠体10の幅の略半分の幅で円弧状に形成され、円弧状の金属導体の一端が一方のヒンジ10b上をその延長方向に向けて延伸され、振子10aの中心部を超えた後にその中心部に向けて鈎状に折り返された形状で形成されている。円弧状の振子導体Aは、トルカ電流の一方の入出力端部を構成する。
振子導体Bが、一方の面上で、振子10aの中央部に位置する振子導体Aの端部から振子10aの中心を挟んで、後述するボビン導体同士の間隔と略等しい間隔を空けた位置から振子10aの外縁部に向けて振子導体Aと同じ幅で形成されている。更に振子導体Bは、一対のヒンジ10b,10bの間の位置で振子10aの外縁部の側面を伝わって他方の面まで連続して形成されている。他方の面上の振子導体Bの形状は上記した一方の面上の形状と同じである。振子導体Bは、第1コイルボビン14のトルカコイル11と第2コイルボビン16のトルカコイル11´とを直列に接続する。
振子導体Cが、上記した振子導体Aと略同じ形状で他方の面上に形成される。振子導体Cの端部が、一方の面の枠体10上に枠体10と略等しい幅で円弧状に形成される。一方の面の振子導体Cの端部と他方の面の振子導体Cとは、枠体10の内径側の側面を伝わって連続して形成される。円弧状の振子導体Cは、トルカ電流の他方の入出力端を構成する。
静電容量検出電極Dが、振子10aの一方の面上で振子10aの外縁に沿って円弧状に形成され、更にヒンジ10b上を伝わって、枠体10上に枠体10の外周部に沿って枠体10の幅の略半分の幅で円弧状に端部が形成されている。
また、静電容量検出電極Eが、振子10aの他方の面上で、静電容量検出電極Dと同様に形成されている。更に静電容量検出電極Eは、枠体10の内径側の側面を伝わって枠体10の一方の面上まで連続し、枠体10の一方の面上に枠体10と略等しい幅で円弧状に端部が形成されている。枠体10の一方の面上の静電容量検出電極D,Eのそれぞれの端部は図示しないサーボアンプに接続される。
以上述べた各振子導体は、石英ガラスから成る枠体10、振子10a、ヒンジ10b,10bの表面に金(Au)がスパッタリング若しくは真空蒸着された薄膜で形成される。
〔コイルボビン〕
図1に示した第1コイルボビン14と第2コイルボビン16は、同じ構造である。したがって、第1コイルボビン14を図3に示してその構造を説明する。図3(a)は端板14a側から見た第1コイルボビン14の平面図、図3(b)は中心線αで切断した断面図、図3(c)は正面図である。
第1コイルボビン14は端板14aを持ち、端板14aの中心部に凸部14bが形成される。ボビン導体14cと14dが、端板14aの中心線α上で凸部14bの2箇所から凸部14bの側面を伝わって、端板14aの外縁部まで形成される。端板14aのボビン導体14c,14dが形成された外縁部はトルカコイル11の厚み分の幅に切り欠かれ、切り欠き部14e,14fが形成される。トルカコイル11が第1コイルボビン14に巻回される。切り欠き部14e,14fは、コイル端末11a,11bを、位置決めする。コイル端末11a,11bは、切り欠き部14e,14f付近のボビン導体14c,14dに導電性接着剤でそれぞれ接着固定される。
第1コイルボビン14は上記したように絶縁材料から成り、ボビン導体14c,14dは、例えば金メッキで形成される。凸部14b上面のボビン導体14cと14dの間隔は、振子10a上の振子導体AとBの間隔、及び振子導体BとCの間隔に略等しくされている。この凸部14b上面のボビン導体14c,14dを、振子10a上の振子導体AとBにそれぞれ当接させて、例えばエポキシ系の接着剤で凸部14bの凸部上面と振子10aとを接着固定する。
次に作業性を更に改善した構造を実施例2として説明する。
実施例2を図4に示す。図4は第1コイルボビン40と第2コイルボビン42と振子41とを組み立てた断面を示す図である。振子41は、第1コイルボビン40と第2コイルボビン42の凸部40b,42bを挿通させる貫通孔43を備える。第1コイルボビン40の凸部40bと第2コイルボビン42の凸部42bとが、その貫通孔43内で嵌合い構造で連結する。凸部40b,42bの先端部は開放とされパイプ状である。そのパイプ状の凸部40b,42bの外径は等しく一方の凸部、この例では凸部42bが肉厚とされその先端部の外径が小径とされ、小径部の外壁が凸部40bの内径内面に接して嵌る構造である。嵌合い構造で連結された凸部40bと凸部42bの外径面と、貫通孔43とが例えばエポキシ系の接着剤で接着固定される。
凸部40bの側面部分に形成されたボビン導体40d,40cと振子41の振子導体A,Bの端部とが、それぞれ導電性接着剤44で接続される。第2コイルボビン42側も同様であり、ボビン導体42c,42dと振子導体B,Cの端部とが、それぞれ導電接着剤44で接続される。実施例2の他の部分の構造は、実施例1と同様である。
実施例2の構造によれば、第1コイルボビン40の凸部40bと第2コイルボビン42の凸部42bとが嵌合い構造で連結して、振子41の貫通孔43に接着固定されるので、実施例1に比べて、更に作業性を良くすることができる。
〔変形例1〕
実施例2を更に改善した変形例1を図5に示す。図5は振子41と第1コイルボビン50と第2コイルボビン52とを組み立てた断面を示す図である。変形例1はボビン導体と振子導体の接続部の数を減らすことを目的として、第1コイルボビン50のボビン導体50cと第2コイルボビン52のボビン導体52cとの電気的接合が直接できるようにしたものである。コイル端末11a,11a´の接続用に切り欠け部50e,52eが、端板と反対側の位置で第1コイルボビン50と第2コイルボビン52に設けられる。ボビン導体50c,52eが、切り欠け部50e,52eから第1コイルボビン50、第2コイルボビン52の内径面、端板上を伝わって凸部50b,52bの内径面まで連続して形成されている。コイル端末11a,11a´は、切り欠け部50e,52e付近のボビン導体50e,52eに導電性接着剤でそれぞれ接着固定される。
ボビン導体50cと52cの電気的接合は、凸部50bと凸部52bの内径内面上で導電性接着剤44で接着接続することで行われる。振子導体Bを介さずにボビン導体50cと52cを電気的に接合することで、電気的接合部を1箇所減らすことができる。電気的接合数が少ない分、信頼性を高くすることができる。
また、凸部50b,52bの基部にそれぞれ縁部50gと52gが形成されている。第1コイルボビン50と第2コイルボビン52は、縁部50g,52gを、振子41に突き当ててそれぞれ固定される。振子41に縁部50g,52gを突き当てて組み立てるので、振子41に対する第1コイルボビン50と第2コイルボビン52の位置を容易に確定することができる。したがって、変形例1は実施例1あるいは2よりも作業性を良くすることができる。
変形例1の他の部分の構造は、実施例2と同様である。なお、振子41の振子導体Bは無くてもよい。
上記した実施例では、トルカコイルが巻回されたコイルボビンを用いた構造を示して説明を行ったが、コイルボビンの構造には保持台もあり、前記構造の他に環状磁気空隙を小さくする構造として巻回済みのトルカコイルを保持台に固定する構造も考えられる。保持台を用いた構造を実施例3として図6に示して説明する。図6は第1保持台60と第2保持台62と振子41とを組み立てた断面を示す図である。第1保持台60は、円板状であり、振子41側の面の中央部に凸部60aが形成されている。
トルカコイル61は、第1保持台60に例えば接着剤で固定される。保持台60の振子側の面と凸部60aには、実施例1のボビン導体14c,14dと同様な保持台導体60c,60dが形成されている。振子41の中央部分の振子導体と保持台導体60d,60cの位置を合わせて、振子41と凸部60aが接着固定される。実施例3の他の部分の構造は実施例1と同様である。保持台を用いた構成も、実施例1と同様に機械的接合と電気的接合とを同時に得ることができる。
上記した実施例2を、保持台と巻回済みのトルカコイルとを用いた構成とした実施例4を図7に示す。実施例4は、実施例2と同じ振子41を用い、トルカコイル11が巻回された第1コイルボビン40を、第1保持台70とトルカコイル61に、トルカコイル11´が巻回された第2コイルボビン42を、第2保持台72とトルカコイル61´に置き換えたものである。第1保持台70は、円板状であり、振子41側の面の中央部に実施例2の凸部40bと同様な形状の凸部70bが形成されている。第1保持台70の振子側の面と凸部70aには、実施例1のボビン導体14c、14dと同様な保持台導体70c,70dが形成されている。トルカコイル61は、第1保持台70に例えば接着剤で固定される。第2保持台72側も、同様である。実施例4の他の部分の構成は実施例2と同じである。
〔変形例2〕
実施例4をより改善した変形例2を図8に示す。変形例2は、図5に示した変形例1のトルカコイル11が巻回された第1コイルボビン50を、第1保持台80とトルカコイル61に、トルカコイル11´が巻回された第2コイルボビン52を、第2保持台82とトルカコイル61´に置き換えたものである。第1保持台80は、円板状であり、振子41側の面の中央部に変形例1の凸部50bと同様な形状の凸部70bが形成されている。保持台80,82の振子41と反対側の面の外縁部から、凸部80b,82bの内径内面にかけてボビン導体50c、52cと同様な保持台導体80c,82cが形成されている。トルカコイル61は、第1保持台80に例えば接着剤で固定される。第2保持台82側も、同様である。コイル端末は、保持台導体80c,82cの外縁部に導電性接着剤でそれぞれ接着固定される。変形例2の他の部分の構成は変形例1と同じである。
なお、サーボ型加速度計において、コイルボビン若しくは保持台は必ずしも振子の両側に設ける必要はない。片側のみでもサーボ型加速度計を構成できる。また、トルカコイルが巻回されるコイルボビンの形状を円筒状を例に説明したがその形状は円筒状に限られない、例えば平面形状が四角形でも構わない。
また、コイルボビン及び保持台の材料は、セラミックスやガラスのような非金属無機材料でもよい。セラミックスには、メッキをすることが可能である。ガラスには、スパッタリング若しくは真空蒸着法によってボビン導体を形成することが可能である。コイルボビン若しくは保持台に熱膨張係数が小さい非金属無機材料を用いることにより、温度変化に対して、強くなる。
この発明のサーボ型加速度計に用いられる振子と、トルカコイルが巻回されたコイルボビンとが、機械的電気的に組み立てられた実施例1の状態を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は断面図である。 図1の振子10aの平面図を示す図であり、図2(a)は一方の面、図2(b)は他方の面を示す図である。 図1のトルカコイル11が巻回された第1コイルボビン14を示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は断面図、図3(c)は正面図である。 第1コイルボビン40と第2コイルボビン42と振子41とを、組み立てた、実施例2の断面を示す図。 第1コイルボビン50と第2コイルボビン52と振子41とを、組み立てた変形例1の断面を示す図。 第1保持台60と第2保持台62と振子41とを組み立てた、実施例3の断面を示す図。 第1保持台70と第2保持台72と振子41とを組み立てた、実施例4の断面を示す図。 第1保持台80と第2保持台82と振子41とを組み立てた、変形例2の断面を示す図。 従来のサーボ型加速度計の構造例を示す図。 特許文献2に示されたコイルボビン13を示す図であり、図10(a)は断面図、図10(b)はトルカコイル15が接着されたコイルボビン13を振子側から見た斜視図である。

Claims (2)

  1. トルカコイルと、
    上記トルカコイルとの接続用に振子導体を有する振子と、
    上記トルカコイルを上記振子に固定するコイルボビンと、
    を備えるサーボ型加速度計において、
    上記コイルボビンは、
    端板と、
    上記端板の一方の面にその外形よりも小さな外形の凸部と、
    上記凸部の異なる2箇所から端板の外縁方向に形成されたボビン導体と、
    を具備し、
    上記トルカコイルの両端が上記ボビン導体にそれぞれ接続され、
    上記凸部に形成された上記ボビン導体と上記振子導体の少なくとも一方が、当接する位置に形成されていることを特徴とするサーボ型加速度計。
  2. 請求項1に記載のサーボ型加速度計において、
    上記コイルボビンと上記トルカコイルとを2個ずつ具備し、
    上記振子は、上記コイルボビンの凸部を貫通させる貫通孔を備え、
    上記2個のコイルボビンの一方の第1コイルボビンと他方の第2コイルボビンとは、上記振子の両面にそれぞれ配置され上記凸部を上記貫通孔内で互いに嵌合い構造で連結し、
    上記第1コイルボビンのボビン導体の一方と上記第2コイルボビンのボビン導体の一方が、上記振子と反対側のそれぞれの上記端板上に形成され、上記第1コイルボビンのボビン導体の一方と上記第2コイルボビンのボビン導体の一方とが上記第1・第2コイルボビンの凸部の内径面上で接続されることを特徴とするサーボ型加速度計。
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