JP5026171B2 - 回動機構及びそれを用いた収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可動体を本体の第1位置と第2位置とに回動して切り換える回動機構のうち、特に切換動作の一部を付勢手段の付勢力にて回動するようにした回動機構及びそれを用いた収納装置に関するものである。
従来の回動機構としては、図18(特許文献1の構造)に示されるように、リッド42を本体41の開位置と閉位置とに切り換えるとき、その切換作動の一部をトーションばね43の付勢力にて回動したり該付勢力に抗して回動操作するものがある。具体的には、リッド42の両側面に突設されて片側2個で合計4個のピン44a,44bと、本体両側に設けられてピン44a,44bと嵌合する枝溝46a付きのガイド溝46と、リッド42を2方向へ反転付勢するトーションばね43と、本体両側に突設された軸部48に枢支されて、ピン44aの突出端と嵌合する逃げ溝45aを形成している回動板45とを有している。ここで、トーションばね43は、一端側が本体41側の係止部47に係止され、他端側がピン44aに係止されている。そして、リッド42は、(a)の閉位置で、ピン44bがガイド溝46の上端に位置し、ピン44aが枝溝46aに位置して、トーションばね43により閉方向へ付勢され該付勢状態で保持される。開位置へ切り換える際は、リッド42をトーションばね43の付勢力に抗し開方向へ回動操作する。すると、リッド42は、ピン44bを中心に所定角回動し、ピン44aが枝溝46aからガイド溝46に戻った後、両ピン44a,44bが共に(b)のごとくガイド溝46の下端側へ移動する。トーションバネ43は、ピン44aが枝溝46aからガイド溝46に入ると、反転しながらリッド42を開方向へ付勢移動する。
また、従来の回動機構としては、付勢手段及びロータリー式ダンパー手段を有し、リッドを本体の閉位置と開位置とに切り換えるとき、その切換作動の一部を付勢手段の付勢力にて回動したり該付勢力に抗して回動操作すると共に、ダンパー手段により制動することも多い。この場合、制動機構としては、特許文献2に示されるように、ダンパー手段が一方向クラッチ(ワンウェイクラッチ装置)を介して、リッドの開時には作動してリッドをゆっくり開き、閉時には作動しないようにしたものもある。
特開2001−336335号公報 特開2005−67708号公報
上記した各回動機構では、リッドの開閉操作性を向上するものではあるが、次のような点から未だ課題を有している。
(ア)、まず、特許文献2の回動機構では、リッドが閉から開位置に付勢力で移動されるときに、ダンパー手段が一方向クラッチを介してリッドの開速度を制動し、逆にリッドが付勢力に抗して開から閉位置に回動操作されるときにダンパー手段の制動を受けずに操作することができる。しかしながら、この回動機構において、制動機構としてはリッドが閉から開位置に回動されるとき、又は、リッドが開から閉位置に回動されるときの何れか一方で制動力を付与する。換言すると、リッドが特許文献1のごとく閉位置から途中まで手動で回動操作し途中から付勢力で回動して開位置に切り換えたり、開位置から途中まで手動で回動操作し途中から付勢力で回動して閉位置に切り換えるような構造において、従来の制動機構では、リッドを付勢力で回動する部分過程だけ制動したり、逆にリッドを手動で回動操作する部分過程だけ制動を受けないようにはできず、そのことが高級化を図る上での制約要因となっている。
(イ)、また、特許文献1の回動機構では、トーションバネが作動方向を切り換えて、リッドが開閉途中より閉側に近くなると該リッドを閉方向へ付勢移動し、開閉途中より開側に近くなると該リッドを開方向へ付勢移動するため、例えば、リッドが閉位置あるいは開位置にあるとき、特にロック手段を付設しなくてもリッドのばたつきを抑えることができる。しかしながら、この回動機構では、トーションバネの作動切換、つまり反転に伴う違和感や雑音発生により高級感を損なう。このような課題は、例えば、リッドが大きくなったり重くなるような場合等で、それに対応してバネ圧の大きなトーションバネを使用しなければならないようなときに顕著となる。
そこで、本発明の目的は、回動機構にダンパー手段の制動を最適な態様で与え(例えば、可動体が付勢力にて回動されるときにだけ付与)、それにより使い勝手及び高級感を向上する。また、例えば、付勢手段として非反転式の付勢部材を用いることも可能にし、それにより高級感をより向上する。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、形態例を参考にして特定すると、可動体(2)を、本体(1)の第1位置から第2位置に向かう途中までは付勢手段(6又は60)の付勢力に抗して回動操作し途中から第2位置までは付勢力にて回動し、かつ、前記第2位置から第1位置に向かう途中までは付勢力に抗して回動操作し途中から第1位置まで付勢力にて回動する回動機構(3)において、前記本体(1)に設けられたガイド部(17)と、前記可動体(2)と一体に回動されるレバー(4)と、前記レバーに対し摺動自在に支持された状態で前記ガイド部の軌跡に応じて摺動される摺動体(5)と、前記レバーに取り付けられて前記摺動体に一方向クラッチ(7)を介して作動連結される前記ダンパー手段(8)とを有し、前記可動体が付勢力にて回動されるときにだけ前記ダンパー手段にて制動されるようにしたことを特徴とする。
以上の本発明において、可動体はリッド、扉、カバーなどを含む。本体はボックス、各種の収納部や装置などを含む。本体の第1位置及び第2位置は、例えば、可動体が形態例のようなリッドであれば一方が開位置で他方が閉位置となる。
請求項1の発明では、可動体を、第1位置から第2位置に向かう途中までは付勢力に抗して回動操作し途中から第2位置までは付勢力にて回動し、かつ、前記第2位置から第1位置に向かう途中までは付勢力に抗して回動操作し途中から第1位置まで付勢力にて回動する回動機構として、可動体が付勢力にて回動されるときにだけダンパー手段にて制動される。つまり、この構造では、可動体が付勢力で回動されるときにだけダンパー手段により制動されるが、付勢力に抗して回動操作するときはダンパー手段の制動を一方向クラッチを介して受けないため、手動時の軽い操作力ないしは操作性を維持できる。それにより、この発明では、ダンパー手段の制動をベストモードで与え、使い勝手及び高級感をより向上できる。
請求項2の発明は、可動体は本体に対し両側のアームを介して回動可能に取り付けられていると共に、両アームのうち、一方のアームにはダンパー手段がレバーを介して一体に回動されるよう付設され、他方のアームには付勢手段が作動するよう付設されている構成である。これは、図13〜図18に例示されるように、付勢手段とダンパー手段とが可動体の両側に配置されるため、設計自由度を拡大でき、付勢圧の調整や変更も容易となる。
請求項3及び4の各発明は、前記付勢部材がレバーと摺動体との間に配置されたコイルばねであるという構成、前記ガイド部は略V形のガイド溝に形成されているという構成である。これらは、各発明に共通した構成を形態例に基づいて明らかにしたことに意義がある。これに対し、請求項5の発明は、前記一方向クラッチが前記ダンパー手段と共に前記レバーに取り付けられている構成であり、ベストモードがユニット品として取扱性などからも優れている。
請求項6の発明は、可動体を本体の第1位置と第2位置とに切り換える収納装置において、請求項1から5の何れかに記載の回動機構を具備している構成であり、以上の回動機構の用途例を図1〜図17に基づいて明らかにしたことに意義がある。そして、この収納装置は上記した各発明の作用効果を具備できる。
本発明の最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。図1と図2は形態例の回動機構を具備した収納装置例を示し、図3と図4は前記回動機構の細部を示し、図5と図6は作動を示し、図7は前記回動機構の構成部材同士の概略的な関係を示している。図8は本体単品を示し、図9はレバー単品を示し、図10は摺動体単品を示し、図11は一方向クラッチを示している。図12〜図17は変形例1を示している。なお、図面は作図上一部を省略化したり簡略化している。以下の説明では、収納装置、回動機構及び作動、変形例1の順に詳述する。
(収納装置)形態例の収納装置は、図1〜図6に示されるように、本体1に対してリッド2を回動機構3を介して本体側開口部を塞ぐ図1の閉位置と、本体側開口部を全開する図6の開位置とに回動して切り換えるとき、リッド2が閉から開位置に向かう途中までは付勢力に抗して回動操作され、途中から開位置までは付勢力にて回動され、かつ、リッド2が開から閉位置に向かう途中までは付勢力に抗して回動操作され、途中から閉位置まで付勢力にて回動されるようになっている。
ここで、本体1は、図1及び図8に示されるように、内部が前後壁10,11と両側壁12並びに底壁13などにより区画されて上開口したボックス状をなしている。前壁10及び両側壁12には鍔状の上フランジ部などが設けられている。両側壁12の後側には、後壁11との間に一段張り出した張出部14が設けられると共に、前記フランジ部の内側対応部及び張出部14の前端面に設けられた開口などを通じて内外が連通されている。両側壁12にはリッド用枢軸部15が後方上側に設けられている。
また、一方の側壁12には概略V形状のガイド部17が設けられている。このガイド部17は、断面が略凹状のガイド溝であり、内底面に突出されて全体がV形に延びている断面略凸形のリブ18を有している。また、ガイド部17は図8のごとくV形の折り曲げ部17aが枢軸部15と対向する配置となっている。詳述すると、ガイド部17は、枢軸部15より垂下した線と、枢軸部15と折り曲げ部17aとを結ぶ線との間の角度aが所定角となるよう設定されている。すなわち、この角度aは、例えば、後述するように付勢部材6のコイルばねが付勢力を蓄える最終点、又は、蓄えた付勢力を放出する始点を考慮して設計される。
リッド2は、矩形の板状をなし、両側に突設された支持用アーム20と、前縁の左右中間に設けられて手動で回動操作する際に指等を引っかける不図示の摘み部などを有している。各アーム20には、図2に示されるように、取付孔21が同軸線上に設けられている。符号22は係合穴である。そして、このリッド2は、本体1に対し両側のアーム20が本体内から前記したフランジ部の内側対応部の開口及び張出部14の前端面の開口などを通じて外、つまり側壁12の外面側へ突出された状態で、枢軸用筒部材23及びねじ部材24などを介して回動可能に支持される。その際、この構造では、図2に示されるように、対応側壁12の枢軸部15に対しアーム20と、回動機構3を構成しているレバー4とを重ねた状態で、筒部材23がレバー4の取付孔40、アーム20の取付孔21に挿通された後、ねじ部材24が筒部材23から側壁12の枢軸部15にねじ込まれる。これにより、レバー4は、側壁12に対し筒部材23及びねじ部材24を介してアーム20と共に支持されると共に、アーム20に対し筒部材23及びねじ部材24を介して一体化されてリッド2と一体に回動される。
なお、前記レバー4は、アーム20に単独で固定し、リッド2と一体に回動されるようにしてもよい。そして、リッド2は、筒部材23を中心として本体1の開口部を塞いだ閉位置と、本体1の開口部を全開した開位置とに回動切り換えられる。この場合、リッド2は、閉位置及び開位置において、回動機構3の付勢部材6の付勢力(初期付勢力)を受けてばたつかないように設計されているが、例えば、ラッチ手段を追加して本体1の閉位置に解除可能に係止するようにしてもよい。
(回動機構)形態例の回動機構3は、上記したレバー4と、レバー4に対し摺動自在に支持されると共に前記ガイド部17と嵌合される摺動体5と、レバー4と摺動体5との間に配置された付勢部材6と、摺動体5に一方向クラッチ7を介して作動連結されるダンパー手段である回転ダンパー8とをユニットとして備えている。なお、変換手段9は、リッド2の回動運動を往復運動に変換する構成であり、以上の回動機構3のうち、特に、本体側のガイド部17と、リッド側のアーム20或いはレバー4つまりリッド2と一体に回動する部材と、該部材に摺動自在に保持されてガイド部17に嵌合される摺動体5とで構成される。
レバー4は、図7及び図9に示されるように概略L形の板状をなしている。L形の垂直片部4Aには、先端側の前記取付孔40と、取付孔40の手前に突出されているばね用係止軸部41と、係止軸部41の両側から後端に向かって平行に延びている対の案内壁部42と、案内壁部42同士の間にあって、長手方向の途中より後端に至る箇所を開口した貫通孔43及び貫通孔43と係止軸部41との間を一段低くした逃げ溝44と、逃げ溝44の下面に突出された規制軸45と、後端側の下面に突出された突起46とが設けられている。このうち、両側の案内壁部42は、それぞれ外側面に突出されている横リブ42aを有し、図4(a)のごとく摺動体5の対応部を下面との間に摺動自在に嵌合支持する。規制軸45は、上記したリッド側アーム20の係合穴22に係止されることで、アーム20に対するレバー4の回動を確実に阻止する。これに対し、L形の水平片部4Bには、一方向クラッチ7を保持する支持軸47と、回転ダンパー8を位置決めする凹状の配置部48とが設けられている。
摺動体5は、図4と図7及び図10に示されるように概略細長い板状をなし、一側長手方向に設けられたギア部50と、後側で左右中間に突設されているばね用係止軸部51と、係止軸部51より手前で左右中間に貫通された貫通孔52と、下面側に突設されて貫通孔52と連通している筒部53と、両下側に設けられている嵌合部54,54とを有している。筒部53には、図10(d)のごとくカラー55がシャフト56を介して連結される。この場合、シャフト56は径小の軸部57を有している。カラー55は筒形をなしガイド部17の溝内に摺動自在に嵌合される。そして、カラー55は、筒部53に対し、シャフト56が筒部53に係合固定され、軸部57がカラー55の中心係止孔に圧入されることで強固に一体化される。
以上の摺動体5は、図4(a)のごとくレバー4に対し、両側の嵌合部54がレバー側の対応する案内壁部42の横リブ42aを外側から嵌合した状態に組み込まれ、案内壁部42に沿って摺動される。この摺動範囲は、図9(b)のごとく摺動体5の先端が逃げ溝44の前端面に規制される前方位置から、カラー55が突起46に規制される後方位置までである。また、レバー4と摺動体5との間、詳細にはレバー側係止軸部41と摺動体側係止軸部51との間には図5のごとく非反転式の付勢部材6が配置される。この付勢部材6はコイルばねであり、一端6aを係止軸部41に係止した後、他端6bを引っ張って初期付勢力(これは、例えば、図3の態様で摺動体5、引いてはリッド2が不用意にがたつかないようにする程度の付勢力)を発現した状態で係止軸部51に係止する。このため、摺動体5は、通常、レバー4に対して付勢部材6の初期付勢力により取付孔40側、つまり図3の初期位置に保持されている。
一方向クラッチ7は、図11に示されるように、第1ギア体30及び第2ギア体35並びに巻ばね39からなる。第1ギア体30は、中心の筒状部31と、筒状部31の上側外周から略傘状に設けられている接続部32と、接続部32の下周囲にあって対向した箇所から更に下に突出されている先端内爪33a付きの係合片部33と、接続部32の下周囲に設けられているギア部34とを有している。なお、接続部32上面にあって符号32aは各内爪33aを形成する際の型抜用孔、符号32bはばね用係止孔である。
第2ギア体35は、筒状部31を内側に嵌合する筒状部36と、筒状部36の外周から略逆傘状に設けられている連結部37と、筒状部36の下周囲に設けられているギア部38とを有している。連結部37の先端外周には鍔状爪37aが周設されている。巻ばね39は、筒状部36の外径に対応した巻径で、一端39aが折り曲げられ、他端が自由端に設定されている。
組立操作では、まず、巻ばね39が第2ギア体側筒状部36の連結部37より上側周囲に巻き付けられる。この状態から、第2ギア体35は例えば、筒状部36の内径に筒状部31を挿入し、巻ばね39の一端39aを入力部側の係止孔32bに係止した後、連結部37を接続部32の内側に押しながら鍔状爪37aを係合片部33の内爪33aに掛け止めることで第1ギア体30に対して組み付けられて一方向クラッチ7となる。
以上の一方向クラッチ7は、図4のごとくレバー4に対し筒状部31内に支持軸47を差し込み、かつ図1のごとくねじ部材25を支持軸47の孔にねじ込むことにより支持軸47を支点として回動可能に取り付けられる。なお、図3及び図4はねじ部材25を省略している。
回転ダンパー8は、配置部48に位置決めされた状態で、ねじ部材26により固定される。この回転ダンパー8は、周知のロータリー式オイルダンパー等からなり、作動油の抵抗を受けている不図示の出力軸に装着された回転ギア8aを有している。取付状態では、回転ギア8aが第1ギア体30のギア部34と噛み合っている。なお、回転ダンパー8はロータリー式であればエアダンパーであってもよい。
(作動)以上の回動機構3において、摺動体5と一方向クラッチ7及び回転ダンパー8はユニット品として次のように作動される。
(ア)、図3及び図4の状態において、まず、第2ギア体35が摺動体5にギア部50とギア部38との噛み合いを介して作動連結されている。そして、一方クラッチ7は、第2ギア体35が摺動体5を介して逆時計回りの方向へ回動されるときは巻ばね39が巻ほぐされる方向へ変位して、第1ギア体30と第2ギア体35とが非連結態様となり、第2ギア体35だけが単独で回動される、つまりクラッチオフの状態となる。このクラッチオフ状態では、第1ギア体30が回動されないため回転ダンパー8の制動は第2ギア体35や摺動体5に何ら作用しない。
(イ)、逆に、一方クラッチ7は、第2ギア体35が摺動体5を介して時計回りの方向へ回動されるときは(換言すると、摺動体5がレバー側貫通孔43の後方に摺動された後、付勢部材6に蓄積された付勢力で図3の初期位置に摺動されるときは)巻ばね39が巻き込まれる方向へ変位し、第1ギア体30と第2ギア体35とが巻ばね39を介して連結態様となって一体に回動される、つまりクラッチオンの状態となる。このクラッチオン状態では、第1ギア体30が第2ギア体35と一体に回動される。このため、第2ギア体35は、第1ギア体30を介して回転ダンパー8の制動力を受けて緩やかに回動され、その結果、付勢部材6の付勢力により摺動される摺動体5の速度も制動される。
また、回動機構3は、図1と図5及び図6に例示されるリッド2の開閉時に次のよう作動する。
(ウ)、リッド2を図1の閉位置から図6の開位置(全開位置)に切り換えるときは、リッド2を図5の角度(この角度は図8のa度(例えば概略45度)、つまりレバー4がアーム20を介して折り曲げ部17aに達する)まで手動で回動操作すると、以後は付勢力で自動的に回動して開位置に切り換えられる。ここで、手動操作時には、摺動体5が付勢部材6の付勢力に抗しつつ貫通孔43に沿って、かつ上記したカラー55を介してガイド部17の溝形状に誘導されながら、貫通孔43の前から後方へ直線的に動く。その際は上記したクラッチオフの状態、かつ、付勢部材6に付勢力を蓄える。また、付勢力による回動時には、摺動体5が付勢部材6の付勢力により貫通孔43に沿って、かつ上記したカラー55を介してガイド部17の溝形状に誘導されながら、貫通孔43の後から前方へ直線的に動く。その際は、上記クラッチオンの状態で、リッド2が摺動体4及び一方向クラッチ7を介して回転ダンパー8の制動力を受けて緩やかに回動される。
(エ)、リッド2を図6の開位置(全開位置)から図1の閉位置に切り換えるときは、リッド2を図5の角度まで手動で回動操作すると、以後は付勢力で自動的に回動して閉位置に切り換えられる。この作動も上記と同様である。すなわち、手動操作時には、摺動体5が付勢部材6の付勢力に抗しつつ貫通孔43に沿って、かつカラー55を介してガイド部17の溝形状に誘導されながら、貫通孔43の前から後方へ直線的に動く。その際は上記クラッチオフの状態、かつ、付勢部材6に付勢力を蓄える。また、付勢力による回動時には、摺動体5が付勢部材6の付勢力により貫通孔43に沿って、かつ上記カラー55を介してガイド部17の溝形状に誘導されながら、貫通孔43の後から前方へ直線的に動く。その際は、上記したクラッチオンの状態で、リッド2が摺動体4及び一方向クラッチ7を介して回転ダンパー8の制動力を受けて緩やかに回動される。なお、以上のガイド部17は、カラー55がガイド溝内で、リブ18に極力線接触するようにして摺動特性を良好に保たれるよう工夫されている。
(変形例)図12〜図17は以上の回動機構において、付勢手段及びダンパー手段を可動体の両側に分けて配置する場合の一例を示し、上記形態と同じか類似する部材及び対応する部位に同じ符号を付している。
すなわち、この変形例において、回動機構3は、上記したレバー4と、レバー4に対し摺動自在に支持されると共に上記ガイド部17と嵌合される摺動体5と、摺動体5に一方向クラッチ7を介して作動連結されるダンパー手段である回転ダンパー6とをユニットとして備えている。換言すると、図1〜図12の構造に比べて、上記した回動機構3のうち、付勢部材6及びその配置部(図1において、符号41及び51の係止軸部)が省略されると共に、両側壁12のうち、ガイド部17が設けられていない側の側壁12及び本体1の対応部に対し付勢部材60及びその配置部が追加されている。
ここで、本体1の両側壁12のうち、ガイド部17が設けられていない側の側壁12には、図13と図17のごとくガイドリブ19aと突起部19bとが設けられている。また、これと対応して、リッド2の対応するアーム20には、ねじ部材24で枢支される箇所より先端側にばね用係止孔27が設けられている。ガイドリブ19aは、取付孔40(図17を参照)を中心とした円弧であり、この上に付勢部材60を摺動自在かつ反転可能に支持する。突起部19b及び係止孔27は、付勢部材60の対応する端部60b,60cを係止する。つまり、この付勢部材60は、反転式ばねであり、巻線部60aを中間に有し、該巻線部60の両端部60b,60cを略V形になるよう形成したものである。そして、付勢部材60は、一端部60bがリッド側係止孔27に挿入して係止され、他端部60cが本体側突起部19bに係止されると、巻線部60aがガイドリブ19a上に横たわった状態で支持される。
(作動)以上の変形例では、上記(ア)と(イ)の作動は同じであるが、(ウ)と(エ)の作動が次のようになる。
(ウ)、リッド2を図14,図15の閉位置から図15,図16の開位置(全開位置)に切り換えるときは、リッド2を図15の角度(この角度は図8のa度(例えば概略45度)、つまりレバー4がアーム20を介して折り曲げ部17aに達する)まで手動で回動操作すると、以後は付勢部材60の付勢力で自動的に回動して開位置に切り換えられる。ここで、手動操作時には、リッド2が付勢部材60の付勢力に抗して操作され、摺動体5が貫通孔43に沿ってかつ上記したカラー55を介してガイド部17の溝形状に誘導されながら、貫通孔43の前から後方へ直線的に動く。その際は上記したクラッチオフの状態で、かつ、付勢部材60が反転用の付勢力を蓄える。また、この付勢力による回動時には、リッド2が付勢部材60の反転に伴う付勢力により回動され、摺動体5が貫通孔43に沿って、かつ上記したカラー55を介してガイド部17の溝形状に誘導されながら、貫通孔43の後から前方へ直線的に動く。その際は、上記クラッチオンの状態で、リッド2が摺動体4及び一方向クラッチ7を介して回転ダンパー8の制動力を受けて緩やかに回動される。
(エ)、リッド2を図15,図16の開位置(全開位置)から図12,図13の閉位置に切り換えるときは、リッド2を図14の角度まで手動で回動操作すると、以後は付勢部材60が反転に伴う付勢力で自動的に回動して閉位置に切り換えられる。この作動も上記と同様である。すなわち、手動操作時には、リッド2が付勢部材60の付勢力に抗して操作され、摺動体5が貫通孔43に沿って、かつカラー55を介してガイド部17の溝形状に誘導されながら、貫通孔43の前から後方へ直線的に動く。その際は上記クラッチオフの状態で、かつ、付勢部材60に反転用の付勢力を蓄える。また、付勢力による回動時には、リッド2が付勢部材60の反転に伴う付勢力により回動され、摺動体5が貫通孔43に沿って、かつ上記カラー55を介してガイド部17の溝形状に誘導されながら、貫通孔43の後から前方へ直線的に動く。その際は、上記したクラッチオンの状態で、リッド2が摺動体4及び一方向クラッチ7を介して回転ダンパー8の制動力を受けて緩やかに回動される。
以上の変形例では、図1〜図12の構造に比べ回動機構3から付勢部材6(60)を分離したもので、回動機構3が組立容易になり、加えて回動機構3の兼用ないしは利用範囲を拡大でき、付勢圧の調整や変更を簡単に行うことができる。勿論、この回動機構3は、付勢部材60を構成要素としていないため、リッド2の回動運動を往復運動に変換する変換手段9(本体側のガイド部17と、リッド側のアーム20或いはレバー4つまりリッド2と一体に回動する部材と、該部材に摺動自在に保持されてガイド部17に嵌合される摺動体5とで構成される)により近づくことになる。この変換手段9は、例えば、既存の回転ダンパー8を容易に採用可能にしたり、回転ダンパー8及び一方向クラッチ7を容易に採用可能にする。
なお、本発明は、各請求項で特定される技術要素を備えておればよく、細部は必要に応じて種々変更可能なものである。例えば、レバー4を対応するアーム20と一体的に形成したり、可動体が大きかったり重いような場合は図1〜図12の付勢部材6と共に変形例1の付勢部材60を同時に採用しても差し支えない。
形態例の回動機構を適用した収納装置をリッドの閉位置で示す側面図である。 図1のA−A線断面図である。 上記回動機構を示す上面図である。 (a)は図3のB−B線断面図、(b)は図3のC−C線断面図である。 図1の収納装置においてリッドを途中まで回動した状態を示す作動図である。 図5のリッドを開位置まで回動した状態を示す作動図である。 上記収納装置と回動機構の主部材を示す概略構成図である。 本体単品を示し、(a)は側面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。 レバー単品を示し、(a)は上面図、(b)及び(c)は(a)のE−E線断面図とF−F線断面図である。 摺動体単品を示し、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は後端方向から見た端面図、(d)はボスやピン部材と共に示す(a)のG−G線断面図である。 一方向クラッチを示し、(a)は上面図、(b)は(a)のH−H線断面図、(c)は(a)のJ−J線断面図である。 変形例1を図1に対応して示す図である。 図13の側面と反対側の側面を示す図である。 変形例1を図5に対応して示す図である。 変形例1を図6に対応して示す図である。 図6の側面と反対側の側面を示す図である。 図13のA1−A1線断面図である。 特許文献1の回動機構を示す説明図である。
1…本体(10と11は前後壁、12は側壁、13は底壁、14は張出部)
2…リッド(可動体に相当し、20はアーム、21は取付孔)
3…回動機構
4…レバー(40は取付孔、41はスリット、42は嵌合凹部、45は係止軸部)
5…摺動体(50はラック部、51は嵌合凸部、53は係止軸部)
6,60…付勢部材(付勢手段)
7…一方向クラッチ(30は第1ギア体、35は第2ギア体、39は巻ばね)
8…回転ダンパー(ダンパー手段に相当し、8aは回転ギア)
9…変換手段
17…ガイド部(18はリブ)

Claims (6)

  1. 可動体を、本体の第1位置から第2位置に向かう途中までは付勢手段の付勢力に抗して回動操作し途中から第2位置までは付勢力にて回動し、かつ、前記第2位置から第1位置に向かう途中までは付勢力に抗して回動操作し途中から第1位置まで付勢力にて回動する回動機構において、
    前記本体に設けられたガイド部と、
    前記可動体と一体に回動されるレバーと、
    前記レバーに対し摺動自在に支持された状態で前記ガイド部の軌跡に応じて摺動される摺動体と、
    前記レバーに取り付けられて前記摺動体に一方向クラッチを介して作動連結されるダンパー手段とを有し、
    前記可動体が付勢力にて回動されるときにだけ前記ダンパー手段にて制動されるようにしたことを特徴とする回動機構。
  2. 前記可動体は前記本体に対し両側のアームを介して回動可能に取り付けられていると共に、前記両アームのうち、一方のアームには前記ダンパー手段が前記レバーを介して一体に回動されるよう付設され、他方のアームには前記付勢手段が作動するよう付設されていることを特徴とする請求項1に記載の回動機構。
  3. 前記付勢部材は前記レバーと前記摺動体との間に配置されたコイルばねであることを特徴とする請求項1に記載の回動機構。
  4. 前記ガイド部は略V形のガイド溝として形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の回動機構。
  5. 前記一方向クラッチは前記ダンパー手段と共に前記レバーに取り付けられていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の回動機構。
  6. 可動体を本体の第1位置と第2位置とに切り換える収納装置において、請求項1から5の何れかに記載の回動機構を具備していることを特徴とする収納装置。
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