JP4397331B2 - 可動体の動作機構 - Google Patents

可動体の動作機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4397331B2
JP4397331B2 JP2005019438A JP2005019438A JP4397331B2 JP 4397331 B2 JP4397331 B2 JP 4397331B2 JP 2005019438 A JP2005019438 A JP 2005019438A JP 2005019438 A JP2005019438 A JP 2005019438A JP 4397331 B2 JP4397331 B2 JP 4397331B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable body
slider
cam
main body
reference position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005019438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006205857A (ja
Inventor
隆平 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2005019438A priority Critical patent/JP4397331B2/ja
Publication of JP2006205857A publication Critical patent/JP2006205857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4397331B2 publication Critical patent/JP4397331B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

この発明は、本体に回動軸をもって、基準位置と展開位置とに亘る回動を可能とした状態で組み付けられた可動体を動作させる機構の改良に関する。
蓋体の開閉支持機構として、蓋体の回動軸、本体側に設けられたトーションバネのばね一端の固定部、蓋体側に設けられたトーションバネのばね他端の固定部とが略一直線になった状態(中立状態)から少しでも閉蓋方向に蓋体が移動されるとこのトーションバネのばね両端を広げ出す向きの弾性復帰により蓋体が強制的に閉じられ、一方、この中立状態から少しでも開蓋方向に蓋体が移動されるとこのトーションバネのばね両端を広げ出す向きの弾性復帰により蓋体が強制的に開かれるようにしたものがある。(特許文献1参照)
この支持機構にあっては、前記中立状態を越える位置までは蓋体を手動で操作することとなるが、中立状態に近くなってくるとその操作感(抵抗感など)は中立状態の操作感と大差がなくなるため、中立状態に至ったかどうか、また、これを越えたかどうかは、操作者においてはその操作感において明確に認識し難いものであった。
特開平8−156698号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、本体に基準位置と展開位置との間に亘る回動を可能として組み付けられた可動体を、両位置の中間位置を越える位置まで回動操作した後は付勢によりいわば自動的に回動させるようにした機構において、この中間位置を越えたかどうかを操作者に明確に認識させるようにする点にある。
前記問題点を解決するために、この発明にあっては、可動体の動作機構を以下の(1)〜(6)の構成を備えたものとした。
(1)基準位置と展開位置とに亘る回動を可能にした状態で本体に回動軸をもって組み付けられた可動体の動作機構であって、
(2)可動体に備えられるカムと、本体に備えられてこのカムのカム面に案内される摺動子及びこの摺動子の付勢手段とを備えており、
(3)摺動子は、可動体の回動軸に近接する向き、及び、離隔する向きにスライド移動可能に支持されており、
(4)付勢手段は、摺動子を、回動軸に近接する向き、又は、回動軸から離隔する向きに、常時付勢しており、この付勢によって摺動子がカムのカム面に常時圧接されるようになっており、
(5)カムは、付勢手段による摺動子の付勢側と反対側に突き出す頂部を有しており、
(6)このカムのカム面のうち、頂部を挟んだ一方側にある部分がこの部分に摺動子が圧接されるときに前記付勢により可動体を基準位置に位置づけさせる向きの力をこの可動体に作用させるようになっていると共に、
頂部を挟んだ他方側にある部分がこの部分に摺動子が圧接されるときに前記付勢により可動体を展開位置に位置づけさせる向きの力をこの可動体に作用させるようになっている。
摺動子の付勢手段の付勢により、この摺動子がカムのカム面のうち頂部を挟んだ一方側にある部分に圧接されているときには、可動体は基準位置に安定的に位置づけられる。また、摺動子の付勢手段の付勢により、この摺動子がカムのカム面のうち頂部を挟んだ他方側にある部分に圧接されているときには、可動体は展開位置に安定的に位置づけられる。
基準位置にある可動体を展開位置に向けて回動操作するときには、カムの頂部に摺動子が接する位置、つまり、両者の中間位置を越えるまでは摺動子の付勢手段の付勢により可動体にはこの可動体を基準位置に位置づけさせる向きの力が作用されると共に、中間位置を越えると可動体には直ちにこの可動体を展開位置に向かわせる力が作用され、(抵抗感が急激に減少する。)中間位置を越えると可動体は展開位置まで付勢手段の付勢力によって回動される。
一方、展開位置にある可動体を基準位置に向けて回動操作するときには両者の中間位置を越えるまでは摺動子の付勢手段の付勢により可動体にはこの可動体を展開位置に位置づけさせる向きの力が作用されると共に、中間位置を越えると可動体には直ちにこの可動体を基準位置に向かわせる力が作用され、(抵抗感が急激に減少する。)中間位置を越えると可動体は基準位置まで付勢手段の付勢力によって回動される。
すなわち、かかる機構にあっては、付勢手段の付勢によってカムのカム面に常時圧接される摺動子によって可動体の回動に規則性と一定の抵抗とを常時付与させることができると共に、摺動子が付勢手段の付勢に抗しながらカムの頂部を乗り越える前と後とで可動体に作用される力の向きを直ちに明確に変化させて、この力の向きの変化、つまり、可動体を展開位置に向けて回動操作するにあたってはそれ以上この向きに可動体を回動操作しなくても可動体がいわば自動的にこの向きに回動を開始する始点を、また、可動体を基準位置に向けて回動操作するにあたってはそれ以上この向きに可動体を回動操作しなくても可動体がいわば自動的にこの向きに回動を開始する始点を、それぞれ操作者に確実に認識させることができる。これにより、かかる機構によれば、いわば自動的に可動体が回動を開始する時点に至る前に操作者が誤ってその回動操作を中止してしまい可動体が回動操作前の位置に復帰してしまうような事態を生じさせ難くすることができる。
前記摺動子を、ローラ周面をカムのカム面に圧接させるローラによって構成させておくこともある。
このようにした場合、さらに、可動体は、その回動の過程において、カムのカム面にローラのローラ周面をこのローラを回転させながら圧接させるものとされ、この可動体の回動を抵抗少なく、また、スムースなものとさせることができる。
前記可動体の回動に制動を付与するダンパ装置を備えさせておくこともある。
このようにした場合、さらに、操作者の中間位置までの回動操作後の付勢手段の付勢による可動体のいわば自動的な回動をゆったりとしたものとするなど、可動体の回動を高級感などの高い動きとすることができる。
前記可動体を、基準位置において本体内に納まり、かつ、展開位置で本体の開口から少なくとも一部を突き出させる収納体とさせておくこともある。
このようにした場合、さらに、基準位置においてはこの収納体が本体内に納まった状態を安定的に維持させることができ、かつ、展開位置においては本体の開口から収納体の少なくとも一部が突き出された状態を安定的に維持させることができる。そして、この収納体が展開位置にある状態において収納体内に被収納物を納め、あるいは、収納体内より被収納物を取り出すようにすることができる。
また、収納体を自動車用小物入れとさせておくこともある。
このようにした場合、さらに、走行中の振動などによってこの小物入れが基準位置および展開位置のいずれにおいてもガタついたりしないようにでき、この小物入れに高級感を付与することができる。
この発明にかかる動作機構によれば、可動体がいわば自動的に回動を開始する位置、つまり、可動体の基準位置と展開位置との間の中間位置を越える位置まで可動体を回動操作したことを、カムの頂部を可動体の回動操作によって付勢手段の付勢に抗して乗り越える摺動子のこの乗り越えによって、その操作者に操作感の変化として明確に認識させることができる。また、カムの形状を調整するだけで、可動体の回動にあたっての抵抗を増減させたり、中間位置となる可動体の回動位置を変えることができる特徴を有する。
以下、図1ないし図15に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1ないし図10は、実施の形態にかかる動作機構の一つを、図11は、図1ないし図10の例と構成要素の配置を一部変更させた一つの例を、図12ないし図15は、図1ないし図10の例と構成要素の配置を一部変更させた他の一つの例を、それぞれ示しており、これらにおいて同一又は実質的に同一の構成要素には同じ符号を付している。
具体的には、図1〜図3は、可動体2が基準位置にある様子を、図4〜図7は、可動体2が中間位置にある様子を、図8〜図10は、可動体2が展開位置にある様子を、それぞれ側方から見て示しており、図2、図6、図9は図1、図4、図8からスライダ8と引っ張りコイルバネ60を取り去った様子を、図3、図7、図10は、図2、図6、図9における本体1の側板14を破断した場合の様子を、それぞれ示している。
また、図11は、可動体2が基準位置にある様子を側方から見て示している。
また、図12は、可動体2が基準位置にある様子を側方から見て示しており、図13〜図15は、図12の状態から本体1の側板14をカム4のみ残して破断して示しており、図13は可動体2が基準位置に、図14は中間位置に、図15は展開位置にある。
この実施の形態にかかる動作機構は、本体1に回動軸3をもって、基準位置と展開位置とに亘る回動を可能とした状態で組み付けられた可動体2に対し、
基準位置から展開位置に回動操作するときには両者の中間位置を越えるまでは基準位置に位置づけさせる向きの力を作用させると共に、中間位置を越えると直ちに展開位置に向かわせる力を作用させ、
一方、展開位置から基準位置に回動操作するときには両者の中間位置を越えるまでは展開位置に位置づけさせる向きの力を作用させると共に、中間位置を越えると直ちに基準位置に向かわせる力を作用させるように、機能するものである。
かかる可動体2としては、本体1に回動可能に組み付けられるものであればいかなる構成のものでも良いが、典型的には、開口を備えた本体1のこの開口を基準位置において塞ぐ蓋体や、開口を備えた本体1のこの開口から展開位置において少なくとも一部を突き出させる収納体2’などが予定される。
かかる可動体2を、基準位置において本体1内に納まり、かつ、展開位置で本体1の開口10から少なくとも一部を突き出させる収納体2’とした場合、基準位置においてはこの収納体2’が本体1内に納まった状態を安定的に維持させることができ、かつ、展開位置においては本体1の開口10から収納体2’の少なくとも一部が突き出された状態を安定的に維持させることができる。そして、この収納体2’が展開位置にある状態において収納体2’内に被収納物を納め、あるいは、収納体2’内より被収納物を取り出すようにすることができる。
また、かかる収納体2’を自動車用小物入れとした場合、走行中の振動などによってこの小物入れが基準位置および展開位置のいずれにおいてもガタついたりしないようにでき、この小物入れに高級感を付与することができる。
図示の例では、この実施の形態にかかる機構をかかる小物入れについて適用した例を示している。
かかる機構は、カム4と、摺動子5と、この摺動子5の付勢手段6とを備えている。
カム4は、本体1及び可動体2のいずれか一方に備えられる。一方、摺動子5および摺動子5の付勢手段6は、本体1及び可動体2の他方に備えられる。摺動子5はかかるカム4のカム面40に案内される。より具体的には、これら(カム4、摺動子5、付勢手段6)は、本体1及び可動体2における回動軸3の軸線に交叉する向きにある側部に備えられる。
かかる摺動子5は、可動体2の回動軸3に近接する向き、及び、離隔する向きにスライド移動可能に、本体1及び可動体2のどちらかに支持されている。
付勢手段6は、摺動子5を、回動軸3に近接する向き、又は、回動軸3から離隔する向きに、常時付勢しており、この付勢によって摺動子5がカム4のカム面40に常時圧接されるようになっている。
カム4は、付勢手段6による摺動子5の付勢側と反対側に突き出す頂部41を有している。
そして、このカム4のカム面40のうち、頂部41を挟んだ一方側にある部分がこの部分に摺動子5が圧接されるときに前記付勢により可動体2を基準位置に位置づけさせる向きの力をこの可動体2に作用させるようになっていると共に、
頂部41を挟んだ他方側にある部分がこの部分に摺動子5が圧接されるときに前記付勢により可動体2を展開位置に位置づけさせる向きの力をこの可動体2に作用させるようになっている。
摺動子5の付勢手段6の付勢により、この摺動子5がカム4のカム面40のうち頂部41を挟んだ一方側にある部分(以下第一部分42という。)に圧接されているときには、可動体2は基準位置に安定的に位置づけられる。また、摺動子5の付勢手段6の付勢により、この摺動子5がカム4のカム面40のうち頂部41を挟んだ他方側にある部分(以下第二部分43という。)に圧接されているときには、可動体2は展開位置に安定的に位置づけられる。
基準位置にある可動体2を展開位置に向けて回動操作するときには、カム4の頂部41に摺動子5が接する位置、つまり、両者の中間位置を越えるまでは摺動子5の付勢手段6の付勢により可動体2にはこの可動体2を基準位置に位置づけさせる向きの力が作用されると共に、中間位置を越えると可動体2には直ちにこの可動体2を展開位置に向かわせる力が作用され、(抵抗感が急激に減少する。)中間位置を越えると可動体2は展開位置まで付勢手段6の付勢力によって回動される。
一方、展開位置にある可動体2を基準位置に向けて回動操作するときには両者の中間位置を越えるまでは摺動子5の付勢手段6の付勢により可動体2にはこの可動体2を展開位置に位置づけさせる向きの力が作用されると共に、中間位置を越えると可動体2には直ちにこの可動体2を基準位置に向かわせる力が作用され、(抵抗感が急激に減少する。)中間位置を越えると可動体2は基準位置まで付勢手段6の付勢力によって回動される。
すなわち、かかる機構にあっては、付勢手段6の付勢によってカム4のカム面40に常時圧接される摺動子5によって可動体2の回動に規則性と一定の抵抗とを常時付与させることができると共に、摺動子5が付勢手段6の付勢に抗しながらカム4の頂部41を乗り越える前と後とで可動体2に作用される力の向きを直ちに明確に変化させて、この力の向きの変化、つまり、可動体2を展開位置に向けて回動操作するにあたってはそれ以上この向きに可動体2を回動操作しなくても可動体2がいわば自動的にこの向きに回動を開始する始点を、また、可動体2を基準位置に向けて回動操作するにあたってはそれ以上この向きに可動体2を回動操作しなくても可動体2がいわば自動的にこの向きに回動を開始する始点を、それぞれ操作者に確実に認識させることができる。これにより、かかる機構によれば、いわば自動的に可動体2が回動を開始する時点に至る前に操作者が誤ってその回動操作を中止してしまい可動体2が回動操作前の位置に復帰してしまうような事態を生じさせ難くすることができる。
図示の例にあっては、かかる機構を、天板11、底板12、背板13、および、左右側板14、14を備え、前面を開放させた本体1に対して、
基準位置においてこの本体1内に納まり、かつ、展開位置においてその上部を本体1の開放された前面から前方に突き出させるように回動可能に組み付けられた可動体2(収納体2’)について適用している。
かかる収納体2’は、基準位置において略鉛直に位置して前記本体1の開放された前面(開口10)を基準位置においておおむね塞ぐ大きさを備えた前板20と、背板21と、底板22と、左右側板23、23とを備え、かつ、天面を開放させており、展開位置において前記のように前方に突き出される上部におけるこの開放された天面(開口24)より、その内部に被収納物を入れ込め、また、内部から取り出せるように構成されている。
また、図示の例にあっては、収納体2’の上下方向略中程で、かつ、前後方向略中程の位置において、本体1の左右においてそれぞれ本体1の側板14に形成された軸穴15に入れ込ませた回動軸3を収納体2’の側板23に止め付けることにより、この回動軸3を中心として、基準位置と展開位置との間に亘って収納体2’が回動されるようになっている。
また、図示の例にあっては、本体1および収納体2’の左右にそれぞれ、前記機構が一組づつ備えられている。
図1ないし図10に示される例にあっては、カム4が収納体2’の側板23の外面に形成されており、摺動子5とその付勢手段6が本体1の側板14に備えられている。
この例では、摺動子5は、本体1の側板14の外面に回動軸3側から後方に向けて斜め下がりとなるように形成された隆起部状をなすレール7に沿ってスライド移動可能にこのレール7に組み合わされたスライダ8に備えられている。この例では、レール7の突き出し面と本体1の側板14の内面との間に亘ってこのレール7の延長方向に沿った長穴70が貫通状態に設けられていると共に、スライダ8にこの長穴70を通って本体1の側板14の内面より先に入り込む軸部80と、この軸部80の先端にこの軸部80の軸線を中心とした回転可能にこの軸部80に組み付けられたローラ81とが備えられている。そして、このローラ81のローラ周面が収納体2’に形成された前記カム4のカム面40に圧接されるようになっている。すなわち、この例では、かかるローラ81が摺動子5として機能するようになっている。
これにより、この例にあっては、可動体2(収納体2’)は、その回動の過程において、カム4のカム面40にローラ81のローラ周面をこのローラ81を回転させながら圧接させるものとされ、この可動体2の回動を抵抗少なく、また、スムースなものとさせることができる。
また、この例にあっては、スライダ8の下端側の両側にそれぞれ引っかけ片82が形成されており、スライダ8を間において配された一対の引っ張りコイルバネ60、60がそれぞれ、回動軸3の近傍にバネ上端を止着させ、かつ、バネ下端をこの引っかけ片82に止着させている。これにより、この例にあっては、このバネによって摺動子5は常時回動軸3に近接する向きに付勢されている。すなわち、この例にあっては、このバネ60が付勢手段6として機能するようになっている。
また、この例にあっては、カム4は、収納体2’の側板23の外面から突き出す隆起部状をなすように構成されている。かかるカム4は、付勢手段6の付勢側(この例では、回動軸3側)と反対側に頂部41を有していると共に、この頂部41の形成側にある側板からの立ち上がり面をカム面40としている。
前記中間位置において、回動軸3と、かかるカム4の頂部41と、摺動子5とが略一直線上に並び、バネ60は最も引き延ばされる。(図4)この中間位置において、かかるカム面40の第一部分42は、かかる直線を挟んだ上側にあって、上方に向かうに連れてかかる直線から次第に離れ出す輪郭を持ち、また、かかるカム面40の第二部分43は、かかる直線を挟んだ下側であって、上方に向かうに連れてかかる直線から次第に離れ出す輪郭を持つようになっている。これにより、前記基準位置と中間位置との間では、回動軸3の下方において第一部分42に圧接される摺動子5によって可動体2にはこの可動体2を基準位置に位置づけさせようとする力が作用され、(図1)一方、前記展開位置と中間位置との間では、回動軸3の下方において第二部分43に圧接される摺動子5によって可動体2にはこの可動体2を展開位置に位置づけさせようとする力が作用されるようになっている。(図8)
なお、この例にあっては、可動体2の回動に制動を付与するダンパ装置9が備えられており、操作者の中間位置までの回動操作後の付勢手段6の付勢による可動体2のいわば自動的な回動をゆったりとしたものとするなど、高級感などの高い動きとすることができるようになっている。
この例にあっては、収納体2’の側板23の後端にラック90が形成されていると共に、本体1の側板14に開設されたはめ込み穴16に、内部にシリコンオイルなどの粘性流体が封入されたケース92と、このケース92内に納められた回動軸3を備えたピニオン93とを備えたいわゆるダンパ具91が、ピニオン93を内方に向けるようにして嵌め付けられており、このピニオン93が前記ラック90に噛み合うようになっている。これにより、収納体2’が回動されピニオン93が回転されると回動軸3には粘性流体の抵抗が作用されることから収納体2’のこの回動にこの抵抗に基づく制動を付与することが可能とされる。
図11に示される例にあっては、スライダ8の上端側の両側にそれぞれ引っかけ片82が形成されており、ケースの下部側にバネ下端を止着させた付勢手段6となる引っ張りコイルバネ60のバネ上端がこの引っかけ片82に止着されるようになっている。これにより、この例にあっては、このバネ60によって摺動子5は常時回動軸3から離隔する向きに付勢されている。
また、この例にあっても、カム4は、収納体2’の側板23の外面から突き出す隆起部状をなすように構成されている。かかるカム4は、付勢手段6の付勢側(この例では、回動軸3から離れる側)、と反対側(この例では、回動軸3の側)に頂部41を有していると共に、この頂部41の形成側にある側板からの立ち上がり面をカム面40としている。この例にあっては、基準位置において、この頂部41を挟んだ後方側がカム面40の第一部分42、前方側がカム面40の第二部分43となるようになっている。
図12ないし図15に示される例にあっては、カム4が本体1の側板14の内面に形成されており、摺動子5とその付勢手段6が収納体2’の側板23に備えられている。
この例では、摺動子5は、基準位置において、収納体2’の側板23の外面に回動軸3側から後方に向けて斜め下がりとなるように形成された隆起部状をなすレール7に沿ってスライド移動可能にこのレール7に組み合わされたスライダ8に備えられている。
また、この例にあっては、スライダ8の下端側の両側にそれぞれ引っかけ片82が形成されており、スライダ8を間において配された一対の引っ張りコイルバネ60、60がそれぞれ、回動軸3の近傍にバネ上端を止着させ、かつ、バネ下端をこの引っかけ片82に止着させている。これにより、この例にあっては、このバネ60によって摺動子5は常時回動軸3に近接する向きに付勢されている。すなわち、この例にあっては、このバネが付勢手段6として機能するようになっている。
また、この例にあっては、カム4は、本体1の側板14の内面から突き出す隆起部状をなすように構成されている。かかるカム4は、付勢手段6の付勢側(この例では、回動軸3側)と反対側に頂部41を有していると共に、この頂部41の形成側にある側板からの立ち上がり面をカム面40としている。
前記中間位置において、回動軸3と、かかるカム4の頂部41と、摺動子5とが略一直線上に並び、バネは最も引き延ばされる。(図14)この中間位置において、かかるカム面40の第一部分42は、かかる直線を挟んだ下側にあって、上方に向かうに連れてかかる直線から次第に離れ出す輪郭を持ち、また、かかるカム面40の第二部分43は、かかる直線を挟んだ上側であって、上方に向かうに連れてかかる直線から次第に離れ出す輪郭を持つようになっている。これにより、前記基準位置と中間位置との間では、回動軸3の下方において第一部分42に圧接される摺動子5によって可動体2にはこの可動体2を基準位置に位置づけさせようとする力が作用され、(図12、図13)一方、前記展開位置と中間位置との間では、回動軸3の下方において第二部分43に圧接される摺動子5によって可動体2にはこの可動体2を展開位置に位置づけさせようとする力が作用されるようになっている。(図15)
動作機構の側面構成図 同スライダ8と付勢手段6とを省略した側面構成図 同本体1の一部を破断して示した側面構成図 動作機構の側面構成図 図4におけるA−A線断面図 同スライダ8と付勢手段6とを省略した側面構成図 同本体1の一部を破断して示した側面構成図 動作機構の側面構成図 同スライダ8と付勢手段6とを省略した側面構成図 同本体1の一部を破断して示した側面構成図 動作機構の側面構成図 動作機構の側面構成図 同本体1の一部を破断して示した側面構成図 同本体1の一部を破断して示した側面構成図 同本体1の一部を破断して示した側面構成図
符号の説明
1 本体
2 可動体
3 回動軸
4 カム
40 カム面
41 頂部
5 摺動子
6 付勢手段

Claims (5)

  1. 基準位置と展開位置とに亘る回動を可能にした状態で本体に回動軸をもって組み付けられた可動体の動作機構であって、
    可動体に備えられるカムと、本体に備えられてこのカムのカム面に案内される摺動子及びこの摺動子の付勢手段とを備えており、
    摺動子は、可動体の回動軸に近接する向き、及び、離隔する向きにスライド移動可能に支持されており、
    付勢手段は、摺動子を、回動軸に近接する向き、又は、回動軸から離隔する向きに、常時付勢しており、この付勢によって摺動子がカムのカム面に常時圧接されるようになっており、
    カムは、付勢手段による摺動子の付勢側と反対側に突き出す頂部を有しており、
    このカムのカム面のうち、頂部を挟んだ一方側にある部分がこの部分に摺動子が圧接されるときに前記付勢により可動体を基準位置に位置づけさせる向きの力をこの可動体に作用させるようになっていると共に、
    頂部を挟んだ他方側にある部分がこの部分に摺動子が圧接されるときに前記付勢により可動体を展開位置に位置づけさせる向きの力をこの可動体に作用させるようになっていることを特徴とする可動体の動作機構。
  2. 摺動子が、ローラ周面をカムのカム面に圧接させるローラによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の可動体の動作機構。
  3. 可動体の回動に制動を付与するダンパ装置を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可動体の動作機構。
  4. 可動体が、基準位置において本体内に納まり、かつ、展開位置で本体の開口から少なくとも一部を突き出させる収納体であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の可動体の動作機構。
  5. 収納体が自動車用小物入れであることを特徴とする請求項4記載の可動体の動作機構。
JP2005019438A 2005-01-27 2005-01-27 可動体の動作機構 Expired - Fee Related JP4397331B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005019438A JP4397331B2 (ja) 2005-01-27 2005-01-27 可動体の動作機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005019438A JP4397331B2 (ja) 2005-01-27 2005-01-27 可動体の動作機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006205857A JP2006205857A (ja) 2006-08-10
JP4397331B2 true JP4397331B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=36963159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005019438A Expired - Fee Related JP4397331B2 (ja) 2005-01-27 2005-01-27 可動体の動作機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4397331B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5026171B2 (ja) * 2007-02-27 2012-09-12 株式会社ニフコ 回動機構及びそれを用いた収納装置
WO2008105324A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Nifco Inc. 回動機構及びそれを用いた収納装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006205857A (ja) 2006-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5617043B2 (ja) 車両用ターンシグナルスイッチ装置
JP2006226096A (ja) 掘削機キャブ内の安全レバーシステム
CN101918664A (zh) 安全装置及开闭机构
JP4397331B2 (ja) 可動体の動作機構
JP4609292B2 (ja) 車両用収納ボックス
JP4069683B2 (ja) 車両のフューエルフィラーリッド構造
JP2009519155A (ja) 車両の可動構成要素の駆動装置
JP4020424B2 (ja) 車両用収納装置
JP5421620B2 (ja) 移動体の駆動装置
JP2006044506A (ja) 車両用収納装置
WO2016084292A1 (ja) ポップアップ装置
JP4307327B2 (ja) 車両用物品収納装置
JP5106027B2 (ja) ヒンジ式コンソールボックス
JP5317773B2 (ja) 容器ホルダ装置
JP5103337B2 (ja) 回動体のロック構造、および収納装置
JP2007099180A (ja) 車両用物入装置
JP2014094705A (ja) コンソールボックス
JP6081223B2 (ja) 車両用コンソールボックス
JP5666269B2 (ja) 車両用収納ボックス
JP6380180B2 (ja) 車両用ポップアップフード装置
JP6104752B2 (ja) ポップアップ機能付ドアハンドル装置
KR200398469Y1 (ko) 케이블의 변형을 방지하는 링크레버가 구비된 주유구 리드안전장치
JP7115361B2 (ja) 車載用回動式リッド装置
JP4034302B2 (ja) 車両用天井設置型収納装置
JP5053757B2 (ja) テーブル装置及びコンソールボックス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4397331

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees