JP5026117B2 - プレスフレーム - Google Patents
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Description
クラウン101はプレスの頭に相当する部分で、クランク軸やギヤ類を納める部材である。通常は、左右の側方部材120,120とこれら側方部材を連結するための1個の中央部材110で構成されており、正面視で略逆U字状となる立体形状物である。
アプライト102は、クラウン101とベッド103の間にある柱状の部材である。
ベッド103は、下型を取付けたボルスタを固定する部材で、プレス全体を基礎上に安定して支持するものである。
また、クラウン101で上方が塞がれているので、スライドやコンロッドのメンテナンス性が悪い。
さらに、プレスの高さが高くスライド起動停止時の振動が生じやすいので、大規模な振動対策を施さなければならない。しかも、プレスを設置する建屋も大形のものになるから、プレスの設置費用が高くつく。
第2発明のプレスフレームは、第1発明において、前記前方連結部材と前記左右一対のサイドフレームの上端部前面との間、および前記後方連結部材と前記左右一対のサイドフレームの上端部後面との間は、いずれも位置決め部材で位置決めされていることを特徴とする。
第3発明のプレスフレームは、第1発明において、前記各サイドフレームは、下方のアプライト部と、その上方のエキセン軸支持部を一体に形成した部材であることを特徴とする。
第2発明によれば、連結部材と各サイドフレームの前後面とが位置決め部材によって連結されるので、両サイドフレーム間の距離を所定の距離に保つことができる。しかも、連結位置が変位しないので、大きな負荷がかかってもフレームの変形を防止でき、製品の寸法精度を高く維持できる。
第3発明によれば、エキセン軸支持部を含むサイドフレームは、連結部材とは別体の柱状の部材であるから、クラウンのような凹凸がない。そして、エキセン軸を通すための穴を大きくしてもサイドフレームの大型化を抑えることができるので、嵩張ることなく輸送することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るプレスフレームの縦断面図である。図2は同プレスフレームにおける図1のII−II線矢視図である。図3は同プレスフレームにおける頭部の平面図である。
このベッド3の上面には、左右一対のサイドフレーム2,2が立設されている。各サイドフレーム2は、下方のアプライト部21と、その上方のエキセン軸支持部22とを一体に形成した部材であり、全体的な形状は柱状である。前記アプライト部21は、従来のプレスフレームにおけるアプライト102(図4〜図5参照)に相当する部分であり、前後の柱状部分を含んでいる。前記エキセン軸支持部22は従来のプレスフレームにおけるクラウン側方部材120に相当する部分であるが、形状的には単純な柱状である点で相違している。
前方連結部材10Aは、前記左右のサイドフレーム2,2の上端部における前方部分の間に、その両端部が左右のサイドフレーム2,2の前面に位置するように配設され連結されている。
一方、後方連結部材10Bは、前記左右のサイドフレーム2,2の上端部における後方部分の間に、その両端部が左右のサイドフレーム2,2の後端面に位置するように配設され連結されている。
また、連結部材をサイドフレーム2,2の上面に置かず前後面に配置したことによって、プレス全体の高さを低くできる。すると、スライド起動停止時の振動が低減でき、振動対策費を抑えることができるし、プレスを設置する建屋も高さが低くてすむから、プレスの設置費用を低減できる。
さらに、前後一対の連結部材10A,10Bは各サイドフレーム2,2の上端部における前方と後方に分散されて取り付けられているから、スライドおよびコンロッドの上方空間が空くので、スライドやコンロッドのメンテナンス性が向上する。
具体的には、図3に示すように、前後一対の連結部材10A,10Bの両端部に、その前後面を貫通する貫通孔が形成され、一方、各サイドフレーム2,2の前面および後面にネジ孔が形成され、そして、前後一対の連結部材10A,10Bの貫通孔を挿通されたボルト11が、各サイドフレーム2,2のネジ孔に螺合されている。すると、前後一対の連結部材10A,10Bの両端部が各サイドフレーム2,2の前面または後面に押し付けられるから、前後一対の連結部材10A,10Bを各サイドフレーム2,2の上端部に連結することができる。
すると、両サイドフレーム2,2をコンパクト化でき、両サイドフレーム2,2の寸法および重量を低減できるから、両サイドフレーム2,2の搬送性も向上させることができる。
さらになお、各サイドフレーム2,2の上方部分に設けられているエキセン軸支持部22には、エキセン軸を通し、そのジャーナル部を支持する穴5が形成されているが、この穴5は、プレスストロークが大きくなるほどその穴径が大きくなる。しかし、左右のサイドフレーム2は柱状の部材であって、従来のプレスフレームにおけるクラウンほど凹凸が大きくない。そして、エキセン軸を通すための穴5を大きくしてもサイドフレーム2の大型化を抑えることができるので、嵩張ることなく輸送することができる。
しかも、各連結部材10A,10Bは、各サイドフレーム2,2の前後からボルト11等によって簡単に取り付けることができるから、従来に比べて組立て工数を減らすことができ、その組立ても容易であるから、プレスの組立てを短時間で行うことができる。
そして、各連結部材10A,10Bと各サイドフレーム2,2の前面および後面との連結位置が変位しないので、組立後の位置ズレも防ぐことができるし、大きな負荷がかかってもフレームの変形を防止でき、製品の寸法精度を高く維持できる。
なお、位置決め部材はキー7に限られず、各連結部材10A,10Bと各サイドフレーム2,2の前面および後面とを正確にかつその連結位置が変化しないように位置決めできるのであれば、とくに限定されない。
3 ベッド
7 キー
10 連結部材
21 アプライト部
22 エキセン軸支持部
Claims (3)
- ベッドと、
該ベッドの上面に立設され、エキセン軸を挿通する孔が形成された左右一対のサイドフレームと、
該左右一対のサイドフレームの上端部同士を連結する連結部材とからなり、
前記連結部材は、前記左右一対のサイドフレームの上端部における前方部分同士を連結する前方連結部材と、後方部分同士を連結する後方連結部材とからなり、
前記前方連結部材は、
前記左右一対のサイドフレームの上端部との間に前後方向に沿った締結力が加えられて、前記左右一対のサイドフレームの上端部前面に連結されており、
前記後方連結部材は、
前記左右一対のサイドフレームの上端部との間に前後方向に沿った締結力が加えられて、前記左右一対のサイドフレームの上端部後面に連結されている
ことを特徴とするプレスフレーム。 - 前記前方連結部材と前記左右一対のサイドフレームの上端部前面との間、および前記後方連結部材と前記左右一対のサイドフレームの上端部後面との間は、いずれも位置決め部材で位置決めされている
ことを特徴とする請求項1記載のプレスフレーム。 - 前記各サイドフレームは、下方のアプライト部と、その上方のエキセン軸支持部を一体に形成した部材である
ことを特徴とする請求項1記載のプレスフレーム。
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