JP5025321B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁継電器に関し、特に、回路基板実装用途に好適な高背薄形の電磁継電器に関する。
電磁継電器において、横断面積に比べて縦断面積の大きな高背かつ薄形の構造を有するものは、例えば回路基板実装用途で好適に使用されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示される電磁継電器は、図7及び図8に示すように、基部1と、基部1に組み付けられる電磁石装置2と、電磁石装置2から絶縁されて基部1に組み付けられる接点部3とを備える。電磁石装置2は、コイル4を有する電磁石5と、電磁石5により駆動されて接点部3を開閉動作させる接極子6とを備える。また、接点部3は、固定接点7aを有する固定接点部材7と、可動接点8aを有する可動接点ばね部材8とを備え、接極子6の移動に伴い、可動接点8aが固定接点7aに対して接触又は離脱する方向へ変位する。高背薄形の構造を実現するために、電磁石5は、コ字形に延びる鉄心9を備えて、鉄心9の両脚部の末端で基部1に取り付けられ、それにより基部1と電磁石5のコイル4との間に空間が形成されるとともに、この空間に、接極子6、固定接点部材7及び可動接点ばね部材8が互いに並んで設置される。
特許文献1に記載される電磁継電器は、接点部3が、電磁石5の励磁時に固定接点7aと可動接点8aとが導通接触する常開接点構造を有する(本願ではこの種の電磁継電器を「メーク型電磁継電器」と称する)。常開接点構造の接点部3は、可動接点8aが固定接点7aと接極子6との間に位置決めされるように、接極子6、固定接点部材7及び可動接点ばね部材8が配置されている。接極子6は、その長手方向第1端6aをコ字形鉄心9の第1脚部9aに当接させて基部1に組み付けられ、その状態で、第1端6aを支点として、長手方向第2端6bがコ字形鉄心9の第2脚部9bに接触又は離脱する方向へ、所定角度に渡って揺動できるようになっている。電磁石5が非励磁状態にある平常時(図8)には、可動接点ばね部材8が、無変形又は軽度の初期変形の形態を呈して可動接点8aを固定接点7aから離隔させ、それにより接極子6が、その第2端6bをコ字形鉄心9の第2脚部9bから離隔させた状態に置かれる。この状態から、電磁石5が励磁されると、接極子6の第2端6bがコ字形鉄心9の第2脚部9bに吸着され、それにより、可動接点ばね部材8が接極子6から押圧力を受けて弾性変形し、可動接点8aが固定接点7aに導通接触する。
上記した高背薄形の電磁継電器において、接点部が、電磁石の非励磁時に固定接点と可動接点とが導通接触する常閉接点構造を有する構成も知られている(本願ではこの種の電磁継電器を「ブレーク型電磁継電器」と称する)。例えば特許文献2は、高背薄形の電磁継電器において、メーク型とブレーク型との双方の構成を開示する。特許文献2に開示される構成では、メーク型電磁継電器とブレーク型電磁継電器との間で基部及び電磁石が共通化されており、また、接極子に対する固定接点及び可動接点の位置関係も同一である。つまり、メーク型においては、可動接点ばね部材が、平常時に可動接点を固定接点から離隔させる形状を有して接極子に連結され、電磁石の励磁時に、コ字形鉄心に接極子が吸着されて、可動接点ばね部材が固定接点部材に接近する方向へ弾性変形し、可動接点が固定接点に導通接触する。他方、ブレーク型においては、可動接点ばね部材が、平常時に可動接点を固定接点に導通接触させる形状を有して接極子に連結され、電磁石の励磁時に、コ字形鉄心に付設されたヨークに接極子が吸着されて、可動接点ばね部材が固定接点部材から離反する方向(メーク接点閉成方向とは逆方向)へ弾性変形し、可動接点が固定接点から離隔する。
特開平4−277429号公報 特開平9−69328号公報
上記したように、従来の高背薄形の電磁継電器では、メーク型構造とブレーク型構造とで部品を一部共通化することが考慮されている。しかし、特許文献2に開示される構成では、基部及び電磁石を共通化したものの、メーク型構造をブレーク型構造に改変するためには接極子の形状変更とヨークの付設とが必要になる。電磁継電器の製造コストを削減するためには、メーク型構造とブレーク型構造との間で共通の部品をさらに増加させることが有効である。
本発明の目的は、高背薄型の電磁継電器において、メーク型構造とブレーク型構造との間で共通する部品を増加させることで、メーク型構造に対する部品の変更や追加の必要性を極力低減してブレーク型構造を製造でき、以って製造コストを効果的に削減できる電磁継電器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基部と、基部に組み付けられる電磁石装置と、電磁石装置から絶縁されて基部に組み付けられる接点部とを具備し、電磁石装置が、コイルを有する電磁石と、電磁石により駆動されて接点部を開閉動作させる接極子とを備え、接点部が、固定接点を有する固定接点部材と、接極子の移動に伴い固定接点に対して接触又は離脱する方向へ変位する可動接点を有する可動接点ばね部材とを備え、基部と電磁石のコイルとの間に形成される空間に、接極子、固定接点部材及び可動接点ばね部材が互いに並んで設置される、電磁継電器において、接点部は、固定接点が可動接点と接極子との間に位置決めされるとともに、電磁石の非励磁時に固定接点と可動接点とが導通接触する常閉接点構造を有し、電磁石装置は、電磁石の励磁により接極子が可動接点ばね部材を押す方向に移動して、可動接点を固定接点から離脱させること、を特徴とする電磁継電器を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電磁継電器において、可動接点ばね部材は、可動接点を担持する平板状のばね腕部を有し、接極子は、ばね腕部に接近する方向へ突出する押圧部を有し、電磁石の励磁時に、押圧部が固定接点を越えてばね腕部を押圧する、電磁継電器を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電磁継電器において、可動接点ばね部材は、可動接点の近傍で接極子に接近する方向へ突出する曲折部分を有して可動接点を担持するばね腕部を有し、電磁石の励磁時に、接極子が固定接点を越えずにばね腕部の曲折部分を押圧する、電磁継電器を提供する。この場合、ばね腕部は、可動接点を担持する先端部分と、先端部分の反対側の基端部分とを有し、曲折部分は、先端部分と基端部分との間の位置で先端部分及び基端部分に対し、可動接点と同じ側に山形に突出する構成とすることができる。
請求項に記載の発明は、基部と、基部に組み付けられる電磁石装置と、電磁石装置から絶縁されて基部に組み付けられる接点部とを具備し、電磁石装置が、コイルを有する電磁石と、電磁石により駆動されて接点部を開閉動作させる接極子とを備え、接点部が、固定接点を有する固定接点部材と、接極子の移動に伴い固定接点に対して接触又は離脱する方向へ変位する可動接点を有する可動接点ばね部材とを備え、基部と電磁石のコイルとの間に形成される空間に、接極子、固定接点部材及び可動接点ばね部材が互いに並んで設置される、電磁継電器において、接点部は、固定接点が可動接点と接極子との間に位置決めされるとともに、電磁石の非励磁時に固定接点と可動接点とが導通接触する常閉接点構造を有し、電磁石装置は、電磁石の励磁により接極子が可動接点ばね部材を押す方向に移動して、可動接点を固定接点から離脱させるように構成され、接点部は、電磁石の励磁時に固定接点と可動接点とが導通接触する常開接点構造を有する第2の接点部と交換可能であり、第2の接点部は、可動接点が固定接点と接極子との間に位置決めされる配置構成を有すること、を特徴とする電磁継電器を提供する。
請求項1に記載の発明は、ブレーク型電磁継電器の接点部における固定接点部材と可動接点ばね部材との相対配置を、従来のメーク型電磁継電器の接点部における固定接点部材と可動接点ばね部材との相対配置の逆にして、電磁石の励磁時の接極子の動作方向が、従来のメーク型電磁継電器における動作方向と同一になるように構成されている。その結果、回路基板実装用途に好適な高背薄形の構成を有する電磁継電器において、メーク型構造とブレーク型構造との間で共通する部品(特に基部及び電磁石装置の部品)を増加させることで、メーク型構造に対する部品の変更や追加の必要性を極力低減してブレーク型構造を製造でき、以って電磁継電器の製造コストを効果的に削減することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、可動接点ばね部材の製造が容易になり、接点間の接触圧力を比較的容易に適正化できる。
請求項3に記載の発明によれば、接極子を、従来のメーク型電磁継電器の接極子と共通化することができる。
請求項に記載の発明によれば、従来のメーク型電磁継電器を、製造後の別工程で、ブレーク型の電磁継電器に改変することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図面を参照すると、図1は、本発明の一実施形態による電磁継電器10の主要構成要素を示す正面図、図2は、電磁継電器10の主要構成要素を分解した状態で示す斜視図、図3は、電磁継電器10の要部断面図である。
図1〜図3に示すように、電磁継電器10は、基部12と、基部12に組み付けられる電磁石装置14と、電磁石装置14から絶縁されて基部12に組み付けられる接点部16とを備える。後述するように電磁継電器10は、接点部16が常閉接点構造を有する高背薄形のブレーク型電磁継電器として構成される。
基部12は、電気絶縁性の樹脂成形品からなり、略平坦な主表面18aを有する平面視で略矩形の底板部分18と、底板部分18の長手方向両端で主表面18aから一体に突設される第1支持部分20及び第2支持部分22とを備える。底板部分18は、主表面18aの所定位置に接点部16を支持する。第1及び第2支持部分20、22は、電磁石装置14の構成要素の一部分を受容する凹所20a、22aをそれぞれに備えた筒状壁構造を有する。
電磁石装置14は、電磁石24と、電磁石24によって駆動されて接点部16を開閉動作させる接極子26とを備える。電磁石24は、巻枠28と、巻枠28に巻き付けて支持されるコイル30と、巻枠28に受容される鉄心32とを備える。巻枠28は、電気絶縁性の樹脂成形品であり、所定長さを有する中空円筒状の胴部(図示せず)と、胴部の長手方向両端に設けられる環状の第1鍔部28a及び第2鍔部28bとを一体に有する。コイル30は、巻枠28の胴部に導線の所要長さ部分を密に巻着して形成され、巻枠28の両鍔部28a、28bの間に固定的に保持される。巻枠28はさらに、第1鍔部28aから外方へ延長される延長部分28cを有する。巻枠28の延長部分28cには、コイル30の両線端が接続される一対のコイル端子34が、インサート成形又は圧入により固定して支持される。
鉄心32は、磁性鋼等から形成される平面視コ字形の板状部材であり、コイル30の中心軸線に沿って配置されて巻枠28の胴部に受容される軸部(図示せず)と、軸部の長手方向両端から軸部に略直交するコイル径方向へ延長される第1脚部32a及び第2脚部32bとを一体に備える。鉄心32の第1及び第2脚部32a、32bは、それぞれ、巻枠28の第1及び第2鍔部28a、28bの外面から突出して、コイル30の径方向外方へ離隔した位置まで延長される。このような鉄心32の構成に起因して、図示実施形態では、巻枠28に鉄心32がインサート成形により一体的に取り付けられている。
接極子26は、磁性鋼等から形成される平面視コ字形の板状部材であり、コイル30の径方向側方に配置される主部26aと、主部26aの長手方向両端から主部26aに略直交する方向へ延長される第1腕部26b及び第2腕部26cとを一体に備える。接極子26は、電磁石24の励磁により移動する磁性可動体であり、その第1腕部26bを鉄心32の第1脚部32aに当接させて基部12に組み付けられ、その状態で、第1腕部26bを支点として、第2腕部26cが鉄心32の第2脚部32bに接触又は離脱する方向へ、予め定めた角度θに渡って揺動できるようになっている(図3)。
図示実施形態では、鉄心32は、その第1及び第2脚部32a、32bが、それぞれ基部12の第1及び第2支持部分20、22の凹所20a、22aに圧入されて固定される。また、接極子26は、第1腕部26bが、鉄心32の第1脚部32aに当接された状態で基部12の第1支持部分20の凹所20aに圧入されて固定される一方、第2腕部26cが、鉄心32の第2脚部32bに接触又は離脱する方向へ所定角度θに渡って移動可能なように、基部12の第2支持部分22の凹所22aに隙間を介して受容される。このようにして、電磁石装置14が基部12の所定位置に組み付けられる。なおこのとき、電磁石24の巻枠28に設置した一対のコイル端子34は、基部12の第1支持部分20に形成した一対の貫通穴20cに受容される(図3)。
接極子26の主部26aには、電磁石24による駆動力下で接点部16を開閉動作させるための補助部材36が取り付けられる。補助部材36は、電気絶縁性の樹脂材料からなり、例えばインサート成形により接極子26の主部26aに一体的に固定される。補助部材36は、接極子26の主部26aの長手方向略中央で側方に突出する押圧部36aと、接極子26の主部26aの外縁及び第1腕部26bとの境界領域に沿って、押圧部36aを部分的に囲繞するように側方へ突出する壁部36bとを一体に有する。押圧部36aは、接極子26の移動に伴い、後述する接点部16の可動接点ばね部材に押圧力を加えるように作用する。また壁部36bは、電磁石装置14と接点部16との間に介在する絶縁壁として機能する。
接点部16は、固定接点38を有する固定接点部材40と、可動接点42を有する可動接点ばね部材44とを備え、接極子26の移動に伴い、可動接点42が固定接点38に対して接触又は離脱する方向へ変位する。接点部16は、電磁石24の非励磁時に固定接点38と可動接点42とが導通接触する常閉接点構造を有する。なお、図示のように接点部16は、常閉接点のみを有する単安定型の接点構成を有する。
電磁継電器10においては、高背薄形の構造を実現するために、前述したように電磁石24がコ字形の鉄心32を備えて、鉄心32の両脚部32a、32bで基部12に取り付けられ、それにより基部12と電磁石24のコイル30との間に予め定めた寸法の空間46(図1)が形成されるとともに、この空間46に、接極子26、固定接点部材40及び可動接点ばね部材44が互いに並んで設置される。そして図示実施形態では、接点部16は、固定接点38が可動接点42と接極子26との間に位置決めされるように、接極子26、固定接点部材40及び可動接点ばね部材44が配置されている。
固定接点部材40は、電気良導性の板金材料から所定形状に打ち抜いて形成され、固定接点38を担持する平板状の主部分40aと、主部分40aから中間部分(図示せず)を経てクランク状に延長される端子部分40bとを一体に有する。図示実施形態では、固定接点部材40は、インサート成形により基部12の底板部分18の所定位置に一体的に固定される。固定接点部材40は、基部12の所定位置に適正に取り付けられた状態で、主部分40aが、底板部分18の表面18aから直立状に突出するとともに、端子部分40bが、表面18aの反対側の底板部分18の裏面18bから直立状に突出して配置される(図1)。この状態で、固定接点部材40の主部分40a及び固定接点38は、基部12に適正に取り付けた接極子26の補助部材36の押圧部36aの側方にずれて位置する一方、補助部材36の壁部36bと基部12の底板部分18とによって囲繞される空間に収容される(図3)。
可動接点ばね部材44は、例えばばね用燐青銅の薄板から所定形状に打ち抜いて形成され、先端(自由端)に可動接点42を担持する平板状のばね腕部44aと、ばね腕部44aの基端から略直交する側方へ延長される端子部分44bとを備える。図示実施形態では、可動接点ばね部材44は、端子部分44bを含む基礎部材44cがインサート成形により基部12の底板部分18の所定位置に一体的に固定され、ばね腕部44aが、可動接点42から離隔した基端で、底板部分18の表面18aから突出する基礎部材44cの上端領域に、例えばかしめにより固定される。
可動接点ばね部材44は、基部12の所定位置に適正に取り付けられた状態で、ばね腕部44aが、底板部分18の表面18aに略平行に配置されるとともに、端子部分44bが、底板部分18の裏面18bから直立状に突出して配置される(図1)。この状態で、可動接点ばね部材44のばね腕部44aは、基部12に適正に取り付けた接極子26の補助部材36の押圧部36aに対向して配置されるとともに、可動接点42が固定接点38に正対して配置される。このとき、接極子26の補助部材36の押圧部36aは、固定接点38を越えて、可動接点ばね部材44のばね腕部44aに接近する方向へ延出する。また、ばね腕部44a及び可動接点42は、補助部材36の壁部36bと基部12の底板部分18とによって囲繞される空間に収容される(図3)。
電磁継電器10は、基部12、電磁石装置14及び接点部16を収容して基部12に固定されるケース48をさらに備える(図2)。ケース48は、直方体輪郭を有する電気絶縁性の樹脂成形品からなり、直方体輪郭の一面に相当する部分に、基部12、電磁石装置14及び接点部16を内部に挿入するための開口(図示せず)が画定される。基部12は、底板部分18の外周に沿って塗布される接着剤により、ケース48に固定される。
上記構成を有する電磁継電器10の動作を、以下に説明する。まず、電磁石24が非励磁(すなわち休止)状態にある平常時(図3)には、接点部16の可動接点ばね部材44が、そのばね腕部44aを僅かに弾性変形させた状態で、可動接点42を固定接点38に所望の接触圧力で導通接触させる。このとき、接極子26は、その第2腕部26cを電磁石24の鉄心32の第2脚部32bから離隔させた状態に置かれる。
上記した平常時の接点閉成状態から、電磁石24が励磁される(すなわち作動する)と、接極子26の第2腕部26cが鉄心32の第2脚部32bに吸着され、接極子26が第1腕部26bを支点として、可動接点ばね部材44に接近する方向(すなわち可動接点ばね部材44を押す方向)に移動する。それに伴い、接極子26は、補助部材36の押圧部36aが、固定接点38を越えて、可動接点ばね部材44のばね腕部44aの長手方向略中央を押圧し、ばね腕部44aがこの押圧力を受けて、固定接点部材40の主部分40aから離れる方向へ弾性変形する。それにより、可動接点42が固定接点38から離脱する。
上記した電磁石作動時の接点開成状態から、電磁石24が非励磁状態に移行すると、接極子26の第2腕部26cを鉄心32の第2脚部32bに吸着する磁気吸引力が解除され、それにより、接極子26の押圧部36aから可動接点ばね部材44のばね腕部44aに加わる押圧力が解除される。それに伴い、可動接点ばね部材44のばね腕部44aが弾性復元し、可動接点42が所定接触圧力で固定接点38に導通接触する。
上記構成を有する電磁継電器10は、図7及び図8に示す従来のメーク型電磁継電器との間で多くの共通部品を有する。具体的には、電磁継電器10の基部12及び電磁石装置14は、従来のメーク型電磁継電器の基部1及び電磁石装置2と実質的に同一のものを使用できる。ここで、従来のメーク型電磁継電器は、電磁継電器10と同様に、基部1が、固定接点部材7と可動接点ばね部材8の基礎部分8b(図7)とをインサートとして、樹脂材料から一体的に成形されるように構成される。したがって、電磁継電器10の基部12は、従来のメーク型電磁継電器の基部1の成形型と実質的に同一の成形型を使用して成形できる。
また、従来のメーク型電磁継電器の電磁石装置2は、電磁継電器10の電磁石装置14と同様に、押圧部6cを有する補助部材6dを接極子6に一体的に取り付けて構成されている(図8)。ここで、メーク型電磁継電器では、可動接点ばね部材8のばね腕部8cが接極子6と固定接点部材7との間に配置されているので、補助部材6dの押圧部6cは、接極子6からの突出寸法が、電磁継電器10における補助部材36の押圧部36aに比べて小さくなっている。したがって、電磁継電器10の電磁石装置14は、接極子26の補助部材36を除いて、従来のメーク型電磁継電器の電磁石装置2と同一のものを使用できる。
このように、電磁継電器10は、従来のメーク型電磁継電器に対し、部品を追加する必要がなく、しかも基部12及び電磁石装置14(補助部材36を除く)に従来のメーク型電磁継電器と共通する部品を用いて、ブレーク型電磁継電器として構成できる。この作用効果は、接点部16における固定接点部材40と可動接点ばね部材44との相対配置を、従来のメーク型電磁継電器の接点部3における固定接点部材7と可動接点ばね部材8との相対配置の逆にして、電磁石24の励磁時(すなわちブレーク接点開成時)の接極子26の動作方向を、従来のメーク型電磁継電器における電磁石5の励磁時(すなわちメーク接点閉成時)の接極子6の動作方向と同一にしたことによって得られる格別のものである。したがって、電磁継電器10によれば、回路基板実装用途に好適な高背薄形の構成を有するものにおいて、メーク型構造とブレーク型構造との間で共通する部品(特に基部12及び電磁石装置14の部品)を増加させることで、メーク型構造に対する部品の変更や追加の必要性を極力低減してブレーク型構造を製造でき、以って電磁継電器10の製造コストを効果的に削減することが可能になる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、他の様々な修正が可能である。
例えば、図4に電磁継電器10の第1の変形例として示すように、接点部16の可動接点ばね部材44は、可動接点42を担持するばね腕部44aが、可動接点42の近傍で接極子26に接近する方向へ局部的に突出する曲折部分44dを有することができる。この場合、電磁石24(図2)の励磁時に、接極子26に形成した補助部材36の押圧部36aが、固定接点38を越えずに、可動接点ばね部材44のばね腕部44aの曲折部分44dを押圧するように構成される。このような構成によれば、図1〜図3に示す構成に比べて、接極子26からの補助部材36の押圧部36aの突出寸法を縮小できるので、補助部材36を、従来のメーク型電磁継電器の補助部材6dと共通化することができる。したがって、電磁継電器10の製造コストを一層効果的に削減できる。なお、図1〜図3に示す平板状のばね腕部44aを有する可動接点ばね部材44は、上記した図4の構成に比べて、製造が容易であり、接点間の接触圧力を比較的容易に適正化できる利点が有る。
また、図5に電磁継電器10の第2の変形例として示すように、固定接点部材40と可動接点ばね部材44とを、それぞれ、従来のメーク型電磁継電器における固定接点部材7と可動接点ばね部材8とに類似した形状を有するようにしてもよい。この場合、接極子26は、第2腕部26cを支点として、第1腕部26bが鉄心32の第1脚部32aに対して接触又は離脱する方向へ移動できるように構成され、それにより、接極子26に設けた補助部材36の壁部36bが、固定接点部材40を越えて可動接点ばね部材44に当接される構成とする。このような構成によっても、図1〜図3に示す構成と同等の作用効果が奏される。
また、図5に電磁継電器10の第3の変形例として示すように、固定接点部材40と可動接点ばね部材44との双方を、基部12に予め貫通形成した取付穴(図示せず)に圧入して固定する構成とすることもできる。この場合、可動接点ばね部材44は、ばね腕部44aと端子部分44bとを一体に有する。この構成では、基部12に予め、常閉接点を構成する固定接点部材40及び可動接点ばね部材44を圧入する取付穴と、常開接点を構成する固定接点部材7及び可動接点ばね部材8を圧入する取付穴との双方を形成しておくことで、従来のメーク型電磁継電器の基部1と同一の基部12を使用することができる。このような構成は、常閉型の接点部16と常開型の接点部3とを交換可能にするものであって、例えば、従来のメーク型電磁継電器を、製造後の別工程で、ブレーク型の電磁継電器10に改変することを可能にする。
本発明の一実施形態によるブレーク型電磁継電器の主要構成要素を示す正面図である。 図1の電磁継電器の主要構成要素を分解した状態で示す斜視図である。 図1の電磁継電器の線III−IIIに沿った要部断面図である。 図1の電磁継電器の第1変形例を示す図で、図3に対応する要部断面図である。 図1の電磁継電器の第2変形例を示す図で、図3に対応する要部断面図である。 図1の電磁継電器の第3変形例を示す図で、(a)基部及び接点部の分解時の正面図、及び(b)基部及び接点部の組立時の正面図である。 従来のメーク型電磁継電器の主要構成要素を分解した状態で示す斜視図である。 図7の電磁継電器の線VIII−VIIIに沿った要部断面図である。
符号の説明
10 電磁継電器
12 基部
14 電磁石装置
16 接点部
24 電磁石
26 接極子
30 コイル
32 鉄心
36 補助部材
36a 押圧部
38 固定接点
40 固定接点部材
42 可動接点
44 可動接点ばね部材
44a ばね腕部
46 空間

Claims (5)

  1. 基部と、該基部に組み付けられる電磁石装置と、該電磁石装置から絶縁されて該基部に組み付けられる接点部とを具備し、該電磁石装置が、コイルを有する電磁石と、該電磁石により駆動されて該接点部を開閉動作させる接極子とを備え、該接点部が、固定接点を有する固定接点部材と、該接極子の移動に伴い該固定接点に対して接触又は離脱する方向へ変位する可動接点を有する可動接点ばね部材とを備え、前記基部と前記電磁石の前記コイルとの間に形成される空間に、前記接極子、前記固定接点部材及び前記可動接点ばね部材が互いに並んで設置される、電磁継電器において、
    前記接点部は、前記固定接点が前記可動接点と前記接極子との間に位置決めされるとともに、前記電磁石の非励磁時に前記固定接点と前記可動接点とが導通接触する常閉接点構造を有し、
    前記電磁石装置は、前記電磁石の励磁により前記接極子が前記可動接点ばね部材を押す方向に移動して、前記可動接点を前記固定接点から離脱させること、
    を特徴とする電磁継電器。
  2. 前記可動接点ばね部材は、前記可動接点を担持する平板状のばね腕部を有し、前記接極子は、該ばね腕部に接近する方向へ突出する押圧部を有し、前記電磁石の励磁時に、該押圧部が前記固定接点を越えて該ばね腕部を押圧する、請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記可動接点ばね部材は、前記可動接点の近傍で前記接極子に接近する方向へ突出する曲折部分を有して該可動接点を担持するばね腕部を有し、前記電磁石の励磁時に、前記接極子が前記固定接点を越えずに該ばね腕部の該曲折部分を押圧する、請求項1に記載の電磁継電器。
  4. 前記ばね腕部は、前記可動接点を担持する先端部分と、該先端部分の反対側の基端部分とを有し、前記曲折部分は、該先端部分と該基端部分との間の位置で該先端部分及び該基端部分に対し、前記可動接点と同じ側に山形に突出する、請求項3に記載の電磁継電器。
  5. 基部と、該基部に組み付けられる電磁石装置と、該電磁石装置から絶縁されて該基部に組み付けられる接点部とを具備し、該電磁石装置が、コイルを有する電磁石と、該電磁石により駆動されて該接点部を開閉動作させる接極子とを備え、該接点部が、固定接点を有する固定接点部材と、該接極子の移動に伴い該固定接点に対して接触又は離脱する方向へ変位する可動接点を有する可動接点ばね部材とを備え、前記基部と前記電磁石の前記コイルとの間に形成される空間に、前記接極子、前記固定接点部材及び前記可動接点ばね部材が互いに並んで設置される、電磁継電器において、
    前記接点部は、前記固定接点が前記可動接点と前記接極子との間に位置決めされるとともに、前記電磁石の非励磁時に前記固定接点と前記可動接点とが導通接触する常閉接点構造を有し、
    前記電磁石装置は、前記電磁石の励磁により前記接極子が前記可動接点ばね部材を押す方向に移動して、前記可動接点を前記固定接点から離脱させるように構成され、
    前記接点部は、前記電磁石の励磁時に前記固定接点と前記可動接点とが導通接触する常開接点構造を有する第2の接点部と交換可能であり、該第2の接点部は、前記可動接点が前記固定接点と前記接極子との間に位置決めされる配置構成を有すること、
    を特徴とする電磁継電器。
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