JP5024751B2 - 位相変調変換によるバイアス制御不要強度変調器 - Google Patents

位相変調変換によるバイアス制御不要強度変調器 Download PDF

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Description

本発明は,位相変調器を用いた強度変調器などに関する。より詳しく説明すると,本発明は,位相変調器と分散媒質とを組合せることで,バイアス調整が不要な強度変調器などを得る技術などに関する。
光に情報を乗せる方法として,光の強度,周波数,又は位相を変化させる方法が知られている。それらの中では,光の強度を変調し,光の強弱を情報とするオンオフキーイング(OOK)が最も一般的である。OOKを達成するために,マッハツェンダー型の光強度変調器(MZ変調器)などが用いられていた。
図6は,光情報通信に用いられるマッハツェンダー型変調器の概略図である。図6に示されるように,MZ変調器は,電極を有する2つのアーム(41,42)を有する変調器である。MZ変調器は,入力光を分波し,2つのアームに伝え,それぞれのアームの電極にバイアス電圧を印加することで伝播する光の位相を制御することができる。そして,位相を調整した2つのアームを伝播する光を合波(43)することで,出力光の強度を制御できる変調器である。例えば,両アーム上の光の位相が逆位相であれば,合波された信号は互に打ち消しあい,出力が弱まる。MZ変調器は,このような原理を利用して,強度の強い信号と,弱い信号を作り出すことができる(情報通信研究所超高速フォトニックネットワークグループ「光ネットワーク技術の全て」日本実業出版社42頁,43頁2005年)。
このようなMZ変調器を用いた光情報通信は,変調器への印加電圧を制御することでOOKを達成でき,優れたものであった。しかしながら,MZ変調器では,最適な導波路を設計することは困難であるという問題や,バイアス調整など最適な動作環境を整えることが容易ではないという問題があった。また,MZ変調器は,変調信号(44)の他に,バイアス電源(45)を必要とするので,装置の費用が高くなるほか,消費電力も高まり,物理的にも大掛かりな装置となるという問題もあった。
情報通信研究所超高速フォトニックネットワークグループ「光ネットワーク技術の全て」日本実業出版社42頁,43頁2005年
本発明は,バイアス調整などを必要としない強度変調器を提供することを目的とする。
本発明は,バイアス調整などを必要としない強度変調器を用いた情報通信システムを提供することを目的とする。
本発明は,基本的には,光が伝播する導波路と,前記導波路を伝播する光の位相を調整するための電極とを有する位相変調器と;前記位相変調器から出力された光が入力する分散媒質と;を具備する光強度変調器などに関する。
本発明の光強度変調器では,たとえば,入力光の位相がπの時に光を反射し,位相が0のときに光を透過させる分散媒質を用いるとする。そして,位相変調器により光の位相を,例えば,0又はπとなるように制御することで,強弱を持った光信号を得ることができる。具体的には,入力光が所定の位相を有する場合は,入力光を反射するようなファイバブラッググレーティング(FBG)を用いればよい。そのようなFBGを用いることで,例えば,位相変調器の変調信号を調整して出力光の位相が0となるようにした場合は,FBGから強い光が出力され,位相変調器の変調信号を調整して出力光の位相がπとなるようにした場合は,FBGから弱い光が出力される。このようにしてOOKを達成できる。本発明では,基本的にはこのような原理を用いて,光の強弱に関する信号を得るものである。このような構成を有するので,MZ変調器のようにバイアス電圧を調整する必要がなくなり,バイアス電源が不要となる。このためコストを抑えることができ,しかも物理的に省スペースで済む。さらには,基本的に導波路は直線状の導波路でよいので,MZ導波路のような複雑な設計を行う必要がなくなる。
上記のような光強度変調器を用いて光強度変調信号を取得し,それを伝送路へ出力することで,光OOKを用いた光情報通信を達成できる。また,光強度変調信号をアンテナへ入力し,無線信号を得ることで,容易に所定の周波数を有する無線信号を得ることができる。
本発明によれば,バイアス調整などを必要としない強度変調器を提供できる。
本発明によれば,バイアス調整などを必要としない強度変調器を用いた情報通信システムを提供することができる。
以下,図面を用いて,本発明を具体的に説明する。図1は,本発明の光強度変調器の基本構成を示す概略図である。図1に示されるように,本発明の光強度変調器(1)は,光源(2)からの光が伝播する導波路(3)と,前記導波路を伝播する光の位相を調整するための電極(4)とを有する位相変調器(5)と;前記位相変調器(5)から出力された光が入力する分散媒質(6)と;を具備する。そして,前記分散媒質(6)は,前記位相変調器(5)で位相が変調された光の位相に応じて,透過又は反射する性質を有しているので,前記電極(4)に印加する変調信号に応じて,前記分散媒質(6)から出力される光の強度を制御できることとなる。これにより,光の強弱からなるOOK信号を得ることができる。なお,図1中符号7は,位相変調器の変調信号源を示す。以下,本発明の光強度変調器を達成するための各要素について説明する。
光源として,公知の光源を採用できる。好ましい光源は,ダイオード,レーザーダイオードなどである。光源は,連続光(CW光)を用いることが好ましい。用いられる光の強度や周波数も,光情報通信などにおいて用いられる公知のものを適宜用いればよい。本発明の光強度変調器を光情報通信に用いる場合,1550nm帯又は1310nm帯の光源を用いることが好ましい。一方,本発明の光強度変調器をCD又はDVDの光書き込み装置又は光読み出し装置として用いる場合,780nm,650nm,又は400nm帯の光源を用いることが好ましい。
位相変調器として,光学系において用いられる公知の位相変調器を用いることができる。位相変調器として,電気光学効果を利用して変調を行うものがあげられる。また,位相変調器として,導波路と,前記導波路に形成された金属薄膜ヒータ(電極)とによって構成されるものを用いても良い。位相変調器によって変調される位相として,0又はπ(パイ)の2種類の信号があげられるが,0,2/3パイ(120度),及び4/3パイ(240度)であってもよいし,さらに複数種類の位相変調を行うように制御しても良い。このような位相変調量は,例えば,ヒータに加えられる電圧量を調整することにより制御できる。このような電圧量の調整は,金属薄膜ヒータ(電極)と接続される信号源から出力される電気信号を制御することにより得ることができる。
位相変調器は,公知であるので,市販されているものを適宜購入して用いてもよい。また,位相変調器は,例えばLN基板上に,電極及びTi拡散のニオブ酸リチウム導波路を形成することにより得ても良い。また,位相変調器は,シリコン(Si)基板上に,電極及び二酸化シリコン(SiO2)からなる導波路を形成することにより得てもよい。また,InPやGaAs基板上にInGaAsP,GaAlAs導波路を形成した光半導体導波路を用いても良い。基板として,XカットZ軸伝搬となるように切り出されたニオブ酸リチウム (LiNbO3:LN)が好ましい。これは大きな電気光学効果を利用できるため低電力駆動が可能であり,かつ優れた応答速度が得られるためである。この基板のXカット面(YZ面)の表面に光導波路が形成され、導波光はZ軸(光学軸)に沿って伝搬することとなる。Xカット以外のニオブ酸リチウム基板を用いても良い。また,基板として,電気光学効果を有する三方晶系、六方晶系といった一軸性結晶、又は結晶の点群がC3V,C3,D3,C3h,D3hである材料を用いることができる。これらの材料は、電界の印加によって屈折率変化が伝搬光のモードによって異符号となるような屈折率調整機能を有する。具体例としては、ニオブ酸リチウムの他に、タンタル酸リチウム (LiTO3:LT),β−BaB2O4(略称BBO),LiIO3等を用いることができる。
基板の大きさは,所定の導波路を形成できる大きさであれば,特に限定されない。基板の長辺の長さとして,1cm〜10cmがあげられ,2cm〜5cmであれば好ましく,2cm〜4cmであればより好ましい。各導波路の幅,長さ,及び深さも本発明のモジュールがその機能を発揮しうる程度のものであれば特に限定されない。各導波路の幅としては,たとえば1〜20マイクロメートル,好ましくは5〜10マイクロメートル程度があげられる。また,導波路の深さ(厚さ)として,たとえば1〜20マイクロメートル,好ましくは5〜10マイクロメートル程度があげられる。なお,位相変調器として,図6に示されるようなマッハツェンダー型導波路を有する位相変調器であってもよい。
分散媒質は,入力した光のうち所定のものを分散等させる性質を有するものがあげられる。具体的には,光の位相によって,透過率や反射率が異なる分散媒質があげられる。分散媒質として,ファイバブラッググレーティング,フォトニック結晶,誘電体多層膜,又は半導体多層膜があげられる。
ファイバブラッググレーティング(FBG)として,ユニフォームファイバグレーティング,チャープグレーティング,又はマルチセクショングレーティングを用いるものや,変調可能なファイバグレーティングがあげられる。以下,FBGについて説明する。FBGは,たとえば,位相マスクを介して紫外線を照射し,そのコアの屈折率を所定のピッチで変化させることにより得ることができる。
図2は,本発明の光強度変調器の原理を説明する概念図である。図2(a)は,周波数からみて上側波側帯(USB)成分に相当する位置に,FBGの反射帯が位置するものの概念図を示す。図2(b)は,周波数からみて下側波側帯(LSB)成分に相当する位置に,FBGの反射帯が位置するものの概念図を示す。光源からの信号光の波長をλ0とする。そして,光位相変調器へ印加される変調信号の変調周波数をfmとする。すると,位相変調を受けた信号光は,その変調周波数に関連する値(具体的には1/fm)だけ波長がシフトする。これがサイドバンドである。したがって,FBGとして,このサイドバンドに相当する位置に反射帯が位置するようなものがあげられる。その場合,位相変調器における位相変調が行われると,印加される変調信号応じてUSB又はLSBの位置へ光の波長がシフトするので,そのシフトに応じて光が反射され,又は光が透過されることとなる。本発明においては,サイドバンド信号を効果的に切り抜くため,反射帯から透過帯への傾きが急峻なほど好ましい。なお,反射帯から透過帯への傾きは,FBGなどを構成する周期構造の繰返し数が大きいほど高くなり,反射率も高まるので,繰返し数として,2以上1×105以下があげられ,1×102以上5×104以下でもよく,1×103以上1×104以下でもよい。なお,透過帯の中心周波数は,製作するFBGなどの繰返し周期をλc/4とすることで得ることができる。反射帯域は,周期構造を構成する2つの材料の屈折率の比に関連する。
ユニフォームFBGは,グレーティングの周期・屈折率などが均一なFBGである。ユニフォームFBGは,容易に製造でき,ユニフォームFBGを用いるとシステムのコストが安価に納まる。
なお,グレーティングのピッチは,対象とする光の波長などに応じて適切な間隔のものを用いればよく,たとえば,100nm〜1000nmがあげられ,300nm〜800nmでもよい。また,グレーティングのコアに対する屈折率差として,1×10-6〜1×10-2があげられ,1×10-5〜5×10-3でもよく,1×10-4〜1×10-3でもよい。
チャープグレーティングは,FBGの長手方向に屈折率周期やグレーティングの周期を変化させたチャープドFBGである。チャープグレーティングにより,入力信号の波長に応じて,反射する位置を異ならせることができる。そして,グレーティング部位を長くした長いチャープドグレーティングを用いれば,反射帯域が広くなるという利点がある。
なお,チャープドFBGのグレーティングのピッチは,通常は,徐々に変化するが,対象とする光の波長などに応じて適切な間隔のものを用いればよく,たとえば,100nm〜1000nmがあげられ,300nm〜800nmでもよい。また,グレーティングのコアに対する屈折率差として,1×10-6〜1×10-2があげられ,1×10-5〜5×10-3でもよく,1×10-4〜1×10-3でもよい。
マルチセクションFBGは,波長変化と反射点変化が離散的なFBGである。すなわち,ある範囲の波長成分の光信号は,ほぼ同じ反射点で反射するが,それと異なる範囲の波長成分は反射点が離散的に変化することとなる。
なお,マルチセクションFBGのグレーティングのピッチは,通常は,目的にあわせて調整するが,対象とする光の波長などに応じて適切な間隔のものを用いればよく,たとえば,100nm〜1000nmがあげられ,300nm〜800nmでもよい。また,グレーティングのコアに対する屈折率差として,1×10-6〜1×10-2があげられ,1×10-5〜5×10-3でもよく,1×10-4〜1×10-3でもよい。
フォトニック結晶として,ドライエッチングや自己クローニング法などにより形成した1〜3次元の周期的構造体があげられる。自己クローニング法による周期構造体は,川上彰二郎氏又はフォトニックラティス社の論文又は特許公報に開示される方法に従って,適宜製造することができる。このような周期構造体は,例えば,偏光面や周波数により透過・不透過を制御できるので,位相変調器により光の位相を変調することで,透過・不透過を容易に制御できることとなる。
誘電体多層膜とは,スパッタリングにより形成した1次元の多層膜構造である。具体的には,SiO2/TiO2からなる多層膜があげられ,この場合の屈折率の差としてn=1.5/2.0のようなものがあげられる。
半導体多層膜とは,エピタキシャル成長により形成した1次元の多層膜構造である。具体的には,GaAs/GaAlAsからなる多層膜構造を有するものや,GaAs/GaAlAsの中間組成からなるものがあげられる。すなわち,xを0以上1以下の数とすると,GaAs/GaxAl1-xAs-があげられる。組成比であるxを制御することで,屈折率を変化させることができる。すなわち,望ましい屈折率に応じてxを制御すればよいので,xとして,0以上0.25以下でもよいし,0.25以上0.5以下でもよいし,0.5以上0.75以下でもよく,0.75以上1以下でもよい。具体的なGaAs/GaAlAsの屈折率の差としてn=3.5/3.0のようなものがあげられる。
図3は,実際に製造された強度変調器の外観図を示す図である。図3に示されるように,この強度変調器は,光源からの光がファイバなどで位相変調器(5)に導かれ,所定の変調が施された後,FBG(6)へ伝えられ,所定の変調を施されたもの,又は変調が施されなかったものがFBG(6)から出力される。
以下,光強度変調器の動作例について説明する。まず,光源(2)から連続光が出力される。出力された連続光は,導波路(3)を通じて,位相変調器(5)へと入力される。位相変調器(5)は,金属薄膜のヒータなどからなる電極(4)が設けられており,変調信号源(7)は,電極(4)に印加する電圧を,光に乗せる情報に応じて変化させる。すると,位相変調器(5)は,その電圧量などに応じて,導波路(3)を伝播する光の位相に変調を加える。
そして,位相変調を加えられた光は,FBGなどの分散媒質(6)へと伝えられる。このFBGは,例えば,光源からの光の波長を有する光であって,位相がπずれた状態の光を反射するように調整されている。すると,位相変調器の変調信号を調整して出力光の位相が0となるようにした場合は,FBGから強い光が出力され,位相変調器の変調信号を調整して出力光の位相がπとなるようにした場合は,FBGから弱い光が出力される。このようにしてOOKを達成できる。本発明では,基本的にはこのような原理を用いて,光の強弱に関する信号を得るものである。このような構成を有するので,MZ変調器のようにバイアス電圧を調整する必要がなくなるので容易に制御でき,バイアス電源が不要となる。このため,コストを抑えることができ,しかも物理的に省スペースで済む。さらには,基本的に導波路は直線状の導波路でよいので,MZ導波路のような複雑な設計を行う必要がなくなる。
本発明の光情報通信装置は,光が伝播する導波路と,前記導波路を伝播する光の位相を調整するための電極とを有する位相変調器と;前記位相変調器から出力された光が入力する分散媒質と;を具備する光強度変調器を具備する光情報通信装置に関する。すなわち,本発明の光情報通信装置は,上記した光強度変調器を用いた光情報通信装置に関する。したがって,本発明の光情報通信装置は,光強度変調器として,上述した様々な態様のものを用いることができる。上述したとおり,本発明の光強度変調器は,省スペースで容易にOOK信号を得ることができるので,そのOOK信号を用いて光情報通信を行うことができる。
図4は,本発明の無線通信装置の基本構成を示す概略図である。本発明の無線通信装置(21)は,光源(22)からの光が伝播する導波路(23)と,前記導波路を伝播する光の位相を調整するための電極とを有する位相変調器(25)と;前記位相変調器から出力された光が入力する分散媒質(26)と;を具備する光強度変調器と;前記光強度変調器から出力された光が入力する光検出器(28)と;前記光検出器が検出した光信号を無線信号へと変換するアンテナ(29)と;を具備する,無線通信装置に関する。
すなわち,本発明の無線通信装置は,上記した光強度変調器を用いた無線通信装置に関する。したがって,本発明の無線通信装置は,光強度変調器として,上述した様々な態様のものを用いることができる。上述したとおり,本発明の光強度変調器は,省スペースで容易にOOK信号を得ることができるので,そのOOK信号を用いて無線通信装置を行うことができる。
光検出器(27)は,変調光信号発生装置の出力光を検出し,電気信号に変換するための手段である。光検出器として,公知のものを採用できる。光検出器として,例えばフォトダイオードを含むデバイスを採用できる。光検出器は,例えば,光信号を検出し,電気信号に変換するものがあげられる。光検出器によって,光信号の強度,周波数などを検出できる。光検出器として,たとえば「米津宏雄著”光通信素子工学”−発光・受光素子−,工学図書株式会社,第6版,平成12年発行」に記載されているものを適宜採用できる。
アンテナ(28)は,光検出器が変換した電気信号を,無線信号として放出するための装置である。アンテナとして,公知のアンテナを用いることができる。
図5は,実施例1で用いた強度変調器を示すブロック図である。図5に示されるように,この強度変調器は,光源と,光源から出力された光の偏波面を調整する偏波コントローラPCと,偏波コントローラからの出力光が入力され,その位相が制御される位相変調器と,前記位相変調器により位相が制御された光が入力する分散媒質と,前記分散媒質を経た光を分析するためのスペクトルアナライザを具備する。
本実施例1では,光源として1550nm帯の波長可変レーザを用いた。偏波コントローラを用いて,分散媒質であるFBGの反射帯域に対して適当な波長に調整した。位相変調器は,住友大阪セメント製のDC〜40GHzまで動作する進行波型電極をもつ一般的な位相変調器(LN位相変調器)を用いた。分散媒質であるFBGとして,三菱電機製のものを用い,サイドローブを小さく(反射帯以外の透過率を高く)設計したもので,反射帯から透過帯が波長に対して急峻に変化するように設計した。このFBGの反射帯域は約0.5nmであり,反射帯から透過帯へ傾きが0.2nmほどで急峻に落ち込む。また,このFBGには,温度コントロールが装着されており,反射帯域が変化しないように安定化されている。
本発明の強度変調器は,全くバイアス電圧を印加せずに動作できるので,優れた光強度変調器として,光情報通信の分野で利用されうる。また,本発明の強度変調器は,アンテナと組み合わせることにより,ファイバ無線システムの受信基地局や,光計測に使われる強度変調器などとして利用されうる。
図1は,本発明の光強度変調器の基本構成を示す概略図である。 図2は,本発明の光強度変調器の原理を説明する概念図である。 図3は,実際に製造された強度変調器の外観図を示す図である。 図4は,本発明の無線通信装置の基本構成を示す概略図である。 図5は,実施例1で用いた強度変調器を示すブロック図である。 図6は,光情報通信に用いられるマッハツェンダー型変調器の概略図である。
符号の説明
1 強度変調器
2 光源
3 導波路
4 電極
5 位相変調器
6 分散媒質
7 変調信号源
21 無線通信装置
22 光源
23 導波路
25 位相変調器
26 分散媒質
27 変調信号源
28 光検出器
29 アンテナ
41 マッハツェンダー導波路のアーム
42 マッハツェンダー導波路のアーム
43 導波路

Claims (3)

  1. 光が伝播する導波路と,変調信号源から継続的に印加される変調信号に応じて前記導波路を伝播する光の位相を変化させるための電極とを有する位相変調器と;
    前記位相変調器から出力された光が入力する分散媒質と;
    を具備し,
    前記分散媒質は,前記位相変調器から出力された光の上側波側帯又は下側波側帯に相当する位置に反射帯が位置し,前記上側波側帯又は下側波側帯が所定の位相を有する場合に,前記所定の位相を有する上側波側帯又は下側波側帯を反射するファイバブラッググレーティングであり,
    前記ファイバブラッググレーティングは,
    前記位相変調器の前記変調信号が調整され,前記上側波側帯又は下側波側帯が前記所定の位相を有するものとなっている場合には,弱い光を出力し,
    他方,前記位相変調器の前記変調信号が調整され,前記上側波側帯又は下側波側帯が前記所定の位相を有するものでない場合には,強い光を出力する
    光強度変調器。
  2. 光が伝播する導波路と,変調信号源から継続的に印加される変調信号に応じて前記導波路を伝播する光の位相を変化させるための電極とを有する位相変調器と;
    前記位相変調器から出力された光が入力した光が入力する分散媒質と;を具備し,
    前記分散媒質は,前記位相変調器から出力された光の上側波側帯又は下側波側帯に相当する位置に反射帯が位置し,前記上側波側帯又は下側波側帯が所定の位相を有する場合に,前記所定の位相を有する上側波側帯又は下側波側帯を反射するファイバブラッググレーティングであり,
    前記ファイバブラッググレーティングは,
    前記位相変調器の前記変調信号が調整され,前記上側波側帯又は下側波側帯が前記所定の位相を有するものとなっている場合には,弱い光を出力し,
    他方,前記位相変調器の前記変調信号が調整され,前記上側波側帯又は下側波側帯が前記所定の位相を有するものでない場合には,強い光を出力する
    光強度変調器,
    を具備する,光情報通信装置。
  3. 光が伝播する導波路と,変調信号源から継続的に印加される変調信号に応じて前記導波路を伝播する光の位相を変化させるための電極とを有する位相変調器と;前記位相変調器から出力された光が入力する分散媒質と;を具備し,前記分散媒質は,前記位相変調器から出力された光の上側波側帯又は下側波側帯に相当する位置に反射帯が位置し,前記上側波側帯又は下側波側帯が所定の位相を有する場合に,前記所定の位相を有する上側波側帯又は下側波側帯を反射するファイバブラッググレーティングであり,前記ファイバブラッググレーティングは,前記位相変調器の前記変調信号が調整され,前記上側波側帯又は下側波側帯が前記所定の位相を有するものとなっている場合には,弱い光を出力し,他方,前記位相変調器の前記変調信号が調整され,前記上側波側帯又は下側波側帯が前記所定の位相を有するものでない場合には,強い光を出力する,光強度変調器と;
    前記光強度変調器から出力された光が入力する光検出器と;
    前記光検出器が検出した光信号を無線信号へと変換するアンテナと;
    を具備する,無線通信装置。
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