JP2000275442A - 光バンドパスフィルタ - Google Patents

光バンドパスフィルタ

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JP2000275442A
JP2000275442A JP11080546A JP8054699A JP2000275442A JP 2000275442 A JP2000275442 A JP 2000275442A JP 11080546 A JP11080546 A JP 11080546A JP 8054699 A JP8054699 A JP 8054699A JP 2000275442 A JP2000275442 A JP 2000275442A
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grating
band
fiber
optical fiber
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JP11080546A
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Masaaki Sudo
正明 須藤
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファイバグレーティングを利用した光バンド
パスフィルタにおいて、低コストで、サイズの小さく、
接続損失の小さい光バンドパスフィルタを提供する。 【解決手段】 光ファイバの長手方向にそって、コアの
屈折率の周期的な変化を形成したファイバグレーティン
グからなり、前記コアの屈折率の振幅が、光ファイバの
長手方向にそって、所定の周期Λ2で変化していること
を特徴とする光バンドパスフィルタを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファイバグレーティ
ングを利用した光バンドパスフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゲルマニウム添加石英ガラスに特
定波長の光を照射すると屈折率が上昇する現象が知られ
ている。光通信分野で広く使用されている石英系光ファ
イバのコアは、例えばゲルマニウム添加石英ガラスから
なり、これに240nm付近の特定波長の紫外光を照射
すると屈折率が変化する。したがって、光ファイバの長
手方向に微細な紫外光強度の周期的な分布を有する紫外
光を照射すると、この紫外光照射域の紫外光強度に応じ
てコアの屈折率変化の分布を形成することができる。こ
れが、光学の分野でいうグレーティング(回折格子)で
ある。
【0003】図11はファイバグレーティングの一例を
示した説明図である。図中符号1は裸光ファイバ(光フ
ァイバ)1であって、この裸光ファイバ1は高屈折率の
コア1aとこのコア1aの外周上に設けられた低屈折率
のクラッド1bとから構成されている。コア1aはゲル
マニウム添加石英ガラスからなり、クラッド1bは純石
英ガラスまたはフッ素添加石英ガラスからなる。そし
て、コア1aには上述のように紫外光強度の周期的な分
布によって作成したグレーティング部1cが設けられて
いる。図12は、従来のファイバグレーティングのグレ
ーティング部1cの光ファイバの長手方向における屈折
率プロファイルを示したグラフである。横軸は光ファイ
バの長手方向の位置zを示しており、縦軸はコアの屈折
率変化を示している。この図に示したように、グレーテ
ィング部1cにおいては、光ファイバの長手方向にそっ
て屈折率が一定の振幅nで周期的に変化している。この
屈折率の周期的な変化の周期Λ1をグレーティングピッ
チという。
【0004】ファイバグレーティングにおいては、グレ
ーティングピッチΛ1を比較的小さく設定することによ
って、コア1aを正の方向に伝搬するモードと、これと
反対にコア1aを負の方向に伝搬するモードとを結合さ
せることにより、特定波長帯の光が反射する特性が得ら
れる。そのため、特定波長帯の光を損失させる光フィル
タとして用いることができる。例えば、光通信で最もよ
く利用される波長帯域1550nmで動作する反射型の
ファイバグレーティングを作製する場合、グレーティン
グピッチは530nm程度とされる。
【0005】図13(a)はファイバグレーティングを
透過した光の波長スペクトル(透過スペクトル)の一例
を示したもので、図13(b)はこのとき同時に得られ
る反射光の波長スペクトル(反射スペクトル)を示した
ものである。上述のように特定波長帯の光が反射する特
性によって、反射スペクトルにおいては、反射光の波長
帯に対応した反射帯域(反射ピーク)が生じ、透過スペ
クトルにおいては、この反射帯域に対応した透過阻止帯
域(透過損失ピーク)が生じる。
【0006】また、反射型のファイバグレーティングに
おいては、一般に光フィルタとして用いられる誘電体多
層膜などと比べて、透過あるいは反射スペクトルにおい
て、透過帯域から透過阻止帯域(または反射帯域)への
遷移領域が狭く、急峻なフィルタ特性が得られるという
特徴がある。その理由は、ファイバグレーティングは、
誘電体多層膜などと比べて光の透過距離であるフィルタ
長を長くすることができるためである。すなわち、誘電
体多層膜は、複数の材料を順次積層して製造するため、
製造に時間や労力がかかり、フィルタ長の増加には限界
がある。これに対してファイバグレーティングにおいて
は、紫外光の照射という比較的簡便な方法で製造できる
ため、フィルタ長を長くすることができるのである。
【0007】図13(a)に示したファイバグレーティ
ングの透過阻止帯域の中心波長λは、以下の式で示した
ように、グレーティングピッチΛ1とコアの屈折率がn
/2上昇したときの光ファイバの実効屈折率neffと
の積で表される。
【数1】
【0008】また、前記透過阻止帯域の波長幅(阻止帯
域幅)は、グレーティング部1cの長さ(グレーティン
グ長)などによって変化する。また、光ファイバの長手
方向に沿ってグレーティングピッチΛ1を徐々に変化さ
せたものをチャープトピッチという。例えば、光ファイ
バの長手方向にそって、グレーティングピッチΛ1を徐
々に大きく(あるいは小さく)したものなどが知られて
いる。チャープトピッチでグレーティングを形成する
と、一定(ユニフォーム)のグレーティングピッチの場
合と比較して阻止帯域幅を広くすることができることが
知られている。よって、阻止帯域幅はグレーティングピ
ッチの変化率(チャープト率という)によっても調整す
ることができる。
【0009】ファイバグレーティングを製造するにおい
て、上述のような紫外光強度の分布からなる微細な光の
明暗は、干渉縞を利用することによって得られる。干渉
縞の周期を再現性よく実現する方法として、位相マスク
法が知られている。図14は、位相マスクの一例を示し
た斜視図であって、この位相マスク2は、純石英ガラス
などの紫外光を透過する材料からなり、その片面には複
数の直線状の溝2a…が平行に、かつ所定の周期で形成
されている。
【0010】図15は、この位相マスク2を用いたファ
イバグレーティングの製造方法を示した説明図である。
すなわち、まず、裸光ファイバ1の上に紫外線硬化型樹
脂などの被覆層が設けられた光ファイバ素線の途中の被
覆層(図示せず)を除去して裸光ファイバ1を露出させ
る。そして、位相マスク2を、その溝2aの形成面が裸
光ファイバ1に対峙するように、かつ溝2a…の配列方
向が裸光ファイバ1の長手方向と平行になるように配置
する。ついで、レーザ光のように干渉性が良好な紫外光
3を、この位相マスク2を介して裸光ファイバ1に照射
する。すると、位相マスク2の溝2aの形成面から、溝
2a…と紫外光3との位相整含条件にしたがって、位相
マスク2から直行する0次の回折光を中心として、いく
つかの回折光が放射状に、かつ左右対称に発生する。こ
れらの回折光は0次回折光に近いものから順に1(−
1)次回折光、2(−2)次回折光…と呼ばれる。1次
回折光と−1次回折光とは左右対称である。
【0011】通常は0次の回折光のパワーが最も強く、
1(−1)次、2(−2)次の順に次第にそのパワーが
弱くなっていく。しかしながら、溝2aの深さを紫外光
3の波長の約半分の深さに設定すると、溝2aを形成し
た部分と溝2aを形成していない部分とにおいて、それ
ぞれ回折された光が干渉し、打ち消しあう。そのため、
0次回折光を抑えて1(−1)次回折光のパワーを最も
強くすることができる。
【0012】すると、図15に示したように、位相マス
ク2の直下の1次回折光と−1次回折光とが交差する三
角形の領域4において、裸光ファイバ1の長手方向に対
して直交方向に干渉縞が生じる。そして、この部分のコ
ア1aの屈折率が上昇し、グレーティング部1cが得ら
れる。この干渉縞の周期は位相マスク2の溝2a…の周
期の半分である。したがって、例えば約1μmの周期で
溝2aを形成した位相マスク2を用いることにより、グ
レーティングピッチΛ1が約0.5μmのファイバグレ
ーティングを作製することができる。
【0013】図16はこのような反射型のファイバグレ
ーティングを利用した光バンドパスフィルタの一例を示
した概略構成図である。この光バンドパスフィルタはフ
ァイバグレーティング4の入力端子4aと光サーキュレ
ータ5の第3のポート5cとを接続して構成されてい
る。光サーキュレータ5は第1のポート5a、第2のポ
ート5bおよび第3のポート5cを有しており、第1の
ポート5aから入射した光は第3のポート5cから出射
し、第3のポート5cから入射した光は第2のポート5
bから出射するようになっている。
【0014】したがって、第1のポート5aから比較的
広い波長幅を有する光を入射すると、この光は第3のポ
ート5c、入力端子4aを介してファイバグレーティン
グ4に入射する。そして、ファイバグレーティング4に
おいて反射光が発生する。この反射光以外の光はファイ
バグレーティング4の出力端子4bから出射される。一
方、前記反射光は入力端子4a,第3のポート5cを経
て第2のポート5bから出射される。すなわち、第1の
ポート5aから入射した光のうち、ファイバグレーティ
ング4の反射帯域の光のみを第2のポート5bから取り
出すことができる。したがって、特定波長帯のみが透過
する光バンドパスフィルタとしての特性が得られる。
【0015】図17(a)は、反射型のファイバグレー
ティングを用いた光バンドパスフィルタの他の例を示し
たもので、この光バンドパスフィルタは、ふたつのファ
イバグレーティング6,7が直列に接続されてなるもの
である。ファイバグレーティング6,7は異なる透過阻
止帯域を有し、かつこれらの透過阻止帯域間がある程度
はなれている。したがって、ファイバグレーティング6
の入力端子6aから比較的広い波長幅を有する光を入射
すると、ファイバグレーティング6,7を透過すること
によって、ふたつの透過阻止帯域の光が損失した光がフ
ァイバグレーティング7の出力端子7bから得られる。
【0016】図17(b)は、図17(a)に示した光
バンドパスフィルタの透過スペクトルを示したものであ
って、このスペクトルにおいては、ファイバグレーティ
ング6,7にそれぞれ対応した透過阻止帯域6’,7’
が得られている。そして、図17(b)に示したよう
に、使用波長域を透過阻止帯域6’から透過阻止帯域
7’にかけて設定し、この波長帯の光を入力端子6aか
ら入射すると、これら透過阻止帯域6’と透過阻止帯域
7’との間がバンドパス帯域となり、この波長帯の光の
みが選択的に出力端子7bから得られる光バンドパスフ
ィルタとして用いることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示した光バンドパスフィルタにおいては、光サーキュ
レータがファイバグレーティングと比較して高価である
ため、コストがかかるという問題があった。図17
(a)に示した光バンドパスフィルタにおいても透過阻
止帯域の異なるふたつのファイバグレーティングを製造
しなければならないため、コストがかかるという問題が
あった。また、これらの光バンドパスフィルタにおいて
は、いずれもふたつのデバイスを直列に接続しているた
め、サイズが大きくなるという問題があった。また、接
続損失が大きくなるという問題があった。
【0018】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、ファイバグレーティングを利用した光バンドパスフ
ィルタにおいて、低コストの光バンドパスフィルタを提
供することを課題とする。さらに、サイズの小さい光バ
ンドパスフィルタを提供することを課題とする。また、
接続損失の小さい光バンドパスフィルタを提供すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明においては、光ファイバの長手方向にそって、
コアの屈折率の周期的な変化を形成したファイバグレー
ティングからなり、前記コアの屈折率の振幅が、光ファ
イバの長手方向にそって、所定の周期で変化しているこ
とを特徴とする光バンドパスフィルタを提案する。ま
た、前記コアの屈折率の周期的な変化の周期はチャープ
トピッチとすると好ましい。さらに、前記光ファイバが
高NAの光ファイバであると好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の光バンドパスフィルタに
用いるファイバグレーティングは、図11に示したよう
に光ファイバの長手方向にそってコア1aの屈折率の周
期的な変化を形成してなるグレーティング部1cを有す
るものである。図1は本発明の光バンドパスフィルタに
用いるファイバグレーティングのグレーティング部の光
ファイバの長手方向における屈折率プロファイルの一例
を示したグラフである。
【0021】この屈折率プロファイルが図12に示した
従来のものと異なるのは、屈折率の振幅、すなわち屈折
率変化の大きさが一定ではない点である。すなわち、こ
の屈折率プロファイルの振幅は、光ファイバの長手方向
にそって、殆ど零に近い部分から徐々に増加し、最も大
きいn1に達すると反対に徐々に低下する変化が周期的
に繰り返されており、そのため、この屈折率プロファイ
ルはグラフ中、破線で示したsin波状の形状を有して
いる。換言すれば、図12に示した屈折率プロファイル
において、グレーティングピッチΛ1は一定で、屈折率
の振幅nを、図1に示したように周期的に変化させる
と、このファイバグレーティングの屈折率プロファイル
が得られる。以下、この屈折率の振幅の変化の周期を振
幅変調周期という。振幅変調周期は図1中、Λ2で示さ
れている。
【0022】図2は本発明の光バンドパスフィルタに用
いるファイバグレーティングの屈折率プロファイルの他
の例を示したものである。この例においてもグレーティ
ングピッチΛ1は一定で、屈折率の振幅がファイバ長手
方向にそって周期的に変化しており、振幅が殆ど零の部
分w1と振幅がn1の部分w2とが周期Λ2で交互に形成さ
れている。すなわち、図12に示した屈折率プロファイ
ルにおいて、グレーティングピッチΛ1は一定で、屈折
率振幅nを、図2に示したように周期的に変化させる
と、このファイバグレーティングの屈折率プロファイル
が得られる。
【0023】図1、図2に示したいずれの例において
も、振幅変調周期Λ2は光ファイバの長手方向において
一定であると好ましい。一方グレーティングピッチΛ1
は、後述するように、チャープトピッチを採用するとさ
らに好ましい。
【0024】図3は、これらのファイバグレーティング
の透過スペクトルの一例を示したグラフであって、この
波長スペクトルにおける特徴は、従来のファイバグレー
ティングにおいて得られる透過阻止帯域の両側に、ふた
つの透過阻止帯域が現れることである。すなわち、主透
過阻止帯域10と、その両側に現れる側透過阻止帯域1
1,12という3つの透過阻止帯域が得られる。主透過
阻止帯域10の中心波長と側透過阻止帯域11,12の
中心波長との波長差の大きさは等しく、グラフ中Δλで
示されている。前記主透過阻止帯域10と前記側透過阻
止帯域11との間と、前記主透過阻止帯域10と前記側
透過阻止帯域12との間は、それぞれバンドパス帯域1
3a,13bである。
【0025】このファイバグレーティングにおいては、
例えば側透過阻止帯域11と主透過阻止帯域10にかけ
て使用波長域を設定することにより、バンドパス帯域1
3aの光が選択的に透過する光バンドパスフィルタの特
性が得られる。主透過阻止帯域10と側透過阻止帯域1
2との関係においても同様であって、この範囲に使用波
長域を設定することにより、バンドパス帯域13bの光
が選択的に透過する光バンドパスフィルタとして用いる
ことができる。
【0026】ファイバグレーティングの反射係数は、H.
Kogelnik*によれば、グレーティングピッチが一定の場
合、グレーティングの長手方向の屈折率プロファイルの
フーリエ変換で表される(*参考文献:The Bell Syste
m Technical Journal vol. 55, No.1, January 1976, P
P.109-125, Filter Response of NonuniformAlmost-Per
iodic Structure)。以下の式(1)は、グレーティン
グピッチ一定の場合の屈折率プロファイルを表したもの
である。
【0027】
【数2】 式中、n(z)は光ファイバの長手方向の位置zにおけ
る屈折率の振幅、na(Z)はグレーティング部におけ
る最大の屈折率の振幅、Λ2は振幅変調周期を示してい
る。jは虚数単位である。また、このフーリエ変換理論
から、本発明に用いるファイバグレーティングにおいて
は、図3に示したように主透過阻止帯域10の中心波長
が振幅変調周期Λ2に相当する基本周波数分だけ、正負
の方向にそれぞれシフトした中心波長を有する側透過阻
止帯域11と側透過阻止帯域12とが出現することにな
る。図3に示した主透過阻止帯域10と側透過阻止帯域
11,12との中心波長差Δλと振幅変調周期Λ2との
関係は、以下の式(2)で表される。
【0028】
【数3】
【0029】式中λcは主透過阻止帯域10の中心波
長、neffはコアの屈折率がn1/2上昇したときの
光ファイバの実効屈折率である。図4は中心波長差Δλ
と振幅変調周期Λ2との関係を示したグラフであって、
横軸はグレーティングピッチΛ1、縦軸は振幅変調周期
Λ2である。上述のように、一般に1550nm帯で使
用する場合、グレーティングピッチΛ1は530nm付
近に設定される。このグラフにおいて、グレーティング
ピッチΛ1が530nmであり、主透過阻止帯域10の
中心波長λcが1550nmである場合、中心波長差Δ
λを2nm,5nm,10nm,15nm,20nmと
する場合は、Λ2を、それぞれ400μm、160μ
m、80μm、70μm、60μm付近に設定するとよ
いことがわかる。また、振幅n1の大きさやグレーティ
ング長は特に限定されるものではなく、要求されるファ
イバグレーティングの特性に応じて適宜設定される。振
幅n1を大きくすると反射光の強度が大きくなり、3つ
の阻止帯域の透過損失が増加する。また、上述のように
グレーティング長を調節することによって、阻止帯域の
波長幅などを変化させることができる。
【0030】また、反射型のファイバグレーティング
は、通常、透過阻止帯域(反射帯域)の波長幅が比較的
狭い。したがって、図5に示したように主透過阻止帯域
10,側透過阻止帯域11,12の幅が狭すぎると、例
えばバンドパス帯域13aの波長幅と主透過阻止帯域1
0の波長幅と側透過阻止帯域11の波長幅との合計が、
使用波長域よりも小さくなってしまう。そのため、主透
過阻止帯域10の長波長側や側透過阻止帯域11の短波
長側にに余分な光の透過域14a,14bが生じ、バン
ドパス帯域13aの光のみを透過させることができなく
なる。使用波長域の幅を狭くすることは通常困難なの
で、この場合、バンドパス帯域13a,13bの波長幅
が限定されるなどの不都合が生じる。
【0031】したがって、主透過阻止帯域10,側透過
阻止帯域11,13の波長幅はある程度広い方が好まし
い。これらの波長幅を広くするには、上述のようにグレ
ーティングピッチΛ1をチャープトピッチとする方法が
知られている。チャープトピッチを採用することによっ
て、例えばこれらの波長幅を3nm程度にすることがで
きる。
【0032】例えば、図1に示した屈折率プロファイル
において、光ファイバの長手方向にそって、グレーティ
ング部全体のグレーティングピッチΛ1を徐々に大きく
(あるいは小さく)する。上述のように一般に1550
nm帯で使用する場合、グレーティングピッチΛ1は5
30nm付近である。チャープトピッチにする場合は、
例えばチャープ率を1nm/mm以下に設定し、グレー
ティングピッチΛ1を530nm±10nm程度の範囲
でわずかに変化させる。
【0033】図2に示した例においても、同様にグレー
ティングピッチΛ1を光ファイバの長手方向にそって徐
々に変化させることによって、チャープトピッチとする
ことができる。この図2に示した屈折率プロファイルに
おいては、屈折率の振幅が殆ど零の部分w1が存在する
が、この部分においても振幅零の屈折率変化が繰り返さ
れていると想定して、全体のチャープ率を設定するのが
通常である。換言すると、まず、図12に示した屈折率
の振幅nが光ファイバの長手方向で一定の屈折率プロフ
ァイルにおいて、所定のチャープ率で、光ファイバの長
手方向に徐々にグレーティングピッチΛ1を変化させ
る。さらに、この屈折率プロファイルに図2に示したよ
うな周期Λ2の屈折率の振幅の変化を付与すると、図2
に示した屈折率プロファイルを有し、かつチャープトピ
ッチの屈折率プロファイルが得られる。
【0034】また、チャープトピッチを適用すると、側
透過阻止帯域11,12の反射光の強度が低下し、側透
過阻止帯域11,12の透過損失が不足する場合があ
る。その場合には、振幅n1を大きくすることによって
対応することができる。すなわち振幅n1を大きくする
と主透過阻止帯域10の透過損失が大きくなり、これに
付随して側透過阻止帯域11,12の透過損失を増加さ
せることができる。
【0035】ところで、図13(a)に示した従来の反
射型のファイバグレーティングの透過損失スペクトルに
おいては、透過損失帯域よりも短波長側の透過帯域に透
過損失が生じている。以下この帯域を過剰損失帯域とよ
ぶ。この過剰損失帯域は、コアを伝搬する光の一部がク
ラッドを伝搬する光(クラッドモード)と結合すること
によって生じるものである。そして、従来、高NA(開
口数)の光ファイバを用いることにより、過剰損失帯域
を短波長側にシフトさせることができることが知られて
いる。
【0036】一方、図3に示した本発明に用いるファイ
バグレーティングの透過スペクトルの例において、バン
ドパス帯域13aに過剰損失帯域が発生すると透過光の
強度が低下するため不都合である。そこで、高NAの光
ファイバを用いると、この過剰損失帯域を短波長側にシ
フトさせることができる。その結果、過剰損失帯域はバ
ンドパス帯域13a外になり、バンドパス帯域13aに
おける透過損失の増加を防ぐことができる。本発明に適
した光ファイバのNAはΔで1%以上、好ましくはΔで
3%以上とされる。
【0037】図6は本発明に用いるファイバグレーティ
ングの製造方法の一例を示したものである。図中符号1
5は振幅マスクであって、この振幅マスク15には複数
のスリット15aが等間隔で複数並列に設けられてい
る。この振幅マスク15はアルミニウムなどの光を透過
しない材料から形成されている。一方、符号16は位相
マスクであって、その片面には所定の周期で複数の溝1
6aが形成されている。
【0038】そして、この位相マスク16を、図15に
示した例と同様にして裸光ファイバの側面にその溝16
aの形成面が対峙するように配し、さらにこの位相マス
ク16の上に振幅マスク15を配する。そして、紫外光
17を、振幅マスク15,位相マスク16を介して裸光
ファイバに照射する。すると、位相マスク16の溝16
aのうち、振幅マスク15の複数のスリット15aの下
に位置する部分のみが露光される。そして、この露光さ
れた部分の溝16aに対応した干渉縞が発生し、この干
渉縞が生じた部分の裸光ファイバのコアの屈折率が上昇
する。したがって、所望の振幅変調周期Λ2が得られる
ように、スリット15aの幅と間隔を設定することによ
って、図2に示したような屈折率プロファイルを有する
ファイバグレーティングが得られる。また、溝16aの
周期をチャープトピッチに対応させた位相マスク16を
用いることによって、チャープトピッチのファイバグレ
ーティングが得られる。
【0039】図7は、本発明に用いるファイバグレーテ
ィングの製造方法の他の例を示したもので、図中符号1
8はシリンドリカルレンズ、符号19は紫外光ビームで
ある。紫外光ビーム19はレーザ発生装置から出力した
レーザ光を、レンズ、スリットなどを用いて照射範囲の
直径が約1mm以下になるように調整したものである。
この紫外光ビーム19の照射位置は、レーザ光の照射位
置を調節するミラーなどによって、後述する裸光ファイ
バの長手方向にそって移動自在とされている。
【0040】そして、図15、図6に示した例と同様に
して裸光ファイバと位相マスク16を配置し、この位相
マスク16の上にシリンドリカルレンズ18を配置す
る。そして、このシリンドリカルレンズ18の上から紫
外光ビーム19を照射すると、シリンドリカルレンズ1
8を介して集光されたビームが位相マスク16に照射さ
れ、その露光範囲の溝16aに対応した干渉縞が発生
し、この干渉縞が生じた部分の裸光ファイバのコアの屈
折率が上昇する。ついで、紫外光ビーム19の照射位置
を裸光ファイバ1の長手方向にそって移動させて再び紫
外光ビーム19を照射する操作を繰り返して、ファイバ
グレーティングを得ることができる。
【0041】この方法においては、紫外光ビーム19の
照射範囲の中心は光の強度が強く、この中心から外側に
向かって同心円状に光の強度が弱くなる。裸光ファイバ
1のコア1aにおける屈折率の上昇量は紫外光の強度に
比例するため、紫外光ビーム19の照射位置の移動距離
を調節すると図1に示したようなsin波状の屈折率プ
ロファイルあるいはこれに近い屈折率プロファイルを有
するファイバグレーティングが得られる。図6、図7に
示したいずれの方法においても、紫外光(紫外光ビー
ム)の強度、照射回数などは、目的とするファイバグレ
ーティングの振幅n1などによって調整する。
【0042】図8(a)は本発明の光バンドパスフィル
タの構成を示した図であって、この図に示したように、
本発明においては原則としてひとつのファイバグレーテ
ィング20のみで光バンドパスフィルタを構成すること
ができる。そのため、接続損失が小さく、低コストで、
サイズの小さい光バンドパスフィルタを提供できる。
【0043】また、必要に応じて図8(b)に示したよ
うに、ファイバグレーティング20手前に光アイソレー
タ21を挿入することもできる。光アイソレータ21は
入力端子21aから出力端子21b方向に進行する光は
透過し、出力端子21bから入力端子21a方向に進行
する光は阻止する特性を備えている。したがって、光ア
イソレータ21の入力端子21aから光を入射した場
合、ファイバグレーティング20によって反射された光
は光アイソレータ21によって阻止され、コアを正の方
向に伝搬する光に影響することがない。
【0044】
【実施例】(実施例1、2)NAがΔで3%の光ファイ
バを用いて、実施例1においては、図6に示した方法で
ファイバグレーティングを製造し、実施例2において
は、図7に示した方法でファイバグレーティングを製造
した。このとき、いずれにおいてもグレーティング長は
30mm、グレーティングピッチΛ1は534nm±
0.1nmの範囲で、光ファイバの長手方向にそってチ
ャープ率0.007nm/mmで段階的に変化するチャ
ープトピッチとし、振幅変調周期Λ2は400μmとし
た。実施例1のファイバグレーティングの透過スペクト
ルを図9(a)に、反射スペクトルを図9(b)に示し
た。実施例2のファイバグレーティングの透過スペクト
ルを図10(a)に、反射スペクトルを図10(b)に
示した。これらの透過スペクトルにおいて、主透過阻止
帯域および側透過阻止帯域の波長幅は約1nmであっ
た。
【0045】図9(a)、図10(a)に示した透過ス
ペクトルからわかるように、いずれにおいてもバンドパ
ス帯域には過剰損失が殆ど生じておらず、良好なバンド
パス特性が得られた。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のファイバグ
レーティングを用いた光バンドパスフィルタにおいて
は、原則として、ひとつのファイバグレーティングで光
バンドパスフィルタを構成することができる。そのた
め、接続損失が小さく、低コストで、サイズの小さい光
バンドパスフィルタを提供できる。また、チャープトピ
ッチを採用することによって、透過阻止帯域の波長幅を
広くすることができ、余分な光の透過域の発生を抑制す
ることができる。さらに、高NAの光ファイバを用いる
ことによってクラッドモードとの結合に起因する過剰損
失のバンドパス領域への影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いるファイバグレーティングの光
ファイバ長手方向における屈折率プロファイルの一例を
示したグラフである。
【図2】 本発明に用いるファイバグレーティングの屈
折率プロファイルの他の例を示したグラフである。
【図3】 本発明に用いるファイバグレーティングの透
過スペクトルの一例を示したグラフである。
【図4】 本発明に用いるファイバグレーティングにお
ける中心波長差Δλと振幅変調周期Λ2との関係を示し
たグラフである。
【図5】 本発明に用いるファイバグレーティングにお
いて、透過阻止帯域の波長幅が狭い場合の透過スペクト
ルを示したものであって、光バンドパスフィルタとして
の使用例を示したグラフである。
【図6】 本発明に用いるファイバグレーティングの製
造方法の一例を示した平面図である。
【図7】 本発明に用いるファイバグレーティングの製
造方法の他の例を示した平面図である。
【図8】 図8(a)、図8(b)は本発明の光バンド
パスフィルタの構成を示した概略構成図である。
【図9】 図9(a)は、実施例1のファイバグレーテ
ィングの透過スペクトルを示したグラフであり、図9
(b)は反射スペクトルを示したグラフである。
【図10】 図10(a)は、実施例2のファイバグレ
ーティングの透過スペクトルを示したグラフであり、図
10(b)は反射スペクトルを示したグラフである。
【図11】 ファイバグレーティングの一例を示した概
念図である。
【図12】 従来のファイバグレーティングのファイバ
長手方向における屈折率プロファイルを示したグラフで
ある。
【図13】 図13(a)はファイバグレーティングの
透過スペクトルの一例を示したグラフ、図13(b)は
このときの反射スペクトルを示したグラフである。
【図14】 位相マスクの一例を示した斜視図である。
【図15】 図14に示した位相マスクを用いたファイ
バグレーティングの製造方法の説明図である。
【図16】 従来の反射型のファイバグレーティングを
利用した光バンドパスフィルタの構成の一例を示した概
略構成図である。
【図17】 図17(a)は、従来の反射型のファイバ
グレーティングを用いた光バンドパスフィルタの他の例
を示した概略構成図である。図17(b)はこの光バン
ドパスフィルタの透過スペクトルの一例を示したグラフ
である
【符号の説明】
1…裸光ファイバ(光ファイバ)、1a…コア、1c…
グレーティング部、10…主透過阻止帯域、11,12
…側透過阻止帯域、13a,13b…バンドパス帯域、
20…ファイバグレーティング、n1…振幅、Λ1…グレ
ーティングピッチ、Λ2…屈折率の振幅変調周期。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの長手方向にそって、コアの
    屈折率の周期的な変化を形成したファイバグレーティン
    グからなり、 前記コアの屈折率の振幅が、光ファイバの長手方向にそ
    って、所定の周期で変化していることを特徴とする光バ
    ンドパスフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記コアの屈折率の周期的な変化の周期
    がチャープトピッチであることを特徴とする請求項1に
    記載の光バンドパスフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバが高NAの光ファイバで
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の光バン
    ドパスフィルタ。
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