JP5022955B2 - 建物及び建物の施工方法 - Google Patents

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本発明は、基礎と土台との間に土台パッキンが設置されるとともにアンカーボルトカバーを備える建物、及び、アンカーボルトカバーを備える建物の施工方法に関する。
木造住宅等の建物では、一階床下の通気性を確保するために、土台パッキン工法(基礎パッキン工法ともいう)が採用される場合がある(特許文献1参照)。土台パッキン工法は、基礎と土台との間に、土台パッキン(基礎パッキンともいう)と呼ばれるブロック状の部材を所定の間隔で複数設置し、隣接する土台パッキン間に通気孔を構成することによって床下空間の通気性を確保する工法である。土台パッキン工法が採用された建物は、基礎に通気孔を形成しなくてよいので基礎立ち上がり部の断面欠損を無くすことができる、土台と基礎との接触が無くなるので防湿シートを不要とすることができる、隅角部等の従来通気性が悪かった部分の通気性を確保することができる、玄関、テラス等の従来通気孔を形成することができなかった部位の通気性を確保することができる、といった多くの利点を有する。
特開2004−225461号公報
従来の土台パッキン工法が採用された建物では、通気孔を有する長尺型の土台パッキンを採用した場合等には、基礎と土台とを互いに固定するアンカーボルトが、土台パッキンの高さ分だけ露出するので、アンカーボルトの露出部分が外気の影響等を受けることがある。例えば、かかる建物を海辺の塩害地に建築した場合には、アンカーボルトの露出部分が塩害によって錆びてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、アンカーボルトを外気の影響等から保護することが可能なアンカーボルトカバー備える建物及びアンカーボルトカバーを備える建物の施工方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、基礎と、前記基礎上に設けられる土台パッキンと、前記土台パッキン上に設けられる土台と、前記基礎と前記土台とを互いに固定する複数のアンカーボルトと、前記アンカーボルトを挿通させて当該アンカーボルトの前記基礎と前記土台との間の部分を覆うアンカーボルトカバーと、を備える建物であって、前記アンカーボルトカバーは、前記基礎に当接する第一の端部と、前記土台に当接する第二の端部と、前記第一の端部と前記第二の端部との間に設けられた可撓部と、を備え、前記可撓部は、弾性変形可能な蛇腹構造を有し、前記アンカーボルトカバーの高さは、前記土台パッキンの高さよりも大きく、前記可撓部は、前記土台の設置によって、高さ方向に収縮しており、前記第一の端部は、前記可撓部の復元作用によって前記基礎に押し付けられており、前記第二の端部は、前記可撓部の復元作用によって前記土台に押し付けられていることを特徴とする。
土台パッキンは、基礎と土台との間に通気孔を構成する部材である。なお、本発明において、土台は、土台パッキン上に設けられる上部構造物全般を指す。アンカーボルトカバーはアンカーボルトを挿通可能な筒状部材であればよく、例えば、円筒状部材とすることができる。
かかる構成によると、アンカーボルトの基礎と土台との間の部分がアンカーボルトカバーによって覆われるので、当該部分を外気の影響等から保護することができる。
ここで、アンカーボルトの高さ及び土台パッキンの高さとは、土台設置前の高さ、すなわち、重力以外の外力が作用していない状態での高さのことである。かかる構成によると、土台の設置によって、アンカーボルトカバーの可撓部が収縮し、アンカーボルトカバーの第一の端部及び第二の端部が基礎及び土台に確実に当接するので、アンカーボルトカバーによる気密性を確実に確保することができる。
かかる構成によると、土台の設置によって、アンカーボルトカバーの可撓部が収縮し、アンカーボルトカバーの第一の端部及び第二の端部が基礎及び土台に確実に当接するので、アンカーボルトカバーによる気密性を確実に確保することができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の建物であって、前記土台パッキンは、前記アンカーボルトを挿通させる挿通部と、前記挿通部と前記土台パッキンに囲まれた内側空間とを連通させる第一の通気部と、前記挿通部と前記土台パッキンの外側空間とを連通させる第二の通気部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によると、通気孔が形成された土台パッキンの通気孔にアンカーボルトが設置された場合であっても、アンカーボルトの基礎と土台との間の部分がアンカーボルトカバーによって覆われるので、当該部分を外気の影響等から保護することができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の建物であって、前記土台パッキンは、前記複数のアンカーボルト間に設けられた複数のブロック状パッキンであり、前記複数のブロック状パッキン間には、前記複数のブロック状パッキンに囲まれた内側空間と前記複数のブロック状パッキンの外側空間とを連通させる通気孔が構成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、複数のプロック状パッキン間の通気孔にアンカーボルトが設置された場合であっても、アンカーボルトの基礎と土台との間の部分がアンカーボルトカバーによって覆われるので、当該部分を外気の影響等から保護することができる。
前記課題を解決するための請求項4に係る発明である建物の施工方法は、アンカーボルトが設けられた基礎を構築するステップと、構築された前記基礎上に、土台パッキンと、前記アンカーボルトを挿通させて当該アンカーボルトにおける前記土台パッキンの高さ部分を覆うアンカーボルトカバーと、を設置するステップと、前記アンカーボルトカバー及び前記土台パッキン上に土台を設置するステップと、をみ、前記アンカーボルトカバーは、前記基礎に当接する第一の端部と、前記土台に当接する第二の端部と、前記第一の端部と前記第二の端部との間に設けられた可撓部と、を備え、前記可撓部は、弾性変形可能な蛇腹構造を有し、前記アンカーボルトカバーの高さは、前記土台パッキンの高さよりも大きく、前記土台を設置するステップによって、前記可撓部は、高さ方向に収縮し、前記第一の端部は、前記可撓部の復元作用によって前記基礎に押し付けられ、前記第二の端部は、前記可撓部の復元作用によって前記土台に押し付けられることを特徴とする。
基礎を構築するステップにおいて、アンカーボルトの設置とコンクリートの打設との順序は適宜変更可能であり、アンカーボルトを設置した状態でコンクリートを打設してもよく、コンクリートを打設して硬化させた後にアンカーボルトを設置してもよい。
土台パッキン及びアンカーボルトカバーを設置するステップにおいて、これらの設置順序は適宜変更可能であり、土台パッキンを設置した後にアンカーボルトカバーを設置してもよく、アンカーボルトカバーを設置した後に土台パッキンを設置してもよく、土台パッキン及びアンカーボルトカバーを同時に設置してもよい。
かかる構成によると、アンカーボルトの基礎と土台との間の部分がアンカーボルトカバーによって覆われるので、当該部分を外気の影響等から保護することができる。
また、かかる構成によると、土台の設置によって、アンカーボルトカバーの可撓部が収縮し、アンカーボルトカバーの第一の端部及び第二の端部が基礎及び土台に確実に当接するので、アンカーボルトカバーによる気密性を確実に確保することができる。
本発明によれば、土台パッキン工法が採用された建物において、アンカーボルトを外気の影響等から保護することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明を省略する。以下の説明において、『内側』及び『外側』は、それぞれ建物の内側及び外側を指す。
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態に係る建物の基礎周辺部分を模式的に示す斜視図である。図1の建物の基礎周辺部分は、内部構造を説明するために適宜破断して示されている。図2は、本発明の第一の実施形態に係る建物の基礎周辺部分を模式的に示す断面図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る土台パッキンを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は伏図、(c)は正面図である。図3の土台パッキンは、説明に必要な1ブロック分のみ示されている。図4は、本発明の第一の実施形態に係るアンカーボルトカバーを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。図5は、本発明の第一の実施形態に係る建物の施工方法を説明するための図であり、(a)は基礎構築工程を説明するための模式断面図、(b)アンカーボルトカバー設置工程を説明するための模式断面図、(c)は土台パッキン設置工程を説明するための模式断面図、(d)は土台設置工程を説明するための模式断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第一の実施形態に係る建物は、土台パッキン工法(基礎パッキン工法ともいう)及びツーバイフォー工法が採用された住宅であり、基礎10と、複数の土台パッキン20,20,・・・と、土台30と、複数のアンカーボルト40,40,・・・と、床面材50と、壁面材60と、外壁下地材70と、外壁外装材80と、水切り板90と、複数のアンカーボルトカバー100,100,・・・と、を備えている。図1及び図2において、土台パッキン20、アンカーボルト40及びアンカーボルトカバー100は、それぞれ一つのみ示されている。
図1及び図2に示すように、基礎10は、布基礎であり、地面上に設置されて建物の上部荷重を支持する。基礎10の立ち上がり部の外側面には、モルタル等からなる仕上げ11が施されている。
図1及び図2に示すように、土台パッキン(基礎パッキンともいう)20は、基礎10と土台30との間に設置され、上部構造物の荷重を支持し、基礎10と土台30との間に、床下空間UFSと外部空間OSとを連通させて床下空間UFSの通気性を確保する通気孔を構成する部材である。この土台パッキン20は、基礎10上の全周に設置された樹脂製部材であり、矩形枠が連続した形状を呈する、いわゆる長尺タイプのパッキンである。土台パッキン20は、長尺タイプであるので、設置個数を減らすことができ、設置に要する手間及び時間を減らすことができる。また、後記するように、土台パッキン20に通気孔が形成されているので、複数の土台パッキン20,20,・・・を互いに当接させて設置しても床下空間UFSの通気性を確保することができる。なお、床下空間UFSが、特許請求の範囲における「土台パッキンに囲まれた内側空間」に相当し、外部空間OSが、特許請求の範囲における「土台パッキンの外側空間」に相当する。
土台パッキン20は、例えば、特開平9−170237号公報に開示されているポリオフィレン系の混合材料から形成可能である。なお、土台パッキン20の材料は前記材料に限定されず、構造的強度を発生することができる材料であればよい。また、土台パッキン20の高さは、後記する通気部21a及び挿通部20aによる通気性を確保することが可能な高さであればよく、例えば、20mmとすることができる。
図3に示すように、土台パッキン20は、一対の長辺部21,21と、長辺部21,21を互いに連結する複数の短辺部22,22,・・・と、を備えている。
図3に示すように、長辺部21は、基礎10の長辺方向に沿うように設置される部分であり、複数の通気部21a,21a,・・・を備えている。
通気部21aは、長辺部21の外側空間と内側空間とを連通させる孔である。通気部21aの一方の開口は、長辺部21の一側面に形成されており、通気部21aの他方の開口は、長辺部21の一側面と対向する他側面に形成されている。
短辺部22は、基礎10の短辺方向に沿うように設置される部分である。
また、土台パッキン20は、アンカーボルト40を挿通させる複数の挿通部20aを備えている。挿通部20aは、上下に貫通した矩形の孔であり、一対の長辺部21,21及び隣接する短辺部22,22から構成されている。
ここで、内側の長辺部21の通気部21aが、特許請求の範囲における『第一の通気部』に相当し、土台パッキン20に囲まれた内側空間(すなわち、床下空間UFS)と挿通部20aとを連通させる。また、外側の長辺部21の通気部21aが、特許請求の範囲における『第二の通気部』に相当し、土台パッキン20の外側空間(すなわち、外部空間OS)と挿通部20aとを連通させる。これら通気部21a、挿通部20a及び通気部21aが連通して通気孔を構成するので、建物の土台パッキン20に囲まれた空間、すなわち床下空間UFSの通気性が確保される。
図1及び図2に示すように、土台30は、土台パッキン20上に設置された木材である。土台30は、アンカーボルト40を挿通させるアンカーボルト挿通部31を備えている。アンカーボルト挿通部31は、上下に貫通した孔であり、アンカーボルト40の頭部と、後記するワッシャW及びボルトBを収容可能な形状を呈している。
図1及び図2に示すように、アンカーボルト40は、ステンレス製の棒状部材であり、基礎10と土台30とを互いに固定する。アンカーボルト40の外周面には、雄ネジが形成されており、アンカーボルト40は、ワッシャWを挿通させた状態でボルトBを雄ネジに螺合させることによって、基礎10と土台30とを互いに固定する。このアンカーボルト40は、基礎10のコンクリートを打設する前に所定位置に設置し、コンクリートを打設して硬化させることによって、基礎10に固定されている。アンカーボルト40の下端部(図示せず)は、屈曲形状を呈しており、引き抜き強度が高められている。
図1及び図2に示すように、床面材50は、水平方向に延びる平板状部材であり、土台40上に設置される。この床面材50の下側に床下空間UFSが構成される。壁面材60は、鉛直方向に延びる部材であり、床面材50上に設置される。外壁下地材70は、土台30、床面材50及び壁面材60の外側面に取り付けられた平板状部材である。外壁外装材80は、後記する水切り板90と所定距離だけ離隔して外側に設置された平板状部材である。
図1及び図2に示すように、水切り板90は、床下空間UFSへの雨の吹き込みを防止するための部材であり、金属製の平板を折り曲げ加工することによって形成されている。この水切り板90は、外壁下地材70の外側面下端部に取り付けられており、土台パッキン20を外側方から覆っている。
図1及び図2に示すように、アンカーボルトカバー100は、アンカーボルト40を挿通させてアンカーボルト40の基礎10と土台30との間の部分(すなわち、土台パッキン20の高さ部分)を覆う、ポリエチレン等からなる樹脂製部材である。図4に示すように、アンカーボルトカバー100は、挿通孔100aを有する円筒形状を呈し、基礎10と当接する下端部(第一の端部)101と、土台30と当接する上端部102と、下端部101と上端部102との間に設けられた可撓部103と、を備える。可撓部103は、弾性変形可能な蛇腹構造を有している。
続いて、図5を参照して、本発明の第一の実施形態に係る建物の施工方法について説明する。まず、図5(a)に示すように、作業者は、アンカーボルト40が設けられた基礎10を構築する(基礎構築工程)。続いて、図5(b)に示すように、作業者は、アンカーボルトカバー100をアンカーボルト40に外装して基礎10上に設置する(アンカーボルトカバー設置工程)。続いて、図5(c)に示すように、作業者は、土台パッキン20を基礎10上に設置する(土台パッキン設置工程)。これらアンカーボルトカバー設置工程及び土台パッキン設置工程は、逆順であってもよく、同時であってもよい。続いて、図5(d)に示すように、作業者は、土台30を土台パッキン20及びアンカーボルトカバー100上に設置する(土台設置工程)。その後、アンカーボルト40にボルトBを螺合させることによって基礎10及び土台30が互いに固定され、続いて床面材50等が設置されて建物が完成する。
なお、図5(c)に示すように、土台30の設置前、すなわち、重力以外の外力が働いていない状態において、アンカーボルトカバー100の高さh100は、土台パッキン20の高さh20よりも大きい。そして、図5(d)に示すように、アンカーボルトカバー100の可撓部103が、土台30の設置によって弾性変形の範囲内で上下方向に収縮する。そして、弾性変形した可撓部103の復元作用によって、アンカーボルトカバー100の下端部101及び上端部102がそれぞれ基礎10及び土台30に押し付けられて当接し、アンカーボルトカバー100が、アンカーボルト40を気密に覆うことができる。したがって、本発明の第一の実施形態に係る建物は、アンカーボルト40を外気の影響等(例えば、塩害)から保護することができる。
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第二の実施形態について、第一の実施形態との相違点を中心に説明する。図6は、本発明の第二の実施形態に係る建物の基礎周辺部分を模式的に示す斜視図である。図7は、本発明の第二の実施形態に係る建物の基礎周辺部分を模式的に示す断面図である。
図6及び図7に示すように、本発明の第二の実施形態に係る建物は、土台パッキンとして、土台パッキン20(図1〜図3参照)に代えて複数のブロック状パッキン110,110,・・・を備えている。隣接するブロック状パッキン110,110間には、通気孔110aが構成されている。アンカーボルト40の基礎10と土台30との間の部分は、通気孔110aに位置しているが、アンカーボルトカバー100によって覆われている。したがって、本発明の第二の実施形態に係る建物は、アンカーボルト40を外気の影響等(例えば、塩害)から保護することができる。なお、床下空間UFSが、特許請求の範囲における「複数のブロック状パッキンに囲まれた内側空間」に相当し、外部空間OSが、特許請求の範囲における「複数のブロック状パッキンの外側空間」に相当する。
なお、本発明の第二の実施形態に係る建物の施工方法については、設置される土台パッキンの形状が異なるのみであるので、説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、建物の基礎は布基礎に限定されず、べた基礎であってもよい。また、建物の土台は図示したものに限定されず、土台パッキン上に設けられる上部構造物であればよい。すなわち、建物の基礎上に土台パッキンを介して設けられる柱等の部材も、本願発明の土台に含まれるものとする。また、本発明は、ツーバイフォー工法の建物に限定されず、在来軸組工法の建物等、基礎と土台との間に設置されて通気孔を構成する土台パッキンを備える建物全般に適用可能である。また、水切り板は省略可能である。また、アンカーボルトカバー100の形状は図示した円筒形状に限定されず、アンカーボルト40を挿通可能な筒形状であればよい。本発明の参考形態として、アンカーボルトカバーは、基礎に当接する第一の端部と、土台に当接する第二の端部と、第一の端部と第二の端部との間に設けられた連結部と、を備え、第一の端部及び第二の端部の少なくとも一方が可撓性を有する可撓部である構成であってもよい。また、アンカーボルトカバーは、基礎に当接する第一の端部及び土台に当接する第二の端部の少なくとも一方が基礎又は土台に密着することが好ましい。例えば、第一の端部及び第二の端部の少なくとも一方をEPDM等の弾性材料から形成することによって、基礎又は土台に対する当接面が、基礎又は土台の表面の凹凸に応じて変形して密着する。また、アンカーボルトカバーの基礎又は土台に対する当接面に、粘着部又はシーリングを設ける構成であってもよい。また、アンカーボルトカバーと基礎及び土台の少なくとも一方とを、弾性接着剤を用いて接着する構成であってもよい。また、参考形態として、アンカーボルトカバーは、その全体がゴム等の弾性材料から形成されている構成であってもよい。また、基礎構築工程において、アンカーボルトの設置とコンクリートの打設との順序は適宜変更可能であり、コンクリートを打設して硬化させた後にアンカーボルトを設置してもよい。
本発明の第一の実施形態に係る建物の基礎周辺部分を模式的に示す斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る建物の基礎周辺部分を模式的に示す断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る土台パッキンを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は伏図、(c)は正面図である。 本発明の第一の実施形態に係るアンカーボルトカバーを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る建物の施工方法を説明するための図であり、(a)は基礎構築工程を説明するための模式断面図、(b)アンカーボルトカバー設置工程を説明するための模式断面図、(c)は土台パッキン設置工程を説明するための模式断面図、(d)は土台設置工程を説明するための模式断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る建物の基礎周辺部分を模式的に示す斜視図である。 本発明の第二の実施形態に係る建物の基礎周辺部分を模式的に示す断面図である。
符号の説明
10 基礎
20 土台パッキン
20a 挿通部
21d 通気部(第一の通気部、第二の通気部)
30 土台
40 アンカーボルト
100 アンカーボルトカバー
101 下端部(第一の端部)
102 上端部(第二の端部)
103 可撓部
110 土台パッキン(ブロック状パッキン)
110a 通気孔
OS 外部空間
UFS 床下空間

Claims (4)

  1. 基礎と、
    前記基礎上に設けられる土台パッキンと、
    前記土台パッキン上に設けられる土台と、
    前記基礎と前記土台とを互いに固定する複数のアンカーボルトと、
    前記アンカーボルトを挿通させて当該アンカーボルトの前記基礎と前記土台との間の部分を覆うアンカーボルトカバーと、
    を備える建物であって、
    前記アンカーボルトカバーは、
    前記基礎に当接する第一の端部と、
    前記土台に当接する第二の端部と、
    前記第一の端部と前記第二の端部との間に設けられた可撓部と、
    を備え、
    前記可撓部は、弾性変形可能な蛇腹構造を有し、
    前記アンカーボルトカバーの高さは、前記土台パッキンの高さよりも大きく、
    前記可撓部は、前記土台の設置によって、高さ方向に収縮しており、前記第一の端部は、前記可撓部の復元作用によって前記基礎に押し付けられており、前記第二の端部は、前記可撓部の復元作用によって前記土台に押し付けられている
    ことを特徴とする建物。
  2. 前記土台パッキンは、
    前記アンカーボルトを挿通させる挿通部と、
    前記挿通部と前記土台パッキンに囲まれた内側空間とを連通させる第一の通気部と、
    前記挿通部と前記土台パッキンの外側空間とを連通させる第二の通気部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記土台パッキンは、前記複数のアンカーボルト間に設けられた複数のブロック状パッキンであり、
    前記複数のブロック状パッキン間には、前記複数のブロック状パッキンに囲まれた内側空間と前記複数のブロック状パッキンの外側空間とを連通させる通気孔が構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の建物。
  4. アンカーボルトが設けられた基礎を構築するステップと、
    構築された前記基礎上に、土台パッキンと、前記アンカーボルトを挿通させて当該アンカーボルトにおける前記土台パッキンの高さ部分を覆うアンカーボルトカバーと、を設置するステップと、
    前記アンカーボルトカバー及び前記土台パッキン上に土台を設置するステップと、
    を含み、
    前記アンカーボルトカバーは、
    前記基礎に当接する第一の端部と、
    前記土台に当接する第二の端部と、
    前記第一の端部と前記第二の端部との間に設けられた可撓部と、
    を備え、
    前記可撓部は、弾性変形可能な蛇腹構造を有し、
    前記アンカーボルトカバーの高さは、前記土台パッキンの高さよりも大きく、
    前記土台を設置するステップによって、前記可撓部は、高さ方向に収縮し、前記第一の端部は、前記可撓部の復元作用によって前記基礎に押し付けられ、前記第二の端部は、前記可撓部の復元作用によって前記土台に押し付けられる
    ことを特徴とする建物の施工方法。
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