JP5022921B2 - 光ディスクの記録方法並びに光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスクの記録方法並びに光ディスク記録再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、追記型CD(CD−R)、追記型DVD(DVD±R)及び追記型ブルーレイディスク(BD−R)等の光ディスクにデータの記録を行う際に、球面収差及びデフォーカスの補正を行う記録方法及び記録再生装置に関するものである。
CD−R、DVD±RまたはBD−R等の光ディスクは、光透過性ディスク状基板の一方の面上に、記録層、反射層、及び必要に応じて保護層を形成した構造を有している。また、前記基板の、記録層や反射層が形成されている面上にはグルーブと呼ばれる螺旋状または同心円状の溝が形成され、隣り合うグルーブの間はランドと呼ばれる凸部となっている。このような光ディスクは、記録用レーザ光をグルーブ上の記録層に照射してピットを形成することにより記録が行われ、このピットの長さ、ピットとピットの間の部分(以下スペースと呼ぶ。)の長さ及びこれらの配列を、再生用レーザ光を照射して反射光を再生信号として読み取ることによって再生が行われる。
このような光ディスクは、記録用レーザ光及び再生用レーザ光が光透過層を通して記録層に照射される。ここで光透過層は、CD−RやDVD±Rの場合は光透過性ディスク状基板(厚さはCD−Rの場合1.2mm、DVD±Rの場合0.6mm)の上に記録層、反射層が順次形成された構造を有するので、光透過性ディスク状基板が光透過層に相当する。また、BD−Rの場合は厚さ1.1mmの光透過性ディスク状基板の上に反射層、記録層が順次形成され、記録層上に厚さ0.1mmの透明のカバー層が形成された構造を有するので、透明のカバー層が光透過層に相当する。
このような光ディスクにおいては記録用レーザ光を記録層に照射してピットを形成する時に熱が発生する。この熱の発生が過剰になると、ピットの形状が正常な形状とは異なった形状に形成されることがある。この正常な形状とは異なった形状のピットが形成されることによって記録品質(例えばジッタ特性)が低下する場合があった。このような正常な形状とは異なった形状のピットの形成を防止するため、記録用レーザ光の出力の調整が行われる。この記録用レーザ光の出力調整は次のように行われる。まず光ディスクのデータ記録領域より内周側にある出力校正領域(例えばDVD−RではPCAと呼ばれる領域)に、記録用レーザ光の出力を変化させてテスト記録を行う。次にこのテスト記録の結果のうち、記録品質が良好なものを選択して、これを最適記録出力として算出する。次にこの算出により得られた最適記録出力の記録用レーザ光で光ディスクのデータ記録領域への記録を行う。
しかし、光ディスクの記録層の記録感度は、生産条件などによって、個別ディスク内及びディスク個体間で 一定ではなく、ばらつきが生じることがある。このような光ディスクでは、記録用レーザ光の最適な出力が変化するため、上記方法によって算出された出力で固定して記録を行うと最適な記録品質が得られない部分が生じることがある。このような問題に鑑み、例えば、特開2003−263740号公報に開示されているように、データ領域への記録後にその記録状態を検出して、その結果に基づいて記録用レーザ光の出力を補正する方法が提案されている。
また、光ディスクの記録においては、光ディスクの反りや光透過層の厚みばらつき、光ディスク記録再生装置のピックアップ部における対物レンズ等のレンズチルト等の製造誤差によって記録品質の低下が起こる。例えば記録用レーザ光または再生用レーザ光のスポットに球面収差またはデフォーカスが発生して、記録用レーザ光の出力が変化し、ピット形状に乱れが生じて記録品質が低下してしまうという問題がある。そこで特開2005−122795号公報に開示されているように、光ディスク記録再生装置に具備されたフォトディテクタ等の受光素子の強度からデフォーカス及び球面収差を検出する方法が提案されている。
特開2003−263740号公報 特開2005−122795号公報
しかしながら、上記に挙げた方法においては、デフォーカス及び球面収差を検出する方法は開示されているが、最適な記録品質が得られるように補正を行う手段が開示されていない。すなわちデフォーカス及び球面収差を検出できても、それに基づいて最適な記録品質が得られるように補正を行うことができなかった。
また、上記に挙げた方法においては、デフォーカスを検出する方法と球面収差を検出する方法をそれぞれ開示しているが、デフォーカスか球面収差かを識別する方法は開示されていない。
本発明は、デフォーカスか球面収差かを識別して、最適な記録品質が得られるように補正を行うことができる光ディスクへの記録方法及び記録再生装置を提案するものである。
本発明では第一の解決手段として、記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光及び再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する方法において、前記光ディスクの出力校正領域にてテスト記録を行い、該テスト記録の結果に基づいて最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布を検出するステップと、この検出された強度の分布を有する記録用レーザ光を、前記光ディスクのデータ記録領域に照射し、ピットを形成して情報の記録を行うステップと、情報の記録中にフォーカスエラーが発生した時に、前記データ記録領域における記録用レーザ光のスポットの強度の分布を検出し、前記テスト記録の時の記録用レーザ光のスポットの強度の分布と比較して、前記フォーカスエラーがデフォーカスであるか球面収差であるかを識別するステップと、球面収差であった場合、収差補正を行い、最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布に補正するステップと、デフォーカスであった場合、フォーカス補正を行い、最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布に補正するステップと、を有する光ディスクの記録方法を提案する。
上記第一の解決手段によれば、フォーカスエラーがデフォーカスか球面収差か、を容易に識別することができる。また、デフォーカスまたは球面収差を検出した場合に、最適な記録品質が得られるスポットの強度分布に補正することができる。
また、本発明では第ニの解決手段として、上記第一の解決手段に加えて、フォーカス補正を行うステップにおいて、記録用レーザ光のスポットの偏りの方向を判別して、該偏りの方向に対応してフォーカス補正を行う光ディスクの記録方法を提案する。デフォーカスの場合、スポットの集光位置によって偏りの方向が異なってくる。上記第二の解決手段によれば、このような偏りの方向を判別することにより、適正なフォーカス補正を行うことができるようになる。
また、本発明では第三の解決手段として、記録用レーザ光または再生用レーザ光を発するレーザダイオードと、該レーザダイオードからのレーザ光を前記光ディスクに集光する対物レンズと、前記対物レンズを駆動してフォーカス補正を行うフォーカス補正手段と、前記レーザダイオードと前記対物レンズとの間に設けられ、前記記録用レーザ光または前記再生用レーザ光に生じた球面収差を補正する収差補正手段と、光ディスクからの反射光を検出するフォトディテクタと、を有している光ピックアップ部と、前記光ピックアップ部からの信号を読み取って信号の強度の分布を検出する信号強度検出部と、前記信号強度検出部からの信号に基づいて演算を行い、フォーカスエラーが発生したときに該フォーカスエラーがデフォーカスであるかまたは球面収差であるか識別するフォーカスエラー検出部と、前記フォーカスエラー検出部の演算結果が球面収差であった場合、光ピックアップ部の収差補正手段を駆動させる収差制御部と、前記フォーカスエラー検出部の演算結果がデフォーカスであった場合、光ピックアップ部のフォーカス補正手段を駆動させるフォーカス制御部と、前記光ピックアップ部からの信号を読み取って、記録品質を示す特性値を検出する特性値検出部と、を有しており、前記フォトディテクタは、光軸中心を含む内側領域と、前記内側領域を囲む外側領域と、に分割されている光ディスク記録再生装置を提案する。
上記第三の解決手段によれば、フォトディテクタによって検出されたスポットの強度の分布に基づいて行われる演算の結果から、デフォーカスか球面収差かを識別することができる。また、特性値検出部で検出された特性値が最適な記録品質が得られるものであるスポットの強度分布を基準にして、デフォーカスか球面収差かの識別と、それぞれの補正を行うので、最適な記録品質が得られるスポットの強度分布に補正することができる。
本発明によれば、フォーカスエラーがデフォーカスか球面収差かを識別して、最適な記録品質が得られるように補正を行うことができる。
本発明の実施の形態における記録装置を、図1を用いて説明する。光ディスク記録再生装置100は、光ピックアップ110と、光ピックアップ110の制御を行う光ピックアップ駆動制御部121と、光ディスク150の回転制御部(図示しない)及びモータと、処理途中のデータ、処理結果のデータ、処理における参照データ(例えば各メディアIDに対応するストラテジデータ)などを格納するメモリ126と、以下で説明する処理を行わせるためのプログラムが記録されるメモリ回路を含む演算部125と、記録用レーザ光及び再生用レーザ光の制御を行うレーザダイオード駆動制御部122と、光ピックアップ110からの信号の強度を検出する信号強度検出部123と、該信号を検知して記録品質を示す特性値を検出する特性値検出部124等を含む。
また、光ピックアップ110は、対物レンズ113と、ビームスプリッタ115と、検出レンズ114と、コリメートレンズ112と、レーザダイオード111と、フォトディテクタ116と、レーザダイオード111と対物レンズ113との間に設けられた収差補正手段117と、収差補正手段117を駆動させる収差補正駆動手段118とを含む。光ピックアップ110では、光ピックアップ駆動制御部121の制御に応じて図示しないアクチュエータが動作し、フォーカス及びトラッキングが行われる。
演算部125は、メモリ126、信号強度検出部123、特性値検出部124、光ピックアップ駆動制御部121、レーザダイオード駆動制御部122、図示しない回転制御部などに接続されている。また、演算部125は、メモリ回路に格納されているプログラムを実行することによって、フォーカスエラー検出部、フォーカス制御部および収差制御部として機能するようになっている。さらに、特性値検出部124は、フォトディテクタ116及び演算部125に接続されている。また、信号強度検出部123は、フォトディテクタ116及び演算部125に接続されている。光ピックアップ駆動制御部121は、演算部125及び光ピックアップ110に接続されている。また、レーザダイオード駆動制御部122は、演算部125及びレーザダイオード111に接続されている。演算部125は、インターフェース部(図示せず)を介して入出力システム(図示せず)にも接続されている。
次に、光ディスク150に対してデータを記録する場合における処理の概要を説明する。まず、演算部125又は別途設けられているデータ変調回路(図示せず)は、光ディスク150に書き込むためのデータに対して変調処理などを実施し、変調処理後のデータをレーザダイオード駆動制御部122に出力する。レーザダイオード駆動制御部122は、指定の記録条件に従って、受信したデータでレーザダイオード111を駆動して記録用レーザ光を出力させる。記録用レーザ光は、コリメートレンズ112、ビームスプリッタ115、収差補正手段117、対物レンズ113を介して光ディスク150に照射され、光ディスク150にピットが形成されるとともにスペースが形成される。
また、光ディスク150に記録されたデータを再生する場合における処理の概要を説明する。演算部125からの指示に従ってレーザダイオード駆動制御部122は、レーザダイオード111を駆動して再生用レーザ光を出力させる。再生用レーザ光は、コリメートレンズ112、ビームスプリッタ115、収差補正手段117、対物レンズ114を介して光ディスク150に照射される。光ディスク150からの反射光は、対物レンズ113、収差補正手段117、ビームスプリッタ115、検出レンズ114を介してフォトディテクタ116に入力される。フォトディテクタ116は、光ディスク150からの反射光を電気信号に変換し、データ復調回路(図示せず)等に再生信号として出力する。データ復調回路は、出力された再生信号に対して所定の復号処理を行い、復号されたデータを演算部125及びインターフェース部(図示せず)を介して、入出力システム(図示せず)の表示部に出力して、再生データを表示させる。
フォトディテクタ116は、図2に示すように、センサ部分PDが光軸を中心にトラックと平行な方向及び垂直な方向に4分割されており、さらに光軸中心を含む内側領域D5、D6、D7、D8と、該内側領域を囲む外側領域D1、D2、D3、D4とに分割され、8分割されている。内側領域D5、D6、D7、D8の形状は、図2(a)のような円形でも良いし、図2(b)のような矩形形状でも良い。このセンサ部分PDにスポットSPが入射されると、D1〜D8の各センサにスポットSPの強度の分布に応じた起電力が発生する。この起電力は信号として信号強度検出部123に読み取られる。
次に、本発明のデフォーカス及び球面収差の検出及び識別方法と、その補正方法について、図3乃至図6に基づいて説明する。なお、図3(b)、図4(b)及び図5(b)に示すピークは、それぞれA−A線、B−B線及びC−C線におけるスポットSPの照射強度を模式的に示したものである。まず、光ディスク150の出力校正領域に、図3(a)に示すような、デフォーカス及び球面収差のないスポットSPで記録用レーザ光を照射してテスト記録を行う。なお、ここではフォトディテクタ116のセンサ部分PDは、内側領域D5、D6、D7、D8をD10にまとめ、外側領域D1、D2、D3、D4をD11にまとめて示している。
次に再生用レーザ光を記録したピットに照射して、記録品質を示す特性値を検出する。光ディスク150からの反射光による再生信号は、フォトディテクタ116から特性値検出部124に送信される。特性値検出部124で記録品質を示す特性値を検出して、その結果を演算部125のメモリ回路またはメモリ126に読み込ませておく。記録品質を示す特性値としては、アシンメトリの計算値(以下、アシンメトリ値という)、βの計算値(以下、β値という)あるいはDCJ(Data Clock Jitter)が挙げられる。アシンメトリ値は再生信号の波形(アイパターン)の非対称性を示す特性値で、DC(直流)接続の評価回路系において、最短ピットの信号レベルをI2L、最長ピットの信号レベルをI8L、最短スペースの信号レベルをI2H、最長スペースの信号レベルをI8Hとしたとき、
{(I8H−I8L)/2−(I2H−I2L)/2}/(I8H−I8L)
で表すことができる。また、β値は、アシンメトリ値と同様に再生信号の波形(アイパターン)の非対称性を示す特性値で、AC(交流)接続の評価回路系において、スペース側の最大信号レベルをA1、ピット側の最大信号レベルをA2としたとき、
(A1+A2)/(A1−A2)
で表すことができる。また、DCJとは光ディスク上に形成されるピットのバラツキの標準偏差で表されるものである。
以降記録用レーザ光の出力を変えながらテスト記録を所定回数繰り返し、レーザ光出力と記録品質を示す特性値との関係から最適な記録品質が得られる記録条件を導出する。このとき、最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布を検出する。スポットの強度の分布は、
α=D11−D10
(D10=D5+D6+D7+D8、D11=D1+D2+D3+D4)
で算出される。上記式で算出された、最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布αを、演算部125のメモリ回路またはメモリ126に読み込ませておく。このときのαは、図3(b)に示すようなピーク形状になっている。
次に記録領域への記録を開始する。そしてフォーカスエラー信号を検知したとき、デフォーカスか球面収差か、を識別する。まず、デフォーカスが発生した場合のスポットSPの状態を図4(a)に示す。デフォーカスが発生すると、スポットの形状が図4(a)に示すように、略楕円形に変形する。このとき、B−B線におけるスポットSPの強度の分布のピークは、図4(b)に示すように、図3(b)のピークに比べて狭くなっている。すなわち外側領域D11の強度が低くなっている。このとき、式α=(D11−D10)によりフォーカスエラー発生時のスポットの強度の分布αを算出する。デフォーカスの場合のαは、αに比べてD11の強度が小さくなるので、α<αとなる。
一方、球面収差が発生した場合のスポットSPの状態を図5(a)に示す。球面収差が発生すると、図4(a)に示すように、スポットの中央にぼやけた部分が発生する。このとき、C−C線におけるスポットSPの強度の分布のピークは、図5(b)に示すように、中央が凹んだピークとなる。すなわち内側領域D10の強度が低くなっている。このとき、デフォーカスの場合と同様にして、フォーカスエラー発生時のスポットの強度の分布αを算出する。球面収差の場合のαは、αに比べてD10の強度が小さくなるので、α>αとなる。
このようにして、フォーカスエラー発生時のスポットの強度の分布αと、最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布αと、を比較することにより、フォーカスエラーがデフォーカスであるか球面収差であるかを識別することができる。また、補正方法については、上記の識別方法によって特定されたエラーに応じた補正を行った後のスポットの強度の分布αを算出し、このαがαと略同じになるように補正を繰返す。
なお、デフォーカスの場合、図6に示すように、スポットSPの集光位置によって偏りの方向が異なってくる。このような偏りは、フォトディテクタ116の8分割されたセンサ部分PDの、外側領域D1、D2、D3、D4の強度の分布によって検出することができる。すなわち図6(a)に示すスポットSPの状態の場合、D1+D3の強度が、D2+D4の強度に比べて小さくなる。一方、図6(b)に示すスポットSPの状態の場合、D2+D4の強度が、D1+D3の強度に比べて小さくなる。このようにして、デフォーカスの場合、スポットSPの偏りの方向を検出することができるようになる。
次に、本発明の記録方法について説明する。図7は、光ディスク150への記録手順を示すフローチャートである。まず、光ディスク150を光ディスク記録再生装置100に挿入する(S1)。続いてテスト記録を行うにあたって、記録用レーザ光を所定の出力に設定する(S2)。続いてレーザ出力を決定した後光ディスク150の出力校正領域へのテスト記録を開始する(S3)。このとき、スポットの強度の分布αを検出する(S4)。続いて記録用レーザ光を再生用レーザ光に切り換えて、テスト記録用データを再生し、得られた再生信号から記録品質を示す特性値を検出する(S5)。以降、レーザ出力を変えながら、ステップS2〜ステップS5を所定の測定点数になるまで繰返す(S6)。
続いて、ステップS2〜ステップS6の結果から、最適な記録品質が得られる記録用レーザ光の出力が決定される(S7)。続いて、決定された出力の記録用レーザ光を照射したときのスポットの強度の分布を、最適なスポットの強度の分布とし、αを決定する(S8)。なお、ステップS2〜ステップS7については、光ディスク150に予め記録されているメディアIDを読み出し、該メディアIDに対応したストラテジを読み込んで、該ストラテジのデータに従って、記録用レーザ光の最適記録出力を特定するステップに変えても良い。その場合、ステップS8は、特定された出力で光ディスク150の出力校正領域へのテスト記録を行い、そのときのスポットの強度の分布を、最適なスポットの強度の分布αとするステップとする。
続いて、光ディスク150の記録領域に、ステップS2〜ステップS7で決定された出力の記録用レーザ光を照射して、データの記録を開始する(S9)。光ディスク150の記録領域への記録を行うと同時に、フォーカスエラー検出部でフォーカスエラーの有無を検出する(S10)。フォーカスエラーが発生していない場合は、光ディスク150への記録を続行する(S11)。
フォーカスエラーが発生した場合、そのときのスポットの強度の分布αを検出する(S12)。このフォーカスエラー発生時のスポットの強度の分布αと、最適なスポットの強度の分布αと、を比較し、α>αの場合は球面収差であると判断し、α<αの場合はデフォーカスであると判断して、以後補正を行う(S13)。
ステップS13で球面収差と判断された場合、収差制御部から光ピックアップ駆動制御部121に制御信号が送信される。この制御信号に基づいて、光ピックアップ駆動制御部121は光ピックアップ110の収差補正駆動手段118に制御信号を送信し、収差補正手段117を駆動させて収差補正を行う(S131a)。なお、収差補正手段117は、コリメートレンズ112とは別のレンズでも良いし、コリメートレンズ112を収差補正手段117と兼用するようにしても良い。兼用する場合は、コリメートレンズ112を収差補正駆動手段118で駆動するようにする。
続いて、収差補正を行った後のスポットの強度の分布αを検出する(S132a)。続いて、検出されたαとαとを比較して、α≒αになるまで補正を繰返す(S133a)。α≒αになったらステップS11へ移行する。
一方ステップS13でデフォーカスと判断された場合、フォーカス制御部から光ピックアップ駆動制御部121に制御信号が送信される。この制御信号に基づいて、光ピックアップ駆動制御部121は光ピックアップ110駆動させるアクチュエータ(図示しない)を動作させてフォーカス補正を行う(S131b)。
続いて、フォーカス補正を行った後のスポットの強度の分布αを検出する(S132b)。続いて、検出されたαとαとを比較して、α≒αになるまで補正を繰返す(S133b)。α≒αになったらステップS11へ移行する。
以上、図7のフローチャートに基づいて本発明の記録方法を説明したが、該フローチャートの手順は光ディスク記録再生装置100の組み込みソフトウェアの形で提供される他、CD−ROM等の記録媒体やインターネット経由で光ディスク記録再生装置100の演算部に読み込ませることが可能である。
本発明の光ディスク記録再生装置を示す機能ブロック図である。 本発明の光ディスク記録再生装置のフォトディテクタのセンサ部分を模式的に示した図である。 最適な記録品質が得られたときのスポットの状態を示す図で、(a)はスポット形状を模式的に示す図、(b)はA−A線における強度の分布のピークを模式的に示す図である。 デフォーカスが発生した場合のスポットの状態を示す図で、(a)はスポット形状を模式的に示す図、(b)はB−B線における強度の分布のピークを模式的に示す図である。 球面収差が発生した場合のスポットの状態を示す図で、(a)はスポット形状を模式的に示す図、(b)はC−C線における強度の分布のピークを模式的に示す図である。 デフォーカスが発生した場合の、スポットの偏り方向を検出する方法を示す図である。 本発明の記録方法を示すフローチャートである。
符号の説明
100 光ディスク記録再生装置
110 光ピックアップ部
111 レーザダイオード
112 コリメートレンズ
113 対物レンズ
114 検出レンズ
115 ビームスプリッタ
116 フォトディテクタ
117 収差補正手段
118 収差補正駆動手段
121 光ピックアップ駆動制御部
122 レーザダイオード駆動制御部
123 信号強度検出部
124 特性値検出部
125 演算部
126 メモリ
150 光ディスク

Claims (3)

  1. 記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光及び再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する方法において、
    前記光ディスクの出力校正領域にてテスト記録を行い、該テスト記録の結果に基づいて最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布を検出するステップと、
    この検出された強度の分布を有する記録用レーザ光を、前記光ディスクのデータ記録領域に照射し、ピットを形成して情報の記録を行うステップと、
    情報の記録中にフォーカスエラーが発生した時に、前記データ記録領域における記録用レーザ光のスポットの強度の分布を検出し、前記テスト記録の時の記録用レーザ光のスポットの強度の分布と比較して、前記フォーカスエラーがデフォーカスであるか球面収差であるかを識別するステップと、
    球面収差であった場合、収差補正を行い、最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布に補正するステップと、
    デフォーカスであった場合、フォーカス補正を行い、最適な記録品質が得られたときの記録用レーザ光のスポットの強度の分布に補正するステップと、
    を有することを特徴とする光ディスクの記録方法。
  2. フォーカス補正を行うステップにおいて、記録用レーザ光のスポットの偏りの方向を判別して、該偏りの方向に対応してフォーカス補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の光ディスクの記録方法。
  3. 記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光及び再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する記録再生装置において、
    記録用レーザ光または再生用レーザ光を発するレーザダイオードと、
    該レーザダイオードからのレーザ光を前記光ディスクに集光する対物レンズと、
    前記対物レンズを駆動してフォーカス補正を行うフォーカス補正手段と、
    前記レーザダイオードと前記対物レンズとの間に設けられ、前記記録用レーザ光または前記再生用レーザ光に生じた球面収差を補正する収差補正手段と、
    光ディスクからの反射光を検出するフォトディテクタと、
    を有している光ピックアップ部と、
    前記光ピックアップ部からの信号を読み取って信号の強度の分布を検出する信号強度検出部と、
    前記信号強度検出部からの信号に基づいて演算を行い、フォーカスエラーが発生したときに該フォーカスエラーがデフォーカスであるかまたは球面収差であるか識別するフォーカスエラー検出部と、
    前記フォーカスエラー検出部の演算結果が球面収差であった場合、光ピックアップ部の収差補正手段を駆動させる収差制御部と、
    前記フォーカスエラー検出部の演算結果がデフォーカスであった場合、光ピックアップ部のフォーカス補正手段を駆動させるフォーカス制御部と、
    前記光ピックアップ部からの信号を読み取って、記録品質を示す特性値を検出する特性値検出部と、
    を有しており、
    前記フォトディテクタは、光軸中心を含む内側領域と、前記内側領域を囲む外側領域と、に分割されている
    ことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
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