JP4922869B2 - 光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4922869B2
JP4922869B2 JP2007225106A JP2007225106A JP4922869B2 JP 4922869 B2 JP4922869 B2 JP 4922869B2 JP 2007225106 A JP2007225106 A JP 2007225106A JP 2007225106 A JP2007225106 A JP 2007225106A JP 4922869 B2 JP4922869 B2 JP 4922869B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
laser beam
optical disc
output
crosstalk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007225106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009059408A (ja
Inventor
勝弘 小山
冬樹 宮澤
大造 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2007225106A priority Critical patent/JP4922869B2/ja
Publication of JP2009059408A publication Critical patent/JP2009059408A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4922869B2 publication Critical patent/JP4922869B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Description

本発明は、光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置に関するもので、球面収差の補正及びレーザ光の出力の補正を行うことにより、記録品質の低下を防止することを目的とするものである。
CD−R(追記型CD)、DVD±R(追記型DVD)またはBD−R(追記型ブルーレイディスク)等の光ディスクは、光透過性ディスク状基板の一方の面上に、記録層、反射層、及び必要に応じて保護層を形成した構造を有している。また、前記基板の、記録層や反射層が形成されている面上にはグルーブと呼ばれる螺旋状または同心円状の溝が形成され、隣り合うグルーブの間はランドと呼ばれる凸部となっている。このような光ディスクは、記録用レーザ光をグルーブ上の記録層に照射してピットを形成することにより記録が行われ、このピットの長さ、ピットとピットの間の部分(以下スペースと呼ぶ。)の長さ及びこれらの配列を、再生用レーザ光を照射して反射光を再生信号として読み取ることによって再生が行われる。
このような光ディスクは、記録用レーザ光及び再生用レーザ光が光透過層を通して記録層に照射される。ここで光透過層は、CD−RやDVD±Rの場合は光透過性ディスク状基板(厚さはCD−Rの場合1.2mm、DVD±Rの場合0.6mm)の上に記録層、反射層が順次形成された構造を有するので、光透過性ディスク状基板が光透過層に相当する。また、BD−Rの場合は厚さ1.1mmの光透過性ディスク状基板の上に反射層、記録層が順次形成され、記録層上に厚さ0.1mmの透明のカバー層が形成された構造を有するので、透明のカバー層が光透過層に相当する。
このような光ディスクにおいては記録用レーザ光を記録層に照射してピットを形成する時に熱が発生する。この熱の発生が過剰になると、ピットの形状が正常な形状とは異なった形状に変形することがある。このピットの変形によって記録品質(例えばジッタ特性)が低下する場合があった。このピットの変形を防止するため、記録用レーザ光の出力の調整が行われる。この記録用レーザ光の出力調整は次のように行われる。まず光ディスクのデータ記録領域より内周側にある出力校正領域(例えばDVD−RではPCAと呼ばれる領域)に、記録用レーザ光の出力を変化させてテスト記録を行う。次にこのテスト記録の結果のうち、記録品質が良好なものを選択して、これを最適記録出力として算出する。次にこの算出により得られた最適記録出力の記録用レーザ光で光ディスクのデータ記録領域への記録を行う。
しかし、光ディスクの記録層の記録感度は、生産条件などによって、個別ディスク内及びディスク個体間で 一定ではなく、ばらつきが生じることがある。このような光ディスクでは、記録用レーザ光の最適な出力が変化するため、上記方法によって算出された出力で固定して記録を行うと最適な記録品質が得られない部分が生じることがある。このような問題に鑑み、例えば、特開2003−263740号公報に開示されているように、データ領域への記録後にその記録状態を検出して、その結果に基づいて記録用レーザ光の出力を補正する方法が提案されている。
また、光ディスクの記録においては、光ディスクの反りや光透過層の厚みばらつき、光ディスク記録再生装置のピックアップ部における対物レンズ等のレンズチルト等の製造誤差によって記録品質の低下が起こる。例えば光透過層の厚みばらつきについては、記録用レーザ光または再生用レーザ光のスポットに球面収差が発生して、記録用レーザ光の出力が変化し、ピット形状に乱れが生じて記録品質が低下してしまうという問題がある。そこで特開2004−103093号公報に開示されているように、光ディスク記録再生装置に具備された収差補正機構を用いて球面収差補正を行う方法が提案されている。また、収差補正すると記録用レーザ光の出力が変化するため、特開2003−109239号公報に開示されているように、球面収差補正を行った後に記録用レーザ光の出力補正を行う方法が提案されている。
特開2003−263740号公報 特開2004−103093号公報 特開2003−109239号公報
このように、記録品質の低下は「記録層の記録感度のバラツキによって記録用レーザ光の最適な出力から外れること」と「球面収差の発生によって記録用レーザ光の出力が最適値から外れること」とによって起こることがわかっている。しかし、従来の方法ではどちらも「記録用レーザ光の最適な出力から外れることによる記録品質の低下」として認識され、どちらの原因であるかを判別することができなかった。
このように記録品質の低下の原因が判別できない場合、下記のような問題があった。例えば、記録品質の低下の原因が「記録層の記録感度のバラツキによって記録用レーザ光の最適な出力から外れること」であって球面収差の発生が無い場合のように、出力補正だけで済む場合でも、収差補正を行った後に出力補正を行ってしまうことが起こる。このように収差補正の必要のないときにも収差補正を行ってしまうため、収差補正にかかる時間分だけ記録時間が延びてしまうという問題があった。
本発明は、記録品質の低下の原因を判別して、適切な補正を行うことができる光ディスクの記録方法と、この記録方法を行う光ディスク記録再生装置を提案するものである。
本発明では第一の解決手段として、記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光または再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する方法において、前記光ディスクの出力校正領域にてテスト記録を行い、該テスト記録の結果に基づいて記録用レーザ光の最適記録出力を算出して、この算出された出力の記録用レーザ光を前記光ディスクのデータ記録領域に照射し、ピットを形成して情報の記録を行うステップと、情報の記録を中断し、記録済みのピット及びピット間のスペースに再生用レーザ光を照射して、前記スペースの内のスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルを検知して、クロストークの有無を検出するステップと、クロストークがあった場合、記録用レーザ光または再生用レーザ光のスポットに発生する球面収差補正を行い、その後記録用レーザ光の出力補正を行うステップと、クロストークが無かった場合、記録用レーザ光の出力補正のみを行うステップと、補正後に情報の記録を再開するステップと、を有する光ディスクの記録方法を提案する。
本発明では、球面収差発生の有無をクロストークの有無によって判断するものである。クロストークとは、レーザ光のスポットが照射対象のグルーブに隣接するグルーブにかかる現象で、隣接するグルーブ上のピットによる再生信号が混ざってしまう現象である。球面収差が発生すると、スポット径が広がって、クロストークが発生する。
本発明では、クロストークの発生の有無を、レーザ光のスポット径よりも長いスペースにおける再生信号レベルによって検知している。スポット径よりも長いスペースにおける再生信号は、基本的にピットによる再生信号がないものであり、High−to−Lowの光ディスクすなわち再生信号の強度が「ピット<スペース」の光ディスクでは最も再生信号レベルが高くなり、逆にLow−to−Highの光ディスクすなわち再生信号の強度が「ピット>スペース」の光ディスクでは最も再生信号レベルが低くなる。クロストークが発生した場合、スポットが隣接するグルーブ上のピットにかかり、このピットによる再生信号を読み込んでしまう。そのためスポット径よりも長いスペースにおける再生信号に、隣接するグルーブ上のピットによる再生信号が合成されてしまう。その結果、スポット径よりも長いスペースにおける再生信号レベルが、High−to−Lowの光ディスクでは低下し、逆にLow−to−Highの光ディスクでは上昇する。このような再生信号レベルの変化を検知することによってクロストークの発生を検知することができる。
第一の解決手段によれば、上記のように球面収差発生の有無を判別することができるので、収差補正が必要な場合には収差補正を行ってから出力補正を行い、収差補正が不必要な場合には出力補正のみを行う、というような適切な補正を効率よく行うことができるようになる。
なお、上記第一の解決手段において、収差補正のみで出力補正を行わなくても記録品質が向上する場合もある。そこで本発明では第二の解決手段として、上記第一の解決手段の「クロストークがあった場合、記録用レーザ光または再生用レーザ光のスポットに発生する球面収差補正を行い、その後記録用レーザ光の出力補正を行うステップ」に代えて、クロストークがあった場合、前記球面収差補正のみを行うステップを有する光ディスクの記録方法を提案する。
また、本発明では第三の解決手段として、記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光または再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する記録再生装置として、記録用レーザ光または再生用レーザ光を発するレーザダイオードと、該レーザダイオードからのレーザ光を前記光ディスクに集光する対物レンズと、前記レーザダイオードと前記対物レンズとの間に設けられ、前記記録用レーザ光または前記再生用レーザ光に生じた球面収差を補正する収差補正手段と、光ディスクからの反射光を再生信号として検出するフォトディテクタと、を有している光ピックアップ部と、前記光ピックアップ部からの再生信号を読み取って再生信号の強度を検出する再生信号強度検出部と、前記再生信号強度検出部からの信号、すなわち記録済みのピット及びピット間のスペースに再生用レーザ光を照射して、前記スペースの内のスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルに基づいて演算を行い、クロストークの有無を検出するクロストーク検出部と、前記クロストーク検出部の演算結果に基づいて光ピックアップ部の収差補正手段を駆動させる収差制御部と、前記光ピックアップ部からの再生信号を読み取って、記録品質の評価に用いられる特性値を検出する特性値検出部と、前記特性値検出部で検出された特性値に基づいて前記レーザダイオードの出力を補正する出力補正部と、を有する光ディスク記録再生装置を提案する。
上記光ディスク記録再生装置によれば、再生信号強度からクロストークの有無を検知して、収差発生の有無を判別することができるので、球面収差の検出に光透過層の厚み測定部などの特別な機構を用いなくてもよい。そのため低コストで良好な記録品質の情報記録ができる光ディスク記録再生装置を得ることができる。
本発明によれば、記録品質の低下の原因を判別して、適切な補正を行うことができる光ディスクの記録方法を得ることができ、さらにこのような記録方法を用いて低コストで良好な記録品質の情報記録ができる光ディスク記録再生装置を得ることができる。
本発明の実施の形態における記録装置を、図1を用いて説明する。光ディスク記録再生装置100は、処理途中のデータ、処理結果のデータ、処理における参照データ(例えば各メディアIDに対応するストラテジデータ)などを格納するメモリ126と、以下で説明する処理を行わせるためのプログラムが記録されるメモリ回路を含む演算部125と、記録用レーザ光及び再生用レーザ光の制御を行うレーザダイオード駆動制御部122と、再生信号の強度を検出する再生信号強度検出部123と、再生信号を検知して記録品質の評価に用いられる特性値を検出する特性値検出部124と、光ピックアップ110と、光ピックアップ110の制御を行う光ピックアップ駆動制御部121と、光ディスク150の回転制御部(図示しない)及びモータ並びに光ピックアップ110用のサーボ制御部(図示しない)等を含む。
また、光ピックアップ110は、対物レンズ113と、ビームスプリッタ115と、検出レンズ114と、コリメートレンズ112と、レーザダイオード111と、フォトディテクタ116と、レーザダイオード111と対物レンズ113との間に設けられた収差補正手段117と、収差補正手段117を駆動させる駆動手段118とを含む。光ピックアップ110では、図示しないサーボ制御部の制御に応じて図示しないアクチュエータが動作し、フォーカス及びトラッキングが行われる。
演算部125は、メモリ126、再生信号強度検出部123、特性値検出部124、光ピックアップ駆動制御部121、レーザダイオード駆動制御部122、図示しない回転制御部及びサーボ制御部などに接続されている。また、演算部125は、メモリ回路に格納されているプログラムを実行することによって、クロストーク検出部および収差制御部として機能するようになっている。さらに、特性値検出部124は、フォトディテクタ116及び演算部125に接続されている。また、再生信号強度検出部123は、フォトディテクタ116及び演算部125に接続されている。光ピックアップ駆動制御部121は、演算部125及び光ピックアップ110に接続されている。また、レーザダイオード駆動制御部122は、演算部125及びレーザダイオード111に接続されている。演算部125は、インターフェース部(図示せず)を介して入出力システム(図示せず)にも接続されている。
次に、光ディスク150に対してデータを記録する場合における処理の概要を説明する。まず、演算部125又は別途設けられているデータ変調回路(図示せず)は、光ディスク150に書き込むためのデータに対して変調処理などを実施し、変調処理後のデータをレーザダイオード駆動制御部122に出力する。レーザダイオード駆動制御部122は、指定の記録条件に従って、受信したデータでレーザダイオード111を駆動して記録用レーザ光を出力させる。記録用レーザ光は、コリメートレンズ112、ビームスプリッタ115、収差補正手段117、対物レンズ113を介して光ディスク150に照射され、光ディスク150にピットが形成されるとともにスペースが形成される。
また、光ディスク150に記録されたデータを再生する場合における処理の概要を説明する。演算部125からの指示に従ってレーザダイオード駆動制御部122は、レーザダイオード111を駆動して再生用レーザ光を出力させる。再生用レーザ光は、コリメートレンズ112、ビームスプリッタ115、収差補正手段117、対物レンズ114を介して光ディスク150に照射される。光ディスク150からの反射光は、対物レンズ113、収差補正手段117、ビームスプリッタ115、検出レンズ114を介してフォトディテクタ116に入力される。フォトディテクタ116は、光ディスク150からの反射光を電気信号に変換し、データ復調回路(図示せず)等に再生信号として出力する。データ復調回路は、出力された再生信号に対して所定の復号処理を行い、復号されたデータを演算部125及びインターフェース部(図示せず)を介して、入出力システム(図示せず)の表示部に出力して、再生データを表示させる。
次に、図1〜図3に基づいて、本発明の球面収差を検出する方法について説明する。なお、以下の説明はLow−to−Highの光ディスクを例にとって説明する。図2は光ディスク150へ再生用レーザ光を照射している状態を示す部分拡大図で、(a)は球面収差が発生していない状態、(b)は球面収差が発生している状態を示している。グルーブGV1、GV2及びGV3は記録済みのグルーブで、ピットPT及びスペースSPが形成されている。また、グルーブGV1とグルーブGV2との間にはランドLN1が形成され、グルーブGV2とグルーブGV3との間にはランドLN2が形成されている。再生用レーザ光はグルーブGV2にスポットBSを形成するように照射されている。スポットBSによる反射光はそれぞれディテクタ116で検知され、これにより再生信号が発生する。なお図2(a)及び(b)においては、スポットBSがグルーブGV2上のスポットBSのスポット径よりも長いスペースSPLに照射されている瞬間を示している。なお、スポット径は、DVD−Rでは850nm、BD−Rでは400nmである。これより長いスペースの長さは、DVD−Rでは7T(約931nm)、BD−Rでは6T(約447nm)である。よって、DVD−Rでは7T以上、BD−Rでは6T以上のスペースを「スポット径よりも長いスペース」とする。
球面収差が発生していない場合には、図2(a)に示すように、スポットBSはグルーブGV2に合わせて形成され、グルーブGV1、及びGV3にかからないように形成される。このため、再生用レーザ光はグルーブGV2に照射され、そのグルーブGV2上に形成されたピットPT及びスペースSPのみによる再生信号が発生する。
球面収差が発生している場合には、図2(b)に示すように、スポットBSのスポット径が広がって、グルーブGV1、及びGV3にかかるように形成される。このため、再生用レーザ光はグルーブGV2とともにグルーブGV1及びGV3に照射され、そのグルーブGV2上に形成されたピットPTによる再生信号だけでなく、グルーブGV1及びGV3上に形成されたピットPTによる再生信号も発生し、いわゆるクロストークが発生する。このような場合、スポットBSがグルーブGV2上のスポット径よりも長いスペースSPLにかかっているときにも、スポットBSがグルーブGV1またはグルーブGV3のピットにかかることがある。例えばLow−to−Highの光ディスクの場合、スポット径よりも長いスペースSPLを読み込んだときの再生信号レベルは最も低くなる。しかしクロストークが発生すると、スポット径よりも長いスペースSPLの再生信号レベルが、隣接するグルーブのピットPTを読み込んで発生した再生信号レベルの分だけ上昇する。
上記の状態を、図3に示すアイパターンで説明する。図3に示すアイパターンは、フォトディテクタ116で発生した再生信号を再生信号強度検出部123に入力して検出されたもので、上限はスポット径よりも長いピットの再生信号レベルを示し、下限はスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルを示している。また、図3(a)はクロストークが発生していない状態を示し、図3(b)はクロストークが発生している状態を示している。図3によれば、クロストークが発生すると、スポット径よりも長いスペースの再生信号レベルが変化量SSの分だけ上昇する。この変化量SSを検出することによって、球面収差の発生を検出することができる。
次に、本発明の記録方法について説明する。図4は、光ディスク150への記録手順を示すフローチャートである。まず、光ディスク150を光ディスク記録再生装置100に挿入する(S1)。光ディスク記録再生装置100は光ディスク150に予め記録されているメディアIDを読み出す(S2)。続いてメモリ126からメディアIDに対応したストラテジを読み込む(S3)。続いて読み出したストラテジのデータに従って、記録用レーザ光の最適記録出力を特定したのち、光ディスク150に記録を開始する(S4)。このとき、球面収差の発生していないときのスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルを検出しておいても良い。続いて途中で一旦記録を中断する(S5)。記録の中断は、所定の間隔で定期的に中断するか、またはROPC(Running Optimum Power Control)などの方法で記録を行いながら記録品質を検出して、記録品質が低下した場合に中断する等の方法で行われる。
続いて記録用レーザ光を再生用レーザ光に切り換えて、スポットBSを記録済みのグルーブに合わせて、グルーブ上のピットPT及びスペースSPを読み取る(S6)。再生を行うグルーブは、記録済みの一連のグルーブのうちの最外周のグルーブを含まない一部の領域のグルーブ、例えば記録品質が低下していると判断されたグルーブを対象とする。
続いてスポットBSの反射光をフォトディテクタ116で検出して再生信号を検出し、この再生信号の強度を再生信号強度検出部123にて検出し、図3(b)に示すようなアイパターンを形成して、スポット径よりも長いスペースの再生信号レベルを検出する(S7)。ここで例えばLow−to−Highの光ディスクの場合、図3のアイパターン信号の上限はスポット径よりも長いピットの再生信号レベルを示し、下限はスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルを示している。アイパターン信号の下限として検出されたスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルと、ステップS4等で予めアイパターン信号から同様に求めていた球面収差の発生していないときのスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルと、を比較することにより再生信号レベルの変化を検出し、これに基づいて、演算部125のクロストーク検出部にてクロストークの有無を判定する(S8)。
ステップS8でクロストーク無しと判定された場合は、フォトディテクタ116からの再生信号を特性値検出部124に入力し、記録品質を評価する特性値を検出する。(S9)。記録品質を評価する特性値としては、アシンメトリ値またはβ値を用いる。アシンメトリ値はアイパターンの非対称性を示す特性値で、DC(直流)接続の評価回路系において、最短ピットの信号レベルをI2L、最長ピットの信号レベルをI8L、最短スペースの信号レベルをI2H、最長スペースの信号レベルをI8Hとしたとき、
{(I8H−I8L)/2−(I2H−I2L)/2}/(I8H−I8L)
で表すことができる。また、β値は、アシンメトリ値と同様にアイパターンの非対称性を示す特性値で、AC(交流)接続の評価回路系において、スペース側の最大信号レベルをA1、ピット側の最大信号レベルをA2としたとき、
(A1+A2)/(A1−A2)
で表すことができる。
続いて検出した特性値に基づいて、演算部125からレーザダイオード駆動制御部122に制御信号を送信し、記録用レーザ光の出力補正を行う(S10)。このようにして、光ディスク150への記録が終了するまでステップS4〜ステップS10を繰返す(S11)。
ステップS8でクロストーク有りと判定された場合は、演算部125の収差制御部から光ピックアップ110に制御信号を送信して光ピックアップ110を駆動させ、光ピックアップ110から駆動手段118に制御信号を送信して収差補正手段117を駆動して収差補正を行う(S81)。収差補正手段としては、特開2003−109239号公報に開示されているようなリレーレンズ群のようなもの、または屈折率を制御する液晶素子等が用いられる。あるいはコリメータレンズ112を収差補正手段として駆動させても良い。駆動手段118は、収差補正手段117がリレーレンズ群やコリメータレンズであればアクチュエータ等が用いられる。収差補正を行った後は記録用レーザ光の出力も変化する。そのため、収差補正を行った後の記録用レーザ光の出力が最適値であれば出力補正の必要はなくなるが、最適値からはずれている場合には出力補正が必要になる。そのため、収差補正後の出力補正要否を判断するため、次のようなステップを行う。
ます、収差補正した後、記録を再開し、次いで再び記録を中断する。次に再生用レーザ光に切り換えて、収差補正後の記録済みのグルーブにスポットBSを合わせ、反射光をフォトディテクタ116で検出して、収差補正後の再生信号を出力する。続いて出力された再生信号を特性検出部124に送信し、記録品質の評価に用いる特性値を検出する(S82)。記録品質の評価に用いる特性値としては、上述のアシンメトリ値、またはβ値が挙げられる。
次にステップS82で検出された特性値に基づいて、ステップS4において記録用レーザ光の最適記録出力を特定したときのターゲットとなる特性値と、収差補正後の特性値とを比較して、出力補正の要否を判断する(S83)。特性値がターゲットとした値に収まっている場合、出力補正は不要であると判断され、ステップS11に移行する。一方、特性値がターゲットとした値から外れている場合、出力補正が必要であると判断される。出力補正が必要と判断されたら、ステップS10と同様にして出力補正を行う(S85)。その後ステップS11へ移行する。
以上、図4のフローチャートに基づいて本発明の記録方法を説明したが、該フローチャートの手順はプログラムの形で演算部125のメモリ回路に読み込ませることによって既存の光ディスク記録再生装置にて実行可能である。これによって光ディスクの光透過層の厚みばらつきを検出するための厚み測定部などを有する特別な記録再生装置を用いる必要がなく、低コストで収差補正及び良好な記録品質の情報記録が可能になる。
本発明の光ディスク記録再生装置を示す機能ブロック図である。 スポットとグルーブの配置を示す模式図で、(a)は球面収差が発生していない場合を示し、(b)は球面収差が発生している場合を示す。 再生信号レベルを示すアイパターンを示す図で、(a)はクロストークが発生していない場合を示し、(b)はクロストークが発生している場合を示す。 本発明の記録方法を示すフローチャートである。
符号の説明
100 光ディスク記録再生装置
110 光ピックアップ部
111 レーザダイオード
112 コリメートレンズ
113 対物レンズ
114 検出レンズ
115 ビームスプリッタ
116 フォトディテクタ
117 収差補正手段
118 駆動手段
121 光ピックアップ駆動制御部
122 レーザダイオード駆動制御部
123 再生信号強度検出部
124 特性値検出部
125 演算部
126 メモリ
150 光ディスク

Claims (3)

  1. 記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光または再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する方法において、
    前記光ディスクの出力校正領域にてテスト記録を行い、該テスト記録の結果に基づいて記録用レーザ光の最適記録出力を算出して、この算出された出力の記録用レーザ光を前記光ディスクのデータ記録領域に照射し、ピットを形成して情報の記録を行うステップと、
    情報の記録を中断し、記録済みのピット及びピット間のスペースに再生用レーザ光を照射して、前記スペースの内のスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルを検知して、クロストークの有無を検出するステップと、
    クロストークがあった場合、記録用レーザ光または再生用レーザ光のスポットに発生する球面収差補正を行い、その後記録用レーザ光の出力補正を行うステップと、
    クロストークが無かった場合、記録用レーザ光の出力補正のみを行うステップと、
    補正後に情報の記録を再開するステップと、
    を有することを特徴とする光ディスクの記録方法。
  2. 記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光または再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する方法において、
    前記光ディスクの出力校正領域にてテスト記録を行い、該テスト記録の結果に基づいて記録用レーザ光の最適記録出力を算出して、この算出された出力の記録用レーザ光を前記光ディスクのデータ記録領域に照射し、ピットを形成して情報の記録を行うステップと、
    情報の記録を中断し、記録済みのピット及びピット間のスペースに再生用レーザ光を照射して、前記スペースの内のスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルを検知して、クロストークの有無を検出するステップと、
    クロストークがあった場合、記録用レーザ光または再生用レーザ光のスポットに発生する球面収差補正のみを行うステップと、
    クロストークが無かった場合、記録用レーザ光の出力補正のみを行うステップと、
    補正後に情報の記録を再開するステップと、
    を有することを特徴とする光ディスクの記録方法。
  3. 記録層と、該記録層に照射される記録用レーザ光または再生用レーザ光が通過する光透過層と、を有する光ディスクに情報を記録する記録再生装置において、
    記録用レーザ光または再生用レーザ光を発するレーザダイオードと、
    該レーザダイオードからのレーザ光を前記光ディスクに集光する対物レンズと、
    前記レーザダイオードと前記対物レンズとの間に設けられ、前記記録用レーザ光または前記再生用レーザ光に生じた球面収差を補正する収差補正手段と、
    光ディスクからの反射光を再生信号として検出するフォトディテクタと、
    を有している光ピックアップ部と、
    前記光ピックアップ部からの再生信号を読み取って再生信号の強度を検出する再生信号強度検出部と、
    前記再生信号強度検出部からの信号、すなわち記録済みのピット及びピット間のスペースに再生用レーザ光を照射して、前記スペースの内のスポット径よりも長いスペースの再生信号レベルに基づいて、演算を行い、クロストークの有無を検出するクロストーク検出部と、
    前記クロストーク検出部の演算結果に基づいて光ピックアップ部の収差補正手段を駆動させる収差制御部と、
    前記光ピックアップ部からの再生信号を読み取って、記録品質の評価に用いられる特性値を検出する特性値検出部と、
    前記特性値検出部で検出された特性値に基づいて前記レーザダイオードの出力を補正する出力補正部と、
    を有することを特徴とする光ディスク記録再生装置。
JP2007225106A 2007-08-31 2007-08-31 光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置 Expired - Fee Related JP4922869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007225106A JP4922869B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007225106A JP4922869B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009059408A JP2009059408A (ja) 2009-03-19
JP4922869B2 true JP4922869B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=40555006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007225106A Expired - Fee Related JP4922869B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4922869B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10106012A (ja) * 1996-09-30 1998-04-24 Konica Corp 光ディスク装置のレンズ球面収差補正方法及び光ディスク装置
JP4001023B2 (ja) * 2003-02-07 2007-10-31 ソニー株式会社 ディスクドライブ装置、記録レーザパワー調整方法
JP2005251240A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Canon Inc 光学的記録再生装置
JP2007172797A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Samsung Electronics Co Ltd 光ディスク装置におけるレーザ光の記録パワー補正方法およびこれを用いた光ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009059408A (ja) 2009-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10192581B2 (en) Reproducing device
JP4922869B2 (ja) 光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置
JP4460569B2 (ja) 光ディスク装置及びその記録パワー設定方法
JP4545205B2 (ja) 光ディスク記録再生信号の処理方法、光ディスク記録再生装置及びプログラム
JP5022921B2 (ja) 光ディスクの記録方法並びに光ディスク記録再生装置
US7859965B2 (en) Recording device and method, reproducing device and method, recording/reproducing device and method, and computer program
JP2008027501A (ja) 光ディスクおよび光ディスク装置
JP4238854B2 (ja) 光ディスク駆動装置及び信号記録方法
JP4994163B2 (ja) 光ディスクの記録方法及び光ディスク記録再生装置
JP4833912B2 (ja) 光ディスクの反り検出方法及び光ディスクの記録方法並びに光ディスク記録再生装置
KR100966847B1 (ko) 광 디스크의 기록 방법, 광 디스크의 기록 재생 장치 및 광디스크
US8711667B2 (en) Recording device, recording method, and program
US7835248B2 (en) Optical disk apparatus
JP4531012B2 (ja) 光情報記録再生装置
JP4254704B2 (ja) 光ディスク装置
JP2010073255A (ja) 光ディスクの記録方法、光ディスク記録再生装置および光ディスク
JP5455819B2 (ja) 光記録装置及び方法
JP2011134407A (ja) 光ディスク装置及びディスク判別方法
JP2014081979A (ja) 記録媒体並びに検査装置及び方法
JP2014081977A (ja) 記録媒体並びに検査装置及び方法
JP2010186508A (ja) 光ディスク装置
JP2014081978A (ja) 検査装置及び方法
JP2011065696A (ja) 光ディスク並びに光ディスク装置及び記録方法
JP2007213624A (ja) 光情報記録媒体と情報記録再生装置
KR20060003671A (ko) 광디스크장치의 최적 기록파워 검출방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees