JP4254704B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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本発明は、複数の記録層を持つ多層構造光ディスクの各層に対する記録パワーを決定する光ディスク装置に関する。
近年、複数の記憶層を備えた多層構造の光ディスクがある。多層構造光ディスクの場合、各記録層ごとにデータを記録できるため、記録容量を大幅に増加できる。一方で、記録層を多層とした場合、次のような課題がある。例えば、片面から記録・再生が可能な二層構造の光ディスクの場合、手前側(光源側)の記録層であるL0層にデータ記録する場合は、従来の単層光ディスクと同様の方法によりデータ記録できる。しかし、2層目であるL1層にデータ記録する場合は、L0層を透過したレーザ光でデータ記録するため、L0層の透過率の影響を受ける。L0層の透過率は、その記録状態によって変化するため、L1層に到達するレーザ光強度がL0層の記録状態によって変化することになる。
そこで、特許文献1には、L0層の記録状態に応じて、L1層の記録パワーを制御する情報記録装置が開示されている。より具体的には、L1層へのデータ記録時の光ディスクの戻り光を検出し、当該戻り光の検出レベルからL0の記録状態(未記録状態/記録状態)を判断する。そして、その記録状態に応じて、L1層の記録パワーを制御している。
特開2002−279634号公報
ここで、特許文献1において、L1層の記録パワーを求める際に基準となる記録パワーP0は、全ての記録層が未記録状態の領域にテストデータを記録し、当該テストデータの再生品質に基づいて取得している。しかし、通常、このテストデータを記録できる範囲は、OPCエリアと呼ばれ、その範囲が限られている。そのため、全ての記録層が未記録状態の領域が存在するとは限らず、その場合、適切な基準の記録パワーP0を取得できない。そして、ひいては、L1層の記録品質を低下させる場合がある。
また、特許文献1では、実際にL1層にデータ記録した際の戻り光で透過率を取得し、その戻り光から最適記録パワーを求め、最終的にデータを記録している。したがって、不適切な記録パワーでデータ記録を開始することになり、望ましくない。
そこで、本発明では、多層構造の光ディスクにおいて記録品質をより向上でき得る光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の光ディスク装置は、複数の記録層を持つ多層構造光ディスクの各層に対する記録パワーを決定する光ディスク装置であって、入射側からみて二層目以降の記録層である対象層への記録パワーを一定とした場合において、対象層より入射側に位置する前方層のβ値の変化に伴う対象層のβ値の変化をβ特性として記憶するβ特性記憶手段と、前方層のβ値を一定とした場合において、対象層への記録パワーの変化に伴う対象層のβ値の変化をパワー特性として記憶するパワー特性記憶手段と、対象層の記録領域に実データを記録する際に、当該記録領域に対応する前方層の領域のβ値を測定するβ値測定手段と、測定された前方層のβ値と、β特性と、パワー特性と、に基づいて、対象層の記録パワーを取得する手段と、を備えることを特徴とする。

好適な態様では、さらに、対象層のテスト領域に記録パワーを変えながらテストデータを記録し、当該テストデータを再生した際のβ値に基づいて、パワー特性を取得するパワー特性取得手段を備える。パワー特性取得手段は、対象層へのテストデータ記録の前に、当該テストデータを記録するテスト領域に対応する前方層の領域の記録深さを均一化することが望ましい。
本発明によれば、前方層のβ値に応じて対象層の記録パワーを決定しているため、より記録品質をより向上でき得る記録パワーを得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1に本発明の実施形態である光ディスク装置10の概略ブロック図を示す。
光ピックアップ(PU)12は光ディスク11に対向配置され、光ディスク11の表面にレーザ光を照射するレーザダイオード(LD)及びフォトディテクタを含んで構成される。レーザダイオードは、レーザダイオード駆動回路(LDD)32により駆動され、データを再生する際には再生パワーのレーザ光を照射し、記録する際には記録パワーのレーザ光を照射する。光ピックアップ12のフォトディテクタは、差動プッシュプル法を用いる公知の構成と同様にメインビーム用及び2個のサブビーム用にそれぞれ設けられており、反射光量に応じた検出信号をサーボ検出部14及びRF検出部20に出力する。
ここで、取り扱われる光ディスク11としては、CD−ROM,CD−R/RW、DVD−ROM,DVD±R/RWの他、二層構造の光ディスクも含む。二層構造光ディスクは、二層の記録層を備えており、各層の記録層にデータを記録できるため大容量のデータ記録が可能となっている。図2は、二層構造光ディスクの概略断面図である。レーザ光源側の記録層であるL0層42でデータ記録、再生する場合は、図2に示すようにL0層表面42でレーザ光40を合焦させる。一方、ラベル面側の記録層であるL1層44でデータ記録、再生する場合は、レーザ光40をL1層44で合焦させる。ここで、L1層44(奥側)に到達するレーザ光40は、L0層42を透過した光であり、L0層42の透過率によりその強度が変化することがわかる。このL0層42の透過率は、L0層42のデータ記録状態によって大きく変化する。換言すれば、L1層44にデータ記録するための最適記録パワーは、対応するL0層42のデータ記録状態によって変化するのである。そこで、本実施形態では、L1層44にデータ記録する場合は、後に詳説するように、その記録パワーを適宜、補正している。
再び、図1に戻り、サーボ検出部14は、光ピックアップ12からの信号に基づきトラッキングエラー信号TE及びフォーカスエラー信号FEを生成してそれぞれトラッキング制御部16及びフォーカス制御部18に出力する。トラッキングエラー信号TEは差動プッシュプル法により生成され、具体的にはメインビームのプッシュプル信号とサブビームのプッシュプル信号との差分により生成される。フォーカスエラー信号FEは非点収差法により生成される。
トラッキング制御部16は、トラッキングエラー信号TEに基づき光ピックアップ12を光ディスク11のトラック幅方向に駆動してオントラック状態に維持する。また、フォーカス制御部18はフォーカスエラー信号FEに基づき光ピックアップ12をフォーカス方向に駆動してオンフォーカス状態に維持する。
RF検出部20は、光ピックアップ12からの信号、具体的にはメインビームの反射光を受光するフォトディテクタからの和信号を増幅して再生RF信号を生成し、信号処理部22及びデコーダ26に出力する。信号処理部22は、RF検出部から出力される再生RF信号に基づいて、β値や変調度mを検出してコントローラ30に出力する。
ここで、β値について簡単に説明する。図3は、光ディスク11に記録されている信号を再生した信号の波形図であり、A1及びA2は高周波信号のプラス側のピークレベル及びマイナス側のピークレベルである。この場合における、β値は、β=(A1+A2)/(A1−A2)と表される。このβ値は、光ディスク11の信号面に照射されるレーザ光の照射効率を示すパラメータであり、効率よく照射されるほど大きくなる。また、このβ値は、記録層の記録深さを示す指標としても取り扱うことができ、β値が大きいほど記録深さが大きいことになる。各記録層での記録パワーは、このβ値が所定の目標値になるように設定される。
コントローラ30は、レーザダイオード駆動回路(LDD)32やRF検出部20等を制御してOPCを実行させ、信号処理部22で算出されたβ値や変調度m、あるいはデコーダ26からのジッタに基づき最適記録パワーを決定してLDD32を最適記録パワーに制御する。OPC実行時のテストデータはコントローラ30が供給し、例えば3T〜14Tのランダムデータをテストデータとする。また、L1層へデータ記録する場合は、適宜、その記録パワーを算出し、LDD32に出力する。L1層の記録パワーは、メモリ34に記憶されているパワー特性およびβ特性に基づいて算出される。メモリ34はRAMなどで構成され、後述するβ特性やパワー特性、OPCで得られた記録パワー値、信号処理部で算出されたβ値などが記憶されている。
デコーダ26は、イコライザや二値化器を備え、再生RF信号の所定周波数、具体的には3T信号の振幅をブーストして二値化し、二値化信号を復調してコントローラ30に出力する。復調は、図示しないPLL回路で同期クロック信号を生成して信号を抽出することにより実行される。また、デコーダ26は、二値化信号と同期クロックとの位相差を加算することでジッタを検出し、コントローラ30に供給する。デコーダ26から二値化信号と同期クロックを出力し、デコーダ26とは別個のジッタ検出回路でジッタを検出してもよく、コントローラ30でジッタを検出してもよい。コントローラ30は、デコーダ26からの復調データを上位装置に出力する。
次に、メモリ34に記憶されているβ特性およびパワー特性について説明する。β特性は、二層構造の光ディスクにおける、L0層のβ値の変化に伴うL1層のβ値の変化を示すものである。既述したように、二層構造の光ディスクにおいてL1層へデータ記録する場合、L0層を透過した光でデータ記録する。このとき、L0層の記録状態、より具体的には記録深さによって、L1層へ透過する光量が異なる。β特性は、このL0層での記録深さに対するL1層での記録深さの変化を示すもので、記録深さを示すパラメータとしてはβ値が用いられる。
図4は、二層構造のDVD+Rのβ特性の一例を示す図であり、横軸がL0層のβ値(β0)を、縦軸がL1層のβ値(β1)を示している。このβ特性は、L0層のβ値を変化させながら、同一の記録パワーP1=PxでL1層にデータ記録した際の、L1層のβ値の変化を示すものである。図4から、L0層のβ値が大きいほど、L1層のβ値が小さくなることが分かる。換言すれば、L0層の記録深さが深いほど、L1層に透過する光量が少なくなり、L1層へのデータ記録がされにくいことが分かる。なお、ここで、示したβ特性は、一例であり、光ディスクの種類により異なる特性となる。例えば、DVD−RAMのような相変化型ディスクでは、図3とは逆に、L0層のβ値が高いほど、L1層のβ値も高くなることが知られている。このβ特性は、事前に実験等で取得され、工場出荷時にメモリ34に記憶される。その際の記憶態様としては、各β値のテーブルとして記憶してもよいし、二次の近似式として記憶するようにしてもよい。
パワー特性は、記録パワーの変化に伴うL1層のβ値の変化を示すものである。これは、L0層のβ値を一定にした状態で、記録パワーを変えながらL1層にデータ記録することにより得られる。図5は、二層構造DVD+Rのパワー特性の一例を示す図で、横軸が記録パワーP1、縦軸がL1層のβ値(β1)を示している。L0層のβ値が一定の場合、L1層のβ値は、記録パワーP1に比例して増加することが分かる。
このパワー特性は、事前に実験等で取得し、工場出荷時にメモリ34に記憶させておいてもよいが、本実施形態では、OPCの際にパワー特性を取得される。このOPCにおけるパワー特性の取得について説明する。周知のとおり、光ディスク装置では、実際のデータ記録、再生に先立って、OPCを行い、記録パワー等を決定している。OPCでは、OPCエリアと呼ばれるテスト領域にテストデータを記録し、当該テストデータの再生品質、例えば、β値や変調度m等の値に基づいて、記録パワーなどを決定する。二層構造の光ディスクにおいても同様に、このOPCが実行される。二層構造の光ディスクの場合、L0層、L1層それぞれにOPCエリアが設けられており、このL0層、L1層それぞれのOPCエリアは、互いに対向して設けられる。換言すれば、L0層のOPCエリア,L1層のOPCエリアは、ディスク上面から見た場合に同位置に設けられている。
図6は、二層構造のDVD+RにおけるOPCエリアを使用順序を示す概略図である。通常、L0層では、内周側から外周側へ順にテストデータが記録される。テストデータは、記録パワーを段階的に変化させて記録されるため、その記録痕46は階段状となる。L0層では、一つのテストデータを記録すれば、外周側に移動し、次のテストデータを記録する。一方、L1層の場合は逆に、外周側から内周側へ順にテストデータが記録される。つまり、一つのテストデータを記録すれば、内周側に移動し、次のテストデータが記録される。
したがって、テストデータの記録済み範囲が、OPCエリアの半分未満の場合、L1層のテストデータは、L0層の階段状記録痕46の影響を受けることなく記録できる。しかし、テストデータの記録済み範囲がOPCエリアの半分以上となった場合、L1層のテストデータは、L0層の階段状記録痕46を透過したレーザ光によって記録されることとなる。その結果、L0層の記録深さによって、L1層の記録深さが変化してしまい、適切なL1層の記録パワーや、パワー特性を得ることができない。
そこで、本実施形態では、L1層にOPC用のテストデータを記録する場合、事前に、L0層の記録深さを均一化している。これについて、図7を用いて説明する。L1層にテストデータを記録する際に当該テストデータの記録領域に対応するL0層の領域に階段状記録痕46がある場合、本実施形態では、L0層のβ値を測定する。続いて、得られたL0層のβ値に基づいて、階段状記録痕46とは、逆の記録痕を形成でき得るパワー分布48を求める。このパワー分布48は、換言すれば、L0層にテストデータを記録したときのパワー分布とは逆のパワー分布となる。そして、この求めたパワー分布でテストデータをL0層に上書きする。これにより、L0層の階段状記録痕46は、平坦な記録痕になり、L0層のβ値が均一となる。
L0層が均一となれば、L1層に記録パワーを変えながらテストデータを記録する。このとき、L0層は平坦であるため、L1層へのレーザ光の透過率は一定となる。そして、このテストデータを再生し、その再生品質に基づいて、L1層の記録パワーを決定する。さらに、L1層のテストデータ再生の際に得られたβ値、および、そのときの記録パワーから、既述のパワー特性を取得する。取得されたパワー特性は、メモリ34に記憶、保持される。
このように、OPCで得られたデータに基づいてパワー特性を取得することにより、ディスクごとの精度の違いや、チルト値の違いを反映したパワー特性を得ることができる。その結果、後述するL1層の記録パワー補正をより正確に行なうことができる。また、L1層へのテストデータ記録に先立って、L0層を平坦化することにより、より正確な記録パワー、および、パワー特性を得ることができる。
次に、L1層へ実データを記録する場合の、記録パワー補正について説明する。通常、実データを記録する場合、OPCにおいて決定された記録パワーが用いられる。しかし、既述したように、L1層は、L0層を透過した光によりデータ記録されるため、L0層の記録状態に応じて最適な記録パワーが変化する。したがって、本実施形態では、実データを記録する場合、L0層の記録状態に応じて、その記録パワーを補正している。その補正の方法について、図8、図9を用いて説明する。
本実施形態では、L1層に実データを記録する場合、まず、当該実データを記録する領域に対応するL0層の領域のβ値を測定する。このL0層のβ値をβ0=aとする。続いて、メモリ34に記憶されているβ特性に基づいて、β0=a、L1層への記録パワーP1=P1xの場合の、L1層のβ値を求める。図8の例では、このL1層のβ値はβ1=Aとなる。
次に、メモリに記憶されているパワー特性を、記録パワーP1=Pxのときβ1=Aとなるように補正する。図9の例では、元々、メモリ34に記憶されているパワー特性(細実線)では、P1=Px,β1=Aの座標を通らないため、当該座標を通るようにパワー特性を平行移動させる(太実線)。この補正されたパワー特性(太実線)は、L0層のβ値がβ0=aのときの、L1層のパワー特性を示すものとなる。換言すれば、これから実データを記録するL1層に対して、どの程度の記録パワーで記録すれば、どの程度のβ値でデータ記録できるか、を示す特性となる。コントローラ30は、この補正されたパワー特性に基づいて、目標β値となる記録パワーの値を求める。例えば、β1=Bとなるようにデータ記録したい場合、図9の例では、P1=YがL1層の記録パワーとなる。コントローラ30は、こうして得られた記録パワーP1=YでL1層に実データ記録されるように、LDD32や光PU12に指示を出力する。
このように、L1層への実データ記録の際に、当該実データの記憶領域と対応するL0層の領域のβ値に応じて、記録パワーを補正することにより、常に、適切なパワーでの実データ記録が可能となる。その結果、より高精度でのデータ記録が可能となる。
次に、この光ディスク装置10で二層構造の光ディスクにデータ記録する際の流れについて図10のフローチャートを用いて説明する。二層構造光ディスクが装填された場合、光ディスク装置10はOPCを実行し、記録パワーやチルト値など、記録再生のための諸条件を取得する(S10、S12)。このOPCの流れを示すフローチャートを図11に示す。OPCは、まず、L0層から行なわれる。コントローラ30は、LDD32などを駆動して、L0層のOPCエリアの内周側から外周側へ順次記録された記録済領域の最後尾に続く未記録領域に、記録パワーを変えながらテストデータを記録する(S22)。その結果、L0層に階段状の記録痕が形成される。続いて、当該テストデータを再生し、その再生品質に基づいて、L0層の記録パワーを求める(S24)。
次に、L1層のOPCエリアの外周側から内周側へ順次記録された記録済領域の最後尾に続く未記録領域に移動して、L1層へのテストデータ記録が行なわれるが、その前に、当該テストデータの記録領域に対応するL0層の領域のβ値を測定する(S26)。次に、得られたβ値に基づいて、L0層の記録深さを求め、当該記録深さと逆の記録痕が形成できるようなパワー分布を求める。そして、求まったパワー分布でテストデータをL0層に上書きする(S28)。これにより、対応するL0層の領域の記録深さが均一化される。
L0層が均一化されれば、L1層に記録パワーを変えながらテストデータを記録する(S30)。そして、当該テストデータを再生し、そのときのβ値などに基づいて、L1層の記録パワーを決定する(S32)。また、テストデータを記録したときの記録パワーおよびβ値に基づいて、図5に示すようなパワー特性を取得する(S34)。OPCで得られたL1層、L0層それぞれの記録パワー、および、パワー特性はメモリ34に記憶され、保持される。
OPCにより記録、再生の諸条件が決定すれば、実際に実データを記録する(S16〜S20)。このとき、実データの記録領域がL0層の場合は、従来と同様、メモリに記憶されている記録パワーで実データを記録する(S16)。一方、L1層に実データ記録する場合は、そのデータ記録に先立って記録パワーP1の補正を実行する(S18)。この記録パワーP1の補正の流れを図12に示す。始めに、実データを記録するL1層の記録領域に対応するL0層の領域のβ値を測定する(S36)。測定により得られたL0層のβ値をaとして記憶する。次に、このL0層のβ値、および、メモリ34に記憶されているβ特性に基づいて、記録パワーP1=Px、β1=aのときのL1層のβ値をAとして取得する(S38)。次に、このL1層のβ値に基づいて、メモリ34に記憶されているパワー特性を補正する(S40)。これは、パワー特性を、座標P1=Px、β1=Aを通るように平行移動させることによりなされる。次に、補正されたパワー特性に基づいて、所望のβ値が得られる記録パワーをL1層の記録パワーとして求める(S42)。記録パワーが取得できれば、当該記録パワーでL1層に実データを記録する(S20)。このL1層の記録パワー補正を、実データを記録する微小領域ごとに繰り返し行い、全ての実データが記録できれば、終了となる。
このように、本実施形態によれば、L0層の記録状態、より具体的には、L0層のβ値に応じてL1層の記録パワーを適宜、補正しているため、より好適な状態でデータを記録することができる。また、OPCの際には、L1層へのデータ記録に先立ってL0層を平坦化しているため、より正確なパワー特性を得ることができる。その結果、より正確なL1層の記録パワーを得ることができる。なお、本実施形態では、二層の光ディスクの場合についてのみ説明したが、当然、より多層の光ディスクにも適用できる。
本発明の実施形態である光ディスク装置のブロック図である。 二層構造の光ディスクの概略断面図である。 β値を説明する図である。 β特性の一例を示す図である。 パワー特性の一例を示す図である。 OPCエリアの使用順序を示す図である。 L0層の平坦化を説明する図である。 β特性の一例を示す図である。 パワー特性の補正の一例を示す図である。 二層構造光ディスクへのデータ記録の流れを示すフローチャートである。 OPCの流れを示すフローチャートである。 L1層の記録パワー補正の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 光ディスク装置、11 光ディスク、12 光ピックアップ、14 サーボ検出部、16 トラッキング制御部、18 フォーカス制御部、20 検出部、22 信号処理部、26 デコーダ、30 コントローラ、34 メモリ、40 レーザ光、46 記録痕、48 パワー分布。

Claims (3)

  1. 複数の記録層を持つ多層構造光ディスクの各層に対する記録パワーを決定する光ディスク装置であって、
    入射側からみて二層目以降の記録層である対象層への記録パワーを一定とした場合において、対象層より入射側に位置する前方層のβ値の変化に伴う対象層のβ値の変化をβ特性として記憶するβ特性記憶手段と、
    前方層のβ値を一定とした場合において、対象層への記録パワーの変化に伴う対象層のβ値の変化をパワー特性として記憶するパワー特性記憶手段と、
    対象層の記録領域に実データを記録する際に、当該記録領域に対応する前方層の領域のβ値を測定するβ値測定手段と、
    測定された前方層のβ値と、β特性と、パワー特性と、に基づいて、対象層の記録パワーを取得する手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、さらに、
    対象層のテスト領域に記録パワーを変えながらテストデータを記録し、当該テストデータを再生した際のβ値に基づいて、パワー特性を取得するパワー特性取得手段を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項2に記載の光ディスク装置であって、
    パワー特性取得手段は、対象層へのテストデータ記録の前に、当該テストデータを記録するテスト領域に対応する前方層の領域の記録深さを均一化することを特徴とする光ディスク装置。
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