JP2011065696A - 光ディスク並びに光ディスク装置及び記録方法 - Google Patents

光ディスク並びに光ディスク装置及び記録方法 Download PDF

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Shinsuke Izawa
信介 井澤
Manabu Shiozawa
学 塩澤
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Abstract

【課題】任意の密度で記録する際にOPCを実行することなくパワーが決定され、記録可能となるまでの時間が短縮された光ディスク装置を提供する。
【解決手段】レーザダイオードを有し、レーザを出射する光源と、前記レーザダイオードを駆動する駆動部と、前記レーザの発光パワーを検出する検出部と、前記レーザを前記光ディスクに集光する集光部と、を備えた光ディスク装置とし、前記光ディスクの試し書き領域に第一の記録密度で試し書きを行い、前記第一の記録密度と異なる第二の記録密度で前記光ディスクのユーザ領域に情報を記録する。
【選択図】 図4

Description

本発明は光ディスク装置における記録制御方法に関する。
背景技術として、例えば、下記特許文献1(特開平6-139574号公報)がある。特許文献1では、最短マークとスペースの繰り返し信号のアシンメトリと最長マークとスペースの繰り返し信号のアシンメトリを等しくする方式のOPC技術が開示されている。
特開平6-139574号公報
近年、大容量光ディスクとしてBlu-Ray Disc(BD)が主流になりつつある。デジタルメディアの発展などにより、個人で扱うデータ量の増加は留まらず、今後さらなる光ディスクの大容量化が求められることが予想される。その一つの解決策として、BDの高密度化が注目されている。
光ディスク装置では、光ディスクにデータを記録する際、光ディスク毎に十分な記録品質が得られるようにOPC(Optimum Power Control)を実施している。
しかし、記録パワーは記録密度により最適値が異なり、密度が変化するに応じてその都度OPCを行う必要がある。そのため、記録密度を変化させて記録を行う場合には、記録可能となるまでの時間の増加に繋がる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、任意の密度で記録する際にOPCを実行することなくパワーが決定され、記録可能となるまでの時間が短縮された光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的は、一例として、特許請求の範囲に記載の発明により達成することができる。
本発明によれば、任意の密度で記録する際に一回のOPCを実施することでパワーが決定され、記録可能となるまでの時間が短縮された光ディスク装置を提供することができる。
本発明に従う光ディスク装置の一実施例を示す図 記録密度と記録パワーの関係を示す図 25GBの記録パワーに基づいて33GBの記録パワーを算出する方式を示す図 本発明に従う光ディスク装置にディスクを挿入してから記録を開始するまでのフローチャート
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
なお、以降「再生パワー」及び「記録パワー」とは、それぞれ再生時及び記録時に光ディスク上に集光するレーザのパワーを示す。また、「発光パワー」とは、レーザダイオードが発光するレーザのパワーのことを示す。
図1は、本発明に従う光ディスク装置の一実施例を示すブロック構成図である。なお、本実施例に直接関与しないブロックに関しては記載を省略した。
図1に示すように、本実施例の光ディスク装置は、主に、マイコン101、波形等化器111、信号処理器112、光ピックアップ113を有する。光ピックアップ113は、レーザドライバ102、レーザダイオード103、ビームスプリッタ104、パワーモニタ105、1/4波長板106、対物レンズ107、偏光ビームスプリッタ109、ディテクタ110を有する。
光ディスク装置のマイコン101は、図示しないATAPIなどのインターフェースを通じて、PCなどのホスト装置と通信を行う。また、マイコン101は、レーザドライバ102に対し発光制御を行い、レーザドライバ102はマイコン101の制御に応じてレーザダイオード103を駆動する電流を出力する。レーザダイオード103はレーザドライバ102の駆動電流に応じた発光パワーで発光する。パワーモニタ105はビームスプリッタ104を介してレーザダイオード103の発光パワーを検出し、検出したパワーを電圧値に変換してマイコン101に出力する。1/4波長板106はビームスプリッタ104を透過したレーザの位相を1/4波長ずらし、偏光方向を変化させる。対物レンズ107はレーザを光ディスク108に集光させる。また、図1ではレーザダイオード103とパワーモニタ105を分離して搭載した例を示したが、パワーモニタをパッケージングし、検出したパワーをマイコン101に出力するレーザダイオードを用いても良い。光ピックアップの設計上、省スペースや制御が容易になる場合もあるからである。
光ディスク108にて反射したレーザは、ディスクの情報を光の強度変化として保持している。再生を行う際には、光ディスク108にて反射したレーザを1/4波長板106にて偏光方向を変化させる。偏光ビームスプリッタ109にてレーザを反射させ、ディテクタ110に集光する。ディテクタ110は集光したレーザを検出し、レーザの強度に応じた信号を波形等化器111に出力する。波形等化器111は、ディテクタ110によって検出された信号波形に対して等化、増幅などの処理を行い、信号処理器112に出力する。信号処理器112は、波形等化器111によって出力された信号波形に対し、アナログ/デジタル変換、等化、デコードなどの信号処理を行い、デコードしたデータをマイコン101に出力する。
光ディスク108への記録は、OPC領域にてOPCを実施後にレーザダイオード103により駆動電流に応じた発光波形でレーザを出力し、対物レンズ107にてレーザを光ディスク108に集光することで行う。
OPCは、記録条件(例えば、記録パワーや記録パルス幅など)を変更しながら試し書きを実行し、試し書きデータを再生して最適な記録条件を求める動作であり、方式としてβ-OPCやκ-OPCなどが知られている。β-OPCは、再生信号の2Tと8Tの振幅中心の違いを指標に最適パワーを求める方式である。κ-OPCは、パワースキャンの目安とデータ取得時の目安となる変調度から近似された直線のパワー軸との零クロス点を基準に定数倍し、最適パワーを求める。変調度を制度良く取得することが課題となる。
記録密度を変化させるためには、例えば光ディスク108の回転速度を変化させて記録を行う方法がある。すなわち、チャネルクロックの周波数を一定とし、回転速度を上げて記録を行うことで低密度、回転速度を下げて記録を行うことで高密度の記録を実現できる。また、光ディスク108の回転速度を一定とし、レーザドライバ102によるレーザダイオード107の発光制御によって、チャネルクロックの周波数を下げることで低密度、上げることで高密度を実現する方法などを用いてもよい。
図2は、それぞれ異なる2枚の光ディスクを再生した時の記録密度に対する記録パワーの変化を示した図である。図2によれば、記録密度と記録パワーの関係は線形に近似できることが分かる。またディスクによりその近似直線の傾きは異なる。ここでは密度変化をディスクの回転速度を変化させることで実現したので、記録密度増加に伴い記録パワーは低下している。密度変化の実現はレーザダイオードの発光時間を変化させるなど他の実現方法を用いても良い。
なお、ここでは記録密度と記録パワーの関係を直線近似としたが、曲線近似としてもよい。また、ここでは記録密度と記録パワーの関係性を示したが、記録密度とストラテジの各パラメータ値の関係などにも用いてよい。
次に、記録密度と記録パワーの関係に基づいて高密度の記録パワーを決定する制御方法について説明する。
図3は、ディスク情報に記録されている推奨記録パワーと25GBの記録パワーを用いることで33GBの記録パワーを算出する手法の概略図である。
ディスク情報の記録パワー部分には25GBの推奨パワーP25301と33GBの推奨パワーP33302が記録されている。
しかし、ディスクメーカでの推奨パワーと実際の光ディスク装置での記録パワーには誤差がある。その誤差要因としては、光ディスク装置自体の数値ズレ、デフォーカスや球面収差などの調整誤差、パワーモニタの応答誤差など機器の違いによるものや、温度や湿度といった使用環境にも依存する。
いま25GBでOPCを行って得た記録パワーがP’25303であるとする。このとき記録密度と記録パワーの関係性より、
Figure 2011065696
となり33GBでの記録パワーP’33304を求めることが出来る。
また、推奨パワーに記録されていない30GBの記録パワーP’30305を算出する場合、記録密度と記録パワーの関係性より直線近似できるので、ディスク情報の推奨パワーP25、P33とP’25を用いることで
Figure 2011065696
となり、30GBでの記録パワーP’30を求めることが出来る。
すなわち、任意の密度Dの記録パワーPは、
Figure 2011065696
と、算出できる。なお、ここでの例におけるα、βは、
Figure 2011065696
である。
なお、ここでは記録密度と記録パワーの関係を直線近似としたが、曲線近似としてもよく、2点からの近似ではなく複数点からの近似でもよい。
また、ここではディスク情報の低密度と高密度の例として25GBと33GBの場合を示したが密度はこれに限らず、所定の密度から任意の密度を求めてよい。例えば高密度から低密度や、低密度と超高密度から高密度を求めるなどがある。また所定の密度は複数の密度の情報を用いてもよい。
さらに、求める記録密度の例として30GBと33GBの記録パワーの場合を示したが密度はこれに限らない。
次に、記録密度と記録パワーの関係に基づいて高密度の記録パワーを決定する方法について説明する。
図4は、本実施例による光ディスク装置において、光ディスクを挿入してから記録を開始するまでの例を示したフローチャートである。なお、本実施例に直接関与しない動作については記載を省略した。
ステップ401にて光ディスク108を光ディスク装置に挿入する。フォーカスサーボやトラッキングサーボなどの制御を開始した後、ステップ402にて光ディスク上の所定の位置で25GBの記録密度でOPCを実施する。ステップ405にて25GBでの記録パワーを決定した後、ステップ406では上述の方法を用いて33GBの記録パワーを決定する。決定した記録パワーを用いてステップ407にて記録を開始する。
なお、ここではディスク情報の低密度と高密度の例として25GBと33GBの場合を示したが密度はこれに限らず、所定の密度から任意の密度を求めてよい。例えば高密度から低密度や、低密度と超高密度から高密度を求めるなどがある。所定の密度は複数の密度の情報を用いてもよい。
また、求める記録密度の例として33GBの記録パワーの場合を示したが密度はこれに限らない。
次に、本発明に従う光ディスクの一実施例を説明する。
光ディスク108は記録領域と中心孔との間の領域に再生専用トラックが数トラック、ディスク製造段階で形成されている。この再生専用トラックには光ディスク108のディスク情報が記録されている。このディスク情報には、記録条件に関する情報として、25GBでの記録パワーも含まれている。本実施例では、25GBでの記録パワー、33GBでの記録パワーの両方の記録パワー情報をディスク情報に含ませてADIP(Address in pre-groove)としてウォブル部に記録する。
なお、ここではディスク製造時に推奨記録パワーを含むディスク情報をウォブル部に記録する例を説明したが、ディスク製造後に情報を追加できるBCA(Burst Cutting Area)部に記録してもよい。また、ユーザデータ領域以外の領域に記録マークによる再生信号として記録するか、もしくは記録ピットによる再生信号として記録してもよい。記録密度に対応した記録条件の情報を記録する層は、記録を行う当該層にそれぞれ記録してもよいし、もしくは一つの層に全層の情報を記録してもよい。
なお、ここではディスク情報の低密度と高密度の例として25GBと33GBの場合を示したが密度はこれに限らず、単数または複数の任意密度の情報を記録してよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
101…マイコン、102…レーザドライバ、103…レーザダイオード、104…ビームスプリッタ、105…パワーモニタ、106…1/4波長板、107…対物レンズ、108…光ディスク、109…偏光ビームスプリッタ、110…ディテクタ、111…波形等化器、112…信号処理器

Claims (7)

  1. レーザ光の照射により情報が記録または再生される記録型光ディスクにおいて、
    ディスクに関する情報が予め記録されているディスク情報領域を備え、
    前記ディスク情報領域に、第一の記録密度で情報を記録する場合の記録条件に関する情報と、前記第一の記録密度と異なる第二の記録密度で情報を記録する場合の記録条件に関する情報とが記録されていることを特徴とする記録型光ディスク。
  2. 請求項1に記載の光ディスクであって、
    前記記録条件に関する情報は記録パワーであることを特徴とする記録型光ディスク。
  3. 光ディスクに情報を記録し、前記光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク装置において、
    レーザダイオードを有し、レーザを出射する光源と、
    前記レーザダイオードを駆動する駆動部と、
    前記レーザの発光パワーを検出する検出部と、
    前記レーザを前記光ディスクに集光する集光部と、
    を備え、
    前記光ディスクの試し書き領域に第一の記録密度で試し書きを行い、前記第一の記録密度と異なる第二の記録密度で前記光ディスクのユーザ領域に情報を記録することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項3に記載の光ディスク装置であって、
    チャネルクロックの周波数またはディスク回転数を変化させることで記録密度を制御することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 光ディスクの記録方法において、
    光ディスクに情報を記録するための記録パワーを決定するための試し書きを第一の密度で実施し、
    ユーザ領域への情報の記録を、前記第一の記録密度とは異なる第二の記録密度で実施することを特徴とする光ディスクの記録方法。
  6. 請求項5に記載の光ディスクの記録方法であって、
    前記試し書きにより求めた最適な記録パワーに基づいて、前記第二の記録密度での記録に用いる記録パワーを求めることを特徴とする光ディスクの記録方法。
  7. 請求項5又は6に記載の光ディスクの記録方法であって、
    チャネルクロックの周波数またはディスク回転数を変化させることで記録密度を制御することを特徴とする光ディスクの記録方法。
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