JP5022794B2 - 核酸抽出方法及び核酸抽出装置 - Google Patents

核酸抽出方法及び核酸抽出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5022794B2
JP5022794B2 JP2007176325A JP2007176325A JP5022794B2 JP 5022794 B2 JP5022794 B2 JP 5022794B2 JP 2007176325 A JP2007176325 A JP 2007176325A JP 2007176325 A JP2007176325 A JP 2007176325A JP 5022794 B2 JP5022794 B2 JP 5022794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
extraction column
extraction
remains
eluate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007176325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009011225A (ja
Inventor
善寛 山下
周平 山本
義之 庄司
智也 桜井
廣 梅津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2007176325A priority Critical patent/JP5022794B2/ja
Priority to US12/216,411 priority patent/US20090099350A1/en
Priority to EP08012041A priority patent/EP2011872A1/en
Publication of JP2009011225A publication Critical patent/JP2009011225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5022794B2 publication Critical patent/JP5022794B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1003Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor
    • C12N15/1006Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor by means of a solid support carrier, e.g. particles, polymers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F23/00Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm
    • G01F23/22Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by measuring physical variables, other than linear dimensions, pressure or weight, dependent on the level to be measured, e.g. by difference of heat transfer of steam or water
    • G01F23/28Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by measuring physical variables, other than linear dimensions, pressure or weight, dependent on the level to be measured, e.g. by difference of heat transfer of steam or water by measuring the variations of parameters of electromagnetic or acoustic waves applied directly to the liquid or fluent solid material
    • G01F23/284Electromagnetic waves
    • G01F23/292Light, e.g. infrared or ultraviolet
    • G01F23/2921Light, e.g. infrared or ultraviolet for discrete levels
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • G01N35/1009Characterised by arrangements for controlling the aspiration or dispense of liquids
    • G01N2035/1025Fluid level sensing

Description

本発明は、核酸を含有する試料から核酸を抽出するための核酸抽出方法及び核酸抽出装置に関する。
遺伝情報を担う物質である核酸の分析は、学術研究や医療等の多岐の分野で実施されている。核酸の分析方法としては、主に、PCR(Polymerase Chain Reaction)等の核酸増幅技術を利用されることが多い。ここで、PCRとは核酸を塩基配列特異的に増幅する方法であり、極微量の目的遺伝子の検出や定量が可能である。
PCR等の核酸分析においては生物試料等から抽出した核酸を用いるが、この核酸抽出では分析反応に対する阻害物質、例えば、分析結果に擬陽性をもたらすような外部環境に由来する核酸等を含むコンタミネーション物質の影響を排除する必要がある。
生物試料等から核酸を抽出する方法としては、フェノールやクロロホルム等の毒劇物を使用し、エタノール沈殿等の操作を行う従来方法があるが、近年では、カオトロピック物質の存在下でシリカ含有核酸結合性固相等に核酸が結合する性質を利用する方法や、特許文献1に記載されるようなカオトロピック物質と水溶性有機溶媒の存在下でアセチルセルロース等の有機高分子に核酸が結合する性質を利用する方法がより一般的となっている。
特許文献1に記載される方法は、アセチルセルロース等の有機高分子を核酸結合用の部材として備える抽出カートリッジに核酸を含有する溶液を投入し、加圧によって核酸結合用部材を通して溶液を排出し、核酸を核酸結合用部材に結合させる方法である。
この際、溶液全量が排出された直後の抽出カラム内部の圧力変化を解析し、圧力開放弁を作動させて抽出カラム内部の加圧エアーを放出することにより、残留加圧エアーによるミスト状の排出液飛散を抑止してコンタミネーション発生リスクを軽減させている。
特開2005−204578号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載される方法のように、溶液全量が排出された直後の抽出カラム内部の圧力変化を検出する場合は、溶液全量が排出される直後に発生するミスト状や液滴状の排出液の飛散を完全に抑止することはできない。
特に、生体試料や界面活性剤等を含むような溶液の場合は、溶液の粘性が大きいため、大きい圧力を印加して溶液を通液させる必要があり、溶液全量排出後の残圧も大きい。また、溶液全量が排出される際に気泡が生成されることもあり、この気泡生成過程においては抽出カラム内部の圧力変化を検出し難い。
従って、残圧により気泡が破裂してミスト状や液滴状の排出液が飛散し、或いは、残圧により成長した気泡が抽出カラムの排出口周辺に付着し、コンタミネーション発生の原因となり得る。
本発明の目的は、飛散による排出液の抽出カラム排出口周辺への付着等を防止可能な核酸抽出方法及び核酸抽出装置の実現に関する。
上記課題を解決するため、本発明は次のように構成される。
核酸含有液体試料から目的の核酸を抽出する核酸抽出方法において、抽出カラム内に核酸含有液体試料を吸引し、上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を一定量残留させて上記核酸含有試料を上記抽出カラムから吐出し、核酸を上記核酸結合性固相に結合し、上記抽出カラム内に洗浄液を吸引し、上記抽出カラム内に上記洗浄液を一定量残留させて上記洗浄液及び非特異的な結合物を上記抽出カラムから吐出し、上記核酸結合性固相から非特異的な結合物を除去し、上記抽出カラム内に溶出液を吸引し、上記抽出カラム内に上記溶出液を一定量残留させて上記溶出液及び目的の核酸を上記抽出カラムから吐出し、目的の核酸を上記核酸結合性固相から溶出させる。
また、核酸含有液体試料から目的の核酸を抽出する核酸抽出装置において、核酸結合性固相を有する抽出カラムと、上記抽出カラムに溶液を吸引させ、吐出させる吸引吐出手段と、上記抽出カラム内の一定量の溶液が残留しているか否かを検出する残量検出手段と、上記吸引吐出手段の動作を制御し、上記残量検出手段からの検出信号に基づいて、上記吸引吐出手段の吐出動作を停止させる制御手段とを備える。そして、上記制御手段は上記吸引吐出手段の動作を制御して、上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を吸引させ、上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を一定量残留させて上記核酸含有試料を上記抽出カラムから吐出させ、上記抽出カラム内に洗浄液を吸引させ、上記抽出カラム内に上記洗浄液を一定量残留させて上記洗浄液及び非特異的な結合物を上記抽出カラムから吐出させ、上記抽出カラム内に溶出液を吸引させ、上記抽出カラム内に上記溶出液を一定量残留させて上記溶出液及び目的の核酸を上記抽出カラムから吐出させ、目的の核酸を上記核酸結合性固相から溶出させる。
溶液全量が排出される直後に発生するミスト状や液滴状の排出液の飛散、或いは、気泡破裂による排出液の飛散による抽出カラム排出口周辺への付着等を防止可能な核酸抽出方法及び核酸抽出装置を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である核酸抽出方法の概略動作フローチャートである。この核酸抽出方法は、核酸結合工程(A)と、第1洗浄工程(B)と、第2洗浄工程(C)と、核酸溶出工程(D)とを備えている。
核酸結合工程(A)では、核酸含有試料に結合試薬を添加した混合液を抽出カラムに投入し、抽出カラム内部を加圧して混合液を核酸結合性固相内部を通して排出し、抽出カラム内部の残留液量が所定量となったことを検知し、加圧を解除する(ステップ100〜105)。
第1洗浄工程(B)では、第1洗浄液を抽出カラムに投入し、抽出カラム内部を加圧して、洗浄液を核酸結合性固相内部に通して排出し、抽出カラム内部の残留液量が所定量となったことを検知し、加圧を解除する(ステップ106〜110)。
第2洗浄工程(C)では、第2洗浄液を抽出カラムに投入し、抽出カラム内部を加圧して洗浄液を核酸結合性固相内部に通して排出し、抽出カラム内部の残留液量が所定量となったことを検知、加圧を解除し、残留液を除去する(ステップ111〜116)。
第1洗浄工程(B)及び第2洗浄工程(C)は、核酸結合性固相に目的とする核酸のみ残し、他の核酸は除去する工程である。
核酸溶出工程(D)では、溶出液を抽出カラムに投入し、抽出カラム内部を加圧して洗浄液を核酸結合性固相内部に通して排出し、抽出カラム内部の残留液量が所定量となったことを検知し、加圧を解除し、核酸結合性固相の目的核酸を排出して核酸溶液を得る(ステップ117〜122)。
核酸含有試料としては、例えば、全血、血漿、血清、尿、唾液、喀痰、精液等の体液、動植物の組織や細胞、微生物、細菌、ウイルス等、及びそれらの懸濁物、或いは溶解物が使用できる。
また、結合試薬としては、核酸含有試料中の核酸を遊離化し、且つ核酸と核酸結合性固相の結合を促進し得るものであり、各種のカオトロピック塩が使用できる。カオトロピック塩としては、チオシアン酸グアニジン、塩酸グアニジン、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、過塩素酸ナトリウム等を使用できる。
また、核酸の遊離化を促進する為に界面活性剤やタンパク質分解酵素等が使用できる。界面活性剤としては非イオン性界面活性剤が好ましく、ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート等が使用できる。
また、核酸含有試料に内在、或いは外部環境に由来する核酸分解酵素を不活性化する為に、2−メルカプトエタノールやジチオトレイトール等の還元剤やエチレンジアミン四酢酸塩等の金属キレート剤が使用できる。
また、核酸の遊離化を促進するために、加温、攪拌、ホモジナイズ、超音波等の処理を併用することができる。また、核酸と核酸結合性固相の結合を促進する為に有機溶媒を使用できる。有機溶媒としては水溶性有機溶媒が好ましく、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、乳酸エチル等が使用できる。
図2は、本発明の一実施形態において使用する核酸結合性固相を備える抽出カラム35の説明図である。
図2において、抽出カラム35は、溶液を投入する開口部21、加圧機構を接続する接続部22、及び溶液を排出する為の開口部23が形成された配管部26を備え、配管部26の内部に、保持部材25により固定された核酸結合性固相24が配置されている。
核酸結合性固相24としては、例えば、ガラス、シリカ、ケイソウ土等、或いは、アセチルセルロース等を含有する固相であり、連続する複数の通液孔を有して通液可能であり、通液の際に溶液との十分な接触効率を得られるように、微細且つ緊密なフィルター状の構造であるものが使用できる。
保持部材25は、核酸結合性固相24の形状や設置位置を維持することができ、且つ、連続する複数の通液孔を有し通液可能である部材が使用でき、例えばプリプロピレン粒子の焼結体等が使用できる。
図3は、溶液を投入した抽出カラム35の内部を加圧し、溶液を核酸結合性固相24内部に通して排出する為の加圧機構の説明図である。
図3において、加圧機構は、抽出カラム35内部を加圧する為のシリンジ31と、プランジャ32と、このプランジャ32を上下駆動するためのプランジャ駆動用モータ33と、シリンジ31及びプランジャ32を上下駆動させるためのシリンジ駆動用モータ34と、シリンジ31と抽出カラム35とのシール部材36と、抽出カラム保持スタンド37と、廃液受容器38と、廃液受容器保持スタンド39とを備える。
上記加圧機構においては、プランジャ32とシリンジ31とを上方へ移動させ、抽出カラム35と廃液受容器38を各保持スタンドに設置する。そして、抽出カラム35内部に所定の溶液を投入し、シリンジ31を下方へ移動させ、シール部材36を介してシリンジ31と抽出カラム35を密着させる。さらに、プランジャ32を下方へ移動させ、抽出カラム35内部を加圧し、抽出カラム35内部の溶液を核酸結合性固相24内部に通して廃液受容器38に排出する。
抽出カラム35の核酸結合性固相24の通液孔は、微細且つ緊密な構造であり、試料と結合液の混合液のような粘性の大きい溶液に対しては通液抵抗が大きく、通液処理を効率的に行う為には大きな圧力をかける必要がある。
しかし、大きな加圧力の負荷により溶液を通液させた場合は、溶液全量を排出する直後の残圧が大きく、ミスト状や液滴状の排出液の飛散、或いは気泡破裂による排出液の飛散、或いは気泡の抽出カラム排出口23周辺への付着、等が発生し得る。
従って、所定量の残留液量を検知して、溶液全量を排出する直前に加圧を解除して、溶液排出を停止させることにより、上記コンタミネーションの発生リスクを排除することが必要となる。
溶液の排出過程において、抽出カラム35内部の残留液量が所定量となったことを検知する方法としては、溶液に対して非接触による方法が好ましく、光センサ、圧力センサ、画像センサ、或いは、超音波センサ等の各種センサを利用する方法がある。
光センサを利用する方法としては、抽出カラム外側の、検知すべき液面位置に光センサの光源部と受光部とを設置し、検知すべき液面位置を液面が通過することにより変化する光学的特性を測定して液面を検知する方法がある。液面の通過に伴う光学特性の変化とは溶液と空気の屈折率差異に基づくものである。
例えば、液面が液面センサの上部にあって抽出カラム35内部に溶液が在る場合は、抽出カラム35の屈折率と溶液の屈折率とが小さい為、ある入射角にて入射した光は抽出カラム35と溶液を透過する。一方、液面が液面センサの下部にあって抽出カラム35内部に溶液が無い場合は、抽出カラム35の屈折率と空気の屈折率が大きい為、上記の入射角にて入射した光は抽出カラム35内面にて全反射、或いは抽出カラム35内部に溶液が在る場合の透過光と異なる光線路で抽出カラムと溶液を透過する。
図4は、光センサ41を用いて液面検知する場合の加圧ユニットの説明図である。図4において、光センサ41を用いた加圧ユニットは、液面検知のための光センサ41の光源部と全反射光を受光するための受光部とを抽出カラム35の側面において残留液量約10ulの液面を検知し得る位置に設置する。
なお、光センサ41の光源部は入射光が抽出カラム35と、この抽出カラム35内部の空気との界面において全反射し、且つ、抽出カラム35と抽出カラム35内部の溶液との界面において溶液へ入射するように配置する。光センサ41の受光部は、上記の全反射光を受光し得るように配置され、核酸結合性固相24の上部に固定する。液面検知センサは制御部40を介してシリンジ駆動用モータ34に連絡されており、液面が所定位置に到達するとシリンジ31が上方に駆動される。
次に、光センサ41を用いた加圧ユニットの動作プロトコルを説明する。
まず、加圧ユニットに抽出カラム35と廃液受容器38を設置する。そして、200ul試料と800ul結合液の混合液を抽出カラムに投入し、加圧ユニットを起動する。シリンジ31が下方へ駆動され、シール材36を介して抽出カラム35に密着させられる。そして、プランジャ32が下方へ駆動され、シリンジ初期容積5mlの空気相が1mlに圧縮される(加圧動作)。以上の動作は、図1のステップ100〜103の動作に対応する。
続いて、抽出カラム35内部の混合液の残留量が所定量(例えば、10ul)となったか否かが検知され、なっていなければ加圧動作が継続される(ステップ104)。残留量が10ulとなると、シリンジ31が上方へ駆動され、抽出カラム35との接続が解除されて、プランジャ32が上方へ駆動される(ステップ105)。
次に、1200ulの第1洗浄液を抽出カラム35に投入する(ステップ106、107)。シリンジ31が下方へ駆動され、シール材36を介して抽出カラム35に密着させられる。プランジャ32が下方へ駆動され、シリンジ初期容積5mlの空気相が1mlに圧縮される(ステップ108)。抽出カラム35内部の洗浄液の残留量が所定量(例えば、10ul)となったか否かが検知され、なっていなければ加圧動作が継続される(ステップ109)。残留量が10ulとなると、シリンジ31が上方へ駆動され、抽出カラム35との接続が解除されて、プランジャ32が上方へ駆動される(ステップ110)。
次に、1200ulの第2洗浄液を抽出カラム35に投入する(ステップ111、112)。シリンジ31が下方へ駆動され、シール材36を介して抽出カラム35に密着させられる。プランジャ32が下方へ駆動され、シリンジ初期容積5mlの空気相が1mlに圧縮される(ステップ113)。抽出カラム35内部の洗浄液の残留量が所定量(例えば、10ul)となったか否かが検知され、なっていなければ加圧動作が継続される(ステップ114)。残留量が10ulとなると、シリンジ31が上方へ駆動され、抽出カラム35との接続が解除されて、プランジャ32が上方へ駆動される(ステップ115)。
再度、ステップ111〜115が実行される。そして、抽出カラム35を取り外し、抽出カラム35を65℃で5分間加温して、残留洗浄液を揮発させて除去する(ステップ116)。
次に、廃液受容器38を取り外して廃棄し、精製液受容器を設置し、抽出カラム35を再度設置する。そして、110ul溶出液を抽出カラム35に投入する(ステップ117、118)。
そして、プランジャ32が下方へ駆動され、シリンジ31の初期容積2mlの空気相が1mlに圧縮される(ステップ119)。抽出カラム35内部の洗浄液の残留量が所定量(例えば、10ul)となったか否かが検知され、なっていなければ加圧動作が継続される(ステップ120)。残留量が10ulとなると、シリンジ31が上方へ駆動され、抽出カラム35との接続が解除されて、プランジャ32が上方へ駆動される(ステップ121)。そして、精製液受容器に約100ulの溶出液が得られる(ステップ122)。
なお、上述した溶液の排出過程において、抽出カラム35内部の残留液量が所定量となったことを検知して加圧を解除する方法としては、以下の方法がある。
つまり、光センサ41とシリンジ上下駆動用モータ34とを連絡する制御部40によってシリンジ31を上方に移動させて抽出カラム35との接続を断って抽出カラム35内部の圧力を解除する方法がある。
また、光センサ41とプランジャ上下駆動用モータ33とを連絡する制御部40によってプランジャ32を上方に移動させて抽出カラム35内部の圧力を解除する方法もある。
また、シリンジ31内部と連絡した電磁弁を設置して、その電磁弁を開放する方法等がある。或いは、抽出カラム35内部の残留液量が所定量となる前に加圧を段階的に低減し、所定量となったところで加圧を完全に解除することもできる。
残留液量が所定量となる前に加圧を段階的に低減し、所定量となった際に加圧を完全に解除する方法としては、残留液量が所定量となる液面、及びその上部の液面を検知し得る少なくとも1箇所以上に設置した光センサ41により液面の降下を段階的に検知して、プランジャ32を上方に移動させて抽出カラム35内部の圧力を段階的に低減し、残留液量が所定量となったところで抽出カラム35内部の圧力を完全に解除する方法がある。
なお、第1洗浄液としては、核酸と核酸結合性固相の結合を維持して、タンパク質等の非特異的な結合物を除去し得るものであり、結合液において用いることができるカオトロピック塩、界面活性剤、還元剤、金属キレート剤、有機溶媒等を含む溶液が使用できる。
また、第2洗浄液としては、核酸と核酸結合性固相との結合を維持して、第1洗浄液で除去しきれなかった非特異的な結合物と第1洗浄液の残留成分を除去し、且つ、次工程の溶出液に持ち越されて後段の分析反応を阻害しない水準まで除去可能なものであり、エタノールやアセトン等の揮発性を有する有機溶媒等を含有する溶液が使用できる。第2洗浄液の残液を除去する方法としては、抽出カラム35を加温して残留洗浄液を揮発させる方法が使用できる。
また、溶出液としては、核酸を核酸結合性固相から溶離し、且つ、後段の分析反応を阻害する成分を含有しないものであり、核酸分解酵素を含有しない純水、或いは低塩濃度緩衝液等が使用できる。なお、核酸の溶離を促進する為に溶出液を加温することができる。
次に、抽出カラム35内部の残留液量が所定量となったことを検知する方法として、圧力センサを利用する方法を説明する。
この方法は、シリンジ31内部と接続した圧力センサにより、シリンジ31及び抽出カラム35内部の圧力を測定して残留液量を算出する方法である。加圧時のシリンジ31、及び抽出カラム35内部の圧力は、プランジャ32の初期位置と移動量、及び溶液の初期容量と残留液量に従って決定される。例えば、プランジャ32の初期位置と溶液の初期容量を一定量とした場合、残留溶液量は、抽出カラム35内部の圧力とプランジャ駆動用モータ33の駆動量に従うプランジャ移動量から算出できる。
図5は、圧力センサを用いて液面検知する場合の加圧ユニットの説明図である。図5において、加圧ユニットは、上述の図3に示す加圧機構において、残留液量検知のための圧力センサ51を設置したものを使用する。
圧力センサ51は、シリンジ31の内部との連絡通路を介してシリンジ下部側面と接続される。圧力値、プランジャ32の初期位置、及びプランジャ32の移動量から残留液量が算出される。なお、圧力センサ51は制御部40を介してプランジャ駆動用モータ33とシリンジ駆動用モータ34に連絡されており、残残留液量が約10ulに対応する圧力値に達するとシリンジ31が上方に駆動される。
なお、上述した溶液の排出過程において、抽出カラム35内部の残留液量が所定量となったことを検知して加圧を解除する方法としては、光センサを用いる場合において説明した方法の他に、次のものがある。
つまり、圧力センサ51により抽出カラム35内部の圧力を測定して残留液量を算出し、残留液量が所定量に達する前に、プランジャ32を上方に移動させて抽出カラム35内部の圧力を段階的に低減し、残留液量が所定量となったところで抽出カラム内部の圧力を完全に解除する方法、或いは、画像センサにより残留液量を検知し、残留液量が所定量に達する前に、プランジャを上方に移動させて抽出カラム35内部の圧力を段階的に低減し、残留液量が所定量となったところで抽出カラム35内部の圧力を完全に解除する方法がある。
また、加圧センサ51を用いた加圧ユニットの動作プロトコルについては、光センサ41を用いた加圧ユニットの動作プロトコルにおいて、加圧動作の停止判断が、液面を検知するか、圧力を検知するかの点のみ相違し、他の動作は互いに同様となるので、詳細な説明は省略する。
なお、図1に示したステップ122以降の処理である抽出後の核酸を対象とする後段の分析反応としては、PCR(Polymerase Chain Reaction)、RT−PCR(Reverse Transcription-Polymerase Chain Reaction)、LCR(Ligase Chain Reaction)、SDA(Strand Displacement Amplification)、NASBA(Nucleic Acid Sequence-Based Amplification)、TMA(Transcription-Mediated Amplification)、LAMP(Loop-mediated isothermal amplification)、 ICAN(Isothermal and Chimeric primer-initiated Amplification of Nucleic acids)等の核酸増幅、逆転写反応、核酸伸長反応、制限酵素等の酵素反応、或いは電気泳動等の核酸分析が適用できる。
次に、本発明の一実施形態において行なった検証実験にて使用した試料、試薬、装置及び方法ついて説明する。
試料は、HBV陽性血清からの精製DNAを陰性血清に添加した擬似陽性検体(10copy/200μl)を使用した。
試薬は、結合試薬、6M グアニジン塩酸塩、100mM MES、25mM EDTA・2Na、20%(v/v)ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテルを使用した。
第1洗浄液は、2.5M グアニジンチオシアン酸塩、100mM MES、25mM EDTA・2Na、1%(v/v) ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテルを使用した。
第2洗浄液は、10mM Tris−HCl(pH 8.0)、80%(v/v) EtOHを使用した。
溶出液は、10mM Tris−HCl (pH 8.0)を使用した。
抽出カラムは、図2に示す抽出カラム35において、抽出カラム35の内部容量を2ml、抽出カラム35の材質をポリプロピレン、核酸含有核酸結合性固相を平均粒子保持径0.7μmのガラス繊維濾紙、保持部材を平均粒子保持径約100μmのポリプロピレン粒子焼結体としたものを使用した。
核酸分析方法は、PCRを使用した。HBV 由来DNAを鋳型DNAとするPCRは、(J.Clin.Microbiol.,29(9),1804-1811(1991))の報告に基づいて下記条件においてPCRを実施した。
Primer 1: 5’GCG GAT CCG AGT TAC TCT CGT TTT TGC 3’
Primer 2: 5’GCA AGC TTT CTA ACA ACA GTA GTT TCC GG 3’
温度条件:94℃(5min)→94℃(1min)→55℃(1min)→72℃(1min)→72℃(10min)、ただし、(94℃(1min)→55℃(1min)→72℃(1min))は、30サイクル行なった。
LAMP:HBV 由来DNAを鋳型DNAとするLAMPは、(Nucleic Acid Research,28(12),e63(2000))の報告に基づいて下記条件においてLAMPを実施した。
Primer FIP:5’CCT GCT GCT ATG CCT CAT CTT CTT TGA CAA ACG GGC AAC ATA CCT T 3’
Primer BIP:5’GAT AAA ACG CCG CAG ACA CAT CCT TCC AAC CTC TTG TCC TCC AA 3’
Primer F3:5’GGT GGT TGA TGT TCC TGG A 3’
Primer B3:5’CAA AAT TCG CAG TCC CCA AC 3’
温度条件:95℃(5min)→On ice(3min)→Bst DNA Polymerase添加→65℃(1h)→80℃(10min)

増幅産物の確認:0.8%アガロースゲルを支持体とする電気泳動を実施し、2本鎖DNAに特異的に結合する蛍光色素で染色し、紫外線照射下において確認した。
実験と結果:上述の試料から、各種試薬、加圧ユニットA(光センサによる液量検知)及びその動作プロトコルを用いてDNA抽出を実施して得た溶出液10ulを用いてPCRを実施し、また、同様に加圧ユニットB(圧力センサによる液量検知)及びその動作プロトコルを用いてDNA抽出を実施して得た溶出液10ulを用いてLAMPを実施し、各々の増幅産物を確認した。
この結果、双方とも良好な増幅産物が得られたことから正常な核酸抽出が行われ、後段の分析反応への適性を有することが実証された。そして、加圧による溶液排出工程においては、溶液全量が排出される前に加圧が解除され、溶液全量が排出される直後に発生するミスト状や液滴状の排出液の飛散、或いは、気泡破裂による排出液の飛散、或いは、気泡の抽出カラム排出口周辺への付着は発生しないことが確認された。
したがって、本発明によれば、飛散による排出液の抽出カラム排出口周辺への付着等を防止可能な核酸抽出方法及び核酸抽出装置の実現することができる。
なお、光センサを用いて、液面検知する場合、光センサを鉛直方向に2つ配置し、上方に配置された光センサが液面を検知してから、下方に配置された光センサが液面を検知するまでの時間と距離とにより、液面の降下速度を算出し、所定の液量となる時刻を予測して、加圧解除を行なうように制御することもできる。シリンジ36又はプランジャ32は、移動停止指令を受けてから、実際に動作停止するまでにタイムラグがあると考えられるが、液面の降下速度を算出し、所定の液量となる時刻を予測して制御するようにすれば、上記タイムラグを考慮して、シリンジ36又はプランジャ32の動作停止を行なうことができる。
また、光センサに代えて超音波センサを用いて、液面検知することができるが、超音波センサを用いる場合は、超音波発生素子と超音波検出素子とを互いに対向して、抽出カラムに配置し、超音波発生素子と超音波検出素子との間に溶液が存在するか否かにより、超音波検出素子の検出レベルが異なることを利用して液面の位置を検知することができる。
また、画像センサを用いて、液面検知を行なうことができるが、画像センサにより得られた画像を画像処理することにより液面を検知することができる。この画像処理は、制御部40により行なうことができる。
本発明の一実施形態における核酸抽出方法の概略動作フローチャートである。 本発明の一実施形態において使用する核酸結合性固相を備える抽出カラムの説明図である。 本発明の一実施形態において使用する抽出カラムの加圧機構説明図である。 本発明の一実施形態において使用する抽出カラムの液面検出ユニットの一例を示す図である。 本発明の一実施形態において使用する抽出カラムの液面検出ユニットの他の例を示す図である。
符号の説明
21・・・溶液投入開口部、22・・・加圧機構接続部、23・・・溶液排出開口部、24・・・核酸結合性固相、25・・・保持部材、31・・・シリンジ、32・・・プランジャ、33・・プランジャ駆動用モータ、34・・・シリンジ駆動用モータ、35・・・抽出カラム、36・・・シール部材、37・・・抽出カラム保持スタンド、38・・・廃液受容器、39・・・廃液受容器保持スタンド、40・・・制御部、41・・・光センサ、51・・・圧力センサ

Claims (8)

  1. 核酸結合性固相を有する抽出カラムを用いて、核酸含有液体試料から目的の核酸を抽出する核酸抽出方法において、
    上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を吸引し、上記抽出カラム内の液面を光センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料を一定量残留させて上記核酸含有試料を上記抽出カラムから吐出し、核酸を上記核酸結合性固相に結合し、
    上記抽出カラム内に洗浄液を吸引し、上記抽出カラム内の液面を上記光センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記洗浄液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記洗浄液を一定量残留させて上記洗浄液及び非特異的な結合物を上記抽出カラムから吐出し、上記核酸結合性固相から非特異的な結合物を除去し、
    上記抽出カラム内に溶出液を吸引し、上記抽出カラム内の液面を上記光センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記溶出液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記溶出液を一定量残留させて上記溶出液及び目的の核酸を上記抽出カラムから吐出し、目的の核酸を上記核酸結合性固相から溶出させることを特徴とする核酸抽出方法。
  2. 核酸結合性固相を有する抽出カラムを用いて、核酸含有液体試料から目的の核酸を抽出する核酸抽出方法において、
    上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を吸引し、上記抽出カラム内の液面を超音波センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料を一定量残留させて上記核酸含有試料を上記抽出カラムから吐出し、核酸を上記核酸結合性固相に結合し、
    上記抽出カラム内に洗浄液を吸引し、上記抽出カラム内の液面を上記超音波センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記洗浄液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記洗浄液を一定量残留させて上記洗浄液及び非特異的な結合物を上記抽出カラムから吐出し、上記核酸結合性固相から非特異的な結合物を除去し、
    上記抽出カラム内に溶出液を吸引し、上記抽出カラム内の液面を上記超音波センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記溶出液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記溶出液を一定量残留させて上記溶出液及び目的の核酸を上記抽出カラムから吐出し、目的の核酸を上記核酸結合性固相から溶出させることを特徴とする核酸抽出方法。
  3. 核酸結合性固相を有する抽出カラムを用いて、核酸含有液体試料から目的の核酸を抽出する核酸抽出方法において、
    上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を吸引し、上記抽出カラム内の液面を画像センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料を一定量残留させて上記核酸含有試料を上記抽出カラムから吐出し、核酸を上記核酸結合性固相に結合し、
    上記抽出カラム内に洗浄液を吸引し、上記抽出カラム内の液面を上記画像センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記洗浄液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記洗浄液を一定量残留させて上記洗浄液及び非特異的な結合物を上記抽出カラムから吐出し、上記核酸結合性固相から非特異的な結合物を除去し、
    上記抽出カラム内に溶出液を吸引し、上記抽出カラム内の液面を上記画像センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記溶出液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記溶出液を一定量残留させて上記溶出液及び目的の核酸を上記抽出カラムから吐出し、目的の核酸を上記核酸結合性固相から溶出させることを特徴とする核酸抽出方法。
  4. 請求項1、2、3のうちのいずれか一項記載の核酸抽出方法において、上記洗浄液は、第1洗浄液と第2洗浄液からなり、第1洗浄液で上記核酸結合性固相から除去できなかった非特異的な結合物を、第2洗浄液で除去することを特徴とする核酸抽出方法。
  5. 核酸含有液体試料から目的の核酸を抽出する核酸抽出装置において、
    核酸結合性固相を有する抽出カラムと、
    上記抽出カラムに溶液を吸引させ、吐出させる吸引吐出手段と、
    上記抽出カラム内の液面を検出することにより、上記抽出カラム内の一定量の溶液が残留しているか否かを検出する光センサと、
    上記吸引吐出手段の動作を制御し、上記残量検出手段からの検出信号に基づいて、上記吸引吐出手段の吐出動作を停止させる制御手段と、
    を備え、上記制御手段は上記吸引吐出手段の動作を制御して、
    上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記光センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を一定量残留させて上記核酸含有試料を上記抽出カラムから吐出させ、
    上記抽出カラム内に洗浄液を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記光センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記洗浄液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記洗浄液を一定量残留させて上記洗浄液及び非特異的な結合物を上記抽出カラムから吐出させ、
    上記抽出カラム内に溶出液を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記光センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記溶出液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記溶出液を一定量残留させて上記溶出液及び目的の核酸を上記抽出カラムから吐出させ、目的の核酸を上記核酸結合性固相から溶出させることを特徴とする核酸抽出装置。
  6. 核酸含有液体試料から目的の核酸を抽出する核酸抽出装置において、
    核酸結合性固相を有する抽出カラムと、
    上記抽出カラムに溶液を吸引させ、吐出させる吸引吐出手段と、
    上記抽出カラム内の液面を検出することにより、上記抽出カラム内の一定量の溶液が残留しているか否かを検出する超音波センサと
    上記吸引吐出手段の動作を制御し、上記残量検出手段からの検出信号に基づいて、上記吸引吐出手段の吐出動作を停止させる制御手段と、
    を備え、上記制御手段は上記吸引吐出手段の動作を制御して、
    上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記超音波センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を一定量残留させて上記核酸含有試料を上記抽出カラムから吐出させ、
    上記抽出カラム内に洗浄液を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記超音波センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記洗浄液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記洗浄液を一定量残留させて上記洗浄液及び非特異的な結合物を上記抽出カラムから吐出させ、
    上記抽出カラム内に溶出液を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記超音波センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記溶出液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記溶出液を一定量残留させて上記溶出液及び目的の核酸を上記抽出カラムから吐出させ、目的の核酸を上記核酸結合性固相から溶出させることを特徴とする核酸抽出装置。
  7. 核酸含有液体試料から目的の核酸を抽出する核酸抽出装置において、
    核酸結合性固相を有する抽出カラムと、
    上記抽出カラムに溶液を吸引させ、吐出させる吸引吐出手段と、
    上記抽出カラム内の液面を検出することにより、上記抽出カラム内の一定量の溶液が残留しているか否かを検出する画像センサと、
    上記吸引吐出手段の動作を制御し、上記残量検出手段からの検出信号に基づいて、上記吸引吐出手段の吐出動作を停止させる制御手段と、
    を備え、上記制御手段は上記吸引吐出手段の動作を制御して、
    上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記画像センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記核酸含有液体試料が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に核酸含有液体試料を一定量残留させて上記核酸含有試料を上記抽出カラムから吐出させ、
    上記抽出カラム内に洗浄液を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記画像センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記洗浄液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記洗浄液を一定量残留させて上記洗浄液及び非特異的な結合物を上記抽出カラムから吐出させ、
    上記抽出カラム内に溶出液を吸引させ、上記抽出カラム内の液面を上記画像センサを用いて検出することにより上記抽出カラム内に上記溶出液が一定量残留していることを判断し、上記抽出カラム内に上記溶出液を一定量残留させて上記溶出液及び目的の核酸を上記抽出カラムから吐出させ、目的の核酸を上記核酸結合性固相から溶出させることを特徴とする核酸抽出装置。
  8. 請求項5、6、7のうちのいずれか一項記載の核酸抽出装置において、上記洗浄液は、第1洗浄液と第2洗浄液からなり、上記制御手段は、第1洗浄液で上記核酸結合性固相から除去できなかった非特異的な結合物を、第2洗浄液で除去させることを特徴とする核酸抽出装置。
JP2007176325A 2007-07-04 2007-07-04 核酸抽出方法及び核酸抽出装置 Expired - Fee Related JP5022794B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176325A JP5022794B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 核酸抽出方法及び核酸抽出装置
US12/216,411 US20090099350A1 (en) 2007-07-04 2008-07-03 Instrument and method for nucleic acid isolation
EP08012041A EP2011872A1 (en) 2007-07-04 2008-07-03 Instrument and method for nucleic acid isolation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176325A JP5022794B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 核酸抽出方法及び核酸抽出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009011225A JP2009011225A (ja) 2009-01-22
JP5022794B2 true JP5022794B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=39876531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007176325A Expired - Fee Related JP5022794B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 核酸抽出方法及び核酸抽出装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090099350A1 (ja)
EP (1) EP2011872A1 (ja)
JP (1) JP5022794B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0603869D0 (en) * 2006-02-28 2006-04-05 Loach Andrew R Cable recoil system for an exercise machine
US20120121464A1 (en) * 2009-01-29 2012-05-17 Hitachi High-Technologies Corporation Apparatus for pretreating biological samples, and mass spectrometer equipped with same
KR101626846B1 (ko) * 2009-12-22 2016-06-02 삼성전자주식회사 핵산 분리 방법 및 장치
JP2012154917A (ja) * 2011-01-05 2012-08-16 Hitachi High-Technologies Corp 固相抽出の異常判定方法、及び固相抽出装置
US8865456B2 (en) * 2011-04-28 2014-10-21 Arkray, Inc. Nucleic acid collection device and nucleic acid collection amount estimation method
WO2016035140A1 (ja) * 2014-09-02 2016-03-10 株式会社島津製作所 前処理装置及びこれを備えた分析システム
EP3226004B1 (de) 2016-03-30 2019-10-02 CTC Analytics AG Verfahren zum betreiben einer dosiervorrichtung
JP2020510420A (ja) * 2017-02-27 2020-04-09 ミダイアグノスティクス・エヌブイmiDiagnostics NV 核酸を精製し増幅するためのシステムおよび方法
CN110272808B (zh) 2018-03-13 2020-10-16 武汉医蒂生物科技有限公司 一种核酸提取系统
WO2020046323A1 (en) 2018-08-30 2020-03-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Syringe bodies
CN111239065A (zh) * 2020-02-25 2020-06-05 山东大学 一种中药提取在线检测系统及方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11266864A (ja) * 1998-03-19 1999-10-05 Hitachi Ltd 核酸の精製方法および精製用装置
AUPP499098A0 (en) * 1998-08-03 1998-08-27 Brestovac, Brian Air pressure device for extraction of DNA and/or RNA through a separation column
US6492162B1 (en) * 1998-10-27 2002-12-10 Hitachi, Ltd. Apparatus for the recovery of nucleic acids
JP3752417B2 (ja) * 2000-09-07 2006-03-08 株式会社日立製作所 核酸の精製方法および精製装置
JP3580801B2 (ja) * 2001-08-01 2004-10-27 富士写真フイルム株式会社 核酸の分離精製方法
DE60220932T2 (de) * 2001-10-19 2008-03-06 MonoGen, Inc., Vernon Hills Apparat und methode zum mischen von proben in gefässen
US7354510B2 (en) * 2003-08-19 2008-04-08 Fujifilm Corporation Extracting apparatus
JP2005110670A (ja) * 2003-09-19 2005-04-28 Fuji Photo Film Co Ltd 抽出装置
US20050161377A1 (en) * 2004-01-23 2005-07-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Extraction system
JP2005204578A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Fuji Photo Film Co Ltd 抽出装置
JP4399304B2 (ja) * 2004-03-29 2010-01-13 富士フイルム株式会社 自動核酸分離精製方法およびその装置
ATE541037T1 (de) * 2004-08-25 2012-01-15 Fujifilm Corp Verfahren zur trennung und reinigung von nukleinsäure
JP4936901B2 (ja) * 2005-01-07 2012-05-23 ユニバーサル・バイオ・リサーチ株式会社 担体封入チップ、担体処理装置、および担体処理方法
JP4340298B2 (ja) * 2007-03-01 2009-10-07 株式会社日立ハイテクノロジーズ 核酸回収方法及び核酸回収装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009011225A (ja) 2009-01-22
EP2011872A1 (en) 2009-01-07
US20090099350A1 (en) 2009-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5022794B2 (ja) 核酸抽出方法及び核酸抽出装置
JP5011012B2 (ja) 核酸抽出装置
CA2748364C (en) Method for pretreating specimen and method for assaying biological substance
KR100505380B1 (ko) 핵산의 회수기구 및 방법
US8753868B2 (en) Method and system for selective isolation of target biological molecules in a general purpose system
EP2777811A1 (en) Nucleic acid amplification reaction device and nucleic acid amplification method
WO1996029602A1 (fr) Procede et dispositif pour le traitement de liquides a l'aide d'un distributeur
EP2778687A1 (en) Cartridge for nucleic acid amplification reaction
WO1997031105A1 (fr) Procede de traitement de biopolymeres, de micro-organismes ou de matieres a l'aide de plusieurs types de particules magnetiques
EP1767623A1 (en) Container for nucleic acid extraction, method of cleaning solid matrix and relevant cleaning mechanism, and method of purifying nucleic acid
Ouyang et al. Pressure-modulated selective electrokinetic trapping for direct enrichment, purification, and detection of nucleic acids in human serum
JP2012135306A (ja) 対照核酸用一般マトリックス
JP2001074756A (ja) 検体の前処理装置
US20230227888A1 (en) Point of need diagnostic device and methods of use thereof
JP2007306867A (ja) 核酸抽出装置及び核酸抽出方法
CA3217441A1 (en) Analyte detection cartridge and methods of use thereof
Bruckner-Lea et al. Renewable microcolumns for automated DNA purification and flow-through amplification: from sediment samples through polymerase chain reaction
CA2981940A1 (en) Improved detection of methylated dna
WO2008075501A1 (ja) 回転式抽出容器、それを用いた細胞種の同定方法、遺伝子検出方法、及び自動核酸抽出装置
JP2010158190A (ja) 核酸回収方法及び核酸回収装置
US8808643B1 (en) Fluidics platform and method for sample preparation and analysis
US20060234243A1 (en) Sample preparing unit
US20110091873A1 (en) Integrated sample preparation and amplification for nucleic acid detection from biological samples
Mamaev et al. Method for automated extraction and purification of nucleic acids and its implementation in microfluidic system
EP2379698B1 (en) Apparatus and method for handling fluids for analysis

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees