JP5021790B2 - Cad装置 - Google Patents

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本発明は、コンピュータシステム等を用い、ダクト、配管等の部材により構成された流路モデルのモデル図(例えば施工図等)を作成するCAD装置に関し、より詳しくは、流路モデルに関する圧力損失計算機能を有するCAD装置に関する。
例えば、空調設備に適用される流路モデルにおいては、ダクトまたは配管等により構成された流路と、この流路を流れる空気等の流体との間に生じる圧力損失を考慮した上で、必要な流量が得られるように送風機やポンプといった動力機器の仕様を決定する。この圧力損失は、流路の形状や流体の流量などの様々な条件によって変化する。このため、空調設備の設計・施工の過程において、実際に設備に組み込まれる具体的な流路モデルについて圧力損失を計算する。なお、圧力損失計算は、一般に、ダクトに関しては静圧計算と呼ばれ、配管に関しては揚程計算と呼ばれる。
従来、圧力損失計算は例えば次のような手順で行われていた。まず、パーソナルコンピュータ等において動作するCAD(Computer Aided Design)等を用いて具体的な流路モデルと等価な流路モデル図(例えば施工図等)を作成した後、この流路モデル図を紙に印刷する。次に、パーソナルコンピュータ等において表計算ソフトを起動し、予め作成しておいた圧力損失計算用の表を開く。そして、印刷した流路モデル図を見ながら、流路モデル中の任意の系統を構成する複数のダクト部材の種別、形状、サイズ、角度、曲り角等の属性値を圧力損失計算用の表に部材ごとに1つ1つ手動で入力する。当該系統を構成するすべてのダクト部材について属性値の入力を終えたら、表計算ソフトにより当該系統の圧力損失を計算する。
しかしながら、このような従来の圧力損失計算の方法では、系統を構成する複数のダクト部材についての属性値を1つずつ手動で入力していかなければならないため、圧力損失計算を行うのに大きな手間と時間がかかる。そこで、特許文献1には、次のような機能を有する装置(パーソナルコンピュータ等上で動作するプログラム)が記載されている。すなわち、CADにより流路モデル図を作成している間に、圧力損失計算を行うべき系統を構成する複数のダクト部材を選択し、当該複数のダクト部材の属性値を、CSV(Comma Separated Value Format)等のデータ形式によりCADから一括して出力する。そして、これらの属性値を表計算ソフトに一括して読み込み、当該系統の圧力損失計算を行う。この装置によれば、系統を構成する複数のダクト部材についての属性値を1つずつ手動で入力する手間を省くことができる。
特開2002−92054号公報
ところで、流路モデルに複数の系統が含まれている場合には、複数の系統の圧力損失を比較することが必要な場合がある。例えば、流路モデルに含まれている複数の系統のうち、どの系統が最も圧力損失値が大きいかを、流路モデル図を見ただけでは正しく想定できない場合がある。このような場合には、複数の系統について圧力損失を計算し、これらの系統の圧力損失値を相互に比較して最も圧力損失値の大きい系統を特定する必要がある。
このような複数の系統の圧力損失値の比較検討を、上述した特許文献1に記載の装置(以下、これを「従来装置」という。)を用いて行うと、次に述べるように多大な手間がかかり、作業効率が悪い。すなわち、従来装置は、利用者により選択された1つの系統を構成する各ダクト部材の属性値を一括出力する。そして、表計算ソフトは、従来装置から一括出力された当該1つの系統を構成するダクト部材の属性値を一括して読み込んで当該1つの系統の圧力損失計算を行う。このため、圧力損失値の比較対象とすべき複数の系統の圧力損失値を得るためには、利用者は、圧力損失計算を行うべき1つの系統を構成する各ダクト部材を従来装置により選択して当該各ダクト部材の属性値を一括出力させる作業と、従来装置から一括出力された当該各ダクト部材の属性値を表計算ソフトに一括して読み込ませ、表計算ソフトにより当該1つの系統の圧力損失値を計算させる作業とを、比較対象とすべき系統の個数だけ複数回繰り返さなければならない。この結果、利用者は、コンピュータシステム上において2つのソフトウェア間(つまり従来装置と表計算ソフトとの間)を行ったり来たりしなければならず、ソフトウェアの切換を何度も行わなければならない。
一方、流路モデルに含まれる系統について圧力損失計算を行う場合、圧力損失計算を行うべき系統を構成する各ダクト部材の選択を誤ってしまい、あるいは選択し忘れてしまい、当該系統の圧力損失値が正しく算出されない場合がある。特に、系統の構成が複雑である場合や、系統を構成するダクト部材の個数が多い場合などには、ダクト部材の選択の誤りや抜けに気付かないこともあり、実際の施工段階に至って初めて圧力損失値の誤りが判明することもある。また、このような選択の誤りや抜けをなくすためには、慎重にダクト部材を選択しなければならず、この結果、圧力損失値の計算を行うためのダクト部材の選択作業の負担が大きくなってしまう。上述した従来装置は、このような問題を解決する手段を持っていない。
他方、CADで作成した流路モデル図に含まれる系統について圧力損失計算を行った後、当該流路モデル図がCADによって変更されることがある。このような場合には、一度行った圧力損失計算を初めからやり直さなければならないことがあり、作業者に大きな負担を強いることとなる。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、正確な圧力損失計算を少ない作業負担で行うことができるCAD装置を提供することにある。
本発明の第2の課題は、流路モデル中に含まれる複数の系統について圧力損失値の比較検討を効率よく行うことができるCAD装置を提供することにある。
本発明の第3の課題は、圧力損失計算を行った後に流路モデル図が変更されても、圧力損失の再計算を容易に行うことができるCAD装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1のCAD装置は、流路モデルを示す流路モデル図を作成するモデル図作成機能、および流路モデルに関する圧力損失を計算する圧力損失計算機能を有するCAD装置であって、利用者に入力装置を介して指示させることにより、流路モデルの一部または全部を示す流路モデル図を作成する流路モデル図作成手段と、利用者に前記入力装置を介して指示させることにより、前記流路モデルを構成する各部材の名称および前記各部材の属性情報を入力する部材属性情報入力手段と、前記流路モデル図作成手段により作成された流路モデル図を表示画面に表示するための図形情報を記憶装置に記憶すると共に前記流路モデル図を構成する各部材を特定する特定情報、前記部材属性情報入力手段により入力された各部材の名称、および前記部材属性情報入力手段により入力された各部材の属性情報を含む部材情報を前記記憶装置に記憶する第1の記憶手段と、前記図形情報に基づいて前記流路モデル図を表示画面に表示する流路モデル図表示手段と、前記流路モデルを構成する複数の部材のうち任意の1つの系統を構成する複数の部材を、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において当該各部材を利用者に前記入力装置を介して指示させることにより選択する部材選択手段と、前記部材選択手段により選択された部材ごとの流量値を利用者に入力させ、当該流量値を当該部材の部材情報の一部として前記記憶装置に記憶する流量値入力手段と、前記部材選択手段により選択された各部材の抵抗係数を前記記憶装置に記憶された少なくとも当該部材の属性情報に基づいて計算し、当該抵抗係数を当該部材の部材情報の一部として前記記憶装置に記憶する抵抗係数計算手段と、前記部材選択手段により選択された各部材についての属性情報、流量値および抵抗係数を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した属性情報、流量値および抵抗係数を用いて前記系統の圧力損失を計算し、当該圧力損失の値を前記表示画面に表示する圧力損失計算手段と、前記圧力損失計算手段により計算された前記系統の圧力損失値および前記系統の名称を含む系統情報を前記部材選択手段により選択された各部材の部材情報と関連付けて前記記憶装置に記憶する第2の記憶手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の第1のCAD装置では、利用者が当該CAD装置で作成した流路モデル図の中から任意の系統を構成する部材を指示することにより当該系統が特定され、当該系統の圧力損失値が自動的に計算されて出力される。これにより、利用者は系統の圧力損失値を正確にかつ容易に知ることができる。また、利用者は流路モデル図中において部材を自由に指示することができるので、流路モデル中に含まれるあらゆる系統を特定することができ、これらあらゆる系統の圧力損失値を知ることができる。これにより、流路モデルに含まれる複数の系統について圧力損失値の比較検討を効率よく行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2のCAD装置は、上述した本発明の第1のCAD装置において、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において、前記部材選択手段により選択されていない部材を第1に表示態様で表示し、前記部材選択手段により部材が選択されたときには、当該選択された部材の表示態様を前記第1の表示態様から第2の表示態様に変更する表示態様制御手段を備えていることを特徴とする。
本発明の第2のCAD装置では、利用者の指示に従って選択された部材の表示態様が表示画面内において変化する。これにより、利用者の指示に従って選択された部材、またはこれらの部材により特定された系統が流路モデル図中において顕在化される。したがって、利用者は、選択された部材や、特定された系統を正確に把握することができ、部材の指示間違いや指示忘れ等に即座に気付くことができる。
上記課題を解決するために、本発明の第3のCAD装置は、上述した本発明の第2のCAD装置において、前記部材選択手段により選択された各部材の部材情報に含まれる当該部材の名称および属性情報を列挙した部材リストを前記表示画面に表示する部材リスト表示手段を備え、前記表示態様制御手段は、前記表示画面に表示された前記部材リストにおいて利用者が入力装置を介して任意の部材を指示したとき、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において当該指示された部材の表示態様を前記第2の表示態様から第3の表示態様に変更することを特徴とする。
本発明の第3のCAD装置によれば、利用者が指示した部材の名称および属性情報が部材リストに表示されるので、利用者は部材リストを見ることにより圧力損失計算の基礎となる詳細な情報を得ることができる。また、部材リストにおいて利用者が任意の部材を指示したときに当該部材の表示態様が変更されるので、利用者は、部材リスト中で着目したい部材が流路モデル図中のどこに配置されているのかを即座に明確に把握することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第4のCAD装置は、上述した本発明の第2または第3のCAD装置において、前記流路モデルに含まれる複数の系統の系統情報を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した系統情報に含まれる系統の名称および圧力損失値を列挙した系統リストを表示する系統リスト表示手段を備え、前記表示態様制御手段は、前記表示画面に表示された前記系統リストにおいて利用者が入力装置を介して任意の系統を指示したとき、当該指示された系統の系統情報に関連付けられた前記部材情報中の特定情報に基づいて当該指示された系統を構成する各部材を特定し、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において、当該特定された各部材の表示態様を第4の表示態様にすることを特徴とする。
本発明の第4のCAD装置によれば、利用者は、系統リストを見ることにより、流路モデルに含まれる複数の系統の圧力損失値を容易に比較することができる。また、系統リストにおいて利用者が任意の系統を指示したとき、当該系統を構成する各部材の表示態様が変更されるので、利用者は、指示した系統の構成を明瞭に把握することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第5のCAD装置は、上述した本発明の第1ないし第4のいずれかのCAD装置において、前記部材選択手段は、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において利用者が入力装置を介して一の部材を指示したとき、当該一の部材が配置された流路において、当該一の部材から、当該一の部材よりも上流側または下流側に位置する最初の分岐部材の直前に配置された部材までを一括選択することを特徴とする。
本発明の第5のCAD装置によれば、利用者は、系統を構成する部材を容易に指示することができ、圧力損失の計算作業を迅速に行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明の第6のCAD装置は、上述した本発明の第1ないし第5のいずれかのCAD装置において、前記第2の記憶手段は、前記圧力損失計算手段により圧力損失計算が行われた一の系統に係る前記系統情報と当該一の系統を構成する部材の前記部材情報との関連付けを形成する関連付け情報を前記記憶装置に記憶し、前記一の系統に係る前記関連付け情報を、前記流路モデルに含まれている他の系統に係る関連付け情報としてコピーすると共に、当該コピーした関連付け情報に基づいて前記他の系統を仮構成する各部材を仮選択した状態とし、当該仮選択した前記複数の部材に前記一の系統を構成せずかつ前記他の系統を構成する部材を利用者の指示入力に従って追加選択し、前記仮選択した前記複数の部材のうち前記一の系統を構成しかつ前記他の系統を構成しない部材の仮選択を利用者の指示入力に従って解除する簡易部材選択手段を備えていることを特徴とする。
本発明の第6のCAD装置によれば、一の系統に関する情報をコピーすることで、他の系統を容易かつ迅速に特定することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第7のCAD装置は、上述した本発明の第1ないし第6のいずれかのCAD装置において、前記圧力損失計算手段は、前記流路モデルに含まれる系統を構成する一の部材の属性情報が、当該一の部材が前記部材選択手段により選択された後に前記部材属性情報入力手段により変更されたときには、前記系統の圧力損失計算に前記一の部材の変更後の属性情報を用いることを特徴とする。
本発明の第7のCAD装置によれば、利用者は当該CAD装置で系統を構成する部材を置き換えても、当該系統の圧力損失値の計算を初めからやり直す必要がないので、部材の置き換えと圧力損失値に把握を素早く行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明の第8のCAD装置は、上述した本発明の第1ないし第6のいずれかのCAD装置において、前記表示態様制御手段は、前記流路モデルに含まれる一の系統を構成する各部材が前記部材選択手段により選択された後に、前記流路モデル図作成手段により前記一の系統を構成する新たな部材が追加され、前記部材属性情報入力手段により当該新たな部材の属性情報が入力されたときには、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において、前記部材選択手段により選択された前記一の系統を構成する部材の表示態様を第2の表示態様まま維持すると共に、前記新たな部材を第1の表示態様で表示することを特徴とする。
本発明の第8のCAD装置によれば、利用者が一の系統に新たな部材を追加したときには、利用者は、当該一の系統を構成する各部材の選択を初めからやり直す必要がなく、当該新たな部材を指示するだけで、当該新たな部材が追加された当該一の系統の特定を完了することができ、当該一の系統の圧力損失計算値を得ることができる。また、利用者が一の系統に新たな部材を追加したときには、当該新たな部材の表示態様が、当該一の系統を構成する他の部材の表示態様と異なるので、利用者は、当該新たな部材を明確に把握することができる。したがって、当該新たな部材の指示し忘れ等を防止することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第9のCAD装置は、上述した本発明の第1ないし第8のいずれかのCAD装置において、前記記憶手段に記憶された一の系統情報および当該一の系統情報に関連付けられた部材情報に基づいて、前記一の系統情報に係る一の系統のアイソメ図を示すアイソメ図情報、当該一の系統の圧力損失値、並びに当該一の系統を構成する各部材についての名称および属性情報を前記記憶装置に出力する出力手段を備えていることを特徴とする。
本発明の第9のCAD装置によれば、利用者は、系統に関する詳細な情報をアイソメ図の情報と共に容易に得ることができる。
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、上述した本発明の第1ないし第9のいずれかのCAD装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、正確な圧力損失計算を少ない作業負担で行うことができる。また、流路モデル中に含まれる複数の系統について圧力損失値の比較検討を効率よく行うことができる。さらに、CAD装置自体で圧力損失計算を行うことができるので、圧力損失計算を行った後に流路モデル図が変更されても、圧力損失の再計算を容易に行うことができる。
本発明の実施形態によるCAD装置等として機能するコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるCAD装置により取り扱われる情報の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるCAD装置において、表示画面に流路モデル図が表示された状態を示す説明図である。 流路モデルの一例を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置の圧力損失計算処理における動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるCAD装置の圧力損失計算処理における動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるCAD装置において、系統名を入力するときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置において、表示画面に部材リストが表示された状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置において、開始部材が選択されたときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置において、流れ方向を入力するときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置において、系統を構成する複数の部材の一部が選択されたときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置において、系統を構成する複数の部材の全部が選択されたときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置において、系統リストに圧力損失値が表示された状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置において、系統リストに複数の系統についての情報が表示された状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置の部材一括選択処理における動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるCAD装置の部材一括選択処理により複数の部材が一括選択されたときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置の部材確認処理における動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるCAD装置の部材確認処理により一部の部材の表示態様が変更されたときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置の系統確認処理における動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるCAD装置の系統確認処理により系統を構成する各部材の表示態様が変更されたときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置の部材変更機能により系統を構成する一部の部材が変更されたときの表示画面の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態によるCAD装置の部材追加機能により系統を構成する新たな部材が追加されたときの表示画面の状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
(CAD装置の構成)
図1は本発明の実施形態によるCAD装置を含むコンピュータシステムの構成を示している。図1において、コンピュータシステム1は、CPU(Central Processing Unit)2、記憶装置3、表示装置4、キーボード5およびマウス6を備え、例えばパーソナルコンピュータおよびその周辺機器により実現することができる。記憶装置3は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク、フラッシュメモリ等を備えている。表示装置4は例えば液晶ディスプレイ装置であり、表示画面4Aを有する。キーボード5およびマウス6は入力装置の具体例である。
CPU2は、記憶装置3に記憶されたコンピュータプログラムを読み取り、これを実行することにより、CAD装置11として機能する。CAD装置11は、その基本機能として、例えば空調設備に適用される流路モデルの施工図である流路モデル図35(図3参照)を作成するモデル図作成機能を有している。また、CAD装置11は、流路モデル図35中の流路モデルを構成するダクトまたは配管等の個々の部材を部材ごとに認識し、種別、形状、寸法等の個々の部材の属性を示す属性情報を部材ごとに記憶することができる。
また、CAD装置11は、上記流路モデル図作成機能に加え、流路モデル図35中の流路モデルに関する圧力損失計算を行う圧力損失計算機能を有している。圧力損失計算機能によれば、利用者は、表示画面4Aに表示された流路モデル図35において、任意の系統を構成する部材をマウス6で指示することにより、当該系統を構成する各部材を選択し、当該系統の圧力損失値を得ることができる。また、CAD装置11は、系統を構成する部材の部材名および属性情報等を列挙したリストである部材リスト66(図11等参照)を表示画面4Aに表示することができる。また、CAD装置11は、流路モデル図35に含まれる複数の系統の系統名および圧力損失値を列挙したリストである系統リスト52(図14参照)を表示画面4Aに表示することができる。
さらに、CAD装置11は、部材一括選択機能、部材確認機能、系統確認機能、簡易部材選択機能、部材変更機能、部材追加機能、およびアイソメ図等出力機能を有する。CAD装置11の各機能の詳細については後述する。
CAD装置11は、図1に示すように、モデル図作成部21、表示制御部22、入力処理部23、部材選択部24、計算処理部25および記憶制御部26を有する。これらCAD装置11の構成要素21〜26は、CPU2が記憶装置3に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、CPU2の機能として実現される。そして、上述したCAD装置11の各種機能は、CAD装置11の上記構成要素21〜26の協働によって実現される。CAD装置11の上記構成要素21〜26の詳細については、後述するCAD装置11の各機能の詳細な説明の中で述べる。
なお、モデル図作成部21が流路モデル図作成手段および部材属性情報入力手段の具体例である。また、表示制御部22が流路モデル図表示手段、表示態様制御手段、部材リスト表示手段および系統リスト表示手段の具体例であり、入力処理部23が流量値入力手段の具体例である。また、部材選択部24が部材選択手段および簡易部材選択手段の具体例であり、計算処理部25が抵抗係数計算手段および圧力損失計算手段の具体例である。また、記憶制御部26が第1の記憶手段、第2の記憶手段および出力手段の具体例である。
図2はCAD装置11により取り扱われる情報の構成を示している。図2に示すように、CAD装置11により取り扱われる情報には、大別すると、図形情報31、部材情報32および系統情報33があり、これらの情報は記憶装置3に記憶される。図形情報31は、流路モデルを示す流路モデル図35を表示画面4Aに表示するための描画情報である。部材情報32は、流路モデルを構成する個々の部材に関する情報であり、部材ごとに存在する。部材情報32には、特定情報、部材名、属性情報、抵抗係数、流量値、部材圧力損失値が含まれる。特定情報は部材を特定するための情報である。例えば、表示画面4Aに表示された流路モデル図35内における任意の部材を利用者がマウス6でクリックして指示したとき、CPU2の部材選択部24は、当該指示された部材の特定情報を参照することにより当該部材を特定し、当該部材を選択または選択解除する。部材名は部材の名称である。属性情報は例えば部材の種別、形状、角度、曲り角、ダクトサイズ、等価直径等を示す情報であり、属性情報の内容は部材の種別等によって異なる。抵抗係数は部材の局部抵抗係数である。流量値は部材に対して設定される流量値である。部材圧力損失値は、部材ごとの圧力損失値である。系統情報33は、流路モデルに含まれる系統に関する情報であり、系統ごとに存在する。系統情報33には系統名、圧力損失値、関連付け情報および流れ方向情報が含まれる。系統名は系統の名称である。圧力損失値は系統の圧力損失値である。関連付け情報は、系統情報と、当該系統情報に係る系統を構成する各部材の部材情報との関連付けを形成するための情報である。流れ方向情報は、系統における流体の流れ方向を示す情報である。
これらの情報のうち、図形情報、特定情報、部材名および属性情報は、CAD装置11のモデル図作成機能を実現するための後述のモデル図作成処理において生成または入力される。一方、抵抗係数、流量値、部材圧力損失値、系統名および(系統の)圧力損失値(図2中、ハッチングを付した部分)は、CAD装置11の圧力損失計算機能を実現するための後述の圧力損失計算処理において生成または入力される。もっとも、流量値は、通常は圧力損失計算処理において利用者により入力されるが、モデル図作成処理において入力される場合もあり得る。
(モデル図作成機能)
CAD装置11はモデル図作成機能を有している。モデル図作成機能は、上述したように、流路モデル図35を作成する機能である。モデル図作成機能はCAD装置11におけるモデル図作成処理により実現される。モデル図作成処理において、CAD装置11のモデル図作成部21は、キーボード5およびマウス6を用いた利用者の指示入力に従って、流路モデル図35を描画し、この流路モデル図35を図形情報31として記憶装置3に記憶する。また、モデル図作成部21は、利用者により入力された各部材の部材名および属性情報を部材情報32として記憶装置3に記憶する。また、モデル図作成部21は、流路モデル図35を構成する各部材(各部材の図形)と、各部材の部材情報32とを関連付けるために、各部材について特定情報を生成し、これを部材情報32の一部として記憶装置3に記憶する。
図3はモデル図作成処理により作成された流路モデル図35が表示画面4Aに表示された状態を示している。図3に示すように、モデル図作成処理により作成された流路モデル図35は、表示画面4Aに表示されたメインフォーム41の中央部に第1の表示態様で表示される。第1の表示態様は、例えば特別な修飾が施されていない通常の表示態様であり、具体例をあげれば、各部材の図形の色を例えば青色で表示する態様である。なお、メインフォーム41内の周縁部には、CAD装置11に指示を入力してCAD装置11を操作するためのボタン(アイコン画像等)が表示されている。
図4は流路モデルの具体例を示している。以下、説明の便宜上、利用者は、モデル図作成処理において、例えば図4に示す流路モデルを示す流路モデル図35を作成したものとする。図4に示す流路モデルは、直管、エルボ等の複数の部材A1ないしA45、B1ないしB6等を連結することにより構成されている。また、この流路モデルには複数の系統が含まれている。例えば、部材A1から部材A45までの一連なりの流路は1つの系統を構成している。また、部材A1から部材A37まで、および部材A37に連結された部材B1から部材B6までの一連なりの流路は別の1つの系統を構成している。
(圧力損失計算機能)
CAD装置11は圧力損失計算機能を有している。圧力損失計算機能は、上述したように、流路モデル図35中の流路モデルに関する圧力損失計算を行う機能である。圧力損失計算機能はCAD装置11における圧力損失計算処理により実現される。
図5および図6は、CAD装置11の圧力損失計算処理における動作を示している。図7ないし図14は、圧力損失計算処理の種々の場面における表示画面4Aの状態を示している。上述したモデル図作成処理により、利用者が流路モデル図35の作成、および流路モデルを構成する各部材の部材名および属性情報の入力を終え、その結果、表示画面4Aに表示されたメインフォーム41の中央部には、図3に示すように、流路モデル図35が第1の表示態様(例えば青色)で表示されているとする。
なお、圧力損失計算処理を開始しようとするときに、表示画面4Aに流路モデル図35が表示されていないときには、利用者は流路モデル図35を表示すべき旨の指示をマウス6等により入力する。これに応じ、CAD装置11の表示制御部22は、記憶装置3に記憶された図形情報31に基づいて流路モデル図35を表示画面4Aに表示する。また、CAD装置11は、利用者の指示入力に応じて、流路モデルを表示すべき方向(面)を選択することができる。すなわち、CAD装置11は、流路モデルの平面図、正面図、側面図、底面図等、流路モデルを様々な方向から見た図を流路モデル図35として表示画面4Aに表示することができる。さらに、CAD装置11は、利用者の指示入力に応じて、表示画面4A中に例えば複数のフォーム(ウィンドウ)を開き、流路モデルの平面図、正面図、側面図、底面図等をそれぞれのフォームに表示することができる。これにより、利用者は、流路モデルの平面図、正面図、側面図、底面図等を同時にまたはフォームを切り換えながら順次に見ることができる。
図3に示すように流路モデル図35が表示された状態で、利用者が、メインフォーム41内に配置された圧力損失計算処理開始ボタン42をマウス6でクリックすると、CAD装置11は圧力損失計算処理を開始する。
図5において、圧力損失計算処理が開始されると、CAD装置11の表示制御部22は、図7に示すように、系統リスト52を表示画面4Aに表示する(ステップS1)。具体的には、表示制御部22は、表示画面4Aにサブフォーム51を表示し、このサブフォーム51内に系統リスト52を表示する。系統リスト52は、流路モデルに含まれる系統の系統名および圧力損失値のリストである。この段階では、流路モデル中のいずれの系統についても圧力損失計算がまだ行われていないので、系統リスト52は枠組みのみであり、中身がない。
続いて、利用者が新規作成ボタン53をマウス6でクリックし、系統リスト52に、圧力損失計算を行うべき系統の系統名をキーボード5により入力すると、CAD装置11の入力処理部23が系統名の入力ありと判断し(ステップS2:YES)、CAD装置11の記憶制御部26が、入力された系統名を、これより圧力損失計算を行う系統に係る系統情報33の一部として記憶装置3に記憶する(ステップS3)。
系統名の入力を終えた利用者が、サブフォーム51に配置された「部材選択」ボタン57をマウス6でクリックすると、入力処理部23が部材選択開始の指示入力ありと判断する(ステップS4:YES)。これに応じ、表示制御部22は、図8に示すように、流路モデル図35を表示画面4Aの最前面側に位置するように表示する。これにより、利用者は、流路モデル図35内の各部材をマウス6でクリックして指示することにより、圧力損失計算を行うべき系統を構成する各部材を選択することが可能になる。さらに、表示制御部22は、表示画面4Aにサブフォーム65を表示し、サブフォーム65内に部材リスト66を表示する(ステップS5)。部材リスト66には、圧力損失計算を行うべき系統を構成する部材として部材選択部24により選択された部材の部材名、属性情報、流量値、抵抗係数等が部材ごとに列挙される。この段階では、いずれの部材も選択されていないので、部材リスト66は枠組みのみであり、中身がない。
圧力損失計算を行うべき系統を構成する各部材を選択するに当たり、利用者は、まず、表示画面4Aに表示された流路モデル図35内において、圧力損失計算を行うべき系統の最も上流側の部材A1(図4参照)をマウス6でクリックする。これに応じ、CAD装置11の部材選択部24は、利用者により部材A1を指示する入力があったと判断し(ステップS6:YES)、当該部材A1を選択する(ステップS7)。なお、上述したように、CAD装置11は、表示画面4A中に複数のウィンドウを開き、流路モデルの平面図、正面図、側面図、底面図等を同時に表示することができる。この場合、利用者は、流路モデルの平面図、正面図、側面図、底面図のどの図からも、部材の指示を行うことができる。また、流路モデル図35に、ダクト等の流路を構成する部材だけでなく、建築物の梁や柱等、流路を構成する部材以外の部材が描かれている場合、圧力損失計算処理が行われている間は、流路を構成する部材以外の部材をマウス6により指示ないし選択することができないようにすることが望ましい。これにより、圧力損失計算に不要な部材が誤って選択されてしまうことを防止でき、圧力損失計算を行うべき系統を構成する部材を容易かつ確実に選択することができる。
続いて、表示制御部22は、図9に示すように、部材選択部24により選択された部材A1の表示態様を第1の表示態様から第2の表示態様に変更する(ステップS8)。第2の表示態様は、第1の表示態様と視覚的に容易に識別することができる態様であり、第1の表示態様と比較して例えば色が異なる。より具体的には、第1の表示態様の色が例えば青色の場合には、第2の表示態様の色は例えば水色である。図9は、部材A1の表示態様が第1の表示態様から第2の表示態様に変更されたときの表示画面4Aの状態を示しているが、図面では色の変化を表現することができないので、その代わりに、部材A1を示す線を、他の部材を示す線よりも太くして部材A1の表示態様が変更されたことを示している。このように、圧力損失計算を行うべき系統を構成する部材として選択された部材の表示態様を未選択の部材の表示態様と異ならせることにより、選択された部材を流路モデル図35内において視覚的に顕在化させることができる。これにより、利用者は、圧力損失計算を行うべき系統を構成する部材として指示した部材とまだ指示していない部材とを明確に識別することができる。したがって、部材の指示間違いや指示忘れ等を防止することができる。なお、表示画面4A中に複数のフォーム(ウィンドウ)が開いており、それぞれのフォームに流路モデルの平面図、正面図、側面図、底面図等が表示されている場合には、部材の表示態様の変更がすべての図に反映される。
続いて、CAD装置11の表示制御部22は、利用者の指示に応じて部材選択部24により選択された部材A1の部材情報32に含まれる部材名および属性情報を記憶装置3から読み出し、これらの情報を部材リスト66に表示する(ステップS9)。利用者は、部材リスト66を見ることにより、圧力損失計算の基礎となる詳細な情報を得ることができる。
続いて、部材選択部24は、選択した部材が開始部材、すなわち、系統の最も上流側の部材であるか否かを判断する(ステップS10)。部材A1は開始部材であるので、部材選択部24は、選択した部材A1が開始部材であると判断する(ステップS10:YES)。これに応じ、表示制御部22は、圧力損失計算を行うべき系統における流体の流れ方向を利用者に入力させるために、図10に示すように、表示画面4Aにサブフォーム61を表示し、このサブフォーム61内に開始部材である部材A1を拡大して表示すると共に、流れ方向を指示入力するためのボタン62Aないし62Dを表示する。なお、流れ方向を入力するためのサブフォーム61を、利用者がそれを表示すべき指示を入力したときに限り表示するようにしてもよい。
利用者が、ボタン62Aないし62Dのうちのいずれかをマウス6でクリックして流れ方向を指示したときには(ステップS11:YES)、入力処理部23が、利用者により入力された流れ方向を、当該圧力損失計算を行うべき系統の流れ方向として設定すると共に、表示制御部22が、当該系統の流れ方向を示す矢印63を、表示画面4Aに表示された流路モデル図35内に表示する(ステップS12、図11参照)。なお、部材選択部24により選択された部材が開始部材でない場合には(ステップS10:NO)、ステップS11およびS12の処理は行わない。
続いて、利用者は、圧力損失計算を行うべき系統を構成する部材を次々に指示する。これに応じ、部材選択部24は、利用者に指示された部材を次々に選択する(ステップS7)。そして、表示制御部22は、選択された部材の表示態様を第2の表示態様にする(ステップS8)。さらに、表示制御部22は、選択された部材の部材名および属性情報を部材リスト66に表示する(ステップS9)。このような処理により、表示画面4Aの状態は、図9に示すように、圧力損失計算を行うべき系統の開始部材A1のみが選択された状態から、図11に示すように、当該系統を構成するいくつかの部材A1ないしA26が選択された状態となる。そして、利用者が、圧力損失計算を行うべき系統を構成するすべての部材A1ないしA45の指示を終えると、当該系統を構成するすべての部材A1ないしA45が選択された状態となる。そして、図12に示すように、表示画面4Aに表示された流路モデル図35において、圧力損失計算を行うべき系統を構成するすべての部材A1ないしA45の表示態様が第2の表示態様となり、部材リスト66には、圧力損失計算を行うべき系統を構成するすべての部材A1ないしA45の部材名および属性情報が列挙される。このように、圧力損失計算を行うべき系統を構成するすべての部材A1ないしA45が選択されることにより、圧力損失計算を行うべき系統が特定される。以上のように、利用者は、流路モデル図35内の部材をマウス6でクリックして指示していくことにより、流路モデル図35に含まれる任意の系統を自由に特定することができる。
また、利用者は、一旦指示し、部材選択部24により選択された部材について、その選択を解除することができる。例えば、利用者が、表示画面4Aにおいて、メインフレーム41等に設けられた選択解除ボタン(図示せず)をマウス6でクリックした後、流路モデル図35内において既に選択された部材をマウス6でクリックして指示すると、部材選択部24は、利用者により指示された部材の選択を解除する。そして、表示制御部22は、流路モデル図35において当該選択解除された部材の表示態様を第2の表示態様から第1の表示態様に変更すると共に、当該選択解除された部材の部材名、属性情報等を部材リスト66から消去する。
また、利用者は、部材選択部24により選択され、部材名および属性情報が部材リスト66内に表示されている各部材について流量値を入力することができる。すなわち、利用者が、部材リスト66内において任意の部材の流量値欄66Aをマウス6でクリックし、その流量値欄66A内にキーボード5で流量値を入力すると、入力処理部23が流量値の入力ありと判断し(図6中のステップS13:YES)、表示制御部22が入力された流量値を部材リスト66の流量値欄66Aに表示すると共に、記憶制御部26が、入力された流量値を当該部材の部材情報32の一部として記憶装置3に記憶する(ステップS14)。また、利用者は、部材リスト66内において連続して列挙された複数の部材についての流量値欄66Aをマウス6で範囲指定することにより、当該複数の部材についての流量値を一括入力することができる。このように、利用者は、圧力損失計算に必要な流量値を容易に入力することができる。また、利用者は、複数の部材についての流量値を一括して入力することができ、これにより、流量値の入力を効率よく迅速に行うことができる。なお、モデル図作成処理において、利用者は、部材の部材名や属性情報に加えて流量値を入力することも可能である。モデル図作成処理において入力された流量値は、モデル図作成処理中に当該部材の部材情報32の一部として記憶装置3に記憶される。モデル図作成処理中に流量値が入力された部材については、圧力損失計算処理において利用者が改めて流量値を入力する必要はない。
続いて、CAD装置11の計算処理部25は、利用者により流量値が入力された部材の部材情報32に含まれる属性情報おより流量値を記憶装置3から読み出し、これら属性情報および流量値に基づいて当該部材の抵抗係数を計算する(ステップS15)。抵抗係数の計算には、記憶装置3に予め記憶された計算式が用いられる。続いて、表示制御部22は、当該部材の抵抗係数を部材リスト66内に表示すると共に、記憶制御部26は、当該部材の抵抗係数を、当該部材の部材情報32の一部として記憶装置3に記憶する(ステップS16)。このように、圧力損失計算を行うべき系統を構成する各部材の抵抗係数を自動的に計算することができる。なお、抵抗係数の計算に流量値を用いる必要がない場合には、ステップS15で流量値を用いずに抵抗係数を計算してもよいし、ステップS9で、抵抗係数の計算を済ませてしまってもよい。
続いて、計算処理部25は、部材選択部24により選択され、流量値等が入力され、抵抗係数が計算されて記憶装置3に記憶された各部材について、圧力損失計算に必要な情報が揃ったと判断し(ステップS17:YES)、当該各部材について、部材ごとに圧力損失を計算する(ステップS18)。そして、表示制御部22は、部材ごとの圧力損失値を部材リスト66に表示すると共に、記憶制御部26は、部材ごとの圧力損失値を部材圧力損失値として当該部材の部材情報32の一部として記憶装置3に記憶する。さらに、計算処理部25は、計算により得られた各部材の圧力損失値をそれぞれ加算する(ステップS19)。この段階で、圧力損失計算を行うべき系統を構成するすべての部材が選択されている場合には、ステップS19で各部材の圧力損失値を加算することにより、当該系統の圧力損失値が算出される。一方、この段階で、圧力損失計算を行うべき系統を構成する一部の部材が選択されている場合には、ステップS19で当該系統の一部の圧力損失値が算出される。続いて、表示制御部22は、ステップS19において算出された圧力損失値を系統リスト52に表示すると共に、記憶制御部26は、ステップS19において算出された圧力損失値を当該系統に係る系統情報33の一部として記憶装置3に記憶する(ステップS20)。利用者は、圧力損失計算を行うべき系統を構成する部材を選択している途中でも、選択した各部材の圧力損失値の合計値を知ることができるので、系統の圧力損失値が最終的にどの程度の値になるのかを予測しながら部材の選択を行うことができる。各部材の圧力損失の計算には、各部材の属性情報、抵抗係数、流量値等、および記憶装置3に予め記憶された計算式が用いられる。また、圧力損失値が当該系統に係る系統情報33の一部として記憶装置3に記憶されるとき、当該系統に係る系統情報33と、当該系統を構成する各部材の部材情報32との間に関連付けが形成される。具体的には、当該系統に係る系統情報33と当該系統を構成する各部材の部材情報32との関連付けを形成するための関連付け情報が、系統情報33の一部として記憶装置3に記憶される。関連付け情報は、例えば、当該系統を構成する各部材の特定情報または各部材を識別するための他の識別情報を配列することにより生成することができる。また、このとき、当該系統における流体の流れ方向を示す流れ方向情報が系統情報33の一部として記憶装置3に記憶される。
ここで、圧量損失の計算に必要な情報は、系統を構成する各部材の属性情報、抵抗係数、流量値等であるが、これらの情報のうち、各部材の属性情報は流路モデル図35の作成時、すなわちモデル図作成処理において利用者により入力され既に記憶装置3に記憶されている。各部材の属性情報は、量的にみて、圧力損失計算に必要な情報のうちの大部分を占めている。したがって、流路モデル図35の作成時に部材の属性情報の入力を終え、圧力損失計算処理を行う段階になったときには、流量値等の比較的少ない情報を入力するだけで、容易に圧力損失の計算を行うことができる。
圧力損失計算が実行された後、利用者は、図13に示すように、系統リスト52が表示されたサブフォーム51を表示画面4Aの最前面側に表示させることにより、系統リスト52内に表示された系統の圧力損失値を見ることができる。系統リスト52には、圧力損失計算を終えた系統の系統名(「AC−6」)および圧力損失値(「2223.1」)が表示されている。利用者は、系統リスト52を見ることにより、系統の圧力損失値を認識することができる。このように、利用者は、流路モデルに含まれる系統の圧力損失値を正確かつ容易に得ることができる。
利用者が、流路モデルに含まれる別の系統について圧力損失計算を引き続き行う場合には、図13中のサブフォーム51に配置された新規作成ボタン53をマウス6でクリックする(ステップS21:YES)。これに応じ、CAD装置11は処理を図5中のステップS2に戻し、別の系統について圧力損失計算処理を開始する。このように、利用者は、流路モデル図35に示された流路モデルに含まれる複数の系統について圧力損失計算を行うことができる。そして、圧力計算を行った各系統についての系統名、圧力損失値は、系統情報33として記憶装置3に記憶される。このとき、各系統情報33は、当該系統情報33に係る系統を構成する各部材の部材情報32と関連付けられる。
また、複数の系統について圧力損失計算が行われた後に、系統リスト52には、図14に示すように、圧力損失計算が行われた複数の系統についての系統名および圧力損失値が列挙される。利用者は、この系統リスト52を見ることにより、複数の系統について圧力損失値の比較検討を行うことができる。
また、利用者が圧力損失計算処理以外の他の処理を実行すべき旨の指示を入力した場合には(ステップS22:YES)、CAD装置11は、圧力損失計算処理を終え、または中断し、当該他の処理に移行する。
(部材一括選択機能)
CAD装置11は部材一括選択機能を有している。部材一括選択機能は、表示画面4Aに表示された流路モデル図35において利用者がマウス6等を介して一の部材を指示したとき、当該一の部材が配置された流路において、当該一の部材から、当該一の部材よりも下流側に位置する最初の分岐部材の直前に配置された部材までを一括選択する機能である。
図15は、この部材一括選択機能を実現するための部材一括選択処理におけるCAD装置11の動作を示している。図16は、この部材一括選択機能により複数の部材が一括選択されたときの表示画面4Aの状態を示している。部材一括選択機能は、図5に示す圧力損失計算処理におけるステップS7ないしS9を、図15に示すステップS31ないしステップS34に置き換えることにより実現される。
具体的に説明すると、圧力損失計算処理において、利用者が、圧力損失計算を行うべき系統を構成する複数の部材のうち、例えば部材A27をマウス6で指示したとき(図11、図16参照)、CAD装置11の部材選択部24は、利用者により部材A27を指示する入力があったと判断する(図5中のステップS4参照)。
続いて、部材選択部24は、利用者により入力された流れ方向(図5中のステップS11参照)を認識し、この流れ方向に従って、部材A27が配置された流路において、部材A27から、当該部材A27よりも下流側に位置する最初の分岐部材の直前に配置された部材A30(分岐部材に隣接すると共に当該分岐部材よりも部材A27に近い側に配置された部材A30)を特定する(ステップS31)。この特定は、流路モデルを構成する部材の部材情報32を参照することにより行うことができる。ここで、分岐部材とは、流路を流れる流体の分流または合流を作り出す部材であり、例えばT字ダクト等である。
続いて、部材選択部24は、利用者に指示された部材A27から、ステップS31で特定された部材A30までを一括選択する(ステップS32)。
続いて、表示制御部22は、表示画面4Aに表示された流路モデル図35において、部材選択部24により一括選択された部材A27から部材A30までの各部材の表示態様を第1の表示態様から第2の表示態様に変更する(ステップS33)。
続いて、表示制御部22は、部材選択部24により一括選択された部材A27から部材A30までの各部材の部材情報32に基づいて、当該各部材の部材名および属性情報を部材リスト66に表示する(ステップS34)。
このように、部材一括選択機能によれば、利用者は、圧力損失計算を行うべき系統を構成する部材を容易にかつ正確に選択することができる。
(部材確認機能)
CAD装置11は部材確認機能を有している。部材確認機能は、表示画面4Aに表示された部材リスト66内において、利用者がマウス6で任意の部材を指示したとき、表示画面4Aに表示された流路モデル図35内において当該指示された部材の表示態様を第2の表示態様から第3の表示態様に変更する機能である。
図17は、この部材確認機能を実現する部材確認処理におけるCAD装置11の動作を示している。図18は、部材確認処理において部材が確認されたときの表示画面4Aの状態を示している。部材確認処理は、圧力損失計算処理において、利用者が部材リスト66内の部材をマウス6で指示したときに実行される。
すなわち、図17において、利用者が部材リスト66内の部材をマウス6で指示したとき、入力処理部23が、部材確認の指示入力ありと判断する(ステップS51:YES)。続いて、表示制御部22は、利用者により指示された部材の部材情報32に含まれる特定情報を参照して、当該部材の流路モデル図35内における表示態様を、第2の表示態様から第3の表示態様に変更する(ステップS52)。第3の表示態様は、第1の表示態様および第2の表示態様と視覚的に容易に識別することができる態様であり、第1の表示態様および第2の表示態様と比較して例えば色が異なる。一例をあげると、第1の表示態様の色が青色であり、第2の表示態様が水色である場合には、第3の表示態様の色は例えば、黄、赤、ピンク等の青色および水色に対して目立つ色である。図18は、利用者により指示された部材A42の表示態様が第2の表示態様から第3の表示態様に変更されたときの表示画面4Aの状態を示しているが、図面では色の変化を表現することができないので、その代わりに、部材A42を二点差線で囲み、部材A42の表示態様が変更されたことを示している。
このように、部材確認機能によれば、利用者は、部材リスト66中で着目したい部材が流路モデル図35中のどこに配置されているのかを即座に明確に把握することができる。
(系統確認機能)
CAD装置11は系統確認機能を有している。系統確認機能は、表示画面4Aに表示された系統リスト52内において、利用者がマウス6で任意の系統を指示したとき、表示画面4Aに表示された流路モデル図35内において当該指示された系統を構成する各部材の表示態様を第2の表示態様(または、第1ないし第3の態様のいずれとも異なる第4の態様)にする機能である。
図19は、この系統確認機能を実現するための系統確認処理におけるCAD装置11の動作を示している。図20は、この系統確認処理が実行されたときの表示画面4Aの状態を示している。系統確認処理は、利用者が流路モデルに含まれる複数の系統についての圧力損失計算を行った後、系統リスト52内の任意の1つの系統をマウス6で指示したときに実行される。
すなわち、図19において、利用者が系統リスト52内の任意の1つの系統をマウス6で指示したとき、入力処理部23が、系統確認の指示入力ありと判断する(ステップS61:YES)。続いて、表示制御部22は、利用者により指示された系統に係る系統情報33に関連付けられた部材情報32に含まれる特定情報を参照し、図20に示すように、当該系統の流路モデル図35内における表示態様を第2の表示態様(または、第1ないし第3の態様のいずれとも異なる第4の態様)にする(ステップS62)。続いて、表示制御部22は、利用者により指示された系統に係る系統情報33に関連付けられた部材情報32に含まれる部材名、属性情報、流量値、抵抗係数等を読み出し、これらの情報を掲載した部材リスト66を表示する(ステップS63)。
このように、系統確認機能によれば、利用者は、着目したい系統を流路モデル図35内において即座に明確に把握することができる。特に、系統確認機能は、流路モデルに含まれる複数の系統の構成または複数の系統の圧力損失値を比較検討する作業において利便性を発揮する。例えば、図20において、流路モデルに含まれる第1の系統「AC−6」と、第2の系統「AC−6別ルート」と、第3の系統「AC−7」とを比較するときには、利用者は、系統リスト52内において第1の系統、第2の系統および第3系統の各系統を、任意の順番で順序指示する。これにより、利用者が任意の1つの系統を指示する度に、流路モデル図35において当該指示した系統の表示態様が、指示していない他の系統の表示態様と異なる態様に変わり、当該指示した系統が視覚的に顕在化される。利用者は、流路モデルに含まれる複数の系統の圧力損失値を系統リスト52により容易に比較することができるだけでなく、表示態様の変化により各系統の具体的な構成をも容易に比較することができる。したがって、利用者は、流路モデルに含まれる複数の系統のうち、圧力損失値が最も大きい系統を容易に見つけ出すことができるだけでなく、系統の再構成の必要性、部材の置換・交換の必要性等についての検討等を極めて効率よく迅速かつ柔軟に行うことができる。
(簡易部材選択機能)
また、CAD装置11は簡易部材選択機能を備えている。簡易部材選択機能は、流路モデルに含まれている任意の一の系統(系統R1)に係る系統情報33と当該系統R1を構成する各部材の部材情報32との関連付けを形成する関連付け情報を、流路モデルに含まれている他の系統(系統R2)の関連付け情報としてコピーすると共に、当該コピーした関連付け情報に基づいて系統R2を仮構成する各部材を仮選択した状態とし、当該仮選択した複数の部材に系統R1を構成せずかつ系統R2を構成する部材を利用者の指示入力に従って追加選択し、仮選択した複数の部材のうち系統R1を構成しかつ系統R2を構成しない部材の仮選択を利用者の指示入力に従って解除する機能である。これにより、利用者は、流路モデルに含まれている新たな系統(まだ圧力損失計算を行っていない系統)R2を構成する各部材の選択を容易かつ迅速に行うことができる。
利用者は、この機能を実現するために、まず圧力損失計算処理開始ボタン42をマウス6でクリックする。これにより、系統リスト52等が表示されたサブフォーム51が表示画面4Aに表示される(図14参照)。続いて、利用者は、系統リスト52に列挙された複数の系統の中から、コピーしたい1つの系統R1(例えば系統名「AC−6」の系統)をマウス6で指示した後、サブフォーム51内に表示されたコピーボタン55をマウス6でクリックする。これにより、利用者が指示した系統R1に係る関連付け情報が記憶制御部26により記憶装置3においてコピーされる。そして、表示画面4Aに表示された流路モデル図35内において、利用者により指示された系統R1を構成する各部材が、コピーされた関連付け情報に基づいて特定され、当該各部材の表示態様が第2の表示態様になる。さらに、系統R1を構成する各部材の部材名、属性情報等が部材リスト66に表示される。これにより、利用者は、系統R1を構成する各部材が、新たに圧力損失計算を行うべき別の系統R2を構成する各部材として仮選択されたことを把握することができる。
続いて、利用者は、新たに圧力損失計算を行うべき系統R2の系統名(例えば「AC−6別ルート」)をキーボード5で系統リスト52に入力する。入力された系統名は、系統R2に係る系統情報33の一部として記憶装置3に記憶される。
続いて、利用者は、表示画面4Aに表示された流路モデル図35内において、系統R1を構成せずかつ系統R2を構成する部材をマウス6で指示する。これにより、利用者により指示された部材が選択され、当該部材の表示態様が第2の表示態様となり、当該部材の部材名および属性情報が部材リスト66に追加される。その後、利用者が当該部材の流量値を入力すると、当該部材の抵抗係数が計算され、さらに当該部材の部材圧力損失値が計算され、当該部材の流量値、抵抗係数、部材圧力損失値が部材リスト66に表示されると共に、当該部材の部材情報32の一部として記憶装置3に記憶される。
続いて、利用者は、表示画面4Aに表示された流路モデル図35内において、系統R1を構成するが系統R2を構成しない部材をマウス6で指示する。これにより、利用者により指示された部材の選択が解除され、当該部材の表示態様が第1の表示態様となり、部材リスト66から当該部材の部材名、属性情報等が消去される。
利用者が系統2を構成する各部材の指示を終えたとき、この時点で仮選択または選択されている各部材の部材圧力損失値が加算されることにより系統R2の圧力損失が算出されている。そして、この系統R2の圧力損失値が系統リスト52に表示されている。利用者は、系統リスト52を見ることにより、系統R2の圧力損失値を知ることができる。
このように、簡易部材選択機能によれば、過去に圧力損失計算を行った系統R1の関連付け情報をコピーし、これを利用して、新たに圧力損失計算を行うべき系統R2を構成する部材を選択するので、利用者は、系統R1と系統R2とで共通の部材について指示入力をする必要がない。これにより、利用者は、系統を構成する部材の選択を容易かつ迅速に行うことができる。
(部材変更機能)
CAD装置11は部材変更機能を有している。部材変更機能は、圧力損失値の計算が既に実行されて系統情報33が記憶装置3に既に記憶されている系統を構成する部材の属性情報等が変更された場合に、この属性情報等の変更を、圧力損失計算処理等に自動的に反映させる機能である。
例えば、利用者が、図13に示すように、流路モデルに含まれる系統について圧力損失計算を行った後、図21に示すように、CAD装置11(モデル図作成部21)により、部材A34、A35、A36のそれぞれの管径を変更し、あるいは部材A34、A35、A36を、管径の異なる他の部材にそれぞれ置き換え、当該置き換えた部材の部材名および属性情報を入力したとする。
その後、利用者が圧力損失計算処理開始ボタン42をクリックして系統リスト52を表示させ、その系統リスト52において部材の管径変更または部材の置き換えを行った系統を選択し、部材選択ボタン57をクリックすると、当該系統の関連付け情報に基づいて当該系統を構成する各部材が特定される。続いて、当該系統を構成する部材のうち、変更または置き換えがなされていない部材については、部材情報32に含まれる部材圧力損失値が記憶装置3から読み出される。また、当該系統を構成する部材のうち、変更または置き換えがなされた部材については、部材情報32に含まれる属性情報および流量値(流量値は必要に応じて利用者にこの時点で入力させる)を用いて抵抗係数が計算され、さらに部材圧力損失値が計算される。続いて、当該系統を構成するすべての部材の部材圧力損失値が加算され、当該系統の圧力損失値が算出される。そして、この圧力損失値が統計リスト52に表示されると共に、当該系統の系統情報33の一部として記憶装置3に記憶される。
すなわち、系統を構成する部材が変更または置換されても、系統を構成する部材間の接続関係または部材の個数が変更されない限り、当該系統に係る系統情報33と当該系統を構成する各部材の部材情報32との関連付けが維持される。これにより、系統を構成する部材が変更または置換された後も、上述したような簡単かつ少ない動作で、部材変更または部材置換後における当該系統の圧力損失値を得ることができる。
これにより、利用者は、系統を構成する部材を変更または置換しても、当該系統を構成する部材を初めから選択し直す必要がないので、系統を構成する部材の変更または置換と、当該系統の圧力損失の再計算とを素早く行うことができる。また、部材のサイズをいろいろ変更しながら、系統の圧力損失の変化を確認することも容易に行うことができる。特許文献1に記載の先行技術にように、CADと表計算ソフトとの間を行ったり来たりすることがなく、作業効率がよい。
(部材追加機能)
CAD装置11は部材追加機能を有している。部材追加機能は、圧力損失値の計算が既に実行されて系統情報33が記憶装置3に既に記憶されている系統に新たな部材が追加された場合に、未変更の部材については、当該系統を構成する部材として選択された状態を維持すると共に、新たに追加された部材については当該系統を構成する部材として未選択な状態とする機能である。
例えば、利用者が、図13に示すように、流路モデルに含まれる系統について圧力損失計算を行った後、図22に示すように、CAD装置11(モデル図作成部21)により、部材C1、C2およびC3の図形を作成し、これらの部材について部材名および属性情報を入力し、部材A35を流路モデルから除去し、その代わりに部材C1、C2およびC3を流路モデルに新たに追加したとする。
この場合、除去される前の部材A35を含んでいた系統において、当該系統を構成する部材は、部材A35を除き、当該系統を構成する部材として選択された状態が維持され、第2の表示態様で表示される。一方、部材C1、C2およびC3については、当該系統を構成する部材として未選択な状態となり、第1の表示態様で表示される。新たな部材C1、C2およびC3が第1の表示態様により表示されるので、利用者は、これらの部材C1、C2およびC3が未選択であることを明確に把握することができる。利用者が、新たな部材C1、C2およびC3をマウス6で指示すると、部材C1、C2およびC3が当該系統を構成する部材として選択され、部材C1、C2およびC3の表示態様が第2の表示態様となり、利用者が流量値をそれぞれ入力すると、部材C1、C2およびC3の抵抗係数および部材圧力損失値がそれぞれ計算され、記憶装置3にそれぞれ記憶される。続いて、部材C1、C2、C3を含む当該系統を構成するすべての部材(部材A35は含まれていない)の部材圧力損失値が加算され、新たな部材C1、C2およびC3が組み込まれた当該系統の圧力損失が計算され、この圧力損失値が系統リスト52に表示されると共に、記憶装置3に記憶される。
このように、利用者は、流路モデルに新たな部材を追加したときには、新たに追加した部材を指示するだけで、当該部材を系統に組み込むことができ、当該系統の圧力損失計算を行うことができる。したがって、流路モデルへの部材の追加と、部材が追加された後の系統の圧力損失計算を迅速に行うことができる。
(アイソメ図等出力機能)
CAD装置11はアイソメ図出力機能を備えている。アイソメ図出力機能は、CAD装置11により圧力損失計算を行った系統について、アイソメ図情報、系統名、圧力損失値、当該系統を構成する各部材についての部材名、属性情報等を記憶装置3等に一括出力する機能である。アイソメ図情報は、流路モデルから圧力損失計算を行った1つの系統のみを抜き出し、当該系統を構成する部材に番号を付した3D実寸アイソメデータである。
利用者が、CAD装置11により、流路モデルに含まれる任意の系統について圧力損失計算を行った後、系統リスト52内において当該系統をマウス6で指示し、サブフォーム51に表示されたアイソメ図出力ボタン56(図13参照)をマウス6でクリックしたとき、CAD装置11は、アイソメ図出力機能を実現するためのアイソメ図出力処理を実行する。この処理において、CAD装置11は、利用者により指示された系統を構成する各部材の部材情報32および図形情報31に基づいてアイソメ図情報を生成し、出力する。また、CAD装置11は、利用者により指示された系統に係る系統情報33、およびこの系統情報33に関連付けられた部材情報32を読み出すことにより、系統名、圧力損失値、系統を構成する各部材についての部材名、属性情報等を取得し、これらを出力する。
アイソメ図出力機能によれば、利用者は、系統に関する詳細な情報をアイソメ図情報と共に容易に得ることができる。
なお、CAD装置11は、系統が、複数の流路モデル図に跨っている場合(流路モデルが大規模で複数の流路モデル図に分割されている場合など)でも、このような系統の圧力損失計算を行うことができる。この場合には、CAD装置11は、複数の流路モデル図を適宜切り換えながら表示画面4Aに表示すると共に、複数の流路モデル図に跨っている系統を構成する各部材の部材情報32を収集して部材リスト66の表示、抵抗係数の計算および圧力損失の計算等を行う。
また、CAD装置11において、系統の圧力損失値を計算するに当たり、流量値と同様に温度を入力する構成としてもよい。この場合には、利用者に、部材リスト66の流量値欄66Aに流量値を入力させたのとほぼ同様に、部材リスト66の温度欄に温度を入力させる。温度のデフォルト値(例えば冷水なら7度、給気ダクトなら20度など)を予め設定しておき、利用者が温度の入力を省略したときには、デフォルト値を圧力損失計算に用いる構成としてもよい。また、流量値についてもこれと同様の構成を採用し得る。
また、上述した実施形態では、CAD装置11の部材一括選択機能として、表示画面4Aに表示された流路モデル図35において利用者がマウス6等を介して一の部材を指示したとき、当該一の部材が配置された流路において、当該一の部材から、当該一の部材よりも下流側に位置する最初の分岐部材の直前に配置された部材までを一括選択する機能を採用する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。表示画面4Aに表示された流路モデル図35において利用者がマウス6等を介して一の部材を指示したとき、当該一の部材が配置された流路において、当該一の部材から、当該一の部材よりも上流側に位置する最初の分岐部材の直前に配置された部材までを一括選択する機能を部材一括選択機能として採用してもよい。
また、上述した実施形態では、空調設備に適用される流路モデルに関する圧力損失計算(静圧計算)をCAD装置11により行う場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。本発明のCAD装置は、例えば給水配管、排水配管等のポンプの揚程計算にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うCAD装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 コンピュータシステム
2 CPU
3 記憶装置
4 表示装置
4A 表示画面
5 キーボード(入力装置)
6 マウス(入力装置)
11 CAD装置
21 モデル図作成部(流路モデル図作成手段、部材属性情報入力手段)
22 表示制御部(流路モデル図表示手段、表示態様制御手段、部材リスト表示手段、系統リスト表示手段)
23 入力処理部(流量値入力手段)
24 部材選択部(部材選択手段、簡易部材選択手段)
25 計算処理部(抵抗係数計算手段、圧力損失計算手段)
26 記憶制御部(第1の記憶手段、第2の記憶手段、出力手段)
31 図形情報
32 部材情報
33 系統情報
35 流路モデル図
52 系統リスト
66 部材リスト

Claims (10)

  1. 流路モデルを示す流路モデル図を作成するモデル図作成機能、および流路モデルに関する圧力損失を計算する圧力損失計算機能を有するCAD装置であって、
    利用者に入力装置を介して指示させることにより、流路モデルの一部または全部を示す流路モデル図を作成する流路モデル図作成手段と、
    利用者に前記入力装置を介して指示させることにより、前記流路モデルを構成する各部材の名称および前記各部材の属性情報を入力する部材属性情報入力手段と、
    前記流路モデル図作成手段により作成された流路モデル図を表示画面に表示するための図形情報を記憶装置に記憶すると共に前記流路モデル図を構成する各部材を特定する特定情報、前記部材属性情報入力手段により入力された各部材の名称、および前記部材属性情報入力手段により入力された各部材の属性情報を含む部材情報を前記記憶装置に記憶する第1の記憶手段と、
    前記図形情報に基づいて前記流路モデル図を表示画面に表示する流路モデル図表示手段と、
    前記流路モデルを構成する複数の部材のうち任意の1つの系統を構成する複数の部材を、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において当該各部材を利用者に前記入力装置を介して指示させることにより選択する部材選択手段と、
    前記部材選択手段により選択された部材ごとの流量値を利用者に入力させ、当該流量値を当該部材の部材情報の一部として前記記憶装置に記憶する流量値入力手段と、
    前記部材選択手段により選択された各部材の抵抗係数を前記記憶装置に記憶された少なくとも当該部材の属性情報に基づいて計算し、当該抵抗係数を当該部材の部材情報の一部として前記記憶装置に記憶する抵抗係数計算手段と、
    前記部材選択手段により選択された各部材についての属性情報、流量値および抵抗係数を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した属性情報、流量値および抵抗係数を用いて前記系統の圧力損失を計算し、当該圧力損失の値を前記表示画面に表示する圧力損失計算手段と、
    前記圧力損失計算手段により計算された前記系統の圧力損失値および前記系統の名称を含む系統情報を前記部材選択手段により選択された各部材の部材情報と関連付けて前記記憶装置に記憶する第2の記憶手段とを備えていることを特徴とするCAD装置。
  2. 前記表示画面に表示された前記流路モデル図において、前記部材選択手段により選択されていない部材を第1に表示態様で表示し、前記部材選択手段により部材が選択されたときには、当該選択された部材の表示態様を前記第1の表示態様から第2の表示態様に変更する表示態様制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のCAD装置。
  3. 前記部材選択手段により選択された各部材の部材情報に含まれる当該部材の名称および属性情報を列挙した部材リストを前記表示画面に表示する部材リスト表示手段を備え、
    前記表示態様制御手段は、前記表示画面に表示された前記部材リストにおいて利用者が入力装置を介して任意の部材を指示したとき、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において当該指示された部材の表示態様を前記第2の表示態様から第3の表示態様に変更することを特徴とする請求項2に記載のCAD装置。
  4. 前記流路モデルに含まれる複数の系統の系統情報を前記記憶装置から読み出し、当該読み出した系統情報に含まれる系統の名称および圧力損失値を列挙した系統リストを表示する系統リスト表示手段を備え、
    前記表示態様制御手段は、前記表示画面に表示された前記系統リストにおいて利用者が入力装置を介して任意の系統を指示したとき、当該指示された系統の系統情報に関連付けられた前記部材情報中の特定情報に基づいて当該指示された系統を構成する各部材を特定し、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において、当該特定された各部材の表示態様を第4の表示態様にすることを特徴とする請求項2または3に記載のCAD装置。
  5. 前記部材選択手段は、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において利用者が入力装置を介して一の部材を指示したとき、当該一の部材が配置された流路において、当該一の部材から、当該一の部材よりも上流側または下流側に位置する最初の分岐部材の直前に配置された部材までを一括選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のCAD装置。
  6. 前記第2の記憶手段は、前記圧力損失計算手段により圧力損失計算が行われた一の系統に係る前記系統情報と当該一の系統を構成する部材の前記部材情報との関連付けを形成する関連付け情報を前記記憶装置に記憶し、
    前記一の系統に係る前記関連付け情報を、前記流路モデルに含まれている他の系統に係る関連付け情報としてコピーすると共に、当該コピーした関連付け情報に基づいて前記他の系統を仮構成する各部材を仮選択した状態とし、当該仮選択した前記複数の部材に前記一の系統を構成せずかつ前記他の系統を構成する部材を利用者の指示入力に従って追加選択し、前記仮選択した前記複数の部材のうち前記一の系統を構成しかつ前記他の系統を構成しない部材の仮選択を利用者の指示入力に従って解除する簡易部材選択手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のCAD装置。
  7. 記圧力損失計算手段は、前記流路モデルに含まれる系統を構成する一の部材の属性情報が、当該一の部材が前記部材選択手段により選択された後に前記部材属性情報入力手段により変更されたときには、前記系統の圧力損失計算に前記一の部材の変更後の属性情報を用いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のCAD装置。
  8. 記表示態様制御手段は、前記流路モデルに含まれる一の系統を構成する各部材が前記部材選択手段により選択された後に、前記流路モデル図作成手段により前記一の系統を構成する新たな部材が追加され、前記部材属性情報入力手段により当該新たな部材の属性情報が入力されたときには、前記表示画面に表示された前記流路モデル図において、前記部材選択手段により選択された前記一の系統を構成する部材の表示態様を第2の表示態様まま維持すると共に、前記新たな部材を第1の表示態様で表示することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のCAD装置。
  9. 前記記憶手段に記憶された一の系統情報および当該一の系統情報に関連付けられた部材情報に基づいて、前記一の系統情報に係る一の系統のアイソメ図を示すアイソメ図情報、当該一の系統の圧力損失値、並びに当該一の系統を構成する各部材についての名称および属性情報を前記記憶装置に出力する出力手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のCAD装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のCAD装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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