JP5020986B2 - クレーンの稼動状況管理装置及びそれを備えたクレーン - Google Patents

クレーンの稼動状況管理装置及びそれを備えたクレーン Download PDF

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Description

本発明は、クレーンの稼動状況を管理するための稼動状況管理装置及びそれを備えたクレーンに関する。
クレーンは、所定の寿命を想定して設計されている。例えば、ホイスト式クレーンは、通常、基準となる稼動状況に基づき年間稼動日数を250日として約10年の寿命(耐用期間)を想定して設計されている。しかし、クレーンの寿命は、劣化要因が同じときは、負荷の状態、つまり運転中に使用される負荷の定格荷重に対する割合である荷重率及びその動作回数や動作時間等により決まることが知られている(下記特許文献1〜3参照)。
従って、負荷の状態によっては、クレーンの想定寿命が延びる場合もあれば、逆に短くなる場合もある。
図15は、ホイスト式クレーンの稼動状況として荷重率と動作時間との関係の例を示す図であって、図15(a)から図15(d)は、それぞれ、モデル例1〜4における動作時間に対する荷重率の割合を示したグラフである。
図15(a)に示すモデル例1は、軽作業での稼動状況の一例であり、定格荷重を吊るのは1割以下の頻度で、全体の荷重率は0.5以下となっている。このモデル例1は、例えば、倉庫や使用頻度の低い工場に該当する例である。図15(b)に示すモデル例2は、中作業での稼動状況の一例であり、定格荷重に加えて、幅広い重さの荷を運搬する例を示しており、全体の荷重率は0.63となっている。このモデル例2は、例えば、比較的使用頻度の高い工場に該当する例である。図15(c)に示すモデル例3は、重作業での稼動状況の一例であり、半分の頻度で定格荷重を吊り、全体の荷重率は0.8となっている。このモデル例3は、例えば、自動車工場といった重作業がかなり高頻度になされる工場に該当する例である。また、図15(d)に示すモデル例4は、超重作業での稼動状況の一例であり、ほぼ定格荷重を常に吊った状態で使用され、全体の荷重率はほぼ1.0となっている。このモデル例4は、例えば、リフティングマグネットなどを吊り上げ、常に上下運転している場合に該当する例である。
このように、ユーザーの使用条件によって負荷の状態が様々であるため、使用されるクレーンの荷重率及びその動作回数や動作時間等の稼動状況を詳細に把握していないと、クレーンの寿命を稼動状況に応じて精度良く推定することができない。
下記非特許文献1では、下記表1〜表3に示すように、荷重率と動作回数とを区分けして、或いは、下記表4〜表6に示すように、荷重率と動作時間とを区分けしてクレーンの稼動状況に対して等級を定めている(下記非特許文献1参照)。
Figure 0005020986
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この点に関し、電気チェーンブロックの巻上巻下動作の動作回数と動作時間を測定し、表示部に総動作回数及び総動作時間を表示する履歴表示装置が提案されている(下記特許文献4参照)。
しかしながら、前記特許文献4に記載の履歴表示装置は、巻上巻下動作の総動作回数と総動作時間を把握できるものの、負荷の状態までは把握できないので、クレーンの寿命を荷重率及びその動作回数や動作時間等の稼動状況に応じて精度良く推測することはできない。
さらに、従来のクレーンにおいては、次のような不都合もあった。すなわち、吊上用モータは、近年、商用電源にて駆動される場合に加えて、インバータにて駆動される場合も増加している。
一般的に、負荷を検出する場合、商用電源にて駆動される吊上用モータに流れる電流を電流センサにて検知し、該検知した電流値に基づき負荷に検出するようになっている。このため、吊上用モータがインバータにて駆動される場合には、負荷を検出することが困難であった。
また、従来のクレーンにおいては、次のような不都合もあった。すなわち、従来のクレーンにおいて、吊上動作を行うにあたり、吊上用モータに流れる電流によって検出した負荷に対して予め設定した作動設定荷重以上の荷重がかかった場合には、吊上動作を停止するロードリミッタ機能を備えることもあるが、この場合、操作者による入力操作(例えば、設定ボリュームの回転ボタン操作)によって作動設定荷重を設定していたため、作動設定荷重の設定が煩雑となり、設定作業に時間を要していた。
特開2001−89073号公報 特開2001−89074号公報 特開2001−89075号公報 特許第3256778号公報
ISO 4301−1,Cranes and lifting appliances−Classification−Part 1:General 1986年 第2版
そこで、本発明は、クレーンの寿命を荷重率及びその動作回数や動作時間を考慮した稼動状況に応じて精度良く推測するために必要な情報を得ることができるクレーンの稼動状況管理装置及びそれを備えたクレーンを提供することを一の目的とする。
また、本発明は、ロードリミッタ機能を有するクレーンの稼動状況管理装置及びそれを備えたクレーンであって、前記ロードリミッタ機能における作動設定荷重を設定するにあたり、設定作業の容易化かつ設定作業時間の短縮化を図ることができるクレーンの稼動状況管理装置及びそれを備えたクレーンを提供することをさらに他の目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の第1態様及び第2態様の稼動状況管理装置を提供する。
(1)第1態様の稼動状況管理装置
クレーンに設けられる吊荷部での負荷情報に対応する荷重率毎に、前記吊荷部の動作回数をカウントすると共に前記吊荷部の動作時間を積算し、得られた動作回数及び動作時間を前記荷重率毎に保存するように構成し、前記荷重率毎に前記吊荷部の地切り回数及び上動作回数の2種類の動作回数をカウントし、前記2種類の動作回数をカウントするにあたり、荷重率が前回の荷重率と異なるときは前記地切り回数及び前記上動作回数の双方をカウントし、かつ、荷重率が前回の荷重率と同じときは前記地切り回数及び前記上動作回数のうち前記上動作回数のみをカウントすることを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
ここで、前記「荷重率」とは、実際の荷重率の値だけでなく、実際の荷重率に対応する値(荷重率と相関関係のある値)も含む概念である。また、前記負荷情報に対応する荷重率を得る態様としては、前記負荷情報から一旦変換テーブル等により負荷に変換し、該変換した負荷に基づき荷重率を求める態様や、前記負荷情報から変換テーブル等により直接的に荷重率に変換する態様を例示できる。
本発明に係る第1態様の稼動状況管理装置では、前記負荷情報に対応する荷重率毎に、前記吊荷部の動作回数をカウントすると共に前記吊荷部の動作時間を積算し、得られた動作回数及び動作時間を前記荷重率毎に保存する。これにより、例えば、該保存した動作回数及び動作時間を読み出して出力することで、前記荷重率別に前記吊荷部の動作回数及び動作時間を把握することができる。
(2)第2態様の稼動状況管理装置
クレーンに設けられる吊荷部での負荷情報に基づいて、予め設定された複数の荷重区分のうちの何れに該当するかを判別する荷重区分判別手段と、前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分毎に前記吊荷部の動作回数をカウントする荷重区分別回数カウント手段と、前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分毎に前記吊荷部の動作時間を積算する荷重区分別時間積算手段と、前記荷重区分別回数カウント手段にてカウントした動作回数、及び、前記荷重区分別時間積算手段にて積算した動作時間を前記荷重区分毎に保存する荷重区分別保存手段とを備え、前記荷重区分別回数カウント手段は、前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分毎に前記吊荷部の地切り回数及び上動作回数の2種類の動作回数をカウントするものであり、前記2種類の動作回数をカウントするにあたり、前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分が前回の荷重区分と異なるときは前記地切り回数及び前記上動作回数の双方をカウントし、かつ、前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分が前回の荷重区分と同じときは前記地切り回数及び前記上動作回数のうち前記上動作回数のみをカウントすることを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
本発明に係る第2態様の稼動状況管理装置では、前記負荷情報に基づいて、前記複数の荷重区分のうちの何れに該当するかを前記荷重区分判別手段にて判別する。また、該判別した荷重区分毎に前記吊荷部の動作回数を前記荷重区分別回数カウント手段にてカウントすると共に、該判別した荷重区分毎に前記吊荷部の動作時間を前記荷重区分別時間積算手段にて積算する。そして、該カウントした動作回数、及び、該積算した動作時間を前記荷重区分別保存手段にて前記荷重区分毎に保存する。これにより、例えば、前記荷重区分別保存手段にて保存した動作回数及び動作時間を読み出して出力する出力手段をさらに備えることで、前記荷重区分別に前記吊荷部の動作回数及び動作時間を把握することができる。ここで、前記出力手段は、例えば、前記荷重区分別保存手段にて保存した動作回数及び動作時間を読み出してICメモリ等の記録媒体に記録するように構成してもよい。
従って、本発明に係る第1態様及び第2態様の稼動状況管理装置によれば、前記クレーンの寿命を荷重率及びその動作回数や動作時間を考慮した稼動状況に応じて精度良く推測するために必要な情報を得ることが可能となる。例えば、前記荷重率毎や前記荷重区分毎に読み出した前記吊荷部の動作回数及び動作時間を活用することにより、前記クレーンの予防保全を確実に行うことができる。具体的には、交換部品の交換時期を想定したり、等級に適合した使用であるか否かの確認を行ったりすることができる。
しかも、前記地切り回数と前記上動作回数とを分けてカウントすることで、例えば、前記地切り回数及び前記上動作回数を、それぞれ、前記クレーンの構造系に関係する構造部品の推定寿命及び前記クレーンの機構系に関係する機械部品の推定寿命を算出するために利用することができる。
前記負荷情報としては、前記吊荷部での負荷を検知する検知センサ等の負荷検知手段からの情報を例示できる。
本発明において、クレーンに設けられる吊荷部での負荷情報を負荷として検出する負荷検出手段をさらに備えていてもよい。この場合、前記第2態様において、前記荷重区分判別手段は、前記負荷検出手段にて検出した負荷に基づいて、前記複数の荷重区分のうちの何れに該当するかを判別することができる。
ここで、前記した「負荷情報を負荷として検出する」とは、実際の負荷の値を検出する場合だけでなく、実際の負荷の値に対応する値(実際の負荷の値に対して相関関係を有する値)を負荷として検出する場合も含む概念である。例えば、定格の負荷情報を100%として負荷情報の割合を負荷として検出する場合を挙げることができる。
本発明において、次の(a)及び)の態様を例示できる。
すなわち、)の態様では、前記負荷情報として電圧値を検出するように構成されており、前記クレーンに設けられる吊上用モータが商用電源にて駆動される場合には、電流センサにて前記吊上用モータに流れる負荷電流を電圧に変換したものを検出し、前記クレーンに設けられる吊上用モータがインバータにて駆動される場合には、前記インバータから出力されるトルク用出力電圧を検出する。例えば、前記負荷検出手段を備える場合、前記負荷検出手段は、前記負荷情報として電圧値を検出するように構成されており、前記吊上用モータが商用電源にて駆動される場合には、電流センサにて前記吊上用モータに流れる負荷電流を負荷電圧に変換したものを負荷として検出し、前記吊上用モータがインバータにて駆動される場合には、前記インバータから出力されるトルク用出力電圧を負荷として検出してもよい。
この特定事項では、前記負荷情報として電圧値を検出するように構成されているので、前記吊上用モータが商用電源にて駆動される場合に前記電流センサにて負荷電流を負荷電圧に変換したものを検出(例えば負荷として検出)することで、商用駆動するクレーンに対応させることができるだけでなく、前記吊上用モータがインバータにて駆動される場合に前記トルク用出力電圧を検出(例えば負荷として検出)することで、インバータ駆動するクレーンに対応させることもできる。従って、商用駆動の場合とインバータ駆動の場合とで前記稼動状況管理装置を共通使いすることが可能となる。
前記()の態様において、前記吊上用モータがインバータにて互いに異なる複数の速度で駆動される場合、同じ負荷でも速度の違いによって前記トルク用出力電圧が異なる場合がある。
この場合、前記吊上用モータがインバータにて互いに異なる複数の速度で駆動される場合には、前記トルク用出力電圧を前記複数の速度に応じて検出することが好ましい。例えば、前記負荷検出手段を備える場合、前記負荷検出手段は、前記吊上用モータがインバータにて互いに異なる複数の速度で駆動される場合には、前記複数の速度に応じて前記トルク用出力電圧を負荷として変換してもよい。
)の態様では、前記負荷情報に対して予め設定した作動設定荷重以上の荷重又はこの作動設定荷重を超える荷重がかかった場合、或いは、前記負荷情報に対応する値に対して予め設定した作動設定荷重以上の荷重又はこの作動設定荷重を超える荷重がかかった場合には、上動作を停止するロードリミッタ作動手段をさらに備えている。例えば、前記負荷検出手段を備える場合、前記ロードリミッタ作動手段は、前記負荷検出手段にて検出した負荷に対して予め設定した作動設定荷重以上の荷重又はこの作動設定荷重を超える荷重がかかった場合には、上動作を停止してもよい。
この特定事項では、前記負荷情報又はそれに対応する値(例えば、前記負荷検出手段にて検出した負荷)を利用してロードリミッタ作動を行うので、別途ロードリミッタ機能を設ける必要がなく、それだけコストの低減を図ることができる。
前記()の態様において、前記作動設定荷重に設定すべき荷重を吊り上げることで、該荷重による前記負荷情報又はそれに対応する値を前記作動設定荷重として設定する自動設定手段をさらに備えていることが好ましい。例えば、前記負荷検出手段を備える場合、前記自動設定手段は、前記作動設定荷重に設定すべき荷重を吊り上げることで、前記負荷検出手段にて検出した荷重の負荷を前記作動設定荷重として設定してよい。
この特定事項では、従来の如く操作者による設定ボリューム等の入力操作によって作動設定荷重を設定するといった煩雑な設定作業を行うことなく、前記作動設定荷重に設定すべき荷重を吊り上げるだけで、該荷重による前記負荷情報又はそれに対応する値(例えば、該荷重の負荷)を前記作動設定荷重として設定することができ、これにより、前記作動設定荷重を設定するにあたり、設定作業の容易化かつ設定作業時間の短縮化を図ることが可能となる。
ところで、既述のとおり、前記吊上用モータがインバータにて互いに異なる複数の速度で駆動される場合、同じ負荷でも速度の違いによって前記トルク用出力電圧が異なる場合がある。
このため、前記負荷情報として電圧値を検出するように構成されており、前記クレーンに設けられる吊上用モータが商用電源にて駆動される場合には、電流センサにて前記吊上用モータに流れる負荷電流を電圧に変換したものを検出し、前記クレーンに設けられる吊上用モータがインバータにて駆動される場合には、前記インバータから出力されるトルク用出力電圧を検出し、前記クレーンに設けられる吊上用モータがインバータにて互いに異なる複数の速度で駆動される場合において、前記トルク用出力電圧を前記複数の速度に応じて検出し、前記自動設定手段は、前記検出した値又はそれに対応する値を前記作動設定荷重として前記複数の速度毎に設定することが好ましい。例えば、前記負荷検出手段を備える場合、前記負荷検出手段は、前記負荷情報として電圧値を検出するように構成されており、前記クレーンに設けられる吊上用モータが商用電源にて駆動される場合には、電流センサにて前記吊上用モータに流れる負荷電流を電圧に変換したものを負荷として検出し、前記クレーンに設けられる吊上用モータがインバータにて駆動される場合には、前記インバータから出力されるトルク用出力電圧を負荷として検出し、前記クレーンに設けられる吊上用モータがインバータにて互いに異なる複数の速度で駆動される場合において、前記負荷検出手段は、前記複数の速度に応じて前記トルク用出力電圧を負荷として変換し、前記自動設定手段は、前記荷重の負荷を前記作動設定荷重として前記複数の速度毎に設定してもよい。
また、前記ロードリミッタ作動手段を備える場合において、操作者の入力操作によって前記作動設定荷重を設定する手動設定手段をさらに備え、前記手動設定手段は、直前に得た負荷情報又はそれに対応する値を表示することが好ましい。例えば、前記負荷検出手段を備える場合、前記手動設定手段は、前記負荷検出手段にて直前に検出した負荷を表示してもよい。
この特定事項では、前記作動設定荷重に設定すべき荷重を吊り上げた後で、操作者の入力操作によって前記作動設定荷重をその吊り上げた荷重に対して設定する場合に特に有効である。
また、本発明は、前記本発明に係るクレーンの稼動状況管理装置を備えていることを特徴とするクレーンも提供する。
以上説明したように、本発明によると、クレーンの寿命を荷重率及び動作回数や動作時間を考慮した稼動状況に応じて精度良く推測するために必要な情報を得ることができるクレーンの稼動状況管理装置及びそれを備えたクレーンを提供することができる。
また、ロードリミッタ機能における作動設定荷重を設定するにあたり、設定作業の容易化かつ設定作業時間の短縮化を図ることができるクレーンの稼動状況管理装置及びそれを備えたクレーンも提供することができる。
本発明の一実施形態に係る稼動状況管理装置のシステム構成を概略的に示すブロック図であって、図(a)は、商用駆動の場合の図であり、図(b)は、インバータ駆動の場合の図である。 図1に示す稼動状況管理装置における制御部の概略構成を概念的に示す図である。 図1に示す稼動状況管理装置における制御部による動作イメージを示す概念図である。 図1に示す稼動状況管理装置の操作入力部及び表示部を示す概略平面図である。 通常モードAでの制御例のフローチャートである。 図5に示すフローチャートにおける荷重区分判別回数カウント処理のサブルーチンを示す図である。 図5に示すフローチャートにおける荷重区分判別時間積算処理のサブルーチンを示す図である。 通常モードBでの制御例のフローチャートである。 テストモードでの制御例のフローチャートである。 設定モードAでの制御例のフローチャートである。 設定モードBにおける作動設定荷重の設定例を示す図であって、図(a)は、直近に検出した負荷と現在の設定荷重とが表示部に表示される状態を示す図であり、図(b)は、表示部に表示された設定荷重の変更前の操作状態を示す図であり、図(c)は、表示部に表示された設定荷重が変更される状態を示す図である。 回数確認モードにおける回数の表示例を示す図である。 時間確認モードにおける時間の表示例を示す図である。 表示部に表示された各種データを日付毎に記録しておく記録一覧表を示す図である。 ホイスト式クレーンの稼動状況として荷重率と動作時間との関係の例を示す図であって、図(a)から図(d)は、それぞれ、モデル例1〜4における動作時間に対する荷重率の割合を示したグラフである。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る稼動状況管理装置100のシステム構成を概略的に示すブロック図であって、図1(a)は、商用駆動の場合の図を示しており、図1(b)は、インバータ駆動の場合の図を示している。図2は、稼動状況管理装置100における制御部110の概略構成を概念的に示す図である。また、図3は、図1に示すロードモニタ100における制御部110による動作イメージを示す概念図である。
図1に示す稼動状況管理装置(以下、ロードモニタという)100は、クレーン200の稼動履歴を記録保存するものである。
ロードモニタ100は、クレーンの形式は問わず、何れのものにも適用できる。ロードモニタ100に適用できるクレーンとしては、それには限定されないが、天井クレーン、移動形クレーン、タワークレーン、橋形クレーンなどのクレーンを例示できる。本実施の形態では、ホイスト210を有するホイスト式クレーン200にロードモニタ100を装着した場合を例にとって説明する。
ホイスト210は、荷を吊るための吊荷部211と、吊荷部211の巻上動作及び巻下動作を行う巻上用モータ(吊上用モータの一例)212とを備えている。巻上用モータ212は、商用電源G1(図1(a)参照)又はインバータG2(図1(b)参照)にて駆動されるようになっている。また、巻上用モータ212が商用電源G1にて駆動される場合には、巻上用モータ212に流れる電流Idは電流センサ220にて検知されて負荷電圧(荷重判別用信号)Vdに変換されるようになっている。
巻上用モータ212は、1段速又は複数段速(複数段速の場合一般的には2段速)で駆動される。ここでは、巻上用モータ212は、商用電源G1にて駆動される場合(以下、単に商用駆動の場合という)には1速(1段速の一定速度)で駆動される一方、インバータG2にて駆動される場合(以下、単にインバータ駆動の場合という)には2速(高速及び低速の2段階の速度)で駆動される。そして、インバータ駆動の場合には、インバータG2は、高速での巻上用モータ212のトルクに関するトルク指令信号を高速でのトルク用出力電圧(荷重判別用信号)Vt(Vt’)として出力すると共に、低速時での巻上用モータ212のトルクに関するトルク指令信号とを低速でのトルク用出力電圧Vt(Vt”)として出力するようになっている。
また、クレーン200は、さらに、巻上用モータ212による吊荷部211の巻上動作を行う巻上操作スイッチ230aと、巻上用モータ212による吊荷部211の巻下動作を行う巻下操作スイッチ230bとを備えている。
ロードモニタ100は、制御部110を備えている。制御部110の入力端子111には、電流センサ220からの負荷電圧Vd又はインバータG2からのトルク用出力電圧Vtと、巻上操作スイッチ230aからの巻上信号Vaと、巻下操作スイッチ230bからの巻下信号Vbとが入力されるようになっている。なお、トルク用出力電圧Vtは、既述したように、高速駆動の場合ではVt’となり、低速駆動の場合ではVt”となる。
本実施の形態では、入力端子111には、さらに、巻上用モータ212の第1速度判別信号Vm1と、巻上用モータ212の第2速度判別信号Vm2とが入力されるようになっている。なお、第1及び第2速度判別信号Vm1,Vm2は、商用駆動に利用される場合には、第1速度判別信号Vm1及び第2速度判別信号Vm2の双方が商用駆動用判別信号とされ、インバータ駆動商用駆動に利用される場合には、第1速度判別信号Vm1及び第2速度判別信号Vm2の双方がインバータ駆動用高速判別信号とされ、第1速度判別信号Vm1のみがインバータ駆動用低速判別信号とされる。
また、本実施の形態では、制御部110の出力端子112には、後述するロードリミッタ機能の作動ラインが接続されるロードリミッタ作動出力端子112aが設けられている。ここでは、出力端子112には、ロードリミッタ機能が作動したことを外部(例えばクレーン本体)に通知するためのロードリミッタ機能端子112bと、後述するように内部メモリ140へのデータ書込回数が規定回数以上になったこと(すなわちロードモニタ100が推奨交換時期に到達したこと)を外部(例えばクレーン本体)に通知するための推奨交換時期出力端子112cとがさらに設けられている。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等の処理部120と、記憶部130とを備えている。記憶部130は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶手段を含み、制御プログラムや必要な関数及びテーブル、処理データを記憶するようになっている。
図2に示すように、記憶部130には、荷重率を複数(ここでは5個)の範囲に規定した荷重区分0〜荷重区分5にそれぞれ対応する複数(ここでは5個)の負荷区分P0〜P5が予め設定されている。なお、負荷区分P0〜P5は、当該ロードモニタ100が装着されるクレーン200の定格荷重に応じて予め決定した値である。例えば、負荷区分P0〜P5は、荷重区分0〜5に対して、それぞれ、ロードモニタを装着すべきクレーンの定格荷重を掛け合わせた値とすることができる。
荷重区分0は、無負荷に対応している。すなわち、荷重区分0は、無負荷のときの区分である。ここでは、荷重区分1〜5は、それぞれ、荷重率が0%を超え50%未満のときの区分、荷重率が50%以上63%未満のときの区分、荷重率が63%以上80%未満のときの区分、荷重率が80%以上100%以下のときの区分、荷重率が100%を超えたときの区分である。
また、記憶部130には、区分別動作回数記憶領域131と、区分別動作時間記憶領域132とが設けられている。区分別動作回数記憶領域131は、吊荷部211の巻上動作時の動作回数U0〜U5を負荷区分P0〜P5(すなわち荷重区分0〜5)に対応させて記憶する領域である。区分別動作時間記憶領域132は、吊荷部211の巻上動作及び巻下動作のときの荷重区分別動作時間T0〜T5を負荷区分P0〜P5(すなわち荷重区分0〜5)に対応させて記憶する領域である。以下、負荷区分P0〜P5は、単に、荷重区分0〜5ということがある。
本実施の形態では、区分別動作回数記憶領域131は、吊荷部211の巻上動作時の初動回数(無負荷時)Ua0及び地切り回数Ua1〜Ua5を荷重区分0〜5に対応させて記憶する地切り回数記憶領域131aと、吊荷部211の巻上動作時の上動作回数Ub0〜Ub5を荷重区分0〜5に対応させて記憶する上動作回数記憶領域131bとからなっている。
制御部110は、処理部120によって、前記制御プログラムを記憶部120から読み出し、該読み出した制御プログラムを実行することで、ロードモニタ100全体の制御を行うように構成されている。
詳しくは、前記制御プログラムは、処理部120を、負荷検出手段M1と、荷重区分判別手段M2と、荷重区分別回数カウント手段M3と、荷重区分別時間積算手段M4と、荷重区分別保存手段M5とを含む手段として機能させるようになっている。
負荷検出手段M1は、巻上用モータ212による吊荷部211の巻上動作時の負荷情報を負荷Pfとして検出するようになっている。
本実施の形態では、負荷検出手段M1は、前記負荷情報としてアナログ電圧値を検出するように構成されている。商用駆動の場合には、負荷検出手段M1は、電流センサ220にて負荷電流Idから変換した負荷電圧Vdを負荷Pfとして検出するようになっている。また、インバータ駆動の場合には、負荷検出手段M1は、インバータG2から出力されるトルク用出力電圧Vtを負荷Pfとして検出するようになっている。
また、本実施の形態では、インバータ駆動の場合には、負荷検出手段M1は、高速及び低速でのトルク用出力電圧Vt’,Vt”をそれぞれ高速及び低速の2段階の速度に応じて負荷Pfに変換するようになっている。
詳しくは、記憶部120には、変換テーブルTBがさらに設けられている。変換テーブルTBは、負荷電圧Vdやトルク用出力電圧Vtの荷重判別用信号を区分した複数に電圧区分にそれぞれ対応した複数の負荷を記憶するものである。ここでは、変換テーブルTBは、商用駆動用及び高速インバータ駆動用第1変換テーブルTBaと、低速インバータ駆動用第2変換テーブルTBbとからなっている。
具体的には、第1変換テーブルTBaは、商用駆動の場合及び高速インバータ駆動の場合に使用され、商用駆動の場合には負荷電圧Vdを負荷Pfに変換するテーブルとされ、高速インバータ駆動の場合には高速でのトルク用出力電圧Vt’を負荷Pfに変換するテーブルとされる。第2変換テーブルTBbは、低速インバータ駆動の場合に使用され、低速でのトルク用出力電圧Vt”を負荷Pfに変換するテーブルとされる。
そして、商用駆動の場合には、負荷検出手段M1は、第1変換テーブルTBaに記憶された電圧区分における負荷電圧Vdに対応する負荷Pfに変換する。インバータ駆動の場合には、負荷検出手段M1は、高速の場合に第1変換テーブルTBaに記憶された電圧区分における高速でのトルク用出力電圧Vt’に対応する負荷Pfに変換する一方、低速の場合に第2変換テーブルTBbに記憶された電圧区分における低速でのトルク用出力電圧Vt”に対応する負荷Pfに変換する。
なお、負荷検出手段M1は、巻上初期では負荷Pfの検出の正確性が欠けるため、巻上開始から所定のマスク時間Tm(図3参照)は負荷Pfの検出を行わないようにしている。また、ここでは、負荷電圧Vd又はトルク用出力電圧Vt’,Vt”から負荷Pfを検出するために変換テーブルを用いるが、それに限定されるものではなく、例えば、それに対応する換算式を用いてもよい。
荷重区分判別手段M2は、負荷検出手段M1にて検出した負荷Pfに基づいて、記憶部130に予め設定された各負荷区分P0〜P5(すなわち各荷重区分0〜5)のうちの何れに該当するかを判別するようになっている。詳しくは、荷重区分判別手段M2は、区分別動作回数記憶領域131の負荷区分P0〜P5(すなわち荷重区分0〜5)における負荷Pfに対応する動作回数と、区分別動作時間記憶領域132の負荷区分P0〜P5(すなわち荷重区分0〜5)における負荷Pfに対応する荷重区分別動作時間とを選び出す。
具体的には、荷重区分判別手段M2は、区分別動作回数記憶領域131のうち、地切り回数記憶領域131aの負荷区分P0〜P5(すなわち荷重区分0〜5)における負荷Pfに対応する初動回数又は地切り回数と、上動作回数記憶領域131bの負荷区分P0〜P5(すなわち荷重区分0〜5)における負荷Pfに対応する上動作回数とを選び出す。
なお、ここでは、負荷情報から一旦負荷に変換し、得られた負荷を複数の負荷区分の何れかに判別するが、複数の負荷区分の値を適宜設定することで、負荷情報から直接的に複数の負荷区分の何れかに判別するようにしてもよい。
また、負荷区分P0〜P5に代えて、記憶部130に荷重区分0〜5を予め設定しておくと共に、クレーンの定格荷重Pmaxを変更可能に予め設定しておき、負荷検出手段M1にて検出した負荷Pfの定格荷重Pmaxに対する割合を荷重率Pとして算出するようにしてもよい。この場合、荷重区分判別手段M2は、この算出した荷重率Pに対して記憶部130に予め設定された各荷重区分0〜5のうちの何れに該当するかを判別することができる。
荷重区分別回数カウント手段M3は、荷重区分判別手段M2にて判別した荷重区分0〜5毎に荷重区分別動作回数U0〜U5をカウントするようになっている。詳しくは、荷重区分別回数カウント手段M3は、荷重区分判別手段M2にて区分別動作回数記憶領域131から選び出した動作回数に1カウントを加算する。
具体的には、荷重区分別回数カウント手段M3は、荷重区分判別手段M2にて判別した
荷重区分0〜5毎に初動回数Ua0及び地切り回数Ua1〜Ua5と、上動作回数Ub0
〜Ub5とをカウントするものである。そして、荷重区分別回数カウント手段M3は、荷
重区分判別手段M2にて判別した荷重区分が前回の荷重区分と異なるときは初動回数U
a0及び地切り回数Ua1〜Ua5と、上動作回数Ub0〜Ub5とをカウントし、荷重
区分判別手段M2にて判別した荷重区分が前回の荷重区分と同じときは上動作回数Ub0
〜Ub5をカウントする。
荷重区分別時間積算手段M4は、荷重区分判別手段M2にて判別した荷重区分0〜5毎に荷重区分別動作時間T0〜T5を積算するようになっている。詳しくは、荷重区分別時間積算手段M4は、巻上操作スイッチ230aの巻上開始から巻上停止までの巻上時間Taを巻上信号Vaの有無により計測すると共に、巻下操作スイッチ230bの巻下開始から巻下停止までの巻下時間Tbを巻下信号Vbの有無により計測し、得られた巻上時間Ta及び巻下時間Tbを、荷重区分判別手段M2にて区分別動作時間記憶領域132から選び出した荷重区分別動作時間に積算する。
なお、荷重区分別時間積算手段M4で積算される巻上時間Taは、ここでは、マスク時間Tmを除いた時間としている。
記憶領域131,132は、ここでは、データを一時的に記憶する記憶用レジスタ(揮発性メモリ)とされている。従って、記憶部130には、一時的に記憶したデータを保持する内部メモリ(不揮発性メモリ)140が設けられている。内部メモリ140は、記憶領域131,132に一時的に記憶したデータを保存することができる。後述する記憶領域133〜135についても同様である。この保存タイミングについては、後ほど説明する。
荷重区分別保存手段M5は、荷重区分別回数カウント手段M3にてカウントした荷重区分別動作回数U0〜U5と、荷重区分別時間積算手段M4にて積算した荷重区分別動作時間T0〜T5とを荷重区分0〜5毎に保存するようになっている。詳しくは、荷重区分別保存手段M5は、区分別動作回数記憶領域131の荷重区分における荷重区分別動作回数U0〜U5と、区分別動作時間記憶領域132の荷重区分における荷重区分別動作時間T0〜T5とを内部メモリ140に記憶する。
具体的には、荷重区分別保存手段M5は、区分別動作回数記憶領域131のうち、地切り回数記憶領域131aの荷重区分における初動回数Ua0及び地切り回数Ua1〜Ua5と、上動作回数記憶領域131bの荷重区分における上動作回数Ub0〜Ub5とを内部メモリ140に記憶する。
本実施の形態では、ロードモニタ100は、操作者による操作入力可能な操作入力部150と、表示部等の出力部160とをさらに備えている。
前記制御プログラムは、処理部120を、出力手段M6をさらに含む手段として機能させるようになっている。
出力手段M6は、荷重区分別保存手段M5にて保存した荷重区分別動作回数U0〜U5及び荷重区分別動作時間T0〜T5を荷重区分0〜5毎に読み出して出力するようになっている。詳しくは、出力手段M6は、内部メモリ140に記憶した荷重区分別動作回数U0〜U5(ここでは、初動回数Ua0及び地切り回数Ua1〜Ua5、上動作回数Ub0〜Ub5)と、荷重区分別動作時間T0〜T5とを荷重区分0〜5毎に読み出して出力部160に出力する。
出力部160としては、例えば、表示パネル等の表示部やプリンタ等の印刷部を例示できる。ここでは、出力部160は、表示部とされており、動作回数Ua0〜Ua5,Ub0〜Ub5及び動作時間T0〜T5を荷重区分0〜5毎に表示することができる。
さらに、本実施の形態では、記憶部130には、ロードリミッタ機能で用いる作動設定荷重Psが予め設定されている。
前記制御プログラムは、処理部120を、ロードリミッタ機能を作動するロードリミッタ作動手段M7をさらに含む手段として機能させるようになっている。
ロードリミッタ作動手段M7は、負荷検出手段M1にて検出した負荷Pfが予め設定した作動設定荷重Ps以上又はそれを超えた場合には、巻上動作を停止するようになっている。詳しくは、ロードリミッタ作動手段M7は、負荷検出手段M1にて検出した負荷Pfが記憶部130に予め設定した作動設定荷重Ps以上又はそれを超えた場合には、ロードリミッタ機能を作動させることで、巻上用モータ212の作動を停止する。
また、本実施の形態では、前記制御プログラムは、処理部120を、自動設定手段M8をさらに含む手段として機能させるようになっている。
自動設定手段M8は、作動設定荷重Psに設定すべき荷重を吊り上げることで、負荷検出手段M1にて検出した荷重の負荷Pfを作動設定荷重Psとして設定するようになっている。詳しくは、自動設定手段M8は、記憶部130に設定した作動設定荷重Psに対して負荷検出手段M1にて検出した荷重の負荷Pfを更新設定する。
本実施の形態において、クレーン200に設けられる巻上用モータ212がインバータG2にて2段階の速度で駆動される場合には、自動設定手段M8は、荷重の負荷Pfを作動設定荷重Psとして2段階の速度毎に設定するようになっている。詳しくは、記憶部130に記憶される作動設定荷重Psは、高速用の作動設定荷重Ps’と低速用の作動設定荷重Ps”とからなっている。そして、自動設定手段M8は、高速駆動の場合には、記憶部130に設定した高速用の作動設定荷重Ps’に対して負荷検出手段M1にて検出した荷重の負荷Pfを更新設定する一方、低速駆動の場合には、記憶部130に設定した低速用の作動設定荷重Ps”に対して負荷検出手段M1にて検出した荷重の負荷Pfを更新設定する。
さらに、本実施の形態では、前記制御プログラムは、処理部120を、手動設定手段M9をさらに含む手段として機能させるようになっている。
手動設定手段M9は、操作者の入力操作によって作動設定荷重Psを設定するようになっている。そして、手動設定手段Psは、負荷検出手段M1にて直前に検出した負荷Pfを既定値として表示部160に表示する。
なお、記憶部130には、上起動回数記憶領域133と、動作時間記憶領域134とがさらに設けられている。上起動回数記憶領域133は、吊荷部211に対して巻上操作を行った総回数である上起動回数Ucを記憶する領域である。動作時間記憶領域134は、吊荷部211に対して巻上動作開始から巻上動作停止までの総巻上時間と巻下動作開始から巻下動作停止までの総巻下時間との総合計時間である動作時間Tcを記憶する領域である。
前記制御プログラムは、処理部120を、上起動回数カウント手段M10と、動作時間積算手段M11とをさらに含む手段として機能させるようになっている。
上起動回数カウント手段M10は、上起動回数Ucをカウントするようになっている。詳しくは、上起動回数カウント手段M10は、巻上操作スイッチ230aの操作の有無を巻上信号Vaの有無により検知し、巻上操作スイッチ230aが操作されたときに上起動回数記憶領域133に記憶された上起動回数Ucに1カウントを加算する。
動作時間積算手段M11は、動作時間Tcを積算するようになっている。詳しくは、動作時間積算手段M11は、巻上操作スイッチ230aの巻上開始から巻上停止までの巻上時間Taを巻上信号Vaの有無により計測すると共に、巻下操作スイッチ230bの巻下開始から巻下停止までの巻下時間Tbを巻下信号Vbの有無により計測し、得られた巻上時間Ta及び巻下時間Tbを、動作時間記憶領域134に記録された動作時間Tcに積算する。
なお、動作時間積算手段M11で積算する巻上時間Taは、ここでは、マスク時間Tmを除いた時間としている。
また、記憶部130には、ロードリミッタ機能を作動した回数であるロードリミッタ作動回数Udを記憶するロードリミッタ作動回数記憶領域135がさらに設けられている。
前記制御プログラムは、処理部120を、ロードリミッタ作動回数カウント手段M12をさらに含む手段として機能させるようになっている。
ロードリミッタ作動回数カウント手段M12は、ロードリミッタ作動回数Udをカウントするようになっている。詳しくは、ロードリミッタ作動回数カウント手段M12は、ロードリミッタ機能を作動したときにロードリミッタ作動回数記憶領域135に記憶されたロードリミッタ作動回数Udに1カウントを加算する。
前記制御プログラムは、処理部120を、データ保存手段M13をさらに含む手段として機能させるようになっている。
データ保存手段M13は、上起動回数カウント手段M10にてカウントした上起動回数Ucと、動作時間積算手段M11にて積算した動作時間Tcとを保存するようになっている。詳しくは、データ保存手段M13は、上起動回数記憶領域133における上起動回数Ucと、動作時間記憶領域134における動作時間Tcとを内部メモリ140に記憶する。
出力手段M6は、さらに、データ保存手段M13にて保存した上起動回数Uc及び動作時間Tcを読み出して出力するようになっている。詳しくは、出力手段M6は、さらに、内部メモリ140に記憶した上起動回数Uc及び動作時間Tcを読み出して表示部160に表示する。
また、データ保存手段M13は、ロードリミッタ作動回数カウント手段M12にてカウントしたロードリミッタ作動回数Udを保存するようになっている。詳しくは、データ保存手段M13は、ロードリミッタ作動回数記憶領域135におけるロードリミッタ作動回数Udを内部メモリ140に記憶する。
出力手段M6は、さらに、データ保存手段M13にて保存したロードリミッタ作動回数Udを読み出して出力するようになっている。詳しくは、出力手段M6は、さらに、内部メモリ140に記憶したロードリミッタ作動回数Udを読み出して表示部160に表示する。
なお、内部メモリ140には、該内部メモリ140にデータを書き込む回数であるデータ書込回数Ueを記憶する内部メモリ書込回数記憶領域141が設けられており、装置の推奨交換時期を示す規定回数Ufが予め記憶されている。
前記制御プログラムは、処理部120を、内部メモリ書込回数カウント手段M14と、推奨交換時期出力手段M15とをさらに含む手段として機能させるようになっている。
内部メモリ書込回数カウント手段M14は、データ書込回数Ueをカウントするようになっている。詳しくは、内部メモリ書込回数カウント手段M14は、内部メモリ140にデータを書き込んだときに内部メモリ書込回数記憶領域141に保存されたデータ書込回数Ueに1カウントを加算する。
なお、ここでは、ロードモニタ100本体の電源が切れたとき、荷重判別が前回と異なったとき、ロードリミッタ機能が作動したとき、ロードリミッタ機能の作動設定荷重Psを設定したときに内部メモリ140にデータが書き込まれ、データ書込回数Ueがカウントされる。
推奨交換時期出力手段M15は、データ書込回数Ueが規定回数Uf以上のときに(すなわち装置が推奨交換時期に到達したときに)、装置を交換すべきことを報知するようになっている。詳しくは、推奨交換時期出力手段M15は、内部メモリ書込回数記憶領域141に保存されたデータ書込回数Ueが規定回数Uf以上のときに装置を交換すべきこと示す警報表示(例えばランプの点滅表示)を表示部160に表示する。
次に、図4から図13も参照しながら制御部110の制御例について以下に説明する。図4は、図1に示すロードモニタ100の操作入力部150及び表示部160を示す概略平面図である。
操作入力部150には、図4に示すように、回数操作スイッチSW1、時間操作スイッチSW2、SET操作スイッチSW3、CLR操作スイッチSW4、左操作スイッチSW5、下操作スイッチSW6及び上操作スイッチSW7が設けられている。また、表示部160には、荷重区分ランプLP1〜LP5、ロードリミッタ機能表示ランプLP6及びディスプレイ部DPが設けられている。
ロードモニタ100は、ロードリミッタ機能を作動しない通常モードAと、ロードリミッタ機能を作動する通常モードBと、ロードリミッタ機能が作動するか否かを確認するテストモードと、ロードリミッタ機能で用いる作動設定荷重Psを自動で設定する設定モードA、ロードリミッタ機能で用いる作動設定荷重Psを手動で設定する設定モードBと、稼動履歴確認モード(回数を確認する回数確認モード及び時間を確認する時間確認モード)とを備えている。なお、各モードは、制御部110に設けられた切替手段(ここでは、モード切替スイッチ113及び操作スイッチSW1,SW2)によって選択されるようになっている。
[通常モードA]
クレーン200の稼動状況管理を行うにあたって、モード切替スイッチ113にて、ロードリミッタ機能を作動しない通常モードAが選択されると、制御部110は、通常モードAを実行する。
図5は、通常モードAでの制御例のフローチャートである。また、図6は、図5に示すフローチャートにおける荷重区分判別回数カウント処理のサブルーチンS60を示す図であり、図7は、図5に示すフローチャートにおける荷重区分判別時間積算処理のサブルーチンS70を示す図である。
図5に示す通常モードAにおいて、先ず、巻上操作スイッチ230aの巻上操作により巻上動作がなされたか否かを判断し(ステップS1)、巻上動作がなされた場合には(ステップS1:Yes)、上起動回数Ucに1カウント加算し(ステップS2)、マスク時間Tmが経過するまで待機する(ステップS3:No)。マスク時間Tmが経過すると(ステップS3:Yes)、動作時間の計測を開始し(ステップS4)、負荷情報(負荷電圧Vd又はトルク用出力電圧Vt)を取得した後(ステップS5)、負荷Pfとして変換する(ステップS6)。
次いで、図6に示す荷重区分判別回数カウント処理のサブルーチンS60を実行する。すなわち、負荷Pfが負荷区分P0〜P5(荷重区分0〜5)の何れに該当するかを判別する(ステップS7,S11,S15,S19,S23)。
詳しくは、ステップS7で負荷Pfが荷重区分0(無負荷)に該当するときは(ステップS7:Yes)、上動作回数Ub0に1カウント加算し(ステップS8)、荷重区分が前回と異なるときは(ステップS9:Yes)、初動回数Ua0に1カウント加算し(ステップS10)、図5に示すメインルーチンのステップS33に移行する一方、荷重区分が前回と同じときは(ステップS9:No)、そのままステップS33に移行する。また、ステップS7で負荷Pfが荷重区分0(無負荷)に該当しないときは(ステップS7:No)、ステップS11に移行する。
ステップS11で負荷Pfが荷重区分1に該当するときは(ステップS11:Yes)、上動作回数Ub1に1カウント加算し(ステップS12)、荷重区分が前回と異なるときは(ステップS13:Yes)、地切り回数Ua1に1カウント加算し(ステップS14)、図5に示すメインルーチンのステップS33に移行する一方、荷重区分が前回と同じときは(ステップS13:No)、そのままステップS33に移行する。また、ステップS11で負荷Pfが荷重区分1に該当しないときは(ステップS11:No)、ステップS15に移行する。
以下、同様にして、ステップS15〜S26の処理を行い、地切り回数Ua2〜Ua4及び上動作回数Ub2〜Ub4をカウントする。
そして、ステップS23で負荷Pfが荷重区分4に該当しないときは(ステップS23:No)、上動作回数Ub5に1カウント加算し(ステップS27)、荷重区分が前回と異なるときは(ステップS28:Yes)、地切り回数Ua5に1カウント加算し(ステップS29)、図5に示すメインルーチンのステップS33に移行する一方、荷重区分が前回と同じときは(ステップS28:No)、そのままステップS33に移行する。
図5に示すステップS33で動作時間Tcに巻上時間Taを積算し、図7に示す荷重区分判別時間積算処理のサブルーチンS70を実行する。すなわち、動作時間を荷重区分0〜5毎に積算するために、負荷Pfが負荷区分P0〜P5(荷重区分0〜5)の何れに該当するかを判別する(ステップS71,S73,S75,S77,S79)。
詳しくは、ステップS71で負荷Pfが荷重区分0(無負荷)に該当するときは(ステップS71:Yes)、荷重区分別動作時間T0に巻上時間Taを積算し(ステップS72)、図5に示すメインルーチンのステップS34に移行する。また、ステップS71で負荷Pfが荷重区分0(無負荷)に該当しないときは(ステップS71:No)、ステップS73に移行する。
ステップS73で負荷Pfが荷重区分1に該当するときは(ステップS73:Yes)、荷重区分別動作時間T1に巻上時間Taを積算し(ステップS74)、図5に示すメインルーチンのステップS34に移行する。また、ステップS73で負荷Pfが荷重区分1に該当しないときは(ステップS73:No)、ステップS75に移行する。
以下、同様にして、ステップS75〜S80の処理を行い、荷重区分別動作時間T2〜T4に巻上時間Taを積算する。
そして、ステップS79で負荷Pfが荷重区分4に該当しないときは(ステップS79:No)、荷重区分別動作時間T5に巻上時間Taを積算し(ステップS81)、図5に示すメインルーチンのステップS34に移行する。
図5に示すステップS34で巻上操作スイッチ230aの巻上操作による巻上動作が停止したか否かを判断し、巻上動作が停止した場合には(ステップS34:Yes)、動作時間の計測を終了する(ステップS35)。
一方、ステップS1で巻上動作がなされていない場合には(ステップS1:No)、巻下操作スイッチ230bの巻下操作により巻下動作がなされたか否かを判断し(ステップS36)、巻下動作がなされていない場合には(ステップS36:No)、ステップS1に戻る。一方、巻下動作がなされた場合には(ステップS36:Yes)、動作時間の計測を開始し(ステップS38)、ステップS39に移行する。
次に、ステップS39で動作時間Tcに巻下時間Tbを積算し、図7に示す荷重区分判別時間積算処理のサブルーチンS70を実行する。すなわち、動作時間を荷重区分0〜5毎に積算するために、負荷Pfが負荷区分P0〜P5(荷重区分0〜5)の何れに該当するかを判別する(ステップS71,S73,S75,S77,S79)。
ここでのサブルーチンS70の処理は、前記したサブルーチンS70の処理において、巻上時間Taを巻下時間Taに、また、ステップS34をステップS40にした以外は、前記したサブルーチンS70の処理と同様であり、ここでは説明を省略する。
図5に示すステップS40で巻下操作スイッチ230bの巻下操作による巻下動作が停止したか否かを判断し、巻下動作が停止した場合には(ステップS40:Yes)、動作時間の計測を終了する(ステップS41)。
そして、ステップS42では、処理を継続するか否かを判断し、継続するならば(ステップS42:Yes)、ステップS1〜S41の処理を繰り返し、継続しないならば(ステップS42:No)、処理を終了する。
[通常モードB]
また、モード切替スイッチ113にて、ロードリミッタ機能を作動する通常モードBが選択されると、制御部110は、通常モードBを実行する。ここでは、表示部160のロードリミッタ機能ランプLP6を点灯させる。
図8は、通常モードBでの制御例のフローチャートである。なお、図8に示す通常モードBでのフローチャートは、図5において、ステップS33の処理の手前にステップS30〜S32の処理を追加すると共にステップS36の処理の直後にステップS37の処理を追加した以外は、図5に示す通常モードAでのフローチャートと同様であり、以下に、異なる点を中心に説明する。
図8に示す通常モードBにおいて、ステップS1〜S60の処理終了後、巻上操作スイッチ230aが所定時間(ここでは約2秒)以上継続して操作されると、負荷Pfが作動設定荷重Ps以上又は超えたか否かを判断する(ステップS30)。負荷Pfが作動設定荷重Ps未満又は以下のときは(ステップS30:No)、ステップS33に移行する。一方、負荷Pfが作動設定荷重Ps以上又は超えたときは(ステップS30:Yes)、ロードリミッタ作動回数Udに1カウント加算する(ステップS31)。そして、ロードリミッタ機能を作動して巻上用モータ212の作動を停止し(ステップS32)、ステップS35へ移行する。
また、ステップS36の処理終了後、ロードリミッタ機能による巻上用モータ212の作動停止を解除する(ステップS37)。
なお、ロードリミッタ機能が作動して巻上用モータ212の作動を停止したときには、ここでは、表示部160の荷重区分ランプLP1〜LP5を全点灯させると共に、ディスプレイ部DPにその旨を知らせるメッセージを表示させる。
[テストモード]
また、モード切替スイッチ113にて、ロードリミッタ作動時の動作確認を行うテストモードが選択されると、制御部110は、テストモードを実行する。このとき、表示部160に対してテストモードであることを知らせる表示を行う。ここでは、表示部160のロードリミッタ機能ランプLP6を点滅させると共に、ディスプレイ部DPにその旨を知らせるメッセージを表示させる。
図9は、テストモードでの制御例のフローチャートである。なお、このテストモードでは、吊り上げ荷重に関係なく、巻上操作にてロードリミッタ機能が作動する。
図9に示すテストモードにおいて、先ず、巻上操作スイッチ230aの巻上操作により巻上動作がなされたか否かを判断する(ステップS101)。巻上動作がなされた場合には(ステップS101:Yes)、巻上操作スイッチ230aが所定時間(ここでは約2秒)以上継続して操作されたか否かを判断する(ステップS102)。巻上操作スイッチ230aが前記所定時間以上継続して操作されたときは(ステップS102:Yes)、ロードリミッタ機能を作動して巻上用モータ212の作動を停止する(ステップS103)。一方、巻上操作スイッチ230aが前記所定時間以上継続して操作されなかったときは(ステップS102:No)、ステップS106に移行する。
また、ステップS101で巻上動作がなされていない場合には(ステップS101:No)、巻下操作スイッチ230bの巻下操作により巻下動作がなされたか否かを判断し(ステップS104)、巻下動作がなされていない場合には(ステップS104:No)、ステップS101に戻る。一方、巻下動作がなされた場合には(ステップS104:Yes)、ロードリミッタ機能による巻上用モータ212の作動停止を解除し(ステップS105)、ステップS106に移行する。
ステップS106では、処理を継続するか否かを判断し、継続するならば(ステップS106:Yes)、ステップS101〜S105の処理を繰り返し、継続しないならば(ステップS106:No)、処理を終了する。
なお、ここでは、ロードリミッタ機能が作動して巻上用モータ212の作動を停止したときには、表示部160の荷重区分ランプLP1〜LP5を全点灯させると共に、ディスプレイ部DPにその旨を知らせるメッセージを表示させる。
[設定モードA]
モード切替スイッチ113にて、ロードリミッタ機能の作動設定荷重Psを自動設定する設定モードAが選択されると、制御部110は、設定モードAを実行する。このとき、表示部160に対して設定モードAであることを知らせる表示を行う。ここでは、表示部160の荷重区分ランプLP1〜LP5を全点灯させると共にロードリミッタ機能ランプLP6を点滅させ、さらにディスプレイ部DPにその旨を知らせるメッセージを表示させる。
図10は、設定モードAでの制御例のフローチャートである。なお、作動設定荷重Psを自動設定する場合には、ロードリミッタ機能を作動させたい荷重を吊り上げ、地切りしておく。
図10に示す設定モードAにおいて、先ず、負荷情報(負荷電圧Vd又はトルク用出力電圧Vt)を取得した後(ステップS201)、負荷Pfに変換する(ステップS202)。
次に、巻上操作スイッチ230aの巻上操作により巻上動作がなされたか否かを判断する(ステップS203)。巻上動作がなされた場合には(ステップS203:Yes)、巻上操作スイッチ230aが所定時間(ここでは約2秒)以上継続して操作されたか否かを判断する(ステップS204)。このとき、巻上用モータ212がインバータG2にて駆動される場合において、高速側の作動設定荷重Ps’を設定したときは高速運転を行い、低速側の作動設定荷重Ps”を設定したときは低速運転を行う。
巻上操作スイッチ230aが前記所定時間以上継続して操作されたときは(ステップS204:Yes)、作動設定荷重Psに負荷Pfを設定し(ステップS205)、ロードリミッタ機能を作動して巻上用モータ212の作動を停止する(ステップS206)。一方、巻上操作スイッチ230aが前記所定時間以上継続して操作されなかったときは(ステップS204:No)、ステップS209に移行する。
また、ステップS203で巻上動作がなされていない場合には(ステップS203:No)、巻下操作スイッチ230bの巻下操作により巻下動作がなされたか否かを判断し(ステップS207)、巻下動作がなされていない場合には(ステップS207:No)、ステップS203に戻る。一方、巻下動作がなされた場合には(ステップS207:Yes)、ロードリミッタ機能による巻上用モータ212の作動停止を解除し(ステップS208)、ステップS209に移行する。
ステップS209では、処理を継続するか否かを判断し、継続するならば(ステップS209:Yes)、ステップS203〜S208の処理を繰り返し、継続しないならば(ステップS209:No)、処理を終了する。
なお、作動設定荷重Psに負荷Pfが設定されたときには、ここでは、表示部160のディスプレイ部DPにその旨を知らせるメッセージを表示させる。
[設定モードB]
設定モードBを実行する場合には、通常モードBの状態で操作入力部150にて設定モードBを選択する選択操作がなされる。本実施の形態では、回数操作スイッチSW1及び時間操作スイッチSW2が同時に長押し(ここでは2秒以上)操作されて、ロードリミッタ機能の作動設定荷重Psを手動設定する設定モードBが選択されると、制御部110は、設定モードBを実行する。このとき、表示部160に対して設定モードBであることを知らせる表示を行う。ここでは、表示部160の荷重区分ランプLP1〜LP5を全点灯させると共にロードリミッタ機能ランプLP6を点滅させ、さらにディスプレイ部DPにその旨を知らせるメッセージを表示させる。
図11は、設定モードBにおける作動設定荷重Psの設定例を示す図であって、図11(a)は、直近に検出した負荷Pfと現在の設定荷重Psとがディスプレイ部DPに表示される状態を示しており、図11(b)は、ディスプレイ部DPに表示された設定荷重Psの変更前の操作状態を示しており、図11(c)は、ディスプレイ部DPに表示された設定荷重Psが変更される状態を示している。
この設定モードBでは、先ず、ディスプレイ部DPには「直前に荷重区分を判別したときの負荷Pf」及び「現在の設定荷重Ps」が表示される(図11(a)参照)。なお、巻上用モータ212がインバータG2にて駆動される場合には、高速側の設定荷重Ps’を設定変更するか、又は、低速側の設定荷重Ps”を設定変更するかが操作入力部150にて選択入力される。ここでは、下操作スイッチSW6が操作されると低速側が選択され、上操作スイッチSW7が操作されると高速側が選択される。この場合、ディスプレイ部DPには「高速側か低速側かの選択確認」→「直前に荷重区分を判別したときの負荷Pf」→「現在の設定荷重Ps」がこの順に所定時間(ここでは3秒)間隔で表示される。
なお、このとき表示される負荷Pf及び設定荷重Psの値は、何れも実際の電流値や荷重の値であってもよいが、ここでは、ロードモニタ100本体に取り込んだときの取込値(アナログ電圧のデジタル変換値)であり、実際の電流値や荷重の値ではない。
次に、操作入力部150にて入力操作されることで、設定荷重Psの値が変更される。ここでは、図11(b)及び図11(c)に示すセグメント表示の「.」に対応する桁の数値が変更対象の数値となる。左操作スイッチSW5が操作されると「.」表示が桁移動する(図11(b)参照)。そして、下操作スイッチSW6が操作されると数値が「−」され、上操作スイッチSW7が操作されると数値が「+」される(図11(c)参照)。なお、「.」表示が1の位にあるときは1ずつ「−」又は「+」され、「.」表示が10の位にあるときは10ずつ「−」又は「+」され、また、「.」表示が100の位にあるときは100ずつ「−」又は「+」される。
図示例では、10の位の「−」操作がなされることで、設定値「700」を「650」へ変更する手順例を示している。すなわち、図11(b)に示すように、左操作スイッチSW5が1回操作されると「.」表示が1桁移動し、図11(c)に示すように、下操作スイッチSW6が5回操作されると表示が「650」となる。
次いで、操作入力部150にて設定操作されることで、設定荷重Psの値を設定する。ここでは、SET操作スイッチSW3が操作されることで、変更した設定荷重Psを設定する。なお、表示部160に設定完了を示す表示を行った後、通常モードBに戻ることができる。また、設定中にCLR操作スイッチSW4を操作すると、設定モードBの状態がリセットされ、通常モードBの状態に戻ることができる。この場合、設定荷重Psの値は変更されない。
[稼動履歴確認モード]
通常モードA又は通常モードB時に稼動履歴を確認することができる。すなわち、表示部や印刷部等の出力部(ここでは表示部)160にて動作回数U0〜U5や動作時間T0〜T5を荷重区分0〜5毎に表示や印刷等の出力(ここでは表示)を行うことで、該出力した動作回数U0〜U5及び動作時間T0〜T5をクレーン200の寿命や交換部品の交換時期等の予防保全に関する各種の推定値を算定するために利用することが可能となる。なお、本実施の形態では、巻上操作及び巻下操作中は稼動履歴を確認することができない。また、稼動履歴表示中は、表示が終了するまで操作スイッチは無効となる。
(回数確認モード)
回数を確認する回数確認モードを実行する場合には、通常モードA又は通常モードBの状態で操作入力部150にて回数確認モードが選択される。ここでは、通常モードA又は通常モードBの状態で回数操作スイッチSW1が操作されると、制御部110は、回数確認モードを実行する。このとき、表示部160に対して、選択された通常モードA又は通常モードBを知らせる表示を行う。ここでは、通常モードAの場合には表示部160のロードリミッタ機能ランプLP6を消灯させる一方、通常モードBの場合には表示部160のロードリミッタ機能ランプLP6を点灯させる。
この回数確認モードでは、先ず、操作入力部150にて、回数確認を指示する指示操作がなされ、確認したい内容の回数を表示部160に表示する表示操作がなされる。ここでは、回数操作スイッチSW1が操作されることで回数を確認する指示がなされた後、表示したい内容の操作スイッチが操作されることで、表示したい内容の回数をディスプレイ部DPに表示する。
表7は、回数に関する各表示内容に対する操作スイッチの操作一覧を示しており、表8は、ディスプレイ部DPに表示される回数に関する表示内容の表示一覧を示している。
Figure 0005020986
Figure 0005020986
図12は、回数確認モードにおける回数の表示例を示す図であって、荷重区分1での地切り回数Ua1がディスプレイ部DPに表示される状態を示している。
操作入力部150にて、回数操作スイッチSW1が操作された後、例えば、荷重区分1の地切り回数Ua1を表示する場合には、SET操作スイッチSW3が操作されることで、図12に示すように、表示部160のディスプレイ部DPには「荷重区分1を示すメッセージ」→「地切り回数Ua1の上4桁(ここでは「0000」)」→「地切り回数Ua1の下4桁(0090)」がこの順に所定時間(ここでは3秒)間隔で表示される。これにより、ディスプレイ部DPの表示から荷重区分1の地切り回数Ua1は「90回」とわかる。そして、この表示が終了すれば確認前の状態(通常モードA又は通常モードB(「−−−−」表示))に戻る。
(時間確認モード)
時間を確認する時間確認モードを実行する場合には、通常モードA又は通常モードBの状態で操作入力部150にて時間確認モードが選択される。ここでは、通常モードA又は通常モードBの状態で時間操作スイッチSW2が操作されると、制御部110は、時間確認モードを実行する。このとき、表示部160に対して、選択された通常モードA又は通常モードBを知らせる表示を行う。ここでは、通常モードAの場合には表示部160のロードリミッタ機能ランプLP6を消灯させる一方、通常モードBの場合には表示部160のロードリミッタ機能ランプLP6を点灯させる。
この時間確認モードでは、先ず、操作入力部150にて、時間確認を指示する指示操作がなされ、確認したい内容の時間を表示部160に表示する表示操作がなされる。ここでは、時間操作スイッチSW2が操作されることで時間を確認する指示がなされた後、表示したい内容の操作スイッチが操作されることで、表示したい内容の時間をディスプレイ部DPに表示する。
表9は、時間に関する各表示内容に対する操作スイッチの操作一覧を示しており、表10はディスプレイ部DPに表示される時間に関する表示内容の表示一覧を示している。
Figure 0005020986
Figure 0005020986
図13は、時間確認モードにおける時間の表示例を示す図であって、動作時間Tcがディスプレイ部DPに表示される状態を示している。
操作入力部150にて、時間操作スイッチSW2が操作された後、例えば、動作時間Tcを表示する場合には、SET操作スイッチSW3とCLR操作スイッチSW4とが同時に操作されることで、図13に示すように、表示部160のディスプレイ部DPには「動作時間Tcを示すメッセージ」→「動作時間Tcの時間単位の表示(ここでは「0607」)」→「動作時間Tcの時間単位で切り捨てた分単位の表示(0029)」がこの順に所定時間(ここでは3秒)間隔で表示される。これにより、ディスプレイ部DPの表示から動作時間Tcは「607時間29分」とわかる。そして、この表示が終了すれば確認前の状態(通常モードA又は通常モードB(「−−−−」表示))に戻る。
以上説明したように、ロードモニタ100では、クレーン200の寿命を荷重率及びその動作回数や動作時間を考慮した稼動状況に応じて精度良く推測するために必要な情報を得ることが可能となる。すなわち、動作回数や時間によりクレーン200が定格内で使用されている場合には、想定寿命(2500日)よりも長い寿命に精度良く推定することができ、動作回数や時間によりクレーン200が定格を超えて使用されている場合には、想定寿命(2500日)よりも短い寿命に精度良く推定することができる。
図14は、表示部160に表示された各種データを日付毎に記録しておく記録一覧表を示す図である。
操作者は、例えば、1日の作業終了後にロードモニタ100で表示された各種データを図14に示す記録一覧表に記入することができる。なお、図14に示す記録一覧表を回数や時間のデータと共に印刷出力するようにしてもよい。
このような記録一覧表を使用して、荷重区分0〜5毎に読み出した吊荷部211の動作回数及び動作時間等のデータを活用することにより、クレーン200の予防保全を確実に行うことができる。
これについて具体的に説明すると、負荷の状態は、特定の荷が吊り上げられる動作回数に関係している。負荷Pfと、クレーンの定格荷重Pmaxと、荷重区分別動作回数U1〜Un(nは2以上の整数、ここではnは4)とが分かっている場合には、クレーンのための理論上の荷重スペクトル係数Kpは、次式(1)で計算することができる。
Figure 0005020986
式(1)中Utは、全ての荷重区分1〜nにおける動作回数U1〜Unの合計である。
また、式(1)中の(Pf1/Pmax)〜(Pfn/Pmax)(ここではnは4)は、本実施の形態の荷重区分1〜4に対応している。
荷重区分1〜4を、それぞれ、50%、63%、80%、100%とすると、例えば、荷重区分別動作回数U1〜U4が、それぞれ、40000回、30000回、20000回、10000回である場合、合計動作回数Utは40000回+30000回+20000回+10000回で合計10万回となる。これらの値を式(1)に代入すると、
Figure 0005020986
となり、動作回数を考慮した理論上の荷重スペクトル係数Kpは約0.33であると推測することができる。
そうすると、荷重スペクトル係数Kp(0.33)及び前記した表2から負荷の状態を「Q3−重」と推定することができる。従って、合計動作回数Ut(10万回)及び前記した表1から得られるクレーンの使用クラス「U3」と、負荷の状態「Q3−重」と、前記した表3とからクレーン全体としてのグループ等級を「A4」と推定することができる。
これにより、クレーン全体としての等級に適合した使用であるか否かの確認を行うことができる。
また、負荷の状態は、特定の荷が吊り上げられる動作時間に関係している。負荷Pfと、クレーンの定格荷重Pmaxと、荷重区分別動作時間T1〜Tn(ここではnは4)とが分かっている場合には、機構のための理論上の荷重スペクトル係数Kmは、次式(2)で計算することができる。
Figure 0005020986
式(2)中Ttは、全ての荷重区分1〜nにおける動作時間T1〜Tn(ここではnは4)の合計である。
また、式(2)中の(Pf1/Pmax)〜(Pfn/Pmax)(ここではnは4)は、本実施の形態の荷重区分1〜4に対応している。
荷重区分1〜4を、それぞれ、50%、63%、80%、100%とすると、例えば、荷重区分別動作時間T1〜T4が、それぞれ、1000時間、2000時間、3000時間、4000時間である場合、合計動作時間Ttは1000時間+2000時間+3000時間+4000時間で合計1万時間となる。これらの値を式(2)に代入すると、
Figure 0005020986
となり、動作時間を考慮した理論上の荷重スペクトル係数Kmは約0.62であると推測することができる。
そうすると、荷重スペクトル係数Km(0.62)及び前記した表5から負荷の状態を「L4−超重」と推定することができる。従って、合計動作時間Ut(1万時間)及び前記した表4から得られる機構の使用クラス「T6」と、負荷の状態「L4−超重」と、前記した表6とから機構全体としてのグループ等級を「M8」と推定することができる。
これにより、機構全体としての等級に適合した使用であるか否かの確認を行うことができる。
さらに、本実施の形態では、初動回数Ua0及び地切り回数Ua1〜Ua5と上動作回数Ub0〜Ub5とを分けてカウントすることで、例えば、地切り回数Ua1〜Ua5をクレーン200の構造系に関係する構造部品(例えばクレーンガーダ、サドルなど)の推定寿命を算出するために、或いは、上動作回数Ub0〜Ub5をクレーン200の機構系に関係する機械部品や電気系に関係する電気部品(例えばホイストなど)の推定寿命を算出するために利用することができる。
また、本実施の形態では、前記負荷情報として電圧値を検出するので、商用駆動の場合に電流センサ220にて負荷電流Idから変換した負荷電圧Vdを負荷Pfとして検出することで、商用駆動するクレーン200に対応させることができるだけでなく、インバータ駆動の場合にトルク用出力電圧Vtを負荷Pfとして検出することで、インバータ駆動するクレーン200に対応させることもできる。従って、商用駆動の場合とインバータ駆動の場合とでロードモニタ100を共通使いすることが可能となる。
また、本実施の形態では、負荷検出手段M1にて検出した負荷Pfを利用してロードリミッタ作動を行うので、別途ロードリミッタ機能を設ける必要がなく、それだけコストの低減を図ることができる。
また、本実施の形態において、巻上用モータ212がインバータG2にて2段階の速度で駆動される場合には、負荷検出手段M1は、トルク用出力電圧圧Vt’,Vt”を2段階の速度に応じて負荷Pfに変換するので、同じ負荷での速度の違いによるトルク用出力電圧Vt’,Vt”の違いに対応することができる。
また、本実施の形態では、自動設定手段M8を備えているので、従来の如く操作者による設定ボリューム等の入力操作によって作動設定荷重を設定するといった煩雑な設定作業を行うことなく、作動設定荷重Psに設定すべき荷重を吊り上げるだけで、該荷重の負荷Pfを作動設定荷重Psとして設定することができ、これにより、作動設定荷重Psを設定するにあたり、設定作業の容易化かつ設定作業時間の短縮化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態において、巻上用モータ212がインバータG2にて2段階の速度で駆動される場合には、自動設定手段M8は、荷重の負荷Pfを作動設定荷重Ps’,Ps”として2段階の速度毎に設定するので、同じ負荷で速度の違いによるトルク用出力電圧Vt’,Vt”の違いに対応することができる。
また、本実施の形態において、手動設定手段M9は、負荷検出手段M1にて直前に検出した負荷Pfを既定値として表示部160に表示するので、設定モードAで自動設定しなくても、通常モードA又は通常モードBで荷を吊り上げた後で、操作者は作動設定荷重Pfを表示部160に表示された負荷に設定することができる。
なお、本実施形態に係る稼動状況管理装置100は、荷重区分毎に動作回数U0〜U5や動作時間T0〜T5を保存するが、荷重率毎に動作回数や動作時間を保存してもよい。
また、ここでは、図14に示す記録一覧表を用いて寿命等を計算する説明を行ったが、ロードモニタ100をパーソナルコンピュータ等のコンピュータに接続し、該コンピュータにデータを取り込んで計算処理を行うようにしてもよい。
また、本実施形態に係る稼動状況管理装置100は、負荷検出手段M1と、ロードリミッタ作動手段M7と、自動設定手段M8とで構成されていてもよい。この場合の稼動状況管理装置100は、手動設定手段M9をさらに備えていてもよい。
100 ロードモニタ(稼動状況管理装置の一例)
200 クレーン
211 吊荷部
220 電流センサ
G1 商用電源
G2 インバータ
Id 負荷電流
M1 負荷検出手段
M2 荷重区分判別手段
M3 荷重区分別回数カウント手段
M4 荷重区分別時間積算手段
M5 荷重区分別保存手段
M6 出力手段
M7 ロードリミッタ作動手段
M8 自動設定手段
M9 手動設定手段
P 荷重率
Pf 負荷
Pmax 定格荷重
Ps 作動設定荷重
P0〜P5 複数の荷重区分
T0〜T5 動作時間
U0〜U5 動作回数
Ua0 初動回数
Ua1〜Ua5 地切り回数
Ub0〜Ub5 上動作回数
Vd 負荷電圧
Vt トルク用出力電圧

Claims (10)

  1. クレーンに設けられる吊荷部での負荷情報に対応する荷重率毎に、前記吊荷部の動作回数をカウントすると共に前記吊荷部の動作時間を積算し、得られた動作回数及び動作時間を前記荷重率毎に保存するように構成し
    前記荷重率毎に前記吊荷部の地切り回数及び上動作回数の2種類の動作回数をカウントし、前記2種類の動作回数をカウントするにあたり、荷重率が前回の荷重率と異なるときは前記地切り回数及び前記上動作回数の双方をカウントし、かつ、荷重率が前回の荷重率と同じときは前記地切り回数及び前記上動作回数のうち前記上動作回数のみをカウントすることを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  2. クレーンに設けられる吊荷部での負荷情報に基づいて、予め設定された複数の荷重区分のうちの何れに該当するかを判別する荷重区分判別手段と、
    前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分毎に前記吊荷部の動作回数をカウントする荷重区分別回数カウント手段と、
    前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分毎に前記吊荷部の動作時間を積算する荷重区分別時間積算手段と、
    前記荷重区分別回数カウント手段にてカウントした動作回数、及び、前記荷重区分別時間積算手段にて積算した動作時間を前記荷重区分毎に保存する荷重区分別保存手段と
    を備え
    前記荷重区分別回数カウント手段は、前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分毎に前記吊荷部の地切り回数及び上動作回数の2種類の動作回数をカウントするものであり、前記2種類の動作回数をカウントするにあたり、前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分が前回の荷重区分と異なるときは前記地切り回数及び前記上動作回数の双方をカウントし、かつ、前記荷重区分判別手段にて判別した荷重区分が前回の荷重区分と同じときは前記地切り回数及び前記上動作回数のうち前記上動作回数のみをカウントすることを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  3. 請求項2に記載のクレーンの稼動状況管理装置において、
    前記荷重区分別保存手段にて保存した動作回数及び動作時間を読み出して出力する出力手段をさらに備えていることを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一つに記載のクレーンの稼動状況管理装置において、
    前記負荷情報として電圧値を検出するように構成されており、前記クレーンに設けられる吊上用モータが商用電源にて駆動される場合には、電流センサにて前記吊上用モータに流れる負荷電流を電圧に変換したものを検出し、前記クレーンに設けられる吊上用モータがインバータにて駆動される場合には、前記インバータから出力されるトルク用出力電圧を検出することを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  5. 請求項に記載のクレーンの稼動状況管理装置において、
    前記吊上用モータがインバータにて互いに異なる複数の速度で駆動される場合には、前記トルク用出力電圧を前記複数の速度に応じて検出することを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一つに記載のクレーンの稼動状況管理装置において、
    前記負荷情報又はそれに対応する値に対して予め設定した作動設定荷重以上若しくはそれを超えた場合には、上動作を停止するロードリミッタ作動手段をさらに備えていることを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  7. 請求項に記載のクレーンの稼動状況管理装置において、
    前記作動設定荷重に設定すべき荷重を吊り上げることで、該荷重による前記負荷情報又はそれに対応する値を前記作動設定荷重として設定する自動設定手段をさらに備えていることを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  8. 請求項に記載のクレーンの稼動状況管理装置において、
    前記負荷情報として電圧値を検出するように構成されており、前記クレーンに設けられる吊上用モータが商用電源にて駆動される場合には、電流センサにて前記吊上用モータに流れる負荷電流を電圧に変換したものを検出し、前記クレーンに設けられる吊上用モータがインバータにて駆動される場合には、前記インバータから出力されるトルク用出力電圧を検出し、前記クレーンに設けられる吊上用モータがインバータにて互いに異なる複数の速度で駆動される場合において、前記トルク用出力電圧を前記複数の速度に応じて検出し、前記自動設定手段は、前記検出した値又はそれに対応する値を前記作動設定荷重として前記複数の速度毎に設定することを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  9. 請求項から請求項8までの何れか一つに記載のクレーンの稼動状況管理装置において、
    操作者の入力操作によって前記作動設定荷重を設定する手動設定手段をさらに備え、
    前記手動設定手段は、直前に得た負荷情報又はそれに対応する値を表示することを特徴とするクレーンの稼動状況管理装置。
  10. 請求項1から請求項9までの何れか一つに記載のクレーンの稼動状況管理装置を備えていることを特徴とするクレーン。
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