JP2004067379A - 作業状態検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クレーンに吊り下げられた吊荷の重量を検出する荷重計10と、荷重計10からの荷重検出信号に基づいて吊り上げ回数を吊荷の重量ごとに記録する積算器14とを備え、積算器14により集録した吊荷の重量ごとの吊り上げ回数からクレーンの作業状態を把握できる構成とし、種々の機器や部材の疲労度を判断する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はクレーンの作業状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7はビル建築などに用いるクレーンの一例を示すものであり、このクレーンは、地表1に設置した架台2と、該架台2上部に設けた旋回環3と、旋回環3上に回動可能に設けたマスト受台4と、該マスト受台4上から順次縦列に接続した複数のマスト5と、該マスト5に沿って上下へ移動可能な昇降装置6と、該昇降装置6の上部に設けた旋回架構7と、該旋回架構7に枢支したジブ8と、該ジブ8から昇降可能に吊り下げたフックブロック9とを備えている。
【0003】
このクレーンでは、マスト受台4の回動、ジブ8の起伏、及びフックブロック9の昇降の各動作の組み合わせによって、物資の揚重作業を行う。
【0004】
また、クレーンには、揚重作業の安全性の向上を図るために、荷重制限装置が設けられている。
【0005】
荷重制限装置は、フックブロック9に係止され且つ地表1から離隔した状態の吊荷の重量を検出する荷重計10と、ジブ8の対地角度を検出する角度計11、及び判定器12とを有している。
【0006】
判定器12は、図8に示すように、角度計11からの角度検出信号に基づいてジブ8(図7参照)の作業半径を算出し、ジブ8の作業半径と荷重計10からの荷重検出信号より得た吊荷の重量とを対比し、当該重量が現在のジブ8の作業半径での最大値を超過している場合に、警告信号を発信して警報器13を作動させ、運転者に吊荷の重量超過を通告するように構成されている。
【0007】
従来、クレーンを構成している種々の機器や部材の疲労度は、クレーンの製造年月日からの経年、あるいは外観の目視によって判定している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、クレーンの疲労度は、そのクレーンに常態として定格荷重の何割の重量を負担させるのか、単位期間内に揚重作業を何回行なったのか、単位期間内に揚重作業時間が何時間であったのかによって相違する。
【0009】
すなわち、負担重量が小さく且つ吊り上げ回数が多いクレーンでは、巻上索や起伏索の消耗が顕著になる。
【0010】
反対に、負担重量が大きく且つ吊り上げ回数が少ないクレーンでは、接触面圧が高くなることにより、滑車や車輪に圧痕などの変形が発生しやすくなる。
【0011】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、負担重量や吊り上げ回数を定量的に把握可能な作業状態検出装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の作業状態検出装置では、クレーンに吊り下げられた吊荷の重量を検出する荷重計と、該荷重計からの荷重検出信号に基づき吊り上げ回数を吊荷の重量ごとに記録する積算手段とを備えている。
【0013】
本発明の作業状態検出装置においては、積算手段に記録した吊荷の重量ごとの吊り上げ回数から、クレーンの作業状態を把握し、種々の機器や部材の疲労度を判断する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
【0015】
図1は本発明の作業状態検出装置の実施の形態の一例を組み込んだクレーンを示すものであり、図中、図7と同一の符号を付したものは同一物を表している。
【0016】
この作業状態検出装置は、先述の荷重計10、角度計11、及び判定器12に加えて、図2に示すように、荷重計10からの荷重検出信号に基づき、吊り上げ回数を吊荷の重量ごとに記録する積算器14を設けている。
【0017】
積算器14は、荷重計10の荷重検出信号から得た吊上荷重WAを定格荷重の最大値WRmaxに対比して荷重率(%)を算出する機能と、吊り上げ回数(負荷頻度)を[表1]に示す区分1〜12ごとに集録する機能とを有している。
【0018】
【表1】
【0019】
負荷頻度は、フックブロック9の昇降、ジブ8の起伏、旋回架構7の回動などにより荷重検出信号の値が変動することを考慮している。
【0020】
即ち、図3に示すように、無負荷状態(2%以下)から揚重作業を開始して、次に無負荷状態を判別するまでの間に算出した最大荷重率に基づき、図4に示すように負荷頻度の集録対象区分を決定している。
【0021】
図5は作業状態検出装置によって得られるクレーンの4年分の負荷頻度の一例を示すグラフであり、このように集録した荷重率と負荷頻度とから部材の疲労度を考慮して、図6に示すように、マスト5などの運用管理を行なう。
【0022】
クライミング方式のクレーンのマスト5は、クレーン設置状況により使用数が異なるので、各個体ごとに疲労度が相違する。
【0023】
そこで、たとえば、架台2、旋回環3、及びマスト受台4、各マスト5、昇降装置6及び旋回架構7のそれぞれについて疲労度ラベルを発行し、クレーンを撤収するときに、使用期間中に得た荷重率と負荷頻度のデータを疲労度ラベルに逐次記録しておけば、各部材ごとに点検管理などの処置を決定することができる。
【0024】
このように、上記の作業状態検出装置においては、積算器14に記録した吊荷の重量ごとの吊り上げ回数から、クレーンの作業状態を把握して、種々の機器や部材の疲労度を判断することができる。
【0025】
なお、本発明の作業状態検出装置は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の作業状態検出装置によれば、積算手段に記録した吊荷の重量ごとの吊り上げ回数から、クレーンの作業状態を把握して、種々の機器や部材の疲労度を定量的に判断できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業状態検出装置の実施の形態の一例を組み込んだクライミング方式のクレーンを示す概念図である。
【図2】図1に関連する積算器のフローシートである。
【図3】図1に関連する最大荷重率の検出条件を示すグラフである。
【図4】図1に関連する荷重率の検出と頻度集録の関連を示すグラフである。
【図5】図1に関連するクレーンの4年分の負荷頻度の一例を示すグラフである。
【図6】図1に関連する荷重率と負荷頻度とから得た部材の疲労度をマストなどの運用管理に適用した場合を示す概念図である。
【図7】従来のクライミング方式のクレーンの一例を示す概念図である。
【図8】図7に関連する判定器のフローシートである。
【符号の説明】
10 荷重計
14 積算器(積算手段)
Claims (1)
- クレーンに吊り下げられた吊荷の重量を検出する荷重計と、該荷重計からの荷重検出信号に基づき吊り上げ回数を吊荷の重量ごとに記録する積算手段とを備えてなることを特徴とする作業状態検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002233267A JP2004067379A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 作業状態検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002233267A JP2004067379A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 作業状態検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004067379A true JP2004067379A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32018432
Family Applications (1)
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JP2002233267A Pending JP2004067379A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 作業状態検出装置 |
Country Status (1)
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- 2002-08-09 JP JP2002233267A patent/JP2004067379A/ja active Pending
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