JP5020272B2 - 自動車用ルーフレール - Google Patents
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しかし、例えばルーフレールの強度を強化するため、脚を合成樹脂よりも硬質部材で構成する場合は、凸部に前述と同程度の弾性変形を得られなくなるため、脚をルーフレール本体に圧入することができず、前述の接続方法は採用できなくなる。
特許文献2;特開2007−62558号公報
請求項3の発明は、前記接合片の中心から互いに距離を異にする外周部の複数位置に前記弾圧片を突設し、該弾圧片を所定の圧接部に配置可能にして、弾圧片の配置やスペーサの被着の誤りを未然に防止し得るようにしている。
請求項5の発明は、前記接合片を接続部の端面と略同形状に形成し、接合片の剛性を強化して弾圧片を安定して支持し、スペーサの被着操作を容易かつ円滑に行なえるようにしている。
請求項7の発明は、前記接合片上に前記接着剤を付着かつ固化し、前記接合片を埋設可能にし、前記接合片を接続部の端面に強固に固定し、スペーサを接続部に強固に取付けられるようにしている。
請求項8の発明は、前記係合部の凹孔に前記接着剤を収容かつ固化可能にし、係合部の強度を強化し、接続部端面のホルダー部の強度を補強し、脚とスペーサとの接続強度を増強し得るようにしている。
請求項10の発明は、前記ホルダー部を係止孔と遮断して凹孔状に形成し、前記ホルダー部の構成を簡潔化し、スペーサを容易かつ安価に製作し得るようにしている。
請求項11の発明は、前記スペーサを可撓性部材でシート状に形成し、その複数の腕片を折り曲げ、かつ弾圧片を形成可能にし、前記スペーサの構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作し得るようにしている。
請求項3の発明は、前記接合片の中心から互いに距離を異にする外周部の複数位置に前記弾圧片を突設したから、該弾圧片を所定の圧接部に配置可能にして、弾圧片の配置やスペーサの被着の誤りを未然に防止することができる。
請求項5の発明は、前記接合片を接続部の端面と略同形状に形成したから、接合片の剛性を強化して弾圧片を安定して支持し、スペーサの被着操作を容易かつ円滑に行なうことができる。
請求項7の発明は、前記接合片上に前記接着剤を付着かつ固化し、前記接合片を埋設可能にしたから、前記接合片を接続部の端面に強固に固定し、スペーサを接続部に強固に取付けることができる。
請求項8の発明は、前記係合部の凹孔に前記接着剤を収容かつ固化可能にしたから、係合部の強度を強化し、接続部端面のホルダー部の強度を補強し、脚とスペーサとの接続強度を増強することができる。
請求項10の発明は、前記ホルダー部を係止孔と遮断して凹孔状に形成したから、前記ホルダ−部の構成を簡潔化し、スペーサを容易かつ安価に製作することができる。
請求項11の発明は、前記スペーサを可撓性部材でシート状に形成し、その複数の腕片を折り曲げ、かつ弾圧片を形成可能にしたから、前記スペーサの構成を簡潔化し、これを容易かつ安価に製作することができる。
前記ルーフレール本体1の開口端部に、アルミニウムダイカスト製の脚2の接続部2aが取付けられ、該接続部2aの他側端部を、自動車のルーフパネル(図示略)に取付け可能にしている。
前記接着剤9は、水分と反応して接着力を増強し、固化後は適当な柔軟性と可撓性を有する、例えば反応性のホットメルトが使用される。
前記接続部2aの基端部側に角穴状の係止孔13が上向きに形成され、該係止孔13に、接続部2aに被着するキャップ14の略鉤形の係止爪15を挿入かつ掛け止め可能にしている。
図中、24は腕片21〜23の周縁に形成した幅広の面取り部、25は係合部18の一の隅角部に近接する接合片19の一部を外側に突出した凸部である。
すなわち、前記三つの弾圧片20の内側周面は、圧接部10〜12に係合可能に配置され、弾圧片20の外側周面は、ルーフレール本体1の三箇所の隅角部の内面に係合可能に配置されている。
前記圧入機は、対向配置した一対の脚ホルダ−と、ルーフパネル(図示略)と同一の湾曲面に形成したセット面とを有し、該セット面に前後側脚の下面を密着後、接着剤9を内面に塗布したルーフレール本体1を接続部2a,2aの間に挿入し、前記一対の脚ホルダーを前記アクチェータを介して近接離反動し、ルーフレール本体1の両端部に前後側脚2,2を圧入可能にしている。
この場合、係止孔13とホルダー部16とを必ず連通させる必要はなく、ホルダー部16を凹孔状に形成しても良い。
前記スペーサ17は、略海星状の接合片19と、該接合片19の三箇所の先端部から突設した円柱状の弾圧片20と、接合片19の中央に突設した中空有底の係合部18とを一体に樹脂成形し、前記弾圧片20を圧接部10〜12に係合可能に配置し、係合部18をホルダ−部16に係合可能に配置している。
この状況は図1のようで、前側または後側脚2を保持し、そのホルダー部16に向けてスペーサ17を保持し、係合部18をホルダー部16に対向するとともに、三本の弾圧片20を所定の圧接部10〜12に向ける。
また、各弾圧片20は適当な硬度と剛性とを備え、それらの位置が安定しているから、各弾圧片20を圧接部10〜12に容易かつ円滑に係合し、配置し得る。
したがって、スペーサ17の被着位置の調整が可能になるとともに、腕片21〜23を接続部2aの端面に接合すると、腕片21〜23の外側部が露出する。
この後、スペーサ17を接続部2aに押し込むと、係合部18がホルダー部16に嵌合し、スペーサ17が回動を阻止されて位置決めされる。
この状況は図3および図4のようで、各弾圧片20の全長が接圧接部10〜12に係合し、各弾圧片20の外周が接続部2aの周面から突出して配置され、この突出量は圧入代に相当しており、また係合部18がホルダー部16に嵌合かつ密着してホルダー部16を閉塞する。
その際、ルーフレール本体1の開口縁に形成した大きな面取部1aは、上記挿入を促す
このようにすると、ルーフレール本体1内の空気が通孔(図示略)から外部へ押し出され、前記接続部2a,2aの圧入を促す。
前記接続部2a,2aの圧入は、各弾圧片20がルーフレール本体1の隅角部内面と、圧接部10〜12との間に介入し、かつ隅角部内面と圧接部10〜12とに圧接されて前記圧入代を押し縮められ、ルーフレール本体1内に押し込まれる。
こうして、脚2,2の基端部にルーフレール本体1の開口端部が当接したところで、接続部2a,2aの移動を停止し、圧入を終了する。
また、ルーフレール本体1の内面と、接続部2a,2aの周面との間に介在した接着剤9と、スペーサ17の接合片19上に付着した接着剤9が固化し、ルーフレール本体1と脚2,2とを強力に接続するとともに、スペーサ17の剥離、離脱を阻止する。
また、ルーフレール本体1の内面に塗布した接着剤9の一部は、係合部18の凹孔26内に流入して固化し、凹孔26ないし係合部18の強度を強化し、脚2のホルダー部16の強度を補強するから、ルーフレール本体1と脚2,2との接続強度を強化する。
このうち、図6乃至図8は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態は腕片21〜23の構成を省略し、接合片19を接続部2の端面と略同形状に形成して、接合片19の構成を簡潔にするとともに、接合片19ないしスペーサ17の強度ないし剛性を強化し、各弾圧片20を安定して支持し得るようにしている。
前記スペーサ17は、可撓性を有する柔軟な合成樹脂板を略海星形状に切断して形成され、その接合片19を円板状に形成し、該接合片19の中央に角穴状の係合部18を形成している。
すなわち、前記スペーサ17は前述の立体構成の代わりに、柔軟なシート状に構成しているから、構成が簡単で、その製作も合成樹脂シートを切断すれば良く、特殊な機械設備を要さず、これを容易かつ安価に製作し得る。
そして、各腕片21〜23を圧接部10〜12の端部に位置付け、該端部から略直角に折り曲げて圧接部10〜12上に接合可能にし、その折り曲げ状態を維持する。
このような被着を前側および後側脚2,2の端部に行ない、これらの被着後、前後側脚2,2を圧入機(図示略)の脚ホルダーに装着し、その下面を前記セット面に密着して、接続部2a,2aを離間して対向配置する。
その際、各腕片21〜23は各隅角部内面に係合して折曲され、各弾圧片20の内面が圧接部10〜12上に位置付けられ、その外面が隅角部内面に係合して、圧接部10〜12と隅角部内面との間に配置される。
前記接続部2a,2aの圧入は、前述の実施形態と同様に行なわれ、ルーフレール本体1内に押し込まれる。このような接続部2a,2aの圧入時は、接続代8にルーフレール本体1の内面に塗布した接着剤9が浸入して充填される。
2 脚
2a 接続部
9 接着剤
10〜12 圧接部
13 係止孔
15 係止爪
16 ホルダー部
17 スペーサ
19 接合片
20 弾圧片
21〜23 腕片
Claims (11)
- ルーフパネルに取付け可能な脚の接続部をルーフレール本体の端部に嵌合し、前記接続部の周面とルーフレール本体内面との間に接着剤を介在した自動車用ルーフレールにおいて、前記接続部の端部に被着可能なスペーサを設け、該スペーサは前記接続部の端面に取付け可能な接合片と、該接合片に設けた係合部と、該接合片に突設した複数の弾圧片とを備え、前記接続部の周面に前記弾圧片を保持可能な複数の圧接部を軸方向に設けるとともに、前記接続部の端面に前記係合部と係脱可能なホルダー部を設けたことを特徴とする自動車用ルーフレール。
- 前記接続部周面の複数の隅角部に複数の圧接部を設けた請求項1記載の自動車用ルーフレール。
- 前記接合片の中心から互いに距離を異にする外周部の複数位置に前記弾圧片を突設した請求項1記載の自動車用ルーフレール。
- 前記接合片に複数の腕片を放射方向に突設し、該腕片の先端部に前記弾圧片を突設した請求項3記載の自動車用ルーフレール。
- 前記接合片を接続部の端面と略同形状に形成した請求項3記載の自動車用ルーフレール
- 前記係合部を中空有底の角軸状に形成した請求項1記載の自動車用ルーフレール。
- 前記接合片上に前記接着剤を付着かつ固化し、前記接合片を埋設可能にした請求項4または請求項5記載の自動車用ルーフレール。
- 前記係合部の凹孔に前記接着剤を収容かつ固化可能にした請求項1記載の自動車用ルーフレール。
- 前記ホルダー部を接続部の周面に形成した係止孔に連通し、該係止孔にキャップの係止爪を挿入かつ掛け止め可能にした請求項1記載の自動車用ルーフレール。
- 前記ホルダー部を係止孔と遮断して凹孔状に形成した請求項1記載の自動車用ルーフレール。
- 前記スペーサを可撓性部材でシート状に形成し、その複数の腕片を折り曲げ、かつ弾圧片を形成可能にした請求項4記載の自動車用ルーフレール。
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